モバP(以下P)「ふいーっ、疲れたなぁ・・・」
P「そろそろ奈緒分を補給しようかな」
P「まずはこの高性能小型カメラ付メガネをテレビに繋いでっと・・・」
P「ん?このメガネってなんでカメラついてるんだっけ・・・」
―――――
晶葉「説明しよう!高性能小型カメラ付メガネとは!」
晶葉「私、池袋晶葉と上条春菜が共同で開発した高性能小型カメラの付いたメガネだ!」
茜「そのまんまですね!!!」
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晶葉「ぐっ・・・事務員・ちひろの依頼で作ったこのメガネはP専用となっている」
茜「なんと!!さぞかしお高いんでしょう!!?」
晶葉「それはまだだ!!今までPの日常は謎に包まれていた・・・しかし!」
茜「しかし!?」
晶葉「このメガネを装着する事で彼のプライバシーは消滅するのだ!」
茜「これ凄く柔らかいですね!!」
晶葉「あっ!それは私の晩御飯のハンバーグだ!!返せ!!」
茜「もう食べちゃいました、ごめんなさい!!」
晶葉「ぐうっ・・・美味しかったか?」
茜「はい!!とても美味しかったです!!」
茜「お礼にあとでカレーメシ作ってあげますね!!」
晶葉「それは作ると言えるのか・・・まぁいい」
晶葉「とにかくコレさえあれば誰と話したか、何を買ったか・・・全て丸分かりというわけだ!」
晶葉「さて、ビジネスパートナーの行動を掌握するのにピッタリのこのアイテム!」
晶葉「今ならなんと!!」
茜「安い!!安すぎますよ晶葉ちゃん!!!!」
晶葉「まだ言ってないだろうが!!」
―――――
P「あ、ちひろさんがアイドル達との想い出を記録出来るように、ってくれたんだった」
P「結構高そうな物なのにタダでくれるなんて、ちひろさん本当良い人だよなぁ」
P「よし、セット完了っと」
P「じゃあ奈緒との出会いから行こうかな・・・ポチッと」
―――――
奈緒「は、はァ!?な、なんであたしがアイドルなんて・・・っ!てゆーか無理に決まってんだろ!」
奈緒「・・・見込みあるって、本当?それ、本気で言ってんのか?」
奈緒「そうか、ア、アンタ口がうまいな。へへ、へへへっ」
P「可愛い格好もできますよ!」
奈緒「べ、べつに可愛いカッコとか…興味ねぇ…し。きっ、興味ねぇからな!ホントだからなっ!」
奈緒「ふーん・・・しかたないなぁ。友達も来ないし、話くらい聞いてやるよ」
奈緒「いや、関心とかないけどさ。これはその・・・人助けだから!」
P「アイドルとして頑張りましょう!」
奈緒「だーかーら!あたしはアイドルやるなんて一言も言ってないだろ!?」
奈緒「人の話を聞けよなー!?」
―――――
P「・・・・・」
P「・・・ハッ!!可愛すぎて一瞬心臓止まってた・・・」
P「ちょっとこれ可愛すぎやしませんか?」
P「こんだけ可愛い娘がいたらそりゃティッシュマンも寄って来るよ!」
P「早く次行こう、次」ポチッ
―――――
~恥じらい乙女~
奈緒「ジャンケンで負けて迎えに来た・・・う~っ、そういう事にしておく・・・」ブツブツ
奈緒「アイツ傘忘れやがって、なんであたしが傘なんか・・・アイドルのあたしが・・・」
奈緒「あ、アイドル・・・あたしが・・・? あぁもう、アイドルなんだな・・・」
奈緒「恥ずかし・・・」
P「あれ?奈緒?」
奈緒「ってプロデューサー! い、いつからそこに!?」
奈緒「き、聞いてたのか!?」
P「いや今来たから何も聞いてないけど・・・こんなとこで傘持って何してんだ?」
奈緒「これはアンタの為に持ってきた訳じゃなくて偶然っていうか・・・」
奈緒「そ、その・・・いいから、使ってよ!」
P「ひょっとして俺の為に・・・?」
奈緒「な、なんだよ・・・別に待ってた訳じゃ・・・ただ濡れたら可哀想だしだから・・・」
奈緒「その・・・ほら、傘っ・・・!」グイッ
P「オッフ・・・」
奈緒「これは・・・気まぐれだから・・・その・・・」
