モバP「ガラスの靴、なあ」 (48)

むかしむかし、あるところにシンデレラというたいそう美しい娘がおりました

しかしそんな美しさをねたまれ、いじわるな継母と義理の姉にいじめられる日々

そんなある日、王子様によりお城で舞踏会がひらかれることになりました

舞踏会っていうのはね……うーん、ダンスパーティーのこと。

しかしシンデレラはもちろん連れて行ってもらえるはずもなく、家で一人、さびしく泣いていました

すると、心優しいまほうつかいさんがやってきてシンデレラに魔法をかけ、すてきなドレスとカボチャの馬車、それにガラスのくつを用意してくれたのです

よろこぶシンデレラにまほうつかいは一つだけ注意しました

12時になったら魔法がとけてしまうから、それまでにはかならず帰ること

シンデレラはうなずき、きっと約束を守りますとちかって、おおよろこびで舞踏会へ出かけました

舞踏会へついたシンデレラはたちまち注目の的。すぐに王子様にさそわれて楽しい時間をすごしました

きがつくともう12時です。約束を思い出したシンデレラは王子様が止めるのもかまわず、おおいそぎぎでお城を飛び出します

のこされたのは、脱げてしまった片方だけのガラスのくつ

王子様はすぐにおふれを出し、ガラスのくつの合う女性を探しました

そうしてシンデレラと王子様は再会し、結ばれました

そしていつまでもいつまでも、しあわせにくらしましたとさ……

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泰葉「――おしまい。どうだった?」

薫「かんぺきー!」

桃華「流石ですわ。これで、読み聞かせ会のお仕事も心配いりませんわね」

泰葉「ふふっ、ならよかった」

薫「かおる、シンデレラのお話すきだよ! みんなもきっとよろこんでくれるよね!」

泰葉「そうだね。シンデレラ、かあ」

桃華「レディーのロマン、ですわ。素敵な魔法で着飾って、王子様と結ばれて……」

薫「かおるたちにもいつか、魔法使いさんが来てくれたらいいなー」

桃華「あら、魔法使いさんならもういますわよ?」

薫「えー!? だれだれー!?」

桃華「ヒント。私達に素敵なお洋服をくださった方と言ったら……」

薫「うーんと……あー!わかったー!」


P「よっ、やってるな」

泰葉「Pさん。おはようございます。ふふっ、タイミングばっちりですね」

P「? 何がだ?」

桃華「なんでもありませんわ、乙女のヒミツ。それでPちゃま、何かご用で?」

P「ま、いいか。仕事の時間なんで薫を迎えにきたんだ。それと、どっかその辺で周子見なかったか?」

泰葉「周子さんですか? あー、そういえば……」チラ


周子「…………zzz」


P「こいつ……。まーた夜遊びしてきたか……」

P「おい、起きろ」

周子「んー……あと四時間……」

P「だまらっしゃい。お前今日マストレさんのレッスンだろ、遅れたら死ぬぞ」

桃華「随分と物騒ですわね……」

周子「あー…………え、マジ?」パチリ

P「大マジ。送っていってやるから支度しな」

周子「りょうかーい……んー」ノビー・・・

P「ったく……。ん、この絵本は……シンデレラか」

泰葉「あ、はい。今度の読み聞かせの練習をしていたので」

P「そっかそっか。楽しみだな」

