死神「お前の命を頂く」少女「どうぞどうぞ」(301)

病院

死神「いいの?」

少女「はい」

死神「いや、死ぬんだよ?」

少女「いいですよ?」

死神「えーあー?」

少女「……私、近いうちに死ぬんで」

死神(……嘘!?寿命メモではこの子、あと60年は生きるんだけど)

少女「もう早く死なせて欲しいです」

死神「なんかあったの?」

少女「……入院している間に夏休みになって……」

死神「うんうん」

少女「……好きな人に彼女ができちゃったんですぅ!!!しかも、その彼女は私の親友で……うえーーーん!!!!」

死神「oh……」

少女「ですから、もう命をどうぞ」

死神「う、ん……」

少女「つまらない人生だったなぁ……ぐす」

死神「じゃあ……いくよ?」

少女「一思いにやってください」

死神「……」

少女「……」

死神(こんな新鮮な魂を持って帰れば、きっと大躍進できる)

死神(でも……)

少女「……どうかしました?」

死神「……なんか気が引けるから、君の願いを叶えてからにしたい」

少女「え?」

死神「いやー、このまま命だけを貰うのはちょっとねえ」

少女「はあ?」

少女「遠慮することはないですよ?」

死神「いや、でもさ」

少女「ほら、はやく」

死神「未練とか残されたらこちらとしても厄介だから」

少女「未練なんて……」

死神「あるでしょ?こんな若いのにさ」

少女「……」

死神「ほらほら」

少女「じゃあ、あの……」

死神「ん?」

少女「山に行きたいです」

死神「山?」

少女「退院したら好きな人と山に行こうと思ってたんで」

死神「なるほど」

少女「もうダメになりましたけど……うぅぅ……うえーーん!!!!」

死神「泣かないでよぉ」

少女「すびばぜん……ずずー」

死神「おわ!!ちょっと、服で拭かないで」

少女「あ、はい」

死神「もう……とにかく山に行きたいわけだ」

少女「はい」

死神「分かった。んじゃ、山に行こう」

少女「でも、私……足を骨折してて」

死神「……もう治ってるはずだ」

少女「え……?」

死神「じゃあ、詳しい日程は追って報告するから」

少女「ええ?死神さんも行くんですか?」

死神「勿論。今、君の運命は変わったんだ。もう何が起こるかわからない。不慮の事故で死んでしまうかもしれない」

少女「はぁ」

死神「君を死なせるわけにはいかないからね。全力で守らせていただきます」

少女「死神なのに、死なせるわけにはいかないって……」

死神「この鎌で魂を刈り取らないといけないから。溺死されたり転落死されたら困るんだよ」

少女「なるほど」

死神「まあ、一週間後ぐらいを考えてるから、準備だけはしておいてね」

少女「わかりました」

死神「んじゃ、一度戻るよ」

少女「どこへ?」

死神「死神界に決まってるじゃないか」

少女「いや、知らないし」

死神「じゃーねー」

少女「……いっちゃった」

少女「……足、動くのかな?」

少女「あ……痛くない……」

死神界

死神「ただいまー」

上位死神「おつかれん」

死神「あ、どうも」

上位死神「で、どうだった?」

死神「あーえーと、はい」

上位死神「お前、また悪い癖が出たな?」

死神「なーんのことですかねー?」

上位死神「嘘へたー!!!」

死神「ま、まあ、いいじゃないですかぁ。魂をくれるっていってますし」

上位死神「お前はどうしてそう同情的になるんだ?」

死神「さぁ?」

上位死神「ったく。そんなことだから1000年も下級死神のままなんだ」

死神「はい、すいません」

―――三日後 少女の自宅

母「じゃあ、買い物に行ってくるから」

少女「はーい」

少女(さてと……)

