モバP「アーニャとナターリアと年末年始」 (47)
のんびりと書いていきます
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---12月20日---
P「アーニャ、忘れ物とかはないか?」
アーニャ「ダー、大丈夫です、ちゃんと確かめました」
P「ならよかった、それとこれは俺からのお土産だ」
アーニャ「プロデューサーから、ですか?」
P「大したものじゃないけどな、アーニャのご両親に渡してくれ」
アーニャ「スパシーバ♪きっとパパとママも喜びます」
P「そうだといいんだがな、それよりそろそろ出発しないと飛行機に乗り遅れるぞ」
アーニャ「プロデューサー...」
ギュッ
P「アーニャ...」
アーニャ「グルースチ...プロデューサーと離れるの...寂しい、です...」
P「離れるって...アーニャが実家に帰省する一週間の間だけじゃないか」
アーニャ「一週間だけ、違います!一週間もプロデューサーに会えない...そんなの寂しいです...」
P「まったく...寂しがりだなアーニャは...」
アーニャ「ダー...アーニャはアディノーガヤァ、寂しがりです...」
アーニャ「だから...もう少しだけハグしてください...」
P「はいはい...」ギュッ
アーニャ「んっ...プロデューサー...あったかい、ですね...」
P「ほら、もういいだろ?」
アーニャ「もう少し...」
ガチャッ
ナターリア「あー!プロデューサー、なんでアーニャと抱き合ってるノー!?」
P「おわっ!ナターリア...いや、これは...」
ナターリア「ずるいゾー!ナターリアもプロデューサーとハグするゾー!」ギュウウウウウ
P「こらー!やめーい!」
------
アーニャ「ナターリア、プロデューサーのこと、頼みますね?」
ナターリア「ウン!ナターリアがしっかり面倒見るから大丈夫だゾ!ねっ、プロデューサー?」
P「...まあ、そうだな、ナターリアがいれば大丈夫かな」
ナターリア「だヨネ!だからアーニャは安心してキセーしていいヨ!」
アーニャ「ダー、よろしくお願いします♪」
ナターリア「アーニャのパパにもヨロシクネ!」
アーニャ「もちろんです、ナターリア♪」ギュッ
ナターリア「エヘヘ♪」
P「ほらアーニャ、もう行かないと飛行機に間に合わなくなるぞ」
アーニャ「はい、それじゃプロデューサー、ナターリア、行ってきます」
P「おう、いってらっしゃい」
ナターリア「気を付けてネー!」
ギーン...
ナターリア「行っちゃったネ...」
P「ああ、まあアーニャにとっちゃ久々の里帰りだ、ゆっくりできるといいな」
ナターリア「エヘヘ、そうだネ♪」
P「ナターリアも来週には実家に帰るんだ、ちゃんと準備しておくんだぞ?」
ナターリア「大丈夫だゾ!ナターリアちゃんとニヅクリできるモン!」
P「さすがナターリアだな、えらいぞ」ナデナデ
ナターリア「エヘヘ♪プロデューサー、アーニャがいないからって寂しくても泣いちゃダメだからネ?」
P「泣かないよ、ナターリアこそ泣くなよ?」
ナターリア「大丈夫!ナターリアは平気だヨ!」
P「強いなぁナターリアは、さあそろそろ帰ろう」
ナターリア「ウン!」ギュウウウウウウ
P「こーら、そんなに引っ付くな、歩きにくいだろ」
ナターリア「ダーメ♪プロデューサーが寂しくないようにナターリアがアーニャの分まで傍にいてあげるんダ!」
P「まったく...」
【12月24日】
『ご覧ください!折しもホワイトクリスマスとなった今日、街では至る所で聖夜を楽しむ人たちが...』
ナターリア「わぁ...」
P「ずいぶん熱心にテレビ観てるな」
ナターリア「ニホンのクリスマスもすごいネ!人がイッパイ!」
P「おう、この時期は毎年こうだよ、ブラジルのクリスマスはどんな感じなんだ?」
ナターリア「ブラジルもおんなじだヨ、家族や友達とお料理を食べてみんなで踊るんダ♪」
P「へぇー、なるほど」
ナターリア「でもナターリア、ホワイトクリスマス?ってのは初めて見たナ、ブラジルのクリスマスはみんな海で泳いだりするノ!」
P「海でか?さすが常夏の国だな」
ナターリア「今度はプロデューサーにブラジルのクリスマスを味わってもらいたいナ、すっごく楽しいヨ♪」
P「ああ、ぜひとも行ってみたいな」
ナターリア「エヘヘ、約束だゾ!」
P「うん、約束だ」
菲菲「ナターリアー!お料理できたから運ぶの手伝っテー!」
ナターリア「ハーイ!今行くゾー!」
P「こーら、走るな走るな」
ピンポーン♪
「どうもー、ご注文のお寿司をお届けに参りましたー」
P「おっ、来た来た」
------
P「よし、クラッカー持ったか?」
ナターリア「ウン!」
菲菲「いつでもいいヨ♪」
P「よし、それじゃ...」
「「メリークリスマースっ!!」」
パーンッ!
