早坂美玲「ウチ…アイドルを辞めようかと思うんだ…」 (9)

P「森久保ォ!Take me Take youいい感じで売れてるぞ!」

森久保乃々「それは他の皆さんがすごいからで…森久保はオマケみたいなものなんですけど…」

P「何を言うか!森久保ファンの売上貢献度は並じゃないぞ」

森久保「ひいぃ…ライブに向けてのプレッシャーが…」

P「これは今まで以上に頑張らないとな!」

森久保「むーりぃー…」



P「輝子ォ!PANDEMIC ALONEが雑誌で取り上げられてたぞ!」

星輝子「何…?ついに世界がキノコの魅力に気づいたか…?」

P「どちらかと言うと輝子の魅力に気づいたんじゃないか?」

輝子「そ、そうか…照れるな」

P「142'sの仕事も増えてるし、また忙しくなるぞ」

輝子「充実してるのも悪くないな…フヒ」




早坂美玲「…」

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松永涼「おっ、美玲どうした?暗い顔して」

美玲「別に…涼には関係ないだろッ」

涼「そうか。ま、気が向いたら話してくれよ。アタシで良ければ付き合うからさ」

美玲「涼は…」

涼「ん?」

美玲「不安じゃなかったのか…?自分がCDデビューできないかも、とか」

涼「そりゃ不安はあったさ。それでもやるしかないだろ?アイドルなんだから」

美玲「フーン…涼は強いんだな」

涼「強いっていうか…アタシの好きなバンドが歌ってたんだ、『自分で自分を信じないやつが、誰から信じてもらえるんだ』ってさ。その言葉を支えにしてただけだよ」

美玲「…」

涼「それにしても今日の美玲はいつもより素直だな。心配になってくるよ」

美玲「うるさいッ!ウチにだってそんな気分の時はあるんだ!」

涼「何にせよ悩みすぎないようにな。一人で答えが出せないならPサンに相談してみればいいんじゃないか?あの人は誰より美玲のことを心配してるしね」

美玲「フン…」

美玲「なあP、今日も残業なのか?」

P「いや…今日は早めに切り上げて帰るよ。このところ遅くなってばっかりだったしなー」

美玲「そ、そうか…」 

P「ん?どうした?」

美玲「べ、別に…!なんでもないッ!」

P「…今日はな、仕事終わらせてからファミレスに行くつもりだったんだ」

美玲「一人で、か?」

P「うん。でもよくよく考えると一人で外食ってのも寂しいなあ」

美玲「そ、そういうことならしょーがないなッ!ウチがついていってあげてもいいぞ!」

P「おっ、本当か。美玲は優しいな」

美玲「ま、まあなッ…」

P「じゃあ適当に寛いでてくれ。19時には出れるようにするから」

美玲「おうッ!」

P「ドリンクバー頼む?」

美玲「トーゼンだッ!」

P「俺もノンアルコールのドリンクバー頼むかな」

美玲「いつも思うんだけど…お酒って美味いのか?」

P「んー…安酒だと味はそんなでもないかな。それより嫌なことを忘れられるのが酒の良いところだ」

美玲「ふーん…嫌なことか…」

P「ま、酒を飲むより人に話を聞いてもらう方が解決することが多いんだろうけどな」

美玲「…」






P「おっ、来たぞエビフライとハンバーグのセット」

美玲「美味そうだなッ!」

P「俺のチーズハンバーグも一切れ食べていいぞ」

美玲「さすがP!わかってるな!代わりにウチのエビフライをやろう」

P「ん、ありがとう」

美玲「…なあP」

P(おっ?)

美玲「ウチ…アイドル辞めようかと思うんだ…」

P(思ってたより重いのが来たな)

美玲「あっ…仕事が嫌になったとかじゃないぞ!ただ、ただその…」

P「うん…ゆっくり話してくれればいいよ」

美玲「ウチはこれからインディヴィジュアルズとしてやっていく自信が無い…」

P「それはまたなんで…?」

美玲「ショーコもノノもCDとか出して、ラジオなんかにも出演が増えて、ウチだけ取り残されてるな、って…」

P「そういうことか…」

美玲「ウチがインディヴィジュアルズを引っ張っていくんだって思ってたのに、このままじゃ足を引っ張るだけで…」

P「…」

美玲「アイツらに迷惑だけはかけたくないんだッ…!だから…!」

P「美玲、冷静に聞いてほしい」

美玲「な、なんだ…?」

P「実はな…インディヴィジュアルズのユニット楽曲が作れるかもしれないんだ」

美玲「えっ?」

P「ごめんな…確定したらちゃんと話すつもりだったんだが、万一のこともあるかと思って言わずにいたんだ」

美玲「オマエ…!なんでそれを早く言わないんだァーーーッ!!」

P「ちょっ、ここ店内だから…」

P「いや本当に悪いって思ってるよ…美玲が悩んでるのもわかってたしさ…」

美玲「柄にもないことしちゃっただろ…本当やめろよそういうのッ…」

P「というか…美玲が悩んでそうだったから気合いで企画通した」

美玲「P…オマエ…」

P「前から納得いってなかったんだよ、美玲の処遇には。人気の割には仕事が少ない気もしたし」

美玲「やっぱウチのキャラクターのせいか…?」

P「いや、いや。それはない。枠の問題というか…仕事も無限にあるわけじゃないからな。巡り合わせが悪かったんだろう」

美玲「何だよそれッ…」

P「納得いかないのはわかるよ。ただ、それでもチャンスが巡ってきたことに変わりはないからな。少し遅くなったが…ここから再スタートだ」

美玲「ああ…そうだな…そうだよなッ!」

P「落ち着いたか?」

美玲「おうッ。で、どんな曲になるんだ?」

P「その辺は関係者の人らと相談になるかな。でも結構自由にやらせてもらえそうだ」

美玲「そうか…ウチが、やっとウチが…」

P「おいおい、食べるか泣くかどっちかにしろよ」

美玲「うるさいッ!誰のせいで泣いてると思ってるんだッ!」

P「いやだから悪かったって…」

美玲「違う!こんなサプライズを持ってくるなんてズルいって意味だ!これはそーゆー涙なんだッ!」

P「美玲…」

美玲「見てろよッ…!今度はウチがオマエを泣かせてやるからな!覚悟しろッ!」

P「そうだな、うん…頑張ろうな…」

終わり。
インディヴィジュアルズ楽曲記念でした。
美玲Pは泣いていいと思うんだ……

おっつおっつ
きっとウチの担当も巡り合わせが悪いだけだ、そういうことにしておこう

デレ美玲はよ

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