【艦これSS】秘書官敷波は譲らない (27)


【睡魔】

提督「ふぁぁ…」

提督「眠い」

提督「執務室っていけないよねぇ」

提督「こんな日当たりのいいところを背にして働けたもんじゃないよ」

提督「ふぁぁ……」

提督「そう思うだろう?」

敷波「いいからさっさとやってよ!」

敷波「終わらないでしょ!」

提督「厳しいこというねぇ…」

敷波「今日中にやらないといけないんでしょ」

提督「だなぁ」

敷波「じゃあ、さっさとやる!」

提督「はい」

敷波「もぉ…」

提督「………」カキカキ

提督「………」カキカキ

提督「………」ピタッ

敷波「………」チラッ

提督「………」

提督「………」ウトウト

敷波「!」

敷波「寝るなー!」シュッ

提督「いてっ」コツン

提督「おー…いかんいかん」

敷波「そんなに眠いなら一旦仮眠とってくれば?」

提督「うーん…そうしようか」

提督「30分横になる」

敷波「はいはい」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493139403



執務室に置いてあるソファーに横たわる。


提督「………」

敷波「………」カキカキ

提督「………」

敷波「………」カキカキ

提督「………」

敷波「………」カキカキ

提督「………」ゴロン

敷波「………」カキカキ

提督「………」

敷波「………」カキカキ

提督「………」ゴロン

敷波「………」カキカキ

提督「………スンッ」

敷波「………」カキカキ

提督「………」

提督「………」


提督「あー!!寝れない!!」ガバッ

敷波「!?」ビクッ

敷波「ちょっと、いきなり大きい声出さないでよ!」

提督「んーおかしいな…さっきまで眠かったのに」

敷波「眠気が覚めたならさっさと机に戻る」

提督「んー…なんでだろう」テクテク

提督「年か?」ストン

提督「どう思う?」

敷波「仕事すればいいと思う」

提督「…はい」




提督「………」カキカキ

敷波「………」カキカキ

提督「………」カキカキ

敷波「………」カキカキ


~~~~~~


敷波「………」チラッ

提督「………」コクリコクリ

敷波「キッ!」シュッ

提督「って」コツーン

敷波「し れ い か ん?」

提督「すまない…」


~~~~~~~


敷波「はぁーやっと終わった」

提督「ご苦労様です…」ペコリ

敷波「ホントだよぉ…」

敷波「はぁー…つかれたー」

提督「肩でも揉みましょうか?」

敷波「…セクハラ」

提督「…すいません」

敷波「だいたい仮眠とればこんなウトウトすること無かったでしょ」

提督「…おっしゃる通りです」

提督「でもなぜか寝れなかったといいますか…」

敷波「変わった睡魔をお持ちですこと」




加古「睡魔と聞いて」ヒョイ

提督「おぉ!?」

敷波「わ!?」

加古「提督、その気持ち凄く分かるよー」

提督「どこから現れた」

加古「そう例えるなら」

提督「無視するな」

加古「授業中眠かったのに休み時間には眠くない」

加古「といった感じ」

提督「その例えは…よく分かる」

加古「でしょ!」

古鷹「えぇー提督そうなんですか?」スッ

提督「おぉっ!?」

敷波「また!?」

古鷹「?」

提督「なんだお前さん達姉妹は瞬間移動でもできるのか」

古鷹「それよりも聞いてください提督!」

提督「そして無視か」

古鷹「加古ったら座学の時間ずっと寝てるんですよ!」

加古「ありゃ、しょーがない」

加古「あんな日当たりのいい席にしたクジが悪い」

敷波「似たような台詞を昼間に聞いた気がする」チラッ

提督「ハハ、気のせいだよ」




古鷹「じゃあ、私と席代わろうよ」

加古「やだね!」

加古「一番前の席なんてアタシはねぇ!嫌だよ!」

加古「そりゃもうね…」

加古「嫌だよ!!」

提督「どんだけ嫌なんだよ」

古鷹「困りましたね…」

敷波「寝たら何か罰を与えてみたらどうかな?」

古鷹「うーん、できるだけそういったことは避けたいですね」

古鷹「自主的に変わって欲しいんですよ」

古鷹「どうせならご褒美をあげたいですし…」

敷波(優しい…)

提督(天使かな?)

