提督「……として……消費量は……ああ、鈴谷と熊野の練度も上げるから……」カタカタ
大淀「提督……提督……!」
提督「……最低77にはしないとな……しかし近年はどんどん上昇傾向にあるから、85付近までやらないと無理だろうなぁ……」
大淀「提督!!」
提督「おおっ!……っと、なんだ、大淀か。どうした?」
大淀「提督……根を詰めすぎではありませんか?」
提督「ん?そうか?」カタカタ
大淀「また生返事を……今何時かお気付きですか?」
提督「今……?ああ、15時か。どうりで腹が空いたわけだ……っと、演習の予定があったんだったな。ええっと……相手は……」
大淀「提督!」
提督「あ、すまないが何か適当につまめる物用意しといてくれないか?金は後で払うから。じゃ」スタスタ
大淀「……もう……」
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暁「第六駆逐隊、防空射撃演習終了したから報告に来たわ!」バタンッ
響「ついでにトンボ釣りして、壊れた艦載機も沢山持って帰れたよ」
雷「さあ、も~っと雷に頼ってくれていいんだから!」
電「……司令官さんにご報告を……って、居ないのですか?」
大淀「暁ちゃんたち、ご苦労様。提督は先ほど演習準備のために出て行かれたわ」
暁「え~~」
響「せっかくいつもより沢山持って帰れたのに……残念だね」
大淀「そうね……。あ、報告は私が受けるわ」
電「はい、報告書なのです」
雷「艦載機は明石さんの所にリサイクルできる様に持っていったわよ」
大淀「ありがとう、助かるわ。それじゃあ休憩を挟んでもう一度……」
暁「どうかしたの?」
大淀「悪いんだけれど。提督のお昼も買ってきてもらえないかしら?残ったお金はみんなでお菓子でも買ってちょうだい」つ二千円札
暁「わぁ、ありがとう大淀さん!」
電「そ、そんな、悪いのです……」
響「ハラショー……これは珍しいね」キラキラ
雷「……?司令官のお昼……?それってどういう事かしら?」
大淀「ええ、その……いつもの癖でお昼を食べ損ねたみたいで……」
雷「もう、またなの?やっぱり私が居ないとダメみたいね!」
大淀「そうねぇ……誰かが無理やりにでも休ませるしかないかしら……」
暁「それなら私たちがやるわ!」
大淀「え?」
雷「それ、いい考えね!」
電「電も賛成なのです!」
響「ハラショー」
大淀「……そう、ね。私が言っても駄目だったけど、暁ちゃんたちならもしかしたら……」
暁「レディーに任せてよね!ばっちり休ませてあげるわ!」
響「でも、方法はどうするんだい?」
暁「うぅっ……それは……」
雷「仕方ないわね!雷に任せなさい!」ドンッ
電「みんなで調べればきっとなんとかなるのです!」ふんすっ
響「そうだね、頑張ろう」
大淀「それじゃあ、お願いしていいかしら」
暁「ええ、もちろんよ!」
雷「それじゃあ、第六駆逐隊慰安任務、開始よっ!」
電「了解なのです!」
暁「そ、それは私のセリフなんだから!」ガーン
響「ハラショー」
大淀「とりあえず提督のお昼はサンドイッチか何かで良いわよ~……って覚えてるかしら……」
大淀「それでは提督、お昼の時間ですが……」
提督「……うっ……、あ、ああ……」うつらうつら
大淀「あら?どうされましたか?ずいぶん眠そうでいらっしゃいますが(棒)」
提督「ああ、何故か最近眠くてな……無理が効かない体って事かな?私も歳、という事なのか……少しショックだな」
大淀「そうですねー。では近々お休みを取られた方がよいかと。あら?何故かこんな所に記入済みの申請書が。これは処理いたしませんと。印鑑をお願いします(棒)」
提督「了解……っと」ぽんっ
大淀「では提督、午後は休暇ということなので、ゆっくりお休みくださいね」
提督「りょうか……は?」
大淀「ですから、提督は午後から休暇なので、これでお仕事は終わりですね」
提督「待て待て、私はそんな申請した覚えはないぞ!?」
大淀「え?ですが先ほどの休暇申請書類に提督ご自身が押印なさったではありませんか」
提督「は?え?そんな……しかし私はこんな書類書いた覚えはないぞ。無効だ無効」
大淀「……はぁ、仕方ありませんね。提督、このままお休みください。最近の提督はあまりにお疲れの様で、見ていられません」
提督「しかしだな、補給というのは戦略的に見て最も重要な行為でな、これが勝敗を決めると言っても過言ではないのだぞ?いかに戦力を充実させ、いかに物資を持ち、いかにそれらを維持するか。これが戦争に勝つ上で、否、戦争はこれらの行為その結果なのだ。だから……」
大淀「では提督はその重要な行為を行っている最中にミスをしても良いとおっしゃるわけですね?」
提督「いや、それは論外だが……」
大淀「ではこの書類は何でしょう?」
提督「それは……偽造書類……あっ」
大淀「分かってくださって何よりです。提督は疲労から判断がおろそかになり、ご自分の名前が書いてあった書類ですら気づかずに印を押してしまった」
提督「…………」
大淀「これは大きなミスですよね?この様なミスをなさる方に命を預けろというのですか?」
提督「……す、すまん……。確かにお前の言う通りだ……」
大淀「謝罪は結構です。早急に休んで体調を戻してください。それが軍人としての務めです。よろしいですね?」
提督「…………はい……」ず~ん
大淀「…………」
大淀(ちょっと言い過ぎたかしら?)
