未央「お帰りなさいませご主人様」 (32)
未央「プロデューサーと遊園地で二人きり……」の続き
キャラ大暴走及び映画のダイマ
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未央「ご飯にする? お風呂にする? それともみ・お・ちゃん?」
P「メイド服着て何やってんのお前」
未央「ンモー質問の答えになってないよ。じゃあもう一回言うよ。ご飯にする? お風呂にする? それとも……やっぱりポーカーしよポーカー! これ、私発案の脱衣ポーカー! 役に応じて相手の脱がせられる場所を決められるんだ。よくない?」
P「……」
未央「ほらほら固まってないで奥に来て奥に。うわぁっ滑った! 何か踏んで滑って転んだ! 何これ? 座布団?」
卯月「未央ちゃん。せっかくレッドカーペット敷いているのに踏まないでください」
未央「レッドカーペットじゃないよ! 座布団だよこれ! おしりに優しい白い座布団だよこれは! 一面に座布団敷いて何がレッドカーペットだよ!」
卯月「……シルクロードを作っているんです」
未央「白い座布団だよー!」
P「……」
未央「ところでしぶりんは」
卯月「ベッドメイキングするとか言ってましたよ」
未央「なにー! あのムッツリ野郎のことだ! 絶対やらしい妄想しながらベッドメイキングしてるはず! しまむー! しぶりんの愚行を止めに行くぞー!」
卯月「は、はい!」
P「……」
未央「オラー!」
凛「ちょ、タップ、タップ!」
未央「ふははー! 首四の字は痛かろう! しまむー! カウントカウント!」
凛「いや、だからタップ!」
卯月「えっと……3、2、1でしたっけ? それとも1、2、3でしたっけ?」
未央「どっちでもいいからカウント!」
凛「ふんっ!」
未央「イタッ! 今の見たしまむー! 抓ったよ! 反則じゃないの?」
卯月「知らないのでオッケーです」
未央「ぐおぉ……レフェリーが絶対かぐえぇ! ちょ、チョーク!」
凛「首四の字のお返し。このまま落としてあげる」
未央「やめて、やめてー! 助けてしまむー!」
卯月「判定! 凛ちゃんの勝ち!」
凛「当然だね。プロデューサー。勝利のハイタッチ」
P「ハイターッチ♪ そして三人とも出てけぇ!」
P「ふぅ。ベッドの上でプロレスごっこなんか始めやがって。ん?」
未央『開けて、開けてよプロデューサー』
卯月『ごめんなさいー』
凛『さすがに、この恰好で外に出されるのは恥ずかしい』
P「うるせー。アイドルなら目立つ恰好してなんぼだろ」
未央「じゃあ勝手に開けるね」ガチャ
P「うわっ入ってきた。え? どうやって鍵開けたんだ?」
未央「どんな扉も針金一本で開錠します。ちひろさん直伝のハリガネサービス。週刊少年チャンピオンで連載中」
凛「本当は置いてあった鍵を使って開けたんだけどね」
P「それ、合鍵。勝手に持ち出すな」
卯月「それでは改めてお邪魔します」
P「お邪魔するな。上がるな」
P「ところでお前ら、何で留守番頼んだ間に全員メイド服に着てんの? どっから調達したんだよ」
未央「ちひろさんから借りた!」
P「蛍光色コスプレ事務員か」
凛「奈緒から借りた」
P「ツンデレオタク眉毛か。持ってるとか言ってたなあいつ」
卯月「菜々ちゃんから借りました!」
P「メルヘンメイド長か。と言うかよくサイズ合ったなお前ら。俺は! コンビニ行くからその間留守番よろしくって言ったんだぞ。メイドさんになってもてなせなんて一言も言ってない」
未央「フハハ……ただもてなそうなんて思ってないよ。しまむー! しぶりん! フォーメーション! らぶ!」
卯月「みん♪」
未央「らぶ!」
凛「みん」
三人「らぶらぶみん☆」
P「お~なかなかの振り付けだ! と言うか懐かしい。ナニ? 俺に見せるために練習したの?」パチパチ
卯月「いえ。二十分前にうちあわせをしました」
