男「美少女の夏」 (51)
世の中、怖い物はいくらでもある
事件、事故、病気、霊障、組織、災害、奇行、開発、死
その中で何が怖いかなんて優劣は決められない
だが人をゾッとさせる話はゾクゾクと産まれてくる
人は恐怖を嫌いながら刺激を好む生き物だからだ
恐怖心をくすぐる得体の知れないナニかに脅かされる。
ばらついたざわめき。泣き叫ぶ声。どんよりと犇めく痩せ細った唸り。
それでも人は恐怖に取り憑かれようと探し求める
今からするお話はほんの一例に過ぎない
私の名は美少女
その名の通りハシカンを灰に出来る唯一の女
完全無欠。眉目秀麗。眠れる獅子
存在そのものが射精を促す起爆剤だ
まさにモテる為だけに産まれてきた罪な生き物である
これはそんな私の本当にあった体験談
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美少女「男くーん!デートしよ!」
男「なんで?」
美少女「……」
男「……」
美少女「お分かりいただけただろうか」くるりん
美少女「この男、冴えないだけが取り柄のこの男」
美少女「仮性包茎の童貞にも関わらず私の誘いを断ったのだ」
男「は?(殺意)」
美少女「もう一度お見せしよう」
男「誰に語りかけてんの?」
美少女「男くーん!デートしよ!」
男「やだけど」
美少女「お分かりいただけただろうか」くるりん
男「夏休み潰れるから帰って」
美少女「夏といえば怪談でしょ」
男「既成概念にとらわれた哀れな豚が」
美少女「男くんもなんか怖い話してよ。あたしもしたんだから」
男「あれを怖い体験談として語る君が怖いよね」
友「よー二人とも。ブラの色でも教え合ってんのか」
男「うわ来たよ」
友「は?」
美少女「こいつ確か危険生物に指定されてなかった?」
友「ヒアリと同列かよ」
男「だって急に出没するから」
美少女「うんうん」
友「何もしてない内は普通に接してくれよ」
友「へぇ、怪談か!いいな!夏っぽくて!」
美少女「でしょ?だから殺すね」鉈ぶんぶん
友「まぁ落ち着けよ」
美少女「恐怖体験って人死ねば成立するじゃん。だから、ね?」鉈ばぅんばぅん
男「害虫駆除はただの善行だよ」
美少女「それもそっか」
友「納得はいかないが助かったぜ」
美少女「恐怖体験ある?」
友「うーん、そうだなぁ。たとえばこないだ……」
美少女「かかってこいやァ!!」どふっ
友「ゴハァッ!!究極のボディ!?」ずさぁぁ
美少女「それのどこがこえーか言ってみろよ」
男「言う前に粉砕してるよね」
『※友くんが話そうとしたのはネットに転がってる都市伝説でした』
美少女「次、男くん」
男「やだ、粉砕されそう」
美少女「玉砕覚悟で言ってみなよ」
男「たかが怪談に命賭けれない」
美少女「稲川ナメんなよ?」
男「稲川はリスペクトしてるよ」
美少年「ババーン☆」
美少女「きらめけ流星!!」どふっ
美少年「ゴハァッ!!究極のボディ!?」ずさぁぁ
男「弟くんじゃん」
美少年「クールですネおにいさん…☆」ぴくぴく
美少女「ツラぁ貸しな。ありとあらゆる黒魔術の生け贄にしてやるよ」松明ボォオ
美少年「うぅ…地獄に堕ちろ売女…」
男「悪魔が悪魔を生け贄に悪魔を召喚……ややこしくなりそう」
美少年「ボクとっておきの怖い話ありますヨ☆」
美少女「そうなんだ!じゃあ真の恐怖を教えたげるね!」拷問キッドどっさり
男「なんでそんな危ないの持ち歩くかなぁ」
美少女「決まってるじゃん!ここぞという時の為だよ!」
男「その感覚で出歩かないでほしいなぁ」
