【モバマス】虹色ドリーマーの温泉旅行 (27)
虹色ドリーマー(荒木比奈、神谷奈緒、安部菜々)がライブの打ち上げに温泉に行くお話です。
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/某アリーナ/
ワアアアアアアアア
奈緒「みんなー!今日は本当に、ありがとなー!!」
比奈「今日のことは、一生忘れないっス!!」
菜々「家に帰るまでが、ライブですよ!気を付けて帰ってくださいねーっ!!」
ワアアアアアアアア…
P「お疲れ。良いライブだったよ」
比奈「めっちゃ緊張したっス…」
奈緒「その割にはやりきった顔してんじゃんか」
比奈「えへへ~。奈緒ちゃんも、いい笑顔してまスよ」
菜々「虹色ドリーマーのライブは大成功!ですよねっ」
比奈奈緒「もちろん!(っス)」
P「ああ。頑張ったな、3人とも」
3人「エヘヘ」
P「ひとまずは、着替えて撤収だな。今後のスケジュールは移動の車で話す」
3人「はいっ(っス)!」
/車の中/
P「……以上が来週のスケジュールだ。土日はLIVEの疲れもあるだろうからオフにしといた」
奈緒「オフかー。2人はどうするんだ?」
比奈「レッスン漬けの毎日だったのでゆっくり休みたいっスね……」
菜々「同じく。ナナの体力も限界に近いです…」
奈緒「そうなのか?疲れてはいるけど、アタシはまだまだいけるぞ」
比奈菜々「わ、若さが眩しい(っス)…」
奈緒「いやいや比奈さんと3つしか違わないし菜々は同い年だろ」
菜々「そそそそうでしたね…」アワアワ
比奈「体力ゲージの差っスかね」
奈緒「せっかくなら、LIVEの打ち上げとかしたいんだけどなぁ。二人が疲れてるならあんまり無理させるのもな……」
菜々「それなら、みんなで温泉とかどうでしょう?」
比奈「いいっスね温泉!」
P「温泉か……そういえば前に旅館の優待券貰ったな。なんでも『オタクの楽園』って噂されてる旅館でな」
比奈「オタクの…」
奈緒菜々「楽園?」
/某県某所旅館前/
比奈「おっ着いたみたいっスね」
奈緒「へぇ、結構よさそうなとこじゃん。都心からそんなに離れてないし」
菜々「これで天気もよかったらいいんですけどねぇ」
ザァァァァァァァァァァァ
比奈「まぁ今回はゆっくり休むのが目的っスから。温泉にでも入ってゆっくりしましょ」
奈緒「そうだな。プロデューサーにも『ゆっくりしてこい』って言われてるし」
奈緒「そういえば、プロデューサーが言ってた『オタクの楽園』ってどういうことなんだろ」
菜々「外観にそれっぽいものは無いですね…アニメの舞台になった旅館でしょうかね?」
比奈「うーん記憶にないっスね…謎が深まるばかりっス」
旅館スタッフ「ようこそおいでくださいました。お部屋に案内させていただきます」
菜々「普通ですね」
比奈「そうっスね…」
/部屋/
比奈「おお〜いい感じの和室っスね〜」
奈緒「これならゆっくりできそうだな」
スタッフ「部屋着は押入れにありますのでよろしければお使いください」
奈緒「ありがとうございます」
比奈「まずは温泉に行きまスかね…菜々ちゃんどうしたっスか?」
奈緒「もしかして浴衣サイズが無かったか?」
菜々「いえ、その浴衣がなんというか…」
比奈「……ジャージっスね」
奈緒「…ジャージだな。前に泊まってた人のか?」
菜々「旅館の名前が書いてありますし、やっぱりこれを着るみたいです」
比奈「旅館でジャージって修学旅行みたいっスね」
奈緒「比奈さんはいつもと変わんないだろ〜」
比奈「それもそっスね」ナハハ
/旅館内/廊下
奈緒「……この旅館さ」
菜々「…奈緒ちゃんも気付きましたか」
奈緒「やけに漫画読んでる人多いよな。ラウンジとかで」
比奈「言われてみると……どこかで貸し出してるんスかね?」
奈緒「お、見取り図発見」
奈緒「! なぁ温泉の隣の部屋…異様にデカくないか?」
比奈「なんの施設っスかね?」
菜々「ちょっとのぞいてみましょうか」
3人「おぉ〜」
奈緒「すっげぇ……」
