鞠莉「はぁ……曜の部屋いいわね…床暖房最高…」
曜「鞠莉ちゃんの部屋の方がよっぽど暖房しっかりしてるんじゃないの?」
鞠莉「毛布を放置した床暖房には敵わないわよ~…あぁ!最高!」ゴロゴロ
善子「くつろぎすぎじゃない?」
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鞠莉「善子も入ってみなさいよ、着るコタツ状態よこれ」
曜「そういえば少し話題になったよね、着るコタツ」
善子「いや流石に人の家でそれは…」
鞠莉「何よ、先輩がやってるんだからそれに習いなさいよ」
善子「さては羞恥がないな?」
曜「温かいよ?善子ちゃん」ノソノソ
善子「あ、入るんだ…」
曜「毎年こうだからいつも通りの感じだけど…気持ちいいよ!」
鞠莉「はぁ…みかん…仰向けでみかんいきたい…」
善子「自由か」
曜「善子ちゃんもどうぞ」
善子「家主がそう言うなら失礼して…」ノソノソ
曜「どう?善子ちゃん」
善子「ヘブン」
鞠莉「言い得て妙ね、さすが善子」
善子「これは、すごいわね…うん、すごい」
曜「急激に語彙力落ちたね」
善子「はぁ…あったかい…心に染み渡るわ…」
鞠莉「善子は何、闇でも抱えてるの」
善子「たとえの話よ!」
鞠莉「しかし…寝転がると背中から暖かいし、火事になる心配もないし…最高の暖房ねこれ」
曜「いやあ…それほどでも?」
善子「なんで急に床暖房の立場に立ったの」
鞠莉「善子の部屋はマンションだし、ウチはホテルだから……会合が開きづらいのよね」
善子「女子会を会合って呼ぶ人初めて見た」
鞠莉「女子www会www」
善子「なにわろてんねん」
鞠莉「最近何したか思い出してみなさいよ」
曜「缶蹴り、長縄、大盛りラーメン」
善子「ごめん、女子力はなかったわ」
曜「ご飯どうする?今日お母さんいないよ」
鞠莉「どこに食べにいきましょう?」
善子「作るという発想が無いところに女子力が見える」
曜「作るんだったら…冷蔵庫何があったかなぁ…ちょっと見てくるね」
鞠莉「はーい…」
バタン
鞠莉「陣地が広くなった」
善子「そりゃそうでしょ」
鞠莉「…………」
善子「………」
鞠莉「…」ゲシッ
善子「いたっ!蹴ったわねこの!」ゲシ
鞠莉「より広い面積を取りたいと思うのが人間の性よ…!」ゲシゲシ
善子「陣地が広くなったって言ってたじゃない…!」
鞠莉「1人脱落したら狙うは天下よ…!」ゲシ
善子「意味わからない事言うな…!」ゲシゲシ
善子「いった!」
鞠莉「ふふっ…ストッキングと素足では攻撃翌力に差があるわよ」
善子「はぁ~!?もういい、脱ぐからストッキング」スルスル
鞠莉「……」ゲシゲシ
善子「ちょ待って、脱いでる途中はなし、待って布団から出ちゃう」
鞠莉「さらに…ストッキングを…奪う…!」
善子「やめろぉ!!」
曜「何やってるの……」
鞠莉「あ、お帰り曜」
善子「はぁ……はぁ……」
曜「なんで目を離した隙に息が上がる程格闘技戦やってるの…」
鞠莉「毛布が人を狂わせる…」
善子「ストッキング返せ!」
鞠莉「もう履いたわ」
善子「履くなよ!」
曜「冷蔵庫にはキャベツが無限にあっただけだったよ」
鞠莉「どうしようかしら…キャベツ?る?」
善子「考えうる限り最悪の選択肢」
曜「寒いし…あったかいものがいいよね」
鞠莉「あったかいキャベツ……」
善子「加工する選択肢は無いのか」
曜「こんだけ寒いと…鍋とかいいよね…」
鞠莉「鍋!いいわね!!」
善子「うわ、急に元気」
曜「材料は買いに行かないとないけどね」
鞠莉「……善子」
善子「いやよ」
曜「3人で行こうよ!お菓子も無くなっちゃったし」
鞠莉「……鍋の為なら仕方ないわね…2人とも、出る準備なさい」
善子「ストッキング返せ!」
鞠莉「寒っ!雪降るんじゃない!?」
曜「雪かぁ…久しくみてないなぁ」
善子「寒い……寒くて死ぬ……」ガタガタ
曜「なんで外出ただけで死にかけてるの」
鞠莉「ストッキング返したのに…だらしないわよ、善子」
善子「ヨ、ヨハネ……ヨ」
曜「震えすぎてカタコトになってる」
鞠莉「…なんだかスーパーって久しぶりに来た気がするわ」
善子「そりゃ、あなたくらいの家だとね…」
鞠莉「いやいやそれ以前にあっちの方スーパー無いし、きっとちかっちや果南もそうよ」
善子「あ、そうか」
曜「先にスープの素買おっか、何鍋にしよう?」
善子「この胡麻豆乳鍋とかどう?」
鞠莉「しゃらくさいわね、そんな女子力高そうなもの選ぶんじゃないわよ」
善子「女子力嫌いすぎじゃない?」
鞠莉「これどう?キムチ鍋!温まりそうよ!」
善子「あ!いいわね!!」
曜「善子ちゃん今日イチのテンションだね」
鞠莉「あとは具材は…分担して買いましょうか」
善子「……3人で一緒に回りましょうよ」
曜「分担したほうが早く終わりそうじゃない?」
善子「でも……」
曜「でも?」
善子「……こうやって3人で買い物する時間も鍋の醍醐味でしょ…」
鞠莉「本音は?」
