提督「え?」時雨「ん?」 (10)
提督「え?」時雨「ん?」
提督「…なんて言った?」
時雨「出撃したくない…」
提督「…どうした?何かあったか?」
時雨「別に何もないよ…ただ出撃したくないんだ」
提督「でもなぁ…怖いのは分かるが艦娘である以上深海棲艦との戦うことはさけられないぞ?」
時雨「別に怖い訳じゃないんだ。ただ出撃したくないだけだよ。」
提督「みんな頑張って働いて生きてるんだぞ?時雨だけ特別扱いしてなにもしないで悠々と生活することは許されないんだ」
時雨「提督は出撃してないから分からないんだよ…この体になって燃料が目減りしていくのが分かるようになった!!帰る途中に渦潮にあったら!?弾薬が無いときに深海凄艦に会うかもしれない恐怖がわかるかい!?」
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提督「…すまない。確かに俺は安全な鎮守府からしか指示を出すことしか出来ない…。だが!そんな無理な航行をしないといけない作戦は立ててないはずだ!」
時雨「…それだけじゃないんだよ?今、海には数々の深海凄艦の死体や艦娘だったものの残骸が浮いてきてる。…たまに引っ掛かるんだよ、航行中に…この前は愛宕さんだったものに引っ掛かってはずすのが大変だったなぁ…」アハハ
提督「そうか…やはり環境の問題点は改善されなかったのか…」
時雨「…どういう事?」
提督「…絶対に他言しないと約束できるか…?」
時雨「うん、約束するよ。」
提督「実は深海凄艦というのは他所の国が作った生体兵器なんだ…すまないが国の名前までは言えない…」
時雨「…じゃあ僕達、艦娘って…?」
提督「その生体兵器に対する防衛策って所だな…つまり本質は同じものだ…」
時雨「ふーん…じゃあ僕達、深海悽艦との戦争が終わったら…?」
提督「解体…だろうな…」
時雨「そっかぁ…」
提督「ごめんな…俺は何もしてやれないんだ…」
時雨「やだよ…提督…せっかく話せるようになって…みんなと楽しくご飯食べたり…ばか騒ぎしたり…扶桑や山城とも再会出来たのに…」グスッ
提督「…本当にすまない」
扉くガチャ
憲兵「提督…」
提督「すまんな…お前に辛い役目を背負わせることになった」
憲兵「全くだよ…親友に止めを刺すために憲兵になったわけじゃねぇんだよ…」
時雨「え…?どういうこと…?」
憲兵「こういう事だよ」つ拳銃カチャ
提督「機密情報を喋ったからな…。でもどうしても時雨には伝えておきたかったんだ…最後の時までこの話を覚えておいてくれ…きっと深海悽艦が居なくなったその時、この話を世間へ発表すれば状況が変わるかもしれん…」
憲兵「俺は艦娘の事は管轄外だしな。というか艦娘の装甲を貫く兵器が無い」
時雨「提督…!逃げよう!僕が盾になるから、提督はその間に!」
提督「ダメだ…ここで逃げてもいずれは…」
時雨「なんで諦めるのさ!ボクはもっと提督と一緒に居たいんだ!この姿になって、初めて人に恋をしたんだよ!責任…とってよぅ…」グスッ
憲兵「…すまないがそろそろ時間だ…」
提督「あぁ…すまんな、憲兵…今まで世話になった…」
憲兵「…これからも、だろ?」
提督「…え?」
憲兵「北の方だが隠れ家を用意した。あそこならバレないはずだ、変に目立たなきゃな。…お嬢ちゃん、提督を頼んだぞ?」
時雨「!うん…!ありがとう!憲兵さん!」
提督「いや、憲兵!お前ただじゃすまないぞ…!どうしてそこまで…」
憲兵「まぁ、お前がいなけりゃ俺はずっと不良のまんまだったからな…その借りを返すだけだ。」
提督「憲兵…すまん…世話をかけるな…」
憲兵「いいんだよ!さっさと行け!」
時雨「提督!早く!」グイッ
提督「あ、あぁ…。憲兵…!落ち着いたら絶対にこの借りは返すからな…!」バタン
憲兵「はぁ…死ぬときに独りじゃないってのは羨ましいなぁ…」ククッ
…………タァンッ!
終わりです。深海悽艦とかの死体ってどうなってるんだろうね?轟沈っていってもきっと何時かは浮いてくると思うんだ…
戦争ってやだね…鎮守府でイチャイチャしてる場合じゃないんだよ?
いつか浮いてくるとかナンセンスギャグかしら
骨組みだけのSSで勿体無い物足りない
某国が作った秘密裏の生体兵器…ギルティギアみたいやな
かわいそうだからコメしといてあげる
このSSまとめへのコメント
なにこれ
かんこれ
とりあえず>>1が鎮守府で時雨とイチャイチャしてるのはわかった
乙