ガヴリール「嘘の告白?」マルティエル「はい、そうです」 (136)



―ガヴリール家―

ガヴリール「珍しい来客が来たと思ったら……一体どういうことっすか? マルティエルさん」

マルティエル「言葉の通りです、ガヴリール様」

マルティエル「ラフィエルお嬢様を初め、サタニキア様とヴィネット様、タプリス様に嘘の告白をお願いしにきました」


ガヴリール「…………」

ガヴリール「なんで私にそれをしてほしいんですか?」

マルティエル「お嬢様達の反応をみたいからです」キリッ

ガヴリール「相変わらずですね、マルティエルさん」ハァ




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501172187



ガヴリール「それに告白って……ヴィーネ達に『好き』って言うんですよね///」

マルティエル「はい、そうです」

ガヴリール「ちょっと恥ずかしいな……」

ガヴリール「それに、私には何のメリットもないし……」

マルティエル「…………もし、ご協力いただけたら謝礼をお渡しましょう」

ガヴリール「え……いくらぐらい?」



マルティエル「10万円を謝礼として出させていただきます」

ガヴリール「!?!?!?!?」

ガヴリール(10万あれば今月の生活費を賄える! いや、下手したらネトゲに課金できるぞ!)

ガヴリール「分かった! やるよ!」

マルティエル「ありがとうございます」ペコッ


ガヴリール(まあ、告白しても皆、断ると思うから大丈夫でしょ)ウンウン




マルティエル「では、早速ですが説明させていただきます」

マルティエル「一つ目に、告白する対象を私が選ばせていただきます。そして、告白する時は必ず二人きりでお願いします」

マルティエル「二つ目に、告白したときに相手からの返事をその場で聞いてください」

ガヴリール(うわぁ……嘘でも断られるのは嫌だな……)

マルティエル「他に何か分からないことがあったら、質問してください」




ガヴリール「もちろん、ネタ晴らしの時にフォローをしてくれますよね?」

マルティエル「はい、フォローしてほしい時は右手を上げてくだされば、すぐに私が来てその方にご説明いたします」

ガヴリール「分かったよ」



マルティエル「それでは、明日の学校でガヴリール様が告白をする相手を、私が選ばせていただきます」

マルティエル「学校内ならいつでも告白してもいいです」

マルティエル「では、失礼しました」シュン

ガヴリール「……」

ガヴリール(嘘の告白か……)




マルティエル(…………)

マルティエル(これで面白いものが見れますね)

超期待

期待

何処に落ち着くのか



―翌日の学校 昼休み―

ガヴリール(うーん、連絡はまだ来ないな……もう昼休みだよ……)チラチラ ソワソワ

ヴィーネ「どうしたの、ガヴ? さっきから頻りに携帯見てるけど……」

ガヴリール「いや! なんでもないよ!」アセアセ

ヴィーネ「? ならいいけど(ソワソワしてるガヴ可愛い!)」

ガヴリール(この待たされている時間が好きじゃないんだよ)ピロピロピロ

ガヴリール(! 来たか!)



マルティエル『最初に嘘の告白をしていただくのは、ヴィネット様です』

ガヴリール(初手はヴィーネか!)

マルティエル『告白はいつでも結構です。ヴィネット様が終わったら、次の方に行きます』

マルティエル『それでは、お願いします』



ガヴリール(こういうのはすぐがいい! もたもたしたら覚悟が逃げる!)ガタッ


ガヴリール「ヴィーネ!」

ヴィーネ「ど、どうしたのガヴ?」

ガヴリール「大事な話があるんだ。一緒に来てくれるか?」キリッ

ヴィーネ「はい……(やだ、ガヴかっこいい)」キュン



―屋上―


ガヴリール「…………」スタスタ

ヴィーネ(えっ、なんで屋上に来たの!? も、ももももしかして……!)



ヴィーネ(告白!?)



ヴィーネ(…………いや、それはないわね)

ヴィーネ(どうせ、『課金しすぎたからお金貸して♡』とかでしょ)

ヴィーネ(いつも積極的にアピールしてるのに、ガヴは気づいてくれないし……)ハァ


ヴィーネ(とにかく! 期待したら駄目よ、ヴィネット!)

ヴィーネww



ガヴリール(……)

ガヴリール(なんだこれ……! すげー緊張してきた……)ドキドキ

ガヴリール(……こんなの引き受けるんじゃなかったな)

ガヴリール(でも、もう今更だし……覚悟を決めるか!)グッ


ガヴリール「あの……ヴィーネ……///」

ヴィーネ「な、何かしらガヴ……」


ガヴリール「……」スーハー

ガヴリール「私ね……ヴィーネのことが……!」

ヴィーネ(あ、あれ。これはもしかして……)ドキドキ








ガヴリール「好きなんだ///」カアア






ヴィーネ(……)

ヴィーネ(キ……)

ヴィーネ(キタ――――(゚∀゚)――――!!)ガッツポーズ!


ガヴリール「ヴィ、ヴィーネ!? どうしたの!?」

ヴィーネ「えへへ……ちょっとね///」

ヴィーネ(苦節一年とちょっと……ここまで来るのに長かった……)

ヴィーネ(通い妻の如く、ガヴの家に行って色々な世話をして……そしてようやく……)


ヴィーネ(私の恋が実ったのね)グスッ



やばい(やばい)



ガヴリール「あ、あの……できればすぐに返事が欲しいんだけど……(結構恥ずかしい///)」モジモジ


ヴィーネ「もちろん! あなたとお付き合いさせてください!!」

ガヴリール(なにーーーーー!?!?)


ヴィーネ「良かったわ……ずっと、片思いだと思っていたから……」

ヴィーネ「あなたと両想いになれて」ニコッ

ガヴリール「……!(ヴィーネ、可愛い……)」ドキッ

ガヴリール「(じゃなくて!)ホントに私でいいの!?」




ヴィーネ「ガヴ以外考えられないわ。それに……」スタスタ


ヴィーネが私に向かって、歩を進める

歩みを止める気配はなく、私もそれにつられて後ろに下がる


やがて、私は壁に追い込まれ逃げ場はなくなった



ヴィーネ「ねえ……ガヴ」ドン!