少女「宿題したいけど、どうせ死ぬしやらなくていいか」

少女「あー、死ぬって分かってるとなんかこうやる気が起こらないなー」

少女「……(ぐでー」

死神「ちょっとちょっと、Tシャツ一枚っていう恰好で床に寝るもんじゃないと思うけど?」

少女「うわ!?死神さん!!」

死神「家の中だからと安心してると外に出たときボロが―――」

少女「痴漢!変態!!勝手に入ってこないでよ!!!」

死神「だから、いつでも来客に対応できる恰好でいるべきだと……」

少女「死ね!!」

死神「死神に死ねって……」

少女「……はい。スカート穿きました」

死神「よろしい」

少女「で、なんですか?」

死神「山に行くんですよね?」

少女「はい」

死神「まあ、どこの山がいいかなーと思いまして」

少女「近場でいいんじゃないですか?」

死神「関西に六甲山ってあるんですけど、そこに行きません?」

少女「なんで!?」

死神「そこの水が美味しいって聞いたので」

少女「遠いよ!!水ならそこらへんの山でも美味しいよ!!」

死神「えー、そうなんですか?」

少女「うん」

死神「分かりました」

少女「すごく不服そうな顔をしますね……」

死神「六甲……おろし」

少女「あーもう!!分かりました!!六甲に行きましょう!!」

死神「―――ほんと?」

少女「怪我を治してくれましたし……構いません」

死神「やっほー♪」

少女「死神、なんですよね?」

死神「そうですけど?」

少女「まあ、いいです」

死神「山登りをメインで考えてるんですけど、他にやりたいことってあります?」

少女「んー、釣りとかバーベキューとか……キャンプも」

死神「なるほど……釣りにバーベキュー……キャンプ……」

少女「メモしてどうするんですか?」

死神「旅のしおりって大事だと思うんですよ」

少女「しおり?」

死神「はい」

死神「遠足とかでもしおりってあったじゃないですか?」

少女「ええ、まあ」

死神「行動の指標になるので」

少女「わかりました」

死神「よーし」

少女「帰るんですか?」

死神「いえ、少しだけここでしおり作成していきます」

少女「ええ!?」

死神「紙とペンを貸してもらえますか?」

少女「マジックペンとルーズリーフでいいですか?」

死神「はい、十分です」

少女「……はい、どうぞ」

死神「助かります♪」

少女「……」

死神「ふんふんふーん……(カキカキ」

少女「ふぁぁ~」

死神「あれ?宿題しないの?」

少女「いや、死ぬからいいかなって」

死神「あーそれもそうかぁ」

少女「……」

死神「ふんふーん♪」

少女「何か飲みます?」

死神「ぶどうジュース!」

少女「はいはい……あったかなぁ」

死神「ここは黄色を使って……うんうん♪」

少女「本当に死神?」

死神「太陽の完成ー♪わー、パチパチ」

少女「……信じられない」

少女「はい」

死神「どうもー」

少女「……」

死神「ふんふん」

少女「あの」

死神「はい?」

少女「イラスト、大き過ぎません?」

死神「えー?」

少女「ほら、文字が見辛いですよ?」

死神「これくらいのほうが可愛いと思うけど?」

少女「文字が小さくなったら困ると思いますよ?」

死神「うーん」

少女「ほらほら、ここはこうして……」

死神「だったら、ここはこうでも……」

少女「あー!!だから、そうしたら文字が隠れちゃうっていってるんです!!!」

―――二時間後

死神「でけたー!!」

少女「疲れた……」

死神「コピー機はあります?」

少女「生憎とないです」

死神「うぇ」

少女「その貧乏人を見るような目は何ですか?」

死神「じゃあ、コンビニに行ってコピーしてこよー」

少女「はいはい」

死神「じゃあ……」

少女「んな!?ちょっと、私の財布をどうする気ですか!!!」

死神「知らないんですかー?コピー代っているんですけどー?」

少女「そんなの自分のお金で……!!」

死神「いいじゃないのーちょっとぐらいー!どうせ死ぬんですし」

少女「―――あ、そっか……うん、そうですね。はい、いいですよ」

―――数十分後

死神「ただいまー」

少女「出来ました?」

死神「バッチリ。これでいつでも行ける感じ」

少女「そっか」

死神「さてと。じゃあ、第二ステップ」

少女「は?」

死神「ほらほら、しおりの4ページを見て」

少女「4ページ……必要なもの……」

死神「買い出しにいかないと」

少女「ああ。なるほど」

死神「しゅぱーつ!!」

少女「ちょっと、窓からは無理ですからー!!ここ二階!!!二階!!!」

死神「大丈夫。受け止めてあげますって―――そぉれ!」

少女「うにゃぁあぁぁぁああぁぁぁぁああ!!!!!???!!?!」

―――街