大淀「て、提督。その、ですね。今回の事は私と第六駆逐隊の皆で考えてやったことなんです。それだけみんな、提督の事を心配しているのですよ。……それから、書類の偽造は私なので彼女達を怒らないであげてくださいね」
提督「あ、ああ。いや、今回の事は確かに私が悪い。君たちを罪に問う事はしない」
大淀「ありがとうございます。それでは……お食事の件ですが、実は暁ちゃんたちが作って待っておりますので仮眠室の方へ向かってください」
提督「仮眠室?食堂じゃないのか?」
大淀「ええ。そちらでお食事も含めて色々準備してきたみたいですよ?」ふふっ
提督「それは……なんというか……期待半分心配半分って気がするな……」
大淀「私と明石も情報収集や準備を少し手伝ったので、杞憂ですよ」
提督「ほぉ……ずいぶん大がかりなんだな」
大淀「ええ、司令官を癒してあげるんだ~ってあの子たちずいぶん張り切ったみたいで……。期待してください」くすくす
提督「う~む、そこまでしてもらうと悪い気がするが……。よし、気合入れて休んでくるか」
大淀「はい、気合入れて休んできてください」クスッ
提督「と、まあ来たはいいが……ん?美味しそうな匂いが……」ぐ~
提督「おっと、入る前で良かった。さて……お邪魔しま~……」ガチャッ
暁「いらっしゃ~い!」ぱんぱかぱ~ん
響「今日は私たち第六駆逐隊が」ハラショー
雷「司令官にいっぱい、い~っぱい!」ぱんぱかぱ~ん!
電「ご奉仕するのです!」ぱんぱかぱ~ん///
提督「こりゃあ///その、なんだ……思ったより嬉しいもんだな」
雷「さ、入って入って!」
暁「お昼ご飯、たっくさん用意したんだから」
提督「ほう、メニューはなんだい?」
響「メインはトマトリゾットだよ。消化しやすいようにね」
電「副菜に、ほうれん草の白和えと、ゴボウと揚げ大豆の炒め物、それから大根と人参の酢の物なのです。こちらは野菜を多く取ってもらおうと思ってなのです」
提督「ほうほう、私の事を考えて作ってくれたのか。ところでこれは全部?」
響「うん、私たちが作ったんだよ」
電「鳳翔さんにいっぱい教えてもらったのです」
提督「ふむふむ、この少し不格好な人参は……」
雷「暁ね!」
暁「あ、味は美味しいもん!」
提督「はは……。うん、間違いなくそうだろうね。とっても美味しそうだ」なでなで
暁「あ……。ふ、ふんっレディなんだから、当たり前よっ!」ぐ~
電「はわわ……」
響「大きい音だね」
提督「ごめんごめん。とってもお腹が空いててね。いや~恥ずかしい。さ、早く食べよう」
雷「……よぉっっし!さっそく雷がよそってあげるわ!司令官はどれくらい食べたいの?」
提督「う~ん……迷うがやはり大盛りかな?」
暁「////////////」
響「さ、早く行こう。暁」
電「電もお腹すいちゃったのです!」
暁「わ~ん///」
雷「はい、暁。どうぞ」
提督「響と電も」
響「スパスィーバ」
電「あ、ありがとうなのです」
雷「それじゃあ……いただきます!」
全員『いただきます!』
提督「ふ~……食べたなぁ……」
響「ふふ……私もだよ」
雷「ねえ、あなた、もう三か月になるわ……」
電「い、雷ちゃん赤ちゃんが出来たのです!?」ワタワタ
提督「電、冗談だよ、冗談……タチの悪い……」
雷「この間、龍田さんに視せてもらった映画に出てきたのよ」
暁「ねえ、響。あんまり食べたらよくないんじゃなかった?」
響「えっと…………そうみたいだね」ゴソゴソ
暁「ちょっと~~」
提督「何を見てるんだ?」
響「あ……」
暁「司令官は見ちゃダメっ!」
提督「そっか……。さて、お茶でも飲みたいから用意してくるよ」
電「あ、それは駄目なのです。せっかく司令官さんの飲み物からカフェインを抜いてきたのが無駄に……はっ」
雷「電!」
提督「なんだ、そんなことをしてたのか?」
響「順番が逆になってしまったね」
電「ごめんなさいなのです……」
響「いいさ。どうせ教える事にはなっていたんだし」ごそごそ
響「えっと……司令官、司令官の体を癒すためにはどうしても司令官の体からカフェインを抜く必要があったんだ。だから大淀さんにも協力してもらって、司令官の飲食物から……」
司令官「カフェインを抜いてたってわけか。なるほど、ここ数日の眠気はそれが原因か」
暁「ご、ごめんなさい……」
司令官「いや、謝ることはないさ。というか、カフェインが少し切れただけで眠くなるほど体が疲れていたんだ。これで作戦当日に影響でも出ていたらと思うと……」
響「司令官、それは少し違うよ」
提督「ふむ、というと?」
響「確かに司令官の体は疲れていた。でもそれだけじゃないんだ」
