P「身体が動かない」凛「ふーん」 (47)

(事務所)

P「はぁ…年末年始の忙しい時期をやっと超えたよ…」パタリ

P「あー、もう疲れた。明日は休みなのに動けねー。もう事務所のソファで暮らすぅー!」

P「…」

P「あれ。マジで身体が動かない。ご飯食べてトイレ行って問題はないとはいえ動けない」

P「だーれーかーたーすーけーてー」グデ-


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カチャ

凛「あれ。プロデューサー? まだ残ってたんだ?」

P「hey凛。助けてください」

凛「『Siri』みたいに話しかけないでよ」

P「動けないんだ」

凛「それって『こたつが居心地良さすぎて動けない』類の『動けない』?」

P「いや『疲れ過ぎてもう一歩も動けない』類の『動けない』」

凛「…本当?」

P「本当。びっくりするくらい動けない」

凛「仕事は?」

P「もうない。このまま事務所で朝を迎えてもいいんだけど。できれば家に帰ってゆっくり寝たいんだ。タクシーを呼んでもらえるか?」

凛「…ちひろさんはいるの?」

P「話聞いてます?」

凛「いいから答えてよ」

P「いないけど…」

凛「…ふーん」ニマリ

P「おい待てなんだその笑みは」

凛「安心してプロデューサー」

P「何を安心しろと? タクシーを呼んでくれるのか?」

凛「朝まで私が付きっ切りでいてあげるから」ニコリ

P「それが安心できないんだっての」

(しばらくして)

P「まあ、よく考えたらあのまま放置よりはマシと考えよう。出来ればタクシーを呼んでほしいけど」

凛「それは駄目」キッパリ

P「即答とはひどい。あまりにもひどい」

凛「大丈夫。私が妻としてお世話するから」

P「おい。めとった記憶はないぞ」

凛「私はめとられた記憶があるんだけど」

P「人間は記憶を都合のいいようにねつ造する生き物だと聞いていたがここまであからさまなのは初めてだ」

凛「あなた。疲れてるのよ」

P「疲れてることは疲れてるけどやっぱり結婚した覚えはない」

凛「…」チッ

凛「ところでプロデューサー。お菓子あるけど何か食べる?」

P「そこのポッキーを1本ください」

凛「いいよ」パクッ

P「待って。なんで当たり前のように『口で端っこを咥えてる』のかな?」

凛「まあまあ。食べられるならいいでしょ」ズィッ

P「ぐっ。これはまずい」ポリポリ

凛「…」ポリポリ

P「…」ポリポリ

凛「…」ポリポリ

P「ちょ。タンマ」

凛「…」チュ-

P「」

P「躊躇なくフィニッシュを決めたね。キミは」ポリポリ

凛「今年の抱負は『自分に正直に』だからね」

P「モラルと照らし合わせながら目標実現を目指してください」

凛「了解」ギュ-

P「言ったそばからモラルが行方不明だ」

凛「問題ないよ。プロデューサーに抱きついてるだけだからさ」ギュ-

P「自分は本当に問題がないと、胸を張って言えるのか?」

凛「言えるっ!」ギュ-

P「うん。いい返事だね」

凛「問題があるとするならば、私の思い通りにならないこの世の中に問題があるね」

P「キミはどこの皇帝陛下なのかな?」

凛「ところでプロデューサー。寒くない?」

P「若干寒い。暖房強めてほしいな」

凛「了解。人肌のサービスは?」

P「いらない。あそこに毛布があるからかけてくれるか?」

凛「うん。じゃあシワになっちゃうからジャケットを脱がせて…と」ガサゴソ

P「(意外と甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるな…)」

凛「よいしょ、と」バサッ

P「待て。どうして自然な流れで俺のジャケットを着てるんだ?」

凛「悪くないね」ニマニマ

P「悪くないねじゃないっての。ハンガーにかけてくれよ」

凛「病人は静かにしてなよ。ほら毛布」バサ-

P「おお暖かいありがとう。ただこれとそれとは話が違うと思うんだ」

凛「プロデューサーはジャケットを着てほしくないほど私が嫌いなんだね…」シュ-ン

P「いやそうじゃないって」

凛「嫌いじゃない?」

P「ああ」

凛「じゃあ好き?」

P「like」

凛「私。英語わからないから日本語ではっきり言ってよ」

P「likeは中学校で習うだろ」

凛「忘れたよ」

P「キミの英語の成績が心配だ」

凛「私のこと好きか嫌いか。はっきりしてよね」

P「…」

P「まあ、好き」

P「好き。めっちゃ好き。大好きだ」

凛「…」

P「何か反応は?」

凛「…真顔で連呼されると流石に照れるかな」

P「好きだぞ。凛」

凛「like?」

P「Love」

凛「リピート」

P「好き。めっちゃ好き。大好きだ」

凛「…」

P「何か反応は?」

凛「…真顔で連呼されると流石に照れるかな」

P「好きだぞ。凛」

凛「like?」

P「Love」

凛「…そういうの普通はっきり言う?」

P「自分ではっきりしろっつったんじゃん」

凛「…そうだけど」

P「ちょろいな」

凛「う、うるさいよ…///」

>>15
はミスです。
スルーしてください

(しばらくして)