少女「死んだと思った」

死神「だから、死なせないって言ったでしょ?」

少女「うぅ……」

死神「ここだ」

少女「loft……」

死神「ささ、いきましょう」

少女「はいはい」

ウィーン

死神「エレベーターで行こうかなぁ……エスカレーターで行こうかなぁ」

少女「飛んでいけばいいんじゃないですか?」

死神「そういうのを無粋っていうんだけど」

少女「そうなんですか……」

死神「おー、ここならキャンプに必要なもの全てが揃う!!」

少女「買う物はお任せします」

死神「りょーかい」

少女「ふう……」

少女「少し休もう」

友「あ……少女?」

少女「あ……友……」

友「ごめんね、退院したのは聞いてたけど、中々行けなくて」

少女「ううん……」

友「もう足は大丈夫なの?」

少女「う、うん。もう平気」

友「どうしたの?買い物?」

少女「うん……こんど山に行こうと思って」

友「へえ。奇遇だね。私も山に行こうと思ってさ」

少女「そうなんだ」

彼「おーい、友ー」

少女「……!?!?」

友「あ、こっちこっち」

彼「あ、なんだ少女じゃん。悪いな退院したって聞いてから会いにいけなくて」

少女「う、うん……気にしないで」

友「こんど、私と彼で山に行くんだー♪」

少女「え……」

彼「いやー、どうしても二人きりがいいっていうから。もっと大人数のほうがいいって言ったんだけど」

友「だって……二人で遠出なんて初めてじゃない?今まで結構デートしてきたけど」

彼「まあ、そうだな」

少女「そ、そう……」

友「あ、一緒に買い物しよーよ。山に行くなら買うものも一緒でしょ?」

彼「あーいいな。一緒に行こうぜ?」

少女「あ、いや……私は……」

死神「少女さーーん!!見てみてー!!このリュックサック、すごく軽いよー!!!」

彼「ん?誰かと一緒なのか?」

少女「う、うん。友達と……」

友「誰誰?」

少女「あ、えと」

死神「もう、少女さんってば呼んでるのに……あ……」

友「誰?その子?」

少女「病院で知り合った友達……」

彼「へえ。かわいいじゃん」

死神「そんな煽てに乗るほど安くないから」

少女「ちょっと、死神さん!!」

友「なに、感じ悪。ほら、もういこ」

彼「あ、ああ。じゃあ、またな」

少女「あ、うん……」

死神「―――もしかして、あの人が例の?」

少女「う、うん……私の好きな人」

死神「あの人たちも山に行くと?」

少女「みたいですね」

死神「ふーん」

少女「ところで買うものは決まったんですか?」

死神「ええ、ばっちり」

少女「なんかカゴがいっぱいですね……」

死神「じゃあ、レジにいこー♪」

少女「足りるかなぁ……」

死神「これ、お願いします!!」

ドン

店員「ありがとうございますー」

ピ……ピ……

店員「お会計7万3280円になりまーす」

少女「ぶっ!?」

死神「このガムおいしそー♪」

―――少女の自宅

死神「おっしゃー!」

少女「貯金が……まあ、いいか」

死神「さてと、あとは当日を待つだけかぁ」

少女「そうですね」

死神「では、これで」

少女「はい」

死神「さよならー」

少女「さよなら……」

少女「さてと……荷物だけでも詰めとこうかなぁ」


―――街

死神「……えっと、確かぁ」

死神「あったあった」

死神「―――友さんの家」

友嫌な奴だな

―――友 自宅

友「うんうん……愛してるよ♪」

友「えへへ」

死神「失礼しまーす……」

友「うん……あ、うん」

死神「どこの山にいくのかなぁ……」

友「……うん、うん」

死神「うーん……しおりがないな」

死神「ちょっとー、どこにいくんだよぉ」

友「……おっけー。じゃあね」

ピ……

友「ふう」

死神「お前の命を頂く」

友「―――ぎゃぁあぁああああああああああああああ!!!!!ガイコツ!!?!?!?!」

死神の見た目が安定しないな

死神「貴様、どこの山に行くんだ?」

友「は、はい………??」

死神「どこの山に行くか教えてくれたら命は取らない」

友「ああ、あの……えと」

死神「早く答えろ!!」

友「きゃぁああああああ!!!!!!!詩丹神山ですぅぅぅ!!!!」

死神「ああ、あの霊山か。いつにいくんだ?」

友「はいぃ……六日後で、す」

死神「わかった」

友「……消えた……なによぉ……」

友「あ……おしっこ……もれてる……さいあく……」


―――街

死神「よぉーし」

死神「六甲は今回諦めて……」

死神「しおりの行先、変更だ」

>>51
姿を変えられると解釈した

―――六日後 駅

少女「どこの山ですか?」

死神「霊山ですけど、知らないの?」

少女「ええ」

死神「じゃあ、とりあえず電車に乗ってから説明でも」

少女「は、はい」

