ピピピピ!ピピピピ!(目覚ましの音)カチッ。
アニメ梨子「う~ん、もう朝…?」
G's梨子「むにゃむにゃ…。千歌ちゃんそれは私のサンドイッチだよ―…すやすや。」Zzz…。
アニメ梨子「今日は早めに学校に行ってダンスの練習をして生徒会の仕事も残ってるからダイヤさんの仕事の手伝いをして後は―」
G's梨子「すー…こんなに地味な私が人前でダンスなんてむにゃ…」Zzz
アニメ梨子「今日中に千歌ちゃんに無理矢理にでも歌詞を書かせて、あれ?なんか布団が盛り上がってるような」
ガバッ!!(布団をめくり上げる音)
アニメ梨子「ちょっと千歌ちゃんまた勝手に私の布団に潜り込んだでしょ!家が隣なんだから寝るなら自分の部屋…で…?!」
G's梨子「すやすや」
アニメ梨子「ひえええぇぇぇ?!わわっわわわわ、私が居る?!どういう事?!」
G's梨子「う…ん?あ、よっちゃんだ♡」ぎゅーっ
アニメ梨子「なんか私が私に抱きついて来るし、なんなの?よっちゃんって誰?って言うかいい加減起きなさい、私!」
G's梨子「むにゃ…ううん?あれ?…え?え?え、え?あわわわわわっ!なっ、何で私が目の前に居るの?!」
アニメ梨子「それはこっちのセリフだから!あ、もしかして!千歌ちゃんと曜ちゃんの新しい悪戯?」
ぐいいいーっ!(G's梨子のほっぺたを引っぱる音)
G's梨子「ううう!いひゃい、いひゃいっ!」
アニメ梨子「千歌ちゃんか曜ちゃんが特殊メイクで変装してるのかと思ったけど違うみたいね」
G's梨子「うぅ…。自分に頬をつねられる日が来るなんて」
アニメ梨子「千歌ちゃんでも曜ちゃんでもないって事は…あなた一体誰なの?」
G's梨子「…桜内梨子です。」
アニメ梨子「私も桜内梨子よ!」
G's梨子・アニメ梨子「と言う事は?」
G's梨子・アニメ梨子「 」
G's梨子・アニメ梨子「私が二人?!?!」
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アニメ梨子「いやいや、そんな漫画みたいな事あるわけないじゃない私が本物の桜内梨子よ。そう、あなたはきっと偽物か何かね」
G's梨子「そんなぁ!偽物だなんてそもそも私に偽物とか本物とかあるのかな?私も16年間桜内梨子をやらせて頂いてますっ」
アニメ梨子「そもそも、私はこんなにおどおどうじうじしてない」
G's梨子「うう、それは昔からこういう性格で…。わ、私だって人にそんな怖い顔しません!」
アニメ梨子「怖い顔…?」ジロッ
G's梨子「ひぇっ私に睨まれた、怖いよーっ!うわあーん!お母さーん!」ダダダダダッ
アニメ梨子「ちょっ、待ちなさい!…まぁ、私はあんなに泣き虫じゃないからお母さんにもすぐ偽物だってバレるわね」
梨子母「こら梨子ー!またお姉ちゃんの事いじめたでしょ!?」
アニメ梨子「ほら、お母さんもあっちが偽物だってすぐ…ん?お姉ちゃん?」
G's梨子「しくしく」
梨子母「あなたも双子のお姉ちゃんなんだから高校生にもなっていつまでも泣いてちゃ駄目でしょ」
G's梨子「しくし…え、ふたご?」
アニメ梨子「お母さん、私に双子の姉なんて居ないわ。そっちは偽物なの!」
G's梨子「ふぇっ、また偽物って言われた…私の方が絶対本物なのに」
梨子母「何朝から訳のわからない事を…あ、もしかしてお母さんをからかってるのね?本当、梨理(りり)と梨子は仲良しね」
G's梨子「りり?!」
アニメ梨子「だから双子でもないし仲良くないしそっちが偽物なんだってばー!」
ギャーギャーウエーンカベドンスピリチュアルハラショーッ!
