【ペルソナ:P5】主×双葉 冬立つ夜には暖かな抱擁を【R-18】 (15)

ペルソナ5のいちゃいちゃ系エロSSです
ゲームのスケジュールなどは関係ないお話です

十度を下回る冬の夜。
雑多な都会の空気も冷たい風に流されて、どこか透き通るような清らかさが感じられる。
とはいえ、陽が沈んだ三軒茶屋の路地は寒々しく出歩く人は少々少ない。
しかし、喫茶店ルブランに灯る暖かな団欒を覗けば寂しい所だなんて誰も思わないに違いないだろう。

「んふふー暁のカレー美味しいな! これはそうじろうの味超えたか!?」
「ほー……お前どこかレシピ変えた?」

今は食卓となっているテーブルでカレーを食べる娘である佐倉双葉の批評を聞いた
父こと佐倉惣次郎は半眼になりながらもう一人の少年に問うた。

「何も変えてない」

少年こと、来栖暁は短く答える。
事実、惣次郎の作るカレーのレシピを伝授された暁はそれに何の手も加えていない。
今まで双葉が食べていたカレーと全く同じものを同じように作っている。

「そうなのか。でもなんか美味しいんだよなー……んーデリシャス!」

以前と違う事と言えば、暁が作ったカレーを、暁が配膳して、双葉の目の前に暁がいるということだけ。
つまりは。

「ただ愛情は込めてる」
「へっへーサンキューカレシー!」
「お前らさ、娘いる父親の前でそういうのやめてくんない?」

まあ、そういう事だった。
惣次郎は頭痛を抑えるように額へと手を当て、ついため息をついてしまう。
いっそ、暁がちょいとばかり色気を出して手を加えたならば、店の味を変えるとは何事かと
説教できなくもなかったが、そういうわけでもない。
むしろ基本をしっかり抑えた調理は惣次郎の好むものである。

「はぁ……こいつがきてからは急展開というか、早すぎんだろ……やれやれ……」

家族というには結びつけきれなかった父娘の繋がりを、暁と仲間達が繋ぎ止めてくれたのは嬉しいなんて単語では表現しきれない。
と、同時にその娘をそいつに持っていかれるというのは一体どういうことか。
複雑な感情に二度目のため息をついた。
とはいえ、カレーを食べている双葉の嬉しそうな笑顔と、それを見つめる暁の
優しそうな瞳ときたら、文句など言えるわけもない。

「どしたーそうじろうー? 私と暁の仲を妬いてるのかー?」
「馬鹿……そんなんじゃねえよ全く……今日はもう上がるわ。暁は戸締まりをしっかりして、双葉はあんまり遅くなるなよ」
「おっけー!」

元気のいい双葉の返事と暁の頷きを適当に流して、惣次郎はルブランから自宅へと向かう。

(……モルガナが友達のとこ泊まってるつーのもわかるわ……こりゃいられねえよ……
 あの調子じゃ、おままごとしてるってわけじゃねえだろうし……)

空気が読める猫のモルガナは最近の甘い空気を読んだというか、吸いすぎた結果胸焼けして
ちょっとばかり怪盗団他メンバーの家にお邪魔しているらしい。
懸命な判断だと褒める気は、生憎今の惣次郎には起きなかったが。
娘の成長を見守る暇すらない現状に、また溜息をついた。

(いっそ隠居して、あいつら二人にルブランに任せて……ってねえよ……! 早まりすぎだろ……!)

空気に当てられたのか突飛な想像に頭を振りつつも、帰宅していった。



「それじゃ、そろそろ上いったりする……?」

しばらく経って双葉が最初に促した。
二人きりになってご飯も食べ終わった後、どことなくまた空気が変わる。
双葉も声の中に神妙さが少し含まれている。
家族一緒にいるという楽しさとはまた違い、二人きりだと緊張する所もあった。

「先に行ってて」
「お、おう」

双葉を二階に上がって待たせる中、店の戸締まりや洗い物を済ませた暁は自分も二階に上がり石油ストーブを点火する。
レトロな屋根裏部屋に相応しい円筒形をした暁より年上な年代物のストーブが
熱と一緒にジィィッとノイズに似た音を発して寒い部屋をじんわりと暖めていく。

