ガヴドロssです
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【MOON COFFEE】
タプリス「そういうことなので、ぜひ月乃瀬先輩方にも手伝ってほしいのですが」
ラフィエル「そういわれてみれば、もうすぐガヴちゃんの誕生日でしたね。私は構いませんよ」
ラフィエル(なにか面白そうな予感がしますし)
ヴィーネ「私もそういうことならお安い御用よ」
タプリス「あ、ありがとうございます!さすがは月乃瀬先輩っ」
ヴィーネ「クスッおおげさね・・・まぁ私も何かしようかなって思ってたところだし、渡りに船だわ」
サターニャ「フッフッフ・・・このサタニキア様があろうことか天使の誕生日を祝うですって?冗談じゃないわ!」
タプリス「では、胡桃沢先輩は不参加ってことですね。わかりました」
サターニャ「え、いや、ちょっと———」
ヴィーネ「しかたないわね。で、どういう感じに祝おうかしら?」
サターニャ「あの・・・」
ラフィエル「ガヴちゃんのことですから、自分の誕生日を忘れてそうです」
ヴィーネ「あ、確かに・・・」アハハ
サターニャ「ちょっと———」
店員「ご注文のショートケーキ4つお持ちいたしました」
ラフィエル「あ、来ましたね」
タプリス「はわわっ、おいしそうです!」
ヴィーネ「ここのケーキ、なかなか美味しいのよ」
店員「ごゆっくりどうぞ~」
ワイワイ キャッキャ
サターニャ「・・・あ、おいしい」モグモグ
ラフィエル(協力するタイミングを逃して縮こまるサターニャさん・・・いいですね!)ウットリ
タプリス「そういえば皆さんは、イチゴは先に食べる派ですか?それとも最後に食べる派ですか?」
タプリス「ちなみに私は最後です!」
ヴィーネ「うーん、そうねぇ・・・どっちというより、途中で食べてしまうかも」
タプリス「そうなんですか?意外ですね」
ヴィーネ「そう?ほら、こういうイチゴって酸っぱいじゃない?途中で食べることによって、ケーキの甘さがリセットされて、また新鮮な味覚でケーキを楽しめる気がするのよ」
タプリス「なるほど!」
ラフィエル「私は最後ですね~ヴィーネさんも言ってましたが、この手のイチゴは酸っぱいので、お口直しにします」
タプリス「そうですよね!私も白羽先輩と同じ意見です」
ヴィーネ「サターニャは?」
サターニャ「!!ふふん、私はそんな些細な事気にしたことないわ!こういうのは食べたいときに食べるのが一番なのよ!」
ラフィエル(ようやく構ってもらえて絶好調ですね、サターニャさん)
ヴィーネ「サターニャの言うことも一理あるわね」
サターニャ「でしょ?さすが同じ悪魔ね。わかってるわ!」
タプリス「悪魔なのに、なかなか良いこと言うじゃないですか」
ラフィエル「それで、ガヴちゃんの誕生日会の件ですが」
タプリス「あ、そうですね。ケーキがおいしいのでついうっかりしてました」
ヴィーネ「そうね・・・」チラッ
サターニャ「うっ・・・ゴホンッ、あー・・・ま、まぁたまには天使に恩を売っておくのもいいかもしれないわね。しかたないから、私も協力するわよ」
タプリス「ほんとうですか!?ありがとうございます!あ、でもふざけすぎて台無しにすることだけはやめてくださいね」
サターニャ「しないわよ!」
サターニャ(ヴィネットが怖いし・・・こういうイベントごとではキャラ変わるのよね)
ヴィーネ「じゃあ全員参加するってことで」
タプリス「でもどうしましょう・・・どうせなら天真先輩に心から喜んでもらいたいです」
ヴィーネ「ラフィ、天使学校の時はどんな感じでガヴの誕生日祝ってたの?」
ラフィエル「基本的にはガヴちゃんの家でケーキ食べたり、プレゼント渡したりですね・・・これといって変わったことはしてませんよ」
ラフィエル「それに、いまのガヴちゃんと以前のガヴちゃんでは少し・・・いえかなり違うので、あまり参考にならないかと」
ヴィーネ「それもそうね・・・」
タプリス「今の天真先輩に欲しいものを聞いたら、お金って即答されそうです」
ラフィエル「もしくは課金用のギフトカードですね」
タプリス「ぎふとかーど?」
ヴィーネ「えーっとね・・・ゲーム内通貨を増やすためのチケットみたいなものよ」
タプリス「・・・???よくわかりませんが、結局お金に近いもの・・・ということですか」
ラフィエル「その認識であってるかと」
ヴィーネ「最近また活動費が減ったって嘆いてたからね・・・一番喜ばれるわよ」
タプリス「そんな生々しいプレゼントは嫌です・・・」
ラフィエル「あのめんどくさがりのガヴちゃんが、課金の為にアルバイトをするくらいですからね」
ヴィーネ「・・・はぁ、結構難しいわね」
サターニャ「・・・あんたたちがなんで悩んでるのかは知らないけれど、別に難しく考えなくてもいいんじゃない?」
3人「?」
サターニャ「そういうのって、よくわからないけど・・・気持ちの問題じゃないの?私だったら、あんたたちから貰えるプレゼントなら何でも嬉しいけど」
サターニャ(・・・って『これ一冊でわかる!友達の作り方』の第4章プレゼント編に載ってたわ!)
