【ミリマス】雪歩「プロデューサーが構ってくれないんですぅ……」 (46)


萩原雪歩(以下、雪歩) 「プロデューサー、お茶ですぅ」コトリ

ミリP(以下、P) 「おっ、悪いな雪歩……」ズズズ

P 「うん、飲みやすいけど温かい……流石だな!」

雪歩 「えへへ」テレテレ

雪歩 「……お仕事、多いんですか?さっき帰ってきたばかりだと思うんですけど」

P 「まぁな。最近、シアターの子達も仕事が沢山くるようになってきたし……」

P 「嬉しい悲鳴って奴なんだけどな」ハハハ

雪歩 「そ、そうなんですかぁ……」

P 「忙しいせいで、雪歩についてる時間も減っちゃってるんだけど……ゴメンな」

雪歩 「ええっ?そ、そんな事ないですよぉ!」

音無小鳥(以下、小鳥) 「雪歩ちゃんももっとワガママ言って良いのよ?プロデューサーさんったら、言わないと何時まで経ってもこのままなんだから」

P 「否定できないのが辛い……」


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青羽美咲(以下、美咲) 「……あのっ、プロデューサーさん!」ガタッ

P 「青羽さん、どうかしましたか?」

美咲 「ここの書類の所の参加ユニットのところってこれで合ってますか?」

P 「えーっと……はい、合ってます!」

美咲 「良かった……」

P 「しょうもない事でも良いんで、分からなくなったら聞いて下さいね!」

美咲 「はい!」

小鳥 「まーた女の子の前だからってカッコつけて……」ジトー

P 「別に教えてるだけじゃないですか……」


バターン

春日未来(以下、未来) 「おはようございまーす!」

P 「元気がいいな、未来。おはよう!」

未来 「早起きは三文の徳だよ、プロデューサー君!」フフン

P 「社長の真似か?ことわざも使いこなせるなんて……偉いぞ未来!」ワシャワシャ

未来 「えっへへ~」ニコニコ

小鳥 「おはよう未来ちゃん!」

美咲 「あれ、その水筒どうしたの?」

P 「……ドリンク?」

未来 「さっすがプロデューサーさん!正解です!」

P 「そ、そうか……」

未来 「今日のは大丈夫ですって!静香ちゃんにも、ちゃーんとお墨付きをもらいました!」グッ

P 「静香が?珍しいな」

未来 「私だってちゃんとやる時はやるって事ですよ!ささ、ぐいっといっちゃってください!」


P 「そこまで言うなら……」ゴクゴク

P 「……あれっ?本当に美味い」

未来 「そうでしょうそうでしょう!」

P 「いや、凄いな!ここまで美味しくなるとは……成長した、よく頑張ったな未来!」

未来 「そんなぁ、照れちゃいますよー」デヘヘ

雪歩 「…………」


―――――

雪歩 「はぁー……」

如月千早(以下、千早) 「あら、萩原さん?どうかしたの?」

雪歩 「千早ちゃん……ううん、なんでもないよ」

千早 「そう?」

雪歩 「うん……だから、千早ちゃんは私に気にせずレッスンに」

千早 「……そういうわけにはいかないわ」

雪歩 「へっ、千早ちゃん?」

千早 「仲間が悩んでるのにそのまま素通りなんて……私、出来ないもの」

雪歩 「千早ちゃん……」

千早 「それとも、私じゃ頼りないかしら」シュン