アニメ梨子(はぁ…。何故か部屋に同じ制服が二つ掛けてあったからその一つを着て偽物の私と一緒に無言で朝食を食べて…)
G's梨子(うぅ…。起きたら何故か双子の妹が現れてしかも名前まで変わって一緒に朝食を食べたけど怖くて味が全然わからなかったよ)
千歌「あ、おーい!梨子ちゃーん!…が二人ぃぃぃ?!!」
アニメ梨子・G's梨子「あ、千歌ちゃん!」
千歌「どういう事?!梨子ちゃんって双子だったんだ?もう、それならそうと早く教えてくれれば良いのにー」
アニメ梨子「双子じゃない!ねぇ、千歌ちゃんは私達が双子なんかじゃないってわかってくれるわよね?」
G's梨子「千歌ちゃんならきっと私を選んでくれるよね?」
千歌「でもでも、凄くそっくりだし双子にしか見えないよ?双子以外の言葉で言い表せないくらい」
G's梨子・アニメ梨子「こっちは偽物なの!」
千歌「ええ?余計わかんなくなっちゃったよー!二人とも千歌にちゃんと説明してよ」
アニメ梨子「朝起きたら…」G's梨子「もう一人の私が居たの…」
千歌「いきなりホラーになっちゃったよ!」
アニメ梨子「私だって最初は本当にビックリしたよ、でもお母さんが私達を双子だってしかも私が妹で」
G's梨子「わ、私が姉で―。お母さんに、梨子じゃなくて梨理(りり)って呼ばれて…」
千歌「ふむふむ、なるほど。と言う事は―、こっちの梨子ちゃ―じゃなかった梨理(りり)ちゃんが双子の姉で」
G's梨子「はい。」
千歌「そして、こっちの梨子ちゃんが双子の妹って事だね」
アニメ梨子「うん、私も理由は知らないけどそうみたい」
千歌「梨子ちゃんのお母さんは二人に何も違和感が無くて、千歌は違和感を感じてるって事は曜ちゃんたちに会わせて確かめるしかないよね」
梨子(妹)「何か今日は千歌ちゃんが頭の良い女の子に見えるわ!」
千歌「でしょでしょー♪今日は、は余計だけど」
梨理(姉)「もしかして、千歌ちゃんももう一人居て目の前に居る千歌ちゃんが偽物って事は―…」
千歌「梨理ちゃんも言うようになったよねー、初めて会った時はあんなにオドオドして半泣きで千歌から逃げ回ってたのにさ~…あれ?」
梨理「あ、あれは千歌ちゃんが教室でいきなり抱きついて来るしスクールアイドルにしつこく誘うからビックリして」
梨子「ちょっと待って、スクールアイドルの勧誘がしつこかったのは一緒だけど半泣きで逃げ回ったりなんかしてないわ」
千歌「だよね、梨子ちゃんしっかりしてて大人っぽいしでもいきなり制服を脱いで水着で海に飛び込もうとした時はびっくりしちゃったなー」
梨子「あれは海の音がどうしても聞きたくてって言ったでしょ!あの時はそうなるまで自分を追い詰めちゃっただけで」
梨理「えー?!水着で海になんか飛び込まないよ、そんなの恥ずかし過ぎるよーっ」
千歌「そうなんだよね~でも梨子ちゃんと海で出会った時の出来事は千歌の記憶にちゃんと残ってるわけで」
梨子「千歌ちゃんにとってはどっちが本当の記憶なの?」
千歌「でもどっちも梨子ちゃんだし、うー、頭の中で記憶がこんがらがってきたよー!」
梨理「千歌ちゃんがどっちかちゃんと選んでくれないと困るよ」
千歌「うーん…。あ!バスが来たよ!早く乗らなきゃ」
梨子「逃げたわね。こうなったら絶対に千歌ちゃんを逃がさないんだから」
梨理「う、うん!」
千歌「はぁ…。なんとか逃げ切れそうだよ。曜ちゃん、善子ちゃんおはよう」
曜「おはヨーソロー!千歌ちゃん、今日は元気なさそうだね何かあったの?」
善子「いつもは元気なのに何かぐったりしてるわよ」
千歌「いやー、バスが来るまで色々ありまして…」
梨子「千歌ちゃんがどっちの私か選んでくれるまで絶対逃がさないからね!」
千歌「ひっ?!だから、どっちかなんて千歌には選べないよー!」
曜「…これはもしかして双子同士の千歌ちゃんの奪い合い?!」
