みほ「無法地帯ウォー」 (22)
ここは無法地帯大洗町
みほ「さぁ命が惜しかったらお金を置いていってください」
鉄パイプを構える少女がいた
ねこにゃー「ひぃ」ダッシュ
みほ「優花里さん!そっち行ったよ!」
優花里「わかりました!」シュタッ
もう一人の鉄パイプを持った少女が屋根から飛び降りてきた
のちの秋山優花里である
優花里「さあ財布を置いて逃げた方が身のためですよ」
ねこにゃー「はい!それじゃさよなら!」
みほ「やったね」ハイタッチ
優花里「ですね!」ハイタッチ
みほ「いくら入ってた?」
優花里「二万円くらいですね」
みほ「あんまり多くないね、沙織さんのお店でラーメンでも食べよっか」
優花里「ですね」
お袋の味 沙織
みほ「こんにちは」ガラガラ
沙織「あっみぽりんいらっしゃい」
優花里「仕事終わりに食べに来ました」
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沙織「またカツアゲ?」
優花里「はい!西住殿の勇姿見せたかったです」
麻子「まったく変な恨みをかっても知らないぞ」
沙織「もうそんな危ないことやめて一緒にお店やろうよ」
みほ「ありがとう…でも私今の生活気に入ってるんだ」
みほ「家のこととか気にせずに自由に生きれるから」
優花里「私はそれにつきあうだけです」
みほ「ありがとね、優花里さん」
沙織「そっか…無茶はしちゃダメだよ?」
みほ「うん」
華「ラーメンできましたよ」
みほ「ありがとう、華さん」
華「チャーシューオマケしときました」
みほ「ご馳走さまでした」
優花里「帰りに闇市で食糧調達しましょう」
沙織「また来てね」
麻子「最近そどこの奴がうるさいから捕まるなよ」
みほ「わかった、気を付けるよ」
闇市
杏「やーやー西住ちゃん」
みほ「どうも」
杏「新しいナイフ入荷したんだけどさ、買ってかない?」
みほ「いや私はパイプ一本でやっていくって決めたんで」
優花里「私もです」
杏「そっかまぁこの辺で西住ちゃん達に勝てる人はいないもんね」
優花里「私達が組んだら誰にも負けませんよ」
杏「最近はヤクザもうろついてるらしいから喧嘩する相手は選びなよ?」
みほ「ご忠告ありがとうございます」
河川敷橋の下のみほ達の家
みほ「買ってきたカップめん奥に置いとくね」
優花里「そろそろ冷蔵庫欲しいですね」
みほ「だね」
のちの秋山優花里である
って何だよ
役人「大洗に住んでいる奴らを追い出していただきたい」
ヤクザ「いいけどよぉ所詮子供だろ?」
役人「彼女達を甘く見てはいけません」
ヤクザ「そいつは楽しみだ」
役人「大洗をしっかり浄化してください」
その頃 みほたちは
みほ「私達の縄張りに攻めてくるってことはやられる覚悟があるってことだよね?」
典子「この辺りは私が貰う!」
優花里「やれるもんならやってみてください」
お袋の味 沙織
みほ「今日の奴も手応えなかったね」
優花里「まったくです」
沙織「まったくも~」
ヤクザ「邪魔するぜ」ガラガラ
沙織「いらっしゃい」
ヤクザ「ちょっといいかい?」
沙織「はい?」
みほ「………」
ヤクザ「この辺で暴れまわってる二人組を探してるんだが」
ヤクザ「なにかしってるかい?」
沙織「知りません…」
ヤクザ「そうか邪魔したな」ガラガラ
沙織「なにあの人!二人ともなにしたの!?」
優花里「わからないです」
みほ「今まで襲ってきた人に雇われたとか」
麻子「見るからにヤバそうな奴だった」
華「しばらく隠れた方がいいかもしれませんね」
みほ「裏道使って家に戻ろう」
沙織「気をつけてね」
橋の下の家
