乃々「机の下に! 下に!」 (15)

花粉を駆逐してやる! 絶対にだ!
それはそれとして、インディヴィジュアルズとか光やレイナサマがでてくるお話です。

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乃々「びやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!?」



 いつもの事務所。



P「乃々の絶叫、貴重なんですけど」

乃々「もりくぼの口癖取らないで欲しいんですけど! そ、そんなことより、大変なんですけど!」

P「乃々の絶叫よりも重大な事が?」

乃々「そっちはどうでも良いんですけど! あぅぅ……大声出しすぎて消滅しそう……」

P「エネルギー容量少なすぎだろ……。で、何が大変?」

乃々「う……う……わ、私のさんくちゅありーに、名状しがたい何かがいるんですけど……」

P「ナチュラルに人の机を個人の聖域にするのやめてくれる?」

乃々「それも今はどうでも良いんですけど!」

P「俺の聖域が一言で吹き飛んだ」

乃々「と、とにかく、プロデューサーさんも机の下を見て下さい……!」

P「机の下っつっても、置いてあるのは輝子の私物のキノコとかだろ……まさかカビでも生やしたんじゃ……」チラッ



*****名状しがたい何か*****



P「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」SAN↓↓

乃々「ほら! もりくぼの言ったとおりなんですけど!」

P「なんなのアレ! なんであんなものが机の下にいるんだよ!?」

乃々「もりくぼに訊かれても知らないんですけど……今朝もりくぼが来たときには、もう……」

P「これもう仕事どころじゃないぞ、どうすんだよ……どう対処すれば良いんだ、業者か? 害虫駆除か!?」

乃々「そんなゴキ退治みたいなノリで語られても……」

輝子「あ……あれ? どうしたの、ボノノさん、プロデューサー……」

P「おう、輝子か……今ちょっとトラブルがな……何か用か?」

輝子「う、うん。今日は、机の下のマイタケ君を収穫しようかと……」

乃々「それはやめた方が良いと思うんですけど……机の下に何か名状しがたいものがいて、とても近づけないんですけど……」

輝子「えぇ……? こ、こまるよ……そろそろ収穫しないと、時期が……」

P「とは言え、あの状態では流石に輝子でも回収は難しいと思うぞ。そもそも、まだキノコが残ってるかどうかも……」

輝子「そ、そんな!! ……ふふ……フヒヒ……ヒャッハァァァァァァァァッッッッ!!」

乃々「あ……こわれた……」

輝子「私のッ! 大事なキノコをッ! 傷つけたのは何処のどいつだァァァァッッッッ!!」チラッ



*****名状しがたい何か*****



輝子「フギャァァァァァァァァァッッッッ!!」SAN↓↓


P「幸子みたいな叫び声が……」

乃々「だから言ったんですけど……」

輝子「……な、なにあれ……し、新種のキノコ……?」

P「あんな禍々しいキノコがいてたまるか……」

乃々「そもそも、名状しがたい何かなので、何かさっぱり分からないんですけど……」

輝子「ど、どうするの、プロデューサー……このままじゃ私のキノコ達が……」

P「頼むからお前達は事務所の心配をしてくれ……しかし、コイツは厄介だぞ。いったい何処に頼めば……」



??「何処かで困った人の声がする!!」

??「何処かで悪の匂いがする……」



P「……この対称的な台詞は……」

光「困った人は見過ごせないっ!! いつも身近な正義の味方、南条光参上っ!!」ドアバーン

麗奈「全てのモノはこのレイナサマにひざまづくのよ!! アーッハッハ……ゲホゲホッ」ドアバーン

P「絶対話ややこしくしかならなさそうなヤツらがドア蹴破ってやってきた」ドンビキ

乃々「一気に騒々しくなったんですけど……」

輝子「フヒ……賑やかなのも悪くない……」

P「お前らもうどうでも良くなってきただろ……」


光「それで、悪は何処にいるんだい、プロデューサー! このアタシが来たからには、どんな悪も制してみせる!」

麗奈「ふ……光、アンタに出来るかしら? アタシならどんな悪でも手玉にとってやるわ……フハハハハゴフッ」

P「向かう前から最期の言葉みたいになってんぞ」

光「麗奈、風邪か? ちゃんと布団被って寝てるのか?」

麗奈「やかましい! なんなら毛布も被ってるわっ!」

P「アピールポイント。いやいや、絶対やめた方が良いぞお前達。確実に後悔するから。見ただけで人生やり直したくなるくらい後悔するから」

光「なんだって!? それならますます放っておくことは出来ない!」

麗奈「フン! 後悔なんて負け犬のすることよっ! レイナサマに後悔の二文字は無いわっ!!」

