善子「バイオハザード7、購入と」ポチ(95)

善子「はぁ、はぁ……。」

花丸「ひ、酷いずら……、急に走り出すなんて」

ルビィ「うゅ……。」

善子「ふふ……、何はともあれ、ヨハネの勝ちね!!」

花丸「かけっこなんて、善子ちゃんもまだまだ子供ずら」

ルビィ「負けた人が言うこと聞くって、本当に?」

善子「あったり前よ!」

善子「このヨハネの眷属なんだから、って、誰が子供よ!」

花丸「バス停までかけっこなんて、善子ちゃんいつもはそんなこと言わないのに」

ルビィ「何かあったの?」

花丸「それに負けた人が言うこと聞くって言われても……」

花丸「善子ちゃんフライングずら」

ルビィ「そうだよ。善子ちゃんのずるっ子」

善子「善子じゃなくて!」

善子「ヨ!」

花丸「いいから、お願いって何ずら?」

善子「ハ……さ、最後まで聞きなさいよね」

ルビィ「かけっこなんてしなくても、」

ルビィ「善子ちゃんのお願いなら、聞いてあげるのに」

花丸「ずら」

善子「そ、そう?///」

善子「さすが私のリトルデーモン達ね!良い心がけよ!」

花丸「照れてるずら」

ルビィ「ねーっ」

善子「う、うるさいわね!」

善子「じゃあ言うわよ?」

ルビィ「あ、断る可能性もあるからね?」

善子「ちょっとぉ!」

花丸「まぁ、とりあえず聞いてみるずら」

ルビィ「ルビィもとりあえず聞きたいな」

善子「とりあえず、とりあえずってあんた達ね……」

善子「じゃあ心して聞きなさい」

善子「今から私の家でゲームするから、付き合ってちょうだい!」

花丸「げーむ?」

ルビィ「善子ちゃん、宿題は終わったの?」

善子「宿題なんてどうにでもなる!」

花丸「はぁ……。」

ルビィ「ゲームに付き合うって、どういうこと?」

花丸「善子ちゃん、ゲームも得意ずら?」

善子「人並みよ、人並み」

善子「ずら丸とルビィはやらないの?」

花丸「まるの家はゲーム機ないずら」

ルビィ「ルビィは、小学校の時に買ってもらったのが最後かも」

善子「ふーん……、まぁいいわ」

善子「私がやってるところを見てて欲しいだけだから、プレイしなくても大丈夫よ」

花丸「えぇ~?」

ルビィ「うーん、見てるだけでいいの?」

善子「そうよ、ただ……」

花丸「ずら?」

善子「ちょっと恐いやつだから、一緒にいて欲しいというか……」

ルビィ「……。」

花丸「……。」

善子「む……何よ?」

花丸「よ、善子ちゃん可愛いずら~!」

ルビィ「ふふっ、一人でできないのに、ゲーム買っちゃったの?」

善子「///」

善子「笑うなぁー!!」

花丸「堕天使とか言ってるのに、恐いもの苦手なの?」

ルビィ「花丸ちゃん、それは関係ないんじゃ」

花丸「善子ちゃんも意外とお馬鹿さんずら」

善子「うぅ……。」

善子「とにかく!付き合ってくれるのよね!?」

花丸「じゃあ、まるはこの辺でバイバイずら」

ルビィ「ルビィも」

善子「えぇ!?」

善子「なんでそうなるのよ!」

花丸「だって……」

ルビィ「ねぇ?」

善子「分かったわ」

善子「何だかんだ言って……くくく」

善子「二人とも、恐いのね?」

花丸「ずら。恐いのはイヤずら」

ルビィ「ルビィも、別に好きじゃないし」

善子「張り合いなさいよ!」

善子「ヨハネのお願い聞いてくれないの?」

花丸「うーん」

ルビィ「今から善子ちゃん家に行ったらお泊りになるよ?」

善子「いいじゃない、お泊り!」

善子「リア充っぽいし!」

花丸「でも、お家の人困らない?」

善子「今日はヨハネ一人だけだから」

善子「問題無しよ」

ルビィ「それで恐さが倍増してるんだね」

花丸「やらなきゃいいのに」

善子「駄目よ!流行ものはすぐやらないとついていけなくなるの!」

ルビィ「それで、何てゲームやるの?」

花丸「恐いゲームって、いっぱいあるずら?」

善子「もしかしたら、ずら丸でも名前は聞いたことあるかもね」

花丸「本当に?」

花丸「まる、全然ゲーム詳しくないよ?」

善子「昔からあるシリーズものの、最新作よ!」

善子「その名もバイオハザード7!」

ルビィ「ぴぎぃ!?」

花丸「?」

善子「ふっふっふ……。」

善子「あのバイオハザードシリーズの最新作!」

善子「全ては恐怖のためにをキャッチコピーに作られた」

善子「最恐のホラーゲームよ!」

花丸「うーん、やっぱり知らないずら」

花丸「ルビィちゃんは、知ってる?」

ルビィ「う、うん……」

ルビィ「それって、映画でもやってた……」

ルビィ「確かゾンビとかが出てくる……」

善子「そうね、一言でくくればゾンビ」

善子「ゾンビの一言じゃ片付けられない怪物も出てくるけど」

善子「どう!?やりたいでしょ!?」

ルビィ「ルビィ、ちょっと……」

善子「?」

ルビィ「用事思い出したかもー!!」ダッシュ

善子「ふふっ」ニヤッ

善子「逃がすか!」

善子「堕天使奥義!堕天流鳳凰縛――!!」