薫「それじゃあお姉ちゃんたち、いってきまー!」フリフリ

桃華「はい、いってらっしゃい」フリフリ

泰葉「お仕事、頑張ってね」フリフリ

周子「ふぁーあ……いってらっしゃー……」

P「お前もだよ」

周子「あいよー……」


バタム

泰葉「さて、と。それじゃあもう少し練習しよっかな」

桃華「わたくしもお付き合いいたしますわ。スケジュールも空いていますし」

泰葉「いいの? ふふ、ありがとう」

桃華「それにしても、魔法使い、ですか……。泰葉さんもやっぱり、憧れますの?」

泰葉「ううん、私はどうかな。何の努力もしないで幸せになろう、なんて……」

桃華「うふ、だと思いましたわ。泰葉さんのことですもの」

泰葉「今はそんなことより、目の前のことをね。じゃあ、練習付き合ってくれる?」

桃華「ええ、喜んで♪」

○深夜、CGプロ駐車場


周子「はー、しんど……。今日はもうとっとと寝ちゃおっかねー……」

周子「……って、もう12時か。ま、あたしにしては早寝かな――」


……フフ、アハハ……


周子「……?」


ウフフ、アハハ……


周子「何、あれ……」



チッ、チッ、チッ……


卯月『私は、シンデレラ……私はシンデレラ……』


チッ、チッ、チッ……


周子「一人で、踊ってる……? こんな時間に、こんな場所で……?」


チッ、チッ、チッ……


卯月『うふふふふふ……あははははは……』


チッ、チッ、チッ……



カチッ


ポーン…ポーン…ポーン……


卯月『――っ』





――ドサッ

周子「!?」


タタタタタタタッ


周子「ねえ、ちょっと!? ちょっと!?」ユサユサ





卯月「――――」

○翌朝

P「マジかよ……これで何人目だ……?」

ちひろ「これで五人目です。初めは日菜子ちゃん。次に由愛ちゃん、忍ちゃん、加奈ちゃん……」

ちひろ「いずれも真夜中、突然外に飛び出して踊り出したという目撃証言が寄せられています」

P「そして12時を過ぎた瞬間、糸が切れたように倒れる……か。クソッ、どうなってんだ……?」

ちひろ「もう一つ、奇妙な証言がありますが……」

P「証言?」

ちくわ大明神

ちひろ「最初に昏睡状態に落ちた日菜子ちゃんなんですが、少しおかしな格好をしていたとか」

P「おかしな……って、日菜子が? ウチの事務所でも屈指のファッションセンスの持ち主だったと思いますが」

ちひろ「いえ、服装は私服……というか、普通のパジャマ姿だったんですが、問題は足下の方にありまして」

P「足下って……靴、ですか?」

ちひろ「ええ、まあ……その、なんと言いますか……ガラスの靴を履いていたそうなんです」

P「ガラスの靴? それって……あの、シンデレラの童話の?」

ちひろ「ええ。でも、倒れるのを目撃して慌てて駆けつけたら、いつの間にか無くなっていたそうで……もしかすると見間違いかも」

P「ううん……やけに引っかかる話ですね。そんなものを何と間違えるんだ、って話ですし」

P「その靴を履いてたのって、日菜子だけですか?」

ちひろ「えっと……言われてみればそんなものを履いてた気がした、程度の証言でよければ他の子にもあるんですが……。何せ突然踊り出して突然倒れるっていうんですから、靴なんて誰も注意して見てないんですよね」

