少女「おじちゃんはなんでいつも公園にいるの?」 (32)

男「おじちゃんじゃなくてお兄ちゃんだよ」

少女「今何歳?」

男「20歳」

少女「おじちゃんだよ」

男「そんなこと言ったら大多数がおじちゃんになっちゃうよ」

少女「おじちゃん、老け顔だもん」

男「えぇ......」

少女「ジュース買ってくれたら、お兄ちゃんって呼んであげる」

男「まじか。何飲みたい?」

少女「ブラックコーヒー」

男「まじか」

少女「私大人だからね」

男「ふーん......」


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ーーーー


男「はいブラック」

少女「ありがとう」

男「いえいえ」


?ごくっ


少女「......」

男「顔が引きつってるぞ」

少女「泥水入れたでしょ」

男「入れてないよ。そんな悪魔みたいなことお兄ちゃんにはできないよ」

少女「......はい」つブラック

男「不味いんだろ」

少女「ふん、そんなことないよ。美味しいもん」

男「じゃあ飲みなよ」

少女「......しょうがないな」


?ごくごく


少女「うぅ......」

男「美味しいか?」

少女「お、おいしい」

男「そっか」

?ごくごく

少女「......」ぽろぽろ

男「え、ちょ、泣くなよ。ごめんごめん」

少女「美味しいもん......」ぐすっ

男「わかったわかった。ほら、オレンジジュースあげるから」

少女「......うん」


?ごくごく

男「美味しい?」

少女「美味しい。ありがとう」

男「いえいえ」


少女「はい」つブラック

男「......」

少女「飲んでいいよ」

男「......いや、俺は」

少女「えー??大人なのに飲めないのー?」

男「の、飲めるし。ゴクゴクいっちゃうし」

少女「じゃあ、はい」

男「お、おう」


?ごくっ


少女「はは、顔引きつってる」

男「やべー、超うめー」

少女「もっと飲んで」

男「い、いいぞ」

?ゴクゴク

少女「顔色悪いよ?」

男「ちょ、ちょっとオレンジジュースくれ......」

少女「もーしょうがないなー」

男「さんきゅ」

?ごくごく

男「超うまい」

少女「でしょ」

男「ブラックコーヒーなんて飲むもんじゃないな」

少女「そうだね」


?※このあとちゃんと飲み切りました。

【遊戯】


少女「あ、今日もいる」

男「やあ」

少女「お兄ちゃんってニート?」

男「違うよ。大学生だよ」

少女「学校行かないの?」

男「サボっちゃった」

少女「不良嫌い」

男「そんな事言わないでよ」

少女「まあいいや、おままごとしよ」

男「いいよ」



ーーーー


少女「お兄ちゃんはゴールデンレトリバーね」

男「え?」

少女「私トイプードル」

男「え?」

少女「わんわん!」

男「ちょっと待って、おままごとするんじゃないの?」

少女「犬は日本語話さないよ!」

男「ご、ごめんなさい」

少女「わんわん!」

男「わん!」

少女「わんわん!」

男「わんわんわん!」

少女「わん!」

男「クゥ~ン......」

少女「なんかお兄ちゃん気持ち悪いよ」

男「酷い」


【何段】



少女「あやとり出来るの!」

男「へぇ、見せてよ」

少女「えっとねー......富士山!」

男「おー」

少女「飛行機!」

男「すごいねー」

少女「お兄ちゃんもやって」

男「うーん。久しくやってないからなぁ......」

男「はい。ほうき」

少女「おー」

男「三段橋」

少女「私は四段出来る!?私の勝ち!」

男「じゃあ、五段」

少女「む......」

男「六段」

少女「うぅ......」

男「七段」

少女「もー!?お兄ちゃんはあやとり禁止!」

男「えー」

少女「橋なんてすごくないもん!?飛行機の方がすごいもん!」

男「まあ、なんでもいいけど」

少女「えーと......」

男「五段作りたいの?」

少女「私だって出来るもん!」

男「頑張って」

少女「えっと......」

男「......」

少女「......」

男「そこを下に通して」

少女「ふんふん」

男「で、次は~~~~~」

ーーーー

少女「出来た!」

男「すごいすごい」ぱちぱち

少女「ふふん」

男「六段作る?」

少女「作る!」

【気温】



少女「......」ぶるぶる

男「寒いの?」

少女「ちょっとだけ」

男「今日は寒いもんね」

少女「......」ぶる

男「はい」

男は少女に来ていたジャケットを掛けた。

少女「あったかい」

男「ならよかった」

少女「......」ぬくぬく

男「......」ぶるぶる

少女「寒いの?」

男「ちょっとね」

少女「返す?」

男「いいよ。少女ちゃんが風邪引くのもあれだし」

少女「うーん......あ!私のパーカー貸してあげる!」

男「え?そう?」

少女「はい!」つパーカー

男「ありがと」

少女「あったかいねー」

男「そうだね(うーん、小さくてあまり防寒になってないような......)」

少女「これで今日は一日中外にいても平気だね!」

男「うん。そうだね」ぶる



?風邪ひきました。

KBTIT「はぁ…」
KBTIT「おじさんのこと本気で怒らせちゃったね」
バキイン!!
KBTIT「おじ↑さん↓だとふざけんじゃねぇよお前!
お兄さんだろォ!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