ルビィ「ぴぎぃいい!?」

善子「来るって言いなさいー!」グググ

ルビィ「お、お姉ちゃんー!」

善子「生徒会長はいないわよ~?」

善子「観念して一緒に」

ダイヤ「何をしてるんですの?」

善子「ゲームを……」

善子「……。」

花丸「……やめるずら?」

善子「はいぃ……。」パッ

ルビィ「お姉ちゃん~!!」

ダイヤ「まったく……。」

ダイヤ「それで、善子さん」

善子「善子じゃなくて!」

ダイヤ「善子さん!?」ギラッ

善子「は、はい!」

ダイヤ「わたくしの可愛い可愛い妹に」

ダイヤ「何故あのような事を?」

善子「私はただゲームを一緒にやろうって……」

ダイヤ「ゲーム?ふむ……」

ダイヤ「しかし、ルビィが嫌がっていたということは」

ダイヤ「何かもっとあるのでしょう?」

善子「うぐっ」

善子「別に何もないわ」

ダイヤ「そう……。」

ダイヤ「花丸さん?」

花丸「ずら?」

ダイヤ「詳しい事を教えてくれますか?」

善子(わ、分かってるわよね!ずら丸~!)

善子(上手く話を……)

花丸「まるよく分からないですけど、ばいおはざーど?っていう」

花丸「恐いゲームを一緒にやらせようとしてました」

善子「裏切りはやっ!!」

ダイヤ「バ、バイオハザード?」

VRでやってみようぜ?(悪魔の囁き)

ダイヤ「私も精通しているわけではありませんが」

ダイヤ「ああいった類のものは、確か18歳未満のプレイを禁止しているはず……」

ダイヤ「ですわよね?よ・し・こ・さん!?」

善子「いやっ、違うのよ……!?」

善子「最新作のバイオハザードは、18歳以上を対象としたグロテスクVer.と」

善子「17歳以上推奨の普通のやつ、2つがあるの!」

善子「私が誘ったのは後者よ!」

ダイヤ「……あなた、自分が今何歳か知ってますわよね?」

善子「ば、馬鹿にしないでよね!16歳よ!」

ダイヤ「はぁ~……」

善子「な、何よ!」

ダイヤ「先ほどご自身でおっしゃったじゃないですか!」

ダイヤ「17歳以上推奨!と!」

善子「はぁ~……、これだからお堅い生徒会長は」

ダイヤ「何ですの!?」

善子「推奨よ!推奨!」

善子「別に規制されてるわけじゃないの!」

善子「大体、17歳と16歳なんてほとんど変わらないわよ!」

善子「それに?まぁ天界の暦で言えば?ヨハネはもう大人なんだし!」

ダイヤ「おだまらっしゃーーーい!」

善子「」ビクッ

ダイヤ「例えプレイが規制されていなくても!」

ダイヤ「健全な成長を妨げることに変わりはありません!」

ダイヤ「それにあなた達だけならまだしも!」

花丸(あ、まるも同じくくりにされてるずら……)

ダイヤ「ルビィにそんなものを見せられますか!」

善子「ル、ルビィは別に気にしてないわよ!」

花丸(走って逃げ出してたの、もう忘れてるのかな)

善子「生徒会長は過保護過ぎよ!」

ダイヤ「そんなことはありません!」

ルビィ「ふ、二人ともやめてよぅ……」

ダイヤ「ルビィも!友達とはいえ、嫌な事は断っても構わないのですよ!」

ダイヤ「大体、そんなものをルビィが見てしまったら」

ダイヤ「最低でも三日……、いえ、五日は!」

ダイヤ「ルビィの夜のトイレに付き合わされる私の身にもなってください!」

善子「え?」

花丸「ずら?」

ルビィ「」

善子「ト、トイレ?」

ダイヤ「夏の特番でよくある心霊特集をちょっと見ただけでも、」

ダイヤ「二、三日は夜中に起こされてしまうんですよ?」

ダイヤ「ましてそんなゲームをプレイしたとなれば!」


ルビィ『うゅ……お姉ちゃん』

ダイヤ『ん……。どうしたんですの?ルビィ』

ルビィ『ルビィ、おトイレ行きたいけど……』

ルビィ『ゾ、ゾンビさん達がぁ……』ウルウル


ダイヤ「なーんて事になるに決まってますわぁ!」ホクホク

花丸(ちょっと嬉しそうに見えるけど、黙っておくずら)

善子「くっ、くく……」

花丸「?」

善子「ル、ルビィ一人でトイレも行けないの~!?」

善子「あははは!!」

ルビィ「///」

ダイヤ「笑うんじゃありません!」

ダイヤ「ルビィはまだ子供なのですから、別に」

ルビィ「……の……か…」

ダイヤ「おかしい事じゃ……え?」

ルビィ「お姉ちゃんの馬鹿ぁぁあ!!」

ダイヤ「」

花丸「」

善子「あははは!」ケラケラ

ルビィ「ルビィトイレなんて一人で行けるもん!」

ルビィ「お、お姉ちゃんなんか起こしたことないもん!」

ダイヤ「ル、ルビィ……?」

ルビィ「恐くなんてないよ!」

ダイヤ「で、ですがこの前も」

ルビィ「もうそれ以上言わないで!」

ダイヤ「ま、待ってくださいルビィ!私は」

ルビィ「いいよ!一緒にやろ!善子ちゃん!」グイッ

善子「くく……、ちょ、ちょっとルビィ」

ルビィ「ほら!花丸ちゃんも行こ!」スタスタ

花丸「ルビィちゃん!?」

ダイヤ「」

チョ、チョットハナシナサイヨ―!!