「おまたせ」
「ま、待ってないぞ……! いや、待ってたけど、待ち遠しいっていうかそんな気分……!」

上着だけ脱いでソファにいつものように膝立ちで座っている、ちょいキョドり気味な双葉は
二人っきりという状況に慣れていない、という訳ではない。

「どうした?」
「……むむむ、だって……暁が今日は……その、アレをするって言うから……」

そう、どちらかと言うと親密になってしまっているのが原因だ。
それも身体的な意味でのより深い親密さ。
恋人になってから一緒に夜を過ごすのは、今日で三回目になる。
こちらは慣れるというには些か早い。

「……身構えられてもなんだし、ゲームでもする?」
「うー……暁の持ってるのレトロゲー過ぎ。こういうのも嫌いじゃないし、むしろ好きだけど!」

これもまた、二人より年上の年代物ゲーム機は何気に二人プレイしやすいゲームが揃っている。
一緒にプレイすれば好感度やパラメータだって上がりそうだ。
しかし、ちょっと熱中してしまえば深夜どころか日が変わってしまうだろう。
それはそれで面白いけれど、今の双葉には物足りない。

「こっちきてこっち」

言うとおりに隣へ座る暁はごく自然体で微笑んでいる。
それがちょっとだけ双葉は気に食わないのだ。
なんだか自分だけドキマギしているのではないかと。

「ん」

双葉は暁の腕の中へと入り込みぴとりと胸へと身を寄せる。
しなやかで逞しい感触。
細く見えるのに双葉がすっぽりと収まるくらい懐が大きく感じる。
服越しでも体温がしっかりと伝わってくる。

「んふふ、暖かい。暁も暖かい?」
「うん、湯たんぽみたいだ」
「微妙な表現だなオイ……!?」

暖めるのはいいとしても、湯たんぽの形状はあまり女性を表すのには向いてはいない。
案外髪の色は似てるかもしれないが、丸っこい亀みたいな形と一緒にされたくはないだろう。
どうしてくれようかと一瞬考えるが

「まあまあ」

ぎゅぎゅっと暁からも抱きしめられると、モヤっとした気持ちもすぐに霧散してしまう。
気にならなくなってしまう。

「……なんだか騙されてる気がするぞ。きっと暁は悪い男だ……バッドガイだ……」

肯定するようにニヤリと笑う暁を見つめているともっと近づきたくなる。
ヘッドホンと彼の眼鏡を外してからテーブルへと置く。
これはいつもの合図。

「ん……」

上向きになって、どちらともなく顔を寄せてそっとキスをした。
触れ合うように唇を合わせて、少しだけ強めに押し付ける。
しばらくそのままでいたあと、ゆっくりと唇を離した。

「うっはー……これヤバイ、ずっとしたくなっちゃう……カレー味のキスだけどな」
「ムードがない?」
「ううん、暁のカレーだもん。このキスしか知らない」

ほんのりと頬に赤みが差しているのはストーブが効いてきたから、というだけではないだろう。
軽い口調ながらも声にはどこか艶めいた響きがあり、微笑は少しだけ大人っぽい。
何度も暁とキスをしているのに、或いはキスをしているからこそ、またキスをしたくなってしまう。
ちなみに暁は眼鏡を外すが、双葉のほうは暁の希望により眼鏡を外さないという事が多い。

「わわ……ちょっと驚いた」

暁は手荷物でも持つように片腕だけで双葉を抱き上げ、自らの足の間へと座らせたのだ。
細身ながらもトレーニングや異世界の戦いで十分な腕力がある。
双葉の背が暁の胸板へと寄りかかるようになって、すっぽりと収まった。

「こうしたくなった」
「ん……抱っこされるの好きだ……」

冬の寒い屋根裏は、そこだけ熱を発しているかのように暖かそう。
子供が親の膝の上で抱かれているみたいにお互いの体温を交換しあっている。

「ひゃ、ん……」

ただ、見た目ほど双葉は幼くはなく、暁も保護者にはなれない。
ほっそりとした首筋や顎のラインにかけて暁は唇を滑らせると
ちゅっ、ちゅっ、と吸うように何度も口づけし始めた。

