ゼルエル「私が死んだという事でガヴリールに伝えてほしい」 (72)

ゼルエル「ガヴリールに伝えてほしい」

ラフィエル「えっと……突然どうしましたのでしょうか?」

ゼルエル「突然で済まない……まずは経緯から説明しようか」

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ゼルエル「ガヴリールを以前天界に連れて帰ったことがあるだろう」

ラフィエル「はい……」

ゼルエル「あの時のガヴリールは私を拒絶していたと見えた」

ラフィエル「ゼルエルさんに拒絶というか、天界に帰ることが一番嫌だったのだと……」

ゼルエル「まあ……私はガヴリールに嫌われているのかなと思った」

ゼルエル「そこで私が死んだ事にしてみたらどう行動するか気になった」

ラフィエル「はあ……」

ゼルエル「こんな事はガヴリールの友人でもあるお前しか頼めないと思ってな、この通りだ」ドゲザ

ラフィエル「そこまでしなくても……でも……分かりました」

ゼルエル「すまない、ありがとう」

ラフィエル「ゼルエルさんはどうなさるのですか?」

ゼルエル「私は千里眼でガヴリールの行動を観察する」

ゼルエル「頃合いが来たらガヴリールに全部話そうと思う」

ラフィエル(所謂ドッキリみたいなものですね……これはとても面白そうなことになりそうです!)ワクワク

ゼルエル「少なくともあの頃のガヴリールの面影でも…」

これは期待ですわ

躊躇なくラッパ吹いたりしてな

あっそ、の一言で片付けたりはせんよなぁ・・・

翌朝――


ラフィエル(ですが、とりあえずどうすればいいのでしょうかね……)

ラフィエル(う~ん……どのタイミングで言えば……)

ラフィエル(悩んでも仕方が無いです、ガヴちゃんが来たら言いましょう)

ゼルエル(ラフィエル、聞こえるか)

ラフィエル「あれ? ゼルエルさんの声……どこでしょうか」

ゼルエル(テレパシー的な物で直接語りかけている、ラフィエルも思うだけで私に通じるから話さなくても大丈夫だ)

ラフィエル「は、はい……」

ラフィエル(これではうかつな事すら……)

ゼルエル(うかつな事? どういう事だ?)

ラフィエル(いえいえ、何でもないです)アセアセ

ゼルエル(これで何かあれば指示する……頼んだぞ)

ラフィエル(わかりしました)

ゼルエル(……ガヴリール)

ラフィエル(ゼルエルさん……)

ゼルエル(今のガヴリールだったら何をしでかすか、お姉ちゃんは心配で心配で夜も眠れないよ☆)

ラヴィエル(……あの……ゼルエルさん?)

ゼルエル(ん? なんだ?)

ラフィエル(もしかして、このテレパシー的な物ってゼルエルさんの心の声も丸聞こえになっているのでは……)

ゼルエル(なっ……さっきの聞こえていたのか……)

ラフィエル(は、はい……)

ゼルエル(……)

ゼルエル(コホン、とにかく必要の都度ラフィエルにつなぐからな)

ラフィエル(はい……)

ゼルエル(まあ朝からいきなりすまなかったな、では頼んだぞ)

ラフィエル(了解です♪)

学校 朝――


ラフィエル「ガヴちゃんは相変わらずまだ来ませんね」

ヴィーネ「まったく、何をしているのよ……早く来ないとホームルーム始まっちゃうわよ」

ラフィエル(とにかくまずはガヴちゃんに伝えないといけませんね)

ガララ

ラフィエル「!」

サターニャ「待たせたわね!」

ラフィエル「サターニャさんでしたか……」

サターニャ「何よ、そのガッカリそうな反応は」

ヴィーネ「ラフィ、ガヴに用事あるの?」

ラフィエル「まあ……そうですね」





ゼルエル(遅刻……おのれガヴリール……)

お昼休み――


ガララ

ガヴリール「ふぁ~……おはよ」

ヴィーネ「もうお昼よ……」

ラフィエル「あのガヴちゃん、大切話があるのでちょっとこちらに来てもらえないですか?」

ガヴリール「ん? 別にいいけど」

サターニャ「話って何? 私も聞かせなさいよ」

ラフィエル「いえ、さすがにサターニャさんにも話すのはちょっとですね……」

ヴィーネ「サターニャもここで大人しく待つ、いいわね」

サターニャ「ぐぬぬ……」

屋上――


ガヴリール「話ってなんだ?」

ラフィエル「ガヴちゃんは話はいっていますか?」

ガヴリール「ん? 何の話?」

ラフィエル「ガヴリールのお姉さん……ゼルエルさんが亡くなったという話です」

ガヴリール「……」

ガヴリール「は?」

ガヴリール「ラフィ、いくら悪戯でも限度があるぞ」

ラフィエル「……」ジー

ガヴリール「……」

ラフィエル「……」ジー

ガヴリール「本当?」

ラフィエル「はい……」

ガヴリール「……」

ラフィエル「……」

ガヴリール「まっ、どうでもいいわ」

ラフィエル(はい?)