3人「・・・・・・・・」
サターニャ「な、なによ・・・何かおかしいこと言ったかしら」
ヴィーネ「ううん・・・なんか珍しくサターニャが良い事いったなぁって」
サターニャ「これくらい当ぜ・・・って一言余計よ!」
タプリス「私も、胡桃沢先輩がまともなこと言えるなんてびっくりしちゃいました」ポカーン
サターニャ「失礼過ぎない!?」
ラフィエル「よかったですね、サターニャさん!毎晩本を読んだ甲斐がありましたね」ニコッ
サターニャ「ちょっ///なんであんたがそれを知ってるのよ!!」
ラフィエル「うふふ・・・サターニャさんのことなら何でもお見通しです」
サターニャ「こわっ」
ヴィーネ「なーんだ、本の受け売りだったのね。一体どんな本を読んでるの?」
サターニャ「そ、それは・・・///」
ラフィエル「確か、友だ———」
サターニャ「わぁあぁぁぁぁぁ!!!?」
タプリス「」ビクッ
ヴィーネ「ちょっと、うるさいわよサターニャ!」
サターニャ「(ちょっと!一体どういうつもりよ!!)」コゴエ
ラフィエル「(はい?なんのことですかぁ?)」スットボケ
サターニャ「(いい!?このことは誰にも言うんじゃないわよ!もし言ったら・・・)」
ラフィエル「(言ったら?)」
サターニャ「(・・・・・・私が困るわ!)」
ラフィエル「(だったら問題ありませんね!)」
サターニャ「(大ありよ!とにかく、絶対、ぜーーーったい言うんじゃないわよ!?)」ウガー
ラフィエル(うふふ・・・慌てるサターニャさんはやっぱり最高です!)ニコニコ
サターニャ「と、とにかく!プレゼントなんて、よっぽどなものじゃない限り何でもいいのよ!」
タプリス「そ、そうですね!なら私は天真先輩に心のこもった髪飾りでも・・・」
ヴィーネ「私は服でも送ろうかしら」
ラフィエル「プレゼントの件はこれでいいかと思いますが・・・問題はどうやって祝うかですね」
ヴィーネ「そうね・・・こういっちゃアレだけど、普通に祝うのも面白味にかけるわよね。別にいいんだけどね?普通でも・・・」
サターニャ「ならサプライズね!」
タプリス「サプライズ・・・ですか」
サターニャ「そうよ。誕生日会をする雰囲気を一切出さず対象を油断させ、忘れたころに誕生日会という名のトラップを発動させるのよ!!」
タプリス「おぉ・・・っ」キラキラ
サターニャ「くふふ・・・なんて悪っ!!我ながら惚れ惚れする大悪魔っぷりね!!」フッ
ヴィーネ「・・・・・・・わりといいかも」
タプリス「はい!私も胡桃沢先輩の意見に賛成です!!」
サターニャ「うぇ!?・・・そ、そうでしょう?やっとあんたたちも私の偉大さがわかってきたようね!」フフン
ラフィエル(サターニャさん、日頃から否定ばかりされてるせいで、賛成されることに慣れてないようですね。表情から喜びよりも戸惑いのほうが多く出てます)
ラフィエル(今日のサターニャさん、ころころ表情が変わって非常に良いです!)ニコニコ
ヴィーネ「あ、でも。ガヴって結構鋭いから、よく考えないとあっさりバレそうね」
サターニャ「無関心そうな顔して、何気によく見てるわよねあいつ」
タプリス「・・・・・・・こういうのはどうですか?」
ヴィーネ「タプちゃん、なにかいい案でもあるの?」
タプリス「はい!それはですね————」
誕生日当日 AM0:00
ガヴリールの部屋
ガヴ「・・・チッ、お前そこでミスるかよ。使えねぇ奴だな」カタカタ
ガヴ「ちょっ、待て待てそれはやばいって!!こいつ私を[ピーーー]気か!?」カタカタカタ
Prrrrr・・・Prrrrr・・・
ガヴ「・・・・・・・」カタカタ
Prrrrr・・・Prrrrr・・・
ガヴ「・・・だーーーっ!!誰だよこんなくそ忙しい時に!!・・・・・・ってタプリス?」ピッ
ガヴ「もしもし」
タプリス『あ、天真先輩ですか?夜分遅くにすみません』
ガヴ「ほんとにな。何か用か?」
タプリス『いえ、用というほどのものでもないんですが・・・』
ガヴ「なんだよ。何もないのにかけてきたのか?暇な奴だな、切るぞ」
タプリス『あぁ!!ちょ、ちょっと待ってください!!』アワワ
ガヴ「っ急に大声をだすなよ。本当になんなんだ・・・おとなしく寝ろよ。もう0時だぞ」ハァ
タプリス『す、すみません・・・。それより先輩、今日は何の日かご存知ですか?』
ガヴ「はぁ?なんだよ急に・・・あっ」
タプリス『思い出しましたか?そうです、今日は先ぱ————』
ガヴ「そういえば今日はエンジェルハンターXのリリース日だったな。すっかり忘れてた、よく知ってたなお前」
タプリス『いや、違いますよ!?ていうかなんですかその物騒なゲームは!!』ガーン
ガヴ「・・・じゃあ何の日だよ。皆目見当もつかん」
タプリス『はぁ・・・今日は天真先輩の誕生日ですよ。自分の誕生日すら忘れるって、どういうことですか』
ガヴ「あっ・・・」
タプリス『ようやく気付きました?』
ガヴ「あ、あぁ・・・そういえばそうだった。お前、覚えてたんだな」