ガヴリール「な、なんですか……(これが噂の壁ドン!?)」ドキドキ



ヴィーネ「私はガヴが世界で一番大好きだよ」ボソ



ヴィーネは私の耳元まで顔を近づけて、優しく囁く

その悪魔のような天使の声は、三半規管を通って私の脳を直接揺さぶる





ガヴリール「~~~っ」ゾクゾク

ヴィーネ「今日あなたの家に行くね……ガヴとの恋人記念日で美味しい料理をたくさん作るからね」ボソッ


ヴィーネ「期待して待っててね」


ガヴリール「うん……///」カアア

ヴィーネ「買い出しに行くから、何か理由をつけて先生に早退したと伝えておいてね」

ガヴリール「……///」コクコク

ヴィーネ「それじゃ、また後でね。私の恋人さん♪」ニコッ スタスタ



ガヴリール「……」

ガヴリール(ヴィーネ……私のこと好きだったんだ///)ドキドキ

ガヴリール(ヴィーネなら……嘘の告白だったことは言わなくていいか///)



今日はここまでです
明日までにはすべて投下したいと思います

一人目の愛が深すぎる

ヤバイこれ何がヤバイってヴィーネ闇落ち一直線な気が


続きはょ



―本日の授業終了―


ガヴリール(ヴィーネは本当に早退したな……いつもは真面目な学生だから、『体調がすぐれないから帰った』と先生に伝えたら、納得したけど)

ガヴリール(それにしても嘘の告白は後3人か……次は誰なんだろう?)ピロピロピロ

ガヴリール(お、早速来たな)


マルティエル『お疲れ様です。早速ですが次の方をお知らせします』



マルティエル『次の方はタプリス様です。タプリス様は現在、校舎4階の廊下を歩いています』

マルティエル『現在、周りには誰も居ません。それでは、よろしくお願いします』


ガヴリール(次はタプリスか)

ガヴリール(……これはすぐに告白しろってことかな。まあ、行くか)ガタッ

サターニャ「ちょっと!? ガヴリールどこに行くのよ!? もうすぐ、ホームルーム始まるわよ!」

ガヴリール「すぐに戻るよ!」タッタッタッ





―4階 廊下―


ガヴリール(いた! タプリスだ!)スタスタ

ガヴリール「おーい、タプリス!」

タプリス「!」ビクッ

タプリス「て、天真先輩!? なぜここに!?」クルッ

タプリス「もしかして……私に会いに来たとかですか?(まあ、冗談ですけど)」

ガヴリール「ああ、その通りだ!」

タプリス「えっ///」ドキッ



ガヴリール「タプリスに伝えたい事があるんだ」キリッ

タプリス「えっと……今、ここでするんですか?(今日の先輩かっこいい)」キュン

ガヴリール「ああ、こういうのは早いほうがいいからな(後になるほど恥ずかしいからね)」

タプリス(……えっ!? これはもしかして!)

ガヴリール「実はな……私はタプリスのことが……」

タプリス「はい……」ドキドキ





ガヴリール「ずっと前から好きなんだ」





タプリス「……」ホホツネ

ガヴリール「どうした!? タプリス!」

タプリス「いえ……これは夢かなと思いまして……」

ガヴリール「夢じゃないよ。何ならもう一度言おうか?」

タプリス「!! はい、お願いします」モジモジ



ガヴリール「何度でも言うよ……私はタプリスのことが好きだ」





タプリス(や……)

タプリス(やったーーーー!)グッ

タプリス(前からお慕いしていた天真先輩から告白してもらいました! 相思相愛です!)ピョンピョン.

タプリス(ライバルは多かったけど……私を選んでくれて嬉しいよ……///)



ガヴリール「それで……返事はどうなんだ?」

ガヴリール(まあ、タプリスは私に対して恋愛感情はないだろう……尊敬してくれてはいるが)





タプリス「私も……天真先輩のことが大好きです……!」モジモジ



ガヴリール「……え?」

タプリス「天使学校の頃からずっと好きでした……本当に良かったです……」グスッ

ガヴリール「……」

ガヴリール(なんてこったorz)


タプリス「泣いては駄目ですよね……こういう時は笑わないと……」ポロポロ


ガヴリール「……!」

ガヴリール「タプリス!」ギュッ

タプリス「きゃっ! て、天真先輩!?」

ガヴリール「いいんだよ……無理して笑わなくても……嬉しい時は思いっきり泣いてもいいからな……」ナデナデ

タプリス「……」ジワッ

ガヴリール「……」ナデナデ

タプリス「天真先輩……私、今嬉しいです……」ギュッ ポロポロ

ガヴリール「ああ、ずっといてやるからな」ヨシヨシ


……………………………………
………………
……

タプリス「天真先輩、ありがとうございました!」ペコッ

ガヴリール「礼を言う必要はないよ。タプリスは私の恋人なんだから……」

タプリス「……はい!」

ガヴリール「ホームルームが始まるな。そろそろ戻ろうか」時計チラッ

タプリス「わあ! もうこんな時間です! 先輩、戻りますね!」タッタッタッ

ガヴリール「おお、気を付けてな」

タプリス「あ、そうだ!」クルッ

ガヴリール「? どうした?」

タプリス「今日、天真先輩の家に行ってもいいですか?///」モジモジ

ガヴリール「……ああ、構わんぞ!」

タプリス「ありがとうございます! では、また後で!」タッタッタッ




ガヴリール「……」

ガヴリール(私は何やってるんだよ!?)

ガヴリール(今日で恋人が2人も出来てしまった……これ、ただの二股じゃねーか!!)


ピロピロピロ


ガヴリール(こんな時に誰だよ!)

マルティエル『ガヴリール様、お疲れ様です。良いものを見させてもらいました』

マルティエル『その場のノリは怖いですね(笑)』

ガヴリール(なんで笑ってんだよーーー!!!)

