にこ「進路どうしようかしら」 (13)

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にこ「ん~」

真姫「何よ?難しい顔しちゃって」

にこ「別にぃ~?真姫ちゃんには関係ないって言うかぁ」

真姫「だったら目の前でそんな顔しないでよ。こっちまで辛気臭くなるじゃない」

にこ「そんなのにこの勝手でしょ」

真姫「あっそ」

にこ「…」

真姫「…」

にこ「じ、実は進路どうしようかなぁ~って」

真姫「結局話すんじゃない」

にこ「こないだ進路相談で何も答えられなかったのよ」

真姫「にこちゃんはアイドルになるんでしょ?」

にこ「そうだけど…今時大学行きながらアイドルやってる子だっているし…大学に行っておけば色々と潰しが利くじゃない」

真姫「なによそれ?にこちゃんらしくないわね」

にこ「まあ?にこも三年生だし?ちょっとは現実を視野に入れて」

真姫「…」

にこ「何よ?」

真姫「別に…」

にこ「で、ほら?大学行くんならその先の事も視野に入れないとね?」

真姫「だから…にこちゃんはアイドルに…」

にこ「一応よ。で、私にはどんな職業が似合うかなって思ったのよ」

真姫「そうね………」

にこ「…」

真姫「…」

にこ「そんなに出て来ないの?」

真姫「保育士なんて似合ってるんじゃない?」

にこ「保育士?ん~でもにこが先生になったら園児に人気が出ちゃって大変かも」

真姫「そうね。にこちゃん小ちゃいから園児が親近感覚えるかもしれないものね」

にこ「そこまで小さくないわよ」

真姫「もし保育士を目指すって言うんなら〇〇大学に教育学部があるからそこにすれば良いんじゃない?」

にこ「〇〇大学って…にこの成績じゃ行けないんですけど」

真姫「勉強すればいいじゃない?」

にこ「今からじゃ間に合わないわよ」

真姫「そんな事は…」

にこ「他には?他には何かない?」

真姫「調理師とか…」

にこ「確かににこは料理が得意だし向いてるかもしれないわね」

真姫「〇〇大学の隣に調理師の専門学校があるわよ?」

にこ「そうなの?って言うかまた〇〇大学?」

真姫「そしたら私がにこちゃんを専属で雇ってあげるわ」

にこ「嫌よ。何が悲しくって友達に雇われなきゃなんないのよ」

真姫「別に…そう言うつもりじゃ…」

にこ「専門学校だと…美容師なんてにこにぴったりじゃない?」

真姫「そうかしら?」

にこ「そうよ。にこってヘアアレンジとか得意だし」

真姫「まあ…ここら辺だと〇〇大学の近くに専門学校もあるし」

にこ「え?そうなの?学校が乱立してるのね…」

真姫「そうね」

にこ「にこが美容師になったら真姫の髪の毛もやってあげるわよ」

真姫「そう。じゃあストレートパーマでもかけてもらおうかしら」

にこ「え?ストレートにしたいの?癖っ毛気にしてたの?」

真姫「じょ、冗談よ」

にこ「他ににこに似合う職業と言えば」

真姫「意外と弁護士とか向いてるんじゃない?」

にこ「は?にこが?」

真姫「にこちゃん割りと弁が立つしやって出来ないことはないかもしれないわ。〇〇大学に法学部もあるし」

にこ「いや、だからにこの成績じゃ無理でしょ?〇〇大学も法学部も」

真姫「だから勉強すればいいじゃない。どうせにこちゃんの学力じゃどこの大学だって絶望的なんだから勉強するのは一緒よ」

にこ「その理屈はおかしいしにこの成績もそこまで絶望的じゃないわよ」

真姫「なら尚更勉強すればいいじゃない」

にこ「なんでそうなるのよ」

真姫「だいたいにこちゃんは文系なの?理系なの?どっちなのよ?」

にこ「え?」

真姫「だからにこちゃんは文系なの?理系なの?どっちが得意なの?」

にこ「さ、さあ?」

真姫「わからないの?何学部に入りたいとかないの?」

にこ「えっと…」

真姫「はあ…そう…」

にこ「だから迷ってるって言ったんじゃない」

真姫「そうね」

にこ「大体そう言うあんたはどうなのよ?」

真姫「私は将来的に病院を継がなきゃいけないからやっぱり医学部ね」

にこ「まあそうなるか」

真姫「そうだ!にこちゃんもナースとか」

にこ「看護学校って事?」

真姫「いいんじゃない?〇〇大学の医学部付属の専門学校が」

にこ「いや…無理でしょ?」

真姫「なによ?さっきから無理無理って」

にこ「にこはもう三年生なのよ?現実的に考えて今から勉強したって〇〇大学なんて無理でしょって言ってるの」

真姫「最初から無理なんて言ってる人にはなんだって無理よ。アイドルになるのだってきっと無理だわ」

にこ「何ですって?」

真姫「あっ…今のは…」

にこ「あんた…さっきから〇〇大学ばっかり進めて来るけど。あんたが〇〇大学の医学部に行くつもりんでしょ?」

真姫「…」

にこ「あんた友達とか作るの苦手だもんね?だからにこが同じ大学に行って欲しいんでしょ?」

真姫「違う…」

にこ「だいたい学部が違ったら会うことも少ないかもしれないしキャンパスだって違うかもしれないけどね~」

真姫「そんなんじゃないわよ。友達作るのが苦手とか…そんなの関係ないわよ。ただ…μ’sにせっかくにこちゃん達と仲良くなったのに」

にこ「だからってそんなんで進路なんて決めないでしょ?普通!!」

真姫「わかってるわよ。でも…」

にこ「でもも何もないわよ」

真姫「せっかく友達になったのに…」

にこ「だから何よ?あんたは何をわかってるのよ?」

真姫「違う。違うの…」

にこ「何が違うのよ?何がせっかく友達になったからよ」

真姫「違う…私はただ…」にこ「どうしてわかんないのよ」

「離れてたってずっと友達だって」

真姫「言って欲しかっただけなのに」にこ「言わなきゃ分からないのよ」

真姫「え?」

にこ「なっ」

真姫「その」

にこ「ぷっ…くくっ…あははは」

真姫「なっ、意味分かんない?」

にこ「真姫も素直じゃないわね」

真姫「にこちゃんに言われたくないわよ」

にこ「まったく…相談してたのはにこなのよ?」

真姫「わ、分かってるわよ」

にこ「まあ、最初から期待なんかしてなかったけどね」

真姫「な、なによ~」

にこ「それに改めて分かったわ。やっぱりにこが好きなのはどこまですいってもアイドルなんだって」

真姫「そうね…やっぱりにこちゃんはそれが一番ね」

にこ「そうと決まれば今日も練習頑張るわよ~」


見つけるの面倒だから同じスレでやってくれ

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