雪女「魚くさいんですけど」 (10)
雪女「ねえねえ男さん」
男「はいはい」
雪女「冷凍庫、欲しくないですか」
男「いや別に」
雪女「私が夏でもこの家に居るには必須なんですよ」
男「そこは根性で頑張って」
雪女「そうやって体質の問題を根性でどうにかしようとするの、良くないと思うんですよ」
男「すみません」
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雪女「だから、ね?」
雪女「私と夏でも一緒に居られるように、冷凍庫を、ね?」
男「いや…だってあなたが入るサイズでしょ」
雪女「そりゃあもう」
男「業務用じゃないの」
雪女「そうなりますか、市販のじゃ無理ですかね?」
男「ずっと体育座りになるけど」
雪女「辛いですね」
男「でしょうね」
男「第一ここ安アパートよ」
男「置く場所ないからね?」
雪女「そこのベッドどかせば入りますよ」
男「俺はどこで寝るの?」
雪女「一緒に冷凍庫で」
男「死んでしまう」
雪女「人肌で暖め合えば大丈夫ですよ」
男「一方的に体温を吸われるんだけど」
雪女「じゃあもう外の倉庫とかでもいいですから」
男「えぇ…」
雪女「とりあえず取りに行きましょう」
男「まって」
雪女「?」
男「もう買ってんの?」
雪女「いや、なんか知人が冷凍庫くれるって言ってたんで」
男「貰ったの?」
雪女「ええ」
男「どんなサイズか知ってて貰ったの?」
雪女「『アンタが入れるサイズ』としか」
男「えぇ…」
雪女「まあまあ」
男「じゃあとりあえず取りに行くしかないかぁ…」
雪女「あっ、外に軽トラ借りてきておいたんで」
男「準備いいねえ…」
雪女「でしょう」
男「褒めてるわけじゃないからね」
雪女「ここですね」
男「漁港じゃないの」
雪女「知り合いの濡れ女が漁師に嫁ぎまして」
男「濡れ女が嫁ぐとか大丈夫なの?」
雪女「まあ私も厄介な体質以外は雪女らしいことしませんし」
男「てか漁師の冷凍庫か……」
雪女「なんか違うんですか?」
男「うん、まあ君の問題だし?」
雪女「なんですかそれ…」
雪女「来ましたよー」
濡れ女「はいよーそこにあるやつだね、待ってな今旦那がクレーンで吊るしてやるから」
雪女「下ろすときは?」
濡れ女「ちゃんとついてって下ろしてやるから安心していいよ」
男「来た意味が」
濡れ女「ん、ああアンタが雪女の同居人ね」
男「はじめまして…ってメッチャ汗酷いですね、体に問題ないですか?」
濡れ女「なかなかストレートに失礼だね、濡れ女だから仕方ないんだよ」
男「あなたが濡れ女、お世話になってます」
濡れ女「うん、こちらこそ」
おまんこ濡れ濡れ女
漁師に嫁いだ濡れ女
昔読んだ記憶があるような気がするけど気のせい?
ぬーベーじゃね?
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