※メタ発言、キャラ崩壊注意
ジャグラー「お前さあ……」
サイキ「君さあ……」
サデス「キミさあ……」
レイバトス「……誰だ?」
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ジャグラー「おいおい、俺たちを知らないのか」
サイキ「やれやれ……」
サデス「これだから困っちゃうよねえ~」
レイバトス「だから誰なのだ貴様ら」イラッ
ジャグラー「まあいい、自己紹介しておいてやろう」
ジャグラー「俺は『ウルトラマンオーブ』テレビ本編で悪役をやっていたジャグラスジャグラー」
サイキ「私は『THE ORIGIN SAGA』の悪役、サイキ」
サデス「そしてボクが劇場版の悪役を務めたガピヤ星人サデスさ~ハッハッハ!」
レイバトス(何なんだこいつら……)
レイバトス「で、オーブの悪役が三人も集まって私に何か用か?」
サイキ「いやぁ~……見たよ、今日の『ウルトラファイトオーブ』の最終話」
レイバトス「ああ……それはどうも」
サイキ「しかしねえ……」
サデス「ねぇ~」
ジャグラー「全くだ」
レイバトス「何だその言い方は」イラッ
ジャグラー「単刀直入に言ってやる。レイバトス」
レイバトス「全然単刀直入じゃなかった気がするが何だ」
ジャグラー「お前はウルトラマンオーブの悪役ってのを分かってない!」ババーン
レイバトス「……」
レイバトス「…………」
レイバトス「……………………」
レイバトス「は?」
レイバトス「お前たちは何を言っているんだ。私はこれ以上ないほど悪に徹しただろう」
レイバトス「まず宇宙に眠る怪獣・宇宙人の魂を手駒とし、ウルトラ戦士の抹殺を図った」
レイバトス「そして怪獣墓場へ行きギガバトルナイザーを復活させ、百体怪獣をも蘇らせようとした」
レイバトス「残念ながらその計画は邪魔されてしまったが……悪は最後に滅びる。それが運命だ」
レイバトス「ほら!私はきちんと悪役の役目を果たしたではないか!一体何に文句があると言うのだ!」
サデス「……フッ」ハァ
サイキ「これだから……」ヤレヤレ
レイバトス「何だよ!!!」
ジャグラー「レイバトス。お前に『ウルトラマンオーブ』の悪役がどういうものかというのを教えてやる」
レイバトス(何故に上から目線なのだこいつら)
ジャグラー「まずこの俺ジャグラスジャグラー」
レイバトス「はあ」
ジャグラー「第一話は謎の紳士といった感じで登場」
レイバトス「ああ」
ジャグラー「第二話はヒロインの肩に背後から顎を乗せる」
レイバトス「ああ…………うん?」
ジャグラー「それからも主人公ガイにストーカーの如く纏わりつく」
レイバトス「自分でストーカーとか言うなよ……」
ジャグラー「ガイに何度もチャレンジするも毎回負けイメチェンを果たす」
ジャグラー「修行して奥義を会得し、最後にタイマンバトルを挑む」
レイバトス「お前ほんとに悪役か?」
ジャグラー「悪役だ」
レイバトス「そうか……」
ジャグラー「だがそんな俺も実はナターシャというガイの大切な人間を守っていたことが判明」
ジャグラー「自分を見失うもナオミの励ましもあってオーブと共闘しマガタノオロチを倒すのであった」
レイバトス「お前ほんとに悪役か?」
ジャグラー「悪役だ」
レイバトス「そうか……」
サイキ「次は私だね」
レイバトス「明らかに悪の科学者みたいな見た目してるが」
サイキ「そうだね。私は宇宙悪魔ベゼルブを操り宇宙中の命をクグツの毒で統制しようとした」
レイバトス「ふむ」
サイキ「時には相棒のパーテルと楽しくおしゃべりをし」
レイバトス「うん」
サイキ「時には謎の踊りを披露し」
レイバトス「うん……うん?」
サイキ「最終的にはクイーンベゼルブと粒子レベルで融合してサイクィーンとなった」
レイバトス「待って……」
サイキ「何だい?悪役ならこれくらいやるでしょ」
レイバトス「えぇ……まぁ確かにウルトラマンベリアルも怪獣と合体みたいなことやってたけど……」
ジャグラー「お前には思い切りってやつが足りてないんだよ」