タプリス『私が一番、尊敬する方の誕生日なんですから、当然です!』
ガヴ「そ、そうか」テレテレ
タプリス『ゴホン・・・では遅くなりましたが。・・・先輩、お誕生日おめでとうございます!』
ガヴ「おう・・・な、なんか照れくさいな」
タプリス『ふふ、今の先輩でも照れたりするんですね』
ガヴ「どういう意味だこら」
タプリス『・・・そういえば、月乃瀬先輩方は天真先輩の誕生日のことご存じなんですか?』
ガヴ「少し前にお互いの誕生日の話をした記憶がある。だから多分知ってることは知ってると思うが、覚えてるかどうかはわからん・・・なんでだ?」
タプリス『いえ、皆さん仲がいいので何か誕生日会とかするのかなーと思いまして』
ガヴ「どうだろな。少なくとも今の時点ではそんな話は聞いていないよ」
タプリス『そうですか・・・あ、すみません。結構話しちゃいましたね』
ガヴ「いや、私は別に構わないけど。・・・んじゃ、私はそろそろネトゲの世界に戻るよ」
タプリス『やっぱりやってましたか・・・ほどほどにしてくださいね』
ガヴ「はいはい。じゃあな・・・ま、わざわざありがとう」
タプリス『・・・!!いえ、ではまた遊びに行きますね。おやすみなさいです』
ガヴ「おう」ピッ
ガヴ「・・・・・・・そうか、今日は私の誕生日か」
ガヴ(あいつら、覚えてるかな・・・どうでもいいけど)
ガヴ「あ、いけねっ・・・クエスト進めないと」カタカタ
タプリス「・・・・・・・・・」ピッピッピ
【LINE】誕生日会(4)
タプリス< 仕込みは成功しました!後は打ち合わせ通りお願いします
タプリス「・・・・・・これでよしっと」
チャラン♪
タプリス「あ、早いですね・・・」
【LINE】誕生日会(4)
タプリス< 仕込みは成功しました!後は打ち合わせ通りお願いします 既読2
ヴィーネ< わかったわ、あとは任せて
ラフィエル< 了解しました。ちなみにサターニャさんは寝てるので、返信できないかと思います
タプリス「白羽先輩、あの悪魔のところでお泊りでもしてるんでしょうか・・・」
朝 学校
ガヴ「うぃーっす」
ヴィーネ「あ、ガヴ。おはよう、今日は早いわね」
ガヴ「まぁな。昨日は予想以上に早くクエストが終わったから、することがなかったし早めに寝たんだよ」
ガヴ(ほんとはあのタプリスの電話のせいで、誕生日を意識してしまってクエストに集中できずふて寝しただけだが)
ガヴ(・・・・・・・・・ヴィーネ、私の誕生日覚えてるのかな?いや、どうでもいいんだけどさ)
ヴィーネ「ふーん・・・その調子で早寝早起きを心掛けなさいよ」
ガヴ「それは無理。昨日は本当にたまたまだ」
ヴィーネ「即答ね・・・」
ヴィーネ(ガヴ、今のところは意識してる様子はないわね・・・)
ヴィーネ(私も誕生日を知らないようにふるまわないと)
~回想~
タプリス「まず私が天真先輩に、誕生日の日付変更と同時に、お誕生日をお祝いする電話をします」
サターニャ「なんで?サプライズなら、あまり余計なことは言わないほうがいいんじゃないの?」
タプリス「ふふふ、甘いです胡桃沢先輩。ここはあえて誕生日を意識してもらうことで、次の作戦に繋がるのです」
サターニャ「?」
タプリス「・・・まぁいいです。続きですが、詳しい電話の内容はその時の状況に応じて変わるので何とも言えませんが、とにかくここでは天真先輩に『誕生日』を意識してもらうことが目的です」
ヴィーネ「で、私たちは何をすればいいの?」
タプリス「先輩方は、次の日学校で天真先輩に会っても、誕生日のことは話題に出すことも、そういう素振りをみせることもしないでください」
タプリス「天真先輩は必ず、誕生日のことを意識して接してくると思うので、徹底的に気づかないフリ、もとい忘れてるフリをするのです」
ラフィ「なるほど~そして意気消沈したガヴちゃんを、サプライズパーティーで盛大に祝うのですね?」
タプリス「そうです!天真先輩にフリとはいえ、悲しい思いをさせるのは心が痛みますが・・・仕方ありません」
ヴィーネ(タプちゃん、この上なく張り切ってるなぁ)
サターニャ「わかったわ。とにかく私たちはガヴリールに、私たちが誕生日を知っているということを勘付かせなければいいのね?」
タプリス「そうです。胡桃沢先輩にしては物分かりがいいですね。助かります」
サターニャ「なんか私にだけあたり強くない?」
ヴィーネ「それにしてもサターニャ、いつものあんたからは考えられないくらい珍しく協力的ね」
サターニャ「フッ、よく考えてみなさいヴィネット。もしこの作戦が成功したら、あのガヴリールに一泡吹かせることができるのよ?こんなチャンス、逃す手はないわ!」
ヴィーネ「やっぱりいつも通りだったわ」
~回想終了~
ヴィーネ(今の私の任務は、とにかくガヴに私たちが誕生日を忘れてると思い込ませること)
ヴィーネ(まぁでも、ガヴの性格からして、自分から誕生日のことに触れてくる可能性はかなり低い)
ヴィーネ(だから、こっちがボロを出さなければ大丈夫なはず・・・!)