加古(ふぁぁ…ねむ)


提督「加古にとってのご褒美ってなんだ?」

加古「うー……」

古鷹「悩んでますね…」

加古「………」

敷波「………ハッ!」

提督「どうかしたのか?」

敷波「もしかして加古さん…寝てない?」

提督「へ?」

加古「………」

加古「くかー…zzz」

古鷹「もう!かこーっ!!」

加古「…はっ!!」




提督「立って寝るとは…恐れ入った」

敷波「冷静に考えてなにか病気なんじゃない?」

敷波「心配になってきた」

加古「え?そんな…まさかぁ」

加古「なぁ、古鷹?」

古鷹「か、加古が病気!?」アワワ

加古「え、いや、ちょっと」

古鷹「て、提督!ど、どうしましょう!!」

提督「睡魔の病気は不治の病と聞く…」

加古「なんか始まった…」

提督「私も患っているがこれは治らないだろう…」

古鷹「そ、そんな…」ガクッ

加古「いや、そんな大げさにならなくても…」

古鷹「誰の心配していると思っているの!?」

古鷹「加古のことを思っているんだよ!!」

加古「はい!すいません!」

提督「ただ…」

古鷹「!」

古鷹「ただ…?」

提督「この病は自信の心持で抑え込むことは可能じゃ…」

加古「じゃ?」

敷波(キャラを固めてきた)

古鷹「それはどういう…?」

提督「簡単な話じゃよ…」

提督「加古君本人が睡魔に打ち勝つ強い精神を持つことじゃ…」

古鷹「ていt…先生!具体的には何をすれば…?」

加古「古鷹、演じてるよね!?」

提督「滝修行」

加古「へ?」

古鷹「滝修行ですね!分かりました!」

加古「ちょっと待って」

古鷹「じゃ、行こっか」ガシッ

加古「え、いや、待って、ちょっと!!」

加古「これって罰に入らないの!?ねぇ!」

古鷹「これは治療だから!行くよー」

加古「いやーー」ズルズル


バタン―――




提督「解決だ」

敷波「なに言ってんの?」

提督「へ?」

敷波「司令官も行くよ」

敷波「患っているんでしょ?」

提督「え、いや…その…さっきのは設定といいますか…」

敷波「アタシ、シレイカンノコトガシンパイダワー」ガシッ

提督「わー待って!」ズルズル

提督「暖かくはなって来たけど日没間近は寒いって!」ズルズル


バターン!!


~~~~~~~~


滝『┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドドドッ!!』

加古「わぁぁぁぁああああ!!」ブルブル

提督「むりむりむりむりむり!!」ブルブル

古鷹「あと五分~!」

敷波(意外と鬼だ)




その日から二人は睡魔に対して強くなったよ。やったね!
あと司令官がダラダラしている時に滝修行をチラつかせると
早急に仕事をしてくれるようになったよ。
荒療治って効くんだね。







【エイプリルフール】


卯月「弥生ぃ~」

弥生「…なに?」

卯月「う~ちゃん四月のビックイベントを逃しちゃったんだぴょん」

弥生「……?」

卯月「エイプリルフールぴょん」

弥生「…あぁ」

卯月「あと一ヶ月着任が早かったらみんなに楽しい思い出をあげれたのにぃ~」

弥生「…うーん」

弥生「!」ピーン

弥生「…うーちゃん」

卯月「ぴょん?」

弥生「………」ゴニョゴニョ

卯月「うん…うん…ぴょん!!」

卯月「それは良いアイデアぴょん!」

弥生「…ホント?」

卯月「ぴょん!」

弥生「…へへ」

卯月「それじゃあ~さっそく取り掛かるぴょん!」

弥生「…おー」