「く、くすぐ……った……ふやぁっ……!」

吸い付きを強くされれば、猫みたいな声をつい上げてしまう。
くすぐったいと言いつつも、身体はより鋭敏な反応を示している。
首から肩へと唇が流れていき、剥き出しになった鎖骨などの皮膚の薄い部分へキスを繰り返した。
まるで壊れ物でも扱っているように、優しく愛撫する。

「んん……おっぱいも……? う、ちょっとひんやりする……」

続けて暁はお腹のほうから手を忍ばせて胸元へと触れると、黒と白のシャツをさっとまくりあげた。
つける癖がないのか必要に感じていないのかノーブラで、色白な双葉の肌の中でも日に当たらないそこはなお白い。
小さめの身長のわりにはほどよい大きさのある乳房は、暁の手の中に収まるサイズながらも
少し上向きの丘を形作っており、まだまだ成長途上といった様子だ。

「柔らかくて気持ちいい。ずっと触っていたいな……」
「すっごく本気の声だ……喜んだほうがいいのカナ?」

嬉しいようなむず痒いような気分。
望まれているのが嬉しくて、でもちょっと恥ずかしい。

「んぁぁ……ふっ、んんっ……!」

そんな逡巡をする間もなく、暁が胸をいじり始めて双葉は身をよじらせた。
両手で揉めば、ふにふにと柔らかそうに指が沈み込む。
張りがある胸は揉んだぶんだけ優しく押し返してくるような感触があり
真剣な目をした暁の手つきは止まりそうにない。

「ひゃっ……! あき、ら……そ、そんなにおっぱい好きなのか……?」
「ああ、双葉の可愛い声も聞けて最高だ」
「ふやぁっ……みみひびくぅ……」

耳元で囁かれるように呟かれて、ぞくぞくっとした感覚があった。
低く落ち着いた彼の声には、じっとりとした熱が篭っている。
本当に喜んでいるというのがわかる。

「ふへへ、恥ずかしいけどやっぱり嬉しいな……く、ふぅ、ん……」

鼻にかかった喘ぎ声。
暁の指が更に動きを変え、乳房の周辺を円を描くようになぞる。
そのまま付け根から先端へと撫でるように優しく指が流れていく。

「気持ちいい?」
「う、うん……くすぐったい、のがぴりぴりしてきて……んぁぅっ……!」

両胸の乳首を摘まれて最後まで言えなかった。
指の間でこりこりと弄られて、軽く引っ張られる。
ぎゅっとつねられるようにされたら、ぴりぴりとした感覚が胸の奥のほうまで届いて、ふにゃりと顔が蕩けてしまう。

「俺も興奮する……」
「ぅあっ……! ……ん、そういう、のも……するんだ……ひゃんっ……!?」

暁は顔を寄せると、右耳の小さな耳たぶを唇で食んだ。
続けて耳の中まで舌が入ってきて、されたことのない感覚に双葉はぞくりと身を震わせた。

「あ、、な、なんか、すご、んぅっ……みみ、きもちい……んぁうっ……」
「双葉……」
「ふやぅっ……」

名を呼ばれながら、湿った音が頭の中まで響いてくると力が抜けた。
普段はヘッドホンで隠れているためか敏感そう。
じゅちゅっ、ぐちゅるっ、じゅじゅっとわざと音を鳴らすようにして暁が舌を使うと
まるで、耳を犯されているかのようだ。

「ふ、ぅんっくぅっ……おっぱい、ちょ、ちょっとだけ……」
「痛い?」
「う、ううん……じんじんしてきて……いた、きもちいい……?」

暁も知らず知らずの内に、力が入ってしまったのだろう。
胸を触るというより強めに揉むようにされると、痛みと気持ちよさが混じってよくわからなくなる。
ただ不快ではなかった。
暁に求められているというのが強く伝わってくるからだ。

「ふふふっ……暁は普段クールなのにエッチの時は凄くホットだな……!」
「……当然。双葉が好きだから」
「ぉう、ぉぉ……私も愛してるぜ……!」

茶化すような物言いになってしまっている双葉であったが、不器用な言葉とは裏腹に
身体は段々と暁の手によって出来上がっている。
そろそろ食べ頃に調理されてしまっている。

