【デレマス】黒いアイツの倒し方 (34)


初投稿です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491657100


CGプロの平穏は、ある日突如崩れ去った。

ありす「きゃああ!!」

晴「に、逃げろ!」

冬が終わり、春になり、ヤツが来たのだ。

カサカサカサカサ…

G「じょうじ」

害虫の王(ゴキブリ)、襲来―。


P「うわっ、殺虫剤殺虫剤…」

かつてはプロデューサーのみがゴキブリに立ち向かっていた。

しかし、ゴキブリが増えたことでアイドルたちも立ち上がるようになっていった。

アイドルたちも、闘うことを選んだのだ。

その理由は様々である。

ある者は己のため、ある者は他人のため、そしてある者は愛する物のために。

比奈「『地球』を、嘗めんなっスよ」

まゆ「Pさんの手は煩わせませんよぉ…」

みちる「パンの恨み」

これはそんな彼女らの、戦いの記録である。


ケース1。

晶葉「ほら、頼まれてた物だ…即効型の散布剤」

ちひろ「ありがとうございます!これでデスクルームは平和になります!」

晶葉「そう喜んでもらえると嬉しいよ」

ちひろ「これ、ちょっとしたお礼に…」

晶葉「これはカップケーキ!ありがとう!」

紗南(これRPGで何か見たことある…クエストこなした後とかに…)

池袋晶葉の場合―殺虫剤の開発と配布。


ケース2。

奏「これは…ミント?いい匂いね」

志希「ふっふっふ~、どう?この志希ちゃんお手製のアロマオイルは」

奏「本当にいい匂い…普通に欲しいわ」

志希「うんうんいい匂いでしょ~…実はね、これゴキブリが近づかないように作ったんだよ!」

奏「…ゴキブリ?」

志希「うん!ゴキブリって、ミントとか柑橘類の匂いに弱いからね~。だから、ゴキブリよけのためにこのアロマオイル作っちゃった!」

奏「そう…」

志希「まあ使い続けると匂いに慣れるらしいから、長期的な効果は無いけど、でも無いよりはマシでしょ?」

奏「そ、そうね」

志希「にゃははは!これでまたプロデューサーに褒めてもらえるよ!あ、余ったオイルは奏ちゃんにあげるね!まだいっぱいあるし!」

奏「あ、ありがとう」

志希「じゃあ早速プロデューサーのとこに行ってくるよ~じゃね~」

タッタッタッタッタッタ…

奏(ゴキブリ用の、余り…)

一ノ瀬志希の場合―ゴキブリよけの匂いの開発。


ケース3。

アナスタシア「ミナミ、この虫はなんですか?」

G「じょうじ」カサカサ

美波「ご、ゴキブリ!ゴキブリだよアーニャちゃん!」

アナスタシア「アー、これが…ミナミ?なんでそんな、遠くに、いるのですか?」

美波「だっ、だってゴキブリが…!」

アナスタシア「もしかして、怖いですか?」

美波「そ、そうだけど…もしかしてアーニャちゃん、怖くないの?」

アナスタシア「ダー、だから不思議です。ミナミがそんなに怖がっていること…」

美波「だ、だってぇ…」

アナスタシア「シトー…とりあえず、このこ、どうしますか?」

美波「…じゃあ、外に、お願いできるかな?」

アナスタシア「ダー、わかりました」ヒョイ

G「じょ!?」

美波「手づかみで!?」

アナスタシア「?」

アナスタシアの場合―ロシア、北海道にゴキブリはいない(少ない)。それ故の無知の強さを発揮。


今日はここまでです、続きは明日にでも。

これは初投稿作ですが、時間とお暇がもしあれば前作もよろしくお願いします。
→ http://twpf.jp/vol__vol


初投稿とは一体(定期)

(私は)初投稿ですと読めばシンタクティックにもセマンティックにも問題ない

スレタイ961社長余裕

小さい奴なら倒しに行けるんだが、多数派を締めるデカいのはホイホイやバルサン頼りだな…

晶葉ならゴキブリ絶対駆除するマシーンとか作れそう

>>12
ホイホイさんでも作るのか?