ダイヤ「」

花丸「い、行っちゃったずら……」

ダイヤ「ルビィ、どうして……」

花丸「あはは……」

花丸「大丈夫ずら!ダイヤさん!」

ダイヤ「花丸さん……?」

花丸「まるも行きますから、もしもルビィちゃんが無理してるようだったら」

花丸「ちゃんと説得して、傷つけないように一緒に帰ってくるずら」

ダイヤ「しかし……」

花丸「ダイヤさんも!」

ダイヤ「え?」

花丸「ルビィちゃんが何で怒ったのか、考えておくずら」

ダイヤ「……。」

ダイヤ「そう、ですね」

花丸「ずら」

ダイヤ「多分、五日程度ではなく一週間くらいはトイレに付き合って欲しかったんでしょうか……」

花丸「……。」

花丸(ルビィちゃんの事となると、途端にポンコツずら)

ダイヤ「……では、頼みますよ、花丸さん」

花丸「ずら。まるに任せてください」

ダイヤ「もう、元を言えば善子さんが……」

ルビィ「……。」スタスタ

善子「く、くくく……。」

花丸「ルビィちゃん?」

ダイヤ「ル、ルビィ!?戻ってきて下さったのですね!」

ルビィ「ち、違うよ!バス停、ここだから」

善子「あんな啖呵きって結局戻ってきてるし……ぷぷっ」プルプル

ルビィ「お姉ちゃんは早く帰って!」

ダイヤ「」ガーン

花丸「……前途多難、ずら」

~沼津~

ルビィ「むー……。」プンスコ

善子「わ、悪かったわよルビィ」

ルビィ「善子ちゃん笑いすぎだよ!」

善子「ご、ごめんってば」

ルビィ「お姉ちゃんもお姉ちゃんだよ」

ルビィ「なんで、あんな……嘘を」

善子「嘘、ね」プルプル

ルビィ「もぉお!!善子ちゃん!」

善子「そ、そう!嘘よ!嘘よね!」

善子「夜中に、姉を起こしてトイレまでついてこさせるなんて」

善子「嘘、よね……」

ルビィ「……。」

善子「…………ブフゥッ!!」

ルビィ「うぅ~……!!」

花丸「善子ちゃん、駄目だよ」

善子「わ、分かってるわよ!」

花丸「それに、もし嘘じゃなかったとしても」

花丸「誰にでも、苦手なことの一つや二つあるずら」

善子「あんたがダイエット苦手なように?」

花丸「ずらっ!?」

ルビィ「花丸ちゃんまで……」

花丸「……ルビィちゃん、ダイヤさんも悪気は無かったんだよ」

花丸「だから、帰ったら仲直りずら」

ルビィ「……でも」

花丸「姉妹喧嘩なんて、よくないよ」

花丸「まる、お姉ちゃんいないからよく分からないけど」

花丸「ルビィちゃんがダイヤさんのこと好きなのは、よく分かるずら」

ルビィ「……うん、分かった」

善子「よーし!それじゃ!」

善子「バイオやって、恐いもの克服するわよ!」

ルビィ「えぇ!?」

花丸「うーん、逆効果のような気も」

善子「何言ってんの!お化けも!ゾンビも!」

善子「リアルになんて存在しないんだから!」

ルビィ「それはそうだけど」

善子「ゾンビ退治して!恐くないって思いこめばいいのよ!」

花丸「そんな簡単にいくかなぁ」

ルビィ「……やれるだけ、やろうかな」

善子「その意気よ!」

花丸「無理しちゃ駄目だよ、ルビィちゃん」

ルビィ「うん、恐くなったら、花丸ちゃんの手……握らせてね」

花丸「いつでも握るずら」

善子「そうと決まれば!」

善子「夕飯と夜食べるお菓子を買って帰るわよ!」

花丸「ずら。夕飯は皆で作ろうね」

ルビィ「うん……!」

花丸「その前に、宿題も」

善子「えぇー!?」

~夜・津島家~

ルビィ「はー、美味しかった」

花丸「お粗末様ずら」

善子「ふふん。ずら丸にしては、中々良い腕してるじゃない」

花丸「まる、お手伝いで時々家でも作ってるから」

花丸「満足してもらえて嬉しいずら」

善子「でも、何で私が手伝おうとしたらあんなに拒否したのよ」

花丸「あはは……」

ルビィ(善子ちゃん、すぐ辛い味付けにしようとするんだもん……)