ゼルエル(……)ポカーン

これは堕天使ガヴリール

平気そうに振舞ってても帰宅したあと1人で枕濡らしてそう

ラフィエル(確か、ゼルエルさんは千里眼で見ているのですよね……)

ラフィエル(ではさっきの反応も……もしかしたら見ているかもしれない、という事ですよね)

ラフィエル(……)

ライフェル(なんというか……ゼルエルさん、ドンマイです♪)

ハニエルのこと何も言わないのかよ

ガヴリール「監視の目が無くなったから楽だわ」

ガヴリール「……」

ガヴリール「でさ」

ラフィエル「何でしょうか?」

ガヴリール「なんで私には直接連絡ないのかな」

ラフィエル(ゼルエルさん……大ポカですよ)

ガヴリール「ゼルエル姉さんは優秀な天使、私みたいな下界で堕落した天使は汚点でどうでもいいのかな……」

ラフィエル(あら?)

ガヴリール「家族から……見捨てられたのかな……」

ラフィエル(ちょっと違った方向に行っていますね……)

ガヴリール「……で、それだけ?」

ラフィエル「え? は、はい」

ガヴリール「じゃあ……気分すぐれないから帰るわ……」

ラフィエル「は、はい……」

ラフィエル「ゼルエルさん……見ているのでしょうかね……」

ラフィエル「一応ゼルエルさんにこれからどうするか、帰ってから聞きましょうかね……」

ラフィエル「……でもゼルエルさんはどこにいるのでしょうか?」

――――――――――
――――――――

教室――

ガララ

ヴィーネ「あらラフィ、ガヴと何かあったの?」

サターニャ「やっぱ帰るって言って聞かないし、明日実家に帰るって言っていたわよ」

ラフィエル「明日実家に帰るんですか!?」

ヴィーネ「え、ええ、そういっていたわ……」

ラフィエル「そう、ですか……」

ヴィーネ「ねえ、本当に何もなかったの?」

ラフィエル「何もないですよ♪」

ラフィエル宅――

ラフィエル「ただいま~……ふぅ」

ゼルエル「ラフィエルぅー」ダバー

ラフィエル「え? ゼルエルさん!?」

ゼルエル「ガヴリールが、ガヴリールがぁ!」ブンブン

ラフィエル「ちょっと落ち着いてください、揺らさないでください」

続きはよ

続きはよ

ゼルエル「落ちついていられるか! 『まっ、どうでもいいわ』だぞ!」

ラフィエル「とにかく落ち着いてください! ガヴちゃんは明日実家に帰るそうですよ!」

ゼルエル「実家? 私の死に顔を見て笑いに来ただけだろうな!」ハハハ

ラフィエル「ゼルエルさん、ひねくれないでくださいよ」

ゼルエル「どうしろと! 葬式でも開くか」ハハハ

ラフィエル「……それです! それです、ゼルエルさん!」

ゼルエル「私に死ねと?」ギロッ

ラフィエル「っ、違います」アセアセ

ラフィエル「ゼルエルさんは出来るだけ呼吸しない様に棺の中で横になっているだけでいいのです」

ラフィエル「そこでガヴちゃんが来た時の様子を観察したらきっとガヴちゃんの淀みない真実が見えると思いますよ」

ゼルエル「大がかりだな」

ラフィエル「準備は白羽家に任せてください、簡易的な物でしたらすぐ準備します」

ゼルエル「……では頼めるか」

ラフィエル「はい♪ では早速準備に取り掛かりますね」

ガヴリール宅――


ガヴリール「……」ゴソゴソ

ガヴリール「……」ゴソゴソ

ガヴリール「……」ペラペラ

ガヴリール「……」

ガヴリール「見つけた……」

翌日
ガヴリール実家――


ラフィエル「よし、これで準備できました」

マルティエル「こちらも準備完了です、お嬢様」

ハニエル「なんでガヴお姉ちゃんに嘘をつくの? 嘘ついちゃだめじゃないの?」

ゼルエル「いや、これはガヴリールの真実を見抜くために必要な事だ、お願いハニエル」

ハニエル「うん……わかった」

ラフィエル「さてと……確かご両親は出張でおられないのですか?」

ゼルエル「ああ、そこを怪しまれたら一番痛いが……」

ラフィエル(昨日のガヴちゃんの反応からして、もしかして怪しむかもしれませんが……)

