ラフィエル「フリーハグでーす♪」ガヴリール「……は?」 (17)

ラフィエル「フリーハグですよ~ガヴちゃん♪」

ガヴリール「はぁ…疲れて帰ってきたら……何してんだよ……」

ラフィエル「ガヴちゃんがお疲れのようだったので、癒してあげようと思いまして」

ガヴリール「とりあえず勝手に家に入るのやめろ」

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ラフィエル「ですがヴィーネさんは合鍵を持ってるじゃないですか」

ガヴリール「勝手に作られたんだよ……あいつよく堂々と自分からそんな」

ラフィエル「いえ、ヴィーネさんから聞いたわけではありません」

ガヴリール「え?じゃあなんで……」

ラフィエル「別に誰からも聞いてませんが、ただ知っているだけですよ♪」

ガヴリール「こっわ」

ラフィエル「詳しく言うとですねー…」

ガヴリール「聞きたくないから話さなくていい」

ラフィエル「まあというわけで、私の胸に飛び込んできてくださーい♪」

ガヴリール「なんなの? 胸のない私への嫌味か?」

ラフィエル「知っていますかガヴちゃん」

ガヴリール「何が」

ラフィエル「ハグにはストレスを解消する力があるそうなんです!」

ガヴリール「いや今バリバリストレス感じてるぞ」

ラフィエル「それは大変です!ぜひハグを!」

ガヴリール「えっ何?なんでそんなハグしたがるの?ま、まさかお前っ…!?」ササッ

ラフィエル「さすがに違いますよっ!ですが久しぶりにスキンシップをとりたいと思いまして」

ラフィエル「ほら、サターニャさんと私が初めて会った時、あの時ぶりに」

ガヴリール「無理やり胸押し付けてきたのがスキンシップか?やっぱお前胸自慢したいだけだろ」

ガヴリール「それにスキンシップならもっと軽いのがあると思うけど」

ラフィエル「たとえば?」

ガヴリール「え?だから…………手を繋ぐ、とか」

ラフィエル「なるほど、つまり――」

ガヴリール「あーいやいや!それならやるってことじゃないからな!」

ラフィエル「手を繋ぐのもダメなんですか? ……なるほど、ガヴちゃん乙女なんですね」

ガヴリール「違う!そういうことじゃない!」

ラフィエル「では私に触りたくないってことなんですね……そうなんですね」

ガヴリール「いや触りたくないってか……ハグはおかしいだろ」

ラフィエル「私とは遊びだったんですね!?」

ガヴリール「浮気現場みたいなノリやめろ!」

ラフィエル「うふふ」

ガヴリール「っていうか早くそこどいてくれ、玄関で立ってるの疲れた」

ラフィエル「でしたらそれ相応の対価をいただかないと…」

ガヴリール「なんでだよ!私の家だぞ!」

ラフィエル「そうですね、ではハグをしたら通してあげます」

ガヴリール「いや、だから――」

ラフィエル「抱擁でもいいですよ」

ガヴリール「同じだろそれ!」


ラフィエル「……実はこれは言いたくなかったんですが……これには深い事情があってですね」

ガヴリール「はぁ?」

ラフィエル「なんと、今日はですね……」

ガヴリール「……今日は?」

ラフィエル「…………ハグの日、なんですよ!」

ガヴリール「…………」

ガヴリール「…………」

ガヴリール「…………どうでもいいわ!!」

ガヴリール「どーでもいい!マジでどうでもいい!イベント好きのヴィーネでもどうでもいいって言うぞ多分!」

ラフィエル「じゃあ聞いてみますか?えーとヴィーネさんは…」ポチポチ

ガヴリール「いややっぱやめて、あいつはやりかねないから」

ラフィエル「やりかねない?」

ガヴリール「何に食いつくか分かんないもん…怖いよマジで」

ラフィエル「なるほど、つまるところどうでもいいということですね?」

ガヴリール「……だから最初からそう言ってんじゃん?」

ラフィエル「ふむ……なるほど、では話の結論も出ましたし」

ラフィエル「ハグでもしましょうか」

ガヴリール「頭おかしいのかな?」

ガヴリール「なんでそこは譲らないんだよ、断固か、断固譲れないか」

ラフィエル「ガヴちゃんともっと仲良くなりたいんですよ!」

ガヴリール「いや十分仲良いでしょ、知り合ってどんだけ経つと思ってんだ」

ラフィエル「まあ長さで言ったらそうですけど……」

ガヴリール「……?」

ラフィエル「ですが最近ガヴちゃんと二人で話す機会もなく…寂しいじゃないですか」

ガヴリール「結構話してるつもりだけど」

ラフィエル「私は寂しいんです!」

ガヴリール「………まあ確かに減ったけどさー」

ガヴリール「ラフィもヴィーネもサターニャも同じように友達だからさ」

ガヴリール「その、なんだ……な?これからもよろしくっていうか…」

ラフィエル「ふふっ……そうですよね」●REC

ガヴリール「何してんだお前!」

ラフィエル「言質をとってるんです」

ガヴリール「動画を撮ってるんだろ!」

ガヴリール「まあ恥ずかしいこと口走った自覚はあるけどさぁ……誰かさんが通してくれないせいで疲れて頭が回らないんだよ」

ラフィエル「それは通さなかった甲斐がありました♪」

ガヴリール「いやいや…」

ラフィエル「冗談ですよ、では改めて……お疲れ様です、ガヴちゃん。荷物持ちますよ?」

ガヴリール「ん……」

ガヴリール「…………」

ガヴリール「…………」

ガヴリール「熟年夫婦かよ」

ラフィエル「最近ガヴちゃんもツッコミが趣味になってきましたよね?」

ガヴリール「なってねーよ」

ラフィエル「でも今日は来てよかったです」

ガヴリール「ああそうだな、不法侵入してよかったな?」

ラフィエル「それは言わないお約束です」

ガヴリール「不法侵入してる時点でもっと大事なお約束破ってる気がするんだが」

ラフィエル「そこで話も落ち着きましたし……」

ラフィエル「本当に、どうですか?こう、ぎゅ……っと」

ガヴリール「……………………」

ガヴリール「……………あー……」

ガヴリール「いや、いい」

ラフィエル「なんでですか~!」ダキッ

ガヴリール「結局無理やりすんのかよ!やめろ…!」

ラフィエル「じゃあのせちゃいま~す♪」プニ

ガヴリール「ころちゅ…」


おわり

見てくれた方いたらありがとうございました
ラフィはなんだかんだ構ってほしいタイプだしガヴもなんだかんだ構っちゃうタイプだと思う

良い


ガヴさんは構ってほしいのと、構っちゃうタイプの2種類が同時にあると思うね


この2人のお互いを理解してる感すき


良い

ガヴラフィとかもっと増えろ

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