穂乃果「どうやら死ねない身体になったみたい」 (149)

初長編物語です。
ゆるく更新していきます。

皆さんのコメントがモチベアップに繋がります。
宜しくお願いします。

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ことり「穂乃果ちゃん~一緒に帰ろ~っ」

穂乃果「うん!海未ちゃんは…?」

ことり「んー、なんかどうしてもやらなきゃいけない仕事があるって言うから先帰っちゃったみたい」

穂乃果「そうなんだ。連絡くらいしてくれたらいいのにね」

ことり「あはは、まあ忙しいみたいだから仕方ないよ」

穂乃果「そういえばことりちゃん」

ことり「なーに?」

穂乃果「明日から期末テストだけど…勉強してる?」

ことり「あっっっ…」

穂乃果「…」

穂乃果「まあことりちゃんはいいよ!問題は私!今回こそ赤点とったら本当にやばいよ!海未ちゃんになにされるかわかんないよ!」

ことり「ま、まぁ今から勉強すれば間に合うんじゃないかな…?」

穂乃果「そこでことりさん!私の勉強見て頂けませんでしょうか!」

ことり「やっぱりそういう流れになっちゃうよね」

穂乃果「駄目…?」

ことり「もう、しょうがないな♪」

穂乃果「ほんと!やったー!ありがとう!じゃあ私学校にテキスト置いてあるから取ってくるね!先帰ってて!後から行く!」

ことり「持ってきてなかったの」

ーーー教室内ーーー

穂乃果「えぇーっと…数学のテキストどこやったかなぁ…?」

絵里「あら、穂乃果。まだ残ってたの」

穂乃果「あっ、絵里ちゃん!実は教科書取りに来たんだけど中々見つからなくて…えへへ」

絵里「全く…私も手伝って上げるから早く見つけて帰りなさい。なんの教科よ」

穂乃果「えっとね、数学!あと国語と英語…かな?」

絵里「普段どうやって授業受けてるのよ!」

穂乃果「えへへ」

絵里「あら、穂乃果…こんなものが貴方のロッカーから出て来たけれど…これは貴方の…よね?」

穂乃果「えー?紙?なんて書いてある奴?」

絵里「えぇーっと、《世界一の幸運を貴方に》とだけ書いてあるけれど」

穂乃果「んー、そんなの貰ったかなぁ?覚えてないや」

絵里「なによそれ…じゃあ要らないだろうし捨てとくわね」

穂乃果「うん!ありがと!」

~30分後~

穂乃果「やっと全部見たかった…」

絵里「はい!見つかったらとっとと帰る!下校時刻はとっくに過ぎてるわよ!」

穂乃果「はぁーい!絵里ちゃん手伝ってくれてありがとね!」

絵里「礼には及ばないわ」

ーーーーー
南家の玄関前

穂乃果「時間かかっちゃったな…ことりちゃんもう勉強始めてるだろうし、お土産にケーキ買って来ちゃった!一緒に食べよう♪」

ピンポーン

穂乃果「…あれ?もっかい押してみよ」

ピンポーン、ピンポーン

穂乃果「あれー?ことりちゃんまだ帰ってないのかな?もうだいぶ時間経ったけど…」

穂乃果「LINEしてみよう」

LINE
穂乃果:ことりちゃん!今ことりちゃん家着いたけど、まだ家にいない?」

穂乃果「これでよし…と。さて、なにしてようかな」

穂乃果「うーん、次のライブの踊りの練習でもしてようかな」

~1時間後~

穂乃果「…ことりちゃん全然来ない。LINEは…」

穂乃果「きてないね」

海未「あれ?穂乃果ですか?こんな所でなにをやっているんです?」

穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃんと勉強する予定だったんだけど中々ことりちゃんが家に帰って来ないんだよねぇ」

海未「ことりですか…?」

穂乃果「うん(あれ?暗くてよく見えないけど、海未ちゃんの制服ちょっと赤い…?)」








海未「ことりなら私が殺しましたよ」

穂乃果「?!」

海未「前々から目障りだったんです。兼ねてから計画していたのですが、つい先程実行して来ました」

穂乃果「う、海未ちゃん?なに言ってるの…?」

海未「あぁ、因みに、他のμ’sメンバーも全員殺して来ましたよ」

穂乃果「海未ちゃん?冗談でも本当に怒るよ?」

海未「冗談などではありません。まぁ勘の良い貴方ならわかるでしょうが、最後に貴方を殺します」

穂乃果「海未ちゃん!お願いだからナイフしまって!」

海未「あはっ、しまうわけがないでしょう、さよなら穂乃果」

穂乃果「うわああああああ!」ガバッ

ことり「穂乃果ちゃん!」

海未「穂乃果!」

穂乃果「あれ…?ここは?」

ことり「よがっだぁ”…穂乃果ちゃんが目覚ましたよぉ…」

海未「ええ、本当に良かったです…」

穂乃果「ここは、病院?」

海未「穂乃果、覚えてないのですか?」

穂乃果「ごめん何にも覚えてない」

ことり「穂乃果ちゃんが私と勉強する約束をした後学校に戻ろうとしてた時に、トラックに轢かれちゃったんだよっ…」

きたい

穂乃果「そーだったの…」

海未「一緒に帰ってあげられなかった私にも責任があります…ごめんなさい穂乃果」

穂乃果「ううん、海未ちゃんは何も悪くないよ。気にしないで」

穂乃果(あれ…なんか凄く悪い夢を見ていた気がする。なんだろう、思い出せない)

ことり「…?穂乃果ちゃん?どうかした?」

穂乃果「…」

海未「穂乃果?」

穂乃果「…あ、ああ!なんでもないよ!私はもう大丈夫!側にいてくれてありがとうね!今日はもう遅いし帰って大丈夫だよ!」

ことり「本当に大丈夫?ずっと一緒にいてもいいんだよ?」

穂乃果「本当大丈夫だって~!それより皆んな期末テストあるでしょ?!勉強した方がいいよ!」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「わかりました。それでは明日、また来ます。穂乃果」

穂乃果「うん?」

海未「…なんでもないです。身体に気をつけて下さいね」ニコ

穂乃果「うん!ありがとうね本当に!」

ことり「穂乃果ちゃんまた明日ね!」

穂乃果「ありがと~ほむまんよろしくね!」

ことり「もうっ!♪」

穂乃果「あはは、冗談だよ」

穂乃果(2人が帰った後の病室は酷く静かだった)

穂乃果「…にしても、本当に私が事故っちゃっのか…全然実感ないなぁ…」

穂乃果「あれ?なんだろう、私の腕に腕輪がしてある」

穂乃果「金色によくわからない文字が書いてある…ってこれ!全然取れないじゃん!」

~10分後~

穂乃果「うーん…引っ張っても叩いても全然取れない…こんなの付けた覚えないんだけどなぁ」

穂乃果「まあかっこいいからいっか」

翌日
~部室にて~

花陽「穂乃果ちゃんもう退院出来たの?」

真姫「そうみたいね、正直不安だけどあそこまで元気だと、大丈夫そう」

凛「穂乃果ちゃん早く学校来れるといいね!」

希「ウチらに出来るのは穂乃果ちゃんが戻って来た時にいつも通り迎えてあげることや」

絵里「希の言う通りよ、穂乃果にとってもそれが一番いいわ。事故のことはあまり口にしない方がいいわね」

凛「わかったにゃ~、あれ?にこちゃんと海未ちゃんと、ことりちゃんは?」

希「海未ちゃんとことりちゃんは穂乃果ちゃんのお見舞いやろうけど、にこっちは知らんなぁ。えりち、何か聞いてる?」

絵里「私も何も聞いてないわ。全く…休むなら連絡くらいいれたらいいのに」

希「まあまあ」

高坂家

穂乃果「まさかこんなに早く退院出来るとは…!トラックに轢かれたのに軽い打撲程度で済んだって…」

穂乃果「もしかして穂乃果って無敵なのかな?!」

雪穂「そんな訳ないじゃん…たまたま当たりどころが良かっただけだよ」

海未「そうですよ穂乃果。もう事故なんて二度と起こさないで下さいね」

穂乃果「はぁーい…気を付けます」

ことり「そんな事より、その腕輪どうしたの?」

穂乃果「あーこれ?なんか気が付いたら腕にハマってたんだ~、これ取れないんだよね」

海未「…よく見せて下さい。」

穂乃果「うわあちょっと!優しくしてね…///」

海未「どこで照れているんですか!」

海未「確かに外れませんね…それに書いてある文字であろうものも読めません」

ことり「昔の文字かな?」

穂乃果「うーん…」

海未「穂乃果、写真を一枚撮らせて下さい」

穂乃果「え?い、いぇーい!ピースピース!」

海未「貴方のではありません!腕輪のです!」

穂乃果「あ、あぁ…最初からそう言ってよ…」

パシャ

海未「私は少しこの腕輪に付いて調べてみます。今日はこれにて失礼します。穂乃果、安静にしていて下さいね」

穂乃果「う、うん。海未ちゃんも気を付けてね」

海未「はい」

ことり「じゃあ私は部室にちょっと顔だしてこようかな。誰かしらこないと皆も心配だろうし」

海未「そうしてもらえるとありがたいです。それでは」

ことり「じゃあね!穂乃果ちゃん!」

雪穂「じゃあ私も自分の部屋行ってるから!絶対安静にしてるんだよ?!」

穂乃果「わかってるってー!」

ガチャン

穂乃果「…(どうして皆んなが帰った後ってこんなにさみしいのかな)」

ーーーーー
とあるスーパー

にこ「さて、今日は卵のバーゲンセールの日よ」

にこ「なにも言わずに今日は休んじゃったけど、また後で謝っとけばいいわよね」

にこ「バーゲンは戦争よ…!命がけで卵を勝ち取るの…!」

???「へえ、命がけね。」

にこ(頭にピストルを突き付けられてる?!)

にこ「あなた…だれ?」

覆面「誰でもないさ、さあお望みどうり戦争を始めよう」

覆面「おまえたちもだ!少しでも抵抗したら、迷わず撃つ」

主婦「だ、だずげてぐださぃぃ」

にこ(どうしよう?!これって立て篭もりって奴よね?!でもなんでこんなスーパーで?!)

にこ(そうだ、警察に連絡しよう!)

覆面「おい、そこのアンタ」

にこ「…」

覆面「次妙な真似したらお前から見せしめに撃つ」

にこ(大ピンチじゃないのよ!!!)