奈緒「き、今日だけだし・・・たぶん・・・お、お世話になってるお礼だから!」
P「オウッフ・・・」
奈緒「んだよ・・・喜んでるのか?」
P「オッフ・・・オレ、ウレシイ」
P「・・・ハッ!あ、ありがとうな奈緒!本当嬉しいし助かったよ!」
奈緒「・・・オ、オウ」
P「それじゃ行こうか、奈緒」
奈緒「あの、一応確認だけど、この後もう仕事ないよな、プロデューサーさん?」
P「ん?今日はもう事務所に戻るだけだけど、どうかした?」
奈緒「プロデューサーさん、たまには・・・ふ、二人でご飯行くくらいのご褒美くれても・・・アタシは嬉しい・・・」
P「ナオチャン・・・」
奈緒「あー、あーなに言ってんだホント・・・バカ」
P「奈緒!丁度俺もお腹ペコかったんだ!何食べたい!?まぁいいや、早く行こうぜ!」
奈緒「ちょっ、傘持ってきたのに、アタシの傘に入るなよ! プロデューサー! バカァ!」
―――――
P「ナオチャンヤ アァナオチャンヤ ナオチャンヤ・・・」
P「一句読んでもうたがなこれホンマ」
比奈「ホント奈緒ちゃんの事好きっスよねプロデューサーは」
P「好きなんてレヴェルとちゃいまんがな、何言うてま・・・うわぁ!!」
比奈「うわぁ!何スか急に!?」
P「こっちのセリフだよ!いつからいたんだ比奈!?」
比奈「今来たとこっスけど・・・プロデューサー関西出身なんスか?」
P「いんや関東だが」
比奈「えぇ・・・まぁいいっス、それよりもそろそろ奈緒ちゃん来る時間じゃないスか?」
P「マジで?じゃあ早く見ないとやばいじゃん!なぁ比奈どれにする!?」
比奈「見るのを止めるって選択肢はないんスね・・・」
比奈「え~と・・・じゃあコレで」ポチ
―――――
~純真の花嫁~
奈緒「これはお仕事だ、仕事、シゴト・・・」
P「そうそうお仕事、お仕事!じゃあ、どうぞ!」
奈緒「お、おかえりなさい、アナタ♪お風呂にする? ご飯にする? そ・れ・と・も・・・」
奈緒「ってあーっ! なんだよこれ! 新婚夫婦の設定なんて撮影に必要なのか? ホントにか~!?」
P「ダメじゃないか奈緒、ちゃんと最後までやらないと」
奈緒「てゆーか!今回はブライダルモデルのお仕事じゃないのか? なんで新婚さん!?」
P「えっ、だってカワイイじゃんか・・・何言ってんだ?」
奈緒「いやいや!答えになってないし!やっぱコレ、プロデューサーさんの趣味か?」
P「しゅしゅしゅ、趣味じゃねーし!」
奈緒「趣味じゃないのか。誓ってか?」
P「趣味だったとしてもだ!奈緒だってそんなフリフリのエプロンまで着てノリノリじゃないか!」
奈緒「これは衣装で! 趣味じゃない!全く、加蓮達に見られたら絶対からかわれる・・・」
P「あっ、そうだった!加蓮と凛に写真頼まれてるんだったわ!」パシャシャシャシャ
奈緒「や、やめ・・・いまは、撮るな~っ!」
P「どうせこれから撮影でいっぱい撮られるんだからいいじゃん!」
奈緒「それとこれとは話が別だ!今撮ったやつ消して!早く!」
P「えぇ~、写真ないと二人に怒られるもん・・・」
奈緒「すでにあたしが怒ってるんだよ!!」
P「怒った奈緒も可愛い!」パシャパシャ
奈緒「だぁ~っ!!撮るなって言ってるだろ~!!」
P「分かったよ、俺も鬼じゃない。今撮った写真は消してやる」
奈緒「プロデューサーさん・・・」
P「ただし!俺に向かって『ねぇ、あなた』って言ってくれたらの話だ!」
奈緒「鬼!悪魔!ちひろ!」
P「審判の時だ!君の友人に写真を見られるか・・・」
P「それとも私に『ねぇ、あ・な・た♪』とラブリーな感じで言うか・・・」
奈緒「いつからアンタはクロノスになったんだよ!?ていうかラブリーってなんだ!」
P「私の期待に応えられなければ・・・今すぐ加蓮にメールを送る!」ガッチャーン
奈緒「わかった!言うから!言えばいいんだろ!」
P「フフフフ・・・」
奈緒「ううっ・・・ね・・・『ねぇ、あ・な・た♪』」PERFECT!!