善子「まぁいいわ。さぁ、お腹も膨れたことだし」

善子「準備は良い!?リトルデーモン達!」

ルビィ「ピギィ……」

善子「早速準備するわ!」ドタバタ

花丸「気合い入ってるなぁ……」

ルビィ「うう、花丸ちゃん……」

花丸「大丈夫ずら。ダイヤさんに言ってたけど」

花丸「一応、ぐろてすくばーじょん?じゃないみたいだし」

花丸「善子ちゃんも何だかんだ言って恐いみたいだよ」

ルビィ「でも恐いゲームに変わりないよ……」

花丸「やめたくなったら、すぐ言うずら」

花丸「善子ちゃんも、鬼じゃないんだし」

ルビィ「……堕天使だけどね」

花丸「あはは……」

善子「これよ!これ!」

花丸「ずら?」

ルビィ「こ、これがバイオハザード……」

善子「そうよ!」

花丸「うーん……?」

花丸「これ、全部英語で書いてあるずら」

善子「そうなの……ネットで買ったんだけど、間違えて北米版?っていう」

善子「海外のやつ買っちゃって」

ルビィ「ルビィ、そんなに英語できないよ?」

善子「大丈夫よ!設定で字幕とかつけられるみたいだし!」

花丸「ぐろてすくなやつと、何が違うずら?」

善子「言葉のとおりよ!」

善子「暴力表現の違いとかね、簡単に言うと」

ルビィ「それは、大丈夫なの?」

善子「心配しないで!」

善子「グロテスクVer.は、パッケージからして……」ポチポチ

善子「ほら!」スマホミセー

花丸「わぁ、真っ赤っかずら」

ルビィ「これ、血ってこと……?」

善子「そう!こっちは見たところグロテスクVer.って書いてないし、大丈夫!」

ルビィ「だといいけど……」

花丸「とりあえず、やってみるずら」

善子「お、乗り気じゃないずら丸」

花丸「えへへ、おらゲームとかほとんどやらないから」

花丸「最近のゲームにちょっと興味あるずら」

ルビィ「花丸ちゃん、頼もしい」

善子「これがPS4よ、ずら丸」

善子「ここにディスクを入れて……」

善子「よし!」

花丸「ずら……?いろんなマークが出てきたずら」

善子「今の時代、これでネットだってできるんだから」

花丸「こ、この黒い箱もいんたーねっとに繋がってるの!?」

善子「黒い箱ってあんたね……」

善子「じゃあ、設定も済んだし。心の準備はいいわね?」

花丸「ずら……いよいよだね」

ルビィ「う、うん……」

善子「……始めるわ!」ポチッ

花丸「」ドキドキ

ルビィ「」ドキドキ

< イーサン 元気!?

花丸「ずら!?映画が始まったよ……?」

善子「何言ってんのよ。ゲームよゲーム!実写じゃないわ」

花丸「こんなリアルなのに!?凄いずら~」

善子「ちょっと静かに!話が頭に入ってこないわ」

花丸「ほぇ~……」

< 私 あなたに 嘘をついたわ

花丸「痴情のもつれずら……」

ルビィ「喧嘩したのかな?」

善子「……。」マジマジ

< 私を 探さないで

花丸「喧嘩別れはよくないよ……」

ルビィ(……ルビィと、お姉ちゃんみたい)

善子「どう見てたらそうなるのよ!何か事情があるんでしょ!」

花丸「なるほど」

ルビィ「じゃあこの恋人さん?が探しに行くのかな」

善子「まぁ、そんな感じみたいね」

善子「車を……降りたわね」
花丸「三年間も忘れられないなんて、純愛ずら~」
ルビィ「ちょっと羨ましいかも……」
善子「……。」

善子「あ、動かせるようになったわ」

花丸「善子ちゃん、彼女さんを見つけるずら!」

善子「ヨハネよ!ったく、もうちょっと緊張感持ちなさいよね……」

ルビィ「……あ、何か建物があるよ」

善子「んー……、どうやら門からは入れないみたいね」

ルビィ「ボロボロだね」

花丸「雰囲気あるずら」

善子「別の入り口を探すわよ」

清水ふみかかと

外国版...あっ(察し)...グロテスクよりやばい奴だわ...

花丸「……ずら!?」

ルビィ「ピギィ!?」

花丸「今、誰かそこ歩いてたずら!」

善子「わ、分かってるわよ!追うわ!」

ルビィ「あ、あれ?いない」

善子「ふふ、このヨハネから逃げられるとでも?」

善子「逃がさない……うわ!?」

< カァーッ!カァーーッ!!

花丸「カ、カラス?」

ルビィ「何して……ピギィ!?」

善子「どうやら、動物の死骸を食べてたみたいね」

花丸「ひえ~……」

善子「んー、どうやらこっちみたいね」

花丸「訳のわからない入り口ずら……」

ルビィ「も、もう警察に任せたほうが」

善子「アイテム?……あ、ミアの免許証よ!」

花丸「彼女さんの?」

ルビィ「やっぱり、ここに来たんだね……」

花丸「でもこの家、こんなにボロボロなのに」

花丸「彼女さんはこんなとこで何してるずら?」

善子「それを確かめに来たんでしょ」

ルビィ「は、入っちゃうの?善子ちゃん」

善子「入らないと始まらないわよ!」

善子「いざ!堕天!」

ドア「ギィーッ、バタン」

善子「ちょ!?」

花丸「勝手に閉まったずら!?」

ルビィ「暗いよぉ!!」

カチッ

善子「!?……あ、ああペンライトね」

花丸「びっくりしたずら~……」

ルビィ「で、でも誰が」

善子「まぁ、お約束通りもう開かないわね」

花丸「閉じ込められたずら!?」

ルビィ「さっきの人だ……!!」

善子「とにかく進むしかない、か」

花丸「善子ちゃん、気をつけるずら」

ルビィ「中も汚いね……」

善子「よーし!探索開始!」

花丸「うーん、こんなところに人が住んでるのかなぁ?」

ルビィ「ルビィだったら、絶対無理だよ」

善子「私だって嫌よ……と、」

善子「広いところに出たわ。リビングね」

善子「……この鍋開けられるみたい」

花丸「スープかな?それとも……カレー?」

善子「期待しないほうがいいと思うわよ」ポチッ

<パカッ

カサカサカサ!!

花丸「ゴ、ゴキブ……ッ!?」

ルビィ「うぅ、ごきぶりもリアルだ……」

花丸「どういうことずら!」

花丸「食べ物全部腐っちゃってるずら!」

善子「どこに怒ってるのよ……」

善子「っていうか見た目綺麗でも、こんなとこにあるもの口に入れたくないし」

ルビィ「そうだ。花丸ちゃん、買ってきたお菓子たべる?」

花丸「さんせーい!」

花丸「ジュースも入れるずら!」

善子「あ、ヨハネのもよろしく!」

ルビィ「じゃあ冷蔵庫開けるね、善子ちゃん」

花丸「一緒に準備するずらー♪」

善子「あ、ちょ!一人でプレイさせる気!?」

花丸「キッチンからは見えてるし、大丈夫ずら」

ルビィ「すぐ準備するからね」

善子「頼んだわよ、もう……」

善子(まぁ、まだ序盤だし大丈夫か)

花丸「さっき買ったお徳用をお皿に出すずらー♪」

ルビィ「あんまり食べると太っちゃうよ」

善子「……ま、進めよっと」

善子「んー、まだ敵らしい敵は出てこないわね」

善子(……ん?暖炉の中に何か)ガチャッ

ギギギ……

善子(隠し扉!)