ハニエル「う~ん……わたしはガヴお姉ちゃんが来たらないたらいいの?」

ゼルエル「んー……まあ、それでお願いできるかな?」

ハニエル「うん!」

ラフィエル「では私たちはガヴちゃんに気付かれない様に外で待機しましょうか」

マルティエル「承知致しました」パシャパシャ

ラフィエル「……いつの間にカメラなんて持ってきたのでしょうかねー、これは没収でーす♪」

マルティエル「あぁぁ……」ガックシ

――――――――――
――――――――


ガチャ

ガヴリール「ただいまー」

ハニエル「ガヴお姉ちゃん……」ウルウル

ガヴリール「ハニエル……大丈夫か?」

ハニエル「セルお姉ちゃんがぁ……」ポロポロ

ガヴリール「大丈夫……大丈夫……」ナデナデ

ガヴリール「……」ナデナデ

ガヴリール「私が何とかするから」ニコッ

笑う場面じゃないのは分かるけどセルお姉ちゃんは反則だと思うんだ

ゼルエル(何笑っているのだガヴリール! 私が死んだ事をやっぱり笑いに来たのか!)


ガチャ


ゼルエル(入ってきた、平常心……平常心……)

ガヴリール「……」スワリコミ

ガヴリール「ゼルエル姉さん……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「なんで死んじゃったの?」

ガヴリール「事故? 事件? 何かの争い?」

ガヴリール「……何なの?」

ゼルエル(独り言長いな)

ゼルエル(それにしても目を瞑りっぱなしでは分からんな……ばれない様に千里眼を……)

ガヴリール「ゼルエル姉さん・……でもね……」

ガヴリール「安心して」ニコッ

ゼルエル(?)

ガヴリール「私が助けてあげる……ふふっ」

ゼルエル(助けるとは……何をする気だ?)

ガヴリール「私が……姉さんを助けるんだ……ふふふっ」

ゼルエル(おーいガヴリール、笑い方が不穏だぞ)

ガヴリール「天使的には禁忌だとしても……」

ガヴリール「私がゼルエル姉さんを助けるんだ……ふふっ」

ゼルエル(おーい、何か変な単語が聞こえた気がするが何をするつもりだ?)

続きはよ

――――――――――
――――――――

ガヴリール実家裏庭


ラフィエル「では、この監視カメラでガヴちゃんがどのような行動をとるか見てみましょう」

マルティエル「さすがの用意ですねお嬢様、やはりお嬢様の本質は私と」

ラフィエル「そのふざけた事言う口を今すぐ閉めてくださーい♪」ニコッ

マルティエル「あぁ、いいです」ゾクゾク

ラフィエル「……画面はっと……映りましたね……あら、ガヴちゃんもう来ていますね」

マルティエル「ゼルエル様を前にして涙一つこぼしていないですね」

ラフィエル「というより目が死んでいるように見えますが……」

――――――――――

ガヴリール「私の命を……ゼルエル姉さんに分けるんだ……」

ガヴリール「そうすれば私とゼルエル姉さんが一緒になってずっとゼルエル姉さんのそばに居られるよ」

ガヴリール「ふふっ……あはは」

ゼルエル(うん、それ天使的にもすごくアレな禁忌だ)

ガヴリール「姉さん知ってる? 天使学校の教科書にそのやり方を知らずにさせないためにもあえて教科書そのやり方を乗せているんだよ」

ゼルエル(それは本当か、あとからこの教科書作った所に厳重注意をしなくてはいけないな!)

期待

ガヴリール「じゃあ……準備するからね」ニコッ

ガヴリール「私が姉さんを救う……ふふふっ」ニヤニヤ

テクテクゴソゴソ

ゼルエル「……」

ゼルエル(なんかちょっとガヴリールがアレな事になって来たな)

ゼルエル(でもガヴリールがそうなるほど私の事を思っているなんて感激だ!)

ゼルエル(さてと……)

ゼルエル(どのタイミングでネタバレしようか……)

病みガヴ可愛い

ガヴリール「あっ、それと……」スッ

ゼルエル(?)

ガヴリール「スンスン」

ゼルエル(ガヴリール、私を匂ってどうかしたー)

ガヴリール「あぁ、ゼルエル姉さんの匂い……いい匂い……この匂いと一緒になるんだぁ」ゾクゾク

ガヴリール「スンスン」

ゼルエル(……)

ゼルエル(ガヴリールが変な性癖の扉をこじ開けた……)

ゼルエル(だがっ! ここは我慢だ!)

――――――――――

ラフィエル「あらあら、ガヴちゃん匂っていますね」

マルティエル「ゼルエル殿の匂いを思いっきり匂っていますね」

マルティエル「ラフィエル様も遠慮なさらずに嗅いでくださっても構いません」

ラフィエル「どの口が言うのでしょうかね~♪」ニコニコ

マルティエル「私の匂いをおおいに嗅いでも私は一切気にしません」

ラフィエル「黙りなさい」

マルティエル「……」シュン

ラフィエル「にしても、ゼルエルさんも何か表情が満更ではない様に見えますね……」

マルティエル「私も、ラフィエル様に嗅がれて」

ラフィエル「黙りなさい」

マルティエル「……」キュン

ラフィエル「……」

ラフィエル「さて、ゼルエルさんはここからどうするのでしょうかね♪」

マルティエルはラフィエルのことお嬢様っていうんだよなぁ
一日1レスの亀更新ならキャラぐらい把握しとけよ

アホくさ
やめたらこのss

続き期待

>>44
>1日1レスの亀更新ならキャラぐらい把握しとけよ

亀更新とキャラ把握の是非は全く関係ないんだが
二次創作なら更新速度どうのの前に互いの呼称とか一人称は把握してしかるべき

続きはよ

続きはよ

もう書かなくていいよ

続きはよ

こんくらいの批判で折れるんならもうどうしようもないわな
一日一レスがせいぜいで元々あまりモチベなさそうだったし

――――――――――

ガヴリール「クンクン……」

ガヴリール「ふぅ、もういいかな……」

ガヴリール「準備に取り掛からなきゃ……ね? ゼルエル姉さん……ふふっ」ニコッ

ゼルエル(ようやく離れてくれた……唇付近を嗅がれたときは流石の私でもドキドキしたな……)

ゼルエル(私もガヴリールの匂いを満喫したかったぞ)

ゼルエル(ではなく……ガヴリールはどのような準備をするのか……)

ガヴリール「……」ゴソゴソ

ゼルエル(何をしているのか……薄目で……)チラッ

ガヴリール「モグモグ」

ゼルエル(おーい、何を食べているのだー)

ゼルエル(ラフィエル、聞こえるか?)

ラフィエル(あっゼルエルさん、はい何でしょうか?)

ゼルエル(ガヴリールは今何をしている?)

ラフィエル(ガヴちゃんは……)

ラフィエル(買い込んでたトマトを食べていますね)

ゼルエル(は?)

ゼルエル(……ラフィエル、一つ聞いていいか?)

ラフィエル(はい)

ゼルエル(天使学校時代でお前が使っていた教科書に禁忌について書かれていなかったか?)

ラフィエル(確か書かれていたような……)

マルティエル(こんな事もあろうかと思って、お嬢様が使っていた教科書を持ってきました)

ラフィエル「……」

ラフィエル「なんでテレパシー的なこの会話に割り込んでいるのでしょうかね?」

ラフィエル「あとなんで私の天使学校の教科書を持っているのでしょうかね?」ニコニコ

マルティエル「私は常にお嬢様の香り、温もりを感じたいが故の……」

ラフィエル「黙りなさい」

マルティエル「……」シュン

ラフィエル「ですが……持ってきたからちょっと見てみましょうか」ペラペラ

ラフィエル「……」ペラペラ

ラフィエル「あっ」

ラフィエル(ゼルエルさん、ありましたよ)

ゼルエル(でかしたぞラフィエル、どのような内容だ?)

ラフィエル(ここに例えばとして、『トマトを多量に食べて汁でべとべとになった口で接吻をする』とですね)

ラフィエル(トマトの汁が血液みたいに見える事から自分の命を口から出しているという意味合いになり、接吻、つまりキスを行い『命の意味合いを持ったトマトの汁』を直接口に流し込むという事になる、と)

ゼルエル(なるほどな……)

ラフィエル(でもこれはあくまで例えばとしてですので、効果はないかと……その禁忌が書かれているページの隅にも注釈で『ここに書かれている禁忌は【たとえば】として挙げているもので効果はありません』とかかれていますね)

ゼルエル(あぁもう、何かこれを信じているガヴリール可愛いなぁ!)

ラフィエル(あの……ゼルエルさん?)