部室

花陽「皆さん見てください!これって近くのスーパーじゃないですか?!」

《ニュース》
今日未明都内某所にあるSスーパーにて立て篭もり事件が発生しました。
発生したのは現在からおよそ30分前。四時十五分くらいかと思われます。
人質の具体的な人数、犯人の要望などは一切わかっておりません。分かり次第お伝え致します。

真姫「本当ね…中の様子までは映されていないみたいだけど…」

凛「お母さん…流石にいないよね?」

まきぱなのぞえり「…!」

凛「この時間ってお母さんがよく買い物行ってる時間だけど…大丈夫だよね?!」

花陽「落ち着いて凛ちゃん」

凛「落ち着けないよ!!!お母さんが人質に取られてるかも知れないんだよ?!」

希「だったらお母さんに電話して見たらええんちゃうかな?」

凛「そ、それもそうだね。掛けてみる!」

ピポパポピ♪

凛「…あ、繋がった」

凛ママ【あ、もしもし凛?どうしたの?】

凛「よかった…ううん、なんでもない!」

凛ママ【なによそれ】

まきぱなのぞえり「ほっ…」



ーーー40分前、高坂家

穂乃果「んー、皆んな帰っちゃって暇だなぁ、雪穂も勉強で忙しいみたいだし…」

穂乃果「ちょっと、気晴らしにスーパーまで買い物にでも行こうかな!」

ドタドタドタドタ…

穂乃果「あ、お母さん?ちょっとスーパーまで買い物行ってくるけど、なんか欲しいものある?」

穂乃果ママ「スーパーってあなた、まだ安静にしてないとダメじゃない!」

穂乃果「うーん、そうなんだけどさ、気分もいいし散歩がてら!ね!ちょっとだけ!いいでしょ?」

穂乃果ママ「…気分が悪くなったらすぐ電話しなさい。」

穂乃果「ありがとー!じゃ、行ってくるね!」

Sスーパー内

穂乃果(うわあ、なんだか今日は人が多いなぁ…なんかセールでもやってるのかな?)

穂乃果(っていうか、何買ってきてほしいか聞くの忘れちゃった)

…ワイワイギャーギャー…

穂乃果(ん?あっちがなんか騒がしいような…)チラッ

穂乃果(?!あれって、拳銃?!本物!?)

穂乃果(それに銃を突き付けられてる人がいる…って、あのツインテールはにこちゃん?!)

穂乃果(どどどどどどどうしよう!これって立て篭もり犯って奴だよね?!しかも人質はにこちゃん?!これって現実?!)

穂乃果(とりあえずバレないようにしないと)

/泣きたい~とーきーもあるよー♪

穂乃果(やばっ!!!着信来ちゃった!!!)

穂乃果(…バレてない?…よかった)






覆面「まだ人が居たようだな」カチャ

穂乃果(バレてるやん…)

穂乃果「あ、あの…私ただ買い物に来ただけなんですけど…」

覆面「みんなそうだ。そこにたまたま私がきた。それだけの事だ。お前は”運がなかった”それだけだ。こっちへこい」

穂乃果「で、ですよね」



にこ「ほ、穂乃果?!」

穂乃果「えへ、捕まっちゃった」

にこ「えへ、じゃないでしょ!なんでこんなところにいるのよ!」

覆面「おい、なぜ勝手に喋っている?お前らは知り合いのようだな」

にこ「…っ」

覆面「まあいい、そこツインテール」

にこ「…なによ」

覆面「ここもう一丁銃がある。これでこのサイドテールを撃て」

にこ「は、はあ?!出来る訳ないじゃないそんなこと!」

覆面「こころちゃん…って言ったかな君の妹」

にこ「!!!」

覆面「彼女は実にいい子だ。」

にこ「あんたなにもしてないでしょうね!」

覆面「これをみろ」

にこ「これは…!(こころが手足を縛られて横たわってる…!)」

覆面「お前がこいつを、撃たないのは自由だが、もし撃たなかった場合…わかるよな?」

にこ「この外道が…!!」

穂乃果「…(にこちゃん、流石に私に対しては撃たないよね?)」

はよ

にこ(ここで私が穂乃果を撃たなかったらこころは助かる。でも、私に穂乃果が撃てる?」

穂乃果「にこちゃん…撃たないよね?!」

にこ「…(わからないどうすればいいのか、なにが正解なのか)」

穂乃果「にこちゃん!!!」

にこ(私にとってμ’sは最高の仲間。出会えて本当に良かった。それでも、私は家族を守りたい。…だって、姉ですもの)

穂乃果「ねえ!覆面のあなた!なんでこんなことさせるの?酷いよ!もう辞めようよこんなの!」

覆面「…遺言はそれでいいの?」

穂乃果「え?」












にこ「ごめんねっ…穂乃果ッ…!!!」

バキュン

部室内

花陽「みなさん!ニュースの続報がきました!

《ニュース》
続報です。先程お伝えした立て篭もり事件の件についてです。先程現場から一発の銃声音が聞こえたとの事です。
扉は完全に封鎖されており、中の様子は全く見えておりません。犯人も単独犯ではないと見られており、複数人による犯行だと思われております。
現場の高野さん!

絵里「いよいよ大事になってるわね」

真姫「元々大事になってるわよ…」

希「こんな時ににこっちはなにしてんのやろ…ちょっと電話かけてみるね」

絵里「ええ、お願い」

/にこぷりっ?にこにこ?♪

覆面「誰のケータイだ?今すぐ出せ!」

にこ(本当に撃ってしまった。私は最低だ。仲間1人すら守れないどころか、自らの手で殺めてしまった)

穂乃果「」

にこ(こんな汚れた手でこれから家族を守っていけるのかな)

覆面「ツインテール!お前の携帯だろ?早く出せ」

にこ「…」

覆面「…ちっ、早くよこせ!」ガシッ

ピッ

希《あ、やっと出た!にこっちー?今なにしとんのー?》

覆面《君は友達かな?》

希《…あんた誰や》

覆面《さあ、誰でしょう》

希《にこっちに変わって!早く!》

覆面《そう焦らないでよ…》

覆面「ほら、お仲間から電話だ」

希《にこっち?!今なにしたんの?!今の声の人誰や?!》

にこ「希…?私…わ、たし…ほの…かを…撃っあ、あぁあああああああああああ!!!」

覆面「おっと、」ピッ

覆面「おかしくなっちゃったか」

希「…」プーップーップーッ…

希「切られてもうた」

絵里「にこはなんて?!」

希「にこっちは恐らく…今やってる立て篭もり犯の人質にされてるかもしれん」

まきりんぱなえり「!!!」

凛「じゃ、じゃあ今すぐ助けに行かないと!」

絵里「無理よ」

凛「なんで!にこちゃんが捕まってるかもしれないんだよ?!」

絵里「私達が行ったところで何もできないのは目に見えてるわよ!!!」

凛「そんなこと言ったって…じゃあここで指をくわえて待ってろっていうの?!」

真姫「凛!落ち着きなさい!まだ花陽があそこにいるって決まった訳じゃないわ」

希「でも…にこっち…最後に言ってた」

花陽「なんて?」

希「私は穂乃果を、撃った…って」

覆面「外も騒がしくなってきたね」

にこ「おねがいぃ…ッこれ以上私を苦しめないで…ッ」

覆面「苦しめないで?自分で人を撃っといて何言ってるんだ?」

にこ「…!」

覆面「しかも君の仲間を君は自分の手で殺したんだ。そんな人が何故苦しみから逃れようとしてる?本当に苦しいのはこちらの彼女の方じゃないのかな?!あはははははは!」

にこ「もう…やめてよ…」






覆面「ごはぁっっっっっ!!!」

にこ「?!」

穂乃果「銃を借りるよ、形成逆転だね」

ーーー5分ほど前

にこ「ごめんね…穂乃果ッ…!」

穂乃果(あぁ、そっか、にこちゃんは私を殺すんだ。家族の方が大事だもんね。まあでも、こんな覆面のよくわからない人に殺されるよりは全然マシか)

バキュン

穂乃果(さよなら、また皆んなに会いたかったな)

穂乃果(花陽ちゃんのご飯いっぱい食べてる所、凛ちゃんの元気一杯なとこ…ろって、あれ?)

穂乃果(私いま撃たれたよね?全然痛くないんだけど)

穂乃果(あ、もしかしてもう死んだから痛くないって奴?でも考えられるし、感覚はあるし…)

穂乃果(よくわかんないけど、これはチャンスかもしれない。タイミングを見計らって、こっちから目を離した隙に攻撃しよう)

ーーーー現在

にこ「ほ、穂乃果…な、んで、生きてる…の」

穂乃果「んー、よくわかんない!」

覆面「よくわかんないって!お前は今撃たれたはず」

バキュン

穂乃果「勝手に喋んないで?次は当てるよ」

にこ「(これはきっと夢かなにかよ、穂乃果はたしかに私が撃った。血だって出て…ない?!)

にこ(どうして?!全く血が出てないどころか傷ひとつない!)