雪歩 「そ、そういう事じゃないよ千早ちゃん!」フルフル


雪歩 「ただ、千早ちゃんに話すような事でもないってだけだから……」

千早 「言いにくくなければ、聞かせてくれないかしら」

雪歩 「……プロデューサーが」

千早 「プロデューサーが、どうかしたの?」

雪歩 「プロデューサーが、構ってくれないんですぅ……」

千早 「……はい?」

雪歩 「ほら、やっぱり!こんな訳の分からない悩みを抱えた私なんて、穴掘って埋まってれば良いんですぅー!」バッ

千早 「は、萩原さん落ち着いて!」ガシッ

雪歩 「は、離して千早ちゃん!恥ずかしいよぉ!」

千早 「い、良いじゃないそういう悩みでも!私だって構って欲しかったりするわ!」

雪歩 「……ホント?」グスッ

千早 「ほ、本当よ」

雪歩 「…………」フッ


千早 「ふぅ……それで、急にどうしたの?」

雪歩 「うん……千早ちゃん、最後にプロデューサーと一緒にいたのっていつ?」

千早 「?事務所に来たら挨拶を……」

雪歩 「そうじゃなくて、仕事とかレッスンで付き合ってもらったのとか……」

千早 「そうね……確かに、考えれば結構前かも知れないわ」

雪歩 「やっぱり?」

千早 「でも仕方ないと思うわ。静香達も頑張ってることだし、プロデューサーの手を煩わせるのも悪いじゃない」

雪歩 「う、うぅ……それは、そうなんだけど」シュン

千早 「……寂しいの?」

雪歩 「……うん、プロデューサー取られちゃったような気がするの」コクリ

千早 「そう……」

雪歩 「ダメだよね、こんなんじゃ」

千早 「そんな事ないと思うわ、そう思うのは自然な事だと思うけど」

雪歩 「そ、そうかな?」

千早 「今までずっと一緒にやってきたんだもの、急にいなくなったら寂しいのは当然よ」


雪歩 「……ありがとね、千早ちゃん!少し、元気が出たよ!」

千早 「それなら良かったわ」

雪歩 「……うん、それじゃ行ってくるね!」

千早 「待って萩原さん、私も行くわ」

雪歩 「良いの?千早ちゃん、レッスンにきたんじゃ……」

千早 「言ったでしょう?素通りなんて出来ないもの」

―――――

星井美希(以下、美希) 「ハニー!」

P 「どうした?なにかトラブルでも起きたか?」

美希 「むー、いっつもお仕事の話ばっかりするの、や!」

P 「仕方ないだろ……それで、どうしたんだ?」

美希 「構って欲しいの!!」

小鳥 「おお、直球……」

P 「悪い……ちょっと今手が離せなくてな」

美希 「えーっ!構って欲しくなったら言ってこいって言ったのハニーなのにぃ」プクー

P 「それもそうか……よし!」スタスタ


小鳥 「ソファですか?」

P 「はい、少し抜けますね」

小鳥 「大丈夫です、こっちでやっておきますから」

P 「ありがとうございます……さて」

P 「さぁ来い、美希!」バッ

美希 「ハニー!だーいすきなのー!」ダキッ

P 「よしよし……」

小鳥 「やっぱりムカついてきたんですけど」ビキビキ

P 「そ、そう言われても……」

美咲 「…………」ムスー

美希 「ハニー♪」スリスリ


小鳥 「ホント、美希ちゃんは猫みたいですねぇ……気ままに振舞ってて」

P 「猫、ですか?」

美希 「猫さん……うん、良い事思いついたの!」ティン!