「あ……しちゃう…………?」

双葉の背と尻辺りにある硬い感触がごりっと押し付けられた。
そこは触れてる暁の中でも特に熱を感じる。
暁だって高まってきているのだ。

「ああ」
「うん……ん、あぁ……ん、くぅ、んんっ……」

ホットパンツの隙間を縫うように、そっと中へと手が忍び寄ってきた。
敏感な所は愛撫によってすでに湿り気を帯びていて、指を柔らかく受け入れる。
まだ幼いつくりをした無毛の入口を擦られて、双葉がぴくっと身体を震わせた。

「あぅっ、それ……ちょっと……まって……ひゃぁっ……!」

男性にしては長くて細い指が膣内をずりっと擦った。
それだけでがくがくと双葉の腰が震えてしまっている。
小さすぎる造作なのに、暁を待ち望んでいるというのが伝わってしまっている。

「待てない」
「あ、ぅうぅっ……!」

人差し指が入り込み、少し曲げた指が腹側を押す。
それだけでじゅちゅりと濡れた音がした。
愛液は滲み出るように入口まで濡れていて、準備がほどよくできているようだ。

「脱がすよ……ん……? 縞パン…………?」
「え、っと……勝負下着……? みたいな……?」

ホットパンツを脱がせた暁と、答える双葉に少しだけ戸惑うような空気。
暁の誘いに答えて用意したもので、青と白のストライプのいかにもなデザインだ。

「……もしかして変だった?」
「いや、可愛くてよく似合ってる」
「よかった。男の下着の好みをググって調べたりしたんだぞ」

どことなく自信有りげな様子。
多分見るとこどっか間違ってるよと思ったりもしたが、可愛らしいという気持ちに嘘はない。
このために用意してくれているのだから嬉しいサプライズだ。

「じゃあ、このままで」
「う、うん……って脱がさないんだな……」

暁はズボンとトランクスを脱ぐと、抱いた双葉により密着する。
二人共上半身はシャツを着ているだけの半裸の姿になる。
そうして双葉の縞パンの土手の部分だけをずらして、自分のモノを宛てがった。
ほんの少しだけ双葉の表情に不安が宿る。
嫌だからではない。
大好きな暁と繋がりたい気持ちはあれど、初めての時の痛みは記憶に新しい。

「やぁ、ぅっっあぅっ……!?」

けれども、その感覚は予想外のものだった。
膝の上に乗せられたまま挿入されて、ぞくんっと身体が震えた。
思わず堪えきれないといった声が漏れでる。
ほんの少しだけある違和感に、甘さと戸惑いが入り混じったもの。

「こ、れ……なんか、まえとちがぅ……ふぁっ、んんっ……!」
「気持ちいい?」

抱き上げたまま暁が揺すっただけで大きな喘ぎ声。
今度は紛れもない快感を帯びて、色づいた吐息が発せられた。
硬く熱いモノが愛液でじっとりと擦れて、ぞぞぞっとお腹から微電流が走る。
少しの息苦しさと、それに倍する快感が湧き出るようだ。

「ぅん、きもち、いい……!」
「俺も凄くいい……」

暁だって双葉に負けないくらいよかった。
双葉の中は男のモノが入ってしまうのが不思議なほどに小さくて狭い。
きゅんきゅんと柔らかく締め付けてきて、ただこうしてるだけで堪らないほど気持ちがいい。
その快感にはまだまだ上があるのを暁は知っている。
もう自身を抑えれなかった。

「ふ、あっ……! んっぅ、ぅんっくっ……! あ、んんっ……!」

下から突き上げるようにして腰を振り始める。
双葉の身体が上下に揺れてオレンジがかった茶髪が激しくたなびく。

「うっ、はぁっ……うわ、これ……ふ、くぅっ……ハズいな……」

ぐちゅっ、ちゅじゅっと濁った音が結合部から鳴った。
水音にも似たそれは屋根裏の室内に響くほど大きい。
その大部分は双葉の愛液が主原因だ。
とろとろの液が暁と混じり合って、一階までも音が届いているだろう。

「くぁ! あ、あ、は、はやい……あ、あ、あっ、はぁ、ぅんんぅっ……!」

興奮しているのか、もっと鳴らせとでも言うように、暁が腰の動きを速めた。
水音がリズムよく響き、突いて抜かれる度に甘い喘ぎのコーラス。
暁の手によって、まるで楽器にでもなってしまったかのように双葉が奏でられていく。