美少年「あれはキャワいいボクがキャワいかった小学生の時、キャワいすぎるボクはキャワいいスキップで登校してるキャワいいボクを狙う性欲の化け物がキャワいいボクの手を掴んでキャワいいボクを引っ張って……」
美少女「ねぇねぇ!こいつ殺していい?」
男「キャワの部分が甲高くてウザイからいいよ」
美少年「えっ」
美少女「やったぁ!首跳ねよ!」ギロチン設置
美少年「今日はこのくらいにしといてやります!」だっ
美少女「あー!逃げられた!ちぇっ」
男「ははは」
美少女「あいつらの話ぜーんぜん怖くない!腹立つ!」
男「聞こうとしてないからじゃないかな」
美少女「じゃあ他にどうしろってのよ!?」
男「聞けばいいんじゃないかな」
美少女「こうなったら是が非でも怖い話引っ張り出す!今夜は震えて眠る!」
男「マッサージチェア付けっぱなしにして寝たら?」
美少女「震えて眠るだけじゃダメなの!男くんの嘘つき!」
男「嘘つき?」
委員長「怖い話?」
美少女「思い付く限りのたまえ。骨は拾ってやる」
委員長「私の骨がどうなるって言うの…」
男「この通りキチガイだからさ。なんか適当に頼むよ」
委員長「えぇ……」
委員長「うーん、そうね。たとえばこないだ……」
美少女「その話聞いたわボケ!!」
委員長「へ?」
男「落ち着いて。導入が被っただけだから」
美少女「コンドーム被った?あ!?下ネタぶっこんでんじゃねーよRに飛ばされんだろが!」
委員長「……」
男「ごめんね、委員長。キチガイだからさ」
委員長「フヒョー!イカれぽんちミックス美少女パート3…!」鼻血だらだら
男「委員長……」
委員長「じゃあ改めて……あれは私が小学校低学年の時の事なんだけど」鼻血だらだら
男「とりあえず鼻血拭きなよ」つティッシュ
委員長「ありがと」鼻の穴にティッシュぎゅっぎゅ
男「どういたしまして(ひでーツラだな)」
委員長「鼻血がティッシュに染みるぅぅ」アヘアヘ
美少女「生理用ナプキンみたいだね」
男「いや全然」
委員長「川原で女友達と3人で遊んでたら死体が流れてきたの」
男「こわっ」
美少女「へー」
委員長「あとワンちゃんのお散歩してたら目の前に人が飛び降りたりもしたなぁ」
男「こわっ」
美少女「へー」
委員長「それにたまたま乗ろうとした電車に飛び込む人も見たよ」
男「こわっ」
美少女「へー」
委員長「あとあとー」
男「事件が止まらないな」
美少女「こいつの守護霊名探偵なんじゃねーの?」
妹「怖い話…ですか?」
美少女「そうそう。兄貴(友)がポンコツだからさー。いっちょ極上のネタおなしゃすよ」
妹「うーん、そうですね…それなら一つだけ」
男「(みんな一回はうーんを挟むな。怪談あるあるなのか)」
妹「ある日、いつものように学校から家に帰ると」
美少女「ニシキヘビの大群に囲まれたと」
男「余計な茶々入れないで集中できない」
妹「兄が全裸でPCの前に鎮座してました」
美少女「ほう、チン座とな」
男「(それって……)」
妹「兄は私を見るなり驚いた顔をしましたが、すぐに気を取り直した模様」
美少女「ふんふん、鋼のメンタルという訳だ」
男「(おいおいまさか……)」
妹「兄は私の目を見て父さん母さんには言うなよ。うまい棒あげるから、とグシャグシャになったうまい棒を投げて寄越しました」
美少女「兄の鑑やね」
男「(お兄さんよぉ……)」
妹「そしてまたPCを睨み付けると一心不乱にチン「やめたげて」……コを握り締めて上下にカクカク「やめてって言ったじゃん」……以上です」
美少女「……」
男「……」
妹「……どうでしょう?」
