夏樹「だりーが浮気してる!」 (27)
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みく「李衣菜ちゃんが浮気してるにゃ!」
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卯月「凛ちゃんが浮気してます!」
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茜「藍子ちゃんが浮気してます!!!」
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夏樹「だりーが……だりーが……」
菜々「李衣菜ちゃんがどうしたんですか、先を言ってくださいよ」
夏樹「だりーが浮気してる」
菜々「ちょっと意味がわかりませんね」
未央「ははーん。まーたリーナが女の子誑かしてるのか」
菜々「ああなるほど。李衣菜ちゃん人気ありますもんね。それでなつきちさんは拗ねてると」
夏樹「まあそんなところ」
未央「まあまあ、よくあることだよ。最後にはなつきのところに帰って来るから大丈夫だって(適当)」
菜々「そうですよ! 李衣菜ちゃんのなつきちさんへの憧れは誰もが認めるところですから!」
夏樹「そうだと良いんだけどなぁ」
菜々「さあ、なつきちさんの悩みも解決ということで。──未央ちゃん、パッチワークやりましょう! 今日も菜々が勝っちゃいますよ~!」
菜々「その後は、ウサミン星を地球化するゲーム、テラフォーミング・ウサミンを──ってあれ、未央ちゃんがいない!」
夏樹「やっぱり気になる。──よし、まずは浮気相手が誰なのか調べないと。菜々、悪いが付き合ってくれ!」
菜々「えぇっ!? 無理ですよ、七時半に未央ちゃんとボードゲームをするんです。付き合えません」
夏樹「今日は休め」
未央(ふー、巻き込まれるところだった。ウサミン、あとは頼んだ)コソッ
オフラインセッションかな?
付き合ってもないのに浮気っていうのはメンヘラだし付き合ってたとしても相手を信用してないメンヘラだよね
実際に浮気してたらどうなんですかね
想像を実現化するメンヘラだよ
菜々「誰がお相手なのかもわからないのに浮気認定なんですね」
夏樹「正確には浮気の可能性があるってとこだな」
菜々「お相手に心当たりは?」
夏樹「ありすぎて困ってる」
菜々「う~ん……あ、まゆちゃんとか。以前李衣菜ちゃんからの壁ドンが話題になりましたよね」
夏樹「いやまゆはない。以前だりーの浮気調査に付き合ってもらったからな」
菜々(以前にもこんなことしてたんですか)
菜々「じゃあそのときのユニットMasque:Radeの誰かに恋心を抱いたとか」
夏樹「恋心……マスカレード……『あなたなんかタイプじゃない』ってことか!? そんな……だりー……!」
菜々「765プロ千鶴さんの持ち歌の話なんてしてませんよ!」
菜々「しかもあれ歌詞的に素直になれない人の歌だから、むしろ『あなたなんかタイプじゃない』って言われたら勝ちですよ」
夏樹「そ、そうか!」
菜々「ほかには……あ! 前に藍子ちゃんが、李衣菜ちゃんの隣に居ると落ち着くって言ってましたね」
菜々「そうそう藍子ちゃんと言えば、先日の5th上映会で改めて青空リレーションを見て聴いて、やっぱり素敵な歌だなぁって思いました!」
夏樹「り、relations……? うぅ、だりー……じゃあねなんて言わないでえええ──!」
スッパーン!
夏樹「痛ってぇ! そのハリセンどこから出したんだよ」
菜々「落ち着いてください。失恋ソングばかり歌ってる765プロ美希ちゃんの話はしてません」
夏樹「し、失恋……うぅ……!」
スッパーン!
夏樹「悪い、アタシとしたことが取り乱してしまった」
菜々「では仕切り直して考えますか。──と言っても候補が多くてどうにも……」
夏樹「だりーの電話を盗聴して突き止めよう。携帯と自宅の両方だ」
菜々「」
菜々「……2、3聞いておきたいんですが、はいなにを言い出すかと思えば正気ですか?」
菜々「無許可の盗聴は犯罪ですよ、もしバレたりしたら──」
夏樹「いつも平気でやってることだろうが!(まゆとかが) 今更ごたくを並べるな!」
夏樹「やるんだ」
真顔やるんだは無条件で草生えるからやめろ
菜々「凄んできてもダメです!」
菜々「もしバレたら夏樹さんだけの話じゃありません。ひいては346プロの安全にかかわる事です。惨めになるのはわかりますよ。でも男でしょう? 現実を受け止めてください」
夏樹「誰が男だ! ──なんだ、Pに報告でもするか?」
菜々「道づれはごめんですからね」
夏樹「菜々がその気ならアタシも報告するぞ」
菜々「なに言ってるんですか、私は清廉潔白ですよ。クラリスさんにも負けないくらい──」
夏樹「菜々が早苗さんと酒飲んでるところを見たよ」
菜々「」
夏樹「未成年が酒飲んじゃあダメだよなぁ」
菜々「え、知っていたんですか?(菜々が未成年ではないことを)」
夏樹「ああ、知ってたよ(菜々が未成年なのに酒飲んだことを)」
菜々「……」
まゆ「で、まゆを呼びつけたんですか」
菜々「すみません、協力してもらえませんか」
まゆ「無許可の盗聴は犯罪ですよ、もしバレたりしたら──」
菜々「あ、そのくだりはさっきやりました」
まゆ「そうですか」シュン
無性にドン☆パチしたくなってきちゃうな
◆数日後◆
まゆ「盗聴記録シートを渡しておきます。特になにもありません」
夏樹「怪しげな会話は?」
まゆ「……ありませんよ」
夏樹「……」ペラ…
夏樹「……」ペラ…
まゆ「……」
夏樹「おい出せよ」
菜々「どうかしたんですか?」
夏樹「ページが9から11に跳んでる。10ページはどこだ?」
まゆ「あれ、タイプミスですかねぇ?」
夏樹「抜き取ったページをよこせぇい!!」ドンッ!
