――プロローグ――
夏
全ての生き物が活発になる時期
それはうさぎも例外ではなかった。
ティッピー「ノオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
あんこ「・・・」
チノ「待ってください」
マヤ「まてまてー」
メグ「まってー」
何故こうなったのか……それは偶然道端で出会ったのだがあんこはいつものようにティッピーに発情し飛びかかり今に至っているのだ。
千夜「み、みんな~ま……待って~」
はるか後方からはあんこの飼い主である千夜の弱弱しい声が辛うじて聞こえていたが、それもやがて完全に聞こえなくなってしまう。
だがそんなこととは関係なく逃げるティッピー、追うあんこ、そんな二羽をなんとか捕まえようとする幼女たち。
ティッピー「ぜぇぜぇぜぇ」
あんこ「・・・」
それからどれ程の距離を走ったのか?
チノ「おじいちゃ~~~~~~~~~~ん」
ついに力尽きたティッピーにあんこが飛びつき、その波動砲を打ち込もうとした瞬間である。
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
凄まじい爆音
チノ「え?」
その爆音は一度では収まらず続けて2度3度と連続的に鳴り響いた。
そして木組みの町は瞬く間に炎に包まれてゆくのであった。
マヤ「チノ!メグ!」
メグ「きゃーーーーー」
チノの意識はそこで途切れてしまった。
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それからどれだけの時が過ぎたのか?
かつての面影などなく地獄絵図と化した中でチノは目覚める。
チノ「………」
彼女はその気だるさが支配する身体を起こし頭を振り辺りを見回す。
チノ「………」
チノ「マヤさーん。メグさーん。」
友人の名前を叫びながらなんとか辺りを見回すが彼女たちの姿はない。
チノ「ティッピー……おじいちゃーん」
必死に友と祖父を探し町を彷徨うチノは何かを蹴飛ばす。
チノ「……あんこ?」
そこには黒い小さな一羽のうさぎが転がっていた。
よく見れば頭にはちょこんと王冠を乗せているので間違いなく甘兎庵の看板うさぎでありティッピーを追い掛け回していたあんこ本人であろう。
チノはあんこをひょいっと拾い上げるとその身体を確認する。
チノ「………」
あんこ「・・・」
外傷らしい外傷は無いので恐らく気絶しているだけだろう。
チノはあんこを頭に乗せると辺りを見回り始める。
あんこがいたということは近くにティッピーもいるかもしれないからだ。
チノ「ティッ―――」
しかし……チノが祖父の名を叫ぶのとほぼ同時に
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
再度爆音が轟き
チノ「!!」
炎がチノとあんこを襲うのであった。
チノ「―――」
目を硬く瞑り、身を強張らせるチノだがいつまでたっても炎は彼女を襲ってこない。
チノ「?」
ゆっくりと目を開けるとそこには信じられない光景が広がっていた。
チノ「止ってる?」
チノへ襲い掛かってきていた炎、爆風で飛ばされてきた瓦礫。
全てが空中で停止していた。
チノ「これはいったい?」
??「見つけました」
チノ「あ、青山さん?」
チノ「これはいったい……そうだティッピーを……マヤさんとメグさんを見ませんでしたか?」
青山「よく聞くのです。勇者よ」
チノ「ココアさんたちは無事なんでしょうか?」
青山「今、世界はかつてない危機に直面しています」
青山「五つの世界に数多のヒロインが生まれました。」
青山「それは独立した別々の物語。しかし今、物語が融合し、そのために世界が一つになろうとしています。」
青山「このままではやがて全ての世界は消滅します。」
チノ「……あの?青山さん?」
青山「勇者よ、あなたはこれから9つの世界を旅しなければなりません。」
チノ「えーと」
青山「それが世界を救うたった一つの方法なのです。」
青山「この崩壊も全てその影響です。そして今、世界はその影響により人々はいろいろとあれを宿してしまっているのです」
青山「さあ世界を救うのです」
チノ「!!」
青山(?)がドーンという効果音がしそうな勢いで指を突きつけた瞬間、突然チノの視界は暗転するのであった。
??「あなたはすべての―――を破壊するものです。創造は破壊からしか生まれませんからね……残念ですが」
??「あなたが旅を終えるまで、私と私の仲間たちがもう少しだけこの世界を生きながらえさせておきます」
暗闇の中で聞き覚えのある声が何かを喋っているが意味はわからない。