死神「……(ニコニコ」

少女「あ、切符ですね、はいはい」

彼「あれー?この前の子じゃん」

死神「あ、どうも」

友「なに?二人も行先同じとか?」

死神「かもしれないですね」

彼「ふうん」

少女「はい、買って―――あ!?」

彼「よっ」

少女「ど、どうかしたの?」

彼「俺たちもここから出発するんだ」

少女「そ、そうなんだ」

友「ねえ、どこに行くの?もしかして、霊山とか言わないよね?」

死神「あっれー、奇遇ですねー」

少女「ちょっと、死神さん!!!」

死神「はい?」

少女「どういうことですか!?」

死神「なにが?」

少女「何がっていきなり行先変更するから変だと思ったんですよ!!!」

死神「まあまあ、仲間は多い方がいいし」

少女「いやいや!!!貴女、私の気持ちを知ってるんですよね!?」

彼「どうかしたのか?」

友「ねえ、行くなら行こうよ」

少女「う、うん……」

電車内

彼「で、君の名前は?」

死神「えっと、死神デス子」

彼「へえ、ですこ、ってどんな字を書くの?」

死神「照れて守る子で照守子です」

彼「変わった名前だね」

死神「まあ、ペンネームですし」


友「……ねえ」

少女「なに?」

友「……六日前に……」

少女「え?」

友「ううん。なんでもない」

少女「うん」

友「―――邪魔だけはしないでね?私、今回のキャンプで彼と結ばれるつもりで来てるから」

少女「あ……うん。分かった」

―――霊山

友「じゃあ、私たちはロープウェイで行くから」

彼「多分、キャンプ場で会うと思うけど、じゃあね」

死神「はーい。さっさといきやがれー」

少女「死神さん!!!」

友「感じ悪……行こう!」

彼「あ、ああ」

死神「じゃあ、行きますか」

少女「え?歩いて?」

死神「途中、綺麗な川があるんでー、そこで一泳ぎしてからキャンプ場へ」

少女「それ、疲れると思うんですけど」

死神「しおり通りに行動しないと」

少女「えぇ!?」

死神「ほらほら!キリキリ歩けー」

少女「はいはい……」

―――川

死神「はい、水着に着替えましょう」

少女「いやいや!!」

死神「向こうに岩場があるからヘーキ」

少女「いや、でも……」

死神「一緒に着替えてあげますって」

少女「そういう、問題でもないんですけど」

死神「魂ごとひんむくぞ、おらぁ」

少女「こわ!!!」

死神「つべこべいわなーい」

少女「あ、まってください……!!」

死神「ちゃんとスクール水着をブルセラショップで買ってきたから」

少女「なにしてんですか!?!!?」

死神「どうです?死神の癖に純白のスクール水着を着るとか、すごいでしょー?」

少女「なんか透けそうな危うさがありますけど?」

死神「まあ、羞恥心とかもうないんで、別に裸で泳いでもいいんですが、通報されたら面倒なんで」

少女「はぁ……」

死神「じゃ、泳ぎましょう!!」

少女「あわ!?ちょっと腕をひっぱらないでください!!」


―――キャンプ場

彼「ふう、、着いた」

友「早くテント張っちゃおう」

彼「そうだな」

友「その後は川で泳がない?」

彼「お、いいねー」

死神「ソウル・オブ・ジエンド!」

バシャ

少女「きゃ!?」

死神「ふふふ」

少女「やったなー!!」

バシャ

死神「甘い!」

モミモミ……!

少女「かうぁあああああ!!!!!!!」

死神「やはり、控えめの美乳……」

少女「放して!!!」

死神「油断するから乳を揉まれるんです。精進なさい」

少女「関係ないですよね!?―――もう……知らない!!」

死神「―――そっちは危ない!!!」

少女「え?―――ガボッ!?」

少女「………」

死神「はぁ……はぁ……」

少女「……」

死神「全く……私のドジ……まさか溺れさせちゃうなんて……」

少女「……」

死神「はぁ……よし……」

死神「……ん……」


友「あーここだ」

彼「あ、おい。ちょっと、あれ」

友「あ、少女とあの子だ……キスしてる!?!」

彼「もうちょっと向こうに行こう。邪魔しちゃ悪いし」

友「……面白そうだしみとこーよ」

彼「おい、やめろって」

友「いーからいーから」

少女「……あ……?」

死神「あ、気が付きました?」

少女「私は……?」

死神「溺れたんだけど……覚えてない?」

少女「うん……助けてくれたんですか?」

死神「まあ、ね」

少女「すいません……」

死神「ううん。貴女の命を貰うのはわた……し……」

ドサッ

少女「死神さん!?どうしたんですか!?!」

死神「はぁ……はぁ……ごめん……ちょっと疲れた……の」

少女「死神さん……」


友「攻守交替したみたい……」

彼「もう行こうぜ」

友「もうちょっとだけ」

死神(さっきから……目障りな人がいる……)