P 「良いことって……どういう事だ?」

美希 「こうするの!」ゴロン

P 「?」

美希 「ごろにゃーん……」スリスリ

P 「……猫?」

美希 「なの!」

小鳥 「またイチャつきおってからに……」

美咲 「………にゃん?」スッ

小鳥 「猫耳頂きました!」パシャリ

美咲 「ちょ、小鳥さん!?やめて、消してくださいよ!」

小鳥 「貴重な物が撮れたわ~」フフ

――――― 

千早 「美希は相変わらずね……」

雪歩 「わ、私あそこまで積極的にいくなんて出来ないかも……」

千早 「あそこまでは、私も出来ないわ……」

雪歩 「……でも、やらなくちゃダメだよね!」

雪歩 「千早ちゃん、何かない?」

千早 「な、なにかって言われても……そうね」

千早 「あっ、そういえばこの前亜美たちがロッカーにイタズラ道具を隠してたのを見たわ」

雪歩 「イタズラ道具?」

千早 「律子がどうも厳しくしていたようなのだけれど……あの二人ったら懲りずに持ってきてたみたい」


千早 「それでね?」ゴニョゴニョ

雪歩 「……そ、それって!?」

千早 「これならプロデューサーも構わざるを得ないんじゃないかしら?」

雪歩 「で、でもそれって……はうぅ」カーッ

千早 「私も協力するから!頑張りましょう、萩原さん!」

雪歩 「千早ちゃん……そうだね!年上なのに、怯えてばっかりじゃダメだよね!」

雪歩 「萩原雪歩、頑張りますぅ!」

―――――

美希 「ハニー、顎のところなでなでしてほしいの!」

P 「顎?」

美希 「猫さんも、そうやったら気持ちよさそうにするでしょ?」

美希 「だから、本当はどうなのかなーって確かめてみるの!」

P 「なるほど……これでいいか?」サワサワ

美希 「んー……悪くないのー」

P 「そうか?」

美希 「うん!」ニコニコ

小鳥 「ぐぬぬ……美希ちゃんは可愛くても、なんか異様にムカっとくるわね……!」パシャパシャ

美咲 「それでも写真は撮るんですね?」

小鳥 「可愛いアイドルを収めるために疼いてしまうのよ、この手が……!」

美咲 「…………」


美希 「……あっ」

P 「どうしたんだ?」

美希 「今日、律子にダンス見てもらう約束だったの……そろそろ行かなきゃ」シュン

P 「律子に?どうしてまた」

美希 「ハニー、この前ミキのダンス見た時に言ってたでしょ?ステップが甘いって」

P 「確かに言ったけど……他が完璧だったから言っただけだぞ?」

美希 「でも、ダンスはまだ上手くなれるんだよね?」

P 「まぁ、美希の実力ならな」

美希 「だから、ミキ少しでも頑張ろうって思ったの!」

P 「美希……」


美希 「うう……でも、やっぱり名残惜しいの」

P 「……よし、帰ってきたら思いっきり甘えていいからな!」

P 「だから、レッスン頑張ってきてくれ!」

美希 「ハニー……うん!ミキ、頑張るね!」

美希 「それじゃ、行ってくるのー!」タッタッタ

P 「美希も成長してるんですねえ……」

小鳥 「昔はあんなに問題児だったのに……大きくなりましたねえ」

P 「まぁ、今でも甘えたがりなのは変わりませんけどね」

小鳥 「またノロけて……私もごろにゃーんってしていいですか!」

P 「そ、それは流石に……」


ガチャリ

雪歩 「ぷ、ぷろでゅーさー……」プルプル

P 「雪歩?どうかし……」チラッ

雪歩 (猫耳)

P 「!?」

小鳥 「雪歩ちゃん!?」

雪歩 「や、やっぱり穴掘って」

千早 「萩原さん、ここまで来たらいきましょう!勢いで押し切るのよ!」グイッ

雪歩 「ち、千早ちゃん押さないでよぉ……」フルフル

P 「千早?」

千早 ‘(猫耳)