ガヴ「・・・ヴィーネ?」
ヴィーネ「・・・え?あ、ごめん。ちょっとぼーっとしてたわ」
ガヴ「・・・?」
ガヴ「まぁ、いいや・・・・・・・・・そういえば、ヴィーネ」
ヴィーネ「うん?なに?」
ガヴ「いや、大したことないんだけどさ・・・・・・今日何日だったっけ~・・・なんて」チラッ
ヴィーネ(前言撤回・・・なんかものっすごい気にしてるっぽいんだけど!?)
ヴィーネ(落ち着くのよヴィネット・・・焦っては逆に怪しまれるわ)
ヴィーネ「・・・今日は20日よ。どうしたの急に?」
ガヴ「・・・・・・・いや、ちょっと気になっただけだ」
ヴィーネ(話題をそらさないと・・・)
ヴィーネ「そう・・・あ、そういえばガヴ。宿題はちゃんとやってきた?」
ガヴ「げっ、忘れてた・・・ヴィーネ?」
ヴィーネ「だーめ。まだ授業始まるまで時間あるんだから、自力でやってみなさい?ほら、わからないところは教えてあげるから」
ガヴ「ちぇーヴィーネのケチ」ブーブー
ヴィーネ「何とでも言いなさい」
ヴィーネ(なんとか話題を逸らすことができたわ。ふふ、それにしてもガヴ。少しは可愛いところあるじゃない)
ガヴ(これじゃあさすがに気づかないか・・・)
お昼休み
ヴィーネ「ガヴ~お昼はどこで食べる?」
ガヴ「どこでもいいけど、先に購買行っていいか?」
ヴィーネ「私もついていこうか?」
ガヴ「いや、一人で行くよ」
ヴィーネ「わかったわ。じゃあここで待ってるわね」
ガヴ「ん、了解」テクテク
ヴィーネ「・・・・・・・はぁぁ」グッタリ
サターニャ「お疲れ、ヴィネット」
ヴィーネ「あ、サターニャ。・・・あんたのせいで散々よ」
サターニャ「ギクッ!な、何のことかしら?」
ヴィーネ「とぼけても無駄よ。おかげで私の精神はボロボロだわ・・・」
サターニャ「思ってた以上だったわね・・・ガヴリール」
ヴィーネ「えぇ・・・私もこれほどとは思わなかったわ」
~遡ること一限目終了後~
サターニャ「えぅっ・・・ぐすっ・・・」
ガヴ「なんでお前はいつも宿題をやっていないアピールをするんだ・・・」
サターニャ「ひぐっ・・・だってぇ・・・私は、グスッ大悪魔、サタニキア様なのよ・・・えぐっ、宿題なんて・・・」
ヴィーネ「大悪魔とかそれ以前に、あんたは高校生なんだから・・・少しは学生としての本分を全うしなさいよ」
ガヴ「ったく・・・ほらよ」つハンカチ
サターニャ「あ、ありがと」フキフキ
ヴィーネ「あれ?あんた、そんな水色のハンカチ持ってたっけ?」
ガヴ「あ、あぁ・・・なんだ、今日たまたま朝テレビつけたらさ、星座占いやっててよ」
ヴィーネ「へぇ~あんたが占いなんて珍しいわね」
ガヴ「おうし座のラッキーアイテムが青っぽいハンカチだったんだよ。いや~占いなんてまったく信じてないんだけど?偶然あったから、縁を担いでみた」
ヴィーネ「あんた自身が縁みたいなものなのに何言ってるのよ」
サターニャ「確か星座って、誕生日の範囲で決まってるんだったわよ・・・・・・は!?」
サターニャ(しまった!!)
ヴィーネ(!?このおバカ!!)
ガヴ「!!そ、そうそう。ちなみにおうし座の誕生日の範囲は4月2————」
サターニャ「あ、ごめんなさい!ちょ、ちょっとお手洗いに行ってくるわ!!」ダッシュ
ヴィーネ「!?あ、こら待ちなさ・・・」
ヴィーネ(あのバカサターニャ!余計なこと言うだけ言って逃げたわね!!)
