紗夜「なるほど、誉め言葉ではない可能性が高いわね。今回も意味は教えてもらえなかったということよね？」

日菜「うん…『ヒナさんは知らなくていいッス！知らない人は知らないままでいいです！！』だって」

紗夜「なるほど…ということはブラックジョークの類なのかしらね」

日菜「あたしには全然わかんなくて…またお姉ちゃんに手伝ってほしいんだ！」

紗夜「わかったわ。今回も謎を解き明かすわよ」

紗夜の部屋

紗夜（さて、また思考を研ぎ澄ませなくては）

紗夜（今回は前回と違って『言葉の意味がおぼろげながら想像できる』のよね）

紗夜（予想できる意味としては『羽振りがいい』『古臭い』…白鷺さんが怒ったことから後者の可能性がやや高いわね）



紗夜「また羽沢さんに聞くというのも頼りすぎな気がするわね」

紗夜（だとするならば…ここは白鷺さん本人に聞いてみるのはどうかしら）

紗夜（意味を知ってるから怒るわけなのだし、普段日菜がお世話になってることも含めて直接聞いてみましょう）


紗夜「日菜の口ぶりからするに白鷺さん本人に聞いてダメだったとは言ってなかったわよね。怒ってて話しかけるような空気でもなかったのかも」

紗夜（そうと決まればさっそくコンタクトね）

PPP……



千聖「もしもし、千聖です」

紗夜「もしもし、紗夜です」

千聖「紗夜ちゃん？珍しいわね、電話なんて」

紗夜「いえ、普段日菜がお世話になっているので」

千聖「お世話なんてとんでもないわ。いつも日菜ちゃんには助けられているもの」

紗夜「そう言っていただけると助かります。最近の日菜の様子はどうですか？」

千聖「最近…たぶん紗夜ちゃんの想像通りの日菜ちゃんなんじゃないかしら」

紗夜「でしょうね。帰ってくるたびにあったことを話してくるので」

千聖「それほど毎日が楽しいんだと思うわ。こっちではずっとあなたの話よ？」

紗夜「お恥ずかしい限りです…そういえば白鷺さん」

千聖「なにかしら？」

紗夜「そういえばこの間、丸山さんとノンケだとかノンケじゃないとかで一騒動あったと日菜から聞きましたが、何があったんです？いまいち日菜の話ではピンと来なくて」

千聖「あっ…あ～～アレね、うん」

千聖（まずいわ…同性愛者だということを看破されたと思って口封じのためアイアンクローしたとはとても言えない…）

千聖（薫とロミオとジュリエットを演じてからというものの隠し通してきたオーラが漏れるようになってしまって、レズバレに敏感になってるのよね）

紗夜「言いにくいことでしたら結構ですよ。ノンケかどうかは人の自由です」

千聖「いえ私はめっちゃノンケよ。もう四六時中イケメンのことしか考えてないわよ」

紗夜「そうなんですか？日菜の話だとノンケじゃなさそうな内容でしたが」

千聖「違うのよ、あれは彩ちゃんへのスキンシップなの！『お前ノンケちゃうやろ』『ノンケやっちゅーにお前は！』みたいな？」

千聖（私はノンケ。そう、ノンケの白鷺千聖を演じ切るのよ。まだまだ粗い…もっと深く役を作りこんで…）

紗夜「完全にコントのそれですね。なるほど、つまりは冗談でしたか」

千聖「そうなのよ！冗談が言えるような関係になれたということよ！私はイケメンが好きなの！」

紗夜「瀬田さんのような？」

千聖「そう！薫みたいなイケメンが好き！」

千聖（クソッタレェエエエエエエエエエエエ！！！しまったァアアアアアアアアアアア！！！！！！）





紗夜「やっぱりノンケではないのよね、これは」

紗夜（あの後は興奮した白鷺さんが慌てて電話を切ってしまい、そこで打ち切りとなってしまいました）

紗夜「バブみのことにたどり着く前に打ち切りになった以上、やはり羽沢さんに頼るしか道はないわ」

紗夜（私を導いてください…羽沢さん…）


PPP……