チノ「青山さん!!どういうことですか?」
??「きゃっ!?」
チノ「え?」
勢いよく飛び起きたチノに驚いたのか、自分を覗き込もうとしていた少女は盛大に尻餅をついてしまっていた。
チノ「す、すみません。大丈夫ですか?」
??「うん。ありがとう。それより目が覚めてよかったよー」
スカートの埃を払い少女は笑顔をチノへと向けた。
その顔は―――
チノ「ココアさん?」
ココア「うん?そうだけどどうして私の名前を知ってるのかな?可愛い冒険者さん」
ココア「はっ!!もしかして私の妹に―――」
チノ「違います」
しょんぼりとするココアをよそにチノは辺りを見回す。
そこはよく知ったラビットハウス店内であった。
チノ「(あれは夢だったのでしょうか?)」
チノ「あのココアさん。マヤさんとメグさん。それにティッピーはどこに?」
ココア「へ?うーん。マヤちゃんとメグちゃんなら奥にいるけど、ティッピーって?」
チノ「ココアさん何を言ってるんですか?」
ココア「それよりチノちゃん。早くこれに着替えて着替えて」
チノ「え?なんですかこれ?」
言われるままに着替えたその服は何かのファンタジーゲームで魔法使いが着るような衣装であった。
ココア「うん。うん。よく似合ってるよ」
ココア「勇者さまも満足してるみたい」
チノ「勇者?」
そういえば青山さんもそんなことを言っていたような……?
ココア「勇者さま。まずはチノちゃんを選ぶんだね」
チノ「ちょっと待ってください。勇者って誰なんですか?」
ココア「ん?勇者はこの子だよ?」
そう言うとココアはチノの背後を指差す。
そこにいたのは―――
あんこ「・・・」
そこにはあんこがティッピーによく似たアンゴラウサギのぬいぐるみにじゃれついていた。
よかった。あんこも無事でと胸を撫で下ろすチノだがすぐに
チノ「あんこが勇者……ココアさん。なんの冗談です?」
ココア「冗談じゃないよ?あの王冠は選ばれた勇者の証なんだよ?」
ココア「これからあんこは仲間たちとともに9つの世界を巡らないといけないんだ」
ココア「チノちゃんもついていってくれるかな?」
チノ「………」
↓1
はい
いいえ
はい+何だか良く分かりませんがココアさん頼みとあれば断る訳には行きませんね
チノ「はい。何だか良く分かりませんがココアさんの頼みとあれば断る訳には行きませんね」
チノ「(それにあの青山さんの言葉も気になりますし)」
ココア「ありがとうチノちゃん。チノちゃんの職業はソーサラーだよ」
チノ「はい」
――チノが仲間になった。
あんこ「・・・」
チノ「それで他に……そういえば先ほどマヤさんたちが」
ココア「うん。ガンナーのマヤちゃんとバーサーカーのメグちゃん」
ココア「PTは4人構成だからあと一人選択できるよ」
チノ「?」
チノ「私とあんこで2人(一人と一羽)なのでは?」
ココア「うん……そのことなんだけどね……あんこは一羽で2枠とっちゃってるんだ(テヘペロ)」
チノ「え?」
あんこ「・・・」
↓1 どちらを選びますか?
マヤ
メグ
メグ
チノ「ではメグさんで」
マヤ「ずるーい」
メグ「よ、よろしくお願いします」
チノ「……あの、あんこを外して三人で行くことは……?」
ココア「ごめんね。あんこはPTリーダーだから外せないんだ」
ココア「じゃあマヤちゃんはお姉ちゃんと一緒にここでお留守番だよ♪」
チノ「………」
ココア「あ、PTメンバーをチェンジしたいときはまたここに来て私に言ってね」
かくして勇者あんこの旅が始まるのであった。
↓1はあんこ、↓2はチノ、↓3メグのそれぞれのコンマで割り振れるステPが決定します
あ
あ
あ
攻撃力
防御力
素早さ
器用さ
運
↓1はあんこ 所持P35
↓2はチノ 所持P15
↓3はメグ 所持P50
を割り振ってください
やっぱポイント制やめて先すすめます
チノ「ここは……」
チノがラビットハウスから出るとそこには先ほどの地獄絵図とは無縁な平和な街並みが広がっていた。
メグ「ねえ見てチノちゃんあれー」
メグが指差す先には見たことの無い学校があった。
チノ「なんなんですかこれ」
あんこ「・・・」(ヒョイ
チノ「あ、あんこ」
チノの頭から飛び降りるとあんこはその学校へと一直線で走り出した。
チノ「ま、待ってください」
メグ「まてまてー」
そのままの勢いで校門をくぐり敷地内へと入る一羽と二人。
そしてそのまま一行は校舎内へと入り込む。
チノ「あんこはいったいどこに?」
??「わーやめてー」
直後少女の悲鳴がチノたちの耳へと飛び込んできた。
チノ「!!」
まさかあんこが?