善子「ふふ……ヨハネの魔眼は欺けないわよ」

善子「あるのは梯子だけか」

善子「嫌な予感がするけど、降りてみよっと」

ギシギシ……ボキッ!

善子「……やっぱりというか、案の定壊れたわ。後戻りはできないか」

善子「どうやらまだ一本道みたいね」

善子「うわ、何ここ?水路?」

善子「リアルじゃ絶対入りたくないけど、進みましょ」

花丸「善子ちゃん、お待たせ~」

ルビィ「コーラとオレンジジュース、どっちにする?」

善子「コーラ!氷入りで!」

ルビィ「氷、氷と……ちょっと待ってね」

花丸「彼女さん見つかったずら?」

善子「まだよ。でもそろそろ一波乱ありそうな気も……」

花丸「というか、いつの間にか水の中にいるね」

花丸「薄暗くて不気味……」

ザブンッ!

善子・花丸「え?」

死体「」プカー

善子「いッ……!?」

花丸「ずらぁああ!?」

善子「ちょ、ちょちょ!!」

花丸「な、何ずらぁ!?」

善子「び、びびったわね!」

善子「急に水中から出てくんじゃないわよ!もう!」

花丸「し、死体ずらよね!?」

善子「ふーっ……、らしくなってきたじゃない」

花丸「ル、ルビィちゃんが見てなくてよかった……」

善子「こんなのまだまだ序の口よ」

花丸「恐るべしずら……」

善子「とにかく進むわよ」

花丸「このお家、何でこんなに広いんだろう」

善子「海外はなんでもビッグサイズなんじゃない?」

花丸「……それはちょっと違う気がするずら」

ルビィ「お待たせ、はいコーラ」

善子「ふふ、いただくわ」ゴクゴク

ルビィ「さっき騒いでたけど、何かあった?」

花丸「な、何でもないずら!」

ルビィ「?……そう?」

善子「ふー。コーラを飲んで回復……」

善子「……って、あれ。牢屋かしら?」

花丸「ちょっと明るいね」

ルビィ「うゅ……あ!中に人がいるよ!」

花丸「おお!きっと彼女さんずら!善子ちゃん早く出してあげて!」

善子「わ、分かってるわよ!……でも、チェーンがしてあるわ」

善子「何か道具は……」

善子「あった!チェーンカッター!これね!」

花丸「ふー、これでゲームクリアずら」

ルビィ「よかったぁ」

善子「そんなわけないでしょ!」

善子「三年間も行方くらましてたんだから、何かあるのよ」

花丸「えーっ」

ルビィ「と、とにかく出してあげようよ」

花丸「うんうん。こんなとこ早く脱出するずら」

善子「よし、チェーンを切って……っと」

< ミア 見つかってよかった 俺だ イーサンだ

< イーサン……? イーサン!

花丸「感動の再会ずら」

ルビィ「でも、なんだか様子が変だよ……」

< 誰にも見られてない? あいつには?

善子「あいつ……?やっぱり、誰かいるみたいね」

ルビィ「さっき見失った人かな?」

< あいつが来る 早く逃げないと 今すぐ!

花丸「だ、誰か来てるずら?」

善子「分からないわ。でもこの怯え方、そいつから酷い目にあったみたいね」

< ミア 説明してくれ 君からのメッセージで……

< 私じゃない 私は呼んでない!

花丸「ずらっ!?この人じゃない……?」

ルビィ「どういうこと……?」

善子「誰かの罠、ってとこかしら」

< こっちよ ここ ここだわ

花丸「出口かな?」

善子「そんな簡単に逃げれたら苦労しないわよ」

< ここにドアがあったはず 間違いないわ

ルビィ「うゅ……?ドア?」

< ドアがない なくなってる! なくなってるわ!!

花丸「うう、なんだか彼女さんも恐くなってきたずら……」

善子「嘘をついてるとは思えないけど……」

善子「彼女もどこかおかしくなっちゃったのかしら」

花丸「そんな……」

< ここにドアがあったの 信じて……

ルビィ「でも、ただの壁だよね?」

善子「うーん……彼女も座り込んじゃったし、周りを調べてみるわ」

花丸「来た道を引き返そうよー」

ルビィ「で、でもお家の玄関閉められてるし……」

善子「戻れるわけないでしょ」

善子「さ、まずはこっちの部屋を調べ……」

< いや やめて 離して!!

善子「!?」

花丸「彼女さんの悲鳴ずら!」

善子「ちょ、ちょっと目を離しただけじゃない!」

ルビィ「い、いないよ!?それに……」

花丸「さっき彼女さんが見てたところに、大きな穴が……」

ルビィ「ドア、本当にあったんだ……」

善子「ふー、落ち着きましょ」

善子「とりあえずこっちの部屋を探索してから……」

花丸「善子ちゃん薄情ずら!彼女さん早く追わないの!?」

ルビィ「そ、そうだよ!危ない人に連れていかれたのかも……!!」

善子「ちょ、ちょっとだけよ。別に見捨てるとかじゃ」

花丸「悪魔!堕天使!薄情者!」

善子「い、行けばいいんでしょ!?もう!!」

ビデオ見てないのか...DLCに繋がってるのに...クランシー...