ガヴ「なんだあいつ・・・まぁいいや。ヴィーネ、さっきの続きなんだけどさ・・・」
ヴィーネ「わ、私もそういえば我慢してたんだったわ!ごめんねガヴ、ちょっと私もお手洗いに行くわ!!」
ガヴ「え?あ、おい・・・」
ヴィーネ(ごめん、ガヴ!)ダッシュ
ガヴ「・・・」シュン
~~~~~~~~
ヴィーネ「いくらなんでも軽率過ぎない?」
サターニャ「・・・ごめん」
ヴィーネ「あと三限目終了後も危なかったわね・・・」
~三限終了後~
サターニャ「はぁ~歴史の授業って退屈よねぇ」
ヴィーネ「あんたそれ、全部の教科で言ってるじゃない」
サターニャ「そう?・・・それにしても、歴史なんて学んでなにになるのでしょうね・・・アホらしいわ」グッタリ
ガヴ「それには同感だ」
サターニャ「あら、珍しく意見が合うわね」
ガヴ「暇すぎて今日出てきたナポレオン三世の写真に落書きしてやった」
ヴィーネ「子供か!」
ガヴ「でも、このナポレオン三世なんだけどさ。意外なところで、私と共通点があったんだよ」
サターニャ(なんか嫌な予感がするわ)
ヴィーネ「へぇ、そうなんだ」
ガヴ「あぁ。私も驚いたんだけどさ、なんとこいつと誕生日が一緒なんだよ!」
サタ・ヴィネ「」
ガヴ「いや~びっくりだよ。変なところで接点があるもんだよなー」チラッチラッ
サターニャ(露骨に、いつなの?って聞いてほしそうな顔してるんだけど)
ヴィーネ(てかなんでナポレオン三世の誕生日まで知ってるのよ!?歴史は学ぶ意味ないんじゃなかったの!?)
サターニャ(ど、どうしようかしら・・・またトイレに逃げるか?)アセアセ
ヴィーネ(このままだと、しびれを切らしてガヴが言っちゃいそうな気がするわ!どうしよう・・・っ)アワアワ
委員長「あ、ちょうどよかった。天真さん!」
サタ・ヴィネ(!!)
ガヴ「・・・委員長じゃん、なんか用?」
委員長「(なんだろうこの空気・・・)天真さん、以前配られた修学旅行に参加するかしないかのプリントは読んだかしら?」
ガヴ「え?そんなのあったっけ?」
ヴィーネ(ナイスよ委員長!この流れに乗らない手はないわ!!)
ヴィーネ「何言ってるのガヴ。先週に配られたじゃない」
ガヴ「そうだっけ?」
委員長「今週末が期限なので、早めに提出の方お願いね。もしプリントなくしたのなら、言ってくれればまたあげるから」
ガヴ「はいはい。まだ期限があるから、気が向いたら探してみるよ」
委員長「進路希望調査の時みたいに、ぎりぎりの提出にならないよう気をつけてね。そのためにこうして早めに声かけたんだから」
ガヴ「わかったって」
委員長「じゃあ、お願いね」
ヴィーネ(委員長のおかげで助かったわ・・・そういえばサターニャが静かね。・・・っていないし)マタニゲタカ
ガヴ「・・・」
~~~~~~~~~~~~~
ヴィーネ「あんた、逃げすぎ」
サターニャ「し、しかたないじゃない!!私じゃあんなガヴリール、対処できるかどうか・・・」
ヴィーネ(確かに一限目みたく墓穴を掘られるよりかはマシか)
サターニャ「そ、それにラフィエルだって、どういうわけか今日に限ってまったくうちの教室に来ないじゃない!あいつこそ卑怯よ!」
ヴィーネ「ラフィのことだから、こうなることを見越して来ないのかもね」
購買
ガヴ(やっぱり、あいつら忘れてるのかな・・・)
ガヴ(遠まわしに聞いてみても何の反応もないし・・・というかなんか避けられてる気がするんだが。二人そろって急にトイレに駆け込んだりするし・・・)
ガヴ(・・・・・・・・・まぁ誕生日なんてどうでもいいんだけどな。何回目だこれ)
ガヴ「あ、そのクリームパンと焼きそばパンください」
380エンダヨ ア、500エンカラデ ハイヨ120エンノオカエシネ
ガヴ(そういえば天使学校の時は、ラフィエルやタプリス達と誕生日会してたな・・・)
ガヴ(下界みたいなおしゃれなケーキじゃなかったけど、そんなことよりもあいつらが祝ってくれたことが嬉しくて泣いたっけ?今思えば恥ずかしいけど)
ガヴ(そういえば今年はまだラフィエルから祝ってもらってないな・・・忘れてるのかもな)
ガヴ(・・・・・・・・・別に祝ってほしくなんてないけど)トボトボ
放課後
ヴィーネ(なんとか乗り切ったわ!!)