マルティエル『後で、お二方には私からご説明しますのでご安心を』

ガヴリール(安心できないよ)

マルティエル『それでは、次の方はサタニキア様です。では、お願いします』




ガヴリール(次はサターニャ、最後にラフィエルか……)

ガヴリール(サターニャは大丈夫だろ。色々突っかかってくるが、恋愛感情はないだろ)ウンウン

ガヴリール(サターニャに恋愛感情あったら、三股になるな……誰かに刺されそう)ブルッ

ガヴリール(……とりあえず教室に戻るか)スタスタ


今日はここまでです
次はサタニキア編

これは集団ALR不可避

ガヴ・・・・生きろよ

えらい事になりましたなぁ



―教室―


ワイワイ   ガヤガヤ  ジャア、ブシツイコッカー マチコーハヤクー ア、フタリトモマッテヨー

ガヴリール(あー、もうHR終わってたか……)

サターニャ「ガヴリール!! HR中、どこに行っていたのよ!! ヴィネットも昼休み以降いなくなるし……」

ガヴリール「まあ、野暮用だよ。……なんだ、寂しかったのか?」

サターニャ「そ、そんなんじゃないわよ!」

サターニャ「今日、私達は掃除当番だからさっさと終わらせるわよ!」




ガヴリール「えー、だるいなー」

ガヴリール「……そうだ! サターニャ、一緒にさぼらない?」

サターニャ「いやよ! 前にサボったら、グラサンから一ヵ月も掃除当番させられたし……」ドヨーン

ガヴリール「それは嫌だな……しょうがない、早く終わらせるか」

サターニャ「今日の掃除場所は体育館裏ね」


ガヴリール「じゃあ、行きますか(ん? 体育館裏……誰も来なさそうな場所だな……)」

ガヴリール(よし、そこでサターニャに告るか!)





―体育館裏―


サターニャ「……」サッサッ

ガヴリール「……」サッサッ

ガヴリール(サターニャは無言……ふたつの箒の掃く音だけがする)

ガヴリール(……なんでこんな時に限って、黙ったままなんだよ!)

ガヴリール(……とりあえず、話を振ってみるか)

ガヴリール「サターニャ、最近どうだ……?」

サターニャ「……どうって何が?」



ガヴリール「あー。最近、私に勝負を仕掛けなくなったから、何かあったのかと……」

サターニャ「……別に。ただ、いちいち突っかかるのもどうかと思っただけよ」

ガヴリール「サターニャはやっと大人になったな」ケラケラ

サターニャ「あんたは色んな意味で子供だけどね」チラッ

ガヴリール「あ? なんで私の体を見ながら言ってるんだよ?」ピキピキ

サターニャ「ふふ……冗談よ」

ガヴリール(サターニャとの関係はいいな……天界時代はこういう冗談を言い合える相手は、中々居なかったからな……)

ガヴリール(……)

ガヴリール(……さてと、そろそろ告白でもしようか)

ガヴリール(サターニャなら嘘の告白も冗談で済ませられると思うしな)




ガヴリール「なあ、サターニャ」


サターニャ「ガヴリールどうしたの?」サッサッ








ガヴリール「私、サターニャのことが好きだ」





サターニャ「……」ピタッ

サターニャ「……」

サターニャ「ごめん、もう一回言ってくれるかしら?」

ガヴリール「(ん?)私はサターニャのことが好きだ」

サターニャ「……それ、本気で言ってるの?」

ガヴリール「ああ、本気だ(あれ、なにかおかしいな……)

サタ―ニャ「そっか……」ニコニコ

ガヴリール(今まで見たことのない笑顔だった。勝ち誇った顔でもなく、ただ純粋に嬉しそうな顔……)

ガヴリール「それで……返事はどうなんだ?(まあ、断るだろ)」




サターニャ「……少しだけ、話してもいいかしら?」

ガヴリール「……ああ、いいぞ」

サターニャ「私ね……今までずっと、一人だったの……」

ガヴリール「……」

サターニャ「魔界では誰にも相手にされずに、大悪魔になるためだけに努力してきた……つもりだった」

サターニャ「結局は寂しかったのよ……大悪魔になりたいのは本当だけど、皆に構ってほしかったのもある……」

ガヴリール「サターニャ……」



サターニャ「下界に来て、一人でやっていこうと思ったわ……けどね、」


サターニャ「ガヴリール達に出会えた」


サターニャ「あんた達と出会ってから……今まで楽しかったわ」

サターニャ「ヴィネットは私を遊びに誘ってくれて、ラフィエルは勉強とかで世話になったし、タプリスは……まあ、可愛い後輩ね!」

ガヴリール「なんだそりゃ」クスッ

サターニャ「そして……あんたは私に正面から向き合ってくれた……」

サターニャ「本当に面倒くさいなら、あんたは私を相手にしなかったわ」

ガヴリール「……そうかもな」

サターニャ「それが嬉しくて有難くて……そして、ガヴリールに初めての感情を抱いたわ」

ガヴリール(え? もしかして……)



サターニャ「辛気臭い話はここでおしまい!」

サターニャ「ガヴリール!」

ガヴリール「は、はい!」





サターニャ「私もあなたのことが好きです……どうか、私と付き合ってください……///」カアア




ガヴリール「……」

ガヴリール(サターニャァァァ! お前もかよぉぉぉ!!)

ガヴリール(なんだこれは! 私にモテ期が到来!?)



サターニャ「これで……恋人同士ね///」モジモジ

ガヴリール「……!」ドキッ

ガヴリール(サターニャかわいい///……じゃなくて!)

ガヴリール「えっと……実はだな……」

サターニャ「ガヴリール! 今日、あなたの家に行くわね!」

ガヴリール「え、ちょっと……」




サターニャ「よくわからないけど……恋人になったらベッドの上でなにかするんでしょ?」

ガヴリール(それって……あれだよな///)カアア


ガヴリール(くそ、このままじゃ埒があかない……マルティエルさんを呼ぼう!)右手 サッ

サターニャ「ん? なにその右手……? ああ、分かったわ!」


パアン


ガヴリール(ハイタッチ!?)

サターニャ「じゃあ、私は家に帰った後、ガヴリールの家にすぐに行くわね!」タッタッタッ

サターニャ「また後でね!!」タッタッ


ガヴリール(……もういない!)

ガヴリール「どうしよう……まさか、サターニャも私のこと好きだったなんて……///」




マルティエル「モテモテですね、ガヴリール様」スッ


ガヴリール「わっ!! いきなり現れないでよ!」

ガヴリール「それよりも、なんでさっきは助けなかったの!?」

マルティエル「お手洗いに行っておりました」

ガヴリール「嘘つけ!!」

マルティエル「さて、ガヴリール様。いよいよ嘘の告白も終盤に入ってきましたね」

ガヴリール「話聞けよ!…………最後はラフィだな」

マルティエル「はい、ラフィエルお嬢様です。今、お嬢様はガヴリール様達の教室にいらっしゃいます」

ガヴリール(ラフィは教室で、何をしているのだろうか?)

