奈緒「映画部野外活動記録7」 (25)
※ここに警告文のあるものとする
奈緒「ちょっとここ立って」
小梅「う、うん……」
奈緒「文香さんはここ。奏はここに立ってて」
文香「はい……」
奏「ここね」
ヘレン「私はこの辺りかしら」
奈緒「あたしはここにしゃがんで……じゃあ、撮るぞー!」
カシャッ
ヘレン「……撮れたかしら?」
奈緒「あー……あっはっは!バッチリ!」
文香「……上手く七人の侍の構図で撮れていますね」
奏「自撮り棒でこんな構図の写真も撮れるのね」
小梅「買って…せ、正解だった……ね……」
奈緒「じゃあ、撮りたいものも撮れたし、映画館行こうか」
奏「そうね」
『映画部と七人のガンマンと農民と悪いおっさん』
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1487840062
奏「マグニフィセントセブンね……」
奈緒「七人の侍と荒野の七人のオマージュというか、リスペクト作品なんだっけ?」
文香「……そもそも、荒野の七人自体が七人の侍のオマージュなので、なんとも言えない感じはありますね」
小梅「PVを観た感じだと……い、良い銃捌きだった…ね…」
奈緒「インディアンがでるんでしょ?手斧使うかなぁ」
ヘレン「是非とも使ってほしいわね」
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映画館
ヘレン「チケットを発券してくるわ」スタスタスタ
奈緒「あたし、ちょっとグッズ見てこようかな」
奏「なにか欲しいものでもあるの?」
奈緒「いやさ、西部劇のグッズとかあったら欲しいじゃん」
奏「あるの?」
奈緒「銃とか弾丸のキーホルダーとかないかなぁ。パーキングエリアとかで売ってるメタリックな剣みたいな感じの」
奏「ないと思うわよ……」
文香「……では、私はフードメニューを見てきますね」
小梅「なにか…た、食べるの……?」
文香「はい……今日はチュリトスの気分なんですよね」
小梅「わ、私も……食べよう…かな……」
文香「ふふ……では、一緒に買いに行きましょうか」
小梅「うん……♪」
ヘレン「チケットを発券してき……誰もいない!?」ヘーイ
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館内
奈緒「ごめんごめん、ヘレンさん。あんな早く戻ってくると思わなかったからさぁ……」
ヘレン「まったく、せめて一声かけていきなさい」
文香「ふみまへんへした……」モグモグ
ヘレン「まあ、いいわ。さあ、始まるわよ」
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上映中
文香(黒人の賞金稼ぎですか……これはまた……)
奈緒(おお~……銃捌き、めっちゃいいなぁ……早い早い……)
奏(あら?この人……ほほえみデブの人じゃない……)
小梅(あ、インディアン……わあっ♪鹿の心臓を……ふふっ♪)
ヘレン(うーん、王道ね……)
全員(…………………)
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上映終了
奏「ねえ、ほほえみデブ……」
文香「ええ……ほほえみデブでしたね」
奈緒「あ、やっぱり?」
小梅「久しぶりに…観た……かも……」
ヘレン「それじゃあ、移動しましょう。近くに世界レベルの喫茶店があるわ」
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喫茶店
ヘレン「感想戦よ」
奈緒「いやぁ、銃捌き良かったよね」
奏「そうね、乗馬も様になってたし」
ヘレン「ちゃんと西部劇してたわね」
文香「アクションがとにかく良かったですね……素早い銃捌き、二丁拳銃……」
小梅「あの……銃をくるくるやって…しまうやつも……見れた……」
ヘレン「やっぱりあれがないと西部劇って感じがしないわよね」
奈緒「インディアンバトルも見れたしなぁ……弓と手斧とか最高かよ」
小梅「早撃ちも……凄かった……」
文香「……あのアジア人の銃とナイフを使ったガンフー張りの殺陣も良かったですね」
奏「ほほえみデブも見れたしね」
奈緒「ただなぁ……大衆的過ぎるというか、大味というか……」