~~~~~~~~~




提督「ふぁぁ…」

敷波「朝からだらしないよ」

提督「失礼」

敷波「ふぁ…ぁぁ」

提督「うつったか」

敷波「なんで欠伸ってうつるんだろう」

提督「あー…なんだったか…」

提督「………」

提督「…忘れた」

敷波「年ね」

提督「人が地味に気にしていることを…」

提督「あ、でも欠伸についてこんな話がある」

敷波「なに?」

提督「欠伸のうつりやすさはその人の信頼に影響されるって」

提督「つまりすぐ欠伸がうつった敷波は私を信頼しているって訳だ」

敷波「眉唾」

提督「えー…」

提督「………」

提督「ふぁぁ…」

敷波「もううつりませんよー」

提督「ふぁぁ…」

提督「ふぁぁ…」

敷波「しつこ…ん、いよ!!」

提督「今欠伸堪えただろ」

敷波「堪えてないよ」

提督「またまたー」

敷波「いいから!さっさと仕事するよ!」

提督「はいはーい」


~~~~~~~




敷波「………」カキカキ

敷波「………」ピタッ

敷波「………」チラリ

提督「………」カキカキ

敷波「………」

敷波「ふぁ…ぁぁ」

敷波「………」チラッ

提督「………」カキカキ

提督「………」カキカキ

提督「………」カキカキ

敷波「なんでうつんないのよ!!」カッ

提督「なんの話!?」


コンコン―――


提督「おっと来客…」

敷波「…ふんっ」

提督「どうぞー」


ガチャ―――


赤城「失礼します…」トコトコ

提督「どうかしたか?」




赤城「その…提督…これはどういうでしょう?」スッ

提督「ん?なにコレ、手紙?」

赤城「その…真意を確かめたく思いまして…」ボソボソ

提督「ピンク色でハートマークのシールまで貼っちゃって」

提督「もしかしてラブレター?今のご時世に?」

提督「いやー古風な奴もいたもんだ」

提督「えーっとなになに…」


“親愛なる…いや愛しの赤城へ今晩執務室で待っている”


提督「て い と く より」

敷波「」ガタッ

赤城「……///」ポッ

提督「おぉーやっぱりラブレえぇぇぇえぇぇええ!?」

提督「知らん!悪いが知らんぞ!」

赤城「…え」

敷波「送ってないの?」

提督「知らん知らん、悪質な悪戯だ!」

提督「この手紙はどこで?」

赤城「えっと…私の私室のドアに挟んでありました」

提督「私は昨日一度も君たちの宿舎には行っていない」

提督「それに昨晩は酒も飲んでいない、酔って何か間違えることもないよ」

敷波「それじゃあ、一体誰が…」

提督「すまない、赤城さん気分悪くさせてしまって…」

赤城「い、いえ…そんな!」

赤城「私は怪しいって、最初から…そう最初から思っていましたよ!」

提督「そうか、ならいいが…」

赤城「はい……」ガックリ

敷波「それにしても司令官の字そっくりに書いてあるね」

提督「かなり悪質だな」


コンコン!―――


提督「はい」

古鷹「失礼します!!」




古鷹「て、提督!はぁ…加古を…はぁ…解体するって!」

古鷹「本当でしょうか!?」

提督「いや」

古鷹「確かに加古は少しだらしがなかったり、ガサツなところがありますけど」

古鷹「なにも解体すること…ってしないんですか?」

提督「うん」

敷波「古鷹さんもやられたみたいね」

古鷹「やられたって…?」

提督「誰に吹き込まれたんだ?」

古鷹「あ、いえ…吹き込まれたというよりはこれを」スッ

提督「うわ、本物の解体申告の書類じゃん」

提督「あぶなっ」

提督「判があれば通るよ、これ」

敷波「ちょっと悪戯にしては度を過ぎてるよね」

古鷹「それで今朝から加古が見当たらなくて…不安で」

提督「それは心配だな…加古もおそらく何かしらの…」


ガチャ―――


加古「あ、みんなここに居た」

古鷹「かこー!!」ダキッ




加古「ちょっと、どうしたんだ古鷹」

古鷹「どこ行ってたの心配…プフッ」

加古「?」

敷波「ぷぷっ…」

加古「みんなどうしたの?」

提督「……加古」プルプル

加古「なに?」

提督「…目…閉じて」プルプル

加古「?」

加古「こう?」ギュ

提督「ふはははっ」

古鷹「あはっはは…!お腹…お腹いたい!」

敷波「これは…ちょっと…」プルプル

加古「なになに!なんでみんな笑うのさ!」


加古の瞼には油性で目が書かれていた。
目を閉じても開いていますよっていうアレ。


提督「ちょっと目閉じてポーズとって自己紹介して」

加古「なんで?」

提督「一回だけ!お願い!」

加古「んもぉ…なにがなんだか…」


加古「カコッテンダー、よっろしくぅ!」


あはははははっ!!