響「カフェインに依存してもいたんだ。眠くなったのはそれが原因でもあるんだ」
提督「依存って聞くと何か怖い気がするな……」
響「カフェインは取り過ぎると中毒で死んでしまう事もあるからね」
雷「レッド〇ルを飲み過ぎてショック死したって、前ニュースになってたわね」
提督「翼を授けられて天国まで飛んで逝ったとか、笑えないジョークだな……」
響「うん、じゃあ分かりやすく数字で話をしようか」
響「こうして話をして理解することで、意識して休む事が出来るようになるそうだからね」
提督「おお、響、香取みたいだな」
響「ふふ、実は少しあこがれても……って話が進まないよ」
提督「ごめんなさい、先生」
響「うん。それじゃあ話を元に戻すよ」
響「カフェインは主に覚醒作用がよく知られているね」
響「つまり、飲んだら神経が興奮状態になることで、目が覚めたり気持ちが引き締まったりするんだ」
響「しかし、それによって不眠や疲れといった症状も出てしまうんだ」
響「なにせカフェインが体内で分解されるのは8時間もかかるからね」
響「カフェインを摂取して8時間後に眠るなんてことは、普通はないよね。じゃあこの時どういう事が起きているのかを数字で分かりやすく例えてみようか」
響「例えば神経が普通の状態を50としよう。寝るとこれが10や20になる」
響「しかしカフェインを摂取すると、神経が興奮状態になって、80や90にもなってしまう。この状態のままで寝ると、神経は下がっても50や60だ。つまり……」
響「普段起きている状態よりも活発な状態にある、という事なんだ。これじゃあ神経が休まるはずがない。だから神経はどんどん疲れていくんだ」
響「今回は司令官に休んで欲しかったから、だからカフェインを抜いたんだよ。休むためにはカフェインを抜くことは必須と言えるからね」
響「ちなみにカフェインには頭痛や吐き気、めまい、眠気などの離脱症状存在していて、短くて二日、長くて一週間以上それに悩まされる人もいるみたいだね」
提督「ということは、最近私が眠かったり集中力が切れていたのは……」
響「間違いなく離脱症状だろうね」
提督「むぅ……そんな症状が出る、ということは……」
響「カフェイン中毒になっていた、という事になるね」
提督「こ、怖いな……」
響「適切な摂取量を守っていれば大丈夫だよ」
提督「それって……?」
響「成人男性ならだいたい一日350㎎位なら安全と言われているね」
提督「コーヒーだとどのくらいになるんだ?」
響「種類にもよるけど……だいたい600mlでカフェイン360㎎になるみたいだね」
提督「ってことは、毎日マグカップで二桁くらい飲んでいた私は相当過剰摂取していたってことか……中毒にもなるわけだ……」
響「ちなみにお茶はコーヒーの半分程度の含有量らしいね」
提督「う~ん……これから気を付けて……と言っても何を飲めばいいのやら……」
響「ふふっ、そんな風に悩むのもあまりよくないけどね」
提督「というと?」
響「ストレスになって体に負担がかかるんだよ。特に、今日はそれから解放されるための日だからね。あまり悩んでちゃ、意味がない。頭の片隅に置いておくくらいでいいのさ」
提督「……そっか」
響「だから、食べすぎも……」
提督「気にしないでいいわけか」
響「そうそう」
暁「それじゃあ、予定だと少し食休みした後、歯磨きして、ゆっくりとした後……だったわよね?」
雷「食休みの時間を20分から30分に延ばしたらいいんじゃないかしら」
電「じゃあ、それまではのんびりするのです」
響「あ、でも眠っちゃ駄目だよ。消化能力が落ちるから」
提督「それは……ずいぶんと苦しいな……くぁ……ふぅ……」
雷「ふふっ、おっきなあくびね。雷が膝枕してあげるわ」ぽんぽん
提督「ありがたいが、それされると寝てしまいそうだから……」
暁「じゃ、じゃあ……お話しましょ。私、司令官の好きな物とか知りたいわ!」
電「い、電も知りたいのです……///」ごにょごにょ
暁「と、いうわけで……歯磨きの時間ね!」
提督「ひょれで……この後はどうするんだ?」しゃこしゃこ
雷「あ~!ダメよ司令官!勝手に始めたら!」
提督「ん?ダメなのか?」
電「それに洗面所に向かって歩きながらはお行儀が悪いのです」
暁「今日は司令官はお休みする日なんだから」
電「電たちがしてさしあげるのです」
提督「……誰かに歯を磨いてもらった経験なんてないぞ?いや、赤ん坊の頃にならあるのかもしれないが……覚えていないし……。いやだからなんというか……気恥ずかしいな……」