マルティエル「お嬢様に告白が終わったら、謝礼をお渡しします。その後、皆さんにご説明を致します」

ガヴリール「……本当にお願いします」

マルティエル「お任せください。では、お願いします」シュン

ガヴリール「……」


すみません、投稿かなり遅れました

今週中には終わらせるので、どうぞお付き合いください

次はラフィエルです

期待しかない

ゼルエルとハニエルとまち子も混ぜよう

待てない!まだか!

いいガヴサタだ
ガヴは最終的にNice boat.されてしまうのだろうか



―廊下―


ガヴリール「……」トコトコ

ガヴリール(残るはラフィだけか……)トコトコ

ガヴリール(ラフィは私の告白は断るだろう……なぜなら、)




ガヴリール(ラフィエルはサターニャのことが好きだからな)





ガヴリール(サターニャもラフィのことは少なからず、気になっていると思っていたが……誤算だった)トコトコ

ガヴリール(サターニャは私のことが好き……嘘の告白とはいえ、結局はラフィエルの恋が実らなくなってしまった……)トコトコ

ガヴリール(正直、罪悪感を覚えている……ラフィは私にサターニャのことで、恋愛相談をした時もあった……)

ガヴリール(天界からの数少ない友達で、サターニャ達とは違った友情を感じている)


ガヴリール(……今の私には柄にもないことを思っているな)クスッ




ガヴリール(嘘の告白か……なんで引き受けたのかな……)トコトコ

ガヴリール(お金のため……?)

ガヴリール「……」

ガヴリール(……いや、違うな)

ガヴリール(もしかしたら私は……)



ガウリール「……お、もうすぐ教室に着くな」



次はラフィか

ほぅ

ガヴちゃん既に取り返しがつかないレベルになってるのに更に踏み込むのか

ここでやめたら10万が手に入らないからな

早く帰らないとガヴリール宅で戦争が始まるぞ

よっしゃあ!
規制解除されてる!
遅くなりましたが、今から投下します



―教室前―


ガヴリール(扉を開ければラフィがいる)

ガヴリール(まずは、何を話そうか……? いきなり告白するのは気が引ける……)

ガヴリール「なんか、緊張してきた……」

ガヴリール「……」スーハー

ガヴリール(いつも通り……いつもの感じで接しよう)

ガヴリール「よし、行くか」ガシッ


――――ガラガラ




ラフィエル「……」


そこにいたのは、銀髪の天使

彼女は窓際に立っており、校庭のほうをじっと見ていた

なにか面白いものを探すように……校庭で部活に精を出す生徒を見つめている

やがて、人の気配を感じたのだろう……ラフィエルは私のほうにゆっくり顔を向けて、第一声を放つ

ラフィエル「あら、ガヴちゃん。こんな時間にどうしたのですか?」


ガヴリール「いや、まあ……ちょっとね……」

ガヴリール(ラフィに告白しに来たとか、言いにくいよな)

ガヴリール「ラフィは何してるの?」





ラフィエル「私ですかー? 私は導き(いじり)の対象を探しているところです」

ガヴリール「そ、そうか……(ほんと、ぶれないな)」

ラフィエル「サターニャさんには敵わないですが……」

ガヴリール「ラフィはサターニャのこと大好きだからな」クスクス

ラフィエル「も、もう! ガヴちゃん! そんなのではないです!///」カアア

ガヴリール「え? サターニャのことは何ともないのか?」

ラフィエル「……ガヴちゃんは知っているくせに」プイッ

ガヴリール「ごめんよ、ラフィ」

ラフィエル「……今回は許しましょう!」

ガヴリール(本当にラフィエルは変わったな……)





ラフィエル「ガヴちゃん」

ガヴリール「どうした? ラフィ?」

ラフィエル「下界に来て良かったですね」

ガヴリール「ああ……そうだな……」

ラフィエル「ガヴちゃんも居て……ヴィーネさんやタプちゃんもいます」

ラフィエル「そして、サターニャさんがいる」

ガヴリール「……」




ラフィエル「ここは毎日、退屈しませんね」

ガヴリール「そうだな……」

ラフィエル「ですが……いつかこの日常も終わりが来ます」

ガヴリール「……どうしたラフィ? なにか悩み事があるのか?」

ラフィエル「ふと、そう思う日もあるんですよ」

ガヴリール「私はあんまりないな」

ラフィエル「ガヴちゃんらしいですね」クスッ



ガヴリール(いかんな……この雰囲気で告白したら、嘘だと言いづらそうだ……)

ガヴリール(何か話題をだして、この場の空気を変えよう!)





ガヴリール「あー、ラフィ」

ラフィエル「何でしょうか?」

ガヴリール「告白ってされたことある?」

ラフィエル「……え?」

ガヴリール(……)

ガヴリール(何言ってんだ私は!? 馬鹿なの!?)

ラフィエル「えーと……まあまあ、ありますよ?」

ガヴリール「え!? そうなの!?」




ラフィエル「はい……えっ! もしかして、ガヴちゃん気になるのですか!?」ズイ

ガヴリール「そうだよ……(顔が近い///)」ドキドキ

ラフィエル「そうですか♪」

ガヴリール「なんか嬉しそうだな、ラフィ」

ラフィエル「そんなことないですよー」

ガヴリール(……場の空気が和やかになってきたな! これならいけそう!)



ガヴリール「ラフィ! 実は話があるんだ!」

ラフィエル「あら、どうしました? ガヴちゃん」




ガヴリール「私と付き合ってください!」




ラフィエル「……」

ラフィエル「え……」

ガヴリール(……やっぱり、迷惑だったかな。恋愛相談した相手から告白されても気まずいだろうな……)

ガヴリール「えーと、ラフィ――」

ラフィエル「……」ツー

ガヴリール「……」

ガヴリール(泣いてる!?!?)

ガヴリール(ラフィ、泣いちゃったよ! そんなに私の告白が嫌だったの!? 逆にこっちが泣きそうだよ!)



ガヴリール「ご、ごめん、ラフィ! 迷惑だったよな! 実は嘘の――」

ラフィエル「嫌じゃないですよ」グスッ

ガヴリール「えっ?」

ラフィエル「今、すごく嬉しいです……」

ガヴリール「……どういうことだ?」

ラフィエル「天界時代から、私はガヴちゃんのことが」



ラフィエル「好きです///」






ガヴリール「……」

ガヴリール(ええーーーーー!?!?!?)