ヘレン「それは仕方ないわ。西部劇だもの」
文香「そうですね……清く正しい、大人も子供も分け隔てなく観れる大衆映画でした」
奈緒「まあね……まあね……でもさ、あまりにも七人の侍と荒野の七人のまんまだったからさ」
ヘレン「予告でも言ってたじゃない。原案、七人の侍と荒野の七人って」
奈緒「まあそうなんだけどさ……もうちょっと奇をてらってくるかと思ってたから……」
奏「確かに、思いっきりそのまんまだったわね」
文香「あの黒人主人公の黒服……」
ヘレン「ああ、ユル・ブリンナーのパロディね。上手くキメてきて笑っちゃったわ」
奏「黒人が州の保安官で賞金稼ぎっていう設定はどうなの?」
文香「まあ……白人と黒人、メキシコ人、アジア人、インディアンと一緒に行動したりと、ツッコミどころは沢山ありますが……西部劇なので基本なんでもありです」
ヘレン「日本の時代劇と同じよ。平和が云々だの、愛が云々みたいな」
奈緒「なんだかなぁ……」
小梅「あの……七人が鉱山を襲撃する……シーンなんだけど……」
ヘレン「ええ」
小梅「インディアンの人の……乗ってる馬に……MCって……書いてあった……」
奈緒「あー、それあたしも気になった。なにあれ?」
文香「さあ……」
ヘレン「マカロニのことじゃない?」
奏「そんなまさか……」
ヘレン「では、評価に移りましょう」
奈緒「うーん…Bかな」
奏「Bで」
文香「Bランク…ですね」
小梅「B+……です…」
ヘレン「私もBね。では、総評価、Bランク!」
奈緒「面白いっちゃあ、面白いんだけどね」
奏「面白いんだけど、なんかもうひと味足りないのよね」
文香「まあ……西部劇ですから」
ヘレン「このくらい大味な方が安心して観れるわ」
小梅「そ、そっか……」
ヘレン「では、解散!」
奈緒「おつかれーっしたー」
『映画部とカルトにハマった医者』に続く
奏「ドクター・ストレンジってマーベル?」
ヘレン「マーベルみたいよ」
奈緒「マーベルとかDCとか、わかんないよ……ポケモンの赤と緑みたいなもん?」
小梅「た、多分……違う……かな……」
文香「……ドクターストレンジと聞くと、どうしても博士の異常な愛情を思い出してしまいますね」
ヘレン「Drストレンジ・ラブ博士ね。あれも良い映画だったわ」
小梅「み、右手が……勝手に……!」
奈緒「歩けます、総統!」
奏「今作はそれとは関係ないんでしょう?」
ヘレン「ええ」
奈緒「この映画は飛ばすと思ってたんだけどな~」
ヘレン「本当だったらスルーしようと思っていたのだけれどね。『魔方陣で殴る』という情報を聞いて、急遽映画部案件となったわ」
文香「ほう……物理タイプなのですか」
奈緒「うわぁ、超観たい!」
ヘレン「では、早速映画館に行くわよ!」
『映画部とカルトにハマった医者』
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映画館
ヘレン「今回は3D日本語吹き替え版でMX4Dよ」
奈緒「おっ、初MX4D」
小梅「え、MX4Dって……4DXと…どう……違うの…?」
文香「……4DXはシートの可動、風、エアー、水しぶき、香り、煙、泡、雷、雨……といったモーションがあります」
文香「対してMX4Dは……シートの可動、シートの突き上げ、首元・背中・足元への感触、風、突風、水しぶき、霧、ストロボ、香り、地響きと……4DXよりも多くのモーションがあるようです」
奏「へぇ、凄いわね」
奈緒「4DXはガルパンで何度もお世話になったなぁ」
ヘレン「あの振動が心地よくて寝ちゃうのよね」
奈緒「いや、それはヘレンさんだけだよ」
小梅「MX4Dに加えて……3D……」
奏「いったいどんな感じなのかしらね」
奈緒「楽しみだなぁ~!」
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館内
奈緒「4DXよりも座席が大きいかも」
小梅「す、座り心地……良い…ね…」
文香「……酔ってしまわないか少し心配です」
ヘレン「始まるわよ」
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上映中
奏(画作りは上々……やっぱり安定感があるわね……)
奈緒(うわ~!すごいCGだ……!)