雷「はい、司令官。まずは液体歯磨きでぐじゅぐじゅ~ってして?」
提督「ああ……」くちゅくちゅ
雷「はい、この洗面器にペッってするのよ」
提督「……ぷっ。……え?本気なのか?」
雷「本気も本気よ。さ、司令官。私の膝の上に頭を乗せて頂戴。あ、縦にしてくれるとやりやすいわ」ぽんぽん
提督「…………///」
雷「ほぉ~ら!」
響「司令官、歯磨きにはストレス解消の効果があるんだ。唾液腺が刺激されるからとか、脳の近くを洗浄するその刺激が良いからだとか、理由はいまいちよく分かっていないんだけどね。ただ、間違いなくストレスが軽減する効果があるのは確かなんだ」
提督「へ~……ってそれなら他人にしてもらう理由がないじゃないか///」
暁「つべこべ言わずに早くするのっ!」ぐいっ
提督「わわわっ」ぽすっ
雷「は~い、じゃあまずは雷からよ。おくちを大きくあ~んってして」
提督「む、むぅ……」あ~…
雷「は~い、じゃあ磨いていくわよ~。まずは下の奥歯からね」
シュッシュッシュッ……
雷「掻き出すように~掻き出すように~♪」
提督(私が自分でするのとは違って、ずいぶん優しくするのだな……。しかしリズミカルに撫でられているかのようで……正直気持ちがいい)
響「おや、大人しくなったね」
電「ふふっ、気持ちよさそうなのです」
雷「は~い、じゃあちょっと奥歯の後ろ側を磨くわよ。ちょっと奥まで入れるから、おえってなったらごめんね?」
シャッ……シャッ……
提督(普段届かない様な位置にまで毛先が届いて、少しくすぐったいような気持ちいい様な不思議な感覚だな……。しかし不快ではない。いや、むしろ……)
雷「じゃあ歯の外側を磨いていくわね」
しゃかしゃか……しゃかしゃか……
提督(歯ブラシを横にして一度に磨くのではなく、縦にして歯を一本一本磨いているのか。歯の隙間にも毛先が入って、本当にきれいになっていっていることが感覚として分かるな)
雷「は~い、じゃあちょっと隙間と歯茎のマッサージもしていくわね」
ぐっ……ごそ……ぞぞぞっ……
提督(おお、少し押しあたる力が強くなったが、痛みを感じるわけではなく、毛先が少し強く歯茎と歯の間に押し当てられている感じか)
提督(毛で歯茎を摩擦するほど動かすわけではなく、かといって突き刺さるほど強いわけでもない。本当にマッサージという感じだな)
提督(ついでに歯の間に毛先が入ってきてくすぐるかのようにうねうねと動き回って……ちょうど耳かきされているかの様な気持ちよさだ)
雷「次は内側よ。ちょっとつばが出やすくなるかもしれないから、溜まってきたら教えてね。洗面器にペッってしてもらうわ」
しゃかしゃか……しゃかしゃか……
提督(これも同じく立て……ることはできないが、縦方向に一本一本磨いていくのか。しかしこの音。直接頭に響いているせいか、まるで頭の中が直接現れてくるようだな)
雷「ふふっ、これで下の奥歯は終了ね。どう、司令官?」
提督「いや、その……続きをお願いします」
雷「は~~い♪」
雷「これで歯磨きは終了よ。はい、おっきして~」
提督「ん……」
雷「このお水でおくちをくちゅくちゅ~ってしてね。はい」
提督「ん……ぺっ……ふぅ……」
雷「ふふっ気持ちよかったでしょ?」
提督「ああ、そうだな。というかなんだろう。気持ちよかったは気持ちよかったんだが……」
響「頭がすっきりした」
提督「そう、それなんだ。気持ちよくて眠くなるって感じじゃあなくて、すっきりして頭がクリアになっていく感じがしたんだ」
雷「そう!嬉しいっ!」だきっ
暁「あっあっあ~~!」
電「ずるいのです雷ちゃん!こ、今度は電の番なのです!」
提督「おっとっと……。なんだ?だっこなら順番で……」
電「ち、違うのです。司令官さんをおもてなしする順番が……その……」
響「雷の番は終わったんだから、次は電ってことさ。ちなみに私は解説役だから、電の次は暁になるね」
提督「そんなにしてくれるってのは……なんだか悪い気がするな」
雷「それだけみんな、司令官に元気になってほしいのよっ!」
電「それじゃあ…………その…………電の番なので…………」
暁「うん///」
電「司令官さん///」
提督「な、なん……だ?」
電「その……服を……脱いで欲しいのです……///」
とりあえずここまでで
読んで下さりありがとうございます
残りは明日がんばっていきます
なお、この内容では治療に近いマッサージ等は出てきません
いわゆる代理医療と言われるストレスの軽減、疲労回復よりの内容になっておりますのでツボを強く指圧したりといったものがお好みの方、申し訳ありません
乙なのです
хорошо!