ラフィエル「天使学校で、白羽家の長女として見られている中……私自身を見てくれたのはガヴちゃんだけでしたから……」

ガヴリール「あ、あの時は私も友達いなかったから、その……友達欲しくて……」ゴニョゴニョ

ラフィエル「ふふ……分かっていましたよ。私も表面上の付き合いだけで本当の友人はいなかったから……」

ラフィエル「それでも嬉しかったんですよ? 本当の友達になってくれたのが……そこから私はガヴちゃんのことを……」

ガヴリール「そ、そっか……」



ガヴリール「そ、それで返事を聞かせてほしいな……」

ガヴリール(これで、ラフィエルもOKだったら4股になるよ! 何としても食い止めなければ!!)

ラフィエル「ガヴちゃん! 私とお付き合いしてください!」

ガヴリール(4股、決定―――――!!!)


ガヴリール「いいの!? サターニャはどうするの!?」

ラフィエル「サターニャさんは好きです。しかし、ガヴちゃんも同じだけ愛しています」スタスタ

ラフィエル「サターニャさんにはすでに好きな人がいます。その人には私は敵いません」ピタッ

ガヴリール(ごめん、それ私)



ラフィエル「だから、ガヴちゃん」スッ


ラフィエルは私の身長に合わせて、身を屈める。私の頬に優しく手をあて、ゆっくりと顔を近づける

これが何を意味しているのかは分かっている。しかし、拒むという選択肢は私の頭には一切なかった


ラフィエル「ガヴちゃん……大好きです」


場の雰囲気に気分が高揚した私は、目を閉じて、受け入れる態勢をつくった

夕陽が教室に差し込む中、私とラフィの唇が重なり合う。やがて、ラフィは私から顔を遠ざけた




ラフィエル「ねえ、ガヴちゃん」

ガヴリール「なんだ、ラフィ」

ラフィエル「私、今すごく幸せです」

ガヴリール「……そうか。それは良かったよ」

ラフィエル「これで恋人同士ですね」

ガヴリール「ああ、そうだな」

ラフィエル「ふふ……後で前に、一緒に進めていたゲームをしましよう!」

ラフィエル「そして、さっき以上のことをしましょうか」ボソッ

ガヴリール「えっ/// それはつまり……///」アワアワ

ラフィエル「では、ガヴちゃん。私は先に帰っていますね。その後、ガヴちゃんの家に行きますよ」テーンシノハネ、ヒーローゲテー

ガヴリール「……うん、分かった///」

ラフィエル「神足通!」シュン




ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール(あああああああああああああああああ!!!!!!!!!!)

ガヴリール(どうしようどうしようどうしよう!!!)

ガヴリール(まずいことになった……これ、殺されても文句言えないじゃん!)



マルティエル「お疲れさまでした、ガヴリール様」


ガヴリール「! 助けてください、マルティエルさん! このままじゃ、nice boatされます!」

マルティエル「誰からですか?」

ガヴリール「皆から!!」

マルティエル「そうですか。あ、ところで」

ガヴリール「おい! 無視すんな!」

マルティエル「謝礼をお渡しします。お受け取り下さい」スッ 10万円


ガヴリール「あ、どうも」

ガヴリール「……」

ガヴリール(よくよく考えたら、私の命10万で売っちゃったよ!!)



マルティエル「それはそうと、ガヴリール様にご質問があります」ピッ

ガヴリール「今はそれどころじゃない!」

マルティエル「もし、私がガヴリール様に、お嬢様達以外の方へ嘘の告白を頼んだ場合は、引き受けますか?」

ガヴリール「引き受けないよ」

マルティエル「……なぜですか?」

マルティエル「ヴィーネ達だから引き受けたんだよ。それ以外の人間なら、いくらお金を積まれようとしない」

マルティエル「……ゼルエル様でも?」

ガヴリール「あれこそ嫌だよ。なんで自殺行為を、しないといけないの?」




マルティエル「では、ハニエル様は?」

ガヴリール「ハニエルか……好きっていう感情はまだ分からないかもな」

マルティエル「まち子さんならどうですか?」

ガヴリール「まち子は……してもいいかな?」

マルティエル「そうですか。ありがとうございました」ピッ ペコリッ


ガヴリール「そんなことはいい。私を助けてく―――」クルッ

ガヴリール「……」

ガヴリール「もういないや……」




―ヴィーネ買い物中―


ヴィーネ「今夜は何を作ろうかしら……まあ、ガヴの好きな物をたくさん作りましょう!」

ヴィーネ「そして夜は二人で……///」キャー


ガヴリール「どうする私! 考えろ!!」



―タプリスの家―


タプリス「せっかく、天真先輩と恋人同士になったのですから、気合をいれてオシャレをしましょう!」

タプリス「待っていて下さい! 天真先輩!」


ガヴリール「嘘だとどうしたら伝えられる……!」




―サターニャ邸―


サターニャ「恋人がベッドの上でする行為って、まさかこれ!?」 PCカチカチ

サターニャ「ガヴリールにエッチな悪魔だと思われたらどうしよう///」

サターニャ「……いや、ここは攻めるのよ! 待ってなさい、ガヴリール!!」


ガヴリール「一人ずつ、伝えていくか……? 駄目だ、効率が悪い……!」



―ラフィ家―


ラフィエル「うーん、ガヴちゃんが楽しめそうなゲームは分からないですね……」

ラフィエル「……恋愛ゲームを持っていきますか。そして、私を攻略していくガヴちゃん……///」エヘヘ

ラフィエル「あっ! すでにガヴちゃんに攻略されていましたね! うっかりしてました!」テヘッ


ガヴリール「クッ……! まったく、思いつかない……!!」




ガヴリール「……そういえば」


ガヴリール「今日、ヴィーネ達私の家に来るんだった」orz






次回がラスト  ガヴリール修羅場編

ワクワクしてきた

ガヴちゃん面白い事になってる

そしてガヴヘッド争奪戦へ…(nice boat.)