サデス「だよねえ。ジャグラー君、やってみてよ。ギガバトルナイザーを手にしたとき、君ならどういうリアクションをとるか」
ジャグラー「そうだな……」
ジャグラー「フッ、フッ、フゥゥッッハハハハハハハ!!!ツイに手に入れたァ……ギガバトルナイザァァ……!!!」
ジャグラー「(突然冷静になる)……。この力で……かのウルトラマンベリアルさえ成し遂げられなかったァ!全宇宙の支配をォ!!」
ジャグラー「みたいな感じか」
レイバトス「キャラじゃねえよ……」
サデス「最後はこのボクだね!」
レイバトス「もうやだ正直聞きたくない」
サデス「何を言ってるんだよ!それでも悪役かい!?もっと熱くなれよ!!!!!」
レイバトス「暑苦しいわ」
サデス「キミもラジオ体操しながら登場しようよ!!!」
レイバトス「意味が分からんわ!!」
サデス「そういえばさ!キミとボクって再生仲間だろう!ほら熱くなってきた!キミとボクの絆!!!」
レイバトス「悪役なのにOPの歌詞を引用するな」
サデス「だからキミも『こんな熱い戦いしてるのに死んでる暇ない~!』とか言って再生しようよ!!」
レイバトス「それはお前がおかしいだろ……」
ジャグラー「ということだ。分かったか?」
サイキ「君はオーブ作品の悪役にしては普通すぎるんだよ」
サデス「もっと、こう、ヒャッハー!!って感じではっちゃけてくれないと!オーブの敵役としては認められないね!」
レイバトス「…………」プルプル
レイバトス「……何だよ!!私だって!!けっこう頑張っただろ!!!」
レイバトス「お前らのおかげでオーブの悪役は変態ばっかっていう偏見が生まれてさぁ!!それを払拭するために正統派になったのに!!!」
レイバトス「そもそもファイトオーブはオーブとゼロのW主人公みたいなもんだしさぁ!!それを同時に相手取ったんだよ!?頑張っただろ私!!」
ジャグラー「別に1vs2やったとかじゃないけどな」
レイバトス「アアアアアアアアアアア!!!」
サデス「そもそもキミ逃げすぎなんだよ~ちゃんとトドメ刺せるときに刺しときなよ」
レイバトス「それも含めて正統派悪役だろうが!!!!!」
サデス「あ~なるほど。それにしてもその度にオーブに追いかけられて、ちょっと羨ましい……」ポッ
レイバトス「気持ち悪いなお前!!!」
レイバトス「それに死んだと思ってたら実は生きてたとかもやってさぁ!ちゃんと視聴者の意表を突いたわけじゃん!」
レイバトス「そんでもって次回主人公のお披露目にも貢献してさぁ!!ギガバトルナイザーの伏線まで残しただろうが!!!」
レイバトス「私は本当に頑張った!!貴様らみたいな変態にはできないことをちゃんとやった!!もっと称賛されるべきだろうが!!!」
レイバトス「ハア、ハア、ハア……」
ジャグラー「フン……言いたい放題言ってくれるな」ジャキッ
サイキ「私たち変態にしても変態の意地がある」
サデス「拳で決着つけるかァ~?いいねいいねぇ、燃えてきたねぇ!!」ウィィィィン
レイバトス「行くぞ……!本当の悪役がどっちが思い知らせてやるッ!!」ゴォッ!!
ぽんっ
レイバトス「ん?」クルッ
メフィラス星人ドン・ノストラ「…………」(慈愛の眼差し)
レイバトス「…………」
ジャグラー「…………」
サイキ「…………」
サデス「…………」
ノストラ「レイバトス。君は素晴らしい悪役だ。同じ正統派悪役の私は心からそう思う」ニコニコ
レイバトス「…………」
ジャグラー「…………」
サイキ「…………」
サデス「…………」
ノストラ「どうだね?私と共に惑星侵略連合を復活させ、オーブにリベンジしないか?私たちならそれができる。悪い話じゃないと思うがね」
レイバトス「…………」
ジャグラー「…………」
サイキ「…………」
サデス「…………」
レイバトス「誰?」
サイキ「誰?」
サデス「誰?」
ジャグラー「誰だっけ?」
ノストラ「おい!!!!!!」
おしまい
おもしろかった。乙
ドンはなぁ…正統派どころかなんも良いところなく死んでるからなぁ…
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