【モバマス】茜「世界に一つの!」未央「日野ストーブ」藍子「奈緒ちゃんもいますよ」 (11)


ガチャ


奈緒「うううっ。さっむぅ……」

未央「おっ、かみやんお疲れー!」

奈緒「おお、未央かー。おつかれー。……いやぁ、最近急に寒くなったよなー」

未央「そうだねー。ほらほら、コタツあるから入って入って」

奈緒「サンキュー。やっぱ冬にコタツは欠かせないな」

未央「日本人のDNAにコタツを大事にしろって刷り込まれてるからね」

奈緒「あはは、なんだそれ。……ふぅー、暖まるなー。……ん?」

未央「どしたの、かみやん?」

奈緒「いや、今なんか足にあたった気が……」

未央「足?あぁ……」

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ガバッ


茜「お疲れ様です!奈緒ちゃん!!!」

奈緒「うわあああっ!?茜っ!?」

未央「そうそう。中にあかねちんがいたんだよねー」

茜「はい!コタツを暖めてました!」

奈緒「いやいやいや!コタツって人力で暖める物じゃないだろ!?」

未央「ふっふっふー。あかねちんを舐めちゃダメだよ、かみやん。何て言ったってあかねちんは熱いパッションを秘めているからね!」

茜「一緒に燃えましょう!ファイヤー!!!」

奈緒「そういう問題じゃないだろ!?それにここで燃えたら火事になるって!」

茜「いえ!気持ちが大事なんです!!心に火を灯していれば冬でも寒くない!コタツだって暖かくなります!!」

奈緒「だーかーらー!コタツはそうやって暖める物じゃないだろー!?」

未央「いやいや、かみやん。よーくコタツを見て」

奈緒「はあ?コタツがどうしたって言うんだよ?」

未央「ほら、ここにあるのなーんだ?」

奈緒「コンセント、だな。……えっ?このコタツ電源ついてないのか!?」

未央「あかねちんが暖めてくれたからね」

茜「暖めましたよー!ボンバー!!」

奈緒「はあああ!?いや、そんなの……はあああ!?」

未央「良いリアクションだねー、かみやん」


奈緒「そんなこと有り得るわけないだろ!?本当はさっきまで電源入れてたとか!」

藍子「一家にお一つ日野ストーブっ。寒い冬に欠かせませんねっ」

奈緒「うおっ!?いきなり現れるなよ藍子」

藍子「ふふっ。さっきまでお茶を沸かしてたので給湯室の方にいたんです」

未央「寒いのにありがとね、あーちゃん」

茜「あぁ~。温かいお茶はいいですねー!」

藍子「良かったら奈緒ちゃんもどうぞ。さっきからとても叫んでたようなので、落ち着くと思いますよ」

奈緒「あっ、ああ……ありがとう。叫んでた原因は主に未央と茜のせいなんだけど」

未央「なんだとー?私とあかねちんがいったい何をしたって言うんだー」

奈緒「普通コタツを人力で暖めたとか言ったら誰でも驚くぞ?」

茜「そうなんですか!知りませんでした!」

未央「あかねちんの周囲にいるととっても暖かいんだよ!」

奈緒「だからそれが理解できないんだってば!」

藍子「日野ストーブは奈緒ちゃん初めてですか?」

奈緒「何だよ日野ストーブって……」

未央「説明しよう!日野ストーブとは、あかねちんが秘めている熱いパッションが外に放出されることで暖かくなるという現象を言うのだよ!」

奈緒「何キャラだよそれ……。っていうか、温度あげるなんてすごいな茜」

茜「ありがとうございます!でも、奈緒ちゃんも暖かそうですよね!!」

奈緒「ん?アタシがか?」


藍子「そうですねー。冬は特に重宝するんじゃないでしょうか?」

未央「うんうん。何回か手を入れたくなる魔性の力があるよね」