少女「あの、本当に大丈夫ですか?」

死神「うん。死神のくせに人助けしちゃったからね」

少女「それって……」

死神「ま、天罰みたいなものかなぁ」

少女「そんな……すいません」

死神「謝らなくてもいいよ。あ、ちょっと手を貸してくれる?」

少女「はい……」

死神「よいしょっと……ふう……もう大丈夫」

少女「そうは見えないんですけど……」

死神「貴女の命を貰えばそれで元気になるし、オッケーオッケー」

少女「死神さん……」


友「ふふ……あの子、失恋したからって女の子と……ふふ」

彼「え?少女って失恋したんだ……知らなかった」

友「あなたは知らなくてもいーの。さてと、泳ごうよ。私の水着はすごいよー♪」

―――キャンプ場

死神「ふいー。やっと着いた」

少女「あの……じゃあ、早速テントを」

死神「了解。私は死神BBQの準備でもしよっかなぁ」

少女「死神BBQ?!」

死神「そう。死神がお肉を焼くところから私が命名した、最凶のバーベキュー……」

少女「死神が焼けば死神BBQなんですか?」

死神「うん」

少女「テント設置しちゃいますねー」

死神「あー、なんか呆れてなーい?」


友「あ、あの子たちもいる」

彼「女の子だけで大変そうだし、ちょっと手伝ってくる」

友「あ、そんなことしなくてもいいじゃないの」

彼「まぁまぁ。キャンプでは助け合い精神が大事だから」

友「……もう」

少女「んしょ……」

彼「俺がここに杭を打ち込むよ」

少女「え……」

彼「ほら。反対側をおねがい」

少女「は、はい……」

死神「あら……あの人が……急接近」

友「ちょっと」

死神「はい?」

友「いいの?」

死神「なにが?」

友「少女のこと好きなんでしょ?」

死神「好きというか……どうでしょうね?」

友「……」

死神「なんか怒ってます?」

友「別に……」

死神「炭とー石油ー」

少女「石油!?!?」

死神「え?火を起こすのに必要じゃないんですか?」

少女「どっからそんな物を持ってきたんですか!!!」

死神「油田からに決まってるじゃん」

少女「決まってるじゃん、じゃなくて!!!」


友「よし。準備できたね」

彼「……向こう、手間取ってるな……」

友「もう、良いでしょ」

彼「でも……」

友「今日は私とのデートでしょ?あの子たちは偶然居合わせただけ。違う?」

彼「そうだけど」

友「じゃあ、別に向こうは向こうで楽しんで、私たちは私達で楽しめばいいでしょ?」

彼「まあ、な」

友「ほらほら、お肉やいちゃおう」

死神「死神が焼いたピーマンをどうぞ」

少女「なんか食べる気失くすんですけど」

死神「えー?そう?」

少女「はい。お肉、焼けましたよ」

死神「どうもー♪」

少女「……」

死神「……(モグモグ」

少女「……ふふ」

死神「え?」

少女「ごめんなさい……ちょっと、死神がお肉を食べてるのが少しおかしくて……」

死神「ふぉうでふか?」

少女「食べながら喋らないでください」

死神「ほぉううふぇいふるー」

少女「はぁ?」

友「はい、あーん」

彼「あー……うん……うまい」

友「えへへ」

彼「食い終わったら花火でもするか?」

友「うん。やろうやろう♪」

彼「あの子たちも誘う?」

友「……なんで?」

彼「……みんなでやったほうが……」

友「いいじゃん、誘わなくても。何?私と二人じゃつまらないの?」

彼「そういうわけじゃ……」


死神「ふう……お腹いっぱい……」

少女「……血色がよくなりましたね?」

死神「食材を食べることは命を食べることとも同義だから」

少女「へえ、そうなんですか?」

死神「さてと、さくっと片付けて死神の肝試しでもしますか!」

少女「死神の肝試し?」

死神「いやぁ。死神って立場上、もう幽霊とか怖くなくて」

少女「それはまあ、そうでしょうね」

死神「なので、是非とも私を驚かせてほしいなぁ……って」

少女「あ、え?私が驚かせる側なんですか!?」

死神「ええ」

少女「さも、当然みたいな顔をしないでください!!」

死神「でも、確かに少女さん一人では荷が重い……そーだ♪」

少女「……あ、ちょっと、死神さん!?」

死神「すいませーん」

彼「え?」

友「なによ?」

死神「肝試し、一緒にしませんか?」

彼「肝試し?」

友「嫌よ」

死神「まあまあ」

少女「死神さん!!」

死神「なんでしょう?」

少女「邪魔しちゃだめですって」

彼「―――いいよ」

友「はぁ!?」

死神「おおー♪」

友「ちょっと……!!」

彼「まあまあ。友との時間はこの後もいっぱいあるんだし」

友「……っ」

少女「あ……ごめん……」

死神「じゃあ……三人は私を驚かせるために今から向こうの道に入ってもらいます」

彼「向こうって何かあるの?」

死神「古い神社があるんですよね。雰囲気でてていいですよー?」

友「ちょっと、怖いんですけど……」

       /\___/ヽ

      /''''''   '''''':::::::\
     . |(●),   、(●)、.:| +
     |   ,,ノ(p_q)ヽ、,, .::::|
   .  |   `ト|ェェ|イ ' .::::::::| +
      \  `|ニ|´  .:::::/     +
      /`'ー┼ー|-‐一'´\
     /    |  |   ::::i ヽ
     |  |   |  .|  :::;;l  |
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       _ノ___ノ
      (       _
       ヽ__    /◎/
         )  /ロ/

         (___ノ ̄

頭の中ライブ会場状態で支援

死神「驚かせ方は任せますから。私が神社に着くまでに驚かせてくださいねー」

彼「なんかイメージしていた肝試しとちがうなぁ」

少女「あの、ごめんね?」

彼「いーよ」

友「ほら、早くいこう」

彼「おう」

少女「じゃあ、行ってきます」

死神「頑張ってねー♪」


―――林

友「ねえ、少女」

少女「なに?」

友「貴女は向こうでいいよね?」

少女「え……うん」

彼「一人にさせたら危ないだろ?」

少女「ううん、平気。ありがとう。行ってくるよ」

彼「おい、いいのか?」

友「いいじゃない……それより……」

彼「え?」

友「……ふふ」


少女「あ……そうだ……」

少女「死神さんが通り過ぎたら携帯電話に連絡をしてもらわなきゃ……」

少女「えっと……友の電話番号は……」

携帯電話『御掛けになった電話は電波の届かない―――』

少女「あ、そっか……山だもんね。じゃあ、神社に向かって欲しいって伝えないと」

少女「戻ろう……」


死神「……」

死神「むむ!?」

死神「いまだ!!!」

死神「ズルズル~……ぷはぁ……カップラーメン最高♪」


えん

少女「えっと……」

少女「あ……」

友「ん……」

彼「お、い……ん……」

友「好きなくせに……ん……」

彼「ん……」

少女「あ、あ……」

少女(えと……どうしよう……)

少女(邪魔しちゃ……)

友「……!」

少女「……!!」

友「……(ニヤッ」

少女「……っ!?」

友「……ほら、もっと、舌を入れてよぉ」

少女「……邪魔しちゃ……だめ……行こう……」

くそとも!
なぐりたい!