【三択】



少女「じゃんけんで勝ったらジュース奢って」

男「俺が勝ったら奢ってくるの?」

少女「ううん。奢らないよ」

男「俺がやるメリットなにもないじゃないか」

少女「いくよー。じゃーんけーん」


ぽんっ

少女『チョキ』
男『グー』


男「はい俺の勝ちー」

少女「むー......」

男「残念だったね」

少女「もう一回」

男「えー」

少女「じゃーんけーん」


ぽんっ

少女『グー』
男『パー』


男「はい勝ちー」

少女「うー......」

少女「もう一回!」

男「いいよ」



ーーーーー


20戦目


男「ほんと弱いね」

少女「インチキだ!?八百長だ!」

男「いや、何もしてないよ」

少女「勝てるまでやるの!」

男「もう飽きたよ」

少女「だめ!」

男「そんなー」

少女「いくよ。じゃーんけーん」


ーーーーーー

このあと30分続きました。


【食欲】



いーしやーきいもーおいもっ


少女「あ、焼き芋屋さんだ」

男「秋だねー」

少女「そうだね」


おいしいおいしいー焼き芋はいかかですかー


少女「......」そわそわ

男「食べたいの?」

少女「べ、別にそんなことないし」

男「そう?」


?いーしやーきいもーおいもっ


少女「......」ちらっちらっ

男「ちょっと待ってて」



ーーーーー

男「はい」つ焼き芋

少女「べ、別に頼んでないし......」

男「要らないの?」

少女「......」

男「じゃあ俺が食べようかな」

少女「......」

男?もぐもぐ

少女「......」ぐい

男「なに?」

少女「......食べる」

男「じゃあ半分こ」

少女「うん!」

男「美味しいね」もぐもぐ

少女「食欲の秋」もぐもぐ

男「そうだね」もぐもぐ

【通常】



少女「今週は三連休だね」

男「俺は月曜学校あるんだよ......」

少女「私は休みです。だからサザエさん症候群にはなりません」

男「いいなぁ」

少女「でも、お兄ちゃんは学校いかないから関係ないんじゃないの?」

男「たまに行ってるよ。気が向いたら」

少女「へー、自由に生きてるね」

男「人間、思うがままにいるのが一番だよ」

少女「私は勉強頑張って教師になるの」

男「それはまた堅実な夢だね」

少女「先生になったら私が勉強教えてあげる」

男「多分君が教師になった時は本当におじちゃんになってるよ」

少女「おじちゃんでも教えてあげる。お兄ちゃんボケてると思うから」

男「酷いなぁ」

少女「明日学校頑張ってね」

男「うん。頑張る」


ーーーー

翌日



少女「あれ」

男「やあやあ、今日はいい天気だね」

少女「......私の"頑張って"返して」

男「まあまあ、いいじゃないの」

少女「もうニートになれば?」

男「そんなこと言わないでよ」

少女「まあいいや。そんなことより今日もあそぼ」

男「いいよ」

少女「じゃあ今日はねー......」


【空腹】



少女「牛タンが食べたい気分」

男「急だな」

少女「......」じー

男「俺の顔に何かついてる?」

少女「人間のタンって美味しいかな?」

男「俺の食べようとしないでよ」


【強請】



少女「喉乾いた」

男「そこに美味しい水が出る蛇口があるよ」

少女「あまいのがいい」

男「残念ながらこの公園に甘い飲み物が出てくる蛇口はないんだよ」

少女「......」じー

男「奢らないよ」

少女「へー......」じー

男「......」

少女「......」じー

男「......」

少女「......」じー

男「......何が飲みたい?」

少女「カルピス!」

男「はぁ、しょうがないな」

少女「ヨドバシ並みに早く買って届けて!」

男「はいはい。かしこまりましたお嬢様」


【質問】



少女「今日ねー、クラスの男子に告白されたの」

男「へー」

少女「すごいでしょー」

男「付き合い始めたの?」

少女「ううん。好きじゃなかったから断った」