「あ、あ……んんっ……ささ、っきよりきもちい……んっ、ふぅぁっ……!」

暁は腰を上下に使いながらも胸を揉みほぐし、乳首をきゅっと摘んで引っ張る。
こりこりになったそれを指の間で転がし、弾いてやれば1オクターブ高く鳴った。

「んぁっ、そこも……わ、たし……んんんっ! おか、しく……なってる……ふっ、う、ううぅっ……!」

ただ内股を撫でられたり鎖骨辺りにキスをされただけでも感じてしまう。
暁に触れられている所が、剥き出しの神経みたいに敏感でどうしようもなくなっている。
好きという気持ちと溢れ出しそうな快感が交互に、或いは同時に押し寄せてきてぐちゃぐちゃになりそうだ。

「ん、んんぅっ……はぁっ……ねえ、あきらの、かおみながらが……いい……
 きもち、よすぎ……て、なんかこわい……」

だから、ついお願いしてしまう。
快感が強すぎて、自分がわからなくなってしまう。
暁は双葉を抱えて向き直させた。
どれだけ感じていたのか顔は朱に染まり、瞳は涙で潤みきっている。

「……ごめん、無理させて。怖かった?」
「ううん……」

暁が責める手を止めて、ただ抱きしめた。
双葉の身体は酷く熱い。そして小さくて華奢だ。
暁はそんな双葉についつい溺れてしまっていたのだろう。
大事にしたいという気持ちはあれど、優しく抱くというには暁はまだまだ若くて、双葉は魅力的だ。
双葉は暁に余裕があると思っているけれど、実際はそうでもない。
見せかけているか、そうありたいだけの子供なのだ。

「もうやめる……?」
「……暁の顔見てたら平気。それに私だってエッチしたいんだぞ。ただちょっと不安になっただけだ」

無理をしているというわけではなくて、言葉通り未知の感覚に戸惑いが先だったのだろう。
言われてみれば、お互いの顔があまり見えないような体位は今日が初めてだ。

「わかった。ベッドでしよう」
「うん」

軽く抱き上げて運び、双葉を寝かせると暁はシャツを脱いだ。
双葉のシャツも下着も脱がせて、ずれたメガネの位置はしっかりと直す。
お互い全裸となって、暁は双葉の側へと腰を下ろす。
首筋や脇には汗が幾つかの珠となって流れていて、剥き出しになった薄桃の乳首は今までの快感を表すように尖っている。

「んぅっ……」

暁が汗を拭っただけで声が出てしまうくらいには、全身が出来上がってしまっているのだ。
なんとなく首元の湿った髪を払えば、はぁと息をつき、くすぐったそうに、でも気持ちよさそうに身をくねらせる。
双葉の匂いがふわっと漂ってきて、シャンプーと汗の混じった香りはどこか蠱惑的。
別に意識してはいないだろうが、幼い容姿や身体とは裏腹にしっとりとした色気を感じる。
見つめ返す紫とライラックを混ぜた色の瞳が期待に満ち満ちていて、暁を望んでいるのが伝わってくる。
ぞくりと、何かが腹の内から持ち上がるような感覚があった。
これはきっと飢餓というものだ。

「続きを……我慢できない」
「ん、くぁっ……!」

双葉の脚を開かせて、返事を待たずに暁は挿入する。
たっぷりの蜜を分泌する膣内は狭いながらも柔らかく、腰を進めれば小さい身体の癖にモノの八割ほどが飲み込まれていく。
そうして腰を引けば名残り惜しむように纏わり付いてきて、持って行かれそうだ。

「早くするよ」
「あっ、ああ、ん……いい、よ……ひゃっ、あっ! んんっ……! あ、はっ、はっ、はっ……!」

動きに合わせて薄く脂肪のついたお腹がきゅきゅっと収縮する。
ぬちゃ! ぐっちゅ! ぬちゅっ! ぐちゅちゅっ!
そんな、泥を混ぜているような湿った音が繋がった所から鳴り響き、深く挿入する度に肉が叩き合う音と共鳴する。
気持ちがいい。
双葉も溶け崩れそうな顔をしていて気持ちがよさそうだ。

「……んっくっ……ん、ちゅ、んっはぁ……んぇんぅっ……」

浅く入れたまま動きを止めて、口から覗く舌へと吸い付くようにキスをした。
唇で挟み、舌で擦り合わせるように味わう。
唾液を啜りながら舌をいっぱいに伸ばせば、双葉のほうも絡めてくるのが堪らないほどよかった。