ナターリア「プロデューサー、メリークリスマス!」
菲菲「メリークリスマスだヨ、プロデューサーさん♪」
P「おう、ナターリアと菲菲もメリークリスマス」
菲菲「エヘヘ♪さあ二人とも、ふぇいふぇいお料理がんばったからお腹いっぱい食べてネ!」
ナターリア「ウン!ありがとナ、フェイフェイ♪」
P「菲菲は本当に料理上手だな、どれも美味しそうだ」
菲菲「フフッ、そんなに褒められると照れちゃうヨ♪」
ナターリア「プロデューサー、こっちのスシも食べていいのカ?」
P「おう、トロを多めにしてもらったからな、思いっきり食べなさい」
ナターリア「ワーイ!ヤッター!」
P「菲菲もいっぱい食べろ、遠慮しなくていいからな?」
菲菲「うん、ありがとネ」
ナターリア「はむっ♪ん~、ホッペが落ちるヨ~?やっぱりスシはサイコーだナ!」
P「ナターリア、こっちも食べてみろよ、菲菲のチャーハンは美味しいんだぞ」
ナターリア「ウン!そっちもおいしそう...けほっ、けほっ...」
菲菲「ふふっ、ゆっくりでいいヨ、ゴチソウは逃げないからネ♪」
P「慌て過ぎだ、ほらお水」
ナターリア「んっ、アリガト♪ごくっ、ごくっ...」
P「それにしても悪いな菲菲、わざわざ俺の家に来てくれて、おまけに料理までしてもらって...」
菲菲「もうー、謝ることないヨ!ふぇいふぇいの方こそプロデューサーさんの家に招待してもらえて嬉しいヨ!」
P「そうか?」
菲菲「...ホントはね?スケジュールの都合でクリスマスは日本にいなきゃならないってなったとき、ほんのちょっとだけ落ち込んだんダ」
P「落ち込んだ?」
菲菲「ウン、今までクリスマスはパパやママとパーティーして過ごしてたからネ」
菲菲「お仕事だから仕方ないってわかってたけど、やっぱりひとりでクリスマス過ごすのはさびしいなって...」
P「なるほどな...」
菲菲「でも...家族がいなくても、ナターリアやプロデューサーさんがその分いっしょにいてくれるから、ちっともさびしくないノ!まるで家族がもうひとつできたみたいダヨ♪」
P「そうか、そう思ってもらえてるのならなによりだ」
菲菲「ウン、それもプロデューサーさんがふぇいふぇいのことを気にかけてくれるからダヨ」
菲菲「ふぇいふぇい、今日はその感謝とお礼の気持ちを込めてお料理作ったノ、だからプロデューサーさんが悪く思う必要なんてないヨ」
P「菲菲...」
菲菲「えへへ、ふぇいふぇい、日本でプロデューサーさんと出会えて本当によかった...」
菲菲「いっしょにクリスマスパーティーできて嬉しいヨ、多謝♪」
P「この...こいつめ!」ワシャワシャワシャ...
菲菲「やぁん、もう♪」
P「俺もだよ菲菲、菲菲とクリスマスを過ごせてとっても嬉しいぞ」
菲菲「ふふっ、じゃあ遠慮しないでいっぱいお料理食べてネ♪」
P「おう、食べさせてもらうよ」
ナターリア「プロデューサー、フェイフェイ、なんの話してるノ?」
P「うん?菲菲がとってもいい子だって話だよ」ナデナデ
菲菲「もう、プロデューサーさんったら♪」
ナターリア「プロデューサー、ナターリアもいい子だゾ!撫でて!」
P「もちろんだよ、ナターリアもとってもいい子さ」ナデナデ
ナターリア「エヘヘ♪」
P「そんないい子のふたりにはだな...」
ナターリア「なになに?」
ピンポーン♪
菲菲「あっ、お客さんカナ?」
ナターリア「ナターリアが出るヨ!ドチラサマデスカー?」ガチャッ
ベロッ
ナターリア「ワァァ!な、なに!?」
?「ブモッ、ブモッ♪」ベロベロ...
菲菲「と、トナカイ?っていうより...」
?「こらー、ダメですよブリッツェン」
菲菲「あっ、やっぱりブリッツェン!」
?「こんばんは~、サンタですけど~」
P「うむ、時間通りだなイヴ」
イヴ「ふぅ、間に合ってよかったです~♪」
ナターリア「あれ、イヴ?なんでイヴがいる...」
ブリッツェン「ブモッ♪」ベロベロ...