~~~~~~~~~~




提督「はぁー笑った」

古鷹「おかしかったですねー」

敷波「いやほんとだよ」

加古「酷いなー誰がこんなこと」ゴシゴシ

提督「加古だけ手抜き悪戯だったな」

古鷹「ふふ…そうですね」

加古「ところでさぁ、気になったんだけど」

提督「なに?」

加古「今日って四月一日じゃないよね?」

提督「そりゃそうだ、もう月末ってあれ?」

敷波「あ、日めくりが一日になってる」

加古「ここに限らず多分カレンダーの全部が日めくりの一日に変えられてるよ」

加古「全部確認したわけじゃないけど」

古鷹「どうしてでしょう?」

提督「あー…あれか」

提督「エイプリルフール」

古鷹「あーそれで」

敷波「なにそれ?」

提督「簡単に言うとウソついてもいいよって日」

敷波「変なイベント」

加古「アタシだけウソじゃないんだけど…」

提督「目閉じてるけど開けてるように見せかけるウソ」

加古「雑!」




執務室前―――


卯月「ぷっくぷー」

卯月「うーちゃん達の悪戯楽しんでもらえたようだぴょん」

弥生「…うん」

卯月「そろそろネタ晴らしと行くぴょん」

弥生「…おー」


ガチャ―――


卯月「ぴょーん!」

弥生「…ぴょ…ん」

卯月「うーちゃん達の悪戯どうだったぴょん?」

弥生「…楽しんでもらえた?」




提督「犯人が自主しに来たか」

敷波「ちょっと―――赤城「なにが“ぴょーん”ですか!!」

赤城「人の心を弄んで楽しかったですか?」ゴゴゴゴ

卯月「いや、うーちゃんは…」

提督(触れなかったけど赤城さん結構怒っていたよね…)コソコソ

敷波(一番怒らせちゃダメな人だね…)ヒソヒソ

卯月「みんなが楽しいかなって…」

古鷹「本当にそうですか?」

卯月「そ、そうだぴょん…」

古鷹「加古の悪戯以外は楽しめないと思いますよ」

古鷹「少なくとも私は楽しくありませんでした」ゴゴゴゴ

加古(古鷹も怒らせるとこれが結構怖いんだ…)ヒソヒソ

提督(温厚そうな子がキレると凄みあるもんねぇ…)コソコソ

敷波(ってか加古さんの悪戯は良いんだね…)ヒソヒソ


古鷹赤城「「………」」ゴゴゴゴ

卯月「あわわ……」ブルブル

弥生「………」ブルブル


提督「卯月」

卯月「…ぴょん」

提督「それと、弥生」

弥生「…はい」

提督「着任したてで悪戯の加減が分からなかったかもしれない」

提督「でもだ、超えてはいけない一線があるのは分かるな?」

卯月「…はい」

弥生「………」コク

提督「なら、みんなに言うべき一言があるだろう」


卯月弥生「「………」」

卯月「皆さんごめんなさい」ペコリ

弥生「…ごめんなさい」ペコリ

古鷹「………」

赤城「………」

古鷹「いいですよ。でも今度はやる前によく考えてしてくださいね」

卯月「…わかったぴょん」

赤城「他人の気持ちをよく考えられるようになりましょう」

弥生「…はい」




提督「では仲直りの握手!」


ぎゅ


加古「続いて滝修行!」


卯月弥生「「!?」」

古鷹赤城「「了解」」ガシッ


卯月「ぴょん!?」ズルズル

弥生「えぇ…!?」ズルズル


敷波「敬礼!」ビシッ

提督加古「「………」」ビシッ


卯月「ごめんなさいぴょん!もうしないぴょん!」ズルズル

弥生「…うーちゃん…あきらめよう…」ズルズル


バタン―――


~~~~~~~~~


滝『ドッ┣¨┣¨┣¨┣¨ッ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ッ!!』

卯月「冷たいぴょん!こんなの修行じゃないぴょん!拷問だぴょん!」ブルブル

弥生「寒くなんか…ないよ…寒くなんか…!!」ブルブル


赤城「静かにして!精神を統一させる!」

古鷹「あと7分~」

敷波(ちょっと時間増えてる…)






まさかの二回連続の滝修行オチ。
でもこの二人が今後、過激な悪戯をすることは無くなりました。
荒療治♪荒療治♪
それと司令官は赤城さんがなんであんなに怒っていたのか
理解してなかったので、あの後滝修行させられたよ。




こんな感じであと五つ程書くと思います。
ここまで読んで下さった方ありがとうございます。

もう全部滝修行オチにすればいいじゃない?

敷波スレ待ってた
デレパートはよ

貴重なシキナミンスレ


敷波以外全部ブストス

このキャラが惜しい感じね

PCが故障したため投稿を中止します。
すいません。

気長に舞ってる

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom