【ラブライブSS】エリーチカVS梅干星人 (30)
真姫「ふう、作曲の仕上げをしてたら、すっかり遅くなっちゃった」
真姫(あんまり遅くなると悪いから、花陽と凛には先に帰ってもらったけど)
真姫(考えてみたら、こうして一人で帰るのも久しぶりね)
真姫(ふふっ、それにしても、ほとんど毎日一緒に帰ってくれる友達ができるなんて……)
真姫(新学期の頃のツンツンしてた私に教えてあげたいわね)
にこ「おーい、真姫ちゃん!」
真姫「にこちゃん、どうしたの?」
にこ「補習が終わって部室に行ってみたら、花陽の忘れ物を見つけたの。ほらこれ、花陽のスマホでしょ?」
真姫「あ、ホントだ」
にこ「よかったら、真姫ちゃん、届けてくれる? 悪いけど私、今日は家の夕食当番でさー」
真姫「うん。そういうことなら私にまかせなさい!」
にこ「ありがとう! それじゃよろしくね」
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* * *
♯帰り道
真姫(ふふふ、花陽には学生証を届けてもらった借りがあることだし、ちょうどいいお礼になるわね)
真姫(大丈夫大丈夫、もう花陽は家に着いてるだろうし、チョチョイと行って渡すだけよ)
真姫(この真姫ちゃんにかかれば、届け物もラクショーだもんね)
真姫(......あ! たしかここが花陽の家だったわね!)
ピンポーン
真姫「こんにちは。西木野と申しますが、花陽さんはいらっしゃいますでしょうか?」
???「あ! 真姫ちゃん! どうぞあがってあがって!」
真姫(あら? 花陽って、自宅ではこんな落ち着いた声になるのね)
???「いまドアを開けるわね! 嬉しいなー、真姫ちゃんに会えて」
真姫(あれ? 花陽ってこういう喋り方だったっけ?)
ガチャ
花陽ママ「ようこそ! 花陽はまだ帰ってきてませんけど、おあがりください!」
真姫「あわわわわ」
* * *
♯その頃、かよちんと凛ちゃん
花陽「たいへん! ベンチでまったりとおやつを食べている私たちのところに梅干星人が襲撃してきた!」
梅干星人「ウメー、ウメウメ」
凛「え? 梅干星人って誰?」
花陽「説明しよう! 梅干星人というのは指から梅干光線を発射することによってどんなものでも梅干味に変えてしまう恐怖の星人なのだ!」
凛「にゃあああ、梅干星人が仲間にしてほしそうにこっちを見ているよ!」
梅干星人「ウメウメ、ウメー」
花陽「たいへんだ! 『お嬢さんたち、私と一緒に梅干味のおやつを楽しみましょう』って言ってるよ!」
凛「かよちん、梅干語が分かるの?」
花陽「うん、たしなむ程度には」
梅干星人「ウメー!」
凛「にゃー、梅干光線が発射されたよ!」
花陽「凛ちゃん、急いでそのチョコレートを隠して!」
凛「さすがに梅干チョコは勘弁してほしいにゃー!」
* * *
♯その頃、小泉家
真姫「こ、こんにちは」
花陽ママ「うふふ、こんにちは」
真姫(ビックリして思わず固まってしまった……それにしても花陽がそのまま大人になったみたいね)
花陽ママ「あらあら、うふふ」
真姫(声もソックリだし……違うのは髪型くらいか)
花陽ママ「遠慮なくくつろいでね」
真姫(それにしても若いなあ……うちのママも若いほうだけど、何かが違う)
花陽ママ「あら、もしかしたら緊張してるのかな?」
真姫(外見だけではなく、何かこう、精神的な…...)