ヴィーネ(意外にも午後からはガヴからのアピールもなかったし、いつも通りの平和な時間が流れた)
ヴィーネ(あとは、私の部屋を飾りつけして、ガヴを待つだけね)
~回想~
タプリス「確か、月乃瀬先輩って天真先輩の合鍵持ってましたよね?」
ヴィーネ「えぇ」
サターニャ(なんで当たり前のように合鍵を持っているのかしら・・・)
ラフィエル「私は合鍵なくてもサターニャさんの家に入れますよ~」
サターニャ「あんた本当にやめなさいよ・・・慣れたけど」
タプリス「では最後の作戦として、私が偶然を装って天真先輩と合流して足止めしますので」
タプリス「皆さんは合鍵を使って天真先輩の家に入り、誕生日会の準備をお願いできますか?」
ヴィーネ「お安い御用よ。任せて!」
サターニャ「不法侵入!それ普通に犯罪だから!」
タプリス「この場合はやむなしです」
ヴィーネ「そうよサターニャ。これもガヴのためなんだから」
サターニャ(なに、私がおかしいのこれ)
タプリス「準備時間は一時間あれば足りますか?」
ヴィーネ「大丈夫だと思うわ。一番手間のかかりそうなケーキもあらかじめ作っておいたし」
ラフィエル「料理・掃除・飾りつけと役割分担して行うので、そんなに時間はかからないかと」
タプリス「決まりですね。では皆さん、ご健闘をお祈りします!」
三人「おーーーっ!!」
~回想終了~
ヴィーネ(あとは私が料理担当だから、いったん家に帰って食材とケーキをもって来ないとね)
ガヴ「あ、ヴィーネ。一緒に帰ろう」
ヴィーネ「ごめん、ガヴ。私、ちょっと寄るところがあるのよ」
ガヴ「そ、そうか。ならしかたないな・・・・・・この際アイツでいいか。・・・サターニャ!!」
サターニャ「ふぇ!?な、なによ」
ガヴ「どうせ一人だろ。一緒に帰るぞ」
サターニャ「あ・・・ご、ごめんなさい。私、ちょっとグラサンに呼び出し食らってるのよ」
ガヴ「はぁ?またかよ・・・次は一体なにしたんだお前」
サターニャ「と、とにかく今日は無理よ!また誘うといいわ!」ダッシュ
ヴィーネ(いくらなんでも怪しすぎでしょ)
ガヴ「あ、おい!!行っちまった・・・なんなんだよ」シュン
ヴィーネ(あぁ・・・いつになく落ち込んでるわ。ごめんなさいガヴ、この謝罪はもう少し後でするから許して!)
ガヴ「・・・・・・ラフィエルのとこ行こ・・・」トボトボ
ヴィーネ「ガヴ・・・」
帰り道
ガヴ(ラフィエルもいねぇし・・・結局一人かよ)トボトボ
ガヴ(誕生日なんて気にしない方だと思っていたが・・・ここまでいくとちょっとばかし寂しいもんだな)
ガヴ(まぁ、あいつらにとって私はその程度だったってことか・・・)
タプリス「・・・・・・・・・天真先輩?」
ガヴ「・・・・・・タプリス?なんでここに・・・」
タプリス「えへへ、電話でも言ったんですけど、やっぱり直接会ってお祝いしたいと思って来ちゃいました!」
ガヴ「タプリス・・・。・・・っ」
ガヴ(ぐっ・・・なにちょっとうるってきてるんだ私!少しそっけなくされたからって、いくらなんでもちょろすぎだろ・・・!!)
タプリス「・・・先輩?・・・もしかして、迷惑でしたか?」
ガヴ「・・・・・・いや、よく来てくれたな。ありがとう、素直に嬉しい」
タプリス「本当ですか!?よかったです・・・」
タプリス(これは予想以上に参ってますね・・・そんな先輩も可愛い!じゃなかった・・・いたわしい!!)
ガヴ「あぁ、やっぱり持つべきものは心優しい後輩だな」
タプリス「そんな・・・///照れちゃいます///」
ガヴ「・・・・・・」
タプリス「・・・先輩?なんか元気ないようですが・・・」
ガヴ「え?いや、そんなことは・・・」
タプリス「そんなことないです!いつも先輩のことを見てる私ならわかります。先輩、なんだか寂しそうです・・・」
ガヴ「・・・本当に、なんでもないから」
タプリス「誕生日に関係することですか?」
ガヴ「!!」
タプリス「ふふ、図星みたいですね。・・・私じゃ、相談に乗ることはできませんか?」
ガヴ「・・・・・・そんなことはない、けど・・・」
タプリス「なら、話してください。私、先輩のそんな辛そうな顔、見たくないです・・・」
ガヴ「タプリス・・・わかった。・・・聞いてくれるか?」
タプリス「・・・っ!!はい!!」
————————————
————————
————
タプリス「なるほど・・・結局月乃瀬先輩方は、天真先輩の誕生日を忘れていたんですね」
ガヴ「あぁ、多分な。いや、別に忘れてるのは仕方ないんだけど・・・なんか、少し寂しくなってな」
ガヴ「自分でもこんな気持ち、初めてだから戸惑ってる。タプリスにお祝いされるまでは、誕生日の存在を忘れてたくせにな」
タプリス「・・・・・・・・・・」
タプリス(なんでしょう・・・天真先輩、相当ショックを受けてますね。サプライズとはいえ、罪悪感がすごいです・・・)