千早 「……何か?」

P 「いやー、その……似合ってると、思うぞ?」

千早 「そ、そうでしょうか……」カァア


小鳥 「千早ちゃんまで……ちはゆきの猫耳、イケるわ!」パシャパシャ

千早 「お、音無さん!」

小鳥 「良いじゃない!良い宣材になるわよ?」

千早 「だ、だからって……」

雪歩 「……プロデューサー、私はどうですか?」

P 「勿論可愛いに決まってるだろ?お家に置いときたいくらいには可愛い!」

雪歩 「そ、そうですかぁ?良かったですぅ……」ホッ

千早 「萩原さん、次の段階に」

雪歩 「そ、そうだね……あの、プロデューサー!」

P 「おう、どうかしたのか?」

雪歩 「そ、そこに座ってくださいぃ!」


P 「構わないけど……それで、どうしようって」

雪歩 「千早ちゃん!」スッ

千早 「ええ、いきましょう!」スッ

P 「……?」

雪歩 ダキッ

千早 ギュッ

P 「……あの、二人とも?」

雪歩 「ぷ、プロデューサー……どうですか?」ギュゥウ

P 「ど、どうって……うん、なんというか――」

小鳥 「とりあえず通報しておいても良いですか?」

P 「やめてくださいよ!」


雪歩 「……うう、やっぱり恥ずかしいですぅ!」ダッ

P 「雪歩!?」

千早 「は、萩原さん待って!」タッタッタ

P ポツーン

美咲 「……私もやったら構ってくれるのかな?」

小鳥 「プロデューサーさん……」ジトー

P 「不可抗力、不可抗力ですって!」

―――――

雪歩 「うう、結局逃げてきちゃいましたぁ……」

千早 「萩原さん……」

雪歩 「千早ちゃん、ごめんね?折角付き合ってもらったのに」

千早 「気にしないで。私もやってて楽しかったから」ニコッ

雪歩 「楽しかった?」

千早 「ええ。萩原さんとこうやってするの、滅多にないから……」

千早 「萩原さんは楽しくなかった?」

雪歩 「う、ううん!すっごく楽しかったよ!」フルフル


千早 「良かった……」

雪歩 「でも、これからどうしよう」シュン

千早 「そうね……やっぱり、様子を伺ってみるしかないんじゃない?」

千早 「プロデューサーはどういうのが好きなのかって確かめてみないと」

雪歩 「千早ちゃん……うん、そうだね」

雪歩 「もう一度、勇気を振り絞ってみますぅ!」

――――― 

P 「結局、雪歩と千早は何がしたかったんでしょうか……」

小鳥 「それっぽいお店みたいな事して……恥ずかしいと思わないんですか?私だってやって欲しいんですけど!」

P 「欲望混じってるじゃないですか……確かに俺も可愛いと思いました、けど」

小鳥 「けど?」

P 「……尻尾も、やっぱ必要ですよね?」

小鳥 「流石プロデューサーさん……尊敬します」

美咲 「プロデューサーさんってそういうのが趣味だったんですね……」

P 「青羽さんやめてください、心が痛いです」

P 「でも、ああいうのもアリですよね。今度、企画書書いてみます」

小鳥 「仕事の材料になるなら何よりでしょう……いざとなれば、この写真も宣材に使ってください」

P 「助かります、音無さん」

美咲 「むー……」プクー


ガチャリ

北沢志保(以下、志保) 「おはようございます」

P 「おはよう志保、レッスンはどうだった?」

志保 「問題ないです。プロデューサーさんに言われたところ、きっちり直しましたから」

P 「そうか!それなら、俺も直った所見てみたいな」

志保 「……また、今度。宜しくお願いします」

P 「おう、カッコイイダンス期待してるからな!」

小鳥 「志保ちゃん、お疲れ様!」

美咲 「あれ?でも、志保ちゃんこの後はもうお仕事ない筈じゃ」

志保 「少し、プロデューサーさんに……」ピタッ

P 「俺にか?どうした、何か他に問題が?」


志保 「……言おうかと思ったけど、やめます」

P 「なんでさ、折角だし言ってくれよ」

志保 「……その前に、そのクマを何とかしてください」

P 「クマ?あれ、顔に出てるか?」

志保 「くっきり出てます。最近、眠れてないんですか?」

P 「いや、きちんと寝てるつもりだぞ?」

志保 「……具体的には?」

P 「まぁ、二時くらいまで昨日は起きてたかな……」

志保 「やっぱり……」ハァ

小鳥 「仕事だったんですか?」

P 「まぁ、仕事と言えば仕事なんですけど。皆のデータをまとめてて……」


美咲 「データ、ですか?」

小鳥 「昔からアイドルの能力についてノートつけてるのよ」

P 「まぁ、それでちょっと無茶しちゃいまして」ハハハ

志保 「ソファでも良いので仮眠をとってください、プロデューサーさん」

P 「そうか……あれ、志保の用事って?」

志保 「そんなの、後回しで……」

P 「そういう訳にもいかないよ。話してくれないか」

志保 「……それじゃ、今度またレッスンに付き合ってもらうだけで良いです」

P 「それだけか?」

志保 「出来たら、その後一緒にご飯とか……」

P 「その程度で良いなら……分かった、覚えておくよ」

志保 「約束ですよ」


P 「ああ、気を使わせて悪かったな」

志保 「はい……では、失礼します」スタスタ

小鳥 「志保ちゃん、あっさりとデートの約束を……侮れないわね」

美咲 「ご飯……良いなー」

小鳥 「……プロデューサーさん!美咲ちゃんと三人で私たちも今度飲みに行きましょうね!」

美咲 「こ、小鳥さん!?」

小鳥 「良いのよ、任せておきなさい!」

P 「構いませんよ……なんなら、今日終業の後にでも行きますか?」

美咲 「はい、是非!」パァアア

小鳥 (……あれ?手助けしたらダメだったんじゃ?)