男「あー......そうですか」

少女「お兄ちゃんは告白されたことある?」

男「あのね少女ちゃん、世の中には聞いて良いことと悪いことがあるんだよ」

少女「あー......ごめんね」

男「......ううん。大丈夫」

【選択】



少女「とりっくおあとりーと!」

男「ああ、今日はハロウィンだっけ」

少女「とりっくおあとりーと!」

男「うーん、今お菓子持っていないんだよなぁ」

少女「えー」

男「じゃあイタズラの方でよろしく」

少女「うわー......変態だ」

男「何故そうなる」

【曖昧】



少女「今って現実?」

男「え??どういうこと?」

少女「もしかしたら夢の可能性あったりしない?」

男「いや、正真正銘の現実だろ」

少女「そうなの?」

男「そうだろ」

少女「なんで?」

男「なんでって、現実なものは現実だろ」

少女「でも証明できるものはないでしょ?」

男「そりゃそうだけどさ」

少女「もしかしたら夢の世界かもしれないよ」

男「いや、それは......」

少女「夢の世界だったらどうする?」

男「夢の世界......」

少女「まあ夢の世界である証拠もないから現実の世界かもしれけどね」

男「現実の世界......」

少女「不思議だね」

男「............どっちなんだろう」


【厨二】


少女「うっ......私の右手の右足と右脳が疼く......!」

男「右に偏りすぎだろ」


【酸味】


男「今日はなんとミカンを持ってきました」

少女「おー」

男「食べるか。はい」つミカン

少女「ありがとう」

男「いやー、ミカンを食べると冬が近づいてきたなぁと思うよ」

少女「ちょっと酸っぱいねこのミカン」

男「まだ時期的早いんじゃない?」

少女「私は甘い方が好き」

男「あれよ、揉むと甘くなるって言うよね」

少女「へー......」じー

男「なんですか」

少女「ミカンを揉む勢いで女性の胸揉まないでね」

男「揉まねえよ」

【発言】


少女「よく誰かが犯罪を起こした時にその犯罪者の親戚やら友人が『そんなようなことをする人には見えませんでした』って言うよね」

男「あー、まあテンプレだよね」

少女「もしお兄ちゃんが犯罪起こしたら、ちゃんと『そのようなことをしそうな人でした』って言ってあげるね」

男「酷いな君」


【拒絶】


少女「のあぁ!」

男「どうした女の子らしからぬ声をあげて」

少女「ご、ゴブリンが......」

男「ゴブリン?」

少女「ほ、ほらそこ」

男「ーーーーああ、ゴキブリね。ゴキブリをゴブリンって呼んでる人初めて見たよ」

少女「は、早く駆除して」

男「別に外なんだしほっとけばどっか行くでしょ」

少女「そ、そうだね......」

男「全く、大袈裟だなー」

少女「あ」

男「なに?」

少女「お兄ちゃんの方に飛び乗った」

男「......え?」

男はゆっくりと右肩の方をみると、そこには全長3センチほどのゴキブリがいた。


男「......」

少女「......」

男「どわぁぁぁああああ!」

公園中に響く渡るほどの叫び声をあげる男。

少女「いやぁぁぁあああ!」

その声に驚いて、叫ぶ少女。

ゴキブリ「ひえっ」

ゴキブリは肩から落ちると、そのまま茂みの方へ逃げていった。


【話術】



少女「腹話術します!」

男「おお、急だな」

少女「そのために今日はクマを持ってきました!」

男「木彫りの熊なのか。ぬいぐるみかと思ったよ」

少女「んくはふは、とふいなほほはさけほひへふ。いひひひにはっひひははへはふ」

男「......」

少女「ほふほふふほふはひふーへふ」

男「......」

少女「どう??すごいでしょ!」

男「ここまで出来ないのは凄いと思う」

少女「へへ、でしょー」

男「そして今の発言で喜べるのも凄いと思う」


【流行】



男「今日、大学の人にハンドスピナー貰った」

少女「今話題のやつだ」

男「やってみる?」

少女「やる!」

男「まあ、ただ回すだけだけど」

少女「えいっ」