ナターリア「ウワーン!やめてヨブリッツェン~!ナターリアおいしくないヨ~!」
イヴ「こらブリッツェン~、めっ!ですよ~、すみませんけどなにか食べるものありますか~?」
イヴ・サンタクロース(19)
http://i.imgur.com/Dbq2jQI.jpg
http://i.imgur.com/jSMTh1O.jpg
モグモグ...
菲菲「ふふっ、オイシイ?」
ブリッツェン「ブモッ♪」
イヴ「ありがとうございます菲菲ちゃん、お仕事がんばってたのでブリッツェンお腹空かせてたみたいですぅ」
菲菲「いいヨ♪ブリッツェンも喜んでるみたいだしネ」
P「わざわざすまないな、アルバイトの後なのに」
イヴ「いえいえ~、サンタですからこの時期はがんばっちゃいますよ~」
ナターリア「プロデューサー、イヴもパーティーに招待してたんだナ♪」
P「ああ、パーティーは賑やかな方が楽しいだろ?」
ナターリア「ウン!やっぱりみんないっしょの方がいいネ!」
P「うん、それとイヴにはちょっとお願いをしてたんだ」
ナターリア「オネガイ?」
P「イヴ、持って来てくれたか?」
イヴ「はーい、お手伝い先の店長さんがお礼にって特製ケーキを作ってくれましたよ~♪」
菲菲「わぁ、すごいネ!」
イヴ「それと、頼まれてたチキンも買ってきました~」
ナターリア「イェーイ!お肉ダー!」
イヴ「それから~...はい、これはナターリアちゃんに♪」
ナターリア「ナニコレ?」
イヴ「もちろん、クリスマスプレゼントですよ~♪」
ナターリア「えっ、ナターリアがもらってもいいのカ!?」
イヴ「もちろんですよ~、どうぞ~♪」
ナターリア「アリガトー!とっても嬉しいヨ!」
菲菲「開けてみてナターリア、なにが入ってるノ?」
ナターリア「ナニかな...わぁ!マフラーと手袋!それに毛糸の帽子!」
菲菲「ステキ♪それにあったかそうだネ!」
イヴ「お気に召しましたか~?」
ナターリア「とってもカワイイ!すごく気に入ったヨ!」
P「よかったなナターリア、素敵なプレゼントもらえて」
ナターリア「ありがとネ、イブ!さすがサンタクロースだヨ!」
イヴ「いえいえ~、選んでくれたプロデューサーさんのセンスがいいから...」
P「あっ、バカ...」
ナターリア「んっ?プロデューサーが選んだノ?」
P「イヴ~!」
イヴ「きゃあっ!すみません~、つい口が滑っちゃいました~!」
ナターリア「プロデューサーがナターリアのために選んでくれたんダ...」
ナターリア「...エヘヘ♪」
P「ったく、言わなくていいって言ったのに」
イヴ「ゴメンなさい~...」
ナターリア「プロデューサー、イブのこと怒らないでアゲテ」
P「しかし...」
ナターリア「ナターリア嬉しいヨ、だってプロデューサーが選んでくれたんだモン♪」
P「まあ、ナターリアがそう言うんなら...」
ナターリア「エヘヘ♪プロデューサー、プレゼントアリガト!大事にするからネ!」
P「ああ、気に入ってもらえたならよかったよ」
菲菲「よかったネ、ナターリア♪」
イヴ「菲菲ちゃんのもありますよ~」
菲菲「えっ、ふぇいふぇいにも?」
イヴ「もちろんです~、はいどうぞ♪」
菲菲「わぁ、カワイイエプロンだネ!」
ナターリア「オー、ホントだ!カワイイ♪」
菲菲「もしかして、ふぇいふぇいのもプロデューサーさんが選んでくれたノ?」
P「まあな、大したものじゃなくて申し訳ないけど...」
菲菲「そんなことないヨ!ふぇいふぇいとっても嬉しいヨ♪イッパイイーッパイ、多謝!」
P「おう、どういたしまして」
菲菲「ふぇいふぇい、このエプロン着けてこれからもプロデューサーさんにたっくさんお料理作るヨ♪」
P「ありがとな、楽しみにしてるよ」
ナターリア「フェイフェイ、プロデューサーだけじゃなくてナターリアにもお料理作ってネ?」
菲菲「うん、もちろんダヨ♪」
P「さて、二人がプレゼントを無事に受け取れたところで、ケーキ食べようか?」
菲菲「それがいいネ!今切るから待っててヨ!」
ナターリア「プロデューサー、ナターリアチキン食べたいゾ!」
P「わかってるって、そんなに慌てなくても料理は逃げないよ」
ナターリア「ウン!じゃあナターリア、みんなの分もお皿持ってくるからネ♪」
P「ああ、お願いするよ、ちゃんとイヴの分も持ってくるんだぞ」
イヴ「えっ、私の分もですか?」
P「当たり前だろ、まさか食べさせないとでも思ったのか?」
イヴ「プロデューサーさん...」
P「今日は一日中働いてクタクタだろ?遠慮しないで食べろよ」
イヴ「ありがとうございます~、よかったねブリッツェン♪」
ブリッツェン「ブモッ♪」ベロベロ
P「おわっと!こ、こら...」
ナターリア「お待たせプロデューサー、お皿持ってきたゾー!」
菲菲「ケーキも切れたヨ♪」
P「よし、それじゃ改めて...」
「「メリークリスマース!」」
------
菲菲「プロデューサーさん、今日は本当にありがとネ♪」
イヴ「ありがとうございました~、プロデューサーさんはサンタのサンタですぅ♪」
P「こちらこそありがとう、気を付けて帰れよ?」
菲菲「ウン!じゃあねプロデューサーさん、メリークリスマス♪」
イヴ「メリークリスマス、来年もいいことがありますように~」
P「おう、メリークリスマス」
バタン
P「ふぅ、喜んでくれたみたいでよかった」
P「ナターリア、お前もそろそろ帰り...」
ダキッ!