ヤクザ「ここ張ってたら奴らが戻ってくるだろう」
みほ「あいつ…なんで私達の家を…」
優花里「どうします?」
みほ「隠れられる所を探さないと」
闇市
杏「西住ちゃんヤクザに終われてるんだって?」
優花里「なにか情報ありますか?」
杏「うーん情報っていうか」
みほ「なんですか?」
杏「あのヤクザ、この辺のヤンチャしてる奴を捕まえてどこかに送ってるらしいよ」
みほ「いったいどこへ…」
杏「最近この街をもとの姿に戻そうとしてる奴が居るらしくてそいつが黒幕かもね」
優花里「害虫処理ってことですか…」
みほ「そんなこと絶対させない…私は自由を手にいれたんだ…」
優花里「西住殿…」
優花里「ヤクザとやる気ですか?」
みほ「怖いなら来なくていいよ」
優花里「それは…」
みほ「じゃあコンビ解消だね」
みほ「さよなら」
優花里「………」
橋の下の家
みほ「すごい雨…これなら奇襲かけられるかも」
ヤクザ「今日はもう撤収するか」
ヤクザ子分「へい」
みほ「そりゃ!」ガツン
みほは橋の上から飛び降り鉄パイプをヤクザの子分に振りかざした
ヤクザ「ガッ…」
みほ「トマトジュースのドリンクバーみたい…」
みほ「次はあんたの番…」
鉄パイプをヤクザに向ける
ヤクザ「お前がみほか…あんまり調子にのると大人に怒られちゃうぞ」
みほ「この街にルールなんかないでしょ」
ヤクザ「街は変わるんだよ」
みほ「そんなこと絶対させない」
みほ「街が変わる…?」
ヤクザ「そういうことだ」
ヤクザが投げたナイフが鉄パイプを握っていた右手の肩に刺さる
みほ「痛っ…」
ヤクザ「抵抗はやめとけ死ぬぞ」
みほ「嫌だ…」
ヤクザ「じゃあ終わりだ」
ナイフがみほに向けられる
優花里「やめろぉぉぉ」
ヤクザ「お前は…」
優花里「西住殿…逃げてください…」
優花里「私が時間を稼ぎますから」
みほ「私も戦う…」
優花里「いいから逃げろ!」ドン!
優花里はみほを雨で増水した川に落とした
優花里「生きてたらまた会いましょう…」
ヤクザ「まだ抵抗するか?」
優花里「……」
川の下流
みほ「ここは…」
ミカ「目が覚めたかい?」
みほ「あなたは…?」
ミカ「私は旅の詩人さ」
みほ「助けてくれてありがとうございます」
ミカ「いいよ」
みほ「そうだ!優花里さんを助けに行かなきゃ」
ミカ「なにがあったんだい?」
みほ「実は…」
ミカ「それは大変だったね」
ミカ「大洗に戻るには電車を使うといい」
みほ「ありがとうございました、私行きますね」
ミカ「これを持って行くといい」
みほ「これは…」
ミカ「旅の途中で拾った鉄パイプだよ」
ミカ「私に必要ないからね」
みほ「ありがとう」
みほ「それじゃ」
留置場
ヤクザ「ここにはいってろ!」
優花里「いたっ!」
ヤクザ「大人しくしてろよ」
典子「あんたもつかまったんだ」
優花里「こないだの…」
典子「私達さ、AVに売られるらしいよ」
優花里「本当?」
典子「うん…私もスポーツ少女、秘密の部活動みたいなタイトルで売られるんだろうなぁ」
優花里「脱走しませんか?」
典子「できるの?」
優花里「ピッキングとか結構得意なんです」
典子「わかった、今は組もうよろしくね相棒」
優花里「私の相棒は西住殿だけです」
典子「あ…そうなんだ」
優花里「一時的に組むだけです」
みほ「この電車だね」
フェンスの上に立ち電車の屋根に飛び乗る
みほ「よっと」
みほ「優花里さん…待っててね」
そどこ「あなた西住みほね…」
みほ「風紀委員…なにかようですか?」
そどこ「知らないの?あなた今指名手配されてるのよ?」
みほ「街にルールなんかなかった筈でしょ?」
そどこ「街は変わるのよ」