P「それはたしかに……」

ちひろ「すみません。深夜のことですし、情報そのものがかなり少ないんですよね」

P「いえ、仕方の無いことですから。ま、ウチの事務所なら大抵の事態には対応できるはずです。とにかく、次の被害者に気をつけるようにしましょう」

ちひろ「ええ、新しい被害者が出ないことを祈りますが、ね」

P「しかし……ガラスの靴、なあ」

○夜、CGプロ女子寮前


チッ、チッ、チッ……

チッ、チッ、チッ……


P「うー、寒っ」


ピピピピピピピ


P「――! 連絡か!」

P「はい、もしもし!?」

真奈美「私だ。廊下をフラフラとした足取りで歩いて行くほたるを確認した。二階広間に向かっている」

P「了解、すぐ行きます!」


ピッ


P「マジかよ、ほたる――!」



ダダダダダダダダッ

○女子寮二階


ほたる『ふふふふふふふふ……』ヨタヨタ

真奈美「まったく、悪い子だ。こんな時間に……大人に心配をかけさせるものじゃないぞ……!」


ダダダダダダダダッ


P「ほたる!」

真奈美「来たか、P!」

P「木場さん! ほたるの足下、どうなってます!?」

真奈美「足下……?」



ほたる『あはははははははは……』

ピカーン…


真奈美「なんだ、あの靴は」

P「ほたるを止めてください! その靴をすぐに脱がせて!」

真奈美「了解した」


ヒョイッ


ほたる「あうっ」


真奈美「この靴だな」


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ほたる「――っ」


くたっ…


P「気絶した!? おい大丈夫か、ほたる!」

ほたる「すぅ……ん……?」パチリ

ほたる「あれ……私……」

真奈美「いや、起きたようだな。……しかし、一体何が起きているんだ? 昼間に聞いた通り、この靴がどうも怪しいようだが……」

P「分かりません。とにかく、その靴が消えてしまわないよう見張っておきましょう。そういうことに詳しそうな子ならウチの事務所に何人かいる」

○翌日

晶葉「志希のラボも借りて調べているところだが、今のところは何も言うことが無いな……。文字通りのガラスの靴だ」

P「そうか……。やはり当たってみるべきはオカルト方面だな。朋と芳乃、それに……シンデレラと言えばグリム童話だったな。厨二サイドにも話を聞いてみるとしよう」

晶葉「む……そう言われるとこちらも黙ってられんな。徹底的に調べ尽くしてやるから待っていろ」

P「何も信用してないワケじゃないさ。ただ、使える手は徹底的に使わないとな」

P「それに、この靴をこちらの手元に置いたからと言って、これ以上の被害が出ないとは限らない」


――――


朋「うーん……何か近寄りがたい雰囲気があるっていうのはなんとなーく分かるんだけど、あたし別に専門家じゃないし……」

芳乃「むー……これはー……」

朋「お、何々?」

芳乃「気、ですなー。何か怨念めいたものを感じますー……」

P「……怨念?」

朋「それって……ええっ!? 呪い!?」

芳乃「はいー。ですが西洋の伝説には疎いゆえー、怨念の正体までは探りかねますがー」

P「呪いの類ってことか……。祓えるか?」

芳乃「祓うにはー、労る思いが大事ですのでー……まずは何を恨んでいるのかを調べないことにはー」

P「まずは靴について知る必要があるってことか……」


――――


飛鳥「悪いが、蘭子は今レッスンでね」

P「そういやそうだった。お前は神話とか民話方面ってイケるか?」

飛鳥「知らない、ということはないさ。話のタネになるだろう?」

飛鳥「それと、蘭子にはあまり期待しない方がいいかもね」

P「あれ、マジかよ」

飛鳥「以前、グリム童話の原作を調べてトラウマになったそうだ」

P「ああ、かなりグロいんだっけか……」

飛鳥「グリム童話は元々、創作話ではないということは知っているかい?」

P「ああ。たしか、言語学者・文学者だったグリム兄弟が収集した古い民話を編集したものだっけか」

飛鳥「……そういうことさ。つまり、あれは作り話ではなく伝説。一体、誰がそれを虚構だと断定できる?」

P「つまり、シンデレラの話は事実か、もしくは伝承の元になったような代物が存在してもおかしくないってことか」

飛鳥「あの靴が、本当にこの世ならざる力を秘めたアイテムだとしたらの話だけどね」

P「ま、サンタは実在したし、幽霊もいるからなあ」

飛鳥「まったく、この事務所は」フフッ

○夜、事務所前

真奈美「今夜も見張る気かい?」

P「ええ、念のため。それに、あの靴は晶葉のラボ……女子寮にあるんですよ? 警戒はしておかないと」

真奈美「付き合おう。君一人に任せるほど私は冷たくないよ」

P「気持ちは嬉しいですがね。アイドルなんですから、体調に影響を及ぼさないようお願いします」

真奈美「ああ。そこは勿論ぬかりなくやるさ」

○女子寮三階、池袋ラボ

晶葉「すぅ……すぅ……」



ガラスの靴『……』



カタカタ……カタカタ……


カタカタ……カタカタ……




フッ

○女子寮三階、泰葉の部屋


泰葉「くぅ……くぅ……」



ヒュンッ



ガラスの靴『……』




スッ

○???