P「おわっと!」
ナターリア「えへへへ♪」ギュウウウウウウウ
P「こら、いきなり飛び掛かってくるなよ、危ないだろ」
ナターリア「ふふっ、ゴメンネ♪でも、ナターリア幸せで仕方ないんダ!」
P「幸せ?」
ナターリア「ウン♪パーティーとっても楽しかったゾ!」
ナターリア「おいしい料理食べて、ケーキも食べて、プレゼントももらえて...」
ナターリア「フェイフェイもイヴもブリッツェンもいて、とっても楽しかっタ!」
P「そうかそうか、ナターリアが幸せならなによりだ」
ナターリア「えへへ♪プロデューサーのおかげで、素敵な思い出ができたヨ!」
ナターリア「ナターリアが日本で過ごす初めてのクリスマスは、プロデューサーやみんなといっしょの賑やかなクリスマスだったナ!」
ナターリア「ナターリア、絶対忘れないからネ!」
P「ナターリア...」
ナターリア「プロデューサーといっしょだと、思い出がいっぱい増えて嬉しいヨ♪」
P「ああ、俺もナターリアとの思い出が増えて嬉しいさ」
ナターリア「えへへ♪」
P「さあ、そろそろ帰る時間だぞ?」
ナターリア「エー、もう?」
P「もうこんな遅い時間だろ、早く帰った方がいい」
ナターリア「むぅぅ...オトマリしたかったナー...」
P「ダメだよ、お前だってあさってから実家に帰省するんだから準備しないといけないだろ」
ナターリア「エヘン!もうほとんどできてるゾ!」
P「おぉ、さすがナターリアだ、でもいい子だから帰りなさい、なっ?」
ナターリア「ウーン、仕方ないネ...」
P「外は寒いんだからあったかくしろよ?」
ナターリア「大丈夫ダヨ、プロデューサーからもらった手袋とマフラーと、それから帽子があるモン♪」
P「ははっ、そうだったな」
ナターリア「ねえプロデューサー、帰る前にハグして?」
P「はいはい」ギュッ
ナターリア「ん~♪」
P「もういいだろ?」
ナターリア「もうチョット♪」ギュウウウウウウ
P「こーら、いい加減にしないと帰りが遅くなるぞ?」
ナターリア「もー、プロデューサーはケチだナー」
P「ケチじゃありません、ほら行った行った」
ナターリア「わかってるヨー、あっ!でも最後にもうひとつだけ思い出もらってもいいカ?」
P「思い出?なんのこ...」
チュッ
P「あっ...」
ナターリア「えへへ?また大切な思い出、できたゾ♪」
P「こ、こら...」
ナターリア「じゃあねプロデューサー、メリークリスマス!」
バタン
P「...あいつめ」
とりあえず書き溜めはここまで 続きはもうちょいしたら
---12月31日---
テクテク...
P「はぁ...もう暗くなってきた、いよいよ今年も終わりだなぁ」
P「でも家で年越しを迎えられるとはなぁ、忙しくて職場で年を越すかと思ってたからうれしい誤算だ」
P「ナターリアも無事に実家に着いたって連絡が来たし、これで安心して新年を迎えられる...」
P「...まあ、ひとりぼっちってのがちょっと寂しいけど」
P「最近はアーニャとナターリアが常に傍にいて、それが当たり前になってたもんなぁ...」
P「って、いかんいかん!新年を迎えるのにこんな暗い気持じゃいかん」
P「さーて、材料買ったし年越し蕎麦でも作ってのんびりと...」
「プロデューサー!」
P「えっ?」
ダキッ!