カフェイン中毒のワシ、震える
耳掃除の人? なんか歯磨きが妙にコケティッシュな描写なような気がして
言われた通りおっきしたよ服も脱いだよ
提督「いきなり服を脱いで欲しいなんて言われてびっくりしたよ……。まあ、確かにその必要はあるか……」
響「失礼するよ、司令官」ガチャッ
暁「うん、いい匂いね」
雷「ゆずの皮も入れたのよね」
電「い、いくら水着だからって恥ずかしいよぉ///」
響「ほら、電。来ないと私がしてしまうよ?」
電「はわわ、駄目なのです!」
響「じゃあ覚悟を決めないと駄目だよ」
電「あうぅ~~……え、えいっ!」
雷「ねえ、司令官。どう?」
提督「どうって言われても……///」
雷「ふふっ、照れちゃって。素直に可愛いって言ってもいいのよ?」
響「提督指定の水着ってことは、これが司令官の趣味……」
提督「ちっ、違うって!それは大本営から送られてきた艦娘用水着であって、私の趣味とかそんなわけでは……」
暁「……なら、可愛くないの?」しゅん
提督「い、いや!可愛い!君たちは絶対可愛い!」
電「はうぅぅっ///」
雷「うんうん、当然よね!もっと見てもいいのよ!」
提督「見てって……いやいや、そういう訳にも……そう、そうだ!いい加減このままだと寒いよな、ほら、早く湯船に……あ、洗うのが先か?」
電「司令官さん、これを飲んで欲しいのです」
提督「ああ、分かった……」ごくっごくっ
響「お風呂は体が温まるせいで、実は大量に汗をかく。だから、入る前に水分補給をしておくことが望ましいんだ」
提督「少し薄いポカリかな?これは」
響「そうだね。汗をかくと言っても、激しい運動をするわけじゃないから、水で少し薄めてある方がいいんだ」
電「それから、お体を冷やしてはいけないので常温より少しあったかいのです」
雷「はい、飲み終わったコップは私が片付けるわね」
提督「あ、ありがとう」
電「それじゃあ司令官さん、かけ湯をしてからゆっくりと湯船に入ってほしいのです」
提督「体は洗わないのか?」
電「それはまた後でなのです。あ、お湯は髪の毛を濡らさないようにそっとかけて欲しいのです」
提督「了解……っと」ざばっ
提督「それで、ゆっくりと……あれ?」ちゃぷっ
響「ふふっ、ずいぶんとぬるいって思ったかい?」
提督「ああ、冷たいとは思わないが、やはり物足りない気はするな」
響「お湯の温度は38度だよ。実は、このくらいでゆっくりと体温を上げていく方が疲労回復には適しているんだ。あまり熱いと逆に体が疲れてしまうようだね」
提督「熱いのも気持ちいいんだがなぁ。残念だ」
響「熱いお風呂も、入り方によっては体にいいみたいだよ」
提督「そうか、じゃあそっちにも入ってみたいなぁ……」
雷「あら?それはまた私たちとこうして入りたいって事?いいわね!」
提督「あ~……うん、まあ、そうだな……」
電「はい、それじゃあ司令官さん、髪の毛を梳いていくので頭をこっちに寄せてほしいのです」
提督「ん?いいが……なんでそんな事を?」
電「頭を洗う時、髪の毛が絡んでいては汚れが落ちにくいのですよ。それを避けるために、洗う前に髪をブラシなどで梳いておくといいのです」
提督「そうなのか。そんな事は気にしたこともなかったなぁ……」
電「それでは始めるのです」
提督「…………」
電「…………」すっすっ
電「男の方は、髪の毛が短いからなのでしょうか、引っかかりが少ないのです」
提督「そんなものか?」
電「はい、電が朝髪を整えるときは大変なのです。とくに後ろなんて……」
提督「そうか……。電は意外とお洒落だからな」
電「ふえっ!?」
提督「ほら、髪形だよ。後ろ髪を全て上げているんじゃなくて、右側だけ上げて、左は下しているだろう?」
電「は、はい///」
提督「あれを毎日の様にしているのだから、なかなかお洒落だなと思っていたんだよ」
電「はわわ、ま、毎日見ていたのですか?///」
提督「あ、まあ、提督としてみんなの様子を見るくらいはね」
電「////////////」
提督「し、しかし……柔らかいブラシで髪の毛を梳かれていると、まるで頭を撫でられているようだな……。気持ちいいよ」
電「そのそのっ///や、柔らかいブラシを選んでいますし、そのっ///」ぐいぐい
提督「イテテテ、ちょっ電!抜ける抜ける!」
電「はわわわ、ごめんなさいなのです!」
提督「ふ~……大丈夫大丈夫。まずやってくれている事を感謝だからね」
電「あうぅ……これからは失敗しない様に頑張るのです」
響「そうそう、司令官」
提督「ん?なんだ?」
響「15分経ったら出てもらうよ」
提督「15分?それはずいぶん短いな」
響「そのくらいで十分体は温まるからね。そしてそれからは体を冷ましてもらうんだ」
提督「体を冷ます?せっかくあったまったのにか?」
響「そうだよ。そしてまた温めて、冷ましてを繰り返すんだ。予定としては、15分温めて5分冷ます。また15分温めて5分冷まし、最後に10分温めるよ」
提督「なんでそんなことをするんだ?」
響「それはね、血管を拡張させるためだよ」
提督「あ~、温めると血管が広がるってヤツか」