P 「それじゃ、ちょっとソファで寝かせてもらいますね」

小鳥 「仮眠室行かないんですか?」

P 「ベッドで寝ると長い間寝ちゃいそうですし……ソファにしておきます」

美咲 「はい、ゆっくり休んでくださいね」

P 「すみません……」

小鳥 「平気ですよ、そもそも仕事手伝ってもらってる状態ですし」

小鳥 「プロデューサーさんはのんびりと……」チラッ

P グーグー

小鳥 「……心配なかったみたいね」クスッ

ガチャリ

雪歩 「ぷ、プロデューサー……?」


小鳥 「あれ、雪歩ちゃん?猫耳、外しちゃったの?」

雪歩 「わ、私じゃ似合わないですから……」

小鳥 「そんな事ないわよ?プロデューサーさん、あの後猫耳すっごい褒めてたんだから!」

雪歩 「ほ、本当ですかぁ?」

小鳥 「本当よ。ねぇ美咲ちゃん?」

美咲 「そうですねー、ずーっと褒めてて……妬けちゃいました」シュン

小鳥 「美咲ちゃんも挑戦してみたら良いのに~」フフ

美咲 「む、無理ですよ!」ブンブン

小鳥 「残念ねえ……」

雪歩 「そうかぁ……プロデューサー、褒めてくれてたんだ」

雪歩 「えへへ、嬉しいなぁ……」ニコッ


雪歩 「あれ?それで、プロデューサーは」

小鳥 「そこで寝てるわよ?」ピッ

雪歩 「……プロデューサー?」

小鳥 「なるべくそっとしておいてあげてね?」

雪歩 「わ、分かりましたぁ……」

雪歩 (……今なら)ズイッ

雪歩 「わぁ……プロデューサーの顔が、こんな近くに……」

雪歩 「―――ッ!」カァアア

雪歩 「……あれ?」

雪歩 (プロデューサー、汗が……)

雪歩 「……よーし」トコトコ

美咲 「雪歩ちゃん、どうかしたの?」

雪歩 「ちょ、ちょっと外行ってきますぅ」

――――― 

千早 「萩原さん、どうだった?」

雪歩 「うん……プロデューサー、疲れたみたいで寝ちゃってた」

千早 「最近、忙しいから仕方ないのかもしれないわね……」

千早 「それじゃ、今日は諦めて……」

雪歩 「待って、千早ちゃん!」

千早 「萩原さん?」

雪歩 「……ちょっと、試してみたい事があって」


天海春香(以下、春香) 「あれ?雪歩に千早ちゃん?そんなところに固まってどうかしたの?」

雪歩 「春香ちゃん、良い所に!」

春香 「?」のワの

雪歩 「ちょっと、春香ちゃんに協力して貰いたい事があって!」

千早 「……私は、協力できる?」

雪歩 「勿論だよ!あのね……」ゴニョゴニョ

―――――

雪歩 「…………」トコトコ

P スースー

雪歩 「……さっき、汗かいてたよね」

雪歩 「プロデューサー、少しじっとしててくださいね……」フキフキ

小鳥 「あら?汗拭いてあげてるの?」

雪歩 「はい。少しでもプロデューサーが気持ちよく眠れたらって思って」

雪歩 「……よし、これで大丈夫。綺麗さっぱりですぅ」グッ

P スースー

雪歩 (さっきより、ちょっぴり寝息がゆっくりになったみたい)

雪歩 「良かったぁ……」パァア

雪歩 「…………!」

雪歩 (そういえば、プロデューサーの顔、こんなに近くで見たの初めてかも)ジーッ

雪歩 「……プロデューサー」ズイッ


P 「……むにゃ」

雪歩 「ひうっ!」ビクッ

雪歩 (で、でも!ちょっとくらい勇気を振り絞らなきゃダメですぅ!)