黒いアイツというからいい声した生物かと


再開します。

ちなみに光ちゃんは檀黎斗を倒しに行ったのでこのSSには出てきません。


ケース4。

友紀「…事務所の窓ガラス割ってごめんなさい」

仁奈「ごめんなさい…」

P「これからキャッチボールをするときは気をつけてな、このボールだって危険なんだし」

友紀「はい…」

P「まあ今回はけが人が誰も居なくてよかったけど…」

仁奈「…P?Pが持ってるボールになにかついてやがりますよ」

P「ん?ほんとだ、なんだこれ…」クルッ

G「」ピクッピクピク

P「」

友紀「?、どうしたの?」

姫川友紀の場合―キャッチボールからのアタック。


ケース5。

法子「ああ!ゴキブリがお土産のドーナツに向かって行ってる!」

G「じょうじ」カサカサカサ

法子「ま、間に合わない!」

かな子「このままじゃドーナツがゴキブリに食べられちゃう!」

法子「ああーーー!!」

ゴキブリの移動速度は秒速1.5メートル――人間大のスケールに置き換えると、一歩目から時速300キロメートルで走ることが出来るのである!!

人間とはくらべものにならない速度と瞬発力でゴキブリは移動する。

法子「ドーナツがーー!」

驚異的なスピード、この足の速さ……それはあらゆる生物の中で最速である

たかが人間ごときに、反応することなど出来な「パシィン!!」

G「じょ…」

法子「え…?」

かな子「今の鞭は…」

――――否!!

人間には、ゴキブリが決して持つことのない武器がある。

時子「フン」

武器を持った人間は、いともたやすく他の生物を攻撃し、駆逐する。

時子「害虫が、余り調子にのらないことね」

そして彼女の武器は―――鞭!

彼女の熟練された鞭から逃れることの出来る生物は―――いない!!



法子「あ、ありがとう時子さん!」

時子「別に、ただあの黒い害虫が目障りだっただけよ」

かな子「…あのー、時子さん」

時子「何?」

かな子「その…足下に…ゴキブリが…」

G2「じょじょう」カサ…

時子「!?」パシィン!

G2「じょう」ヒュン

法子「あ、避けた」

非常の事態に気の利いた台詞など出てこない。

時子「…潰す」

G2「じょう!」ヒュン!

時子「逃がさない」ダッ

タッタッタッタッタッタ…

法子「…行っちゃった」

かな子「殺虫剤、用意してたのになぁ…」

財前時子の場合―CG(Combat Gokiburi)ランキング2位、Pa所属「財前時子」
専用武器『プロデューサー調教用の鞭』。


ケース6。

ヘレン「ヘーーーイ!!」

G「…」

G(近寄らんとこ…)カサカサカサ

ヘレンの場合―ゴキブリが逃げる。


今日はここまでです、続きは明日にでも。

スターライトステージのガシャットを寄越せ。

さすがヘレンさん
おつ


再開します。

今回で終われ。


ケース7。

あい「…ふぅ」

真奈美「お疲れ…ほら、コーヒーだ」

あい「あ、ありが」

真奈美「礼はいい、そっちも同じなんだろう…お互い、苦労するな…」

あい「…」

真奈美「…」カシュッ

あい「…」カシュッゴクゴク

真奈美「…はぁ」

あい「…ふぅ」

真奈美「…」

あい「…」

二人((なんでいつも、私たちがゴキブリ退治を任されるんだ?))

東郷あい、木場真奈美の場合―強そうだから。


ケース8。

凛「最近事務所にゴキブリが出るらしいね…」

加蓮「ちょ、その話しないでよ!この前見かけたばっかりなんだもん!」

奈緒「え、見たの?ヤツを?」

加蓮「うん…うぅ…思い出したくもない…あの黒い…」

凛「…ねえ加蓮、後ろの壁に…!」

加蓮「え?」クルッ

G「じょうじ」

加蓮「―――――――――――――――!!」

奈緒「ゴキブリだ!!」

加蓮「ヤダ、ヤダ!ヤダ!!」

奈緒「加蓮落ち着け!」

凛「と、とりあえず殺虫剤持ってくる!」

加蓮「逃げられるって!!早くして!早く!早く!!」

奈緒「加蓮落ち着け!」

凛「早くったって…!」

ニャアオ

奈緒「ん?」

凛「今のは…」

加蓮「猫…?」

猫「ニャアオ」


奈緒「ど、どうして猫がここに…?」

凛「わからない…けど」

G「じょうじ!」サッ

猫「ナオ!」パシィ!