P「あ、そう。即席にしては中々だ」
P「せっかくだし写真を撮ろう。そのポーズのまま……はーい笑って笑ってぇー」
未央「えぇい!」
卯月「ぶいっ♪」
凛「ぶ、ぶい……」
P「ハイチー、ん? コラーッ! 凛! 何だその顔は。全然笑ってないぞ」
凛「え? そうかな?」
P「そんなんじゃにっこ凛の異名を名乗らすわけにはいかないな」
凛「何それ、カッコ悪いし語呂も悪い」
P「満開笑顔の卯月を見習えって話だ」
卯月「ぶいっ♪」
P「いー笑顔だ。パワーオブスマイルの意思を感じる。ほら、買ってきたきのこの山をやろう」
卯月「キノコよりたけのこください」
P「キノコと友情を結んだんじゃないのか……」
未央「待ってぇ! 私は? グッドスマイルこと未央ちゃんの笑顔も眩しいよ! にこー!」
P「わかったわかった。スピードくじの応募券をやろう。頑張って当てろよ」
未央「うわぁいらない」
未央「とりあえず、これでもう出てけなんて言わないよね」
P「何がとりあえずだ。帰れ。俺疲れてんの。休日までお前らの相手なんかやってられっか」
凛「えぇ。せっかくもてなしたのに」
P「脱衣ポーカーなんてもんしようとしたり床一面に座布団敷き詰めたりベッドの上でプロレスやることのどこがもてなしなんだよ!」
卯月「だから菜々ちゃんのムーブは止めようって言ったんです。一回見せてますし、ここはみくちゃんで行くべきでしたね。御奉仕するにゃん♪ と言う感じで」
未央「何? 未央ちゃんが悪いって言うの? 心外だー!」
凛「私は根本から間違ってたんじゃないかって思う。大事なのはもてなそうって気概じゃなくてもてなされようって考えじゃない」
卯月「どういうことですか」
凛「こんなゴテゴテのメイド服でプロデューサーに滞在の許可を得ようとするんじゃなくて。犬耳のアクセサリーだけを付けて『お帰りなさいご主人様♪』って眼で訴えるだけでプロデューサーはきっと『こんなかわいいわんわん達を蔑ろにはできないな』って思うに違いない」
未央「なるほど、論理的だ」
凛「と言うことでリテイク。プロデューサー。一回出てって」
P「ふざけろ」
未央「いーじゃーん! どうせ暇なんでしょー! くぁいいJKが遊びに来てるんだぞー!」
P「前にも言ったけど毎日顔合わせてんのに何で休日まで一緒にいなきゃなんねーんだよ。可愛いと自負するならもっとしおらしくしろ!」
凛「いいじゃん。もうほとんど私たちのセカンドハウスみたいなものだし」
P「勝手にセカンドハウスにするな!」
卯月「でも実際私たちの持ち物であふれてますよ」
P「持ってくんなって言ってんのに来るたびに置いてくからだろ」
未央「まるで女子の部屋……やーいプロデューサーの家女子のたまり場ー!」
P「お前らが溜まるから女っぽくなるんだろぉ!?」
卯月「まぁまぁ。落ち着いてくださいプロデューサーさん。私の笑顔で癒されてください」
P「いい笑顔だ。ついでにこれを付けてくれないか」
卯月「なんですかこれ? ゴミ?」
P「サランラップとトイレットペーパーの芯で作ったカブトムシの角だ。これを頭にはめればオスに成れる。これでこの空間における男女比は対等になるだろう」
凛「えぇ……」
三人「やーいやーい」
P「くっそー。多勢に無勢。こうなったら援軍だ!」ポパピプペ
Prrr
みく『どうしたのPチャン』
P「もしもしみくにゃん! 今何してる!」
みく『何って……李衣菜ちゃんと買い物だけど』
P「ナニ! リーナと買い物だって! 俺もそっちに行く。いまどこ?」
みく『どこって、言わないよ。せっかく李衣菜ちゃんと買い物してるのにPチャンが来たら台無しになるじゃん』
P「いいじゃん。俺がプロデューサー目線で意見言ってやるよぉ。コーディネートしてやるよぉ」
みく『……はぁー』
P「答えはyesってことでいいんだな。じゃあ」
ブツッ!