雪歩 「……プロデューサー、いきますね」グイッ

P 「……うぅ、良く寝た」パチリ

雪歩 「ひゃい?」

P 「うわっ!?ゆ、雪歩!顔を近づけてどうしたんだ?」

雪歩 「は、はぅう……」カァアア

雪歩 「こ、こんなはしたない私なんて穴掘って埋まってますぅ!」ダッ

P 「ま、待ってくれ雪歩!」ガシッ

雪歩 「は、離してくださいプロデューサー!恥ずかしくて死んじゃいそうですぅー!」ジタバタ


P 「どうしたんだ?俺、なんかしたか?」

雪歩 「ぷ、プロデューサーは何も悪くないですぅ……」

P 「悪くないって事はないだろ。話してみてくれないか?」

雪歩 「……プロデューサー、最近お仕事忙しいから」

P 「構ってなかったから、か……ゴメンな、雪歩」

雪歩 「……寂しかった、ですぅ」ウルウル

P 「……本当に、ゴメン」ギュウッ

小鳥 「!?」ガタッ

美咲 「えっ!?」ビクッ

雪歩 「えへへ、あったかいですぅ」ホッコリ


P 「良いか、雪歩。別に、我慢する必要なんてないんだ」

P 「そういう風に、もっとワガママ言っても良いから。溜めこまないで、俺に話してくれ」

雪歩 「……はい!分かりましたぁ!」パァア

ガチャリ

春香 「雪歩-、言われてたもの持ってきた、よ……?」

千早 「…………」

雪歩 「あ、二人とも……」

春香 「ぬ、抜け駆けなんてずるいよ雪歩!」

P 「抜け駆けって……」

春香 「プロデューサーさん!ケダモノですよ、ケダモノ!」

P 「俺かよ!」


千早 「……プロデューサー」ジトー

P 「すみませんでした、ごめんなさい」ペコリ

P 「……それで、二人ともどうして?」

春香 「それはですねー……これです!」スッ

P 「お菓子か?」

春香 「お茶に合う、天海春香特製スペシャルバージョンです!」

千早 「それと、それに合うお茶……萩原さん、これで大丈夫よね?」

雪歩 「えっと……うん!バッチリだと思う!」

千早 「良かった……萩原さんに教えてもらったおかげね」

P 「お茶に、お菓子……宴会か?」

雪歩 「私達のじゃないですよ、プロデューサーのですぅ!」

P 「俺の?」


雪歩 「……プロデューサー、最近疲れてるみたいだから」

春香 「それで、雪歩がプロデューサーさんを労ってあげようって!」

千早 「だから、私達三人で少しでも労わろうとしたんです」

P 「み、皆……」ジーン

雪歩 「ささ!プロデューサー……少し、力を抜いてください」

P 「……分かった。ありがとう、皆!」

春香 「えへへ……いつもの御礼です!」

小鳥 「良かったですね、プロデューサーさん!」

千早 「音無さん達も、こちらにいらしてください」

小鳥 「へっ?」

春香 「小鳥さんの分も美咲さんの分もありますから!」

美咲 「い、いいの?」

雪歩 「勿論ですぅ!」

春・千・雪 「「「いつも、ありがとうございます!」

――――― 

P 「じゃ、今日も一日頑張りましょう」

小鳥・美咲 「「おー!」」

バターン

雪歩 「プロデューサー!おはようございますぅ!」

P 「おっ、雪歩!今日は元気がいいな、おはよう!」

雪歩 「えへへ……ちょっとだけ、早起きしちゃいました!」

小鳥 「あれ?でも、雪歩ちゃんって今日午後からよね?」

雪歩 「それはですね……」チラッ

P 「ん?」


雪歩 「プロデューサー!構ってくださいぃ!」ペコリ

P 「……お、おう?」

雪歩 「…………!」カァアア

雪歩 「こ、こんなダメダメな私は」

P 「待て……美希の真似か?」

雪歩 「は、はいぃ……美希ちゃんみたいに勇気を出せば、こんな私でも構ってもらえるかなって……」シュン

P 「そうか……」

P 「……よし!じゃ、俺の仕事手伝ってくれ!」

雪歩 「い、良いんですかぁ?」

P 「勿論!ただ、一緒に遊んだりは出来ないけどな……」

P 「手伝ってくれるか、雪歩?」

雪歩 「勿論ですぅ!」コクリ


小鳥 「……あれ?私達、間接的に手伝ってるはずよね?」

美咲 「た、多分……」

P 「それじゃ雪歩!今日、ちょっとついてきてくれ」

雪歩 「書類仕事じゃないんですかぁ?」キョトン

P 「ああ、少し部屋の確認をするんだ」

雪歩 「へぇ……それじゃ、ついていきますぅ」トコトコ

小鳥 「……私達は、私達に出来る事をやりましょう」

美咲 「ですね……」


千早 「……羨ましいわ」

最上静香(以下、静香) 「千早さん?どうかしたんですか?」

千早 「ああ、静香……丁度いい所に」

千早 「少し、話聞いてくれないかしら?」

静香 「私でよければ、喜んで聞きますけど」

千早 「ありがとう、それじゃあ、一つ質問があるんだけど」


千早 「どうやったらプロデューサーに構ってもらえるかしら」


おわり

いつも担当でもないのに可愛い可愛いって連呼してたので書きました
ゆきぽは可愛いです、間違いないです

今回AS多めでお送りいたしました

ゆきぽは可愛いな
おつおつ
牙の抜けたちーちゃん編はよ

京太郎司令官「安価で艦娘のキラ付けをする主は巻雲瑞鶴翔鶴大鳳持ち」

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