花陽ママ「真姫ちゃん、真姫ちゃん、真姫ちゃーん!」ギュー
真姫(なるほど、こういうところか)モゴモゴ
花陽ママ「まーきちゃーん!」ギュー
真姫(しゃぼん玉とたまごやきの香りがする)モゴモゴ
* * *
♯その頃、かよちんと凛ちゃん
梅干星人「ウメウメウメ!」
凛「にゃー! 凛のチョコレートがー!」
花陽「あぶない! 凛ちゃん!」
梅干星人「ウメウメー!」
凛「かよちん、何をする気!?」
花陽「大丈夫、凛ちゃんは私が守るよ!」
梅干星人「ウメウメウメ!」
凛「かーよちーん!」
花陽「ぴゃあああああ」
* * *
♯その頃、小泉家
花陽ママ「あら、ごめんなさいね真姫ちゃん、急に抱きしめたりしちゃって」
真姫「ダイジョウブデス」ポワーン
花陽ママ「まいにち花陽から真姫ちゃんのお話を聞いてるから、何だか初めて会った気がしないの」
真姫「私の話をしてるんですか?」
花陽ママ「そうよ」
真姫「どんな話をしてるんですか!?」
花陽ママ「あ! そうだ、クッキー焼いてたんだった! ねえ真姫ちゃん、クッキー食べる?」
真姫「はあ」
花陽ママ「ちょっと待ってね、今もってくるから!」
真姫「あ、その、おかまいなく……」
花陽ママ「つめたいやけどをおしえてあげるー♪」
真姫(ノリノリで歌をうたいながら出て行ってしまった……)
真姫(おやつまでもらって、何だか申し訳ないわ……けっきょく私の質問には答えてもらってないけど)
真姫(それにしても、花陽はいったい何をしてるのよ)
真姫(宇宙戦争にでも巻き込まれてるのかしら……なんちゃって)
* * *
♯その頃、かよちんと凛ちゃん
梅干星人「ウメウメ、ウメウメウメ!」
凛「かよちん……なんてバカなことを……」
花陽「凛ちゃん、無事でよかった……」
凛「凛の身代わりになって梅干光線を頭から浴びるなんて!」
花陽「凛ちゃん……どうしてかな、前がよく見えないよ」
凛「顔に梅干がかかってるからだよ」
花陽「心なしか、頭が重い気がするんだ」
凛「頭にも梅干がかかってるからだよ」
花陽「でも不思議なんだ、とても胸があたたかい」
凛「胸にも梅干がかかってるからだよ」
花陽「ハアハア……凛ちゃん、どうして泣いてるの?」
凛「今日のシャンプーは大変だろうなと思うと、かよちんが気の毒で……」
基地外スレ乙サンシャイン二期マダー
* * *
♯その頃、小泉家
花陽ママ「おまたせ、真姫ちゃん!」
真姫「ありがとうございます」
花陽ママ「飲みものはトマトジュースでよかったかな?」
真姫「あ、いえ、申し訳ないので本当にお構いなく。今日は花陽さんの忘れ物を届けにきただけで……」
花陽ママ「こがれてほんきのこたえがしりたーい♪」(ふたたび台所へ)
真姫(いけない、これは私の意思にかかわらず、おなかいっぱいになるまでご馳走になるパターンだわ)
真姫(田舎のおばあちゃんの家で、よくこんな気持ちになったわね)
真姫(嬉しいような、申し訳ないような、嬉しいような、でもやっぱり申し訳ないような……)
花陽ママ「せっかくだから、さっき作ってた玉子焼きも味見してくれるかなー?」
真姫「あっはい」(やっぱり嬉しいわね)
真姫(それにしても花陽は、こんな優しいママのおやつも食べずにどこをほっつき歩いてるのよ)
真姫(むやみに遊び歩くような子じゃないから、誰かのためかしら)
真姫(凛が宇宙人におそわれてるとか……ふふっ、そんなわけないか)
* * *
♯その頃、かよちんと凛ちゃん
凛「梅干星人に襲われた凛を助けるために犠牲になるなんて……かよちんのバカー!」
花陽「ふふふ、私は凛ちゃんが無事ならそれでいいよ」フラフラ
梅干星人「ウメウメ、ウメウメ!」
凛「かよちん、そーゆう今生の別れみたいなこと言うのはやめて! ていうか梅干星人うるさい!」
梅干星人「あっ、すみません」
花陽「凛ちゃん……私のお願い、聞いてくれる?」
凛「当たり前でしょ! だから気を確かにもって!」
花陽「私のスマホで、お母さんにメールしてほしいんだ。私の手はもう……」
凛「梅干でぬるぬるして、画面にさわったらやばいことになりそうだからね」
花陽「文面は……」
凛「どうすればいいの?」
花陽「制服が梅干まみれになった、マジでごめんなさい、と」
凛「確かに洗濯の手間がえげつないことになりそうだもんね……あれ?」