P「おわっ!な、なんだ!?」
「ヤー・ハチューラ・ヴィーヂチ...会いたかったです...」
P「アーニャ...?」
アーニャ「ダー、アーニャです♪」
P「帰ってきてたのか...」
アーニャ「そうです、だからお部屋の前で待ってました」
P「待ってたって...寒かっただろうに...あれ?でもこっちに戻ってくるのはもう少し先のはずじゃ...」
アーニャ「はい、そのつもりでしたけど...」
P「なんだよ?まさか実家でなにかあったのか?」
アーニャ「ふふっ、プロデューサーに会いたくて、早く帰ってきました♪」
P「そんな理由で...せっかくの休みなんだからもっとご家族とゆっくりしてれば...」
アーニャ「ウーン...私もそう思いましたけど...」
アーニャ「でも...やっぱりノーヴィイ・ゴート...アー、新年はプロデューサーと迎えたい、です」
P「俺と?」
アーニャ「ダー、一年の始まりは一番好きな人といっしょが一番、ですね♪」
P「アーニャ...」
アーニャ「それに、今はナターリアも実家に帰ってますから、プロデューサーひとりぼっちです、それは寂しいです」
アーニャ「アーニャがいない間はナターリアがプロデューサーの傍にいました...」
アーニャ「だからナターリアがいない間は、アーニャが傍にいてあげたいです♪」
P「うーむ...」
アーニャ「ダメ...ですか?」
P「...はぁ、仕方ないなアーニャは」ナデナデ
アーニャ「んっ...一緒にいてもいいんですか?」
P「今更ダメだって言って外に放り出すわけにもいかないだろ」
アーニャ「じゃあ...」
P「おいで、外でずっと待ってたんじゃ寒かっただろ、ウチのこたつに入ってあったまるといいさ
アーニャ「スパシーバ、プロデューサー♪」
P「それと、年越しそばを作るからいっしょに食べよう」
アーニャ「ダー、おそば大好きです♪」ギュウウウウウ
P「こらこら、飛びつくと危ないだろ」
『さあ、もう間もなくです!新たな年まで残りわずか!』
P「いよいよか」
アーニャ「はい...あふっ...もうすぐ...ですね」
P「眠いのか?寝ちゃってもいいぞ?帰ってきたばっかりで疲れてるだろうし」
アーニャ「ニェット...平気、です...」
『ではカウントダウンです!』
『5、4、3、2、1...ゼロ!』
『新年あけましておめでとうございまーす!』
P「明けたか...」
P「アーニャ、あけましておめ...」
アーニャ「すぅ...すぅ...」
P「あらら、おちてたか...」
P「まあ無理もないか、さっき年越しそば食べてお腹いっぱいだろうしな」
アーニャ「んんっ...」
P「起こすのもかわいそうだ、このままにしといてやろう」
アーニャ「んっ...プロ...デューサー...」
P「はいはい、ここにいるぞ」プニッ
アーニャ「ふふっ...♪」
P「...今年もよろしくな、アーニャ」
------
チュンチュン...
アーニャ「......」ムスー
P「アーニャ、どうしたんだよ」
アーニャ「...なんでもないです」
P「いやいや、なんでもないってことはないだろ」
アーニャ「......」プイッ
P「怒ってるのか?」
アーニャ「......」
P「参ったな...あれか?なんか気に障ったか?もしかして、年越しそば美味しくなかったか?」
アーニャ「...ニェット、違います、プロデューサーの作ってくれたおそば、とても美味しかったです」
P「じゃあ一体...」
アーニャ「...どうして」
P「えっ?」
アーニャ「どうして起こしてくれなかったんですか?」
P「起こす...?」
アーニャ「ノーヴィイ・ゴート...新年を迎える時です!」
P「新年を迎える時...あー年明けの時か、起こすのもかわいそうだと思って寝かせといたんだけど...」
アーニャ「...アーニャは...起こしてほしかったです」
P「でも疲れてるだろうと思ったから...」
アーニャ「プロデューサーに、ハッピーニューイヤー言いたかった、です...」
アーニャ「アーニャにもハッピーニューイヤーを言ってもらって...お互いに言いたかった...」
P「別にそれくらい...」
アーニャ「ニェット!それくらい、違います!大事な思い出になります!」
P「思い出...」
アーニャ「アーニャは...プロデューサーと思い出いっぱい作りたいです...プロデューサーは、違いますか?」
P「アーニャ...」
P「......」
スッ...