P「なんなのお前ら、どっから出てくるんのそのポジティブオーラ」

乃々「あぅぅ……あふれ出るポジティブオーラでもりくぼの魂が消滅しそう……」

輝子「フヒ……まぶしいな……」

P「お前らはもっと存在感を出せ……半透明になってるぞ……」

光「さぁ、プロデューサー達を困らせるヤッカイモノ、出てこい!」チラッ

麗奈「出てきてこのレイナサマにひざまずくのよっ!!」チラッ



*****名状しがたい何か*****



光「きゃーーーーーーーーーーーーー!!」SAN↓↓

麗奈「ぎゃーーーーーーーーーーーーー!!」SAN↓↓

P「ほれ言わんこっちゃない……つか、光の叫び声が普通に女の子っぽい」

乃々「麗奈ちゃんは……オッサンみたいな声だったんですけど……」

輝子「どっちも珍しい……フヒ」

光「な、な、なんなんだプロデューサー! あんなおぞましいものがこの世にいるなんて……!!」SAN↓↓

P「だから俺に訊かれても」

麗奈「あた……あた……アタシを退けるとは、なかな……なかなか……」SAN↓↓

P「膝笑ってんぞ」

光「こ、これはアタシ達の手には負えない……」

麗奈「ちっ……仕方がないわね、戦略的撤退よっ!!」



光&麗奈「退却っ!!」窓バリーン



P「だからなんでドアから出て行かないんだよお前らはッッッッ!!」

輝子「窓の外、どうなってるんだろうね……フヒ」

乃々「ひっ! 想像しただけでもむーりぃー……」

P「結局何の解決にもなってないし、どうすんだ……」SAN↓

輝子「ど、どうしとうもない、ね」SAN↓

乃々「ていうか、ここにいるだけで体調悪くなり始めたんですけど……」SAN↓

P「く……仕方ないが、ここは事務所を放棄するしか……」

美玲「あれ、どうしたんだよプロデューサー、入り口に突っ立って。乃々やキノコまで」

P「おっと、美玲戻ったのか。今はこの部屋には入らない方が良い。色々と持ってかれるぞ」SAN↓

乃々「うう、早く退散しましょう……」SAN↓

輝子「そ、そうだな……」SAN↓

美玲「へんなの。それよりプロデューサー、ウチの眼帯の『下』をしらないか?」

P「眼帯? 眼帯なら今お前がつけてるじゃないか。まさかメガネをかけたままメガネが無いってネタか?」SAN↓

美玲「違うぞッ! 眼帯じゃ無くて、眼帯の『下』だ!」

乃々「眼帯の下は目なんですけど……」SAN↓

輝子「美玲ちゃん、何処かに目を落としたの……?」SAN↓

P「なにそれこわい」SAN↓

美玲「違うってばッ! あ、机の下かな……」

P「おっと、やめとけ美玲。今そっちに行くともれなく名状しがたい何かが……」SAN↓

美玲「あ、やっぱりここだ! 全く、探したぞッ! ほら、早く戻れ!」眼帯パカ



*****名状しがたい何か***** が 眼帯の下に戻りました



美玲「よしよし! もう勝手にいなくなるんじゃ無いぞ!」

P「…………」SAN↓↓↓↓

乃々「…………」SAN↓↓↓↓

輝子「…………」SAN↓↓↓↓

美玲「……あれ? どうしたんだ皆、白目むいて固まっちゃって」



P&乃々&輝子「」バターン


*****



杏「……という夢を見たんだ」

P「お前の夢オチかよ! せめて自分を出演させろよッ!!」

杏「やだよー。あんず、夢の中でまで動きたくないし」

乃々「ヒドい話だったんですけど……」

輝子「け、結局*****名状しがたい何か*****って、なんだったんだ……」

杏「しらなーい。どっかの外宇宙生命体かなにかじゃなーい?」

P「適当にも程がある……」

美玲「あ、珍しく杏がいるぞ! おはよう!」

杏「おはよー」

乃々「おはようございます……」

輝子「お、おはよう、美玲ちゃん……」

美玲「で、何の話してたんだ?」

P「杏のしょーもない夢の話」

杏「しょーもないってなんだよー。せっかく面白いと思ったから話してやったのにさー」

乃々「全然面白くなかったんですけど……むしろ、ホラーだったんですけど……」

輝子「フヒ……世にも奇妙な物語……」

美玲「なんだか良く分からないぞ……あ、そうだ、プロデューサー」

P「ん? なんだ?」

美玲「多分事務所で無くしたと思うんだけど……」





美玲「ウチの眼帯の下、知らないか……?」





(了)

ありがとうございました。
皆様も机の下を覗き込むときは机の下もまた皆様を覗き込んでいるのだ……

1/1D3くらいかな…

SUN値直葬じゃないですかやだー

「おい、美玲」(CV:田の中勇)


>>6
某リボンが特徴的なアイドルもよく窓から叩き落とされてるから平気平気(二次創作感)

>>13
同じ事思った

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