花陽「どうしたの、凛ちゃん?」
凛「かよちん、またスマホ部室に忘れたでしょ」
花陽「 」ガクリ
凛「かーよちーん!」
* * *
♯その頃、小泉家
花陽ママ「えっ、花陽ちゃん、またスマホを学校に忘れたの?」モグモグ
真姫「そうなんです。それで私が預かってきました。あっこのクッキーおいしいです」モグモグ
花陽ママ「ありがとう。手間をおかけして申し訳ないわ。あっこれ玉子焼きね」モグモグ
真姫「いえいえ、これくらい何でもありません。あっこの玉子焼きもおいしいです」モグモグ
花陽ママ「真姫ちゃんは本当にいい子ね。あっ遠慮しないでどんどん食べてね」モグモグ
真姫「えへへ」モグモグ
花陽ママ「このトマトジュースもね、いつか真姫ちゃんが遊びに来てくれるんじゃないかと思って用意してたの」モグモグ
真姫「わーい」ゴクゴク
花陽ママ「それにしても、花陽ちゃん、遅いわね」モグモグ
真姫「ちょっと心配ですね」モグモグ
花陽ママ「そうね。ちょっと電話してみようかな」
真姫「いや、それは……」モグモグ
プルルルル
花陽ママ「あらあら、うふふ。そういえば花陽の携帯はここにあるんだった」
真姫(天然だわ……)モグモグ
花陽ママ「でも花陽ちゃん、どうしたのかな。悪の宇宙人と戦ったりしてるのかな」
真姫「ふふふ、まさかそんな」
* * *
その頃、かよちんと凛ちゃん
花陽「凛ちゃん……お母さんへの連絡は仕方がないとして、別のお願いがあるんだ」
凛「かよちん……」シクシク
梅干星人「かよちん……」シクシク
花陽「凛ちゃんのスマホを使って、真姫ちゃんにメールで伝えてほしい」
凛「うん、わかったよ! なんて打てばいい?」
花陽「梅干星人の梅干光線に気をつけて、と」
凛「こんなに梅干まみれになっても友の身を案じるかよちん……なんて健気な」
* * *
その頃、小泉家
ピロリロリン
真姫「あっ、私のところに凛からメールが来ました」
花陽ママ「あら、凛ちゃんから? それじゃあ花陽もきっと一緒ね」
真姫「えーと、本文は……」
花陽ママ「何て書いてある?」
真姫「梅干星人の梅干光線に気をつけて by かよちん」
花陽ママ「冗談ね」
真姫「冗談ですね」
花陽ママ「あっ真姫ちゃん、トマトジュースのおかわりはいかが?」
真姫「すみません、いただきます」
花陽ママ「足りなくなったら何でもおかわりしてね」
真姫「ありがとうございます。でもこれ以上は本当に申し訳ありませんから。あっこのチョコチップクッキーおいしいです」モグモグ
花陽ママ「ねえ真姫ちゃん。私はね、とっても嬉しいの。あっこれもどうぞ」モグモグ
真姫「どうしてですか? あっいただきます」モグモグ
花陽ママ「真姫ちゃんが、花陽の友達になってくれたから」モグモグ
真姫「……そんな、私なんか」モグモグ
花陽ママ「謙遜しなくていいのよ。真姫ちゃんはホントにいい子なんだから」
真姫「こういうとこでは、いい子のふりをしてるんです。ぜんぜん優しくなれないし、迷惑かけてばっかりだし」モグモグ
花陽ママ「ふふふ。真姫ちゃんの本当の姿はね、身近な人に聞けば、かんたんにわかるのよ」モグモグ
真姫「身近な人?」モグモグ
花陽ママ「花陽が、晩ご飯のときにいつも嬉しそうに話してくれるの。真姫ちゃんのこと」モグモグ
真姫「そうなんですか……」
花陽ママ「さっき言いそびれたけど、花陽があなたのことをどんなふうに言ってるかか教えてあげる。ふふふ、あの子には内緒よ」
真姫「……」
花陽ママ「優しくないふりをしてるけど、ホントはいい子だからすぐにバレるって」
真姫「あいつ……」
花陽ママ「優しすぎて何でも背負いこんじゃうから、もう少し迷惑かけてほしいって」
真姫「花陽……」
花陽ママ「だから私もね、それを聞いたときすっごく嬉しくてね、真姫ちゃんが家に遊びに来たら、お腹いっぱいおやつを食べてほしいなって思ってたの」
真姫「かーよちーん!」
* * *
♯その頃、本物のかよちんと凛ちゃん
花陽「愛してるよ真姫ちゃん……」バタンキュー
凛「かーよちーん!」
梅干星人「ウメウメ、ウメ、ウメウメウメ」(凛ちゃん、かよちんのおやつの白米おむすびに私の梅干光線をかけてみたまえ)
凛「……うん、わかった!」
説明しよう! 梅干星人の梅干は、おむすびにかけることによって絶好のトッピングに変化するのだ!