ルビィ「……あ、階段」

善子「薄気味悪い階段ね」

ギギィ……

花丸「扉が勝手に開いたずら」

善子「さすがにもうそれくらいじゃ驚かないっての」

ルビィ「どこ行っちゃったんだろう……」

善子「電話があるけど……まぁ、繋がらないわよね」

ルビィ「119……」

花丸「それじゃあ消防車来ちゃうずら」

善子「あ、屋敷の地図がある。……けど」

善子「こっちの部屋は回復薬があるだけ?こっちのドアも閉まってるし……」

花丸「行き止まりずら」

ドンドンドン!!

ルビィ「ピギィ!?」

善子「ど、どこ……?」

花丸「そっちは?」

善子「違うわ。進めない」

ルビィ「も、もしかして」

ルビィ「さっき来た階段のところ……?」

ドンドンドンドン!!

花丸「そこしかないずらね……」

善子「うぅー、気合い入れるわよ!」

花丸「彼女さんが助けを呼んでるのかもしれないずら」

ドンドンドン!!

ルビィ「やっぱりここだ……!」

花丸「でも、彼女さんだったら、いつの間にこっちに……?」

善子「……よし、開けるわ!!」

ギィ……

善子「なんか、さっきより薄暗くなってない……?」

花丸「音は止んだずら」

ヒュー、フシュー……

ルビィ「でも、さっきと違う変な音が」

善子「呼吸の音、みたいだけど」

花丸「あっ!彼女さん……?」

ルビィ「な、なんか様子が」

善子「え、ちょっと何で四つん這いで……」

フッ

花丸「あ、電気が消え」


パッ




< ア``ア``ア``ア``ア``ア``ア``ア``アアアぁぁ!!!


花丸「ずらぁああああ!??」

ルビィ「ピギィィぃぃぃ!!??」

善子「ヨハぁぁあああ!!」コントローラ ブンナゲ

ルビィ「pgyyyyy!!」

善子「ちょ!ちょちょちょ!」

< ア``ア``ァ``!!

花丸「よ、善子ちゃん操作しないと!」

< ミア 待て !

善子「こ、腰が……!!」

花丸「え!?は、早くしないと」

< オ``ア``ァ``ァ``!!!

花丸「!?包丁持ってるずらぁ!?」

善子「無理無理無理!」

< ああぁぁ……

< ………。



 <Y o u d i e d>パッ


善子・花丸・ルビィ「」

善子「……。」

花丸「……。」

ルビィ「……。」

花丸「よ、善子ちゃん……?」

善子「……う」

善子「う``う``……」

善子「うわああん!あぅあぅ!!」ボロボロ

花丸・ルビィ「……うわぁぁん!!」ボロボロ

ルビィ「ぐすっ……」

善子「な、何よ今のぉ……」

花丸「彼女さん、人が違うみたいだったずら……」

ルビィ「急にどうしちゃったんだろう……」

善子「うぅ……。」

善子「……悪かったわ、言いだしっぺが泣いちゃって」

花丸「気にすることじゃないずら」

ルビィ「ルビィ達も、泣いちゃったし……」

善子「恐かった、わね」

ルビィ「うん……」

善子「……もうやめとこっか」



花丸「……でも」

善子・ルビィ「?」

花丸「まる……何で彼女さんがああなったのか」

花丸「ちょっと気になるずら」

ルビィ「え……?」

花丸「きっと何かあるんだよ」

花丸「じゃないとおかしいずら!」

善子「ずら丸……?」

花丸「こんなところまで助けに来たのに」

花丸「これじゃあんまりずら!」

善子「それは、そうだけど」

ルビィ「花丸ちゃん……」

花丸「まる達がこうしてる間も……」

花丸「彼女さんはあの不気味な館で助けを待ってるずら!」

善子「……。」



ルビィ「……ルビィも」

善子「!?」

ルビィ「恐いもの、何も克服できてないよ」

ルビィ「これじゃ、お姉ちゃんが言ってた通りのルビィになっちゃう」

花丸「ルビィちゃん……」

ルビィ「彼女さんを助けられたら」

ルビィ「何か、変われるかも……!」

花丸「それでこそ、ルビィちゃんずら……!」

ルビィ「最後まで、見届けるよ……!」

花丸「ふふっ」

善子「……。」

善子「……えっと」


善子「私は、もうやめてもいいかなって」

花丸「……。」

ルビィ「……。」

善子「……。」





ルビィ「ルビィ達、操作できないから」

花丸「ずら」

善子「結局私がやるんじゃない!!!」

まだファミパンおじさん出てないしなぁ...

マッマが最凶やろ
ゾンビもお化けも現実にゃいないが、虫なら幾らでもいるんだぜ……

隙間通った時のあの虫はゾッとしたな...