響「そう、それだよ。でも、ただ温めるだけだと一度大きく拡張して終わりになってしまうんだ。そうなると、疲労物質もあまり流れて行かない。それどころか血圧が上がったり下がったりして、疲れてしまう原因になるんだ」
響「だから、血管をちょうどいい具合に広げて、それを長時間保つ必要があるんだ」
提督「それがこの温めたり冷ましたりする事、というわけか」
響「うん、そうなるね」
電「はい、終わりなのです!」
提督「お、電、ありがとう」
電「はいなのです。それで司令官さん、頭なのですが、電が洗ってさしあげるのです」
雷「体は私が洗ってあげるわ!」
暁「背中は私ね!」
提督「え?」
響「腕は私だよ」
提督「い、雷?体って……?背中は暁なんだよな?雷はどこを洗うつもりなんだ?」
雷「うふふ……胸よ!」
提督「あ、ああ……そうか」ほっ
雷「よかったら、下も洗ってあげたかったんだけど……」
提督「……!」
雷「水着があるから無理ね」
提督「そ、そう、そうだな……うん」
響「少し残念そうだね」
提督「そんなことはない、そんなことはないぞぉ!」
暁「ねえ司令官、お背中流すときに陸奥さんから聞いた、レディなやり方してもいいかしら?」
提督「……だいたい想像はつくけど、言ってみなさい」
暁「?……私がスポンジの代わりになって……」
提督「普通にスポンジを使いなさい!いや、使ってください!」
暁「ぶぅ~……分かったわ」
響「司令官……」
提督「残念じゃない!私はそんな顔していないぞ!」
暁「電。15分経ったわよ」
電「それでは司令官さん、洗うのであがってほしいのです」
提督「は、はい……お願いします」マエカガミ
電「?……はいなのです」
雷「電、石鹸をよく泡立てておいたわよ」しゅわしゅわ
電「わあ、ありがとうなのです雷ちゃん」
提督「石鹸?シャンプーは使わないのか?」
響「シャンプーは、とてもよく汚れが落ちるようになっているんだけど……実は汚れ、つまり油が落ちすぎるんだ」
提督「その何が悪いんだ?」
響「髪の毛の成分って何か知ってるかい?」
提督「タンパク質や脂質、無機物……あっ」
響「そう、髪の毛を構成する物質まで溶かしてしまうんだよ。そして、同時に配合されている薬品でその穴を埋める。もちろん、足りなくなった物を埋めているのだから、+-ゼロどころか、成分によってはプラスになるんだけどね」
響「ただ、今回はこの中性石鹸を使うことで髪の毛や頭皮、それから肌に与える刺激を少なくする、というわけさ」
提督「そうかぁ……提督業に髪は大事だもんなぁ……」
電「では、始めるのです」むんっ
電「まずは頭全体に石鹸が行き渡るように、泡と髪の毛を馴染ませるのです」くしゅくしゅ
提督「あれ?私の手つきとはずいぶん違うんだな」
電「司令官さんはいつもどんな風になさるのです?」
提督「それは……こう手で混ぜるようにぐしゃぐしゃと……」
電「それだと髪の毛同士がこすれあって、傷んでしまうのです。抜け毛も増えてしまうのです」
提督「え?」
電「なのでこうして手のひらで泡を頭に抑えるように……くしゅくしゅってするのです」
提督「なるほど……」
電「それでは、頭を洗うのです!」
電「頭を洗う時には……指の腹を頭皮に当てて、髪の毛がこすれない様に頭皮を……」もみもみ
提督「ああ……うん、すごく、気持ちいいな……」
電「実はぐしゃぐしゃって洗うと、髪の毛の間にある汚れは落ちるのですが、頭皮の汚れはあまり落ちないのです」
電「そして髪の毛が生えているのは頭皮なので、頭皮が汚れたままだと……」
提督「待て、みなまで言うな!」
電「は、はいなのです」
提督「……なあ、私って薄くなってきたのか……?」
電「い、いえ、そんなことは……ない……のです……」
響「大丈夫だよ、最近の育毛剤、発毛剤は効果が高いらしいし」
雷「私は禿げた司令官だって愛せるわ!」
暁「レ、レディは中身にこそ惹かれるんだからね。外見は関係ないんだから!」
提督「………………や、優しさが今は痛い……」
電「はわわわ……本当に司令官さんは禿げてなんかないから大丈夫なのですよ!」
提督「…………」
電「そ、そうなのです。こうして少し強くもむように洗うと……」
提督「……ああ、うん」
電「血行がよくなって……」
提督「生えるのか!?」
電「はいなのです」
提督「そうかぁ……」
響「何事にも言える事だけど、やり過ぎるとよくないみたいだよ」
提督「……肝に銘じておく」
電「それじゃあ司令官さん、水をかけるので目をつぶっていて欲しいのです」
提督「ああ」
電「はい、ざばーっ」
提督「……っぷう」
電「それでは時間もいいようなので、湯船につかってくださいなのです」
提督「えっと、15分だっけ」
電「はい、そのあと……」
暁「暁たちで体を洗うのね!」
提督「お手柔らかに……」
雷「任せて!」
今日はこの辺で……
次は暁のマッサージ編を明日頑張っていきます
それではありがとうございました
>>14
違う人です
単なる駆逐ライフを広めたいだけの禿げてない人です
わ、わたしは禿げてませんからっ!本当ですからねっ!?(震え声)
乙なのです
禿なのです
駆逐ライフ提督かい!