死神「さてと……そろそろいいかな?」

死神「では、肝試しスタート!!」

死神「ひゃっはー♪」


彼「はぁ……もういいだろ……?」

友「まあ、後でのお楽しみでいっか♪」

彼「まったく……」

友「ふふ……」

ガサガサ……

彼「お……来たか?」

死神「ふんふーん♪」

友「どうするの?」

彼「―――おぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

友「ひぃ!?」

死神「………」

彼「お、動きがとまったぞ?」

      _/             |     ____ \\
     __/__      ___|_        /
       /   _|__      /|        / 
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                       , ヘ
                   /  l
                  __/   l
            ,. -=  ̄.....::::::::::.. ̄` -、

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          | ,へ     ''''''   '''''':::::: {    +

           | l ュ      (●)   (●)| +
          | | {_         ,,ノ(、_, )ヽ、,, ヽ    +
             | ヽii    "" `-=ニ=- ' "" }
    ノ⌒^~^ヽ )  ′       `ニニ´    /
   /       V `== __   、___,.  イ ノ ⌒ヽ
 /           | ,__  ̄ ̄ ` ====rr='''´ iく      \
支援

死神「―――あなた達」

友「え?」

彼「あ、だめだったか?」

死神「どうして三人じゃないんですか?」

彼「え……?」

死神「……」

友「だって、驚かせるんだったら分散したほうがいいでしょ?」

死神「……なら、貴方達はどうして二人でいるんです?」

友「それは……」

彼「何か危険なのか?」

死神「神社までの道に居てくれたらいいですけど……もし、林の奥に入ってしまうと」

彼「入ってしまうと?」

死神「確実に迷う」

友「そうなの?」

彼「まずいな……とりあえず探しにいこう」

死神「……とりあえず私は神社まで行ってみます。二人は迷わないように林の中を探してください」

彼「わかった」

友(なんで、そんなことを……)

死神「いいですか?」

友「わ、わかったわよ」

死神「では……」

彼「携帯も通じないしな。とりあえず探してみよう」

友「ええ」


少女「この辺でいいのかなぁ……」

少女「はぁ……ちょっと不気味……」

少女「怖い……」

少女「……早く来てー」

ガサガサ……

少女「あ……」

支援

彼「おーい、少女ー!!」

友「どこー?」

彼「あ、少し奥の方まで行ってくる」

友「え……大丈夫なの?」

彼「一人にさせたの俺たちだしな。ちょっと行ってくる。そこで待っててくれ」

友「気をつけてよ」

彼「分かってるって」

ガサガサ……

友「はぁ……なによ……あの子のことばっかりじゃない」

友「これは見切りをつけたほうが―――」

―――きゃぁぁあああああ!!!

友「え……!?」

友「今のは……少女の声!?―――ねえ!!彼ー!!今、少女の声が向こうからしたんだけどー!!」

シーン

友「なによー!!聞こえないのー!!!―――ど、どうしよう……」

―――だれかぁぁ!!!

友「ねえ!!呼んでるんだけどー!!!」

シーン

友「な、なによぉ……」

友「……仕方ないわね……」

ガサガサ……

友「どこー?」

少女「あ……こ、ここ……」

友「え……?」

少女「た、たすけ……」

友「崖……!?」

少女「足が滑って……お願い……手を……」

友「……」

少女「あの……早く手を―――いぎぃぃ!!!??」

友「あ、ごめん。暗いから手を踏んじゃった」

友クズすぎだろwww

友お前…
屑だとは前々から思ってたが…
そこまでとは…

少女「あ……やめて……」

友「……ふん」

ぐりぐり……

少女「ひぎぃぃいい!!!!」

友「……」

少女「どうして……やめてよぉ……」

友「貴女が惑わせるの……」

少女「え……」

友「彼は貴女のことを気にしてる……それが許せない……」

少女「あ……ごめんなさい……ごめ―――いぐぃぃ!!?」

友「事故死よね?これはあなたの不注意……事故死」

少女「お、ねがい……やめて……」

友「事故死よ?貴女の寿命だもの」

少女「あ……ぎぃ……!?」

友「―――落ちちゃえ」

ヤンデレ・・・?

ちょっとCMいきまーす

ろーっこーおろ~しに~さーぁっそーとー♪

死神「六甲の!」

少女「おいしい水!」


はいCM終わり早くしろ

少女「し、んゆう……だよね……?」

友「―――親友……?」

少女「わ、たし……は……」

ぐり……!

少女「はぅ!?」

友「私の彼氏を誘惑しておいて……親友なんて言わないで」

少女「ゆう、わく……なんて……」

友「私が好きだってこと知ってたくせに……彼のことが好きになったとか相談してきたじゃない」

少女「そ、それは……友ちゃんがすきってこと……しら、なくて……!」

友「ふん」

少女「―――あぅぅう!!?」

友「落ちちゃえ……落ちちゃえ……落ちろ!!!」

―――ダンッ!!