みほ「優花里さんを助けるまでつかまれないんですよ」
そどこ「この拳銃が見えないの?」
みほ「あなたこそ喧嘩慣れしてないでしょ?」
みほ「足震えてるよ?」
そどこ「本当に撃つからね!」
みほは持ち前の運動神経でそどこの前に飛び出し拳銃を奪ってそどこの頭に突きつける
みほ「ザクロになるのと優花里さんの所まで連れて行くのどっちがいい?」
そどこ「こ、殺しなさいよ!」
そどこはおしっこを漏らしていた
みほ「無理しない方がいいよ」
みほ「私は本気で引鉄を引けるよ」
そどこ「わかった!案内するから!」
みほ「お願いするね」
みほ「拳銃は預かっておくから」
みほ「ちなみに不意討ちなんてしない方がいいよ」
みほ「そんなことしたら即ザクロだから」
そどこ「わかったわ…」
大洗
みほ「本当に指名手配されてる」
そどこ「多分その顔で歩いてたら即通報されるわね」
みほ「さっきそこで拾ったインディアンのお面を被ろう」
そどこ「なんでそんな物落ちてるのよ!」
みほ「それがこの街のいいところだから」
そどこ「早く留置場に行くわよ」
みほ「うん」
ゴモヨ「そこのインディアンマスク!止まりなさい!」
みほ「風紀委員…」
そどこ「ゴモヨ!助けにきてくれたのね」
ゴモヨ「違うよ?そどこも指名手配されてるの知らないの?」
そどこ「えっ?」
ゴモヨ「西住みほに協力したって調べはついてるんだよ」
そどこ「え…そんな」
ゴモヨ「さよなら」
そどこに銃口を向ける
みほ「あぶない!」
そどこを押して助ける
ゴモヨ「外れちゃったか」
みほ「そんな屁っ放り腰じゃ当たらないです」
ゴモヨの懐に潜り込み鉄パイプの突きを腹にくらわせる
ゴモヨ「がはっ!」
みほ「早く!逃げるよ!」
そどこ「うん…」
路地裏
そどこ「どうしよう…」
みほ「なんかごめんね」
そどこ「もう私はお仕舞いよ…」
みほ「大丈夫、私がちゃんと責任とるから」
みほ「優花里を助けたら3人で生きて行こう」
そどこ「行き場を失った私に拒否権はないわね…」
みほ「じゃあこれ」
落ちている鉄パイプを拾い、そどこに渡す
そどこ「これは…?」
みほ「仲間の証みたいな物かな」
そどこ「仲間…はっ!」
そどこ「そんなことより早くあんたの友達助けるわよ」
みほ「よろしくね」
留置場
優花里「開いた!」
典子「これで逃げられるね」
優花里「とりあえず武器を調達しましょう」
典子「あそこに資材置き場がある」
資材置き場
典子「木材見っけ」
優花里「これは私の鉄パイプ…」
ヤクザ子分「ガキ共がいない!?」
優花里「おりゃ!」
後ろからヤクザの子分にパイプで一撃
ヤクザ「ガッ!」
典子「やるぅ」
優花里「えっと…拳銃は…あった」
ヤクザの子分の頭に銃口を向け引鉄を引く
優花里「騒がれると面倒だから」
優花里「早く行きましょう」
役人「奴らは捕まりましたか?」
ヤクザ「片方捕まえたんですがもう片方に逃げれて」
役人「早く捕まえてください」
役人「奴らはこの街に秩序をもたらすのに邪魔なんですよ」
役人「最悪殺しても構いません」
ヤクザ「他の悪ガキは大体捕らえましたよ?」
ヤクザ「そんなにあいつらヤバイんですか?」
役人「奴等にはカリスマ性があります…」
役人「いざと言うとき街の奴等は手を貸すでしょう」
ヤクザ「なるほど」
留置場
みほ「ここに優花里さんが…」
優花里「西住殿!」
典子「風紀委員!」
みほ「優花里さん!」
優花里「おい…風紀委員…西住殿から離れろ」カチャ
みほ「優花里さん!この人は味方だから!」
優花里「どういうことですか…」
みほ「カクカクシカジカで」
優花里「なるほど…西住殿が言うなら」