P「...ゴメンな」ナデナデ
アーニャ「んっ...」
P「そうだよな、思い出って大事だもんな」
アーニャ「ダー...」
P「俺も同じだよアーニャ、アーニャとの思い出はいっぱい作りたいさ」
アーニャ「プロデューサー...」
P「お詫びと言っちゃなんだけど、ちょっと出かけないか?」
アーニャ「おでかけ...ですか?」
P「そうだよ、近くに神社があるから初詣に行こう」
アーニャ「初詣!行きたいです、行きましょう!」
P「決まりだな、寒いからちゃんと厚着しろよ」
アーニャ「ダー♪プロデューサーも厚着、してくださいね?」
ザワザワザワザワ...
P「おー、さすがに人がいっぱいだな...」
アーニャ「すごいです、フェスティヴァーリ...お祭りみたい、ですね」
P「まあな、出店とか露天商もいっぱいいるし、お祭りみたいなものだよ」
アーニャ「ふふっ、賑やかでいいですね」
P「はぐれないように気を付けろよ?」
アーニャ「大丈夫ですよ」
ギュッ
アーニャ「こうやって手を繋いでいれば、安心です♪」
P「おっ、そうだな」ギュッ
アーニャ「ふふっ♪」
P「とりあえずお参りしに行こうか?」
アーニャ「ダー、そうしましょう」
------
P「よし、それじゃお賽銭いれるぞ、やり方わかるか?」
アーニャ「大丈夫です、アー...ニレイニハクシュイチレイ、ですね」
P「おー、よく知ってるな、さすがアーニャだ」
アーニャ「スパシーバ♪ところで、お賽銭はいくらくらい入れればいいですか?」
P「いくらでもいいんだよ、こういうのは気持ちだ」
アーニャ「気持ち...」
P「そうそう、だけどどうしても叶えたいお願いがあるならちょっと多く入れた方が叶うかもしれないぞ?」
アーニャ「シトー、本当ですか?お願い、叶いますか?」
P「いや、そう言われてるってだけで本当かどうかは...」
アーニャ「決めました!アーニャは叶えたいお願い、ありますから、少しだけ...アー...フンパツ、します、500円です」
P「おー、ずいぶんと本気だな、それじゃ俺も500円にしようかな」
アーニャ「ふふっ、アーニャと同じ、ですね♪」
カターンッ
パン パン!
P「......」
アーニャ「......」
P「...これでよし、と」
アーニャ「ダー、お祈りできました」
P「今度は向こうに行ってみるか、出店でなにか買っていこう」
アーニャ「いいですね、そうしましょう♪」
------
P「おー、思ったよりいろんなお店が出てるなぁ」
アーニャ「ハラショー、見てるだけでも楽しい、です♪」
P「なにか欲しい物とかあるか?あれば買ってやるよ」
アーニャ「いいんですか?」
P「ああ、遠慮しないで言ってみろ、今朝のお詫びも兼ねてるんだからな」
アーニャ「お詫び...ふふっ、プロデューサーは優しい、ですね♪」
P「そうか?」
アーニャ「ダー♪それにいつもイースクリンニイ...アー、誠実な人...です」
P「褒めすぎだよ、ほらなにか選んでおいで」
アーニャ「はい、一生懸命、選びます!」
P「一生懸命って...もっと気楽に選んでくれれば...」
アーニャ「ンー...あっ、プロデューサー!あれがいいです!」
P「おっ、決まったのか、なににしたんだ?」
アーニャ「これです♪」
P「へぇ、キーホルダーか」
アーニャ「はい、クーリツァ...ニワトリのキーホルダーです」
P「ニワトリか...なるほど、今年は酉年だからな、ピッタリだ」
アーニャ「ダー、それにミーリェンカヤ...とてもかわいい、です♪」
P「気に入ったみたいだな、じゃあそれを買おう」
アーニャ「あっ、プロデューサー...」
P「なんだ?」
アーニャ「あの...二つ、買ってもいいですか?」
P「同じのを二つ欲しいってことか?」
アーニャ「ダー、そうです」
P「別にいいけど...違うやつの方がいいんじゃないか?同じのが二つあっても...」
アーニャ「ニェット!同じのがいいです!」
P「わかったわかった、じゃあ買おう、すみませーん、このキーホルダーを二つもらっても...」
---帰り道---
テクテク...