男「うん。まぁおぞましくはあるよね」
美少女「ちょっと想像してたのと違うけどね」
妹「思い出すとすっごい身震いするんですよね」
男「あーわかる」
美少女「わかるわー」
妹「私のはこれくらいです」
男「いいんじゃない?ベクトルは違ったけど」
美少女「いやーまだまだっ!もう一声ほしいね」
男「えーまだやんの」
美少女「こうなりゃ片っ端からいくよ」
男「(暑いしアイス食べたい)」
先生「怖い話?」
美少女「自由研究に必要なんです」
先生「高校生がやる宿題かなぁそれは」
男「デタラメなんで耳貸さないでください」
先生「まぁいいぞ。俺も今年で40になるしな」
美少女「あざす!」
男「(なんで年齢アピールしたんだろう)」
先生「あれは去年の誕生日だったな」
先生「コンビニで250円のショートケーキと170円の骨付きチキンを買って130円の発泡酒でお祝いしてたんだ」
先生「薄明かりの下、細い蝋燭を一本刺してアカペラでバースデーソングを歌いながらな」
男「(も、物悲しい…)」
美少女「(こんな話聞きとうなかった)」
先生「そしたら突然、灯りが消えて部屋が真っ暗になったんだ」
男「(お?これは?)」
美少女「(ワンチャンあるか?)」
先生「どうやら電気止められたらしい。支払い忘れててな」
男「……」
美少女「……」
先生「そーいや誰からも連絡こなかったよ。両親も他界してるし。まぁでも10年くらいそんな感じだから慣れっこだけどな」
男「はぁ…」
美少女「そすか」
先生「蝋燭の灯りだけが照らす闇の中、来年こそはハッピーバースデーをと誓ったんだが…今年も去年の二の舞になりそうだよ。はは。しかも40。もう死ぬしかないよな」
男「あ、あの、よかったら祝いますよ」
美少女「あたしクラッカー鳴らすのうまいよ!」
先生「いや、いいよ。話してたらなんかもうよくなってきた。自由研究がんばれよ」
男「先生……」
美少女「達者でな…」つ縄
先生「……」ぱしっ
男「よせバカほんとにやるだろ」
男「怖いってか悲しかったね」
美少女「あーあ、もうちょい怖い話ないかなー」
男「あ」
美少女「あ?」
根暗「ふひぃふひぃおほっ」しこしこ
男「なにしてんの」
根暗「見て分からない?洞穴でシコってるんだよ」しこしこ
男「もう少し説明が必要かな」
根暗「最近ぺりりゅーっていう漫画にハマってね。防空壕でシコるシーンが最高なのさ」
男「あの漫画をそんな目線で読む君は最低だね」
美少女「あ、それ知ってる!防空壕でシコるやつだ!」
男「なんでその意見で一致してんだよ」
根暗「怖い話?」
美少女「そっ。ほざけ」
男「雑の極みだな」
根暗「こんな話があるよ。最近、裏山の廃墟に幽霊が出るんだって」
美少女「ほっほー」
男「まともなの来たね」
根暗「なんでも優しそうなお婆さんの霊で会うとお菓子をくれるんだってさ」
美少女「あ?(ガチギレ)」
男「惜しい」
根暗「でもそのあとみんな死んだらしいよ」
美少女「やったぜ」
男「大逆転」
その後も二人は怪談を聞いて回った
ホモ先輩「銭湯のトイレで相棒と遊んでたら店側から訴えられてよ。マジ恐怖」
美少女「あー」
男「どう遊んでたかは聞かないでおこう」
女「呪いのチェーンメールって流行ったじゃん。あれやったらさぁ」
男「ありがちだね」
美少女「つっまんね」
女「あ゛?」
善女「私そういうの苦手だから…」
美少女「だから?」
善女「え?」
美少女「だから?」
善女「いや、あの」
美少女「は?」
善女「……こ、これでどうか」つ10000円
美少女「アァン?」ぴきっぴきっ