奈緒「何の話だ?」

茜「奈緒ちゃんの髪の話です!」

藍子「暖かそうだなーって」

奈緒「まあ、確かに暖かいと言えばそうだけど、茜みたいにすごい効果はないからな!」

未央「かみやんって自分の髪がマフラーの代わりになったりしないの?」

奈緒「なるかよ!」

茜「では、熱を溜め込んで暖房効果は!!」

奈緒「だから茜とは違ってアタシは普通だから!」

藍子「でも、加蓮ちゃんはよく奈緒ちゃんの髪で暖まってるって……」

未央「あっ、それしぶりんも言ってた。もふもふして暖かいって」

奈緒「あいつらー!勝手に人の髪に顔埋めてくるだけじゃねーか!」

未央「おっ?なんだか面白いことしてるんだね。私もやっていい?」

奈緒「はあ!?良いわけないだろ!?」

茜「私の髪でも出来るんじゃないでしょうか!藍子ちゃん、どうぞっ!」

藍子「それじゃあ失礼しますね。……んー、あったかーい」

未央「おおっ、あーちゃんが溶けていく……」

奈緒「抱きついたまますっげぇ幸せそうな顔してんな……」

茜「私にも同じ効果があったようですね!」

奈緒「いやいやいや!流石に加蓮と凛はそこまでならないからな!?」


未央「やっぱり検証の余地がありますな。……えーいっ!」

奈緒「はっ?ちょっ、バカ!未央、離れろって!」

未央「んー、もふもふしてて暖かいねー。それに、シャンプーの良い香りがする」

奈緒「未央!くすぐったいから離れろ!もう髪とか関係なくそこはうなじだから!!」

未央「今ならしきにゃんの気持ちが分かるにゃー」

奈緒「いい加減にしてくれ!」

茜「どうやら、奈緒ちゃんも私と仲間のようですね!」

奈緒「これを仲間と言っていいのか!?」

未央「……ふぅ。いやー、かみやんすごいよ。あかねちんとはまた別の暖かさがあるね」

奈緒「それ言われても全く嬉しくないんだけど?」

茜「さしずめ奈緒マフラーと言ったところでしょうか!」

奈緒「だから訳のわからない仲間にしないでくれ……」

未央「商品化して売ったら大ヒット間違いなしだね」

奈緒「どこに需要があるんだよ」

茜「私は買いますよ奈緒ちゃん!」

奈緒「そもそも茜にマフラーは必要なのか?」

茜「もちろんあると嬉しいですよ!私だって冬は寒いですから!」

未央「かみやん、ストーブだって電源つくまでは冷たいんだよ」

奈緒「そりゃそうだけど、それと同じにしていいのか?」

茜「はい!私もランニング前には寒さを感じますよ!」

未央「さっすがあかねちん!」

奈緒「まるでランニング後は寒さを感じないみたいだけど……まあいいか」


未央「それでどう?奈緒マフラーの生産体制は整った?」

奈緒「はあ?なんだよ生産体制って」

未央「こう、かみやんの髪をぷちっと抜いてな、鬘にするんじゃよ」

奈緒「それ羅生門だろ!?それにマフラーどこいった!」

茜「鬘と一体型のマフラーなんですか!」

奈緒「んなわけあるか!生産体制以前にアタシが禿げるわ!」

未央「かみやん……そこまで自分を犠牲にして……」

奈緒「まだしてないぞ!?」

茜「まだ?」

奈緒「いや、これからもする気ないけど!」

未央「じゃあどうする?かみやんの髪の毛吐き出す蚕でも養殖する?」

奈緒「さらっとグロいこと言うなよ」

茜「やっぱり天然物が良いんでしょうか?」

未央「んー、じゃあやっぱりあかねちんと同じで世界に一つだけのマフラーかぁ」

奈緒「世界に何個もあってたまるか」

茜「やっぱり奈緒ちゃんは仲間のようですね!」

奈緒「だから仲間にしないでくれ……。というより、茜がいれば事足りるんじゃないのか?」

未央「おっ、つまり?」