梅干星人「ウメウメ、ウメウメー!」(梅干光線、最大出力!)
凛「できたよ、かよちん!」
花陽「もぐもぐ……うまい!」テーレッテテー
凛「説明しよう! 色々と梅干まみれになって消耗したかよちんの精神力は、梅干おむすびを食べることによって完全回復したのだ!」
花陽「やっぱりおむすびの定番といえば梅味だぜ!」シャキーン
梅干星人「ウメー!」(その食べっぷりには完敗だぜ花陽ちゃん……わかった、梅干による地球侵略はあきらめよう)
凛「こうして地球の平和は守られた! ありがとうかよちん! そしてありがとう、制服を洗濯してくれるかよちんのママ!」
♯その頃、小泉家
真姫「ありがとうかよちん!」ギュー
花陽ママ「うふふ。私はかよちんじゃありませんよ」
真姫「ママー!」
花陽ママ「うふふ。私は真姫ちゃんのお母さんでも……まあいっか。今だけ交代ね」ギュー
真姫「わーん!」
花陽ママ「どうしたの? 真姫ちゃん」
真姫「嬉しいよおおおお」
花陽ママ「どうして嬉しいの?」
真姫「友達が嬉しがってくれるのが嬉しいよおおおお」
花陽ママ「真姫ちゃんの友達も、真姫ちゃんが嬉しがってくれるのが嬉しいはずよ」
真姫「ふふふ。まるでニワトリとタマゴみたい。どっちが先に嬉しがったのか分かんない」
花陽ママ「たぶん、一緒に嬉しくなったんじゃないかな?」
真姫「いつ?」
花陽ママ「友達になっとき」
真姫「それって、どんなとき?」
花陽ママ「一緒に嬉しくなったとき」
真姫「ふふふ。堂々めぐりしてる」
花陽ママ「堂々めぐりでいいのよ。友達ってそういうものだから」
真姫「なるほど。ママは何でも知ってるのね」
花陽ママ「そのとおり。あっ真姫ちゃん、こんどは柏餅でもいかが?」
真姫「いただきます」モグモグ
花陽ママ「ねえ真姫ちゃん、『Daring!!』歌ってくれない? 私あの曲すごく好きなの」モグモグ
真姫「この柏餅を食べ終わったら歌いますね」モグモグ
花陽ママ「約束よ? 何を隠そう、私はμ’sの大ファンなの」モグモグ
真姫「そうなんですか?」モグモグ
花陽ママ「当然よ。たいせつな娘と、たいせつな娘のたいせつな友達のグループですもの」モグモグ
真姫「そういえば花陽と凛は何をしてるんでしょうね」モグモグ
花陽ママ「うーん、よくわからないけど、お腹が空いたら帰ってくるんじゃないかしら」モグモグ
* * *
♯その頃、かよちんと凛ちゃん
花陽「今日も宇宙が平和でよかった」
凛「でもかよちん、梅干星人の光線を浴びたせいで、こう宇宙的なアレがアレして大変なことになるんじゃないかにゃ」
花陽「大丈夫だと思うけど」
凛「でも心配だよ。もしかしたら梅干光線を浴びた頭から梅の木が生えてきたり……」
花陽「それはそれで便利かも。梅干が無限に生産できるわけだし」
凛「便利じゃないよ! ダンスとかに支障をきたすでしょ!」
花陽「それもそうだね」
凛「とにかく、そこはかとなく医学に詳しそうな真姫ちゃんに相談してみよう!」
花陽「真姫ちゃん、今どこにいるかな?」
凛「たぶん、そろそろ家に帰ってる頃だと思うよ。行ってみよう!」
* * *
♯その頃、小泉家
真姫「ごちそうさまでした。さすがにもうこれ以上は、家に帰って晩御飯が食べられなくなると困りますので」
花陽ママ「うふふ、そうね。では最後に、口直しのお茶を淹れてくるわね」
真姫「すみません、なにからなにまで」
花陽ママ「それじゃあ台所に行ってくるから、くつろいでいてね」
真姫「ありがとうございます」
ガチャ
真姫「あ、玄関のドアが開いた音! きっと花陽が帰ってきたのね!」
* * *
♯その頃、梅干星人の宇宙船
梅干星人「ウメウメ……」(今日、かよちんと会うことによって私の梅干人生は大きく変わった)
梅干星人「ウメー……」(これからは心を入れ替え、正義の梅干星人として食卓に彩りを添えることで、ささやかながら宇宙の平和に貢献しよう)
梅干星人「ウメウメ!」(おっ! あのマンションの一室で「ハラショー! 今日の夕食はボルシチと白米おむすびよ!」という声が聞こえた!)