ゼルエル(あっ……)

ゼルエル(ではなく、この禁忌の効果は全く無いという事か?)アセアセ

ラフィエル(まあ、そういう事になりますね)

ゼルエル(……よし、ではガヴリールが私とキスしたところで起き上がろうか)

ラフィエル(それはゼルエルさんの願望では無いのでしょうか……)

ゼルエル(いやいやいやいやいや願望ではないない!)

ゼルエル(とにかくだ、ガヴリールと私がキスをするまで死んだふりをするぞ!)

ラフィエル(うん、まあ……ええ)

ゼルエル(何だ、その渋い反応は?)

ガヴリール「さてと……これぐらいでいいよね……」

ゼルエル(ガヴリールの準備が終わった、ラフィエル、テレパシーは切るぞ)

ガヴリール「姉さん、今生き返らせるからね……フフッ」

――――――――――

ラフィエル「あらら、切られちゃいました」

ラフィエル「では画面に集中しましょうか」

マルティエル「ガヴリール様はゼルエル様の前に居ますね」

ラフィエル「やっぱりキスまでしちゃうのでしょうね」ワクワク

ラフィエル「それとガヴちゃんの顔、ふふふ……トマトの汁まみれですよ、ふっふふっ」ワライコラエ

――――――――――

ガヴリール「さて……ゼルエル姉さん」スッ

ゼルエル(トマトの匂いがすごい)


チュ


ゼルエル(ガヴリールの唇の感触っ! ……それにトマトの匂いだ)

ガヴリール「チュ……レロォ」

ゼルエル(むっ、ガヴリールが口の中に何か押し込んで……トマトか……)モグモグゴックン

ガヴリール「ぷはぁっ! ゼルエル姉さん……」

ゼルエル(……)

ゼルエル(まあ、そろそろ頃合いだな)ムクリ

ゼルエル「んん……ここは家か?」

ガヴリール「ゼルエル姉さんっ!」ダキッ

ゼルエル「ガヴリール!? いきなりどうした?」

ガヴリール「……」ギュー

ゼルエル「よしよし」ナデナデ

――――――――――

マルティエル「微笑ましい姉妹ですね」

ラフィエル「えぇ、まぁそうですね」

ラフィエル(ゼルエルさんのあの必死さからちょっと不純なものも見えてしまいますが……)

ラフィエル(取りあえず、これでこのドッキリも終了という事ですかね♪)

ラフィエル(にしてもゼルエルさんの口の周りもトマトの汁まみれです……笑いをこらえて……)プルプル

ガヴリール(ゼルエル姉さんをもう死なせない)

ガヴリール(ゼルエル姉さんは私が守る)

ガヴリール(ゼルエル姉さんは私が監視しなきゃ)

ガヴリール(ゼルエル姉さんは私の物)

ガヴリール(私の命が吹き込まれた私の物)

ガヴリール(誰のものでもない、私の物)





ガヴリール(もうはなさない)



数日後

ゼルエル「あのドッキリ以降ガヴリールは常に私を千里眼で見てくる様になった」

ゼルエル「大学でクラスメイトと話した場合でも帰って来るとガヴリールが居て『○〇時○○分のどこどこで話していた人は何?』と異常に迫ってくる」

ゼルエル「監視していた側が監視される側になるとはな」ハッハッハ

ゼルエル「ラフィエル、どうにかできないか?」

ラフィエル「いえ、私に言われましても……」

ラフィエル「でもガヴちゃんが最近授業中からずっと上の空だったのは千里眼で見ていたからですね」

ゼルエル「いつの間にか千里眼を習得しているしな」

シュン

ガヴリール「ゼルエル姉さん、こっちに来るなら一言連絡してよ、なんでラフィエルの所にいるの?」

ゼルエル「っ!」ビクッ

ゼルエル「あ、あぁ、ガヴリールか?」

ガヴリール「……ラフィ」

ラフィエル「何でしょうか、ガヴちゃん♪」ニコニコ

ガヴリール「あまり、私のゼルエル姉さんに近づかないでほしいな」ハイライトオフ

ラフィエル「あっ……えっと……はい」

ガヴリール「ゼルエル姉さん、下界で一緒にどこか行こうよ? 久しぶりでしょ?」グイグイ

ゼルエル「ああ、ちょっとガヴリール、引っ張るな」

ガヴリール「今すぐ行こうよ」グイグイ


バタン


ラフィエル「……」

ラフィエル「ゼルエルさん……」




ラフィエル「ファイトです!」




おわり

乙乙
シスコンガヴはあまり見なかったので新鮮でした
ガヴゼルもいいね

すっかり失踪したものだと
ヤンデレシスコンガヴは貴重だった、乙

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