アーニャ「ふふっ♪」
P「嬉しそうだな」
アーニャ「はい、スパシーバ、プロデューサー♪」
P「いいよ、ところで二つ買ったのはなにか意味でもあるのか?」
アーニャ「あっ、そうでした...はい、一つどうぞ♪」
P「俺に?」
アーニャ「ダー、一つはプロデューサーの分です、どうぞ♪」
P「ありがとう、でも俺がもらっちゃってもいいのか?」
アーニャ「もちろんです、プロデューサーに持っていてほしい、です」
P「そっか、大事にするよ」
アーニャ「私もです、プロデューサーとお揃い...サクローヴィシェ、宝物です、ずっと大事にします♪」
P「大げさだな、アーニャは...」
アーニャ「ニェット、そんなことありません!」
P「はいはい、わかってるよ」
アーニャ「あっ、プロデューサー、パールク...公園があります、ちょっと寄っていきませんか?」
P「そうだな、少し休んでいこうか」
P「はい、コーヒーだ、熱いから気を付けろよ」
アーニャ「スパシーバ♪」
P「寒くないか?」
アーニャ「ふふっ、アーニャは雪国の産まれです、平気です」
P「ははっ、それもそうか」
アーニャ「プロデューサーの方こそ大丈夫ですか?ジマー...冬は風邪を引くと大変、ですよ?」
P「大丈夫さ、アーニャが心配してくれてるおかげでな」ナデナデ
アーニャ「んっ...ふふっ、よかった♪」
P「あっ、そういえば神社でのお参りの時ものすごく真剣に拝んでたな、むむむーって感じで」
アーニャ「ダー、一生懸命お願いしました」
P「へぇー、なにをそんなにお願いしたんだ?」
アーニャ「ダー、二つお願いしました」
P「二つ?」
アーニャ「一つは...今年もアイドルとして頑張れますように、です」
P「もっと頑張れるようにかぁ...なるほど、努力家だなぁアーニャは」
アーニャ「ニェット、プロデューサーの方が私よりずっと頑張り屋、です」
アーニャ「毎日朝早くから夜遅くまでお仕事、大変です...」
アーニャ「だからアーニャは、プロデューサーの頑張りに応えるために、もっともっと頑張らないといけません」
アーニャ「プロデューサーがアーニャのために頑張ってるように、アーニャもプロデューサーのために頑張るんです」
アーニャ「なので、さっき一生懸命お願いしました、今年はもっともっと頑張って、ファンの人たちとプロデューサーを喜ばせてあげたいです!」
P「アーニャ...お前ってやつは...」ジーン...
アーニャ「どうしましたプロデューサー?泣いていますか?」
P「グスッ...なんでもないよ、ただ目にゴミが入っただけだ...」
アーニャ「ン?そうですか...」
P「アーニャ...」
アーニャ「はい?」
P「今年も、がんばろうな...」ナデナデ
アーニャ「ダー、がんばりましょう♪」
「あっ、プロデューサー殿とアーニャさんですねー」
P「んっ?その声は...」
アーニャ「ライラ?」
ライラ「はい、ライラさんですよー、あけましておめでとうございますですー」
P「おぉ、あけましておめでとう、なにやってんだこんなところで?」
ライラ「ライラさんはこの公園によく来るのですよー、ハトさんや公園にいる人とおしゃべりするのでございます」
P「へぇー、なるほどな」
ライラ「今日は新年ですからハトさんに今年もよろしくを言いにきたのでございますー、ついでにゴハンもあげに来ましたですよー」
アーニャ「ふふっ♪ライラ、ハトととっても仲良し、ですね♪」
ライラ「そうですよー、ライラさんはハトさんと仲良しでございますー」
P「まあ、それはいいことだけど...その格好で寒くないのか?普段着にマフラー巻いただけじゃないか」
ライラ「大丈夫でございますよー、もう慣れましたですからー」
P「それ大丈夫って言うのか...?単に我慢してるだけじゃ...」
アーニャ「アー...プロデューサー、ちょっとお願いがあります、いいですか?」
P「んっ、なんだ?」
アーニャ「あの、ライラを...」
ライラ「ライラさんがどうかしましたですか?」
------
ライラ「はむっ...」
アーニャ「ンン~っ♪」
ライラ「おもちはおいしいでございますねー」
アーニャ「ダー♪オーチン・フクースナ、とてもおいしいですっ」
P「ほい、できたぞー、今度はきなこもちだ」
ライラ「あんこにきなこ...今日はおもちパーティーでございますねー」
アーニャ「プロデューサーの作ってくれたおもち、大好きです!」
P「ありがとな、今お雑煮も作ってるからちょっと待っててくれ」
ライラ「すみませんですプロデューサー殿、お家にあげていただいたばかりかゴハンまでごちそうにならせていただいてー」
P「いいよいいよ、見るからに寒そうだったし、それにその様子だとおなか空いてたみたいだな」
ライラ「そうですねー、実は今日は朝からなにも食べていませんでしたのでお腹ペコペコでしたですよー」
P「だと思ったよ、まあ遠慮せずに食べて、しばらくゴロゴロしていくといい」
ライラ「助かりましたですー、プロデューサー殿は命の恩人でございますー」
アーニャ「よかったですね、ライラ♪」