続き待ってる
禿げちゃん乙
提督「ふうっ……いや、体が温まったからか、無性に汗が出るな」
響「はい、風呂上りのポカリだよ」
提督「ありがとう」
暁「はい、電。牛乳よ!早くおっきくなる為にはやっぱりコレね!」
電「あ、ありがとうなのです暁ちゃん」くぴくぴ
提督「……んっんっんっ……ぷはぁ~……」
暁「ぷひゅ~~」
電「……ふ~、美味しいのです」
雷「どうかしら、司令官!」
提督「美味い……んだが冷たかったらもっと美味かったな」
響「せっかく温まった体を冷やしてしまうのはよくないからね。また、今度別の機会に飲もう」
提督「そうだな」
電「はわわ……///また司令官さんとお風呂なのです///」
雷「ふふっ、どうなの?司令官」
提督「……まあ、その……正直こういうのは悪くないというか、うん、またお願いしたいな」
暁「ふふっ、やったわ!」
響「だね」
雷「雷はいつでもいいわよ」
電「司令官さんが元気になった事が嬉しいのです!」
提督「えっと、それで次はどうするんだ?」
響「今、司令官の神経はとてもリラックスしてるんだ。自覚、あるよね」
提督「そうだな。うん、確かに気持ちが落ち着いているな」
響「それはとっても休むのに適した状態になっているんだけど、もうひと押し、するともっとよく休めるようになるんだ」
暁「そこで暁の出番ってわけね!」
響「暁は、マッサージをするよ。それで体をほぐすんだ」
提督「マッサージというと、足つぼとかか?」
響「ううん、そういうマッサージは筋肉をほぐして疲れの元を治療するんだけど、痛みで神経が高ぶってしまうからね。暁がこれからするマッサージは優しめの……」
暁「とにかくやってみればわかるわよ!私はこの為にいっぱい勉強したんだから!」
電「暁ちゃん、このためにいっぱいいっぱい勉強してたのです」
提督「そうか、暁、よろしくな」
暁「うん!」
雷「それじゃあ私と電は準備するわね。行くわよ、電」
電「はいなのです!」
暁「私たちは司令官のお部屋が温まるように、ゆっくりと行きましょう」
響「あ、そういえば事後承諾になったけど、司令官の私室でしてもいいかな?」
提督「ああ、いいぞ。まあ、どうせ寝るだけにしか使ってない部屋だし」
暁「最近は寝るのにも使ってなかったわよね?」
提督「……ほんっと心配かけてたんだなぁ……」
響「そうだよ、私たちも司令官の事よく見てるからね。特に暁は」
暁「ふぁぁぁっ!?///いやっ!そのっ!!……あううぅぅ///ひ、響だってじゃない!」
響「そうだね、否定しないよ。司令官……」じー
提督「ひ、響……」ドギマギ
暁「もぉ~!あ、暁だって!」ちろっちろっ
提督「あ~も~勘弁してくれ///」
雷「おかえりなさい、司令官!雷にする?電にする?響にする?暁にする?そ・れ・と・も……全員?」つYES枕
電「な、なのです//////」
提督「誰だこんな事雷達に吹き込んだのは!!」
響「イクさんが」
提督「あんの泳ぐ18禁め……こんど説教してやる。とにかくこういう事はまだ早いです!止めなさい!」
雷「は~い……残念」
電「…………まだっておっしゃったのです……まだっておっしゃったのです……///」ぽっ
暁「?みんなで一緒に寝るのがいけないのかしら?」
響「それじゃあ、小粋なジョークで場が和んだところで……司令官、気づかないかい?」
提督「何を…………って、この匂い……」
響「そうだよ。実は、今までも匂いには気を使っていたんだ」
暁「お食事の時は美味しく食べられるように、お食事の匂いだけ」
電「お風呂の時には眠ってしまわないように少しだけ覚醒作用のある柑橘類の匂いだったのです」
響「ついでに柑橘系は、気分のリフレッシュ、体温の上昇という効能もあるそうだよ」
電「そして今はラベンダーの香りね」
響「これは、リラックスさせる効果がとても高い香りだと言われているよ」
提督「そうだったのか……いや、気づかなかったよ」
響「匂いというのは、人間にとって最も原始的な機関だから、その与える影響は、思った以上に大きいと言われているよ」
暁「さあ、司令官。早く横になって。暁の練習の成果を見せるわ」
提督「ああ、分かったよ……とは言ってもこのYES……裏もYESの枕……気になるな」
響「ああ、それは寝るという意味ではあまり良いものではないね」
提督「じゃ、じゃあ枕は別のを……」
響「うん、用意しているよ。枕というより、タオルケットだけどね」
提督「なんでそんなものを?今は春とはいえタオルケットで寝るには少し寒いと思うが……」
響「タオルケットは細長く折りたたむのさ。こうすれば司令官のちょうどいい高さに調整できるしね………………それにみんなで眠れるし」ぼそっ
提督「そうなのか……。それじゃあ頼む」
暁「あ、司令官。うつ伏せになってくれないとできないわ!」
提督「そうかそうか、すまん。……っとこれでいいか?」
暁「ええ、ばっちりよ。それじゃあ、始めるわね!」