比奈「とんでもない量の漫画とDVDっス」
菜々「あの…」
スタッフ「あ、当館の宿泊は初めてですか?では説明させて頂きます」
スタッフ「当館では漫画やアニメ、DVDが宿泊中借り放題となっております。専用の機械を通して頂ければお部屋に持って行くことも可能となっております」
比奈「へぇー漫喫みたいなカンジっスね」
スタッフ「はい。そんなところです」
奈緒「すっげー昔のやつから最近出たものまでほとんど揃ってんじゃん!」
菜々「これなら暇を持て余さず済みそうですね!」
比奈「Pさんが言ってた楽園の意味がなんとなくわかってきたっス」
菜々「ひとまず、借りるのはお風呂に入ってからでいいですよね」
奈緒「え?あ、ああそうだな……」
/旅館/大浴場
奈緒「……」ソワソワソワソワ
奈緒「ア、アタシ先上がって部屋に戻ってるな!」ザパー
比奈「……アレは相当あの部屋が気になってるんスね」
菜々「元気有り余ってますね〜」
比奈「ただいま〜っス」
奈緒「2人とも遅い…ってなんだその両手いっぱいの駄菓子は」
菜々「えへへ〜ラウンジに駄菓子屋があったので買ってきちゃいました!」
比奈「これで今日は部屋から出ずに済みそうっス。奈緒ちゃんの好きそうなものも買ってマスよ」
奈緒「サンキュー。アタシはとりあえず自分の観たいヤツ持ってきたけど大丈夫だったか?」
比奈「大丈夫っスよ〜」
菜々「今日は奈緒ちゃん’sセレクションアニメ鑑賞会ですねっ」
アニメ視聴中
比奈「これ結構古いやつっスね~」
奈緒「こういう機会がないとなかなか観れないの持ってきたんだ」
菜々「これナナ観てまし…じゃなかった観たことありますよ!主人公が最後……」
奈緒「わーっ!菜々さんネタバレは無しで!!」
菜々「おおっとすいませんつい……」
比奈「奈緒ちゃん、あ~ん」
奈緒「あむ……」
比奈「菜々ちゃんも、あ~ん」
菜々「あ~ん……」
比奈「ふたりともアニメに釘付けっスね」
/夜/
奈緒「比奈さーん起きろーごはん食べに行くぞー」
比奈「ぁぅ……あれ……寝ちゃってたっスか?」
菜々「よっぽど疲れてたんですね」
比奈「駄菓子食べてたからあんま食欲ないっスね~」
菜々「バイキング形式らしいので軽めに食べられますよっ」
比奈「それもなんかもったいない気が……」
奈緒「早く行かないと時間終わっちゃうぞー」
夕食後/11時過ぎ/
比奈「ジャージでゴロゴロしながらアニメ観たり漫画読んだり、やってる事は家と変わらないのに…」
菜々「開放感ありますねぇ…」
奈緒「あぁまさに楽園だ…」
奈緒「まだもう少し時間あるけどどうする?」
菜々「ナナはそろそろ活動限界です……」
比奈「じゃあ部屋は暗くしてテレビの音小さくして観まスね」
菜々「はい…ナナはそれで大丈夫です…おやすみなさ…い」パタリ
/チェックアウト/
菜々「あっという間でしたね〜」
比奈「もうちょっと…どうせならずっとここにいたかったっスね」
奈緒「それは比奈さんが完全に堕落しちゃうから無理だな」
比奈「でもこれからオフはここで過ごすのもいいかもっスねー」
菜々「プロデューサーが用意してくれた優待券で安く済んだみたいですし……ゔぇ!?」
奈緒「どしたんだ菜々さんレシート見て固まって…」
菜々「2人ともこれ…」
比奈「! これは…なかなか、いいお値段っスね」
菜々「もう一度は難しそうですね…」
奈緒「楽園も安くはないってことかー」
比奈「うぅ…さらば楽園」
菜々「でもでも!しっかり休んで好きなアニメもたくさん観て、アイドルパワー120%充電されました!」ピピッ
比奈「そうっスね…明日からバリバリアイドルとしてやっていきますよー!」
奈緒「そうさ、アイドルユニット虹色ドリーマーの闘いはこれからも続いていくんだ!」
「奈緒ちゃん今の最終回っぽいっスよー」
「いいだろー別にー」
終わりです。虹色ドリーマーのユニット曲出てほしい・・・
乙
おつ
あ
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