【モバマス】相葉夕美「ヤンデレ?」 (13)
お疲れ様です、新米Pです。
SSを投稿した次の日は、まとめてくださったサイト様に張り付いて、ビクビクしながらコメント欄をみています。
皆様暖かいコメントであふれてて、本当に涙が出そうになります。
さて、この4.5日で今回を含めて3つのSSを投稿しましたが、今回のSSで書きたい物を一通り書いたので、しばらくネタ探しにでます。
今回はいつもと毛色を変えてコメディチックになっています。
相変わらずのにわか知識です。ご不快な点などは指摘してくださるとありがたいです。
地の文含みます。よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510494377
とある日の事務所。
私はプロデューサーさんの誕生日が近いので、プレゼントについて考え中です。
プロデューサーさんが担当になってからまだ3ヶ月も経っていないので、どういったものがいいのか、いまいちわかりません。
相葉夕美(以下夕美)「んー、どうしようかなぁ…。お花をあげてもプロデューサーさんちゃんとお世話しなさそうだし…。」
そんなことをブツブツ呟きながら廊下を歩いていると、聞きなれた声が聞こえます。
モバP「はぁ、ヤンデレかぁ…。いいなぁ…。」
夕美「ヤンデレ?」
ドアの影から覗いてみると、プロデューサーさんは椅子に座ったまま口をぽかんと開けて、どこか上の空のままそんなことを呟いていました。
P「先輩の所の水本さんなんてあんな大人しそうなのに、そんな大胆なことを…。」
夕美「水本さん…?大胆…?」
P「はっ!いかんいかん、集中集中…。」
私はプレゼントの参考になると思い、「ヤンデレ」について調べることにしました。
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夕美「ふぅ、疲れたぁ…。」
ここはロッカールームです。ダンスレッスンが終わり、トレーニングウェアから私服に着替えようとドアを開けました。
高森藍子(以下藍子)「あ、夕美さん、お疲れさまです!」
夕美「あ!藍子ちゃん、お疲れさまー。」
藍子ちゃんが先に着替えていました。私のロッカーとは隣同士です。
藍子ちゃんの隣で着替え始めたとき、ふとあの言葉が思い浮かびました。
夕美「ねぇ、藍子ちゃん。「ヤンデレ」って知ってる?」
藍子「ヤンデレ…ですか?ごめんなさい、わからないですねぇ…。それがどうかしたんですか?」
夕美「そっか…。前にプロデューサーさんがね、「ヤンデレがいいなぁ」って言ってたのを聞いたんだ。だから、誕生日のプレゼントの参考にならないかなぁって思って…。」
藍子「プロデューサーさん、もうすぐ誕生日ですもんね…。あ!携帯で調べてみてはいかがですか?」
夕美「あ、そっか、その手があった!科学の進歩って偉大だねっ!」
藍子「うふふ、そうですね。こんな小さいものにいろいろな知識が詰め込まれているんですもんね。」
そういうと、藍子ちゃんはスマートフォンを取り出して「ヤ…ン…デ…レ…っと」と呟きながら文字を打ち込みました。
藍子「あ、出たでた…、ってわぁ!?」///
検索ボタンをタップした次の瞬間、画像が何枚か表示されたのを見て、藍子ちゃんは驚いた声を上げました。
夕美「ど、どうしたの!?…ってきゃあ!何これ…!?」///
藍子ちゃんのスマートフォンを覗きこむと、そこには、は、裸の女の子が男の子に股がって、包丁を向けている姿が写っていました。
藍子「あ、あの…///」
夕美「う、うん…///」
ちょっと気まづい雰囲気でしたが、とりあえずヤンデレについて色々調べてみることにしました。
全くプロデューサーさんは何をしているんでしょうか…。
夕美「つまり、歪んだ愛の形ってことかな?」
藍子「そうみたいですね。プロデューサーさん、これが良いって…。」
夕美「あ、あまり深く考えるのはやめよ…?」
二人のなかでプロデューサーさんに対する不信感が生まれていました。
夕美「で、でもでも!決めつけるのはまだ早いよね!何か理由があるのかも!」
藍子「そうですよね!ほかには何かいってなかったんですか?」
夕美「うーん、と…。あ、そうだ!先輩Pさんのところの水本さんが大胆で…みたいなことをいってたよ!」
藍子「水本さん…、ゆかりちゃんですね!ゆかりちゃんが…大胆…」
二人で顔を見合わせて、そのまま藍子ちゃんのスマートフォンを覗きこむと、そこにはさっきの画像が写っていました。
藍子「///」
夕美「///」
二人で顔を真っ赤にして黙りこんでしまいました。
夕美「やっぱ…プロデューサーさんってこういうシチュエーションが好きなのかな…。」
藍子「そう…みたいですね…。」
私の頭のなかで、ぐるぐると色々な思考がまわります。
こういうのが好きなら、やってあげてもいいよね…。
でも、好きな子にやってもらうのが一番かな…。
プロデューサーさんは私の事どう思ってるのかな…。
というかまず誕生日プレゼントなのかなコレ…?