にこ(これはきっと夢…そう、この事自体が夢なのよ)

穂乃果「さて、そろそろこの邪魔な覆面を取っちゃおうかな」

覆面「………引き時ですね」


海未「私は少しこの腕輪に付いて調べてみます。今日はこれにて失礼します。穂乃果、安静にしていて下さいね」

穂乃果「う、うん。海未ちゃんも気を付けてね」

海未「はい」

ことり「じゃあ私は部室にちょっと顔だしてこようかな。誰かしらこないと皆も心配だろうし」

海未「そうしてもらえるとありがたいです。それでは」

ことり「じゃあね!穂乃果ちゃん!」

穂乃果「じゃあねー!」

ガタン

穂乃果(あれ…???この会話二度目?気のせいかな)

穂乃果「あっ、そうだちょっと気晴らしにスーパーでも行こうかなっ」

スーパー内

にこ「今日はスーパーで卵のバーゲンセールよ…!」

にこ「セールは戦争よ…!絶対に勝つわ!」

にこ「ちょ、ちょっと!どきなさいよ!私が先に並んでたんでしょ!」

ーーーーーー ーーーーー ーーーー ーー

部室内
凛「それにしても暇だにゃ」

希「そうやなぁ、トランプでもする?」

花陽「いいですね!」

凛「海未ちゃんがいたら速攻ビリ決定にゃー!」

真姫「ふふっ」

絵里「確かにそうね」




海未「私がなんですって?」

まきりんぱなのぞえり「げっ」

海未「げっ、とはなんですかげっ、とは」

凛「なんでここにいるにゃ!」

海未「ここはスクールアイドル部の部室なので、私がいてもおかしくないはずですが」

凛「ぐぬぬ、その通り」

希「そんな事より、穂乃果ちゃんのお見舞い行ってたんやろ?どやった?」

ことり「穂乃果ちゃんはすごく元気そうだったよ!もう直ぐ学校にも来れると思う!」

絵里「ことりもいたのね」

ことり「えへへ」

海未「そういう事です。しかし今はそれより、私がトランプで絶対負けるという風潮の方が腹立たしいです。いざ皆さんで勝負です!」

真姫「後から泣いても知らないわよ…」

高坂家

穂乃果「おかあーーさーーん!ちょっと散歩がてらスーパー行ってくるねー!欲しいものあるー?」

穂乃果ママ「そうねぇ、PS4とモンハンかしら」

穂乃果「バカじゃないの?!アイスでいいね!行ってきます!」

ーーーーー
スーパー内にて

穂乃果(うーん、勢いで来たものの、買うものはアイス以外別にないんだよねえ)

…ワイワイガヤガヤ…

穂乃果(ん?あそこがなんか騒がしいなぁ、なんかのセールやってるのかな?)

にこ「あっっ!ちょっと!押さないでよ!その卵は私のものよ!!!」

穂乃果「…にこちゃんがいる」

穂乃果「おーい!にこちゃーん!」

にこ「ん?げっ、穂乃果」

穂乃果「げってなにさー!もー!」

にこ「今忙しいの!あっち行ってて!」

穂乃果「はーい」

~20分後~
スーパー外のベンチ

にこ「お待たせ」

穂乃果「あ、にこちゃん」

にこ「あんた怪我はもういいの?こんな所にいて大丈夫なの?」

穂乃果「うん、なんか不思議な事にトラックに轢かれたのに軽い打撲だけで済んだんだって!」

にこ「果てしない生命力ね」

穂乃果「それよりにこちゃんはなんでこんな所にいるの?練習は?」

にこ「うっ…」

穂乃果「?」

にこ「に、にっこにっこにー☆」

シュタッ

穂乃果「あっ!逃げた!まてー!!!」

【第1章】完


期待

【第2章】開幕

穂乃果「いやあ、夏だね!暑いね!最高だね!」

真姫「夏なんて暑いだけじゃない…」

穂乃果「ノンノン、真姫ちゃんはわかってないなー!」

凛「そうにゃ!真姫ちゃんはお馬鹿さんだにゃ!」

真姫「なによ?!」

穂乃果「夏といえば海!プール!キャンプ!外で出来ることが沢山あるよ!」

真姫「私アウトドア苦手だし…」

海未「穂乃果にしてはいい事言いましたね」

穂乃果「海未ちゃん!わかってくれる?!」

海未「えぇ、今年の夏休みはμ’s全員で登山をします!」

8人「え、ええ…」

絵里「う、海未?登山は初心者もいるしやめた方がいいんじゃないかしら?」

にこ「そーよ!怪我でもしたらどうするの!」

海未「うーむ…」

ことり「じゃ、じゃあキャンプなんてどーかな?!飯盒炊爨したりテント張って皆で寝たりするの!」

花陽「それ楽しそうですっ!」

希「そやなあ、やるとしたらキャンプやな」

海未「…仕方ないですね全く…」

穂乃果「やった!じゃあキャンプに行こー!」

海未「まあ、行くなら私の穂乃果で計画立てますが、皆さんよろしいですか?」

穂乃果「えっ!私も?!」

海未「貴方が言い出したんですから当たり前です!」

穂乃果「うう…」

絵里「まあ、海未が一緒なら問題なさそうね」

海未「はい、任せてください」

>>29
>真姫「凛!落ち着きなさい!まだ花陽があそこにいるって決まった訳じゃないわ」

訂正
花陽じゃなくてにこね

高坂家

海未「さて…キャンプの計画立てます…が」

穂乃果「ん?」

海未「まだその腕輪取れないのですか?」

穂乃果「あーこれ?もう取れなすぎてついてる事すら忘れてたよ、あはは」

海未「あははじゃないでしょう!…いっそチェーンソーでばっさり行ってみますか?」

穂乃果「む、無理無理!そんなの絶対無理!」

海未「冗談ですよ」

穂乃果「もー!海未ちゃんの馬鹿!」

海未「まあ、それは置いといてですね、キャンプ地なんですが、ここなんて如何でしょう?」

穂乃果「おぉー…いいね!!!」

翌日

穂乃果「えー、キャンプの予定が完成しました!」

8人「ぱちぱちぱち」

穂乃果「場所は〇〇県〇〇市〇〇村のキャンプ場です!緑も豊かだし、泳げる川があって結構人気みたいだよ!」

真姫「〇〇県って…結構遠くない?」

絵里「たしかに…移動手段はあるの?」

海未「大丈夫です。新幹線と電車のルートもしっかり調べて起きました」

凛「流石海未ちゃんにゃ!」

海未「当然です!」

ことり「で、いつ行くの?」

穂乃果「うーん、明日から夏休みだし、明日からでもいいと思うけど…」

花陽「食材とか準備とかで結構かかりますよね」

穂乃果「そーなの!だから1週間後に東京を出発するよ!」

海未「それでは各々各自で服など必要な物は用意して置いてください。食材は私とことりと穂乃果で揃えて起きます」

希「了解!いや~楽しみやね!」

海未「それでは今日はこれで解散です。もちろん、明日から普通にμ’sの練習もあるので遅れないように」

8人「はーい」

ーーーーーーー ーーーーーー ーーーー ーーー ーー
通学路
凛「ねえねえ!2人とも!キャンプ楽しみだね!」

花陽「飯盒で炊く炊きたての白い白米…想像するだけでよだれが出てきてしまいますっ!」

真姫「花陽は本当に白米の事しか頭に無いのね」

花陽「はっ…そ、そんなことないよぉ!」

凛「凛は食いしん坊さんなかよちんも好きだにゃ」

花陽「り、凛ちゃん…////」

同時刻
通学路

希「いや~、キャンプなんて久しぶりやね!ウチすっごく楽しみや!」

絵里「前も合宿したけど、真姫の家の別荘だったしね」

にこ「キャンプなんて蚊に刺されて終わりじゃないのよ。なにが楽しいわけ」

希「にこっちは素直じゃないなあ、本当は楽しみなんやろ?」

にこ「そ、そんなわけないじゃない!」

希「本当~?嘘やったらワシワシするで~?」

にこ「ちょ、こ、こっちこないでよ!」

希「うひひひ…」

高坂家

穂乃果「ただいまー!」

穂乃果ママ「あらおかえり、あなた宛に手紙届いてたから居間に置いといたわよ」

穂乃果「…私に手紙?なんだろ」

ガラガラ

穂乃果「これのことか」

【Dear穂乃果】
貴方に幸運は訪れたかしら?もしかしたらもうとんでもない幸運を引き寄せてるのかもね。
幸運ってのは人を幸せにするわ。運がいいのですもの。
1つ話をすると、世界ってのはバランスで成り立ってるのよ。
例えば、仕事をする人とその仕事を必要としてる人。野菜を作る人と、食べる人。
酸素を吐き出す植物と酸素を必要としてる動物。
全てバランスの上に成り立っています。
運もそう。幸運な人がいれば必ずどこかで不運な人がいるわ。幸運と不運は常に隣り合わせにあると思って。


穂乃果「ーーー…差出人は…不明」

穂乃果「なんだろうこの手紙…気持ち悪いから捨てておこう…」

穂乃果「うーん。なんだろうこの気持ち。何かとんでもないことを忘れているような気がする」

穂乃果「私の記憶の中にあってはいけないものがある気がする…気のせいなのかなぁ」

穂乃果ママ「手紙、誰からだった?」

穂乃果「ん?手紙?あ、ああ、なんかファンレターだったみたい!」

穂乃果ママ「そう…ご飯できたから食べましょう」

穂乃果「ご馳走様でした」

雪穂「えっ?!もういいの?!」

穂乃果「うん…なんか調子が悪いんだ」

穂乃果ママ「そうなの?熱はある?」

穂乃果「無いと思う…まあ寝れば治るの思うから今日はもう寝る」

穂乃果ママ「そう…気をつけなさいね」

穂乃果「うん、おやすみ」

穂乃果「なんでこんな急に具合悪くなったんだろう…」

穂乃果「あの手紙を見てから…かな」

穂乃果(幸運と不運は常に隣り合わせにある…か)

穂乃果(確かに私はにこちゃんに拳銃で撃たれたのに全然痛くもなんともなかった。あれは奇跡だったのかもしれな…)

穂乃果(…?!にこちゃんに撃たれた?!待って?!私はなにを言ってるの?!そんな記憶どこにも無いのに!)

穂乃果(うっ、頭がいたい…なんか嫌な事をどんどん思い出してきた気がする…)

にこ《ごめんね…穂乃果ッ》

穂乃果「思い出した…私は確かスーパーに買い物に行って…そしたら立てこもり犯に捕まって…それでにこちゃんに撃たれて…」

穂乃果「あれは、夢?いいや絶対夢なんかじゃ無い!確かにあの事実は存在した!」

[ピーーー]ない黒乳首?