つぐみ「はい！紗夜さんこんにちは！」

紗夜「こんにちは羽沢さん、昨日振りね」

つぐみ「ここのところ毎日会ってますからね♪」

紗夜「そうね、今日はそちらが定休日ですから顔を出せないのが残念ですが」

つぐみ「べ、別に紗夜さんなら部屋のほうに通しますよ…？///」

紗夜「本当？なら今度、ぜひお邪魔させてもらうわ」

つぐみ「はい！お待ちしてますね！」

紗夜「そうそう、この間みたいにまた羽沢さんに聞きたいことがあるのだけど」

つぐみ「大丈夫です！私にわかることなら！」

紗夜「頼もしいわ。また日菜が仕事で聞いてきた言葉らしいのだけど…『バブみ』とはなんなのでしょうか？」

つぐみ「！！！？？！？！？？！？！？」ﾌﾞﾌｫ

紗夜「羽沢さん？大丈夫？」

つぐみ「すいません、ちょっとくしゃみが出てしまいました」

紗夜「いえ、気にしないで」

つぐみ「バブみ…ですか」

つぐみ（日菜ちゃんの周りに絶対変態がいるよ…大丈夫かなぁ…）

つぐみ「バブみというのは、おおざっぱに言うと『母性』のことですね」

紗夜「母性？」

つぐみ「はい、おそらく赤ちゃんが言う『ばぶー』と旨みとか甘みなどの言葉に使われる『み』を合わせた言葉だと思います」

紗夜「ちょっと待って羽沢さん」

つぐみ「は、はい。何かおかしいところがありましたか？」

紗夜「もう一度『ばぶー』と言ってみてくれないかしら」

つぐみ「へ？///」

紗夜「お願い。一生のお願いをここで使うわ」

つぐみ「えっと…………ば、ばぶ～///」

紗夜「最強ね。ありがとう、これで私はさらなる高みを目指せるわ」

つぐみ「お役に立てたなら何よりです…///」

紗夜「話を戻すと、『バブみを感じる』というのは『母性を感じる』という意味で間違いないのかしら」

つぐみ「そうですね、それで間違いないかと思います」

紗夜「なるほど、きちんとした意味を知れてよかったわ。今回もありがとうございます、羽沢さん」

つぐみ「はい！私でよければいつでも聞いてください！」

氷川家　リビング



紗夜「…という意味らしいのよ」

日菜「へぇ～～～、そうなんだ！」

紗夜「でも母性がある女性というのは誉め言葉よね？どうして白鷺さんは怒ったのかしら？」

日菜「ん～？確かにそうだね。千聖ちゃんってすごいしっかりしてて、お母さんって感じするんだけどな～」

紗夜「なかなか難しいわね。甘えられるのが苦手なのかしら」

日菜「特別そうは感じないんだけどな～？今度千聖ちゃんに直接聞いてみるよ！」

紗夜「それがいいかもしれないわね」

後日　ライブハウス




リサ「今日もお疲れ～！」

友希那「今日の練習も実りある、いい練習だったわ。今後もこの感触を忘れないでちょうだい」

あこ「はーい！」

リサ「今日の友希那はすっごく皆の音を聴いて、修正するところ見つけてたよね。ほんと凄いよ～」

友希那「当然のことをしただけよ」

リサ「褒めてるんだから素直に受け取ってよ～。えらいえらい」

友希那「ちょっ…撫でるのは…」

紗夜「…………」




紗夜「今井さんにはバブみを感じますね」

燐「！！！？？」

あこ「！！！？？」

終わり

このポンコツ姉妹好き

>紗夜「瀬田さんのような？」

>千聖「そう！薫みたいなイケメンが好き！」

>千聖（クソッタレェエエエエエエエエエエエ！！！しまったァアアアアアアアアアアア！！！！！！）

ここもっと好き

バンドリssはあんまないから嬉しい
次も期待してます

乙
>>14に同意しかできない

ChMate使ってたら「羽沢つぐみの新カード続々登場！！」って広告で紗夜さんと出てきて百度見くらいしたわ

乙です！
つぐさよ最高やな！

イヴはアイアンクローされなさそうだけど、薫くんや有咲はされてるのが想像できる