いや、一生忘れることはないと思うけど…。
う、うーん…。
しばらくして、やっと私のなかで整理がつきました。
夕美「藍子ちゃん、私、これやるよっ!」
藍子「ゆ、夕美さん!?大丈夫なんですか!?」
夕美「大丈夫…じゃないかもだけど、でも、プロデューサーさんのためだもん!!あ、でも流石に裸にはならないけど!!///」
藍子「ゆ、夕美さん…、私応援しています!!頑張ってください!」
夕美「ありがとう藍子ちゃん…!がんばるね…!」
私たちは力強く握手をして、その場をあとにしました。
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夜、夕美の自室
私は机の上のライトをつけると、表紙に「マル秘作戦ノート!」と書かれたノートをひらきます。
夕美「さて、と…。」
ヤンデレについてまとめます。
今回調べていて、ヤンデレは想い人が他の女の子と話しているのを許せない。
そして、それについて想い人を拘束や監禁したりして問い詰める、といったシーンが多かったです。
夕美「プロデューサーさんって、いつもいろんな娘と喋ってるよね…。」
夕美「そういえば、前に衣装のことで藍子ちゃんの胸のサイズに触れてて、藍子ちゃんすごく悲しそうだったな…。そのことにしよう!」
夕美「んー、どうやって拘束しようかなぁ…。しきちゃんに睡眠薬をもらって…、縄の縛りかたとかは…あやめちゃんが詳しそうだなぁ。あ、包丁で脅すのは危ないから、軽い拷問とかにしようかな?あやめちゃんって忍者だし、拷問とかについてもなにかしらないかな?…時子さんにも聞いてみよう…。」ブツブツ
夕美「…プロデューサーさん…水本さんがタイプなのかな…。ちょっと調べてみよう…。」
ポチポチ
夕美「ふむふむ…。あ!スリーサイズ私とほとんど同じだ…。だ、大丈夫だよね…、私で…。」
夕美「べ、別にプロデューサーさんの事が好きって訳じゃないもんねっ!そんなこと気にしなくていいよねっ!で、でも嫌いってことじゃなくて…。そう!お花だよ!お花に対する好きって気持ちと同じであって…!」ブツブツ
次の日は寝坊をしてしまいました。
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作戦決行当日、私は皆に協力してもらい、万全の体制でむかえました。
夕美「はい、プロデューサーさん、お茶をどうぞ!」
もちろん、このお茶にはしきちゃん特製の即効性無味無臭睡眠薬が入っています。
P「おお、ありがとう相葉さん。」ゴクゴク
P「ふぅ、おいしい。相葉さんは気がき…く…な…」バタン
夕美「…よし…。さて、とりあえずプロデューサーさんを運んで…、っておもっ!重いよー!」ズルズル
夕美「場所は…仮眠室でいっか!」ズルズル
夕美「やっとついた…。あとはこれに正座させて…、あやめちゃんに教えてもらったやり方で縛り付けて…。」
夕美「…プロデューサーさんの体、たくましいなぁ…。ってなにやってるのわたし!」
途中、いろいろ脱線しかけましたが…、なんとか準備完了です!
あとは、プロデューサーさんが起きるのをまって…。
……………
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P「ん、んー?」
P「あれ、なんで俺眠って…」ギシッ
P「ッ!! 縄…?なんで俺縛られてるんだ…?」ミシシ
P「って、何だこのギザギザの板!なんで俺はこんなとこに正座してるんだ!?」
P「ん?あれは相葉さん…?なんでこんな所で寝てるんだ…?って、そんなことより助けてもらおう!おーーい!相葉さーん!!」
夕美「んー…?あ、あれ?プロデューサーさん…?なんでこんなところに…?」
P「それが俺にもわかんないんだ!悪いけどこの縄解いてくれないか?」
頭がぼーっとしています。私は何をしていたんだっけ…。
夕美「!!、え!?私寝ちゃってた!?」
P「相葉さんー?どうしたー?早く解いてくれー!」
と、とりあえずはじめないと!