P「あ、もしもし、もしもーし! 切りやがったあいつ! しかも着拒否!」
未央「フハハ! これでプロデューサーの計画もオジャンというわけだ!」
凛「しかもこの人、自分が嫌なことを平然と」
卯月「とんだ外道ですよ外道!」
P「いや! まだだ! まだ奥の手がある!」ポパピプペ
李衣菜『もしもし。どうしたんですかプロデューサー』
P「リーナ。6月9日って何の日かわかるか?」
李衣菜『え? 何かの祝日でしたっけ?』
P「バカヤロー! 6月9日はロックの日だろォ! 何でロックなアイドル目指してるのにそんなことも即答できないんだ!」
李衣菜『た、確かにロックの日ですけど』
P「しょうがないなリーナは。今からそっちに行ってロックとは何かを教えてやるよ。今どこにいる?」
李衣菜『別にいいですなつきちに教えてもらうんで。あ、ちょっと、みくちゃん』
みく『Pチャン……ええ加減にせえよ』
P「え? 何?」
みく『Pチャンさぁ。今何歳? いや、知ってるから言わなくてもいいけど。Pチャンもいい大人でしょ? 何でそんな子供っぽいことするの?』
P「おいおい。説教はよしてくれよ」
みく『みくだって説教したくないよ。でもあれやで。Pチャンって結構自分の欲望のままに行動起こすやろ。あんまりいかんと思うでそれ。大人としてそこらへん分かってるん?』
P「それは分かってるよ」
みく『じゃあ何でわかってんのにいらんことするん? え? わかってんのにやるって何? イカンことやと思わんの? そんなPチャンに影響されてニュージェネの三人がアホになったりゲッターロボとか言われるんやで。もうちょっとそこら辺さ、』
ブチッ!
P「……」
凛「で、なんて?」
P「みくがお前ら三人のことアホだって!」
未央「何だって! 今度みくにゃんに会ったときに問い詰めなくちゃ」
P「おう、そうしろ」
Prrr
卯月「今度は向こうから電話がかかってきましたよ」
P「だけどみくじゃない。だーりさからだ。よう、どうした?」
凛「だーりさ……誰?」
卯月「名前からして……女の人? ど、どうしましょう?」
未央「……あ! 未央ちゃん分かった! だーりさってあれだよ。亜里沙先生だ」
卯月「あ、亜里沙さん。持『田』亜『里沙』でだーりさですか」
凛「プロデューサーって亜里沙さんにそんな頓狂なあだ名付けてるんだ」
P「そりゃよかったな。おう、こっちも今度チケット用意してやるよ。贔屓してくれよ。じゃあな。ん?」
未央「亜里沙先生と何話してたの?」
P「亜里沙先生? ああ、今の電話はあの亜里沙じゃないぞ」
凛「じゃあ、誰?」
P「765プロの松田亜利沙だ。前にちょっとした仕事で知り合ってな。今じゃすっかりマブダチよ。まあ少し愛海成分が濃い目だけどな」
凛「他のプロダクションの仕事に関わったの?」
P「ちょっとな。これだよ。これ」
未央「あ、それってゲームアプリ『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』じゃん」
P「そう。これ関連で知り合ったんだ。デレステとはまた違った魅力がある。あいつのSSRが来たら真っ先に引いてやるって約束してんだ」
凛「プロデューサーってそう言うの好きそうだよね」
未央「私もやってるよ!」
凛「未央もまあ、流行に便乗しそうだよね」
卯月「私もやってます!」
凛「……え?」
P「へぇ。最初のSSRガチャ回したか? 誰が当たった?」
卯月「私は未来ちゃんが当たりました!」
未央「私はこの翼って子」
P「どれくらい進んでる……って言ってもまだ始まったばっかりだもんなぁ」
P・卯月・未央「わいわいわい」
凛「わ、私もダウンロードしよ」
P「はっ! いかんいかん。シアターデイズ談義をしてる場合じゃない。とっとと着替えろ。夏場でそんなクソ暑い恰好なんて見てるだけで暑い」
卯月「そうですね。汗もかいてきましたし」
凛「着替えてクーラーの効いた部屋でゆっくりするのも悪くないかな」
