優花里「大変であります!」

みほ「どうしたの?」

優花里「エリカ殿がですね・・・」

優花里「ツンデレになったらしいです!」

みほ「」

エリゆかすこ

みほ「待って、何があったの?話が見えてこないんだけど」

優花里「・・・あれは昨日の下校時間でした」

優花里「私が一ヶ月かけて作った『西住殿専用媚薬ver.2』を西住殿にぶっかける・・・予定でした」

みほ「また媚薬作ったんだ・・・」

優花里「西住殿が通りかかった時、角から飛び出てぶっかける。そのような作戦だったんです!」

みほ「まあ、代々わかった気がする」

優花里「足音が近づいてくる!私は飛び出て媚薬をぶっかけました」

優花里「しかし、媚薬がかかったのはエリカ殿だったんです!」

みほ「間違えたんだんだ・・・」

みほ「でもどうしてツンデレになるの?」

優花里「私の中で『ツンデレ』がマイブームでして・・・そこで媚薬の効果を・・・」

花里「『ツンデレ化』の効果を追加したんですよ」

みほ「エリカさんには悪いけど・・・かけられなくて良かった」

優花里「ところがですね、その媚薬がなんかこういい感じになって・・・」

優花里「西住殿が大好きな『ツンデレエリカ殿』になってしまったのです!」

みほ「」

黒森峰女学院

?「隊長!」

まほ「ああ、エリカか。どうした?」

エリカ「何か熱っぽいんです・・・」

まほ「大丈夫か?」

エリカ「はい、なので早退をさせていただきたいのですが・・・」

まほ「そ、そうか・・・、分かった。無理しないようにな」

エリカ「はい、ありがとうございます」

まほ「待て、私が送っていこう」

エリカ「いえ、だ、大丈夫ですから」

まほ「そうか?」

エリカ「はい、では!」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

まほ「大丈夫かなあ、エリカ?」

赤星「大丈夫ですよ、多分」

広島へ寄港中
広島市　カフェ『べネット』にて

ﾃｰﾚﾃﾚﾚﾃｰﾚﾚ　ﾃｰﾚﾃﾚﾚﾃｰﾚﾚ

みほ「あっ携帯だ、ちょっと席外すね」

沙織「いいよ～」

ｶﾞﾁｬﾝ

まほ『もしもし、みほか?』

みほ「うん、お姉ちゃん。どうかしたの?」

まほ『ああ、来年の春の交流戦についてなんだが・・・』

みほ「そういえばそうだね」

まほ『本来はみほとエリカで話し合ってもらいたかったんだが、今日はエリカは早退してしまってな・・・』

みほ「エリカさんならコッチに居るよ?」

まほ『え?』

みほ「え?」

麻子「誰からだったんだ?」

みほ「お姉ちゃんからだよ」

みほ「来年の春の交流戦についてだってさ」

エリカ「確かにそれについて話し合うころね」

優花里「エリカ殿は参加しなくてよかったのですか?」

エリカ「だから言ってるじゃない!熊本を目指していたらヘリが壊れたのよ!!」

ﾃｰﾚﾃﾚﾚﾃｰﾚﾚ　ﾃｰﾚﾃﾚﾚﾃｰﾚﾚ
これは何の曲なんだろう？

時は少し前に遡る

優花里「今日は広島に寄港であります!」

花「楽しみです!」

麻子「もみじ饅頭が食べたい・・・」

沙織「広島市内にアルパークってあったよね・・・」

みほ「ボコグッズ、あるかな?」

優花里「アニメイトに行けばあるんじゃないですか?」

花「それじゃあ麻子さん、もみじ饅頭一緒に食べにいきます?」

麻子「ああ・・・・」

ｵｰｲ　ﾆｼｽﾞﾐー

みほ「あれ、生徒会の・・・」

優花里「どうしたでありますか?」

河島「いいから西住!早くこいっ!」

ｸﾞｲｯ

みほ「え、えっ困るんですけど・・・、ウワｱｱｱｱｱ」

優花里「ああ、西住殿がひこずられていくであります!」

河島「いいから!お前にゆかりのある奴が来てるんだ!」

みほ「私に乱暴するつもりですか!薄い本みたいにっ!」

河島「いいから来いっ!」

もう荒らしだろこいつ

大洗学園　運動場にて

みほ「私にゆかりがある人って・・・、エリカさん!?」

優花里「この間雑誌にも載っていた方ですね」

エリカ「あら、それは戦車道関連の雑誌で?」

優花里「いえ、全国ハンバーグ愛好協会発行の『にくじゅう!』という雑誌で・・・」

エリカ「ちょっと!そんな雑誌の取材受けてないわよっ!」

優花里「でもほら、『ハンバーグの女王エリカの日めくり格言カレンダー』っていうおまけもついてるんですよ」

エリカ「」

沙織「今日の格言は・・・」

『今日から君は肉汁だ!』

全員「」

次の日の格言
『私だって寒いなか肉汁すすって頑張ってるんだから!』

明後日の格言
『ハンバーグ食べろ!!』

エリカ「なんなのよこれ!嫌がらせかっ!」

みほ「はいはいそこまで、ところでエリカさんはなんで来たの?」

エリカ「・・・コホン、ごめんなさい。少し・・・取り乱したわ」

「えっと、ここへ来た理由は・・・えっと・・・」

河嶋「ヘリのエンジンが故障したんだろう?」

エリカ「あ、そ、そうだったわね・・・」

花「修理できるのですか?」

河嶋「見ての通りナカジマに調べてもらっているんだが・・・どうだナカジマ？」

ナカジマ「これ壊れてないんじゃないか・・・?エンジンはよく手入れされてるし、燃料漏れとかもしていない」

ナカジマ「これなら普通に運転して帰れ・・・」

エリカ(それ以上言うと口を縫い会わすぞ・・・)

ナカジマ「・・・いや、やっぱり壊れてる。私では修理できないよ、これは」

河嶋「そ、そうか・・・」

みほ「それじゃあエリカさんはどうするの?」

エリカ「っ、し、仕方ないから・・・あなた達と一緒にいるわよ・・・///」

みほ「それじゃあお姉ちゃん達が来るまで一緒にいようか!」

エリカ「・・・っ///」

花じゃなくて華

さらに少し前

みほ「媚薬の解毒方法とかってないの?」

優花里「媚薬は・・・ツンデレらしい行動をとらせることによって効果が薄れてきます・・・」

みほ「ツンデレらしい行動?」

優花里「つまりですね、西住殿が適当にエリカ殿とイチャイチャすればいいんですよ」

現在

華「私達そろそろ・・・もみじ饅頭を買いに行きたいのですが・・・」

みほ「ああ、ごめんね。気づいてなくて」

華「いえいえ、私達こそ・・・」

みほ「もみじ饅頭なら宮島にある店が美味しいよ、出来立てを提供してくれるんだ」

麻子「沙織・・・もみじ饅頭は何味がいい?」

沙織「カスタードクリーム」

麻子「秋山さん達は?」

みほ「私はこし餡」

優花里「つぶあん」

麻子「そっちは?」

エリカ「わ、私!？」

麻子「他に誰がいる」

エリカ「私は・・・チョコレート・・・」

麻子「分かった、それじゃあな」

華「また夕方にここで」

みほ「うん!また夕方に」

沙織「私もそろそろアルパークに・・・」

優花里「私もホビーショップに・・・」

みほ「うん、じゃあ私達も行こうか」

エリカ「い、良いけど・・・」

エリみほか、はよ

エリみほすこ

エリみほは儚い