梅干星人「ウメー!」(梅干光線の出番だ、いざ行かん!)
* * *
♯その頃、西木野家
真姫ママ「あら凛ちゃん、花陽ちゃん! ようこそいらっしゃい!」
凛「あの、真姫ちゃ……真姫さんは」
真姫ママ「うーん、ちょっと遅くなるという連絡があったから、帰ってくるまでにもう少しかかりそう」
花陽「それは失礼しました。では私たちはこれで……」
真姫ママ「あら花陽ちゃん! あなた色々と梅干まみれじゃない! よかったら家でお風呂に入って行って!」
花陽「ぴゃあああ」(お手伝いさんにお風呂に連れて行かれる)
真姫ママ「凛ちゃんはその間、おやつを食べながら私とお話ししましょう!」
凛「わー! こんなにたくさん、いいんですか?」
真姫ママ「あなたたちが来てくれる日のために用意していたのよ。さあどうぞ」
凛「いただきまーす!」モグモグ
真姫ママ「ねえ凛ちゃん、私は嬉しいのよ。凛ちゃんと花陽ちゃんが真姫ちゃんの友達になってくれて」モグモグ
凛「えへへ、凛……私たちも嬉しいです。あっこのクッキーおいしいです」モグモグ
真姫ママ「花陽ちゃんがお風呂から上がったら教えてあげるわね。真姫があなたたちのことを何て言ってるか」モグモグ
凛「わー、楽しみです! あっこの柏餅もおいしい!」モグモグ
真姫「うふふ、真姫ちゃんには内緒よ」モグモグ
* * *
♯その頃、小泉家
トントン
真姫(玄関で靴を揃える音……一人ぶんだから凛は一緒じゃないのね)
真姫(凛には明日、学校で伝えることにして……でも花陽には今伝えよう、私の感謝の気持ち)
真姫(大丈夫。花陽のママにも勇気づけてもらったんだ。今なら素直になれる)
ガラッ
真姫(来た! さあ深呼吸して、私の気持ちを大きな声で伝えるの!)
真姫「ありがとう! 大好きよ!」
花陽兄「……」
真姫「……」
花陽兄「……///」ペコリ
真姫「 」
* * *
♯その頃、絢瀬家
亜里沙「やったー! 今日の夕ご飯はお姉ちゃんの手作りのボルシチと白米おむすびだね!」
絵里「ふふふ、お腹いっぱい召し上がれ」
亜里沙「わーい、いただきまーす……あれお姉ちゃん、今玄関のほうで変な音がしなかった?」
絵里「えっ、怖いこと言わないでよ……」
バーン
梅干星人「ウメー!」
そのとき、平和な絢瀬家の食卓を梅干星人が襲撃!
亜里沙「ハラショー! 梅干星人だ!」
絵里「イヤアアアアアア!」
説明しよう、梅干星人とは……さっきも言ったので以下省略だ!
梅干星人「ウメウメウメ!」
梅干星人の梅干光線が白米おむすびの上に降り注ぐ!
亜里沙「やっぱりおむすびの定番といえば梅味だね!」ハラショー
絵里「イヤアアアアアア!」
――――
おわり
乙(梅干し)
いいってことよ
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