P「言っとくが着替えたら帰れよ」
未央「どうせ暇なんでしょ。いーじゃん」
P「だから……あ、そうだ。今から俺はR-18の動画を見ようと思ってるんだ。卯月は一年はえぇ! 凛と未央に至っては三年はえぇ! だから帰れ!」
卯月「R-18ですか!?」
未央「タ、タイム! タイムアウト! 作戦タイム!」
凛「どう思う? あの言いよう」
卯月「あ、そうだ、とか言ってましたけど。本当に見るんでしょうか?」
未央「いや、あれはハッタリだね。きっとそう言っておけば出ていくだろうって思ってるだけで実際には見ないと思うな。プロデューサー枯れてるし。まあ私はユリユリの薄い本を読んだことあるから平気だけどね。すんごいエグかったけど」
P「でぇ未央、お前ユリユリの本読んだことあんのか? やめとけよ。あいつの本は強烈だから」
卯月「プロデューサーは読んだことあるんですか?」
P「読んだことあるどころか掛け算談義をすることもあるぞ。トランスフォーマーの話で盛り上がるんだ」
凛「へー」
P「あいつはさ。メガ様の掛け算はスタースクリームの下克上カップリングが至上とか言ってるけど俺からすればコンボイとの宿命のライバルの組み合わせが好きなんだよな」
卯月「何言ってるんでしょうか」
未央「理解したら負けだと思うよ」
P「ところでさぁ凛。トランスフォーマーの映画に興味ないかなぁ」
凛「え? 何?」
未央「それってこの前見てた実写のやつ?」
P「そう。最新作『トランスフォーマー最後の騎士王』が8月4日に全国公開だ。いやぁ楽しみだ。なんせ三年ぶりの新作だからなぁ。楽しみだなぁ」
卯月「三年ぶりなら楽しみなのも仕方ないですね」
P「でもさぁ。今回、前作のロストエイジでガルヴァトロンとして復活したメガトロンなんだけどさ。あ、実写じゃガル『ヴァ』トロンね。ガル『バ』トロンじゃないよ」
凛「知らないよ」
P「今作でメガトロンに戻っちゃったんだよ。まぁさ、メガトロンの方がガルヴァトロンより知名度があるし戻した方が製作者側としても色々都合がいいかもしれないけど、ロストエイジから始まった新三部作でガルヴァトロンになったってことはある意味初代から2010に移ったような世代交代的な目線でも見られたのよ。そういう意味ではガルヴァトロンのままでいてほしいなって思う所もある」
凛「いや、だから知らないよ」
P「でもだからと言って今作で追加されたキャラクターで2010を思い立たせるキャラが追加されたのも事実。一人はクインテッサ星人。ムービーで出てきて2010にも登場。ロストエイジで創造主様ってワードが出てきてクインテッサ星人かなって思ってたけどその通りだった。プリマクロンかなとも思ったけど敵になる要素もないし。もう一人がホットロッド。こいつが日本で言うホットロディマスだ。え? マイクロン伝説で出てきたやつとは違うのかって? あれは海外ではホットショットだから違うんだよなこれが。まあロストエイジでオプティマスが去ったからもしかしたらロディマスが新しい司令官として出てくるかもなんて思ってたけど、こんな形で参戦するとは思いもしなかった」
未央「自問自答してる」
P「2010要素が追加されたのは本当に心が沸いたよ。あと目玉なのがやっぱりオプティマスとバンブルビーの闘い。初代のサイバトロンの逆襲の話を思い出させてくれる。映画は最終章って言ってるし、そろそろユニクロンも出てくるかもな。ユニクロンが地球にユニクロンズスポーンを送り込んでくるとかやりそうだ」
卯月「で、興味があったらどうするんですか?」
P「あとさ! クインテッサ星人が出てくるってことはさ! ある意味バンブルビーのパワーアップも無きにしも非ずって思ってんのよ! CMでビーがバラバラにされてじゃん? 2010じゃゴールドバグに改造されてるからさ! バラバラになって何らかの方法でクインテッサの技術を使って復活するんじゃないかなーって思ってよ! わかってるよ! 限りなく低い可能性かもしれないけど、リベンジのジェットファイアと合体したオプティマスみたいにビーのパワーアップイベントもあってもいいじゃないかなーって思ってさ! なぁ!」