P「キュウキョクノイッパツ!!カンゼンショウリ!!」GAME OVER!!
奈緒「ちょっと!?プロデューサーさん!?おーい!?」
―――――
P「残りライフは24・・・」
比奈「なんでそんなにコンティニューしてるんスか・・・」
P「徹夜で仕事しまくってライフ10減って後は全部奈緒で」
比奈「それは・・・まぁ確かに奈緒ちゃんの可愛さはムテキ級っスからね」
P「早く続き見ようぜ続き!」
比奈「ホントそろそろ奈緒ちゃん来ちゃいまスよ?」
P「あっ、もうダメだ押しちゃった!」ポチッ
比奈「知らないっスよ・・・」
―――――
P「おお・・・」
奈緒「なんだよ、何とか言えよ・・・」
P「いや・・・そのなんだ・・・」
P「何て言えばいいのか・・・」
P(娘が嫁に行っちゃうお父さんの気持ちってこんななのかな・・・)
P(あ、やばい泣いちゃう)
奈緒「その・・・プロデューサーさん、似合ってるかな?」
奈緒「いや、答えはいい!いいよ!」
P(いやいや、俺はまだ独身だろうが!しっかりせんかい!)
P「すごく似合ってるよ、奈緒。本当に綺麗な花嫁さんだ」
奈緒「は、はぁ~っ!?なっ、何言ってんだよ急に!」
P「えっ、何かマズいこと言ったか俺!?」
P「おい、奈緒大丈夫か!?顔真っ赤じゃないか!」
奈緒「うるさいうるさい!ほ、頬が赤いのは・・・チークだから!」
P「そ、そうか、ならいいんだけど」
奈緒「全く、ドキドキさせやがって・・・」
スタッフ「すみませーん、神谷さんスタジオの方、お願いしまーす」
P「あ、はーい!よし奈緒行って来い!」
奈緒「ううっ・・・グラビア・・・写真に残ってしまう・・・」
~~~~~
スタッフ「一旦休憩でーす!」
P「お疲れさん、ほい水」
奈緒「あ、ありがとー・・・でもまさかこの年でこんな格好するなんて思わなかったよ」
P「やっぱり奈緒もそういうドレスに憧れがあったりするんだな」
奈緒「ウェディングドレスってのは、女の子がみんな憧れるもんなんだよ・・・!」
P「そういうもんなんだな・・・はぁ、みんなお嫁に行っちまうのか・・・」ズーン
奈緒「プロデューサーさん?大丈夫か・・・?」
P「あぁ、大丈夫大丈夫。俺デレステでWith Loveやっとくから」アータラーシーイー♪
スタッフ「神谷さ~ん、お願いしま~す!」
P「はいは~い、今行きます~」
奈緒「・・・あのさ、プロデューサーさん。一回しか言わないからちゃんと聞いててよ」
奈緒「このドレスは人生で一回しか着られない、特別なドレスだけど・・・」
奈緒「プロデューサーさんに着せられちゃったら、今回は別だし・・・」
奈緒「だから・・・今日は一番きれいなあたしを、覚えておいてほしいな・・・」
P「奈緒・・・」チーカーウヨアイラーブユー♪
奈緒「動けないから・・・その・・・手をとってくれよ。プロデューサーさん」
P「あ、あぁ。はいどうぞ」
奈緒「ん、ありがと・・・それとさ」
P「?」
奈緒「誓うよ。あたしも・・・」ピッ
―――――
P「おい比奈!なんで消すんだよ!?良いとこなのに!!」
比奈「えぇっ!?アタシ何も押してないっスよ!?」
P「じゃあ一体誰が・・・」
奈緒「・・・・・」ゴゴゴゴゴ