みほ「とりあえず杏さんの所に行きましょう」
優花里「情報を手にいれてるかもしれません」
闇市
杏「二人とも無事だったんだね」
みほ「おかげさまで」
優花里「なにか情報は?」
杏「西住ちゃん達を狙っている奴がわかったよ」
杏「知り合いのヤクザから聞いたんだけど」
杏「国から大洗に派遣された役人が街を浄化するためにヤクザを使って悪ガキを捕らえているらしく」
杏「でもヤクザを使ってるのが国にばれて半々自棄になってるんだって」
典子「そいつはどこにいるんですか?」
杏「大洗マリンタワー」
みほ「その人を仕留めれば解決するんですね」
杏「うん、多分もう国も動かないだろうからね」
みほ「なら奴を仕留めて街を取り戻しに行きます」
優花里「私ももちろん行きます」
典子「私もこの街が好きだから行く」
典子「あんたは?」
そどこ「私も行く…」
そどこ「私も自由に生きてみたい」
みほ「さぁ行こう!」
マリンタワー
みほ「ここに奴が」
ヤクザ「おい、ガキども遊びもここまでだ」
ヤクザ子分×100
典子「この人数はやばくない…?」
そどこ「どうするのよ!」
杏「おーい生きてるかい?」
優花里「杏さん!」
杏「街の協力者集めて助けにきたよ」
仲間×100
優花里「西住殿!ここは私たちに任せてタワーをあがってください!」
みほ「うん!」
ヤクザ「行かせるかよ!」
優花里「あんたの相手は私だ!」
マリンタワー頂上
役人「よくここまで来ましたね」
みほ「あなたに街は渡さない…」
役人「あなたが羨ましいですよ」
みほ「えっ…」
役人「私もあなたのように自由に生きて見たかった」
役人「もう私は終わりです」
役人「国からも捨てられ恐らくそのうちヤクザからも切られるでしょう」
みほ「……」
役人「終わりにしましょうか」飛び
役人は海に向かって身を投げた
みほ「あっ…」
みほ「皆さん!役人は海に身を投げました!」
みほ「戦いはおわりです!」
ヤクザ「ならもう戦う必要はないわ」
ヤクザ「野郎共帰るぞ」
マリンタワーでの戦いから3ヶ月後
みほ「命が惜しかったら財布をおいて行ってください」
ぴよたん「見逃して欲しいっちゃ」ダッシュ
優花里「残念、ここは行き止まりだよ」
ぴよたん「ならこっちに」
典子「ここも通行止めです~さぁどうする?」
ぴよたん「財布です…」ダッシュ
典子「お疲れ~」
優花里「お疲れ様です」
みほ「今日もラーメン行こうか」
お袋の味 沙織
みほ「こんにちはー」
そどこ「いらっしゃいませー」
そどこ「あら…あんた達」
みほ「ラーメン食べに来ました」
そどこ「ほら!冷泉さん!お冷だして!」
麻子「そどこが出せばいいだろ~」
そどこ「まったく」
沙織「今日もカツアゲ?」
みほ「うん」
華「自由ですね~」
みほ「それがこの街のいいところだから」
典子「あっ!優花里のチャーシューもーらい!」
優花里「ちょっと!」
そどこ「そうだ!そろそろ洗剤が切れそうだから闇市で買って来てね」
みほ「わかりました」
これからも私達は自由に生きていく
終わり
次回予告
いつものように仲間たち自由に暮らすみろ
ある日みほは黒服に追われる謎の美少女を助ける
みほ「あなた名前は?」
愛里寿「島田愛里寿…」
新たなる仲間
ナカジマ「どう?私の作った車の乗り心地は?」
左衛門佐「我が刀の錆びにしてくれようぞ」
そして別れ
優花里「もう西住殿とは一緒に居られません…」
愛里寿を狙う黒服の目的とは…
次回 無法地帯ウォー2に続く
みろ(粉末)
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