奈緒「いや、今も藍子は顔埋めたまま幸せそうに眠ってるだろ?だったらアタシはいらなくね?」

茜「はっ!?確かにそうですね!」


未央「確かにあーちゃんの寝てる姿は天使だよ?だけど、それじゃあ誰がしぶりんと加蓮を満足させるの?」

奈緒「それこそ知らねえよ!?あいつらも自前のマフラーあるだろ!?」

茜「ではこうしましょう!私はパッション専用!奈緒ちゃんはクール専用ということで!」

奈緒「はあああ!?」

未央「となると、キュートが誰になるのか気になりますなー」

奈緒「アタシは承諾してないぞ!?」

茜「火の国出身の美穂ちゃんでしょうか!」

未央「逆に暖かくなる方法を知ってる寒い北海道出身の杏ちゃんとか」

茜「どっちも捨てがたいですね!」

未央「かみやんは誰が良いと思う?」

奈緒「アタシも考えるのか!?……それこそ、アタシと茜の共通点は髪なんだから長い髪の誰かがいいだろ」

茜「となると髪がふかふかしてそうな人と言えば!」

未央「しきにゃんだね!」

奈緒「リスク高そうだな!」

未央「使用料は1回1ハスハスかな?」

茜「ギブアンドテイクですね!」

奈緒「使用者いなさそうだな志希マフラー」


未央「その点あかねちんとかみやんは無料で良いよね!」

奈緒「くっ、この際お金を取るか……」

茜「いつの間にかノリノリですね!」

奈緒「ハッ!?そうだった、ノる必要なかった!」

未央「またまたー。かみやんも楽しかったでしょー?」

奈緒「……ま、まあな」

茜「マフラーの自覚は大事ですね!」

奈緒「こうして聞くとすごい会話してるな」

未央「キュートのマフラーも決定したし帰ろっか」

奈緒「ん?もうそんな時間だったか」

茜「藍子ちゃん、帰りますよ!起きてください!」

藍子「んぅ~。……あと30ぷん~」

奈緒「なげえよ」

未央「あーちゃん起きてー。30分経ったよー」

藍子「あと5じかん~」

奈緒「だからなげえって」


茜「仕方ありません!このままおぶって帰りましょう!」

未央「そうするしかないねー」

奈緒「流石に藍子が寒くないか?」

未央「大丈夫だよ。何て言ったってあかねちんは!」

茜「日野ストーブですからね! このくらいの寒さには負けません!!!」

奈緒「体験しちゃったから納得できるのが悔しいな……」

茜「さて、帰りましょう!」

未央「あーちゃんが羨ましいなー。私は寒いままだし……ちらっ?」

奈緒「アタシはクール専用らしいから使わせないぞ?」

未央「ぐぬぬ。そうだった」

奈緒「っていうか、茜は寒さに負けないからいいけどさ、アタシは寒いままだってことに気づいた」

未央「そこに気づいてしまったか……」

奈緒「アタシがマフラーになる必要ないよな?」

未央「……さっ、帰ろ帰ろ」

奈緒「ちょっ!未央、逃げんなー!」

茜「競争ですか!?負けませんよー!!!ボンバー!!!」

藍子「……あかねちゃん、こえがおおきいよぉ……。すー……すー……」


終わりです。

急に寒くなったので思いつきで書いてました。

奈緒の髪は吸引力がすごそうですよね。

奈緒マフラーや日野ストーブは普通に欲しいです。

それでは、読んでいただきありがとうございました。




前に書いたやつ


【モバマス】未央「ポジパの」藍子「トリック」茜「オアー!」

【モバマス】藍子「高森藍子の」茜「ゆるふわ!」未央「らじおー!」

【モバマス】茜「未央ちゃんの」未央「学校に?」藍子「行きますよ」

おつ
奈緒の髪に頭突っ込みたい

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