嫌な予感がしつつ声のした方向へと向かう。
そしてその目に飛び込んできたのは・・・
ばってん少女「やめてください」
コスプレ女「ダメです。これは貴女が私たちの仲間になるための儀式なのです」
そこには男子生徒に羽交い絞めにされ、今まさに暴漢されようとしている少女がいた。
チノ「大変です(でもなんでみんな変な格好をしてるんでしょう?)」
↓1 助けますか?
はい
いいえ
いいえ
チノ「助けるべきなのですが何故か身体が別の方向に」
メグ「あれあれ~?」
チノたちは踵を返し別の通路を行くことにした。
背後からは悲鳴の後にまるで腹部を殴られたような音がした気がした。
チノ「あんこーどこですかー」
メグ「でてきてー」
??「おやおやどうしたんですかな?おちびさんたち」
突然綺麗な金色の髪をした長身の少女に声をかけられる二人。
そしてあんこもそこにいた。
チノ「あ、あんこ」
メグ「よかったー」
??「ん?この子の知り合い?」
チノ「はい……あのもしかしてその子がなにかご迷惑をおかけしましたか?」
耳をむんずと掴まれ持たれるあんこを見てチノはとたんに不安になった。
こんな人のよさそうなお姉さんがあんな雑な持ち方をするなんて尋常ではない。
??「いやいや。この子は今晩のご飯だよ?」
チノ「え?」
メグ「うさぎさんって美味しいんだよねー」
チノ「メ、メグさん?」
↓1あんこを助けますか?
はい
いいえ
誰もこないな
連投でもいいなら
はい
チノ「なんだかわかりませんがあんこを放してください」
??「んーこっちも生活がかかってるので簡単には渡せないなー」
少女の雰囲気が一変し禍々しいオーラが立ち込めてきた。
メグ「な、なら力ずくでだよー」
宮子が現れた!!
↓1はキャラを選んでください
チノ 魔 水
メグ 魔 鬼
宮子「とりゃ」
都子は額縁を回転させながら投げつけてきた。
チノ「あう」
チノ「メ、メグさん後は頼みます(ガク)」
メグ「う、うおーやっつけちゃうぞー」
メグはバーサークした
攻撃力が大幅に上がった。
宮子「猫だ~」
猫の大群が駆けつけてきた
猫による大乱舞
メグ「もうだめー」
チノとメグは戦闘不能になった。
ココア「もーやられちゃうなんて情けないなー」
チノ「ココアさん?」
ココア「チノちゃんの復活に必要な金額は39円だったよ」
チノ「え?」
ココア「メグちゃんの復活に必要な額も39円だけど、あんこの所持金じゃ足りなかったからこれからはマヤちゃんを連れて行ってね」
あんこ「・・・」
チノ「あんこ助かったんですね」
ココア「ううん。ゲームオーバーしちゃったからそのあんこは2代目だよ」
チノ「え?
ココア「あんこの慙愧はあと107だよ」
ココア「慙愧が0になるとあんこは浄化されちゃうから気をつけてね♪」
チノ「……誤字ってません?」
ココア「ううん。正しいんだよ」
マヤが仲間に加わった
職:ガンナー
属性:風・格闘
マヤ「よーし。チノまずはなにしよっかー?」
↓1は選択
1.お礼参り
2.ばってん少女を助ける
3.とりあえず情報収集
属性表
炎 得意(風、格闘) 苦手(水)
水 得意(炎、ロボ) 苦手(風)
風 得意(水、鬼) 苦手(炎)
愛 得意(魔、電波、無) 苦手(魔、無、聖、電波)
魔 得意(聖) 苦手(聖、愛、無)
聖 得意(魔、鬼) 苦手(魔)
鬼 得意(なし) 苦手(聖、風)
無 得意(なし) 苦手(愛)
獣 得意(愛) 苦手(炎)
ロボ 得意(電波、格闘) 苦手(水、知力)
電波 得意(格闘、知力) 苦手(ロボ、愛、無)
格闘 得意(無) 苦手(ロボ)
知力 得意(格闘、ロボ) 苦手(電波)
打ち切ります
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