少女「―――きゃぁあああああああああああ!!!!!!」

友「………ふふ………落ちちゃった……可愛そう……」

ともぉおおおおぉあ

友「……戻ろう」

少女「友ちゃん……」

友「え……?」

少女「親友だって……思ってたのに」

友「え……?いま、え?」

少女「……」

死神「いったー。まさか最後に踏みつけてくるとは思わなかった」

友「え?なに?なに??」

死神「いやぁ。実はこれ、貴女を試すものだったんですよね」

友「は……?」

死神「いえね。少女さんと初めてあったとき「親友が好きな人と付き合った」って聞かされた時から、ちょっと思うところがあったんですよね」

友「な、にを……いってるの……?」

死神「もしかしたら不運な偶然かもしれない、私も少女さんもそう信じてたけど……結果はご覧のありさま」

友「なによ……!!なにがしたいわけ!?」

少女「……友ちゃん」

死神の変身は自由自在なのか

死神「どうですか?彼さん、こんな怖い女性とお付き合いできます?」

友「え……?」

彼「お前……」

友「な、なによ……」

彼「全部、見てた」

友「……!?」

彼「最低だな……信じられない。―――人殺しじゃねえか」

友「違う!!?だって、この子が!!!」

少女「……」

死神「さてと……」

友「ひぃぃいいいい!!!!!あ、あのときのガイコツ……!?!?」

死神「貴女の魂、頂きましょう」

友「な、なんでよ!?!?!貴女、誰なの!!?」

死神「死神ですよ……貴女見たいな汚い魂なんて一文の価値もないですけど……生かしておく価値もないですし」

友「しにが、み……!?」

死神ぃい
イヤッオォオオオウ!