暁「まずは足からよ。とは言っても、司令官の協力も必要だからね」
提督「というと?私はどうすればいいんだ?」
暁「力を抜いて欲しいの。司令官の足からだんだんと力が抜けていくわ。ほら、暁と一緒に」
暁「足がかる~くなって、力が抜けてドロドロになっていくの……」
提督「足から……力が抜けていく……」
暁「ゆ~っくり、さするように~。す~~っ……す~って」
提督「ん~……、ああ……なんだ……マッサージって聞くと、指圧みたいな……刺激のあるものが気持ちいいと思ってたが……」
暁「うんうん……」さすさす
提督「こういうのも……気持ちいいもんだな……。撫でられている所が、こう……ふわ~っとなっていくような感じだ……」
暁「は~い、それじゃあ太ももに行くわね……」
暁「両手を重ねて……少し体重をかけて、ゆっくり……ゆっくり……」
提督「ふぅ…………はぁ…………」
暁「どう?司令官、強くない?」
提督「……ああ、ちょうどいい感じだ……なんというか……足が軽くしびれる様な……だが決して不快な痺れではなく…………じんわりと血が広がっていく様な……」
暁「ふふっ、そうなのね。じゃあ次は反対の足を……ほら、司令官の足が時ほぐれていくわ」
暁「ゆっくりゆ~っくり……司令官の足が綿になって、それを私がさする度に少しずつ糸になって広がっていくの」
暁「ほら、す~っ……す~っ……すぅ~~って」
提督「お…………ああ…………」
暁「はい、それじゃあ次は腕ね。知ってるかしら?腕って実はとっても重いのよ。司令官なら一本4㎏くらいはあるの」
暁「それを、ずっと振り回しているの」
暁「でも今日はもういいのよ。休んでいいの。司令官の体は、腕を持たなくてもいいの」
暁「ほら、暁がこうしてさすってあげると、司令官の腕さんは眠っちゃうのよ」
暁「おやすみなさい……おやすみなさい……って」
提督「おや……すみ……」
暁「次は司令官のおっきな背中ね」
暁「さっきまでお風呂で温まっていたわ。でも、少しだけ、冷めてきた」
暁「でも大丈夫。暁がこうしてさすると……ほら、暁の熱が、司令官に移っていくわ」
暁「ぽかぽか……ぽかぽか……ぽかぽか……ぽかぽか……」
暁「司令官の背中はあたたかくなって。司令官はもっと気持ちよくなるの」
暁「ふふふっ……疲れた背中もゆっくりゆっくり……暁が触れば……ほら……」
提督「……ああ……うん……気持ちいい……な……あ……」
暁「次は首筋よ。ほら、ここはもうこんなに冷たくなってきてる」
暁「せっかくの温かい血が、ここでこんなに冷えてしまうわ」
暁「でも大丈夫。暁の手を感じて?」
暁「司令官の首筋を包んでる、暁の手のひらを感じて?」
提督「うん……ぬく……い……なぁ……」
暁「司令官の体から運ばれてきた血が、今、暁の手のひらで温められて、司令官の頭の中に入っていくのよ」
暁「ぐぐ~っ……ぐぐ~っ……って」
暁「温かくなった血が、司令官の頭をぎゅっって抱きしめてるの」
提督「…………」ぼ~……
暁「みんな、手伝って」コソコソ
電「はいなのです」コソコソ
響「せ~ので仰向けにするよ?」コソコソ
暁「司令官は今力が抜けてるから注意してね」コソコソ
雷「それじゃあ、いくわよ?せーのっ」コソコソ
電「よいしょっ」
暁「あ~暁が言うはずだったのにぃ」
響「ほら、暁、続けて」
暁「むぅ~~」
暁「それじゃあ司令官、次はお胸よ」
暁「ここは司令官の腕を支えて、首を支えて、頭をささえているの」
暁「だから、とってもとっても働き者なの。……だから、とってもとっても疲れているの」
暁「ご苦労様……頑張ったわね……お疲れ様」なでなで
暁「よしよし……よしよし……おりこうさん、おりこうさん」
提督「……………………」
暁「……それじゃあ、最後ね……」
暁「最後はお顔よ」
暁「ずっとずっと、私たちを見ていてくれたおめめさん……なでなで……なでなで……今日はもうお休みです」
暁「ほっぺもお口もお鼻もお耳も……」
暁「お休みなさい」
暁「お休みなさい」
暁「おやすみなさい……」
提督「…………く~~……」
響「ふふっ、司令官、眠ったみたいだね」
雷「ねえ、それじゃあ私たちも……」
電「はい、なのです」
暁「ええ、それじゃああたたかくして……」
――おやすみなさい――
以上、終了です
最後までお付き合い下さりありがとうございました
ちなみに人は抱き枕を抱いた方が良く眠れるそうです
駆逐艦という抱き枕はとても安眠できそうですね
それでは皆様もよい駆逐ライフを~
乙なのです!
乙なのです。暁の本気がヤバい
素晴らしい癒しスレを見た
乙
ほっこりしながら為になった
・・・・・「慰安」という字面からエロ同人展開を想像した十分前の自分を殴りたい・・・
乙なのです
マッサージがなんか催眠音声を連想させる感じだな
>>37
慰安旅行とかにも使うからな。
>>39
確かに
40get
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