夕美「ンン!!、プ、プロデューサーさぁん?自分がどうしてこんな目にあってるかわかってる?」
P「あ、相葉さん…?」
夕美「プロデューサーさん、前に藍子ちゃんに胸のサイズの話をして傷つけてたよね?藍子ちゃん、すごく悲しんでたんだよ?」
P「胸のサイズ…?あ、あの時か…。仕事とはいえ、自分でもいった後にちょっとデリカシーに欠けたかなって思ってたんだ…。後で謝らないとな…。」
夕美「あ、そうなんだ…。私も一緒に行ってあげるから、ちゃんと謝ろ?」
P「あぁ…。え?」
夕美「え?あ!ンン!!ふぅん?でもいまさら反省してもおそいよ?悪い子にはお仕置きをしないとね?」
そういって私は近くにおいてある石の板を持ちます。あやめちゃんいわく、コレは石抱という拷問らしいです。
ギザギザの板の上に正座で座らせて、その上に石をおいて、鞭で打ったりもするとか。
夕美「あ、相変わらずお、重い…。」
P(石をもってテチテチこっちに歩いてくる。かわいい。)
夕美「よいしょっと!」ズドン
やっとプロデューサーさんの前についた私は、その達成感から一気に石をプロデューサーさんのふとももに落としました。
P「ぎゃああああ!?相葉さん!?もっと段階ふもう!?いきなり重過ぎるって!!!?」メリメリメリ
夕美「えぇ!?わぁああ!!ごめんなさい!!」
私はおもわず謝ってしまいましたが、プロデューサーさんはこういうのが好きなんですよね…?
夕美「ふ、ふん!いい気味だよっ!えっと次は…。」
P「あ、相葉さん…?そ、そのぶっとい鞭を一体どうするつもり…」
あぁ、そういえば時子さんに振り方を聞いてなかったな…。まあいっか!えい!ブゥン!!
バチィイン!!
P「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!」
夕美「う、うわあ…、痛そう…。で、でもプロデューサーさんのためだよね…。」
P「あ、相葉さん、待って、本当にゴメン、ちゃんと高森さんにも謝るから…。」
プロデューサーさんは泣いていました。あれ?プロデューサーさんってこういうのが好きなんだよね…?
ちひろ「な、なんの音ですか!?」バタン!
P「あ」ウルウル
夕美「あ」バチン
ちひろ「お邪魔しました…。」
P「まってちひろさあああん!!」
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ちひろ「そ、そんなことが…。」
P「はい…。」ヒリヒリ
夕美「シュン…」セイザ
P「で?相葉さん、なんでこんなことしたの?」
夕美「前プロデューサーさんが独り言でヤンデレが好きって言うのを聞いて…。それで、私がやってあげよっかなって思って…。プロデューサーさん誕生日だし…。」
P「え!?俺そんなこと言ってたの!?」
ちひろ「ジトー」
P「い、いや、待ってください!誤解ですって!」
P「ヤンデレ…ヤンデレ…、あ。もしかして先輩Pさんの話か?」
夕美「あ、そんなことも言ってたよ!」
P「あぁ…。それな、先輩Pさんが担当の子にヤンデレがいるって話をしてたんだ。ヤンデレって事はそれくらい信頼関係を築けてるってことだろ?俺は新人だから皆との信頼関係もまだまだだから、そんな先輩がうらやましいと思っただけなんだ…。」
P「も、もちろん、アイドルにそんなことさせたいなんて微塵も思ってないぞ!」
ちひろ「へぇ?本当ですかぁ?」ジトー
P「ほ、本当です!」
夕美「え、えぇ…。ってことは、ただの私の勘違い…?」
P「それにな、相葉さん…。これ、ヤンデレっていうか、ただのSMプレイだぞ…?」
夕美「SMプレイ?………っ!!」///ボン!
ちひろ「あ、恥ずかしさで頭が爆発しました。」
P「相葉さん!?」
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夕美「確かに、勘違いした私がわるいけどさ!プロデューサーさんも悪いと思うんだ!」
P「まあ、一理あるな…。」
夕美「って事で、罰ゲーム!」
P「えぇ!?そんなのありか!?」
夕美「ちっちゃい事気にしちゃだめだよっ!」
P「はぁ、で、内容は?」
夕美「え、えっとね」
信頼関係を築きたいって、もっと仲良くなりたいってことだよね…?なら、いいよね…?
夕美「私の事、夕美ってよんでほしいな…、なーんて」///
P「え?で、でもいいのか…?」
夕美「いいの!ほら、早く!」
P「ゆ、夕美…///」
夕美「えへへ…///」
夕美「なあに?Pさん///」
おしまいです。
補足ですが、PさんというのはモバPの下の名前ということでおねがいします。
過去作です。スラスラ読めると思うので、お時間のある方は是非こちらもお読みください!
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それでは、しばらく現れなくなります!ありがとうございました!
中々よかったで
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