凛「で、本当に身体が動かないわけ?」

P「まだ疑ってるのか」

凛「私のことをからかってるだけかもしれないでしょ」

P「マジで動けない」

凛「ふーん…」ツンツン

P「俺の素敵ボディをつつくんじゃない」

凛「…♪」コショコショ

P「ちょっ! ひ、ひひひひひひっ!!! やめっ! それはまずいっ!!!」

凛「♪」コショリ

P「くっ…ふふふ…待て…くすぐる一歩手前くらいで止めるのは…くふふ…」

凛「止めてほしい…?♪」ニタリ

P「止めてください凛様」

凛「ただ?」

P「もちろん。超絶優しい凛なら交換条件なんてなしでーーー」

凛「…」コショコショ

P「ひぃぃぃ! いひひひひ!! わ、わかった!! 条件を聞こう!!!!」

凛「結婚」

P「断る」

凛「…」コショコショコショ

P「ひひひひひぃぃ!!! ま、まっ!! げほっ!! いひひひひひぃぃ!!!」

凛「同棲」

P「こ、断る」

凛「ふーん…」コショリコショリ

P「ひ、ひひひひひっ!!!」

凛「明日のオフにデート」

P「わ、わかった」ヒィヒィ

凛「…」

P「な、何だよ?」

凛「…♪」コショコショ

P「ひひひひひっ!! や、約束が違っ!! ひひ!! ひひひひひぃぃ!!!」

凛「♪」ニンマリ

(しばらくして)

P「はぁ…腹筋が痛い」

凛「ごめん。つい嬉しくて」

P「知らん。よくも約束を破ったな。明日は家にこもってスプラトゥーンをすることに決めた。どこにも出かけない」

凛「え?」

P「自業自得だ。やめれば言うことを聞くって話だったからな」

凛「…」

P「はっはっは。残念だっーーー」

凛「…」グズッ

P「…」

凛「…」ポロポロ

P「あの」

凛「...どうしたの?」ズビッ

P「いや、そのなんていうか…」

凛「仕方ないよ…私が悪いんだし…明日はもう2度とあんなことをしないって悔やみながらベッドの中で1日を過ごすことにするよ…」ポロポロ

P「(えぇ…心が痛いわ)」

P「…」

P「さっきのなし。明日は一緒に出かけよう」

凛「…許してくれるの?」

P「ああ。ただし2度とするなよ?」

凛「…!」パァァァァァ

スッ...スリスリスリスリ♪

P「嬉しいのはわかったから頭を高速で擦りつけないでほしい」

凛「♪」ギュ-

P「聞いちゃいねぇ」

(しばらくして)

P「…そろそろ0時00分か。1日が終わるな」

凛「そうだね」

P「大丈夫なのか?」

凛「大丈夫。友達の家に泊まるって言っておいたから」

P「それ大丈夫じゃないし。家に帰りなさいよ」

凛「嫌だよ。こんなチャンス」ギュ-

P「チャンスって何だよ。何をする気だよ」

凛「プロデューサーは寝てるだけでいいよ」

P「不安をあおるようなことを言わないでくれ」

凛「ふふっ。朝までにすべてを終わらせるか
ね」ニヤリ

P「凛」

凛「何?」

P「何かするつもりなら一緒に出かける話は無しだ」

凛「そ、そんなっ…!」ガ-ン

P「何かする気満々だったのかよ」

凛「婚姻届…子供…写真…」シュ-ン

P「とんでもないパワーワードがポンポン出てくるな」

凛「せめて子供だけでも」

P「『子供』が何を示しているのかわからないけど駄目です。やったら2度と凛とは出かけません」

凛「…じゃあプロデューサー。どこまでならOK?」

P「何してもアウト」

凛「でも。毛布かけるのとかはいいんでしょ?」

P「…まあ」

凛「お茶を飲ませてあげるのは?」

P「それならいいよ」

凛「やった。お茶淹れてくるよ。ちょっと待ってて」

テクテク...

P「…」

P「…なんか嫌な予感が」

テクテクテク...

凛「…」ン-

P「…」

凛「...」チャポチャポ

P「凛。どうしてほっぺたが膨らんでるんだ?」

凛「…」チャポチャポ

P「もしかしなくても口の中にお茶が…」

凛「…」スッ

P「ちょ」

凛「…」チュ-

P「」

(しばらくして)

P「…」

凛「ご、ごめんなさい反省してるから」

P「…」

凛「...もう2度としないからさ」

P「…」

凛「…」シュ-ン

P「…」

凛「…このまま無視され続けるならいっそ」スッ

P「おい。何をするつもりだ」

凛「冗談ですごめんなさい嘘ですごめんなさい」ガシ-

P「もうしない?」

凛「しませんしません」ガシ-

P「はぁ…もう毎度のことだからいいよ」

凛「さすが私のプロデューサー」

P「電気消して。もう寝るから」

凛「うん。ところで私はどこで寝るの?」

P「帰って寝ろよ」

凛「…」

P「…」

凛「…」スッ...モソモソ

P「おい」

凛「何?」

P「毛布の中に入ってくるんじゃない」

凛「意外とあったかいね」ギュ-

P「知らんわ」

アイスティーしかなかったけどいいかな

凛「今日だけ。お願い」ギュ-

P「...」

凛「いいでしょ?」ギュ-

P「いいやもう。めんどくさい…」クテ-

凛「♪」スリスリ

(次の日)

チュンチュン...

P「…はぁ。さすがに動けるようになったな」ノビ-

凛「…」

P「おい凛。起きろ」ユサユサ

凛「…」

P「凛?」

凛「か、身体が動かない…」ケホケホ

P「…」

ピトリ

凛「…」

P「…高熱だな」

凛「で、デートは…」

P「当然。無しだ」

凛「」

【死ぬ気で風邪を治して次のオフに出かけました】

終わり

以上です
お読みいただきありがとうございました

しばらく荒ぶ凛しか書いていなかったので今度はまともな凛を書こうかと思ってます



こういう突き抜けたしぶりんはホント見てて面白い

なーに、スタドリでも飲んでれば治る、治る

え?凛ちゃんにスタドリを?

美嘉がケツからスタドリぶち込まれる薄い本なら知ってる乙

>>46
kwwsk

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