『さよならミア』

善子「ふー、な、なんとか倒せたわ」

花丸「なんで倒しちゃってるの!?」

ルビィ「助けに来たんじゃないの!?」

善子「どうしろってのよ」

善子「それに、倒さなきゃまたこっちが死んでるわ」

花丸「愛してるって言ってたずら!」

ルビィ「かわいそう……」

花丸「生き返るずら~!!」

善子「恐いこと言わないで!」


『さよならミア?』

ルビィ「電話が鳴ってるよ……?」

PRRRRRR……

善子「でるわよ……」

ルビィ「う、うん」

ガチャッ

< ここに来るんじゃなかったね

花丸「だ、誰ずら?」

< あたしは ゾイ 屋根裏から逃げられるよ

善子「屋根裏……?」

花丸「切れちゃった……」

ルビィ「で、でも味方がいるんだね!」

善子「信用していいのかしら……」


善子「多分、先に進めるようになってるはず……」

善子「……あれ?」

ルビィ「どうしたの?」

善子「さ、さっきまでここに」

善子「ミア、倒れてたはずよね?」

ルビィ「あっ!」

ルビィ「いなくなってる……!?」

花丸「はっ」

花丸「生き返ったずら~!?」キラキラ

善子「なんで喜んでんのよ!恐すぎよ!!」

『一瞬で再会』

善子「よし、と」

善子「これで屋根裏に行けるのかしら」

ルビィ「屋根裏……上かな?」

善子「まぁ、普通に考えるとそうよね」

善子「じゃあ早速上に」

< イーサン!大丈夫 私よ 安心して……

善子「ぎゃぁああ!!急に出てくるのやめてよね!!」

花丸「彼女さん生きてたずら!!」ウキウキ

善子「喜ぶな!そこ!」


< よくもやりやがったな! このクソ野郎が!

花丸「ずらっ!?」

善子「や、やっぱり変よこの人!!」

ルビィ「何かに取りつかれてるみたい……」

< お前も味わいやがれ!

善子「ちょっと!何する気……!?」

ルビィ「あ、あれ?でも……またどこか行っちゃったよ……?」

善子「今の内に逃げ……?」

< ねぇどう? 今どんな気分か教えてよ

ルビィ「……チェーンソー?」


ルビィ「……日曜大工でもするのかなぁ?」ウツロ

善子「そ、そんな訳ないでしょ!」

善子「早く逃げないとやられ……!」

ウ``イ``ィ``ィ``ーーーン

< ああああぁぁああぁ!!

花丸「ひゃぁああぁぁああぁ!!」

ルビィ「ええええぇぇえぇえ!?」

善子「左腕ぇぇえぇえええ!!」





花丸「彼女さんは……敵?」

善子「遅すぎ!!」


『家族だ』

< あなたを 愛してる

善子「や、やっと倒れた……」

ルビィ「ほ、本当に……?」

ルビィ「何か信じられないけど……」

花丸「うう、どうか安らかに」

善子「アイテム……は持って無いみたいね」

善子「さて、どこに」

< お前も 『家族』だ

ガッ

善子・ルビィ・花丸「えっ」





ルビィ「ゾイさん?」

善子「違う!!」

やーっと、ファミパン叔父さん出て来たか

これは期待


『家族団らん』

< ようやく起きたの 寝ぼすけさん

善子「訳分かんないとこに連れてこられちゃった……」

花丸「でも、食事……?出してくれてるずら」

< 食べな おいしいんだから

< このバカには何言っても分かりゃしねえよ

ルビィ「な、なんかちょっと恐いかも……」

善子「まとも……な訳ないわね。この料理も素材は何か分かったもんじゃ」

< フン``!!

ルビィ「ピギィ!?」

< 何すんだよ!! ったく勘弁しろよ親父

善子「……何の脈絡もなく腕切り落とし始めたし」


花丸「うぅ……主人公の人もだけど」

花丸「人間って、腕切れても死なないずら……?」

善子「死ぬわよ!」

ルビィ「善子ちゃんは、切られたことある……?」

善子「あるわけないでしょ!?」

善子「っていうかルビィの質問ちょっと恐いんだけど!」

< クソッ 邪魔しやがって! またあのサツが来やがったんだ!

ルビィ「あ!警察の人が来たのかも……!」

善子「うーん……。役に立つとは思えないけど」

花丸「で、でも皆どこか行っちゃったし、今の内に逃げるずら!」


『保安官補佐』

ドンドンドン!

ルビィ「ひっ……」

花丸「また彼女さんずら?」

善子「かも……って」

< おい! こっちだ!

善子「いや、さっき言ってた警察官よ!」

ルビィ「助かったぁ!」

花丸「ずら~」

善子「バイオシリーズの警察官なんて当てになるかどうか……」

< おい! 頼む助けてくれ!

善子「応援呼びなさい、応援!」

< ちょっと 落ち着いて

花丸「落ち着いてる場合じゃないずら~」

ルビィ「早く出してくれないかな……」

< ガレージがあるだろ? そこで話そう

ルビィ「うゅ……なんか」

花丸「うん、主人公さんも変人扱いされてるずら」

善子「真夜中に廃墟の中にいたらそりゃ疑うわ」

善子「あんた達だって、廃墟の中で私に出くわしたらびびるでしょ」


花丸「廃墟で善子ちゃんに……?」

ルビィ「うーん……」



善子『くっくっく……』

善子『良いわ、廃墟』

善子『この雰囲気、儀式にぴったりじゃない……!!』

善子『今こそ堕天の時』

善子『リトルデーモン、召喚!』



ルビィ「善子ちゃんは、廃墟にいそうだよね」

花丸「うんうん」

善子「どういう意味よ!」


『ガレージにて』

花丸「ガレージはすぐそこみたいだね」

ルビィ「早く行って助けてもらおうよ」

善子「あのオヤジはどっか行ったのかしら」

善子「保安官補佐が一瞬で殺されたりしないことを願うわ」

ギギギ……

善子「よし、ガレージの扉が開いた」

花丸「ふぅ、一安心ずら~」

ルビィ「あ、いたよ!補佐さん!」

< おい こんなところ早く出よう!

< いいか まずはこんな夜中に独りで何をしているのか説明しろ!