ライラ「はいー、ほわぁ...コタツでぬくぬくでございますねー...」
P「うし、これで...」
アーニャ「プロデューサー、なにか手伝いますか?」
P「いや、大丈夫だよ、もうお雑煮ができるところだ」
アーニャ「ダー、じゃあできたら運びます」
P「座って待ってていいんだぞ?」
アーニャ「いえ、待ってます」
P「別にいいのに...」
アーニャ「お料理でもお仕事でも、プロデューサーが一生懸命なところを見てるの、好きです...」
P「...ありがとう」
アーニャ「ふふっ♪」
P「あっ、そういえば...」
アーニャ「なんですか?」
P「アーニャは初詣の時にお願いしたんだよな、アイドルとしてもっと頑張れますようにって」
アーニャ「はい、そうですよ」
P「でも、確か二つお願いしたって言ってなかったっけ?」
アーニャ「そうです、二つお願いしました」
P「ってことはもう一つお願いしたんだろうけど、それはなんなのかなって気になってさ」
アーニャ「アー...」
P「おっ、できたできた...アーニャ、運んでくれるか?」
アーニャ「ダー」
P「熱いから気をつけてな、それと食べ終わったらアイスもあるからライラといっしょに...」
チュッ
P「あっ...」
アーニャ「ふふっ...♪」
P「あ、アーニャ...?」
アーニャ「もう一つのお願いは...ずっと一緒にいられるように、です」
アーニャ「ミナミや事務所の人たち、ナターリアと...」
アーニャ「それから...プロデューサーとずっと一緒にいられるように、お願いしました...」
P「あ、あぁ...」
アーニャ「プロデューサー、アーニャのこと、離さないでくださいね?」
アーニャ「もし離したら、泣いちゃいますよ?」
P「お、おう...」
アーニャ「お雑煮、運びますね♪」
アーニャ「...あっ、そういえばまだ言ってませんでした」
アーニャ「ス・ノヴィムゴーダム、あけましておめでとうございます、プロデューサー♪」
アーニャ「今年もアーニャのこと、よろしくお願いしますっ」
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アーニャ「プロデューサー、ナターリアまだですか?」
P「うーん、飛行機は到着してるからもうその辺に...」
ダキッ!
P「うおっと!」
ナターリア「プロデューサー、あけましてオメデトー!」
P「こ、こらナターリア!」
ナターリア「会えなくて寂しかったヨー!会いたかったゾー!」ギュウウウウウウ
P「はいはい、俺も会いたかったよ」
アーニャ「ナターリア、あけましておめでとうございます」
ナターリア「ウン、あけましてオメデト♪」ギュッ
P「どうだった?久々の実家は」
ナターリア「えへへ、家族と会えてとっても楽しかったヨ、はいこれオミヤゲ!」
P「おっ、ありがとう、俺の渡したお土産は喜んでもらえたか?」
ナターリア「もちろんダヨ、パパもママもすごく喜んでタ、これでいつでも家族になれるネ!」
P「こらこら...」
アーニャ「ふふっ、ナターリア、元気いっぱいになって帰ってきましたね」
P「まったくだ、長旅で疲れてると思ったのに...」
ナターリア「えへへ、プロデューサーとアーニャに会えたら疲れなんか忘れちゃったゾ♪」
P「こいつめ、嬉しいこと言ってくれるじゃないか」ナデナデ
ナターリア「んっ...でもナターリア、ちょっとお腹へったカモ...」
P「あぁ、そうか、じゃあ帰りになにか食べていくか?」
ナターリア「ん~、プロデューサーの料理がイイナ!」
P「俺の?」
ナターリア「ウン、久々にプロデューサーの作ったゴハンが食べたいヨ~」
アーニャ「じゃあ、これからプロデューサーの家に行きましょう」
P「えっ、今からか?」
アーニャ「ダー、確かおもちがまだ残ってましたよね?」
ナターリア「それがいいネ!ナターリア、オゾーニ食べたいゾ!」
アーニャ「あっ、どうせならライラも誘って...」
ナターリア「じゃあナターリアはフェイフェイとイヴも呼びたいナ♪」
P「まいったな、そんなに来るんなら買い物しないと...」
ナターリア「ナターリア手伝うヨ!」
アーニャ「アーニャも、お手伝いします♪」
P「わかったわかった!わかったからそんなに引っ張るな!」
ナターリア「プロデューサー、ハヤクハヤク♪」
アーニャ「ふふっ、プロデューサー、急いでください♪」
P「やれやれ、今年も忙しくなりそうだ...」
ナターリア「ウン!きっと忙しくなるヨ」
アーニャ「ダー、だって今年も...」
ナターリア・アーニャ「プロデューサーを私たちに夢中にさせるから!」
おわり
駄文失礼しました~
何作か書いてるアーニャとナターリアのSSです
えっ?なぜもう3月なのに年末年始の話かって?
前後半年は許容範囲だって偉い人が言ってた
ちなみに私は年末年始は普通に仕事しててなにひとつそれらしいことはしませんでした
餅食いたかったなぁ...
ではまた~
甘い、甘いよ
誰が番茶ちょうだい
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