泰葉『あれ……ここは……?』


ウフフ……アハハ……


泰葉『この格好……ドレス?』

泰葉『それに……皆さん……?』



ウフフ……アハハ……



日菜子『むふ、むふふふふふ……♪』

卯月『あははははははははは……♪』

由愛『えへ……えへへ……♪』



ウフフ……アハハ……

『ようこそ、シンデレラ』


泰葉『あなたは……』


『ここは舞踏会。全ての望みが叶う場所さ』


泰葉『P、さん……?』


P?『さあおいで。踊ろう、いつまでも……』


泰葉『…………』




泰葉『はい、一緒に……永遠に……』

P「――――泰葉!!!!」


泰葉「…………」パチリ


泰葉「………………え…………?」


泰葉「あれ、私……」


P「なんで靴がここにあるんだ!? 何があった!?」


泰葉「あれ、あの……私……」


ガチャッ!!


真奈美「泰葉は無事か!? マキノからこの辺りで宙に浮かぶ靴を目撃したという報告があった!」


――――


『ここは舞踏会。全ての望みが叶う場所さ』


泰葉「……」

泰葉「望みが、叶う……」

泰葉「皆、あそこにいたんですね。幸せな舞踏会の中に……」

泰葉「Pさんが、望みを叶えてくれる場所に……」

○?年前


泰葉「貴方が、CGプロの?」

P「プロデューサーだ。君のマネジメントも担当する」

泰葉「そうですか。では、これからよろしくお願いいたします」

P「あれ、それだけ? 自分で言うのもなんだが、かなり無理を言って契約したつもりだったんで、もっと、こう……」

泰葉「事務所が引き抜きに応じたのであれば、私はそれに従いますから」

P「……そうか。なら、まあいいけどさ」

泰葉「それで、私は何をすれば? 訓練は積んできましたし、ステージにも慣れているつもりです」

P「んー……そうか、そりゃ頼もしい」

P「じゃあ、とりあえず君に任せてみるとしようかね」

泰葉「……はい?」

P「それがウチの方針なんだ。基礎は大事に。あとはやりたいように。ってな」

P「レッスンと仕事の依頼さえまじめにやってくれたらそれでいい。泰葉はその点心配無さそうだろ?」

泰葉「え……は、はい。それが指示だというのなら……大丈夫です、一人で出来ますから」

P「指示じゃないって。何か、こう……やってみたいこととか無いか?」

泰葉「やってみたいこと……?」

P「目標でもいいぞ」

泰葉「…………」

泰葉「負けるのは、嫌です」

P「……勝ちたい。それが目標か?」

泰葉「誰にも負けません。やるからには、絶対に」

P「んー……そっか。じゃあ楽しめ」

泰葉「はい?」

P「楽しんだもん勝ちだ。文字通りの意味でな」

P「だって最近のアイドルなんて何の定義もありゃしないんだぞ? だから何やってもいいし、最終的に笑ってた方の勝ちなんだ」

P「負けたくないなら思いっきり楽しめ。思うがままに、やりたいことをやれ。勝つってそういうことだ」

P「俺にできるのは、そのための下働きくらいのもんだよ。泰葉の方が業界にいる年数長いんだし、指示があれば俺の方が従うぞ?」


――――


泰葉「……」

泰葉(私のプロデューサーは、素敵な舞台も、ドレスも、踊りも、押しつけません)

泰葉(ただ、私の背中を押すだけです。いつだって)

泰葉(皆……本当は分かっているはず)



泰葉(私が、背中を押す番だ)