P「あっ」
奈緒「・・・・・」ゴゴゴゴゴ
P「あのいや、違くて、あのなんか・・・」
奈緒「なんか、何?」
P「・・・比奈が見たいって言うから」
比奈「いやいやいや!!アタシが来る前から見てたじゃないっスか!!」
P「あっ、そういう事言っちゃう!?分かったよ全部俺が悪いんだろ!?」
P「チクショー!!殺すならさっさと殺せー!!」
比奈「・・・あの、奈緒ちゃん?」
奈緒「二人とも絶版だ・・・」ガッチャーン!
P「すまん比奈!」コウソクカ!
比奈「ええっ!?」
奈緒「あっ、待て!今日という今日は逃がさないぞ!プロデューサーさん!」
マテー!ニャメローン!ハハハ!
比奈「イチャイチャし過ぎっスよ本当・・・」
―――――
~病院・集中治療室~
ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・
P「・・・・・」
奈緒「そういえば、こんなこともあったな~」
奈緒「ふふっ、全く本当にバカだよなぁプロデューサーさんは・・・」
P「・・・・・」
奈緒「比奈さんに聞いたよ・・・あたしが事務所に来る前によくこの映像見てたって」
P「・・・・・」
奈緒「録画してるって知ってたらあんな恥ずかしいこと言わなかったのに・・・」
P「・・・・・」
奈緒「せっ、責任とれよな、プロデューサーさん!」
P「・・・・・」
奈緒「ねぇ・・・何か言ってよ・・・」
奈緒「返事をしてよ・・・プロデューサーさん・・・!」
奈緒「・・・なんでっ・・・どうしてなんだよ!?」
P「・・・・・」
奈緒「今年も・・・海へ行くって!いっぱい映画も観るって!」
比奈「ストップ」
P「えぇ~っ・・・」
比奈「これは止めるっスよ、普通」
P「なんでよ、いいシーンじゃない?」
比奈「ボケたんじゃないんスか?」
P「なんでやねん!」
比奈「アタシは別にボケてないっス」
比奈「大体何スか、このアニメ?」
P「土日で仕上げてきた」
比奈「変態的なクオリティなんスけど。ひとり動画工房じゃないっスか」
P「声真似は?似てた?」
比奈「いやー、まだまだ暑い日が続くっスね」
P「あれ!?これ気を使われてるね!かえって辛いやつだね!」
比奈「というかなんで『会いたい』なんスか?」
P「こういうシーンは会いたいじゃない?」
比奈「あの、ちょっと古いかなって・・・」
P「なんでよ!?」
比奈「いや、もうそれは世代としか・・・」
P「マジかよ・・・」
比奈「奈緒ちゃんが知ってるかもちょっと・・・怪しいっス」
P「jewelries!で歌ってなかった?あ、菜々さんか」
比奈「菜々さんも歌ってないっスよ・・・」
ガチャ
奈緒「おはようございまーす!」
P・比奈「おはー(っス)」
奈緒「あっ、2人ともおはよー!テレビの前で何してんの?」
P「んー、奈緒が可愛いなって話」
奈緒「ななななな、何言ってんだバカーッ!!」
おしまい
神谷奈緒ちゃんが可愛いって事をお伝えしたかっただけです。
依頼出してきます。
ボクよりカワイイなんて許しませんよ!
かわいい
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