穂乃果「でも、普通ににこちゃんもいるし、私もなんとも無いどころか、スーパーに立てこもり犯がいたなんてニュース一度も聞いた事がない」

穂乃果「…やっぱり、私の思い違いなのかな…」

穂乃果「明日にこちゃんに聞いてみよう」

ーーーー
翌日
凛「今日も練習疲れたにゃー!!!」

真姫「凛は体余計に動かしすぎなのよ!」



穂乃果「あの…にこちゃん、ちょっと聞きたい事があるんだけど」

にこ「……なに?」

穂乃果「今から多分…2ヶ月くらい前かな?ここの近くのスーパーで立てこもり事件があったのって…覚えてる?」

にこ「…はぁ?そんなニュース見たことも聞いたことないわよ?…大丈夫?暑さでやられちゃった?」

穂乃果「…そ、そうだよね。ごめんねありがと」

にこ「…あんた最近頑張りすぎなんじゃないの?今日の練習もなんだか気合が入ってなかったし、少し休んだら?」

穂乃果「大丈夫。ちょっと夏バテしちゃっただけだよ!」

にこ「…そう。まあ体調管理には気をつけなさいよ」

穂乃果「うん!ありがと!にこちゃん!」

穂乃果(にこちゃんは嘘をついてない…多分本当に知らないんだと思う)

穂乃果(って事は、本当にただの夢かなにかだった…?まあ、よく考えれば銃に撃たれて無傷なんてそんな話ありえるわけいんだけれど)

ことり「穂乃果ちゃん…どうかした?」

穂乃果「…」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「え…?あ、あぁ、どうしたの?」

ことり「どうしたのじゃないよ…なんかあった?ずっと考え事してるようだったけど」

穂乃果「え?そ、そう?まあ暑いからね!ポケーッとしちゃった!ごめんね」

ことり「本当に気を付けてね?」

穂乃果「だいじょーぶ!健康には自信があるから!」

ことり「そっか…じゃあ早く支度して帰ろっか!」

穂乃果「そうだねっ!」

>>52黒乳首の話はやめてやれ


寝ます。また明日更新できたらします。

高坂家

穂乃果(そういえば、何かを思い出しそうで思い出さないような感覚、前にもあった気がする)

穂乃果(いつだったかな)

穂乃果「まあ…私の思い過ごしって事もあるし、考えてても仕方ないのかな!今はキャンプを楽しみにしてないと!」

キャンプ当日

凛「こんな朝早くから出発なんて早すぎるにゃ…」

希「そうだよ…ウチまだ、眠い…」

海未「場所が場所ですから仕方ないですよ」

絵里「そうよ、電車の中で寝てても構わないわよ。着いたら起こすわ」

凛・希「zzzzzz」

にこ「って、寝るの早っ!」

ーーーーーーー ーーーーーー

真姫「外明るくなってきたわね」

穂乃果「みてみて!すっごく景色綺麗だよ!」

海未「ここはかなり車窓から見える景色が綺麗として有名な場所のようです」

ことり「へえ、そうなんだ。写真撮っておこっと♪」

〇〇県〇〇氏〇〇村

凛「んー!ついたにゃー!空気美味しい!」

花陽「そうだねっ、田んぼもいっぱいあって素敵ですっ!」

海未「ここからは少し歩きますが、我慢してください」

ーーーーー

希「ねー、まだ着かんの?ウチもう歩けないよ」

にこ「アンタ体力なさすぎでしょ!」

ことり「あっ、もしかして…ここかな?」

【キャンプ場入口】

海未「…みたいですね」

穂乃果「早速中入ってみよー!」

ことり「聴いてた通りにすごく綺麗なところだねっ」

海未「ええ、そうですね」

凛「あっ、みてみて真姫ちゃん!川にお魚さんが泳いでるよ!」

真姫「ヴェェ…ちょっと凛、はしゃぎ過ぎよ!」

穂乃果「ここに、テントを張るみたいだね!」

花陽「そういえば、管理人さんみたいな人に連絡は取らなくていいんですか?」

穂乃果「うん!なんか出入り自由らしいから!」

花陽「そうですか!」

希「……なあえりち」

絵里「なによ希」

希「きづいた?」

絵里「…きづいたって…なにに?」

希「とぼけんといてくれ。私ら以外に”客が誰もおらんのや”」

絵里「…たまたまじゃない?」

希「そんなわけある?!夏休みシーズンでしかも今日は日曜日だよ?観光地としても有名みたいだし…他に誰もいないなんて」

絵里「希」

希「…」

絵里「なんだっていいじゃない。それより今はキャンプを楽しみましょう?」

希「…それもそうやな」

海未「それではまず最初にテントを張ります係と昼食係を決めます」

にこ「そういえば昼食はなんなの?」

海未「川にいる魚です」

にこ「ええっ…川にいる魚って…取れなかったらどうするのよ!」

海未「昼食は無し…ですかね?」

8人「えー!そんなのやだよー!」

海未「安心してください、ここの魚は案外取りやすい事で有名ですから」

海未「それではテントを張る係に私、花陽、凛、ことり、希」

海未「昼食作りに真姫、穂乃果、にこ、絵里で行なってください」

真姫「私に魚が捕まえられるかしら」

穂乃果「真姫ちゃん!ファイトだよっ!」

にこ「にこお魚さん怖くて掴めな~い☆」

絵里「にこ」

にこ「…ウィッス」

テントside

海未「さて…私達はテントを張るのですが…経験者はいますか?」

凛「んー、お父さんがやってたのは見たことあるけど…」

花陽「そうだね、自分自身でやったことはないかな…」

ことり「まあ中々テント張れる女子高生なんていないよね…あはは」

希「ウチは出来るで」

海未「希…わかりました。それではテントは2つあるのでそれぞれ私と希が教えながら張っていきましょう」

希「了解や!」

凛「それにしても希ちゃん、テント張れるなんて意外だにゃ」

希「そー?意外と簡単にできるもんよ」

ことり「希ちゃんはなんでも知ってて凄いね♪」

希「いやー、そんな褒めんといてくれ!照れちゃうやろ」

凛「希ちゃんすごいにゃー!天才にゃー!ワトソンにゃー!」

希「うひひひ」

ーーーー

海未「さて花陽、私達は2人で張ります」

花陽「は、はい!」

海未「まずは、ここをこうして…こうしてください」

花陽「う、うん!やってみるっ!」

海未「中々筋がいいですね」

花陽「えへへ、そうかな…///」

海未「時に花陽」

花陽「ん?なにかな?」

海未「貴方は賢いので1つ教えてあげましょう」

花陽(テント張りの裏技とかかな…?)









海未「今夜μ’sの誰かが殺されます」

昼食side

穂乃果「さーて私達はご飯を作るよ!」

にこ「そうね私達の中でも二手に分かれた方がいいわね」

絵里「飯盒炊さんしたりその他の準備と、魚獲りね」

にこ「その通り」

真姫「私がご飯炊くわ」

穂乃果「真姫ちゃん魚触りたくないだけじゃないの?」

真姫「ち、違うわよ!」

絵里「じゃあにこと真姫で飯盒炊さん、私と穂乃果で魚を捕まえてくるわ」

にこ「任せてにこ☆」

にこ「さて、私達はかなり重要な役をやらされるわけだけど…アンタ、飯盒なんて使えるの?」

真姫「馬鹿にしないで、小学校の時一度使ったわ」

にこ「…めっちゃ心配」

真姫「だ、大丈夫だってば!ほらさっさとお米研いでよ!」

にこ「はいはい」

真姫「ちゃんとやらないと花陽に怒られちゃうんだからね!」

ーーーーーーー ーーーーーーー ーーーー
川上流

穂乃果「絵里ちゃん!一応釣り道具持ってきたけど、使う?」

絵里「いえ、こういう所の魚は意外と手掴みとかの方が捕まえやすいって聞いたところがあるわ」

穂乃果「そうなんだ、詳しいね!」

絵里「…たまたまよ」

穂乃果「どんな魚がいるのかなー♪」

絵里「…穂乃果」

穂乃果「どうしたの?」

絵里「…なんでもないわ」

穂乃果「…変な絵里ちゃん!」

絵里「さて、沢山捕まえてあの子たちを喜ばせるわよー!」

穂乃果「おー!!!」

テントside

花陽「え…?今、なんて…」

海未「言った通りです」

凛「おーい!かよちーん!そっちはもう出来た?」

希「こっちはもうテント張れたよ!」

海未「…この話はここまでです」ボソッ

花陽(…私の聞き間違いだよね。μ’sの誰かが殺されるなんて)

海未「ことりたちはもう完成したのですか…私達もあと少しで完成なのでもう少しお待ちください!」

ことり「わかったよ~」

海未「完成しました!思ったより時間がかかってしまいましたね。」

花陽「…」

希「昼食チームはもう出来てるころかな?」

海未「そうですね、調理場に合流してみましょうか」

凛「レッツゴーだにゃ!」

昼食side

真姫「さて、運命の瞬間ね」

にこ「さっさと開けなさいよ」

真姫「分かってるわよ!」パカ

にこ「結構きれいに炊けてるわね」

真姫「まあこれなら怒られることもないでしょ」



凛「おーーーい!真姫ちゃーん!にこちゃーん!」

にこ「…あっちはもうテント張れたみたいね」

海未「おや、穂乃果と絵里の姿が見当たりませんね」

真姫「あの2人が魚を捕まえに行ってるわ。もうそろそろ戻って来ていい頃だと思うんだけど」

ことり「結構魚獲り捕まえるの難しいのかな?」

希「そんなことないやろ、捕まえやすくて有名なんやろ?」

ことり「それもそっか!」

川上流

穂乃果「…」

絵里「…」

穂乃果「全く取れないじゃん!!!なにこれ!!!予想以上にキツイよこれ!」

絵里「…計算外ね」

穂乃果「どれだけ上手くいく計算してたのさ…」

絵里「釣りに切り替えてみましょう」

穂乃果「私もそれがいいと思う」

~10分後~

穂乃果「馬鹿みたいに釣れるじゃん!なにこれ!最初の手掴みはなんだったの!」

絵里「…ハラショー…」

調理場

穂乃果「おーい!皆ただいまー!」

海未「やっと帰ってきましたね」

にこ「それで、釣果はどうなのよ」

絵里「聞いて驚くんじゃないわよ…μ’sの分9匹ニジマス捕まえてきましたー!」

8人「おー!」

穂乃果「いやー、釣りって楽しいね!今度海釣りも行ってみようかな~」

凛「いいな~、凛も釣りしたかったな~」

ことり「あはは、今度みんなで釣りしよっか♪」

凛「うん!」

海未「さて早速釣ってきて頂いたニジマスを塩焼きにします」

真姫「ご飯まではもう少し時間あるから各々くつろいでても問題ないわ」

穂乃果「はーい!」

ワイワイガヤガヤ

「あの…穂乃果ちゃん」

穂乃果「…?ああ、花陽ちゃん、どうしたの?」

花陽「ちょっと相談があるんですけど…」

穂乃果「そんなに畏まってどうしたの!なんでも言ってみて!」

花陽「実はさっきーーーーー………」

花陽「ーーーーーー……って事があったんです」

穂乃果「それ…ほんとなの?」

花陽「嘘だと花陽は願いたいです!でも海未ちゃんが嘘付くとも思えないし…」

穂乃果「んー、わかった…私も海未ちゃんに聞いて見るね」

花陽「はい…」

穂乃果「1人で抱え込んでて辛かったね。穂乃果に相談してくれてありがとうね。今は目一杯キャンプ楽しんで!」

花陽「……はい!!!」ニコッ


穂乃果「(……今夜μ’sの誰かが殺される…か)」








海未「……」

穂乃果(…なんでだろう。どうしても花陽ちゃんの言ってる事が嘘だと思えない。)