「んっ、れおっ……キス、すごっ……あき、ら……もっと、んむぅっ、ちゅっ……んんっ……」

皆まで言わせずに続ける。
不思議と甘く感じる涎を舐めとるようにすれば、双葉のほうも抱きしめてきてキスに応えた。
暁の差し込んだ舌を飴玉でも舐めているみたいに吸ってきて、こくりこくりと涎を飲み込んでいるのがわかる。
双葉も甘く、気持ちよく感じているのだろう。
夢中で舌と舌を絡み合わせながら、お互い快楽を高めて分け合っていく。

「はぁっ、あんんっ……! ふ、ぅ……んっ! こ、れ……奥まで入りすぎて……あっああっ……!」

また突き入れれば双葉は激感に仰け反りながらも、暁の身体を強く抱いた。
暁が腰を撚るようにして深い所を擦るようにすれば、甲高い悲鳴をあげる。
絶頂が近いのだ。

「ぐっ……締め付けすぎ……」

ただ双葉だって負けてはいない。
元々狭い膣内が、腰の動きに合わせてくにゅくにゅと纏わり付いては締めてきて
動こうにも気持ちがよくて腰が砕けそうになる。

「あき、らも、んんぅっ……! きもち、いいんだな……ふ、くっ、へへへっ、嬉しい……ぞ……」
「双葉がよすぎて……痛いくらいいいよ……」

お互い汗塗れになりながら、微笑み合う。
気持ちよくて、幸せ過ぎて、ハイになってる。

「あぅっ、んんんっ……! はぁっ、くっ、あっ……! あっ……! あ、ああっ……!」

双葉の身体を抱き締めながら、腰を使う。
動きは速く、気遣うなんて余裕はない。
射精のためだけの動きで高めていく。
膣内を硬い肉棒で抉り、掘削するように暁自身を刻みつけていく。

「ひっ……んん、んっくぅっ……!」

細い腰がしなやかに痙攣して、膣内がぎゅぅっと握るみたいに締まった。

「出る……!」
「あぅぁあっあっ、あぁぁっ……!!!」

音がしそうなくらいの勢いで吐き出した。
どれだけ耐えていたのか、膣内をいっぱいにするぐらいの勢い。
双葉もイッて膣内がぐにゅぐにゅと、まるで飲み込むみたいに精を受け止めていく。
いまだかつてないほどの気持ちよくて幸せな時間。
暁が双葉を胸中に抱いているのに、暁のモノは双葉の中へと収まっている。
お互いの境界線がわからなくなるほどに、包みあっている。
抱き締めあったまま終わるまで、いや終わりを意識しないまま、ずっと二人はそのままだった。

「……暁、重い……潰れる」
「あ、ごめん」

とはいえ、脱力して半ば乗りかかっているような体勢だったので、暁がどいて横に倒れる。
はぁっと二人は大きく息をついて

「ふっふふっ……」
「へへ、ふぇへへ……」

思わずといった様子で笑いだした。

「すっごい気持ちよかった……! リア充って凄いな! 幸せだな! みんなこんな事してるのか!?
 前にリア充爆発しろとかネットでレスしてたけど、ホントに爆発したみたいだった!」
「そ、そう……レスしてたんだ……うん、俺も気持ちよかった」
「んー……暁大好き!」

ぎゅっと顔を押し付けてくる双葉。
若干戸惑い気味なものの、暁も異論は無い。
実際、男としては爆発したようなものなのだし。

「ふふふ、暁に心も身体もそれ以外も……色々変えられちゃったみたいだ。
 あ、改心とかそういうのじゃなくてな! 私は暁にハッキングされたんだ」
「ハッキング……?」
「うん、ハッキングだ! いい意味でな! エッチだけじゃないぞ! ホント色々だ!」

いい意味というのはよくわからないが、なんだかハイが続いている。
こういう所はやはり変な子である。
ただ、元気があるのは望ましいし可愛らしい。
気だるげながらも、愛しい少女を横向きで抱きしめた。