文香(見応えがありますね……しかし、このお話は……)
小梅(幽霊体の表現……すごいな……)
ヘレン(うーん、まさかの展開ね……)
全員(…………………)
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上映終了
奈緒「…………」
奏「…………」
小梅「…………」
文香「…………」
ヘレン「……移動しましょう。近くに世界レベルの沖縄料理屋があるわ」
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沖縄料理屋
ヘレン「感想戦よ」
文香「……お話グッズグズでしたね」
奏「酷かったわね」
文香「……スーサイドスクワッドと張れるのではないでしょうか」
ヘレン「設定も、展開も、事件の解決もガバガバだったわね」
奈緒「いやー、嫌がらせからの示談は笑ったよ」
文香「ですが………最高クオリティのCGによるシーン展開は圧巻でした。ここまでやられてしまうと、ぐうの音もでませんね。素直に面白い、と言える作品でした」
奈緒「そう、面白いんだよね!見ごたえあるし、時間を感じることなく、楽しみながら観れるんだよ」
奏「エンシェントワンと出会ったシーンとか、街中での戦闘シーンとかは本当に素晴らしかったわ」
小梅「やっぱり……映像の作り方が…上手……だよね……」
ヘレン「テンポも良いからストレスなく観れるのよね」
奈緒「戦闘の魔方陣で殴るシーンも最高だったなー!」
文香「……やっぱり、物理はいいですよね」
奈緒「うん、頭悪くて大好きだよ、魔方陣パンチ」
小梅「MX4Dも……すごい……楽しかった……♪」
奈緒「なー。なんか、4DXよりも動く気がする」
ヘレン「ただ、シャボン玉がないのは残念ね。大好きなのに、あれ」
奏「あれは見るたびに笑っちゃうからダメよ」
ヘレン「なにを言ってるの。あんなに素晴らしい演出はないわよ。シャボン玉も導入してくれないかしら……」
奈緒「謎のシャボン玉推し」
ヘレン「では、評価に移りましょう」
文香「そうですね……これは、Aをあげてもいいのではないでしょうか」
奈緒「あたしはS-あげちゃうなぁ……」
奏「私もS-ね。楽しく観ることができたわ」
小梅「ええと……S-……です……」
ヘレン「私はA+ね。では、総評価はS-でいいかしら?」
奈緒「いいんじゃない?」
ヘレン「では、S-ランク!」
奈緒「最近、なにか気になる映画ってある?」
奏「キングコングね」
奈緒「やっぱり?」
奏「だってゴリラが大きくて、他の動物も大きいのよ?観るしかないじゃない」
ヘレン「ラ・ラ・ランドとかも気になるわね」
文香「ああ……結構話題になっていますね」
奈緒「グリーンルームとか虐殺器官とか観たいかもなぁ。ゴーストインザシェルもやるけど、正直PV観た感じだと微妙なんだよなぁ……」
小梅「なにか……ホラーが……観たいな……聖ゾンビ女学園っていう……素敵なタイトルの映画が……夏に公開される……らしい…よ…」
文香「あヽ、荒野が映画化とのことですが……どうなるでしょうね」
ヘレン「結構気になる映画が多いわね」
小梅「今年も……たくさん……映画が観れたら……いいな……♪」
終劇
これにて終了ですー
外伝も書こうかと思ったけど面倒だったからやめましたー
乙です
ホラーで注目作といえば『新感染 ファイナル・エクスプレス』になるのかな。エドガー・ライト、ギレルモ・デル・トロ、スティーヴン・キングが褒めてたと思う。『ラ・ラ・ランド』のディミアン・チャゼルもホラーやスリラーの脚本書いてたな。たしか『クローバーフィールド』の続編にも脚本参加してた。
あとあんまり関係ない話だけど、昨日鈴木清順が亡くなられたのはすごいショックだった。『ラ・ラ・ランド』は清順の『東京流れ者』に影響を受けたと監督が言ってたばかりなのに……
乙です
マーベルがジャンプでDCがマガジン(とかいう
映画館は音が大きくて苦手だから羨ましい
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