穂乃果(でも海未ちゃんが、そんなこと言うとも思えない。だって海未ちゃんだよ?私が事故した時もずっと側にいてくれたあの海未ちゃんが…)

穂乃果(事故…)

穂乃果(事故…?そうだ、私事故に遭ったんだ)

穂乃果(うっ…また頭が痛い…なにか…思い出せそうなんだけれど)

《海未「こ……な………ろ……よ」》

穂乃果(なんだろう…この記憶もう少しで…)

《海未「ことりなら私が殺しましたよ」》

穂乃果(そうだ!あの時の夢!事故に遭った時の夢だ!でもなんであんな夢を今頃思い出すんだろう)




海未「穂乃果、考え方ですか?」

穂乃果「ひゃあ?!う、海未ちゃん…」

海未「なにを、そんなにびっくりしているのですか…」

スーパー行ってくる

おう、覆面に気を付けろよ

穂乃果「ど、どうしたの?」

海未「どうしたもなにも…ご飯が出来たので呼びに来ただけですが…」

穂乃果「あっ、そ、そうだよね…ありがと!」

海未「…?では、行きますよ」

穂乃果「…あのさ海未ちゃん!」

海未「……はい」

穂乃果「今夜μ’sの誰かが殺されるって…どういう…意味かな」

海未「…花陽はお喋りですね」

穂乃果「そんなことどうでもいい!答えてよ海未ちゃん!」

海未「そうですね、今答えられるとしたら、【まだ貴方は知らなくていい】それだけですかね」

穂乃果「それってどういう…」

海未「さあこの話は終わりです!みんな待ってますよ」

穂乃果「…」

海未「遅くなりました」

凛「もー!遅いにゃー!」

穂乃果「あはは、ごめんごめん!」

花陽「はい、これ穂乃果ちゃん達の分です」

穂乃果「おー!美味しそうだね!」

絵里「それじゃあみんな揃ったわね。頂きます!」

8人「いただきまーす!」

真姫「うん…意外と悪くないわね」

にこ「そういえば凛は魚苦手だったわよね?」

凛「みんなで作った奴が美味しくないわけないにゃ!」

希「せやなあ、みんなで作って、みんなで青空の下食べる。これこそキャンプの醍醐味やね」

ことり「このご飯美味しい~!」

花陽「ええ、とても美味しいですっ!」

穂乃果「夜はバーベキューだからそっちも楽しみだね!」

希「穂乃果ちゃんってば、もう夜ご飯のこと考えてるのー?食いしん坊さんやね」

穂乃果「や、やめてよー希ちゃん!」

あははは

穂乃果(…こんな幸せがずっと続けばいいけど…)

凛「ふう、美味しかったね!」

花陽「ホカホカのご飯…最高でした…感無量です…」

絵里「海未、この後の予定はどうなってるの?」

海未「一応夜までは自由時間となってますが、なにかやりたい事などある人はいますか?」

希「はーい!ウチおにごっこしたい!」

凛「あ、賛成にゃー!」

にこ「嫌よそんなの!ただでさえ暑いのに、身体動かしてこれ以上汗かくなんてもってのほかよ」

真姫「ま、にこちゃんの言う通りね」

希「えー、ぶーぶー」

ことり「私はちょっとお散歩したいな♪」

絵里「そうね、川沿いを歩いて見ましょうか。さっき見て来たけれど、中々綺麗だったわよ」

海未「ではまあ、夕飯の時間までは各々好きなように動いてください。遠くへは行かないこと。いいですね」

皆「はーい」

穂乃果「…」

穂乃果「…やっぱり皆んな一緒に行動しよう?」

皆「…?」

穂乃果「ほ、ほら!せっかくみんなで来たんだし!全員で思い出作ろうよ!」

穂乃果(本当は海未ちゃんの言った事が気掛かりで皆んなから目を逸らしたくないだけだけど…)

海未「…そうですね。確かにその方がいいです。」

絵里「そうね、どうせならみんなで散歩に行きましょう」

真姫「私も賛成だわ」

ことり「じゃあ早速行こっか!♪」

8人「おー!」

花陽「わあ~川のお水本当に綺麗だね~」

絵里「言ったでしょう?上流の方まで行くともっと水が澄んでるのよ」

凛「そうときたらさっそく見にいくにゃ!」タタッ

真姫「あっこら!凛!待ちなさい!足元危ないんだからゆっくり!」

穂乃果(海未ちゃんが言ってる事が本当ならμ’sに殺意を持った人がμ’s内にいるって事…?)

希「ふふ、みんな元気やな~」

にこ「なに大人ぶってんのよ」

穂乃果(本当はそんなこと考えたくないんだけど、もしその可能性があるなら、1に海未ちゃん…かな)

ことり「穂乃果ちゃん大丈夫?足元滑るから気をつけてね」

穂乃果「…(でももし海未ちゃんならわざわざ自分から言うのかな。誰かの計画を偶々知ったって言う可能性もあるし…)」

海未「…穂乃果?聞いているのですか?」

穂乃果(その次の可能性は部外者って事もあるよね…でもそしたらなんで海未ちゃんは知ってるのかな)

ことり「…」

穂乃果(あぁ、もうわからないよ。大体海未ちゃんがそんなことする訳ないじゃん!昔から一緒だったんだし…そうだよ!海未ちゃんは絶対に違う!)

海未「穂乃果!聞いてるんですか?!」

穂乃果「えっ?なに…うおわあ!!(やばっ、足滑らせた…)

海未「穂乃果!!!!!」

ゴンッ

ことり「穂乃果ちゃんっ!!!!!」

穂乃果(あ…やば…意識が…)

絵里「どうしたの?!」

ことり「ほ、穂乃果ちゃんが!!!!」

にこ「ちょっと穂乃果?起きなさいよ!ねえ!」

希「…どうしてこうなったんや?」

海未「ほ、穂乃果がぼーっとしていたので呼びとめたら…足を滑らせて…それで…」

希「…なるほど」

ことり「ね、ねえ!穂乃果ちゃん死んじゃうよ!助けてよ!」





穂乃果「いったたたたた…あれ、みんなどうしたの?」

皆「!?」

海未「ほ、穂乃果…なんともないのですか?!」

穂乃果「うん…別になんともないかな…もう痛くもないし…」

希「…(確かに頭を強打したはず。それが痛くないって…)」

海未「……」

希「どうなってるんや…?」

ことり「よ、よかったぁ…心配したよ本当に!もう!」

穂乃果「えへへ、ゴメンゴメン」

海未「なんともないなら良かったですが、本当に気を付けてくださいね」

花陽「み、みなさん!!!!大変です!!!」

絵里「どうしたのよ」

花陽「り、凛ちゃんが…凛ちゃんが!」

真姫「お、落ち着きなさい花陽…今凛が …」

真姫「凛が…頭を打ったまま意識失ってるわ…」

穂乃果「?!?!?!」

穂乃果「ど、どういうこと?」

真姫「そのままの意味よ!足を滑らせて転んだの!いいから早くきて!!!」

穂乃果「う、うん…!」



海未「凛!凛!聞こえますか?!」

凛「………」

絵里「息はしてるみたいね、多分気絶してるだけだと思う。テントに運んで安全を確保しましょう」

海未「ええ、わかりました!」

花陽「凛ちゃん…大丈夫かな…」

穂乃果(私が転んだと同時に凛ちゃんも転んだ…?これは偶然…?)

ーーーーーーーーーー

穂乃果(…でも今はそんなの関係ない。凛ちゃんの安全が優先だよね…)

海未「真姫!私が凛をおぶります!」

真姫「わかったわ!先に戻って応急手当ての準備をしておくわ!救急キットはどこにあるの?!」

ことり「テントの中に置いてあるよ!」

真姫「わかったわ!」ダッ…



穂乃果(凛ちゃん…無事だといいけど)




絵里「…あなたのせいよ穂乃果」

穂乃果「え…?絵里ちゃん…?」

穂乃果「絵里ちゃん…それ…どういう…」

絵里「…本来あなたが受けるはずだった傷を代わりに凛が受けた。それだけのことよ」タッ…

穂乃果「ちょ、ちょっと待ってよ海未ちゃん!意味がわからないよ!だって私と凛ちゃんは結構離れた所にいたんだよ?!」

絵里「…あとは自分で考えなさい」

穂乃果「待ってよ!なんか知ってるなら教えてよ!」

絵里「……」タッタッタッタ…

穂乃果「…絵里ちゃん…」

穂乃果(…私のせいで凛ちゃんは怪我をした…?どうして?)