死神「ガイコツが怖いなら……」

友「え……?」

死神「少女さんの姿がいいですか?―――それとも大好きな人の姿がいいですか?」

友「ひぃぃいいい!?!?」

死神「まあ、仕事柄こうして変装しないといけないときもあるので……ふふ」

友「やめてぇ……その鎌はなによぉ……」

死神「魂を狩るんじゃないですか……分かりません?」

友「たま、しい……」

死神「ええ……」

友「やめて……ゆるしてぇ……」

死神「謝る相手が違いません?」

友「は……!?」

少女「……」

友「ゆるして!!!おねがい!!!もう、こんなことしないから!!!」

死神「どうします?少女さんがやめてほしいっていうなら、やめます。ただし、代わりに少女さんの魂を頂きますけど」

死神ちゃんマジ死神

友「え……!?」

死神「当然です。手ぶらで帰るわけにはいきませんから」

少女「……」

友「……お、おねがい!!少女!!!私を助けて!!!」

彼「お前……!」

少女「……友ちゃん」

友「私、まだ死にたくないの!!」

少女「……」

友「お願い!!ゆるしてよぉ!!!」

死神「うふふふ……」

友「な、なによ!?」

死神「あなた……今、何を口走ったか気づいてます?」

友「え……?」

死神「友達に……それも貴女みたいな屑を親友だと想ってくれた人に『死んでください』って言ったんですよ?」

友「な……!?!」

彼「……最低だな……マジで」

少女「……」

友「ち、ちがう……」

死神「ふふふ。さて、少女さん。どうしますか?」

友「ちがう!!ちがう!!!私はそんなつもりでいってない!!!!よく意味がわからなかっただけで!!!」

少女「……」

死神「私的には綺麗な少女さんの魂のほうがいいんですけどね」

友「やめて!!おねがいだから!!!」

少女「―――友ちゃん」

友「な、なに……!?」

少女「そんなに死にたくない?」

友「う、うん!!うん!!」

少女「そっか……」

友「許して……くれるの……?」

少女「うん。友ちゃんは私の親友だもん。許してあげるよ」

友「少女―――ありがとう……」

少女「じゃあ、死神さん」

死神「はい」

少女「―――この友ちゃんの魂を奪ってあげてください」

友「え……」

死神「畏まりました♪」

友「ちょっと、嘘でしょ……!?やめてよ!?許してくれるっていったじゃない!!!」

少女「許したよ?二回も私を殺そうとしたことなんて、許してあげるよ?」

友「だったら……!?!」

少女「―――許したけど、死神さんには友ちゃんの魂を取ってもらわなきゃ。だって、また私みたいな目に遭う子が出てくるかもしれないでしょ?」

友「な、なにを……!?」

少女「そんなの嫌だもん。親友に崖から落とされるなんて、私だけで十分だもん」

友「やめてよぉ!!そんなこといわないで!!!」

死神「―――じゃ、いきますねえ」

友「やめて!!!!やめて!!!!やめ――――ぐぇ!?」

うっひょう

死神「はい、採取完了」

彼「……もう死んでるのか?」

死神「はい」

彼「そうか……一先ず救急車を呼ぼう……」

死神「とりあえず心臓麻痺ってことで終わると思うから、安心して」

少女「うん……」

死神「さてと、帰ろうかな」

少女「あれ……?」

死神「なに?」

少女「私の命は……?」

死神「またの機会で。―――もう魂は回収しましたから」

少女「そうなの?」

死神「下級死神なんでいっぱい持てないんですよねぇ」

少女「そうですか……」

死神「ではではー♪―――楽しかったですよー少女さん♪」

少女「……」

彼「……」

少女「あの……後のことは私に任せてくれないかな?」

彼「君はどうするの?」

少女「救急隊の人とかにきっと話を訊かれると思うし」

彼「そ、うか……」

少女「ごめんね?迷惑かけて……それにこんな怖い目にも……」

彼「……」

少女「―――お願い……もう、行って……」

彼「分かった……じゃあ、頼むよ」

少女「うん……」

少女「はぁ……」

死神の性別が不明

―――キャンプ場

死神「これと……あと、これもー。シーフードヌードルは至高ですしね♪」

彼「……」

死神「ん?あーどうも」

彼「何してんだ?」

死神「ちょっと、カップラーメンを持って帰ろうと思って」

彼「それ、あの子が買った奴だろ?」

死神「だからですよ。もったいないじゃないですか」

彼「はぁ……」

死神「それより、貴方こそどうしてここに?少女さんのお傍に居てあげたほうが……」

彼「そんなの無理に決まってるだろ。少女は俺の彼女を殺したんだぞ?」

死神「ま、それもそうか」

彼「俺に出来るのは……片付けをして、少女と一緒に下山してやることぐらいだ」

死神「ほうほう……優しいですね」

彼「早く帰れ」

>>208
姿形変えられる描写があったろ

―――数時間後

彼「お帰り」

少女「待っていてくれたんですか?」

彼「うん。流石にこの荷物を一人じゃ運べないから」

少女「持って帰ることもできないと思いますけど……」

彼「それなら大丈夫。結構荷物を減らしてくれた奴がいるから」

少女「え……あ……」

彼「じゃあ、下りようか」

少女「はい……」

彼「……悪かった」

少女「え……」

彼「俺がもっと気を配っていれば……きっと」

少女「そんな……私のほうこそ……」

彼「……これで会うのは最後にしよう。もう会わない方がいいと思うから」

少女「……はい……そう、ですね……」

>>220
じゃあ普通に骸骨の死神の時は
特に性別なしって解釈なん?

―――死神界

死神「ただいまー」

上級死神「おー帰ってきたか」

死神「これ、今回の魂です」

上級死神「うわ!ばっちぃ!なんだ、これ!?」

死神「犯罪者の魂なんで」

上級死神「アホか!!!」

ブン!ビチャ!

死神「うわぁぁぁ!!!!!汚物が顔に!!?」

上級死神「もっと綺麗な魂じゃないと意味ないでしょうが!!!」

死神「うえぇ……臭い……吐きそう……牛乳を拭いた後の雑巾みたいな……おえぇ」

上級死神「はい。やり直し!もっかい、行ってくる!!」

死神「えぇー?!!?」

上級死神「ほらほら。誰だっけ?あの少女とかいう子の魂とかいいじゃないの。早くいく!!」

死神「ひえぇぇぇ!?」

上級死神は間違いなく幼女

間接的であれ友を殺したのに少女の魂は綺麗なの?

>>248
情状酌量

―――翌日 少女 自宅

少女「はぁ……メモリー……消去っと」

少女「貯金もないし……遊びにいけないし……どうしようかなぁ」

少女「はぁ……死んだ方がマシだったかも」

死神「マジで!?」

少女「きゃぁああああ!!?!!?」

死神「いやぁ、それなら話が早いなぁ。―――では、早速―――お前の命を頂く」

少女「いやいやいや!!!!いきなり、なんですかぁ!?」

死神「だって……貴女の魂じゃないと怒られるんですもん」

少女「はぁ?」

死神「でも……同意を得ないと……私的には気分が悪いですし……あ、何か希望とかあります?死ぬ前に願いを叶えるよ?」

少女「―――じゃあ、私の親友になってくれませんか?ずっと……私が死ぬまで」

死神「それって……あなたの寿命が来るまでってことですか?!それは……あのぉ……」

少女「はいはい。願いを叶えてくださいよ。まずは、夏休みのしおりでも作りましょうか?」

死神「はぁ……じゃあ、よろしくお願いしますね?―――これから、死ぬまで♪」
                                                    おしまい

おつー(´・ω・` )
死神ちゃんかわいい

友の屑加減が
清々しかったね(´・ω・` )

書き終わってから思ったけど

少女「私の魂を奪って」

死神「―――分かりました」

ザク

友「ぐぇ」

死神「……間違っちゃった♪」


的な展開のほうがよかったな
少女もなんか悪者っぽくなったし

とりあえず何歳ぐらいの設定なんだ?
少女の割にビッチな友達だし

>>298
中学生のビッチだ
俺の好みだばかやろー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月07日 (日) 22:05:34   ID: ofRHmxTg

臭い

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