善子「鞠莉に自由にさせると破滅する」
鞠莉「鍋を破壊しないギリギリを攻めるから安心しなさい」
善子「もういいから早く肉と野菜買いに行くわよ」
鞠莉「海辺町の人間なら魚介でいきなさいよ」
善子「私は川側の人間よ」
曜「牡蠣食べれる?」
鞠莉「食べられる」
善子「好き」
曜「ニッチな所で食の好みが合うね」
鞠莉「あん肝もいきましょう」
善子「具がめっちゃ渋くなってない?」
曜「ちゃんとお肉と豆腐も買ったよ」
鞠莉「2人は食べられる?」
曜「いける」
善子「好き」
善子「誰よこんなにカゴにひもQ入れた人」
鞠莉「1人しかいないでしょ?」
善子「そうだよあなただよ」
鞠莉「いいじゃない…自腹だし」
善子「ひもQでお札払う人初めて見た」
曜「もう帰るよー…買い忘れとかない?」
鞠莉「OKよ!楽しい鍋パーティにしましょう!」
善子「無駄に声張らないで」
鞠莉「あー寒かった!!!毛布へGO!」シュッ
鞠莉「はぁ…天国……」
善子「帰るなりそれなのね…」
曜「でも寒かったねー…もう鍋作っちゃおっか…すぐ出来るし」
鞠莉「ヘブン……ウチも床暖房がいいわ…」
善子「鞠莉の家だったもう全部屋変えないと出来ないんじゃないの…?」
鞠莉「ちくしょう……ホテルなばっかりに…」
曜「準備できたよ…ってキャベツ切ってスープ温めただけだけど…」
善子「あ、曜メガネかけてる」
曜「うん…手元見えないと危ないからね」
鞠莉「牡蠣は1人…四つ、あん肝は1人三つ…」
善子「あなたじゃないんだから奪い取らないわよ」
鞠莉「失礼ね、私は人の取り分は侵さないわ」
曜「そろそろいいかな………よいしょ」モワッ
善子「……メガネめっちゃ曇ってるわよ」
曜「全く見えない」
曜「うん、火が通ったかな…もう食べられるよ!」
鞠莉「では!手を合わせて!」
「「「いただきます!」」」
鞠莉「あん肝はどこ?」
曜「牡蠣は?」
善子「渋いところ求めすぎでしょ」
鞠莉「あったあった…はむ……うーん、ヘブン」
曜「便利だねそれ」
曜「だめだ、湯気で全く見えない」
善子「そらそうでしょ」
鞠莉「貸しなさい、寄り分けてあげるわ」
曜「ありがとう鞠莉ちゃん…」
鞠莉「牡蠣と……牡蠣と牡蠣…」
善子「偏り」
鞠莉「善子も貸しなさい、キャベツで埋めてあげる」
善子「セルフサービスで結構です」
善子「豆腐を破壊するな!」
鞠莉「難しいのよ箸で取るの!やってみなさいよ!」
善子「見てなさいよこんなの一発よ」グシャ
曜「前フリが完璧すぎる」
鞠莉「善子だって割れてるじゃない!」
善子「これはあれよ、堕天の気の流れが悪かったのよ」
鞠莉「逃げの堕天は良くない文化だと思いまーす!」
曜「おたまあるよ」
鞠莉「何かシメに出来るものあるかしら?」
曜「ラーメンの麺買っといたよ」
鞠莉「流石ね、褒めてあげるわ」
善子「上から目線すぎてびっくりした」
曜「2人とも食べる?」
善子「食べる」
鞠莉「頂きます」
善子「ふぅ……ごちそうさまでした」
曜「おいしかったね……牡蠣」
鞠莉「あん肝……」
善子「それしか頭にないんか」
鞠莉「さて…洗い物くらいは手伝わないとね…」
曜「別にいいのに…台所使いづらいだろうし」
鞠莉「それが筋ってやつよ…ほら善子、早くしないとストッキングぶんどるわよ」
善子「今行くわよ!」
鞠莉「はぁ……洗い物も終わって一息…もう誰も私と毛布を阻む者はいない…」
善子「気に入りすぎじゃない?」
曜「といいつつ善子ちゃんも入ってるしね」
善子「それは……あったかいし…」
鞠莉「ふふっ……あったかいもの食べてぬくぬく過ごして…100点ね、満足満足」
曜「うん…そうだね」
鞠莉「……zzz」
曜「寝ちゃったね」
善子「そりゃ眠くもなるわよ、つねにエンジン全開じゃない」
曜「ふふっ……そうだね」
善子「……なに笑ってるのよ」
曜「いや…楽しかったなって」
善子「……そっか」
曜「ふわぁ……私も眠いかも、おやすみ…」
善子「あっ、ちょ…2人とも毛布で寝て……風邪ひくわよ…」
曜「zzz……」
善子「寝つきが半端なくいいわね…」
鞠莉「zzz……zzz……」
善子「私は別に眠くないし…どうしよ」
善子「あ、お菓子買ってたわね…少し食べようかしら」
善子「……これくらいはいいわよね?」
善子「ええと……買い物袋のこの辺に……」ガサゴソ
善子「うーん…………」ガサゴソ
善子「……ひもQしかねえ」
おわり
乙!
このシリーズで一番よかった
つまんね
ライバーにとってはこれが面白いんだろ
いや普通につまらんぞ
乙、こういうゆったりした雰囲気は好き
でも、鞠莉ってキムチ苦手じゃなかったっけ?
乙
つまんね文化ってのは未だあったんだ懐かしい
ほのぼのしてて面白かった
しかもようよしまりとは珍しい
こういうのでいいんだよこういうので
こういうのがいいんだよ
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