○女子寮

真奈美「もう一度あの靴を履くつもりか?」

泰葉「はい。舞踏会にいる皆に会わないと」

真奈美「P、泰葉を止めないのか」

P「止めませんよ。本人がやるって言ってますし」

真奈美「まったく……こちらの方で危険だと判断し次第、すぐに靴を脱がせるからな」

泰葉「ええ、その時はお願いしますね?」

P「……了解」


――――――――

――――

○舞踏会


加奈『えへ、えへへへへ……っ♪』

忍『あはははは……♪』


P?『お帰りなさい、シンデレラ』

泰葉『はい。ちょっとお邪魔します』

P?『そんな。君はいつまでもここにいていいんだよ?』

泰葉『いえいえ、ちょっとした用事があるだけなので』

P?『用事、とは? なんでもどうぞ』

泰葉『貴方は、魔法使いですか? 王子様ですか?』

P?『……なんだ、それだけかい?』

泰葉『立場が分からなかったもので。願いを叶える方なのか、幸せにしてくれる方なのか』

P?『その両方だよ。私は君を幸せに導く者だ』

泰葉『そうですか……。それではもう貴方に用はありません』

P?『それはまた……一体どうして?』

泰葉『幸せへの道筋は自分で考えるものだと思っていますから』

P?『……!』



日菜子『…………』ピクリ



泰葉『一緒にいて、自然とそういうことを考えさせてくれる人。一緒に踊りたいのはそういう方です』



由愛『…………』

忍『…………』

加奈『…………』



泰葉『ハッキリ言って、貴方は好みじゃない』

P?『!!』

泰葉『皆、本当は分かってるはずなんです……こんなもの、全部まやかしだって』

泰葉『華やかなだけが全てじゃない。自分の求めるものの為に、必死の形相で足掻いてて、でもそんな時が一番楽しくて』


P?『一体何を言っているんだ』

P?『辛い思いなんて、もうしなくていいじゃないか。皆が望むままに輝ければいいじゃないか』

P?『何故君にはそんなことが言える? 君の立場は何だ?』


泰葉『私は皆よりちょっと先輩なだけ……。人よりちょっとだけ、偽りの舞台に慣れている。それだけですよ』

泰葉『シンデレラのお話は知っています。それと、役に入り込むのは得意なつもりなんです』

泰葉『だから……貴方が誰か、思い切って当ててみましょうか?』

P?『……よせ』

泰葉『貴方は……急に飛び込んできた女にチャンスを根こそぎ奪われた舞踏会参加者達の、恨みの塊』

泰葉『そして、現実逃避そのもの』

泰葉『まやかしの理想世界を作りだし、そこへ全部引きずり込もうとしている、粘ついた怨念』

?『よせ!!!!』

泰葉『もう、よしましょう? シンデレラはズルいですけど、彼女の奪ったものだけが幸せじゃない』

『わ、私は! 私はああああ!!!!』


――――――


泰葉「ん……」パチリ

真奈美「起きたか! まったく、寿命が縮んだぞ!」

泰葉「……言いたいことを言ってやりました。……皆さんは?」

P「起きたとさ。ちょうど今さっき連絡が入ったよ」

泰葉「そう……よかった」

泰葉「芳乃さんたちを呼べますか? 今ならきっと……祓えると思います」

真奈美「分かった! こんな時間だが……まあ仕方ない!」

泰葉「見送ってあげないと……最後まで……」

○二ヶ月後


――――――――


P「お疲れさん。どうだった、朗読会。楽しかったか?」

泰葉「はいっ……ふふ。ちょっと主人公以外に感情を入れすぎたでしょうか?」

P「ん~…………まあ、皆楽しそうだったから良し! だろ?」

泰葉「ですね。こうして、お芝居の経験を活かせる機会があると嬉しいです」

P「これからも似たような依頼があるかもなあ。そんじゃ、俺は挨拶に行ってくるから、桃華達と合流しておいてくれるか?」

泰葉「分かりました」

周子「お疲れー。随分盛り上がってたね」

桃華「わたくしの方も負けてはいませんわ!」

周子「正直こういうのガラじゃないんだけどね。ま、たまにはいっか」

桃華「メルヘンってやっぱり素敵ですわ。王子様、憧れるものですわね」

周子「んー……」ポリポリ

周子「泰葉も憧れる? いつか迎えにくる王子様なんて」

泰葉「王子様、には憧れますよ」

桃華「まあ、願いを叶えてくれる魔法使いは要らないのに?」

泰葉「それとこれとは別です。だって、迎えになんて来させませんよ。自力で捕まえに行こうと思ってますから」

桃華「あら」

周子「おー」



周子「ちなみにその『王子様』って、既に一人キープしてたりして?」

泰葉「――っ!?」




劇終

ぶっちゃけた話今週配信されたボウケンジャーに触発されて書いた
あまりにも影響を受けすぎてるのはもう認めるしかない

そして見ての通り深夜のノリと勢いだけでやったから支離滅裂だとしても認めるしかない


お粗末

面白かったよ

おつおつ
良かった

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