「はわっ……! なんか、ぞくぅってくる……んぅっ……」

イッたばかりでまだ敏感なのか、素肌の触れ合いだけで双葉は感じてしまっているようだ。
腕の中でふにゃりと力が抜けている。
細いのにどこもそこも柔らかくて、子猫でも抱いているようだ。
なんだか、ぐっとくるものがあった。

「…………それじゃあ、ハッキングの続きしようか」
「ひゃぅっ……! うー、暁、オヤジっぽいぞ……」

早くも充電済となった自前のツールを持ち出す暁。
突っ込みを返す双葉の瞳は、暁の顔とお腹に当たっているそれをじっと見て揺れた。
まだまだハッキングを希望しているらしい。
暁はベッドに寝たまま、身体の位置を調整しようとした瞬間

「……!?」

双葉のスマホからの呼び出し音に動きを止めた。

「あ……そうじろうからだ」

よくよく見てみれば、夕食を終えてから結構な時間が経過している。
半刻で明日になってしまう時間だ。
大人ならまだしも、子供には少々遅い。

「く……ぐぅ……双葉は、帰らないといけないか」

電話に出た双葉が対応してる間、暁はぐぬぬと顔を歪める。
例え異世界でピンチになっていってもこうはならないだろうという苦難苦渋の表情だ。
時間を忘れてしまうくらいその気であったからこそ、ダメージを受けている。

「そうじろう、怒ってないけど速く帰れって言ってる」
「あ、ああ……送るよ」
「別に平気だぞ」
「後で富士の湯行くから。それにもう少し一緒がいい」
「ん……私も」

二人していそいそと身支度を終えると、寄り添いながら寒い外へ出ていく。
外灯だけでは暗く、夜遅くて誰もいない。
すぐそことはいえ、送ってあげたくもなる。

「……あのままずっと暁といたかったな。そうだ、今度泊まるのはどうだろ?」
「たまになら許してくれるかも」

惣次郎は双葉との仲がどれほどのものか察している。
認めてくれてる。
でも双葉がルブランに泊まり込むようにでもなったら、あまりいい顔はしないだろう。
というか流石にあからさま過ぎる。
部屋にはソファがあるとはいえ、ベットが一つしかないし。

「もうついた。むー離れがたいな……」
「心配してるから。また明日。おやすみ」

近くなのでたいした会話もなく到着して、しばしくっついたままどちらともなく身を離した。

「あのねあのね。今日は少しその……」
「ん?」

暁が軽く手を振って帰路へと振り返ろうとした所、声がかけられる。
もじもじと手を擦り合わせながら

「その……今日はなんか中途半端だったから……明日もしよ?」

恥ずかしそうに暁を見上げておねだりしてくるのだ。
暁のほうまで恥ずかしくなってくるような表情。

「双葉も物足りなかった?」
「うん! あ……」

冬の寒さに負けないくらいにかーっと赤くなる。
双葉風に言うならハッキングの成果とでもいうのか、エッチそのものにハマりつつあるらしい。

「わかった。それじゃ俺もお願いがある」
「なになに……えー……」

暁の言葉に驚きながらも双葉は頷いていた。



そんなわけで、次の日の放課後。
双葉自宅部屋にて、水着姿で暁の目の前に立っていた。
自宅とはいえ、もしくは自宅だから普段しない格好はなんだか恥ずかしい。
それにベッドに座ってる暁がお腹に顔を埋めてくるのがくすぐったい。

「マニアックっていうか変態みたいだぞ……」
「独り占めしたかったんだ。嫌?」

普段は飄々としてるくせに、今はわりといい笑顔で見上げてくる暁。
頬ずりとかしたりして、楽しそうだ。

「嫌じゃないし、ちょっと嬉しいのが困る」

双葉の口元はむにむにと変な風に歪んでる。
困った顔になりつつも、笑ってしまう。
珍しく低い位置にある暁の髪を撫でると、ふわっとしててボリュームがあり
想像より触り心地がよいのも理由だろう。

「今日は双葉にしてもらうか」
「うむ、してみる。でもなにするの?」
「色々あるから。じゃあ最初は……」

そんなわけで、暁のエッチなお願いを色々と聞いてしまう双葉であった。

終了
冬の屋根裏は寒そうなので一緒に暖まってほしかったんですね

書き忘れてましたが、主人公の名前はコミック版準拠でした

いいねぇ
これたまんねぇわ

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