ルビィ「何か、怒ってる……?」

善子「変人扱いの誤解が解けたわけじゃないしね」


< 俺が? あんたもだろ

< 俺は仕事だ

花丸「それはそうずら」

善子「仕事でもこんなとこ来たくないけど」

ガラララ……

ルビィ「あ、あれ!?シャッターが勝手に閉まってるよ!」

花丸「嫌な予感しかしないずら~!」

< おい シャッターを閉めるな! 待て閉めるんじゃない!

善子「私もしかしてフラグ立てちゃってたの?」

ルビィ「補佐さん!後ろに……!」

< 待て やめろ よせ!


ズシャッ……!!

花丸「ずらぁああ!?」

ルビィ「ピギャァァア!!!」

善子「グロっ!!!」

< フン``!!フン````!!

花丸「か、顔が半分とれちゃったずらぁあ!!」

ルビィ「うううぅぅ!!!」

ルビィ「うう……」

ルビィ「うゅ……」バタン

善子「ちょ、ちょっとルビィ!?」

花丸「ルビィちゃん!!??」

< 仕方ない お前もここで殺してやるとしよう

善子「ちょっと、ルビィ大丈夫なの!?」

花丸「た、多分ルビィちゃんのぐろてすくキャパオーバーずら!」

善子「何よそれぇ!!?」


―――
――



善子「な、なんとかオヤジは倒した?けど」

花丸「ルビィちゃん、目を回したままずら」

善子「……なんか、悪いことしたわね」

花丸「うん……まあ、苦手なことを一日では克服できないずら」

善子「今日は、もう止めときましょう」

花丸「善子ちゃんも気を落とさずにね」

善子「ヨハネよっ……てツッコむ気力も無いわ」

善子「とりあえず、お風呂沸かしてくる」

花丸「ずらっ。明日も練習あるし、三人で入ってリフレッシュするずら♪」

善子「は、入るわけないでしょ!」


翌日・練習休憩中

花丸「――ってことがあったずら」

ダイヤ「よ・し・こ・さん!?」プルプル

善子「わ、悪いとは思ってるわよ!?でも」

ルビィ「そうだよお姉ちゃん!ルビィが、ルビィが大丈夫だって言ったから……!」

ダイヤ「ルビィ……」

ルビィ「だから、善子ちゃんは悪くないよ……」

ダイヤ「……ルビィ、昨日のことは私も謝ります」

ダイヤ「ですが、苦手な事があるのを恥じる必要はありません」

ルビィ「うゅ……?」

ダイヤ「苦手な事があるなら、それを補い合うのがチームメイトであり、仲間です」

ダイヤ「ましてや私たちは……姉妹なのですから」ニコッ

ルビィ「……うん!」


花丸「感動的ずら~」

善子「ふう、一難去ったわね」

梨子「でも花丸ちゃんとよっちゃん凄いね」

梨子「私も恐いものはちょっと……」

千歌「千歌は結構耐性あるよ?」

善子「そ、そう!?じゃあ今度一緒にやりましょ!」

花丸「やっぱり一人でやるのは恐いずら?」

善子「ち、違うわよ!」

果南「で?恐いゲームって何やったの?」

善子「ふふ、バイオハザード7よ!」

曜「あ、聞いたことある」

鞠莉「Oh!海外でも有名なゲームね!」


果南「確か7って、いくつか種類あるよね?」

曜「果南ちゃん、ゲームとか詳しかったっけ?」

果南「違うちがう。クラスの友達がさ」

果南「ゲーム通の子がいて、私はやらないけど、たまに話聞いたりしてるんだ」

善子「そうね、グロテスクVer.と普通のやつよ」

鞠莉「Grotesque!?善子達は、どっちをやったの?」

善子「私たちは、ノーマルな奴よ。ルビィもいたし、何より……」

ダイヤ「……。」ギラリ

善子「ダイヤが許してくれないし」

花丸「でも、善子ちゃんが間違えて英語のやつ買っちゃってて、最初ちょっと苦労したずら」

果南「え``っ!?」


善子「?」

花丸「果南さん、どうかしたずら?」

果南「……ってことは、海外版やったの?」

善子「海外版?ええ、ノーマルの海外版よ」

果南「いや……私も友達に聞いただけだけど」

果南「海外版にノーマルもグロテスクもないって」

善子「はぁ?」

ダイヤ「どういう事ですの、果南さん」ズイッ

善子「うわっ。ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ」

花丸「でも、グロテスクもノーマルもないって……?」


善子「いやいや!グロテスクVer.なんて書いてなかったわよ?」

果南「そりゃ……Ver.で分けてるのは日本だけだから」

善子「え!?」

花丸「ずら!?」

ルビィ「?」

果南「海外は日本より規制が緩いから、一々そんな風に分けてなくて」

果南「海外版は、日本のグロテスクVer.よりも」

果南「数段ヤバいって友達が……」

善子「」


ダイヤ「……つまり、18歳未満は」

果南「まぁ、日本のグロテスクVer.が18禁なら」

果南「海外版は未成年禁止くらいじゃないのかな……?」

花丸「あはは……」

善子「ちょ……」

ダイヤ「」ギロリ

善子「ひっ!?」

ダイヤ「よ・し・こ・さん……!!??」

善子「い、いや私も知らなかったのよ!?」

善子「別に悪気は……!!」

ダイヤ「つまり、悪意もなくルビィを傷つけたと……!!??」

善子「ちょ、ちょっと無茶苦茶じゃない!?」


ダイヤ「お黙らっしゃぁああああい!!!!!」

善子「いぎゃぁああああああ!!!!」






  <Yoshiko Died>


おわり

おいおい、まだ書けるだろう
もっと楽しませてくれよ!(ジャック並感

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月03日 (金) 21:15:12   ID: fBFvu_nd

これは期待
3人とも反応が可愛いなw

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