未央「ちょっと落ち着いてよ! 興味があるって言ったらどうするの!?」
P「あ、あぁ。Blu-ray貸してやるよ。俺は映画を奈緒と比奈とユリユリで見に行くけどな」
凛「あぁ……奈緒も行くんだ」
P「ちなみに8月11日公開のMCU最新作『スパイダーマンホームカミング』と8月25日公開のDCEU最新作『ワンダーウーマン』は光と麗奈とで見に行くつもりだ。楽しみだなぁ! そっちも興味あるならBlu-ray貸すぞ」
卯月「そうですか……」
未央「あ、そうだ! こんなオタクトークなんかより! プロデューサー! R指定の動画、今から見るんだよね。どうぞご自由に」
P「ほう、ませた蒼ジャリ共が。見てもいいって言うんなら遠慮なく見るぞ。結構衝撃的な絵だからショック受けても知らないぞー」
凛「そんなこと言って本当は見ないんでしょ」
卯月「ちなみにどんな内容なんですか?」
P「どんなって言われたら……モーコンの動画だ」
凛「毛根!? 何それ?」
卯月「毛根のR指定って、何でしょうか?」
未央「でもなんか、いざそう言われるとどこかしらやらしい感じがする」
P「まあ見るんならいいけど、後悔すんなよ」
三人「ゴクリ」
~三分後~
卯月「おえー!」
凛「気分悪……」
未央「プロデューサー……流石に趣味悪いよ」
P「R指定のモーコンの動画っつったらモータルコンバットしかねぇだろ! 俺はモータリアンなんだよ!」
未央「R指定とCEROは違うじゃん!」
P「うるせー! お前らが帰らないからだろ! ゆっくりしたいんだよ俺は!」
未央「うわー! 気分を害した! 横になりたい気分になったー!」
凛「あんなもの知りたくなかった」
卯月「もう私たちは一歩も動く気になれません」
P「コラ! 床に寝そべんな! 帰らなかったお前らが悪い!」
未央「へーんだ! そんなこと言ったって私たちはもう梃子でもここから動かないよ! 動いてほしければ踏んずけてでも、」
P「ふんっ!」
未央「あぶなっ! ちょっと、今見た? この人担当アイドルを踏んずけようとしたよ! ドメスティックバイオレンスー!」
P「動いてほしけりゃ踏めと言ったろう? そっちの二人は踏んずけられたいのか?」
凛「私はふっ! 腹筋してるふっ! だけだからふっ!」
卯月「私は床掃除をしてるだけです」キュッキュ
未央「うわっ裏切られた!」
P「どうする? 掃除嫌いの卯月が人ん家の床を掃除し始めるなんて違和感バリバリだけど、お前ひとりが反逆の意思を持ってるみたいだぞ」
未央「うおー! こうなったら私が最後の砦だ! 負けてたまるかー!」
地味にドメスティックって嫁入りする気まんまんじゃん
光なら明明後日のライダーと戦隊じゃない?
まさかのFATALITY
未央「ぬぅ……はぁっ!」
P「うわっこいつブリッジしやがった」
凛「メイド服のブリッジとか普通はお目にかかれないよ。よいしょっと」
未央「ちょ、しぶりーん? しぶーりん!? 何で私のお腹に座ってるの? 重たいんだけど」
凛「そんなに体重かけてないから大丈夫でしょ。これもレッスンだと思って」
未央「うぉおおお!」
P「なんでいきなり体育会系紛いなことおっぱじめてんだこいつら。突発的すぎる」
卯月「それでも三分と持たないとおもいますよ」モグモグ
P「ん? あ、それ! 買ってきたアイス勝手に食べてんじゃねーよ!」
卯月「え? あ、ごめんなさい! つい……食べます?」
P「人の喰いさしを横取りするほど貧乏性患ってはいない。くれてやるよ」
卯月「えと、それも悪い気がしますし……一口どうぞ」
P「ん? 食わせてくれるのか? じゃあ遠慮なく……美味しいなぁ。食いたいから買ってきたのになぁ」
卯月「今からでも、差し上げますけど」
P「いいよ。俺の代わりに味わってくれ」
卯月「はい。ありがとうございます」