穂乃果(確かに私は頭強打しても何ともなかったけど…なんでそれが凛ちゃんと関係があるの…?」

穂乃果(やっぱり偶然としか思えないよ)



希「穂乃果ちゃん…悩みがあったらウチに相談し?ウチら仲間やろ?」

穂乃果「…大丈夫だよ」

希「大丈夫な訳ないやろ!ここ最近の穂乃果ちゃん見てたらわかるで!なあ、何かあったん?」

穂乃果「…………うぅ」

希「…よしよし、1人で抱え込んでて辛かったね…」

穂乃果「ーーーーーー………って事があったんだ…」

希「なるほど、穂乃果ちゃんの経験した事も無いありえない出来事の記憶が存在して、こんがらがってる所に、謎の手紙がきたり、海未ちゃんが不可解な発言したり、えりちからも変な事言われたり…って感じね」

穂乃果「希ちゃん…信じてくれる?」

希「当たり前やん?ウチら仲間やろ?仲間の事を信じてあげられん奴はただのクズだよ!」

穂乃果「…ありがと」

希「…にしても海未ちゃんの発言は気になるなぁ」

穂乃果「何も起こってほしくないのが一番だけど、もし、起こるなら、皆目の届く範囲にいて欲しいの」

希「なるほど、それでさっき皆で行動しようって言ったんやな」

穂乃果「そういうこと」

希「そういうことなら確かに皆で行動した方が安全やね。ウチも気を付けて見るね」

穂乃果「…皆には言っちゃダメだよ。キャンプ楽しんで欲しいから…」

希「…わかった」

夕方
キャンプ地

にこ「凛の調子はどう?」

真姫「うん…さっきより安定してると思うわ。命には多分全然別状ないと思う。」

花陽「凛ちゃん…大丈夫かな」

にこ「何言ってんのよ、親友の貴方が信じてあげられなくてどうするのよ」

花陽「…ふふっ、それもそうだね」



凛「……ううーーん……」

8人「!!!!!」

凛「…なんか……頭がクラクラ…する」

花陽「凛ちゃん!おきたんだね!良かったよぉ…」ダキッ

凛「かよちん…?もー、どうしたの、苦しいよー」

真姫「…凛、身体はどう?なんともない?」

凛「ん…?ちょっと頭が痛いけどだいじょーぶだよ!」

真姫「…貴方自分が川で足を滑らせて気絶したことは覚えてる?」

穂乃果「…」

凛「んー、なんとなく覚えてるかな…?」

海未「もう、二度と危ない真似はしないでください!本気で心配したんですよ!」

凛「はーい…ごめんなさい…」

穂乃果(…やっぱり海未ちゃんは海未ちゃんだ。皆の為に本気で考えてくれてる優しい海未ちゃんだよ)

穂乃果(海未ちゃんがなにかするはず無い)

希「まあまあ海未ちゃん。凛ちゃんも無事だったんだし、いいんじゃ無い?」

にこ「そーね!元気なら大丈夫!それよりにこはお腹が空いたな~」

凛「あ、凛も!お腹減っちゃったにゃ~」

海未「…全くあなたたちは…それでは夕飯にしますか」

凛「やったにゃー!」

ことり「今日のお夕飯はなにかな?」

海未「今日は…バーベキュー!です!」

チャーハン食ってくるわ

乙読んでます

花陽「森林の中でバーベキュー…!素敵ですっ!」

にこ「ま、バーベキューのプロの私が居れば、美味しいバーベキューが出来ること間違いなしね」

真姫「はいはい、わかったわよ」

にこ「ちょ、なによその反応!」

希「あはは」

穂乃果(良かった、皆明るい雰囲気に戻ってくれた)




海未「…ことり、ちょっとこっちへ来てください」

ことり「ん?」

一時間後

凛「あー!希ちゃん!それ凛が丁寧に育て、焼き上げたお肉だにゃ!なんで取るの!!」

希「ふ、凛ちゃんよ…取られたくなければ強くなるがいい…っ!」

凛「はっ…!私は…わかりました!私は強くなります!」

花陽「あはは、おかしいね~」

絵里「全く、愉快な人たちだわ」

にこ「あんたもね」

絵里「え?」

にこ「…口の周りにご飯粒ついてるわよ」

絵里「…ちょ!/////もっと早く言いなさいよ!」

にこ「ごめんごめん、面白くて」

絵里「もー!」

ことり「ほら、穂乃果ちゃん!もっとお肉食べて♪」

穂乃果「おー!ありがとーことりちゃん!」

海未「穂乃果!お肉ばかり食べてないで野菜も食べなさい!」

穂乃果「た、食べてるよぉ~!」

ことり「あはは」

希「ふう、お腹いっぱいだね」

凛「もう食べれないにゃ」

花陽「…またダイエットですねこれは」

真姫「あんた達食べすぎなのよ!」

海未「それではみなさん食べ終わったようなので、片付けをします!使い終わった食器など洗い場に持って行ってください!」

8人「はーい」

にこ「ねえ、穂乃果、あのお肉美味しかったけど、どこのお肉なの?」

穂乃果「あぁ、あのお肉?あれ実はことりちゃんがこのバーベキューの為にわざわざ買い取り寄せしてくれたんだ~!」

にこ「そ、感謝しとかなきゃだわ」

穂乃果「うんっ!」

穂乃果(ことりちゃんには感謝しなきゃね…美味しいお肉が食べれたんだから)

穂乃果(……あれ…?)





穂乃果(ことりちゃんは…今日の夕飯がバーベキューって知ってたんだよね…?)




穂乃果(じゃあどうしてあの時…)

《ことり「今日のお夕飯は何かな?」》

穂乃果(…きっと忘れてただけだよね?)

海未「さて、片付けも終わりましたし、そろそろ寝る準備をしましょうか」

にこ「えっ?!早くない?まだ8時過ぎだけど」

海未「冗談ですよ。実は花火を買ってあるので皆さんでやりましょう」

凛「流石海未ちゃん!わかってるぅ!」

海未「夏と言ったら花火でしょう!」

希「わーい!ウチこの手持ち花火やりたーい!」

絵里「私はこの線香花火やってみたいわ」

真姫「…普通最後にやるものじゃないの?線香花火って」

花火「私はシンプルな奴をやりたいですっ!」

海未「一応火を使うので、気をつけて下さいね!」

ことり「ことりは~どれにしよっかなぁ~」



穂乃果「…ことりちゃん、ちょっといい?」


ことり「……」

ことり「穂乃果ちゃん…どうしたの?」

穂乃果「ちょっと気になったから聴くんだけどさ、ことりちゃんは今日バーベキューするの知ってたよね?」

ことり「…」

穂乃果「というか一緒に買い物もしたんだから知ってるはずだよね」

ことり「…それがどうかしたの?」


穂乃果「なんで、海未ちゃんが夕飯にするって言った時に、夕飯は何?って聞いてたの?」


ことり「…忘れてただけだよ」

穂乃果「私はお昼ご飯食べてる時にも「今日の夜ご飯はバーベキューだ」って言ったと思うんだけど」

穂乃果「他のメンバーならともかく、ことりちゃんまで忘れちゃうなんてこと…あるのかな」


ことり「…本当に忘れてただけだよ。そんなに深く考えることでもないよ」

穂乃果「…そっか」

ことり「そんなことより」

穂乃果「…?」

ことり「早くしないと花火終わっちゃうよ♪」

穂乃果「……」

穂乃果「そーだね。ごめんね、変なこと聴いちゃって」

ことり「ううん!気にしないで♪」
ーーーーーーー ーーーーーー ーーーーー

絵里「ハラショー…とても綺麗ね…」

ことり「線香花火って素敵だよね!」

海未「ええ、とても素敵です。耳に入り込んでくる鈴虫の鳴き声がとても心地いいですね」

にこ「なにカッコつけてんのよ」

海未「なっ、そんなんじゃありません!」

希「…穂乃果ちゃん!」ボソッ


穂乃果「…?」


希「ほーのーかちゃん!こっちやこっち!」

穂乃果「あ、あぁ希ちゃんか」

希「どー?なんか気になることはあった?」

穂乃果「…気になることはあったけど、多分海未ちゃんが言ってたような事には全然関係しないと思う」

希「…そっか!」

穂乃果「うん、希ちゃんはなんかあった?」

希「うん、ウチはあったで」

穂乃果「…どんな?」

希「…凛ちゃんと花火してたんやけどな、変な事言ってたんよ」

穂乃果「変な事…って、なに?」

ーーーーおよそ8分程前

希「あはは!すごく綺麗だね!」

花陽「うん!とっても綺麗ですっ!」

凛「…」

希「凛ちゃん…?どうしたん?もしかしてまだ頭が痛むとか?」

凛「ううん、そんなんじゃなくて、なんか変な事思い出しちゃったの」

花陽「変な事…って?」

凛「……なんか学校の近くのスーパーで立てこもり事件があって、にこちゃんが…ひ…人質にされてるの」

希「…」

花陽「んー、そんな事なかったし、夢とかじゃない?」

凛「…そうだよね!夢だよね…!にこちゃんが人質になるなんてありえないか!あはは!」

花陽「そーだよー!怖い夢みて可哀想だけど、折角だし花火楽しもう?」

凛「そうだね!ごめんね変な空気にしちゃって!」

ーーーーー現在

穂乃果「……それって」

希「…そう。穂乃果ちゃんの記憶と全く同じ事を話してる」

穂乃果「凛ちゃんが…どうして?!」

穂乃果「あの場にはμ'sは私とにこちゃんしか居なかったと思うけど…」

希「詳しい事はよくわからん。でもこれは確実に穂乃果ちゃんの記憶と繋がっている」

穂乃果「どういう事なんだろう。希ちゃんちゃんはなにも知らないよね?」

希「…うん、ウチは残念ながらそんな記憶全くないよ)

穂乃果「…そもそも、現実に起こってないっていう事を覚えてる方がおかしいよね…」

希「…ウチなちょっと考えてんけど、もしかしたら」







絵里「2人でこんな所でなに話してるのかしら?」


のぞほの「!!!」

絵里「私も混ぜてよ」

希「…」

穂乃果「いや、大した話じゃないよ」

絵里「いいじゃない、好きよ、世間話」

穂乃果「…別に…いいけど…希ちゃん!」

希「う、うん?」

穂乃果「どこまで話したっけ?」

希「あ、ああ、また皆でこうやってキャンプ行きたいなーってとこまでやな」

穂乃果「そーそー!絵里ちゃん!また皆で来ようね!」



絵里「嘘つくのは感心しないわね」

のぞほの「…!」

絵里「冷たいじゃない穂乃果…そういえば」

穂乃果「嘘なんて…」






絵里「私があげたブレスレッド…まだ付けてくれてるのね」

穂乃果(この腕輪…絵里ちゃんが?!)

希「…?」

絵里「あ、そうそう手紙もちゃんと読んでくれたかしら」

穂乃果「あの手紙…絵里ちゃんだったんだね」

絵里「結構文章って考えるの大変でね、ふふ」

穂乃果「この腕輪も絵里ちゃんが付けたの…?」

絵里「…?だからそう言ってるじゃない」

希「ちょ、ちょっと待って?なんの話ししてるの?」

絵里「ちょっと希は静かにしてて」

穂乃果「教えて絵里ちゃん。この腕輪は何?それと目的はなんなの?」

絵里「質問は1つにして頂戴」

穂乃果「…それじゃあ、この腕輪はなに?なんで私に…いつ付けたの?」

絵里「結局1つになってないじゃない…まあいいわ、答えてあげるわね」

絵里「…そのブレスレッドは付けた人を不死身にするの」

穂乃果「?!」

絵里「まあ正確には不死身とは違うけれど」

穂乃果「…どういうこと?」

絵里「正確には自分が受けた傷を無作為に人を選んでその人に移すって感じね」

穂乃果「……(まさか)」

絵里「…そう、あの時凛が頭を打って気絶したのは他でもない」

穂乃果「…やめて」

絵里「本来穂乃果が転んで気絶する筈だった分を偶々凛が選ばれて、受けたってことね」

穂乃果「やめて!!!!」

絵里「…やめて欲しくても私は貴方に知って欲しいから話を続けるわね」

穂乃果(…そんな…私の…私のせいで凛ちゃんに怪我させた…の?)