夏樹「痛ってぇ~……!」
菜々「なにやってるんですか! その場にあった車の窓ガラスを殴るなんて!」
夏樹「悪い、つい興奮して……。それにしても硬いなこの窓ガラス。防弾ガラスかなにかか?」
菜々「これ美城専務の車ですね。お金ある人はここまで護身にお金かけるんですね~」
夏樹「それより10ページ」
まゆ「わかりました」
夏樹「よし。どれどれ──」
まゆ「あなたのためにぃ……」
夏樹「こ、これは──!?」
菜々「えぇっと──」
李衣太『好きだよ』
李衣菜『あなたのために歌います』
菜々「あちゃー……これはマジもんでしたか」
夏樹「マジかよ。だりー……信じてたのに……」
菜々「いや思いっきり浮気疑ってたじゃないですか」
夏樹「しかも『李衣太』ってなんだよ! 本格的に男役になってるじゃねーか!」
菜々「えぇっと、お相手は──」
菜々「有香ちゃんと夕美ちゃん。意外なお二人ですね──って二股ですか!?」
ついに窓割られなくなったか
対策してきてて笑う
まゆ「──あ」
菜々「どうかしましたか、まゆちゃん?」
まゆ「ああいえ、まゆのPさんレーダーが反応して。近くにPさんが居る気がするなぁと」キョロキョロ
菜々「は、はぁ、それは凄い能力ですね」ヒキ
まゆ「あ、居ました! ──李衣菜ちゃんと一緒みたいですね」
夏樹「なに!?」ガタッ
まゆ「有香さん、夕美さんも一緒ですね。Pさんの車で出かけて行きました」
菜々「これからお仕事ですかね?」
夏樹「追う」バイク用意
菜々「えぇっ!?」
ドゥルン!ドゥルン!
ブォォォ────ン!!
まゆ「まゆもお供しま──って早っ!?」
まゆ「ま、待ってくださーい!」タタタ…
菜々「二人とも行ってしまいました」
まゆ「ま、まって……!」ハァハァ
まゆ(Pさんに悪い虫がつかないように、まゆも行かなきゃ──)
夏樹「後ろに乗りな、まゆ!」
まゆ「あっ、夏樹さん。行ったかと思いました」
夏樹「とんでもねぇ、待ってたんだ」
夏樹「行くぜ!!」ドゥルン!ドゥルン!
ブォォォ────ン!!
ブォォォ────ン!!
ブォォォ──ン
ブォォ……
バイク「」
夏樹「しまったガス欠だ」
まゆ「えぇっ──ああ、見失ってしまいました」
夏樹「お前なに考えてんだよ! 折角追いかけてたのに逃しちまって!」
バイク「」
夏樹「話してるのに目を逸らすな! お前バイクとして恥ずかしくないのか!?」
バイク「」
まゆ「な、夏樹さん、ひとまず最寄りのガソリンスタンドに行きましょう」
……
夏樹「給油はしたが、だりーたちは見失ってもう追えないし、事務所に戻るか」
まゆ「そうですね。残念ですが」
夏樹「よし────あれ?」
まゆ「どうしたんですか?」
夏樹「エンジンがかからない」
まゆ「えぇっ、どうしてですか?」
夏樹「う~ん……」
まゆ「ひょっとして────」
まゆ「バッテリー切れですぅ」
……
夏樹「はぁ、今日は踏んだり蹴ったりだな」トボトボ
まゆ「まゆは巻き込まれただけですけど」
まゆ「!!」キュピーン
まゆ「Pさんが来ます」
夏樹「え?」
P「おーい、まゆ、夏樹ー!」
まゆ「Pさん♪」
李衣菜「珍しい組み合わせだね。二人でどうしたの?」
夏樹「だりー! ──お前こそさっきまで何してたんだよ?」
李衣菜「私? 今度発売するCDに収録するオリジナルドラマの打ち合わせだけど」
まゆ「えっと確か、オータム」
夏樹「あー!! アタシも歌ってる、秋をテーマにした『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS AUTUMN!』のやつか!!」
李衣菜「うん! どの曲も良いけど個人的になつきちが歌ってる『空想探査計画』は必聴だよ!」
李衣菜「デレステに配信されてないからCDを買うしかないね!」
夏樹「──なるほど、そのオリジナルドラマの役だったのかぁ」
まゆ「良かったですね夏樹さん」
夏樹「ああ!」
李衣菜「?」
おわり
お付き合い頂きありがとうございました。
「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS AUTUMN!」
好評発売中です!!
ワロタ
おつ
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