回るぅ~


男「......」

少女「......」

ひゅんひゅんひゅんひゅん

男「......」

少女「......」

ひゅんひゅんひゅんひゅん

男「......」

少女「......回ってるね」

男「回ってるな」

ひゅんひゅんひゅんひゅん

少女「......」

男「......」

【重複】



少女「二重表現大会~」

男「なんだ急に」

少女「今から二重表現を交互に言い合うだけ」

男「なるほど」

少女「頭痛が痛い」

男「返事を返す」

少女「後で後悔」

男「後ろへバックする」

少女「必ず必要」

男「馬から落馬」

少女「日本に来日」

男「加工を加える」

少女「最後の切り札」

男「専ら専念する」

少女「えーと......」

男「きりがないな」

少女「日本語って難しいね」

男「そうだな」


【給食】



少女「明日の給食はなんとカレーです!」

男「懐かしいなぁ、給食」

少女「明日はそれだけのために学校行く」

男「そこまでか」

少女「家のカレーより学校のカレーの方が好き」

男「お母さん悲しむぞ」

少女「家のも美味しいけど、学校の方がカレー!って感じがする」

男「へー?でも、人によっては給食不味いって言う人もいるよね」

少女「あんなに美味しいのになー」

男「まあ、人それぞれだよ」

少女「お兄ちゃんは給食のメニューで何が好きだった?」

男「俺はフルーツポンチのナタデココかな」

少女「......あー、うん。そっか」

男「なんだその反応は。美味いだろナタデココ」

少女「嫌いだったのは?」

男「お好み焼きかな。なんか圧縮したの?ってくらい硬くて美味しくなかった。少女ちゃんは?」

少女「ピーマンの肉詰め。なんであんな苦いもの食べないといけないのか私には理解できない」

男「そうか?俺は好きだけどな」

少女「いつも肉だけ食べると先生に『ピーマンも食べないとダメですよ』ってニッコリしながら言われる」

男「なんかその先生怖いな」

少女「だからいつも牛乳で流し込んでる」

男「偉いね」

少女「ふふふ」

男「カレー食べたくなってきたなぁ」

少女「お兄ちゃんの今日の夕食はカレーとみた」

男「正解」



【予兆】



男「最近、よく自動ドアが反応しにくい」

少女「まあ、お兄ちゃんは存在感薄いからね」

男「え?それ関係あるの?」

少女「存在感薄いには認めるんだ」

男「まあ、事実だし......」

少女「そういえば、死ぬ間際の人は自動ドアが反応しにくくなるって言うよね」

男「まじか」

少女「お兄ちゃん、さよなら。元気でね。あと霊になったからって女湯覗いたりしないでね」

男「しないし、気が早すぎるよ。まだまだ俺は生きるよ」

少女「童貞卒業してないもんね」

男「やかましいわ」

【罵倒】


少女「最後に『いい意味で』をつけたら相手を罵倒しても傷つけることはないんじゃないかと思った」

男「え?そうか?」

少女「お兄ちゃんって馬鹿だよね。いい意味で」

男「お、おー。まあ確かに」

少女「お兄ちゃんって自由人だよね。いい意味で」

少女「お兄ちゃんって服装ダサいよね。いい意味で」

男「え、ああ......」

少女「お兄ちゃんって怠け者だよね。いい意味で」

少女「お兄ちゃんって、なんか特徴なくてつまらない人だよね。いい意味で」

少女「お兄ちゃんってーーーーーーー」

男「ちょ、ちょっと待って。もう『いい意味で』じゃカバーしきれていない域まで達してるから」

少女「あれ?傷ついた?」

男「もうこれ以上言われたら再起不能になりそうだよ」

少女「うーん、傷つけずに罵倒するのって難しいね」

男「まず罵倒しようとしないでよ」

よいぞ

すき

かわいい

男が結婚せず独り暮らしのお爺さんになって一人寂しく亡くなるところを結婚し近所に住んでる当時の幼女がお世話に来たり最後を看取ってあげそう

 おしまい

続き待ってるんやけど

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