収拾のつき方が想像できん!
どうなるんだ

かなしみーのー

5Pで解決



ガヴリール「今の時刻は……17時半!」チラッ

ガヴリール「いつ私の家に来るかは分からない……まずは、みんなに電話しよう」

ガヴリール「それで、今日は家に来ないように伝えよう!」

ガヴリール「まずはヴィーネから……」プルルルル

ガヴリール「…………でない」

ガヴリール「次はタプリス」プルルル…


…………………………

………………

……



ガヴリール「おかしい……4人に電話しても誰も出ない……」

ガヴリール「神足通を使って家に帰るか」テーンシノハネ ヒーローゲテー

ガヴリール「…………」

ガヴリール「駄目だ。パンツさえ移動しなくなった……」

ガヴリール「くそっ、こんな時に神足通を使えないとは……情けない」

ガヴリール「……しょうがない。走って帰るか」ダッ




―ガヴの家前―


ガヴリール「ゼエゼエ……普段運動してないから、相当きつい……ゼエゼエ……」

ガヴリール「今の時刻は……18時か……」フウ

ガヴリール「まだ、誰も家に来ていないことを祈ろう」

ガヴリール(タプリス以外は家に入れるから、照明がついているなら確実に居るだろうな)

ガヴリール「スーハー……よし! 誰も居ませんように!!」ガチャッ


―玄関―


ガヴリール「明かりは付いてない……まだ来ていないのか……」キョロキョロ

ガヴリール「はあ……良かった……」ホッ

ガヴリール「皆が来る前に、対策を練ろう」スタスタ


ガヴリール(この時、私はまだ気付いていなかった。玄関に誰かの靴があったことを……)

ガヴリール(玄関から居間へ繋がる廊下が、少しだけ片付いていることを……)




ガヴリール「はあ……疲れた……」ガチャッ


ドアを開けると夕陽が沈み込み、薄暗くなっていく部屋に、3つの影があった

その影の主はヴィーネ、サターニャ、タプリスだった


ガヴリール「ヒッ……」


3人は机の周りに座り、じっと俯いていた

そのあまりにも異様な光景に思わず、小さな悲鳴を上げていまった

その悲鳴に反応して、ヴィーネがゆっくりと顔をあげ、私を見て言った


ヴィーネ「あら……おかえりなさいガヴ……」



ガヴリール「た……ただいま……」

ヴィーネ「なんでこんなに遅かったのかしら……?」

ガヴリール「え、えっと……」

ヴィーネ「もしかして……」


ヴィーネ「また、誰かを誑かしていたの?」


ガヴリール「!!」

ガヴリール(ヴィーネ達はすでに知っている……私のやった行いを……)ジリジリ


ポスッ


ガヴリール「ん……頭に柔らかいものが……?」

ラフィエル「あらー、ガヴちゃんはどこに行こうとしてるんですか……?」

ガヴリール(ラフィエル!? いつの間に後ろに!?)ビクッ

ラフィエル「取り敢えず……ガヴちゃん座りましょうか」

ガヴリール「あ、あの……」

ラフィエル「座りましょうか」

ガヴリール「はい……(ラフィ、怖いよ)」ストン 正座





ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

タプリス「……」

ラフィエル「……」

ガヴリール「……」



シーーーーーーン



ガヴリール(沈黙が怖い……なんで誰も音さえ立てないんだよ)

ラフィエル「……ガヴちゃん。なぜこんなことをしたのか理由を教えてくれませんか……?」

ガヴリール(避けては通れない壁……こんなことしてしまったんだ……すべて話そう)

ガヴリール「実は―――――――」




ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

タプリス「……」

ラフィエル「……」

ガヴリール「本当にすみませんでした……」ペコリ

ガヴリール(より一層、沈黙が深くなってしまった……)

ガヴリール「……」


ヴィーネ「……ねえ、ガヴ」

ガヴリール「は、はい。なんでしょうか……?」

ヴィーネ「こういうウソをついたのがガヴで良かったわ……」

ガヴリール「えっ……どういうこと……?」

ヴィーネ「他の人だったら多分、私は……」

ヴィーネ「……」

ガヴリール(……なんだよその間は!? 怖いんだけど!)





タプリス「先輩……」

ガヴリール「なんだ、タプ……リス……」

タプリス「ヒッグ……ヒッグッ……」ポロポロ

ガヴリール「タプリス……本当にごめん」ドゲザ

タプリス「せっかく……私の大好きな先輩と一緒に……なれると思ったのに……!」ポロポロ

ヴィーネ「タプちゃん、泣かないで……あなたの気持ちは分かるわよ」ナデナデ

タプリス「月乃瀬……先輩……!」ギュッ

ガヴリール「ごめん……タプリス」


サターニャ「ねえ、ガヴリール」

ガヴリール「はい……」

サターニャ「人の感情を弄んで楽しい?」

ガヴリール「楽しく……ないです……」

サターニャ「誰だってそうよね。……でも、私が好きになったのはそんな奴だったわ」

ガヴリール「はい……本当にごめんなさい」グスッ



ラフィエル「もういいですよ、皆さん」

ラフィエル「今回は許しましょう」


ヴィーネ「ラフィ、どうしたの? あなたは怒ってないの?」

ラフィエル「すごく、怒ってますよ。ただ、ガヴちゃんが私達の感情に気づいているなら、嘘の告白はしないと思ったんですよ」

ラフィエル「ガヴちゃんも反省しているようですし……ここは終わりにしましょう」

ガヴリール「ラフィ……」グスッ

サターニャ「……確かに許せば苦労はしないわね」

サターニャ「それで、普段の日常に戻れるの?」

ラフィエル「そ、それは……」

ヴィーネ「難しいわね……ガヴに対する気持ちは本人に伝わったし」

タプリス「前のようには……戻れませんね……」




ガヴリール(……本当に私はなんて馬鹿なことをしたんだ)

ガヴリール(お金に釣られて大事なものを失くしてしまった……)

ガヴリール「……」

ガヴリール(いや、お金だけのためじゃない……! そのことを皆に言うんだ)

ガヴリール(私の本心を……)