ガヴ「すまん、こんな話、私らしくないよな。でも・・・私・・・」
タプリス「それが・・・普通だと思います」
ガヴ「え・・・?」
タプリス「親しい人から、自分の誕生日を祝ってほしいと思う気持ちは・・・誰にでもある普通の感情だと思います」
ガヴ「タプリス・・・」
タプリス「わ、私も!もし天真先輩・・・いえ、先輩だけでなく白羽先輩や月乃瀬先輩、あと胡桃沢先輩に誕生日を忘れられてたら・・・し、ショックで寝込むと思います!」
ガヴ「そこまで!?」
タプリス「特に天真先輩に忘れられてしまったら、間違いなく悲しみのあまり堕天します」
ガヴ「重いわ!!」
タプリス「ふふ、やっといつもの先輩に戻ってきましたね」
ガヴ「あ・・・」
タプリス「やっぱり先輩には落ち込んでる姿は似合いません」
ガヴ「・・・・・・ありがとうな、タプリス」
タプリス「私、少しは先輩のお役に立てましたか?」
ガヴ「あぁ、十分すぎるほどにな」ニコッ
タプリス「っ///あ、て、天真先輩の家が見えてきましよ!」
ガヴ「あ、ほんとだ。回り道したからずいぶん時間がかかったな。・・・よかったら上がってくか?」
タプリス「いいんですか!?」
ガヴ「当たり前だろ。ここまでしてもらったんだから」
タプリス「ではお言葉に甘えさせていただきます!」
ガヴの家の前
ガヴ「あれ?電気がついてる・・・消し忘れたか?」
タプリス(合流して約一時間・・・ちょうどいいタイミングですね)
ガヴ「まぁいいや。入ろうぜ、タプ————」ガチャ
パンッ!パパーンッ!!
ガヴ「・・・・・・・・・へ?」
ヴィーネ「ガブ、お誕生日おめでとう!!」
ラフィエル「おめでとうです、ガヴちゃん」
サターニャ「ふっふっふっ、ガヴリール?この私があなたの生誕を祝ってあげるわ、感謝しなさい!!」
テクテク… パーンッ!!
タプリス「天真先輩。改めまして、お誕生日おめでとうございます!」
ガヴ「お、お前ら・・・どうして・・・」
サターニャ「なーに間抜けな顔してるのよ。この大悪魔、胡桃沢・サタニキア・マクドウェルが直々に————」
ラフィエル「あ、それはもう大丈夫ですよ~」
サターニャ「ちょっとぉ!最後まで言わせなさいよ!!」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴ「あ、ヴィーネ・・・これは一体・・・」
ヴィーネ「ごめんねガヴ、学校ではちょっと意地悪しすぎちゃったわね」
タプリス「実は皆さんとお話しして、天真先輩の誕生日会を開くことにしたんです!」
ラフィエル「でもガヴちゃんは、普通に誕生日会するだけじゃものたりないだろうなぁと思いまして」
サターニャ「そう!このサタニキア様がサプライズパーティーを企画したのよ!!」
ガヴ「・・・・・・サプライズ・・・パーティ・・・」
タプリス「待ってください!なんで胡桃沢先輩が提案したみたいになってるんですか!?」
ヴィーネ「でもあながち間違ってないから否定できないわ・・・!」
タプリス「ぐぬぬぬぬ・・・」
サターニャ「なぁーーーーっはっはっは!!ようやくこの私の悪魔的発想(デビルズアイディア)の偉大さを理解したようね!!」
ヴィーネ「はぁ・・・まったく、すぐ調子に————って、ガヴ?」
ラフィエル「!!・・・あらあら」
ガヴ「」ポロポロ
タプリス「え・・・天真先輩!?」
サターニャ「な、なによみんなして。一体どうし・・・・・・。・・・・・・ガヴリール、あんた・・・」
ガヴ「・・・え?あ、あれ・・・おかしい、な・・・こ、こんなつもりじゃ・・・」ポロポロ
ガヴ「まって・・・グスッ、なみだが・・・とまら・・・っ」
ヴィーネ「ガヴ・・・」ダキッ
ヴィーネ「まったく・・・こんな時まで見え張らなくてもいいのよ?」
ガヴ「ば、ばか・・・っそんな、優しくされたら、もう・・・っ・・・うわぁぁあぁぁぁぁぁん!!」ポロポロ
ガヴの部屋
ヴィーネ「じゃあ、ガヴも落ち着いたことだし!始めますか!!」
タプリス「はい!実は私、もうお腹ペコペコです」
ラフィエル「そうですね~もう夕ご飯時ですから」
ガヴ(くっ・・・一生の不覚だ!!この私がみんなの前でガチ泣きしてしまうとは///)
サターニャ「おんやぁ~ガヴリール?もうヴィーネママのお胸で泣かなくてもいいんでちゅかぁ~?」ニヤニヤ
ガヴ「」イラッ
ガヴ「・・・」ユラー
サターニャ「な、なによ・・・やるっていうの?い、いいわよ!かかってきなさい?」
ガヴ「」ニコッ
サターニャ「え、ちょ・・・なにその笑顔怖いんだけど。いやっ、ちょっとまって・・・謝るからそれは・・・・ギャァァァアァァ!!」ドカッバキッゴスッメキッ
サターニャ「」チーン
ヴィーネ「なんか人体から鳴ってはいけない音が聞こえた気がすんだけど・・・」
ガヴ「悪魔だから大丈夫だろ」
ラフィエル(あぁ、ゴミのように捨てられてるサターニャさんも・・・これはこれでありです!!)
