(事務所)
P「……はぁ。会議会議の繰り返しで胃に穴が空きそうだ。倒れそうだ。倒れたい」
奈緒「……」(雑誌読み中)
ぺらっ……ぺらっ……
P「おや。奈緒じゃないか。おはよう」
奈緒「……おはよう」
P「隣座っていい?」
奈緒「……いいよ」
ぽすん……
奈緒「……」
P「……」
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P「……奈緒。疲れたから髪の毛をもふらせてくれないかい?」
奈緒「……」
ぺらっ……ぺらっ……
奈緒「……断る」
P「えー」
奈緒「……いま雑誌読んでるんだから放っておいてくれよな」
P「……」
奈緒「……」
ぺらっ……ぺらっ……
P「……」
スッ……もふもふもふ……
奈緒「……おい」
P「うん?」
奈緒「うん、じゃねーよ。なに勝手に髪の毛触ってんだよ」
P「つい」
奈緒「触るなって言ったよな?」
P「放っておいて欲しいとは言われたけど、触るなとは言われてないな」
奈緒「同じだろ。ばかっ」
P「馬鹿とはなんだ。馬鹿とは」
奈緒「プロデューサーさんのばーか」
P「口が悪いぞ。可愛いぞ奈緒」
奈緒「うるさい。とにかく静かにしててくれよな」
P「……寂しいなぁ」
奈緒「知るか」
P「冷たい。氷のように冷たい」
奈緒「……」
奈緒「読み終わるまで大人しくしてろよ……そ、その後ならいいから」
P「さすが奈緒。優しい。可愛い」
奈緒「なっ! う、うるせぇよっ!」
P「奈緒~」
だきっ……もふもふもふもふ……
奈緒「だーっ! もうっ! 抱きつくなっ! もふもふしてくんなっ! 触んなっ! あっち行けー!」
P「可愛いなー」
奈緒「やめろっ!! プロデューサーさんなんて大嫌いだーっ!」
(少しして)
もふもふもふもふ……
奈緒「……」
P「……ところでなに読んでるの?」
奈緒「机に置いてあった雑誌」
P「ふーん……」
もふもふもふもふ……
奈緒「……というかプロデューサーさん」
P「ん?」
奈緒「何ナチュラルに髪の毛触ってんだよ」
もふもふもふもふ……
P「……奈緒の髪の毛ってふわふわしてて、サラサラしてて、あったかいよな」
奈緒「いや、感想なんか聞いてねぇし……もういいや」
もふもふもふもふ……
P「……」(チラッ)
奈緒「……」
ぺらっ……ぺらっ……
P「……」
P「『ジューンブライドはもう古い! 秋の結婚事情特集!』」
P「……って、奈緒。何読んでるの?」
奈緒「……」
奈緒「……ゼクシィ」
P「……」
P「……マジかよ」
奈緒「……悪いかよ」
P「奈緒。誰かと結婚するのか?」
奈緒「す、するわけないだろ」
P「安心した」
奈緒「机の上に置いてあったからちょっと読んでみたんだけどさ……やっぱり憧れるんだよな……ウェディングドレスって」
P「奈緒も女の子だな」
奈緒「まーな」
P「可愛いなー」
奈緒「……うるさい」
P「ところで誰が机の上に置いたんだろうな?」
奈緒「さあ? 割と定期的に置いてあるぞ」
P「んー?」
奈緒「不思議だな。この事務所で結婚を考えてるやつなんていないのに」
P「フシギダナー」
(少しして)
パタン
奈緒「読書おーわり」
P「もふらせろー」
もふもふもふもふ……
奈緒「いや。アンタはさっきから無許可で触ってるだろ」
P「許可をおくれ」
奈緒「断る」
P「ひどい」
もふもふもふもふ……
奈緒「人の言うことを聞かない奴に触らせるわけないだろ。まったく」
P「ごもっともで」
奈緒「これに懲りたら反省しろよなっ」
P「はい」
もふもふもふもふ……
奈緒「……あれ?」
P「どうした?」
奈緒「あたし。何か凄い変なことを言ってなかったか?」
P「気のせいだろ」
もふもふもふもふ…
奈緒「そっか」
P「それより奈緒。ほっぺた触っていい?」
奈緒「……は?」
P「モチモチしてそうだから是非触ってみたい。許可を」
奈緒「……ヤダ」
P「嫌なのか?」
奈緒「だって……なんか恥ずかしーだろ」
P「なるほど」
ツンツン…ぷにぷにぷにぷに
奈緒「なぁ。プロデューサーさんは『自制』って言葉を知らないのか?」
P「知っているとも」
奈緒「実行しろよ」
P「奈緒」
奈緒「ん?」
P「ぷにぷにしててすごく良いぞ」
奈緒「知るか。ばかっ」
だきっ……ぎゅっ……
ツンツン…ぷにぷにぷにぷに
P「奈緒の肌は綺麗だなー」
奈緒「うるさい。触るな。抱き寄せるな」
P「後で膝枕してやるから」
奈緒「……」
奈緒「……じゃあ、ちょっとだけだぞ」
P「さすが奈緒。優しい。可愛い」
奈緒「……っさい。さっさと触れよ」
P「ん」
ツンツン……ぷにぷにぷにぷに
P「素晴らしい」
うにーん……びょんびょん
奈緒「……あのひゃー」
P「ん?」
奈緒「ほっぺをびょんびょんふゆのひゃめてくんないかひゃー」
P「『ほっぺをびょんびょんするよをやめてくんないかなー』で合ってる?」
奈緒「うん」
P「当たったぜ。ふぅー」
びょんびょんうにーんびょーん
奈緒「わふぁってないふぁろ!!! ふろふぅーはんは!!!」
奈緒「ふにぃー!」(ぷんすか)
(少しして)
奈緒「ん。じゃあ約束通りしてもらおうか」
P「何を?」
奈緒「おーい。とぼけてんなよ」
P「何を約束したっけ?」
奈緒「……だから膝枕」
P「そんなこともあったな」
奈緒「……約束したろ?」
P「でも、なんか疲れたなー」
奈緒「……もういい……じゃあ、やんなくていい」(ぷいー)
P「ごめん。冗談。奈緒。本当は覚えてた。すごく覚えてた」
奈緒「うるさいっ。意地悪するアンタなんて嫌いだっ」(ぷいー)
P「奈緒。好きだー」
奈緒「……っさい」
P「奈緒。可愛いぞ」
奈緒「……ばかっ」
P「膝枕させて」
奈緒「……」
P「お願いします。膝枕させてください。可愛い奈緒様」
奈緒「……」
奈緒「し、仕方ないな……特別だぞ?」
P「有難き幸せ」
ぽすっ
奈緒「……」
P「……」
奈緒「……あのさ」
P「うん?」
奈緒「か、髪の毛とか触っていいぞ……今だけ……特別に……」
P「やったー」
もふもふもふもふ……
奈緒「え、遠慮ねぇなぁ」
P「奈緒の髪の毛が触りたいんだもの」
奈緒「……そっか……えへへ……」
P「ほっぺも触っていい?」
奈緒「つつくなら嫌だ」
P「えー」
奈緒「……優しく撫でるならいいぞ」
P「わーい」
なでなで……スリスリ……
奈緒「……ん♪」
P「心地好さそうだな」
奈緒「……別に♪」
P「やめる?」
奈緒「続けろー」
P「はーい」
奈緒「プロデューサーさん」
P「ん?」
奈緒「……こうしてる時間は好きだ」
P「そっか」
奈緒「……えへへ♪ あんま顔見んなよ♪」
P「可愛いんだもの」
奈緒「アンタそればっかだなー……♪」
P「もう結婚しようぜー」
奈緒「……」
奈緒「それは無理」
P「無理なのか」
奈緒「無理だろ」
P「なんで?」
奈緒「まだ高校生だし。卒業しないと……」
P「……」
奈緒「……」
P「卒業した後は?」
奈緒「……」
P「……」
奈緒「……OK」
P「じゃあ。卒業したらな」
奈緒「……ん///」
むぎゅー
終わり
以上です
お読みいただきありがとうございました
奈緒と奈緒奈緒するだけの話が書きたかったんです
おつ
奈緒かわいい
奈緒はかわいいからな
では柚にいちごパスタを食べさせるとするか
なんだよ付き合ってんのかよと思いながら読んでたら
結婚してたでござる
(素直)クール力の高い奈緒だな
気に入った
のそっ……(>>23の家にいちごパスタを郵送する音)
乙
流石(個人的)デレマス界もふもふ杯優勝者は一味違うな
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