絵里「幸運と不運は常に隣り合わせにあるって手紙でも伝えたわよね」

穂乃果「…」

絵里「つまりそういうことね」

絵里「次に腕輪を付けてあげた時の話だけど」

穂乃果「…」

絵里「その腕輪を付けたのは……学校で一緒に教科書を探してあげた時ね」

穂乃果「学校で…教科書を…?」

絵里「あら、覚えてないかしら?」

穂乃果「だ、だって、私は学校に着く前にトラックに轢かれたって…」

絵里「…誰から聞いたの?」

穂乃果「…海未ちゃんとことりちゃんだけど」

絵里「それは嘘ね」

絵里「貴方は確かにあの日私と一緒に学校で教科書を探したわ」

穂乃果「で、でもそんな記憶は…」

絵里「…本当にないかしら」

穂乃果(…私は目を覚ました時には…病院にいて…)

穂乃果(…あの日ことりちゃんと帰る約束をして…確かにあの時は腕輪はしていなかった筈)

穂乃果(でも、その後トラックに轢かれて目が覚めて、その時にはもう腕輪が付いてて…絵里ちゃんとあった記憶なんて…)

穂乃果(他に何か…あった?)

穂乃果(…)





《海未「ことりなら私が殺しましたよ」》


穂乃果(…この記憶は…!待って…よく思い出して私…もっと他に何かあった筈)

穂乃果(確かことりちゃんの家の前でことりちゃんが帰ってくるのを…待ってた。そしたら海未ちゃんがやってきた)

穂乃果(…それより前はなにしてた?わたし…)




《絵里「あら、穂乃果。まだ残ってたの?」》


穂乃果「…そうだ。私あの時…!」

絵里「やっと思い出したみたいね」

穂乃果「私確かにあの時学校に行った!それで絵里ちゃんと一緒に教科書を探してもらったんだ!」

穂乃果「…でもこの腕輪を貰った記憶はないや」




絵里「そこはね、私が記憶を消したの」

穂乃果「…?!」

穂乃果「記憶を消したって…そんなことが出来るわけ…」

絵里「あら、こんな事が身に起こっておいて今更信じないっていうの?」

穂乃果「…」

絵里「腕輪を私が付けたっていうのが記憶に残ってしまうと後々の出来事に色々影響が出ちゃうから」

穂乃果「…なるほどね」

穂乃果「…じゃあちょっと待って」

絵里「なにかしら」



穂乃果「私が絵里ちゃんと学校で会ったのは事実って事…だよね?夢じゃないよね?」

絵里「…ええ、じゃなきゃ腕輪を付けてなんかいないでしょ」

穂乃果「…(まって)」

穂乃果(それが本当に起こったのなら、一体どこまでが真実なの…?)

ドクン

ーーードクン

ーーーーードクンドクン








《海未「私がμ'sを全員殺しました」》






穂乃果「…………ッ!!!!」

【第2章】完

>>93
おっ、ありがとう

自己満で書いてるけど誰かが読んでくれてるって思うとなんかすげえ嬉しい

【第3章】開幕


※最終章です

面白いぞ、頑張ってくれ

《海未「私がμ'sの皆を殺しました」》

穂乃果「……そんな…っ、じゃあっ…海未ちゃんは…が…みんなを…?」

希(なんや、なにが起こってるんや…)

穂乃果「で、でも!皆は…生きてる…よ?」

絵里「重要なのはそこ」

穂乃果「え…?」

絵里「仮にあなたを【死なない能力】としたら海未は」







絵里「【時を戻す能力】を持っているわ」

穂乃果「時を戻す…能力?」

絵里「…そう。μ'sを全員殺すのが海未の目標みたい。」

穂乃果「でも…なんで、私たちを」

絵里「それはわからないわ。ただそんな時に予想外な事が起きた」

穂乃果「私を…殺せない事」

絵里「その通りね、海未は穂乃果を殺せない限り、永遠に時を巻き戻し続けるわ」

穂乃果「そんなっ…どうすればいいの?」

絵里「まあ、海未を説得させるしかないわね」

穂乃果「説得…ね」

絵里「もう一つ、海未の能力には弱点があるの」

穂乃果「…?」

絵里「過去に時間を指定して、そこに飛ぶだけ」

絵里「つまり、【自分の記憶も消える】という事」

穂乃果「でも、そしたら海未ちゃんにとって不利じゃない?何回も同じことの繰り返しって事でしょ?」

絵里「そう、そこで考えられるのは」

穂乃果「…他の能力者の協力?」











海未「おや、こんな所でお喋り会ですか?」

海未「皆もう寝ているのにこんな所で夜更かしとは、悪い子ですね」

希「どういうことや、まだ皆花火してるはずやろ…?」

絵里「…」

穂乃果「ーーー…ッ!!!」ダッ

希「ちょっ、穂乃果ちゃん?!」


海未「…無駄なんですけどね、ふふ」

キャンプ場 テント周辺

穂乃果「なに…これ」

まきりんぱなにこ「」

希「どうなってるんや…!」

穂乃果「ねえ!みんな!起きてよ!返事してよ!真姫ちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃん、にこちゃん!」

にこ「………ほ……の…か?」

穂乃果「にこちゃん!どうしたの?!」

にこ「…」

穂乃果「にこちゃん…にこちゃん!!!」

絵里(全員胸にナイフの切り傷がある…)

希「…いない…」

穂乃果「…?」







希「ことりちゃんが!いないんや!」

バキュン

希「かはっ……………!」


希「…穂乃果…ちゃん…えりち………」

希「」


絵里「希!希!!!!起きてよ!!!!ねえ!!!希!!!!」




ことり「フィナーレの場に相応しくない希ちゃんは先に殺しちゃった。ごめんね」

絵里「…ことりッ…!!!!」




海未「絵里、先程穂乃果に話していた事を聞かせていただきましたが、いつ計画と私の能力に気付いたのですか?」

絵里「…いつだっていいじゃない!そんなこと!」

バキュン

海未「次は当てますよ」



穂乃果「…海未ちゃん…どういう事かな。教えてくれる…?」

海未「おや!アホな穂乃果でも真相を知りたいというのですか?!笑えますね。ですがまぁいいでしょう。冥土の土産場所くらいにはなると思います」

穂乃果「…」

海未「まず最初に絵里、先程の貴方の話の続きをさせてもらいましょう。」

海未「確かに私は時を戻す能力を持っています。ですが貴方の言った通り、私だけでは記憶の保持ができない」

海未「そこで協力者を見つけました」

絵里「…ことりね」

海未「その通りです。実はことりも能力を持っていましてね。」

海未「【記憶の伝承】とでもいうのでしょうか、他人にも自分にも記憶を消したり、残したりする事が出来るみたいです。この辺りはまあことりに聞いた方が早いでしょう」

穂乃果「記憶を消すって…絵里ちゃんと一緒…」

海未「そしてことりを協力者にして、後はご想像通りです」

穂乃果「でも…ことりちゃんがなんで協力したの?こんな狂気じみた海未ちゃんの計画なんて普通はのらないよ!」

ことり「…」

海未「普通は…ですよ」

ことり「ことりね、海未ちゃんの方が大好きなの。もう愛おしくて愛おしくて仕方がないの」

穂乃果「…」

ことり「でも中々おもいを伝えられずに悩んでる時に海未ちゃんから話しかけられたの」

《海未「ことり、私に協力してください。そうすれば貴方と生涯を共にします」)

ことり「…って。凄く嬉しかった!死ぬほど嬉しかったよ!もちろん海未ちゃんの考えてる事はわからないけれど、それでも海未ちゃんの力になりたい!そう思ったの!」

穂乃果「ことりちゃん…」

絵里「よくわかったわ。でも一つだけ分からないことがあるわ」

海未「…なんでしょう?」

絵里「…動機よ」

海未「…というと?」

絵里「あなたがμ'sを殺そうとしている意味がわからないわ。今までみんなで頑張ってやってきたじゃない!」

海未「…なるほど」

海未「私はμ'sを尊敬しています。勿論あなた方もね。私はアイドルと呼ぶには程遠い人間でした」

海未「ですが、穂乃果に手を差し伸べられ、新たな自分を見つけることが出来ました。それから皆んなと出会って、沢山思い出を作って、毎日が楽しかったですよ」

海未「その一方で私は本来の自分を見失いかけていました。日本舞踊を嗜む私、園田家を継ごうとしている私。」

海未「今まで長い時間をかけて積み上げてきた物が、μ'sという存在によって全て消されてしまったんです」


海未「私は悩みました。私に新たな自分を見つけてもらったμ's。今までの出来事で形成する、【本来の園田海未】としての自分どちらが大事なのか。」

海未「私はどうすればいいのかと悩んでた時にとあるテレビでやってました」

ーーーー
《ニュース》
ニュースです。今日未明、都内某マンションにて、息子が実の家族をナイフで刺し、絶命させるという事件が起きました。調べに対し息子のS容疑者は「苦しみから解放されたかった。家族という存在が邪魔だった」などと申しておりーーーー

《海未「ーーー……」》

海未「私は驚愕しました。家族が邪魔だから殺す。なんて人なんだと」

海未「それと同時に、μ'sの存在が浮かんでしまいました。この時点で私はすでに狂っていたのでしょうね」

海未「μ'sを消したい、μ'sから逃れたい、本来の自分でありたい」

海未「そう思うようになってしまいました」

海未「まあ、そんな感じで、私はμ'sを全員殺さないと、前に進めない。そう思ったんです」


絵里「…大事な話が一つ抜けてるわ」

海未「…?」

絵里「時を戻す能力についてよ」


海未「そこまではいう必要ありませんね」


絵里「…どうしてかしら」


海未「もう十分話したでしょう。絵里には死んでもらいます!」カチャ

穂乃果(ピストル!)