G「じじ…」

猫「ニャアオ!」

奈緒「ゴキブリ捕まえたぞ!」

凛「すごい…」

加蓮「うわぁ…猫ってゴキブリ捕まえるんだ…!」

奈緒「驚いたな…」

猫「ニャア~」

凛「…まあでも、よかったんじゃない?ゴキブリはこの子が退治してくれたし」

奈緒「確かにな!いやーなんかすごかった!」

加蓮「うん、ほんとよかったぁ~…この子に感謝

バリィバリバリ!

加蓮「え?」

バグバリィ!ギュチュ!

凛「ゴ、ゴキブリを…」

ガシュ!ガシュ!ビチュ!

奈緒「食べ…」

ガジ!ガジ!

加蓮「」


ガシガシ!ガシ!

クチャクチャ!

ビチュ!ビチュ!

ムシャ!ムシャムシャ!

ペロン

猫「…ナー」

凛「」

奈緒「」

加蓮「」


ガチャ
拓海「おーい、アタシの猫が迷子なんだけど見てねえか…ってここに居たのかよ」

猫「ナー♪」

拓海「おいおい、あんまじゃれんなって!」

猫「ニャアオ♪」ペロペロ

拓海「顔そんなに舐めんなよ~!」

凛「な、舐め」

奈緒「ゴキ…」

加蓮「」

拓海「…っと悪い、変なとこ見せちまったな、邪魔して悪かった、じゃあな!」

テクテクテク…

加蓮「」

凛「…とりあえずさ」

奈緒「うん」

凛「この…猫が食べ残していった下半身…どうにかしようか…」

奈緒「うん」

加蓮「」

奈緒「加蓮、戻ってこい」

向井拓海の場合―猫が一瞬でやってくれました。


ケース9。

仁奈「美優おねーさん!冷蔵庫のそばにゴキブリがいやがりました!」

美優「ええ!?」

冷蔵庫のある、休憩室前―

美優「こんなときPさんがいてくれたら…いやでもゴキブリくらい私一人でも大丈夫なようにしておかないと…」

仁奈「覚悟しやがれです!ゴキブリ!」

美優「…よし!」

ガチャ
菜々「あ、美優さん!入らない方がいいですよ!いまゴキブリがいるんです!」

美優「な、菜々ちゃん?」

菜々「今追い込んでて…ここだ!」

バシィン!

G「じょ…」

美優「…え?」


ゴキブリが嫌われる要因の一つは、そのフォルム。

噛むこともなく、毒も無いゴキブリは、そのフォルムだけで純粋に嫌われ、不快害虫の頂点に立つ。

だがしかし、人間の中でもこのフォルムを恐れない種類の個体がいる。

彼女――安部菜々も、その一人。

菜々「やりました!仕留めましたよ!」

諸君等も見たことがないだろうか?

母親や、実家の祖母が、ゴキブリが出現した際に、

『素手』で、奴らをたたきつぶす様を。

彼女らにとって、ゴキブリなどもはや「恐怖の対象ではない」。

菜々「あ、美優さん、もうそんな物必要ありませんよ!菜々がきっちりやっつけましたから!」

それこそが、『人類の到達点』。

この事務所における最強の人類は、彼女なのである――!!

仁奈「ナナおねーさんすげー!手でゴキブリ潰しやがったですよ!」

菜々「えへへ、照れちゃいますよ~」

美優「…嘘、でしょ…」

安部菜々の場合―CGランキング1位、人類の到達点、Cu所属「安部菜々」
専用武器『ない』


・・・
・・


これは、ほんの一部。

まだゴキブリはCGプロから消えてはいない。

それまで、彼女たちの戦いは続く―――!




―――――
――


比奈「アイドルVSゴキブリっス!どうっスか?今回のアタシの新刊は!」

P「いや、確かにいいと思うよ、うん」

比奈「おお!」

P「でもな比奈、あんまりこういうことは言いたくないんだけど…」







P「本当のことばっかり書くのは、控えてくれ」

比奈「はーいっス」

~完~


ここまでです、ありがとうございました。

ゴキブリに対抗できるアイドルが想像しづらかったので短くなってしまいました、すいません。

選挙は、「荒木比奈」に、「荒木比奈」に一票をお願いします。


前作
・一ノ瀬志希「化け物志希ちゃん」
一ノ瀬志希「化け物志希ちゃん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490792839/)

・【デレマス】クラリス「懺悔室」(このSSが元ネタ)
【デレマス】クラリス「懺悔室」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489929056/)

時間とお暇があれば。

戦闘民族ウサミン

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