凛「ふ―――――ん」
未央「ほわぁあ!? お腹からすごい殺気! まさかしぶりん……アイスを食べたいのかい?」
凛「は? 別に違うけど」
未央「ちょっとどいて。よいしょっと。しょーがないなーしぶりんは! よし、そんなにアイスが食べたいなら食べさせてあげる! しかも未央ちゃんのあーん付きで!」
凛「だからほしいわけじゃ」
未央「冷凍庫に直行! アイスを求めて……! あれ? プロデューサー! アイスが全然無いじゃん! どうして!?」
P「そりゃ無いからコンビニに買いに行ったんだよ」
未央「だったら私たちの分も買ってきてよ! もういい! 私アイス探すのやめる! しぶりーん! 代わりと言っちゃなんだけど、ジャーキーがあったから持ってきたよ。ほら、あーん」
凛「……」
未央「ほらほら。ちゃんと口開けないと食べれないぞー。ほら、あー、」
凛「フンッ!」
未央「あーっ! ちょっと、食べたいからって袋ごと取らないでよ! 私も食べたいんだから」
凛「だったら全部食べさせてあげるよ!」
未央「オゴボボボ!? やめ、ブボォ! ジャーキーにおぼれる!」
卯月「何やってるんでしょうかあの二人」モグモグ
未央「あぁ……なんか動いたら汗でべとべとになった。ちょっとシャワー借りるね」
P「男の部屋で当たり前のようにシャワーを……行っちゃったよ」
凛「じゃあ私たちもゆっくりしよっか」
卯月「私も後でシャワー借ります」
P「あのさぁ……まぁいいや。何お前ら。そんなに俺の部屋が好きなの?」
凛「暇だしね」
卯月「ファミレスとか喫茶店だとお金かかりますしね」
P「体のいいたまり場ってことか。まあまだお前ら二人ならそれなりに静かなんだけど、未央がいるとタガが外れるよな?」
凛「もしかして、そんなこと言って未央だけ追い出すつもり?」
卯月「仲間はずれはダメです。皆一緒だからいいんじゃないですか」
P「安心しろ。追い出すならお前ら三人ともまとめてだ。皆一緒だからいいんだろう?」
凛「未央はちょっとやりすぎなところがあるよね」
卯月「悲しいですけど安住の地のための尊い犠牲となってもらいましょう」
P「お前らの友情って取り外しが簡単だよな」
光は特撮好きなんだよなぁ
未央「シャワー出たよー!」
P「今度は随分な薄着だ。て言うか髪乾かせ」
未央「やっぱプロデューサーのシャンプーはダメだね。ゴワゴワする。今度自分のシャンプーもってこよっと」
P「そのことなんだけどさぁ未央。お前ら三人の出入りを禁じようかと、」
未央「ねぇドライヤーってどこにあるの? ここ」
P「手に持ってんじゃないか……ん?」
未央「ニコニコ」
P「……髪、乾かしてやるよ」
未央「やったー! プロデューサー大好き!」
P「フハハ。俺も大好きだぞ」
卯月「私も浴びてきますね」
未央「はぁー。やっとゆっくりできる~」
P「ソファーにぐでんな」
凛「……」
未央「……しぶりんって匂いにうるさい方?」
凛「ん? 何いきなり?」
未央「いや、しぶりんってネットじゃ匂いフェチのクンカーってキャラ付けされてるじゃん」
凛「は? 何その風評被害怒りで我を忘れそうなんだけど」
未央「というわけで実験! ここにプロデューサーのワイシャツがあります!」
P「勝手に持ち出すな!」
未央「これをしぶりんに与えます。はい」
凛「……」シュッシュ
P「ちょっと、何消臭スプレーかけてんだ! 言っとくけどちゃんと洗ってあるぞ!」
凛「安心して。これトイレから拝借したやつだから」
P「トイレの消臭元じゃねーか! 俺のワイシャツは便器臭いって言うのか、あーん!?」
卯月「出ましたー」
凛「じゃあ私も入ってくる」
P「こら凛! 話は終わってねぇぞ! オイ!」
未央「暇だねぇ」
卯月「暇ですねぇ」
P「頭を動かすな卯月。乾かしづらい」
未央「なんか面白い話してよしまむー」
卯月「面白い話ですか? そうですね……ウチの近くに白い犬を飼っているお宅があるんです」
P「え? 話すの?」
卯月「その犬はいつも吠えていてとても怖いんですけど、この前たまたま寝ていてこっちにお尻を向けていたんです」
未央「ほうほう」
P「……ん?」
卯月「ですから尻尾を見るのも初めてで、その時思ったんです。白い犬は尻尾も白いんだなって」
未央「当たり前じゃん。尻尾だけ違う色の犬っているの? いるのかな? どうなんだろ」
卯月「これが本当の尾も白い話です」
未央「……ん? どういうこと?」
P「それって楓に教えてもらった話じゃないのか?」
卯月「そうです。最初聞いた時は目から鱗と言いますか、トンチが利いてるなと思いました!」
未央「え? どういうこと? え? え??」
凛「出たよー」
未央「さぁて、三人とも普段着になったところで、リラックスターイム!」
卯月「ぐでー」
凛「……」ペラ
P「お前らもう、何言っても出てく気ないよね」
未央「観念した!?」
P「……次は部屋に入れないようにする」
未央「許しが出たよー! よーし何するー」
卯月「やることないですねぇ」
凛「そうだね」
P「じゃあお前ら、キン肉マン読めよ。ネット連載の新シリーズでおそらく肉ファンの誰もが予想できなかった展開が起きてるから是非読め」
凛「プロデューサーってキン肉マンばっかだよね」
P「何ぃ。やっぱ少年漫画より少女マンガか? 最近anotherとして復活したフルーツバスケットあたり……キン肉マン面白いよ。シルバーマンカッコイイよー」
卯月「やっぱりキン肉マンですか」
未央「そればっかだよねー」
未央「それよりもっとさぁ。皆でワーッと遊べることない?」
P「だったらPS4でカラオケするか? 部屋も防音仕様で思いっきり歌えるぞ」
凛「意外。プロデューサー自宅でカラオケなんてするんだ」
P「もちろん一人ではしないがな。奈緒、比奈、ユリユリ、菜々さんと集まってアニソン大会を定期的にやるんだよ。スイーツファイブに対抗してアニソンファイブを結成してなぁ!」
卯月「楽しそうですね!」
P「俺の部屋に集まってアニソン大会の他に、漫画を持ち寄ったり、アニメや映画鑑賞をしたり、比奈の原稿を手伝ったりといろいろと活動してるんだ」
未央「案外活動的ですな」
P「で、歌うの?」
卯月「私は気まぐれロマンティックを入れます」
凛「私は蒼穹」
未央「私はラブリーかな!」
P「じゃあ俺は鋼鉄の勇気で」
未央「うーん……プール行きたい」
P「あん? 何だよ。歌ってる途中でいきなり」
凛「確かに、夏だもんねぇ」
卯月「前に海は行きましたけど、プールは行ってませんね」
未央「というわけで今度! プール行こうよプール! オフの日に!」
凛「うん。いいね。行こうか」
卯月「楽しみです!」
P「おう、行って来い。そして夏を楽しんで来い」
未央「行ってこいじゃないよプロデューサー。プロデューサーも行くんだよ!」
P「はぁ? やだよ。日差しの強いところには行きたくないし焼きたくない。美肌思考なの俺は」
凛「じゃあ屋内プールのレジャー施設にする」
卯月「確か温泉とかもありましたよね」
未央「そうと決まれば早速買い物だ! いこっプロデューサー」
P「あーん? お前ら三人で行けよ」
凛「いいじゃん。プロデューサーも一緒に行こうよ」
卯月「一緒に買い物したら楽しいですよ」
P「そう……だな。どうせ家にいても暇だしな。よしっいくかっ! 準備しろテメーら!」
三人「わぁー!」
終わり
シンデレラはマーベル感でミリオンはDC感がある。
8月4日公開実写TF最新作『トランスフォーマー最後の騎士王』みんな観よう。
8月11日公開MCU最新作『スパイダーマンホームカミング』みんな観よう。
8月25日公開DCEU最新作『ワンダーウーマン』みんな観よう。
週刊プレイボーイ web comic『キン肉マン』みんな読もう。
おつ
今度から書くならニュージェネ以外のキャラとかも把握してこい
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