穂乃果「絵里ちゃん危ない!よけて!」

バキュン






絵里「…かはっ…ッ」

絵里「私を殺したって…穂乃果が死ななければ…また時間は巻き戻る…んでしょう…ふふ…ざん…ねんね、う…み…」

絵里「」

海未「それはどうでしょうかね」

穂乃果「絵里ちゃん!絵里ちゃん!お願い起きてよ!ねえ!」

海未「さて穂乃果、答え合わせの時間です」

穂乃果「…」

海未「あなたはトラックに轢かれて病院で目を覚ましたね」

穂乃果「…それは嘘…なんでしょ…」

海未「おや、知ってたのですか?」

穂乃果「あの時の事思い出したんだ。私がことりちゃんの家で待ってたこと。そのあと海未ちゃんにナイフで刺されたこと」

海未「よくそこまで思い出せましたね。今のあなたは経験した筈のない出来事なのに」

穂乃果「…」

海未「その通りです。あなたはことりの家の前で私に殺された。正確には死んでないですが、、、」

海未「びっくりしました。ナイフで刺した筈の人間が普通に生きているんですよ。」

海未「後貴方を殺せば全員だったのに、私は焦りました」

海未「しかし知っての通り私は時間を巻き戻す事が出来ます。」

海未「貴方が学校に教科書を取りに行く時間に戻し、貴方をトラックで跳ねました」

海未「貴方は勿論死にませんでした」

海未「ですが、あなたの記憶から私が全員を殺したという出来事を消す事には成功しました」

ことり「いろいろ大変だったんだよ」

海未「それで一からまたやり始めたわけです」

海未「…話についてこれてますか?」

穂乃果「…」

海未「まあいいでしょう。話を続けます」

海未「穂乃果が何故か死なないと分かって焦りました。これでは私の目標は叶えられない。」

海未「何回もμ'sの皆んなを殺しましたが、どうしても貴方だけは死ななかったんですよ」

海未「その度に時間を巻き戻して」

海未「つまり、貴方の記憶の他にも沢山の出来事があった訳です」

海未「ああそれと、スーパーで立てこもり事件があったのを覚えていますか?」

海未「あの時の覆面は私です。別に私のままで行っても良かったんですがね」

穂乃果「…あの時の…」

海未「あの時もそうです。私が殺せないなら他の人に殺させればどうなのか。と」

穂乃果「…それで…にこちゃんに…」

海未「まあ勿論それもダメでしたけどね」

海未「それにしても貴方は優秀ですね穂乃果」

穂乃果「なにが…」

海未「ことりの能力無しでこんなにも記憶を取り戻しているんです。立派ですよ」

穂乃果「…なにが立派だよ!」

海未「そういえば、凛も立てこもりの時のことを思い出したみたいですね」

海未「まあ、あの子の場合は、おそらく川で頭を打った拍子に思い出しでもしたんでしょう」

海未「全く、気まぐれな猫ちゃんですね」

穂乃果「…馬鹿げてる…」

海未「…何か言いましたか?」

穂乃果「馬鹿げてるよこんなの!ねえ!海未ちゃん!おかしいでしょこんなの!」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「私が壊れてしまっているのはもう伝えた筈でしょう!」

穂乃果「…それはッ…」

海未「話を続けます」

海未「私はどうにかして穂乃果を殺す方法を考えました」

海未「ですがいくら考えてもいくら方法を試しても、穂乃果は死なないどころが傷一つ付きませんでした」

海未「全く恐ろしい能力ですね。不死身というのは」

穂乃果「私が殺せないならもう無理でしょ?!なんで何回も皆んなを殺すの?!」

海未「さあ…私はいつのまにか、μ'sを消すというより、【穂乃果を消す】という事にこだわっていたのかもしれませんね」

海未「…さて、お話はここまでです。そろそろ穂乃果に死んでいただきます」

穂乃果「…私は死なないよ」

海未「…ええ、恐らくそうでしょうね」

穂乃果「だったら殺す意味なんて…!」

海未「その時はまたリセットして考え直します」

バキュン

穂乃果「…っ、ほらね、死な…なかった…」

海未「…」

バキュン

穂乃果「っ、効いてない…よ」

海未「…」

ことり(…血が出てる、なのになんで死んでないの?」

海未「…」

穂乃果(…どうやら今回は死んじゃうみたいだね…でも)

バキュン

穂乃果「かはっ…あああっ……はは、ほら死んで…ない」

海未「やめてください…」

ことり「…」

穂乃果「ほら、まだ私は生きてるよ、撃ちなよ…」フラッ…

バキュン

穂乃果「…ッ…まだ…生きてる…よ」

海未「やめてください!もう死ぬのなんて見ればわかります!どうして、どうしてまだ生きてられるんですか?!」

穂乃果「だって…!またみんなで…遊びたい…!」

バタン

ことり「…穂乃果ちゃん!!!」タタッ

海未「…」

穂乃果「ふー…ふー…また…みんなで…ライブした…い…練習したい…キャンプにだって…行きたい…ッ」

海未「…」

穂乃果「そ…の為に…海未ちゃんが力を、使ってくれない…と、戻らない…だから…」

海未「…」



穂乃果「だ…から…」
















穂乃果「だから私は!!!……絶対に死んでなんかやらない!!!!!!!」

海未「…っ」

穂乃果「ふー…っ…ふーっ…」

穂乃果「海未…ちゃんは…素敵な人…だ…よ」

穂乃果「μ'sの事を…よく考えてくれてて…」

穂乃果「綺麗…だし、頭も…いいし…穂乃果には…無い物いっぱい…持ってる…よ」

海未「…」

穂乃果「だから…さ、また最初からでいい…からさ、やり…なおしてみようよ…」

海未「私は…私はもう許されない罪を犯しています。そんな私がまたμ'sの中に入ってのうのうと生きてくなんて、許されません」

穂乃果「許すよ…みんな…だって…海未ちゃん…だもん」

海未「…!!!」

穂乃果「ふー…ふー…」

ことり「もういいよ穂乃果ちゃん!喋らなくていい!」

海未「こんな…罪を犯した私でも許してくれるんですか…」

穂乃果「…当たり前…でしょ…?希ちゃん…言ってたよ…」








穂乃果「【仲間を信じてあげられない奴はただのクズ】っ…て…」


穂乃果「μ'sには…そんな人…1人もいないよ…」

海未「………うう…うああんん…うぐっ…うう…」

ことり「海未ちゃん…」

ムクッ

ことり「あっ、穂乃果ちゃん!まだ立っちゃダメだよ!」

穂乃果「海未…ちゃん…」

フラッ…

穂乃果「また…みんなでやり…なおそ…う?」

ダキッ

海未「うわああああああん…うわあああああん!」

穂乃果「よし…よし…辛かったね…。μ'sの皆んなを…もっと頼っていいんだからね…」



夜のキャンプ場に鈴虫によく似た綺麗な泣き声がしばらく響いた。


ーーーーーーーーー ーーーーー ーーーーー

凛「いやあ、練習疲れるにゃ!」

花陽「もうすぐライブも近いですし、頑張りましょうっ!」

真姫「ふぁーあ、眠い…」

にこ「あっれー?真姫ちゃん寝不足~?」

真姫「なっ…うるさいわね!」

希「えりち少し髪伸びたんとちゃう?」

絵里「…そうかしら?そろそろ切ろうかな」

ことり「あれ…そういえば海未ちゃんはどこ行ったの?」

穂乃果「んー…トイレ行くって行ってたけど…遅いね?」


バタンっ






海未「皆さんお待たせしました!練習始めましょう!」

【第3章】閉幕

くぅ~これにておしまいですっ!

設定とか何も考えないで物語進めながら考えてたので矛盾とかめっちゃあるかもしれないけど気にしないで!

最後の海未ちゃんの動機の演説とかもう何言ってるかわからんけど!!!

純粋に楽しんでくれれば嬉しいです!

ここまで見てくれた人ありがとうございましたー!

もっと痛い後書き書いて

>>142
ごめんどういうことw

急ピッチで終わらせたので回収しきれてない伏線がいくつかあるので今度まとめよーと思います

というかわからなかった点意味不明な点

ここどういうこと?な点ありますか?

解答しまふ


>>1 が見てるかわからないけどちょっと気になったとこ
・絵里が海未の目的や能力を知ってた理由
・穂乃果の不幸を代わりに受ける相手はランダム?(凛の場合もたまたま?)


あと海未がμ’sメンバーを[ピーーー]ほどの心境に陥っていたのに結構すぐ改心しちゃうんだなと思った

>>147お、ありがとうちゃんと見てるよ
絵里の点は
穂乃果の思い出せない時間軸も当然有ったわけで
その中で海未が穂乃果に告白した内容を絵里にも偶々言った時があって、その記憶を絵里が思い出したって感じかな
それで海未止めれるのは幼馴染の穂乃果しかいねえってなって、穂乃果に託したって感じ

穂乃果の不幸を受け入れる相手は完全ランダム
世界規模レベルで誰かが代わりに受けてる
凛が受けたのは本当に偶々だけど穂乃果と知らない記憶の中にも何回かμ'sの誰かが被害受けてた

海未ちゃんが改心したのは
何回やっても穂乃果が死ななくて、海未ちゃん自身の心にも疲弊っていうかストレスが溜まってて
もう辞めたいって思ってたけど今更戻しても許されん行為をしたって感じで半分目的失いつつループ繰り返してたんやけど、そんな中穂乃果が記憶取り戻して、
しかも今までと違って、ちゃんのダメージも食らってるのに対して海未ちゃんが「これでやっと目的達成できる、苦しみから解放される」って思ってたところに対して穂乃果の「許すよ」ですね。
海未ちゃんも心の奥底でその一言が欲しかったんでしょう。

ちなみに穂乃果が最後死にかけたのはこれも結局運です。腕輪が機能しなくなって死ななくなったのを不運と取りたいけど、結局そのおかげで海未ちゃんを説得できたので穂乃果自身の幸運となってるんでしょう

わかりにくくてすみません!
急ピッチで終わらせたので深くは考えてなかったんですけど、説明するならこんな感じです!

>>148
さんくっすん

なるほど
本編に出てこない周はループ物の醍醐味というか面白いところだね

個人的には最後の周で死ぬと思ってるのに恐怖を感じず説得する穂乃果が一番怖かったかなと

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年05月15日 (火) 03:11:35   ID: v3YajOQK

糞鳥はクズ過ぎ死ね

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