善女「……」つ財布
美少女「だよな」ぱしっ
男「(なんでこうなるかな)」
美少女「だいたい聞いちゃったねー」
男「うん、もう帰っていい?」
美少女「そういや男くんだけまだ話してなくね?」
男「え?僕は別に…」
美少女「」ごそごそ
美少女「」とんとん
美少女「」しゅぼっ
美少女「」煙草ぷかー
美少女「フンー!」鼻からもくもく
男「……」
美少女「はい、どーぞ」
男「今のルーティンなに」
男「困ったな。霊感とかないし」
美少女「ほんとに怖いのは人間みたいのでもいーよ」
男「うーん…あ、うーんっつっちゃった。やっぱつい出ちゃうんだ」ぼそっ
美少女「ん?なんか言った?」
男「え?あーうん、とびきり怖い話したよ。小声で」
美少女「マジ?聞いてなかった。リピートボタンどこ」べたべた
男「ねーよ触んな」
美少女「もいっちょもいっちょ」
男「ごめん、会心の出来だったから無理。二度とあの名作は産まれない」
美少女「そこをなんとかチャレンジ精神で」
男「いや、もう無理ほんとに暑いし」
美少女「じゃあウチ来なよ。クーラー効きまくり!オゾン層なんて目じゃないよ!」
男「でも温暖化には逆らえないし」
美少女「ん?なにが?いいから話せよ」
男「また今度ね」
美少女「せめてどんな話かだけでも!」
男「うーん……怪談にまつわる真実」
美少女「なにそれめっちゃ気になる!」
男「あとはググりな。じゃあ」すたすた
美少女「……」スマホすっ
『※怖い話をググりまくった美少女さんはこの夜、震えて眠りました』
美少女「ヒアリってそんなヤバいの?」
男「らしいよ」
美少女「ふーん。あ、ヒアリめっけ」ひょいっ
男「噛まれるよ」
美少女「おら、やれるもんならやってみろよ。コラ、あぁ?」
ヒアリ「こんな美しい女性を傷つけるなんて南米紳士の私にはできません(※ヒアリ語)」
美少女「ぜんぜん噛まないこいつ」
男「警戒してんじゃない」
ヒアリ「代わりといってはなんですが貴女のおまたに巣を作りましょう。きっと数千の子供たちが這いずるたびにイキッぱなしですよ(※ヒアリ語)」
美少女「おらおらビビってんじゃねーよ」
男「あとで大変だよ」
ヒアリ「さぁおいでなさい。彼女の子宮を征服するのです(※ヒアリ語)」
美少女「あれ?なんかいっぱいきた」もぞもぞ
男「だから言ったのに」
『※その夜ヒアリの巣になった美少女さんは朝までイキッぱなしでした』
美少女「やったなぁおまえ、えー?」首根っこ掴み
美少年「くそーちくしょー」宙ぶらりん
男「どうしたの。猫みたいに首根っこつまんで」
美少女「それがさーこいつやっちゃったのよ」
男「なにを」
美少女「ほら、野郎の分際で萌え袖、アヒル口、マシュマロヘア」ずいっ
美少年「てへ☆」舌ぺろりん♪
男「あー条例違反だね」
美少女「イラッとくる法に則って死罪だからさぁ」
男「うん、これは情状酌量の余地もない」
美少女「だよねー。ちょっと磔にしてくるわ」
男「ついでに原宿駅周辺もね」
美少女「オッケー!」
男「人魚の涙?」
美少女「そっ!飲むと不老不死になれるんだって!」
男「今どき子供でも信じないよ、そんな迷信」
美少女「えー!」
男「普通に考えて分かるじゃん」
美少女「そっかーだよねー」しゅん
男「これに懲りたらバカな夢は見ないことだね。家でおとなしくお盆休み消化してな」
美少女「ちぇっ。せっかく捕獲してきたのになー」むんず
人魚「」びちびちばたばた
男「!?」
男「なにそれ」
美少女「え?人魚」
男「どこで拾ってきたの」
美少女「あっちの池」
男「池にいるんだ人魚って」
美少女「なんかヌメってんしきもちわるっ!殺処分しよ」
男「まぁまぁ」
美少女「あ?なに?」
男「まずは涙を出させてみようよ」
美少女「やだよかったるい」
男「自分の目的も覚えられないのかな、この子は」
美少女「ほれ泣け乳首つねんぞ」ぐりぐり
人魚「ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァア゛!!!!!」びたんびたん
男「やった!弱点は乳首だ!いいぞ、引きちぎれ!」
美少女「うらぁぁ!とっとと出すもん出せやワレィ!!」ぐりぐり
人魚「ぶぶぐぶぐぐぐ」泡ぶくぶく
美少女「こ、これが人魚の涙!」
男「シェイクしたツバだよ」
美少女「ちょっとーシェイクしてばっかで全然泣かないんですけど~」
男「こうなったら最終手段だ」
美少女「ッッッ……~~~!!!!?」ごくり
男「目薬を差そう」
美少女「ん、クリエイト行ってくる」すたすた
美少女「さァァア諦めチャイナお嬢ちゃん…お涙ちょうだいの時間だぜぇぇ」
人魚「」がたがたぶるぶる
男「大丈夫、怖くない。目をパッチリ開いて。そーうそうそう偉いねいい子」
人魚「!!!」
美少女「しねぇぇやぁぁぁああああああ゛あぁあ゛!!!!」目薬ぴちょん
人魚「~~~!!!」びくびくびくびく
美少女「あれ、気絶してる」
男「目薬差してるだけなのに」
人魚「」おしっこダバダバ鼻水ぐちょぐちょ吐瀉物びちゃびちゃ涙ちょちょぎれ
美少女「ひどい死に様ですな」
男「死んではないよ、たぶん」
美少女「とりま涙出たしいただきますか」
男「ん、うーん、やっぱ僕はいいや」
美少女「え?なんで?」
男「こんな汚物とてもじゃないけど触れない」
美少女「でも不老不死と引き換えだよ?」
男「これ舐めるくらいだったら寿命で死にたい」
美少女「ふーん。じゃ、あたしがもらうね。涙だけなら別に平気だし」すっ
男「うっわきったね」
美少女「ぺろりんちょ」
男「ひえぇイッた」
美少女「ん~……」
男「どう?不老不死になった感じする?」
美少女「わかんない。とりま目薬の味がした」
男「へー」
『※地球が滅びるその日まで美少女さんは生き永らえたそうな』
弟「お姉ちゃん早くー」
善女「もーちょっと待って。歩くの早いよ」
弟「えへへ~」
善女「(プールくらいでこんなにはしゃいじゃって。まだまだ子供ね)」くすくす
美少女「ンァレ~?」ぬっ
善女「」ぞくっ
弟「わぁ!音もなくお姉ちゃんの背後に立った!すごーい!忍者みたい!」
美少女「ピヨピヨ鳴くなよコワッパ」
弟「コワッパだってお姉ちゃん!やっぱり忍者だよ!」
善女「え、ええと」
美少女「ヘーイヨー暗殺しちゃうぞコワッパ」
弟「うひゃー!暗殺だってお姉ちゃん!忍の者にちがいないよ!」
善女「な、なるべく離れよっか。一応、ね」汗だらだら
美少女「よいっす」
善女「ど、どうも」
美少女「これなに?ちんちくりんの化身?」
善女「お、弟です」
美少女「はぁ?」
善女「な、なんでしょう」
美少女「華のJKがァ?バイブスアゲアゲの夏にィ?パイパンちんぽ連れてェ?市民プールぅ?」
善女「あ、あの声大きいです」あせあせ
美少女「バッカジャネェェノォォオ!!?てかバカナンジャネェェノォォオ~!!!!?」
善女「い、いいじゃないですか!夏休みに兄弟で遊ぶぐらい!」
美少女「ウッチなんかまいんちかき氷食ってっしィィ!?アイス食ってっしィィ!?今日もフラッペ食うしィィ!!!」
善女「か、かき氷の消費量で満喫感をアピールされても…」
弟「ぼくもかき氷食べたい!」