ヴィーネ「もう・・・あ、そうそう。ガヴの為にプレゼントも用意したのよ!・・・はい、これよ」つプレゼント
ガヴ「おぉ・・・至れり尽くせりだな。・・・開けていい?」
ヴィーネ「うん、開けてみて?」
ガヴ「なんだろ・・・柔らかいな。・・・あ、服じゃん!ちょうど新しいの買おうかと思ってたんだ。ありがとう、ヴィーネ!」ニコッ
ヴィーネ「喜んでもらえたようで何よりだわ」フフッ
ラフィエル「私からはこれです!」
ガヴ「ラフィエルも?ほんとすまんな・・・開けていいか?」
ラフィエル「はい!」
ガヴ「今度は一体・・・・・・ん、これは・・・」
ラフィエル「ネックレスですよ~ガヴちゃん、おしゃれしたらもっと可愛くなると思ったので」
ガヴ「っ///あ、ありがとう・・・」
タプリス「先輩!私からもこれを・・・」
ガヴ「お前まで・・・ありがとう。開けてもいいか?」
タプリス「ぜひ!」
ガヴ「んじゃ遠慮なく・・・えーっとこれは、髪飾り?」
タプリス「はい。・・・すみません、先輩方みたいにもっといい物を買おうと思ったんですけど、お金が・・・」
ガヴ「・・・バカだな、タプリスは」ナデナデ
タプリス「っ!?///て、天真先輩・・・?」
ガヴ「こういうのはな、気持ちなんだよ。値段が高いとか低いとか関係ないんだ」
ガヴ「だから、お前のこの髪飾りも・・・すごく嬉しいよ」
タプリス「・・・天真先輩!!」ダキッ
ガヴ「・・・っと、タプリス。危ないだろ、急に抱きつくなよ・・・」
タプリス「私・・・天真先輩の後輩で本当によかったです・・・っ!」
ガヴ「・・・ったく、・・・私もお前みたいな良い後輩に恵まれてよかったよ」ナデナデ
タプリス「えへへ///」
ガヴ「・・・さて、そろそろ料理を」
サターニャ「ちょっと待ちなさいよ!!」ムクリ
ガヴ「なんだお前。生きてたのか」
サターニャ「当たり前でしょう!?・・・まぁいいわ、ほら」
ガヴ「・・・?なんだよ、これ」
サターニャ「・・・っ、か、勘違いしないでよね!べ、別にあんたに喜んでほしくて買ったわけじゃ・・・」アセアセ
ガヴ「・・・開けていいか?」
サターニャ「・・・好きにすればいいじゃない」
ガヴ「・・・・・・これは、キーホルダーか。しかもメロンパンの」
サターニャ「べ、別にいらなかったら捨ててくれてもいいわよ・・・大したものじゃないし・・・」
ラフィエル「実はサターニャさん。ガヴちゃんのを買うのと同時に、色違いの同じキーホルダーをこっそり買って鞄につけているんですよ?」
サターニャ「ちょぉぉおぉぉ!?なんであんたがそれを知ってるのよ!!///」カァァ
ガヴ「・・・ちょっとごめん、タプリス。離れてくれるか?」
タプリス「え?あ、はい」
ガヴ「サターニャ」タチアガリ
サターニャ「な、なによ。気に入らないのなら、さっさと捨てて・・・」
ガヴ「・・・ありがとう」ギュッ
サターニャ「え?あっ・・・ま、まぁ、喜んでもらえたようで何よりだわ!」
ガヴ「うん、すごく嬉しい」ニコッ
サターニャ「っ///と、とにかく!乾杯するわよ!!料理が覚めちゃうじゃない!!」
ガヴ「・・・そうだな」
ラフィエル「では、ここはやっぱり乾杯の音頭は・・・」チラッ
ヴィーネ「そうね。・・・じゃあガヴ、お願いね?」
ガヴ「わ、私がするのかよ・・・」
ヴィーネ「主役なんだから当然でしょう?ほら、早く」
ガヴ「わ、わかったよ・・・ンン、まぁそのなんだ・・・いろいろありがとな。お前たちみたいなと、友達をもって私は・・・幸せ者だ」
四人「」ニヤニヤ
ガヴ「・・・っ///あぁもう!!そんな目で見るんじゃねぇよ!!か、乾杯!!///」
四人「「「「かんぱーいっ!!!!」」」」カーンッ
ガヴ(・・・・・・本当にありがとう、みんな)
サークウカ! ア、コレオイシイデス! ホント?ヨカッタ! サターニャサン!メロンパンデスヨ ワンワン! アーッ!ワタシノメロンパン!
終わり
今日はガヴちゃんの誕生日だぞ
なのでサプライズで泣いちゃうガヴちゃんが書きたかっただけです
お目汚し失礼いたしました
チョロ天使
天使は根が純粋だからな
これは素晴らしい
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