ガヴリール「皆……言い訳になるかもしれないが、聞いてほしい」

ヴィーネ「なによ……」



ガヴリール「私が嘘の告白をしたのは、誰でもいいわけじゃない」

タプリス「……」

ガヴリール「他の人なら、金のためにこんなことしない」

サターニャ「……じゃあ、私達にしたのはなぜ?」

ガヴリール「それは……皆が私のことどう思っているのかを、知りたかったから……」

ラフィエル「ガヴちゃん……」

ガヴリール「まさか皆からOKされるなんて思っていなかった……」


ガヴリール「ヴィーネが家に来て、料理や掃除をしてくれるのは、ただお世話が好きだと思っていた」

ヴィーネ「こんなことするのは、ガヴだけよ」ボソッ


ガヴリール「タプリスも私を慕ってくれているのは、尊敬からくるものだと思っていたし、」


ガヴリール「サターニャは私のことライバル認識だと思っていた。ラフィは……別に好きな人いたから……」


ガヴリール「だから、皆は私に対して恋愛感情はないと思っていた」


タプリス「……」

サターニャ「……」

ラフィエル「……」

ガヴリール「皆にしたことは最低な行為だけど、これだけは……信じてほしい……」



ヴィーネ「……信じられないわ」

ガヴリール「……」

ヴィーネ「何言っても信じられない……また、それも嘘なんでしょ? その場しのぎなんでしょ?」

ガヴリール「これだけは本当だ! ヴィーネ達だから―――」

ヴィーネ「もういいわ!」

ガヴリール「……」ビクッ

ヴィーネ「もういい! もうガヴのことなんて知らない!」

ガヴリール「ヴィーネ……」

タプリス「お、落ち着いてください……月乃瀬先輩」

ラフィエル「そうですよ……少し冷静になりましょう」

サターニャ「……」



ヴィーネ「冷静になれですって……! そんなの無理よ!」

ヴィーネ「初めて好きになった人から、告白されたのよ! それが嘘だって……最悪じゃない……」グスッ

タプリス「……」

ラフィエル「……」

サターニャ「……」

ヴィーネ「ガヴから告白されて、両想いになり舞い上がって……恋人のために料理を作ろうと思って、学校を早退したのに……!」

ヴィーネ「告白が噓だったなんて……これじゃ、私が馬鹿みたいじゃない……!」ポロポロ

ガヴリール「ごめんなさい……本当にごめんなさい……」





ヴィーネ「だから、もういい! ガヴのことなんて……ガヴのことなんて……!」





ヴィーネ「大っ嫌い!!」





ガヴリール(ああ……もう戻れないのか……)

ガヴリール(当然の報いだ……ごめん、皆……)

ガヴリール「…‥」ポロポロ

ヴィーネ「……」ポロポロ

タプリス「天真先輩……」グスッ

ラフィエル(……)

サターニャ(ガヴリール……)


すみません、遅くなりました

これは前編です

後編は今日の夜に投下します

盛 り 上 が っ て ま い り ま し た

控えめに言って最高

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「皆さん、お待ちください!」


サターニャ「だ、誰よ!」


「私ですか? 私は……」

マルティエル「ラフィエルお嬢様の執事のマルティエルです。以後、お見知りおきを」


ラフィエル「マルティエル!? なぜここに!?」

タプリス(あ、この人が……)

ヴィーネ(ガヴに嘘をつかせた張本人ね……)ギリッ

ガヴリール「マルティエルさん……」ゴシゴシ



マルティエル「遅くなってしまい申し訳ありません」ペコリ

マルティエル「先程から、皆さんの話を聞いておりました」

サターニャ「悪いけど、これは私達の問題だから部外者は引っ込んでなさい」

マルティエル「そういうわけにもいきません」

ヴィーネ「じゃあ、何しに来たのかしら……」

マルティエル「はい。ここに来た理由は、ガヴリール様の発言が本心であることを証明するためです」




ヴィーネ「!!」

サターニャ「!!」

タプリス「!!」

ラフィエル「!!」

ガヴリール「!?!?!?!?」


ラフィエル「ど、どういうことですか! マルティエル!」

マルティエル「では、聞かせましょう。ガヴリール様の本心を」スッ

ガヴリール(あれは……録音機……?)



――――カチッ





マルティエル『もし、私がガヴリール様に、お嬢様達以外の方へ嘘の告白を頼んだ場合は、引き受けますか?』

ガヴリール『それはないね』

マルティエル『……なぜですか?』

ガヴリール『ヴィーネ達だから引き受けたんだよ。それ以外の人間なら、いくらお金を積まれようとしない』


ヴィーネ「!」

サターニャ「!」

タプリス「!」

ラフィエル「!」

ガヴリール(これは……あの時の会話か!)

>>83 今気づいた ミス

マルティエル「それはそうと、ガヴリール様にご質問があります」ピッ

ガヴリール「今はそれどころじゃない!」

マルティエル「もし、私がガヴリール様に、お嬢様達以外の方へ嘘の告白を頼んだ場合は、引き受けますか?」

ガヴリール「引き受けないよ」

マルティエル「……なぜですか?」

ガヴリール「ヴィーネ達だから引き受けたんだよ。それ以外の人間なら、いくらお金を積まれようとしない」

マルティエル「……ゼルエル様でも?」

ガヴリール「あれこそ嫌だよ。なんで自殺行為を、しないといけないの?」



マルティエル『それはつまり……お嬢様達が大好きだということですか?』

ガヴリール『その通りだ』

ガヴリール(ん?)

マルティエル『ちなみに、ヴィネット様のことはどう思っていますか?』

ガヴリール(!?)

ガヴリール『私はヴィーネにいつも迷惑かけているけど、そんなダメな私も受け入れてくれる。
      駄天してしまったのも、ヴィーネなら見捨てないという安心感と信頼を無意識に寄せていた。そんな彼女が大好きだ』

ガヴリール(それは思っているけど、言ってないよ!?)

ガヴリール(こんなことでヴィーネが許すはずが……)チラッ

ヴィーネ「もう……ガヴったら……///」エヘヘ

ガウリール(嬉しそうだな!)



マルティエル『タプリス様はどう思っていますか?』

ガヴリール『タプリスは小動物系の可愛さをもった後輩だな。
      タプリスが駄天した私を見ても、接し方が変わらなかったのがすごく嬉しい。大好き』

ガヴリール(最後のとってつけたような『大好き』はなんだ!?)

タプリス「天真先輩……!」パアア


マルティエル『サタニキア様は?』

ガヴリール『サターニャは最初は鬱陶しかったが、一緒に過ごすうちにだんだんとサターニャの良い所が見えてきた。
      正直、こんな面倒くさい私に構ってくれて、感謝しているよ。ありがとう』

サターニャ「へえ……」ニマニマ

ガヴリール(こんなこと言ってないのに……段々と恥ずかしくなってきた……///)



マルティエル『最後にラフェイルお嬢様はどのように思っていますか?』

ガヴリール『ラフィは天界で友達になれてすごく嬉しかった。その日は嬉しすぎて、一晩中寝むれなかったからね。そんなラフィとも、下界で一緒になってよかったよ。
      ただ、駄天した私を見て、幻滅させたんじゃないのかと思っていた……でも、そんなことはなかった。彼女は駄天前と後でも両方好きだと言ってくれた。
      その時、ラフィは大天使だと確信したね。そもそも、ラフィって完璧すぎない?あの綺麗な銀髪に抜群のスタイル、名家の生まれで、ドSだけど本当に人が嫌がることをしない。
      正直言って……最高だな!』

ガヴリール(なんでラフィエルだけこんなに長いの? これマルティエルさんが思っていることだよね?)

ラフィエル「ガヴちゃん……///」カアア

ヴィーネ「……」ムッ

タプリス「私もこれだけ言われたいな……」ボソッ

サターニャ「……フン」

ガヴリール『だから、皆に嘘の告白をして……私のことを知りたいんだ……』


―――カチッ


マルティエル「以上となります」

>>120 また、ミス


マルティエル『最後にラフィエルお嬢様はどのように思っていますか?』

ガヴリール『ラフィは天界で友達になれてすごく嬉しかった。その日は嬉しすぎて、一晩中寝むれなかったからね。そんなラフィとも、下界で一緒になってよかったよ。
      ただ、駄天した私を見て、幻滅させたんじゃないのかと思っていた……でも、そんなことはなかった。彼女は駄天前と後でも両方好きだと言ってくれた。
      その時、ラフィは大天使だと確信したね。そもそも、ラフィって完璧すぎない?あの綺麗な銀髪に抜群のスタイル、名家の生まれで、ドSだけど本当に人が嫌がることをしない。
      正直言って……最高だな!』

ガヴリール(なんでラフィだけこんなに長いの? これマルティエルさんが思っていることだよね?)

ラフィエル「ガヴちゃん……///」カアア

ヴィーネ「……」ムッ

タプリス「私もこれだけ言われたいな……」ボソッ

サターニャ「……フン」

ガヴリール『だから、皆に嘘の告白をして……私のことを知りたいんだ……』


―――カチッ


マルティエル「以上となります」



ヴィーネ「ガヴ……」

タプリス「天真先輩……」ウルウル

サターニャ「分かったわ、あんたの気持ち……」

ラフィエル「ガヴちゃん///」


ガヴリール「マルティエルさん」

ガウリール(ありがとう)

マルティエル「では、私はこれで失礼させていただきます」ペコリッ

マルティエル「それとガヴリール様」

ガヴリール「ん? 何?」

マルティエル「……」b グッ

ガヴリール「……!」コクッ

マルティエル「では失礼します」シュン




ガヴリール「……」

ガヴリール「なあ……皆に提案がある」

ガヴリール「ヴィーネ、サターニャ、ラフィ、タプリス」

ガヴリール「私の恋人になってくれ」


ヴィネサタラフィタプ「「「「!?」」」」


ガヴリール「ようやく分かったよ……皆同じぐらい好きだ」

ガヴリール「一人と付き合ったら……他の人が深く傷つく。それに、皆を他人に渡したくない!」

ガヴリール「これは強制じゃない。一人でも賛成しなかったら……また、元の関係に戻ろう」

サターニャ「どうやって戻るの? 皆があんたを好きなのはもう知っているのに」

ガヴリール「記憶を消去する術がある。それを私に使う」

ガヴリール「それだけじゃ、不安だけど……私は皆を失いたくない」

ガヴリール「嘘をついた本人が言える義理じゃないけど……どうかお願いします」ペコリ



ヴィネサタラフィタプ「「「「……」」」」





タプリス「……」

タプリス「私は……いいですよ」

ガヴリール「タプリス!」パアア

タプリス「天真先輩が一番好きですけど、他の先輩方も好きですし……私は構いません」

ガウリール「タプリス……ありがとう!」


サターニャ「私もいいわよ」

ガヴリール「サターニャ!」

ラフィエル「よろしいのですか?」

サターニャ「いいわよ。私もガヴリール達と過ごす日々が好きだからね。それに……」

サターニャ「複数人で付き合う……最高の悪魔的行為じゃない!」





ラフィエル「……」

ラフィエル「……私もいいですよ」

ガヴリール「ラフィ!」

ラフィエル「私もサターニャさんと一緒ですね。こういうのも面白そうですし」

ラフィエル「それにサターニャさんと親密になれますからね」ボソッ

ガヴリール「皆……ありがとう!」


ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……はあ」

ヴィーネ「私もいいわよ」

ガヴリール「ヴィーネ!」

ヴィーネ「ホント、ガヴは勝手なんだから……」

ガヴリール「ごめんな……」

ヴィーネ「謝らなくていいわよ。そんなガヴを好きなんだし……とにかく!」

ヴィーネ「私達を幸せにしなさいよ!」

ガヴリール「ああ……当然だ!」





ヴィーネ「じゃあ、遅くなったけど今から晩御飯を作りますか。タプちゃん手伝ってくれる?」

タプリス「はい! お任せください!」

サターニャ「私達はこの散らかっている部屋を片付けましょうか」

ラフィエル「そうですね、一緒にしましょう! サターニャさん!」

ガヴリール「えーと、私は何をすれば……」

ラフィエル「あ! ガヴちゃんはこっちに来てください♪」

ガヴリール「? 分かった」スタスタ

ラフィエル「えーい♪」ガチャ

ガヴリール「!? なんで手錠をはめたの!?」



ヴィーネ「それは」

タプリス「逃げられないようにするためですね」

ガヴリール「私に何する気!?」

サターニャ「恋人同士が部屋ですることは一つしかないわ」

ガヴリール「!! それって……まさか……///」

ラフィエル「晩御飯食べ終わったら、始めましょう!」

ヴィーネ「ガヴは4人相手にどこまで持つかしらね」クスッ

タプリス「たくさん、愛してくださいね///」

サターニャ「もっと、皆の関係を深めるわよ!」


ガヴリール「た……」

ガヴリール「助けてえええええええええ!!! マルティエルさんんんんん!!!」



               終わり

今までありがとうございました

どのように着地するのかで悩んでしまい、投稿が遅れました

もしかしたら、ゼルエル姉さん達もするかもしれません

その時はまたお願いします

乙乙、待ってるし

早くガヴリール酒池肉林編を書くんだよ!書いてください!!

ええな

かわいい

ガヴハー良いぞ

今は仲良しだけど、そのうち誰かが抜け駆けしてやっぱり修羅場になりそう

終始笑って読めた。
とても良かった。
乙乙

sageろ

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