美少女「ヘーイヨー!コワッパ!ウッチと一緒に夏をエビバディするかい?」
弟「するー!」
善女「ちょ、ちょっと弟くん!プールはどうするの!」
弟「プール…?ハンッ時代はフラッペさ」
善女「(お、弟が洗脳されてしまった)」
美少女「ワリィね、ひよこ唇の姉ちゃん。このパイパンはウッチが立派なパリピにしてやんぜ」
弟「いえー!よーよー!」
善女「(まずいわ…このままじゃ弟が得体の知れないノリの餌食になってしまう)」
美少女「しゃっ!いこーぜチビ!逆レイプしてやんよ」
弟「ぎゃくれいぷってなに?」
美少女「ラブライブ的なもん」
弟「あ、ぼくラブライブ好き!お姉さんもラブライバーなの?」
美少女「おう、逆レイパーだぜ」
弟「わぁいやったぁ」
善女「(弟が狂気の波動に呑み込まれていく…!)」
弟「じゃあ行ってくるねー」
善女「待って弟くん!お願いだからお姉ちゃんの言うこと聞いて!」
弟「やーだー!かき氷食べたいもん!」
美少女「諦めな。こいつは白い粉雪の虜って訳さ」
善女「かき氷に中毒性があるような言い方はやめてください」
美少女「こうなりゃアレだな、決闘だな」
善女「へ?」
美少女「だってそれしかねーじゃん。血で血を洗うしかねーじゃん」
善女「あると思います…」
美少女「ゴタゴタ言うな、やんぞおら」
善女「ひぃ!」
弟「やめろー!」
善女「!!!」
弟「お姉ちゃんをいじめるなぁ!」ぽかぽか
善女「弟くん…!ダメよ!逃げて!」
弟「ぼくは男だ!だからお姉ちゃんを守るんだ!」
善女「弟くん~」うるうる
美少女「へっ…なーんか白けちまった」
善女「美少女さん…」
美少女「いい弟持ったじゃねーか、お姉ちゃんよ」
善女「……」
美少女「あばよ」回し蹴りドグシャアッ!!!!
弟「ピコたろっ!?」ボゴンッ!!!
善女「え…!?」
美少女「達者で暮らせよ」すたすた
弟「」びくんびくん
善女「」
美少女「ごめん」
男「なにが」
美少女「今まで」
男「あ~死にな」
美少女「クリトリス見せなくて」
男「は?」
美少女「見せるね」
男「見ねーけど」
美少女「はい」パンティぬぎっ
男「ぶっ殺すぞテメェ」
美少女「見て」
男「見ねーよクソガキ」
美少女「よろしく」
男「なにが」
美少女「見るまで帰さないよ」
男「はい見た帰せ」
美少女「凝視して」
男「しねーよ」
美少女「記憶に残すまで帰さないよ」
男「ついに言うけどなんで?」
美少女「まだ分からない?ここまでの巧妙な流れが」
男「……」
美少女「ふう…しょうがないなぁ。男「美少女が転校してきた」から読み返してみ」
男「騙されるな読者、伏線なんてない」
『※気になる方はwikiへGO』
美少年「やめてよ…」
美少年「あっ!う…やぁん」
美少年「ダメ…そこは男の娘の大事なとこだよぉ」
美少年「いっ…あ、あぁんっ」
男「ちんこに割りばし突っ込んでんじゃねーよ」
美少年「独特な趣味を否定するカスは死んでどーぞ」
男「天下の往来だぞ」
ざわざわ ざわざわ
美少年「あひぃんっ!とくと見るがいィィィ!!!」
男「闇に堕ちたか…」
女「最近の趣味は樹海巡り」
男「サブカル気取りのアバズレ女ですねまる」
女「リストカット見る?」
男「はいはい全部他人のせいですか。死んでください」
女「ギャー!レイプされるー!誰か助けてー!」
男「こうしてメンヘラは今日も日銭を稼ぐのでした」
オバケ「久々におどかそっかな。夏だし」
オバケ「お、カモ発見、やりますか」
オバケ「ばあっ」
掃除機ぎゅるるるんスポンッ
ゴーストバスターず!!!!
美少女「見てあのオヤジ一人で掃除機振り回してなんか言ってる」
男「取り憑かれたんじゃない(適当)」
友「うぇーい夏休み最終日!今年も婦女暴行を多発させてやったぜ!」
美少女「うぇーいおめでとう」
男「うぇーい」
友「うぇーいところで宿題やったか?」
美少女「うぇーいやってないよ」
男「うぇーいやったよ」
友「うぇーい俺たち仲間だな!」
美少女「いやちげーし。メスガキにやらせたし」
男「僕はやったっつってんだろ」
友「うぇーい…」
先生「みんな久しぶりだな!夏休みボケしてないか?」
うぇーいうぇーい
先生「よし、じゃあ宿題を提出しろ」
友「……」
美少女「……」
男「友はともかく君はやったんじゃないの?」
美少女「あのメスガキ全部のプリントに落書きして寄越しやがった…」
男「へぇ、まぁ他人任せにしたツケだね。御愁傷様」
美少女「こうなれば」
友「方法は一つ」
男「は?」
美少女「キサマのプリントを寄越せ」
友「名前欄に修正液塗りたくって上書きすりゃこっちのもんだ…ヒ、ヒヒ」
男「冗談はよせよ」
美少女「どこの世界に宿題提出間際に冗談言うヤツがいるってぇんだ?」
友「大丈夫、痛いのは最初だけだから」
男「やめろ来るな」
『※筆跡でイカサマがバレた二人は仲良く補習を受けました』
美少女「ビーチに来たよ」
友「最高だぜ!」
美少年「ウキウキしますネ☆」
男「帰りたい」
ざばばばば
美少女「ポセイドン来たよ」
ポセイドン「汝、我が海を穢す俗物なりや」
美少年「お怒りですヨ☆」
友「なんとか怒りを鎮めなければ!」
美少女「おまかせあれ!」シャラポワ~ん
美少年「あ、あれは」
友「ビキニアーマードフォーム!!!」
ポセイドン「楽しんでいかれるがよい」
友「ポセイドンが我らを歓迎した!」
美少年「おねえちゃんのビキニはこうかばつぐんだ!」
美少女「さ、めいっぱい遊びましょ!」
うぇーいうぇーい
男「めんどくせぇ」
美少女「夏のビーチと言えばBBQ!」
美少年「もちろん海の家貸しきったヨ☆」
友「うぇーい肉だぜ焼きそばだぜ!」
男「……」
美少女「ちょっと男くーんテンションひくーい」
美少年「せっかくの海ですヨ!盛り上がりましょう?」
友「そうそう!食いもんもあるぜ!」
男「あのさぁ」
男「夏、過ぎたよ」
しーん
男「補習サボってなにしてんの」
しーん
男「てか学校行かなくていいの?平日だよ?」
しーん
男「聞いてる?」
美少女「酒だ、酒持ってこい。ウイスキーのボトル同時イッキすんぞ」
美少年「とっくに持ってるヨ」
友「俺テキーラでいいかな」
グッバイ夏
男「美少女は寝転がりながら金を稼げる仕事がしたい」-SS速報VIP
男「美少女は寝転がりながら金を稼げる仕事がしたい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496923449/)
まえすれ
おつ!続き待ってる!
てか久しぶりすぎて気づかなかった
>>49
美少女「どーせ誰も読んでねーよ」
友「それな」
美少年「それな」
男「それな」
美少女「Oh my god」
生きとったんかいワレ
>>1の真っ当なssも好きだけどやっぱり美少女は最高だぜ!
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