梨子「…何を言っているの?って曜ちゃんは私が双子って事に何の違和感も感じないの?」
曜「ん?だって梨子ちゃんと梨理ちゃんは正真正銘の双子だよね♪」
梨子(まさか、曜ちゃんも信じ込んでるなんて…)ガーン
梨理「よ…」
千歌「よ?」
梨理「よっ…」
曜「よーそろ?」
梨理「違いますっ!うぅ…。よっちゃあああん!!」ダキツキッ
善子「え?!何?どうしたのよリリー」
梨子(リリー?!…あ、よっちゃんって善子ちゃんの事だったんだ)
梨理「よっちゃんは私の方が本物だって信じてくれるよね、私の事選んでくれるよねっ?」
善子「話が全然見えて来ないんだけど」
曜「おお、これはまさかの、四角関係?!」
千歌「多分、違うと思う。はぁー、曜ちゃんだったら気づいてくれると思ったのになー」
曜「ん?気づくって?」
千歌「ううん、なんでもないなんでもないっ。」
梨子「姉の方の私が善子ちゃんとあんなに仲が良いなんて知らなかったわ。まぁ姉と出会ったのは今日が初めてだし
出会ったと言うか現れたと言うか…」
千歌「梨子ちゃん、なに一人でブツブツ言ってるの?皆に怪しまれちゃうよ。知ってるの千歌たちだけみたいだし」
梨子「そうみたいね。後は、残りの5人に懸けるしかないわね望み薄だけど」
~部室~
千歌「みんなおはよー」
曜「おはヨーソロー!」
花丸「千歌さんに曜さんおはようずら」
果南「遅いよ千歌、今日は早めに学校に来るよう言ったでしょ?」
鞠莉「ちかっち達が遅いから果南も激おこぷんぷんまるだよ?」
果南「いやまぁ、そこまでは怒ってないけど。朝練する予定だったから」
千歌「ごめんごめん。何か今朝はいつもより慌ただしくて、誰かさんのせいで」
梨子「私のせいだって言いたいの?!」
千歌「いや、もう100%梨子ちゃんしか原因が見当たらないけどね」
梨子「私だって好きで今日から双子の姉を持ったわけじゃないからね!」
千歌「梨子ちゃん、しーっ!」
梨子「あっ…」
善子「リリー、いい加減私から離れてくれない?」
梨理「よっちゃんが私を選んでくれるまでよっちゃんの傍を離れないんだからっ」
鞠莉「今日も梨理とヨハネは見てるこっちの顔がvery hotになるくらいloveloveね♡」
善子「マリーも楽しんでないでリリーを止めなさいよ」
梨子(姉の方の私が善子ちゃんに抱きついてるって何か複雑…鞠莉さんとも仲良いみたいだし)
曜「ほんと、何度見ても梨理ちゃんと梨子ちゃんそっくりで可愛いよね♡」
鞠莉「私もこんなにcuteな双子、初めて見たわ♪」
花丸「昔アリスの絵本で読んだトゥイードルダムとトゥイードルディーみたいずら」
善子「もっと可愛い表現無かったの?」
曜「二人ともそっくりだから衣装も作り甲斐があるよ♪そうだ!次の新曲とダンスは双子でセンターなんてどうかな?」
千歌(?!双子で…センター?!)アホ毛ピコーン!
梨子「えぇ?!そんなの絶対無理よ!」
曜「そんな事ないって。衣装をお揃いにして梨理ちゃんと梨子ちゃんがセンターで踊る、絶対可愛いと思うよ」
梨理「そんなっ、ただでさえ地味でおとなしい私がセンターなんてしかも双子で…」
千歌「曜ちゃん天才!双子でセンターを踊るスクールアイドル!これは絶対人気が出る!奇跡だよー!」
梨理(ひえぇ、とうとう千歌ちゃんまで洗脳されちゃった―?!)
梨子(Aqoursを注目して欲しいからって絶対楽しんでるわね…千歌ちゃんの裏切り者ー!)
果南「あれ?ところで、ダイヤとルビィちゃんは?」
花丸「ダイヤさんは生徒会の仕事で遅れるみたいです、ルビィちゃんも一緒にお手伝いをしてるみたいずら」
果南「なるほど。」
鞠莉「じゃあ、ダイヤとルビィが来るまで先にlessonしましょうか♪」
~放課後~
千歌「結局、千歌以外誰も気づかなかったね」
梨子「そうねー…。って千歌ちゃんは最後の方ノリノリだったけどね?」
千歌「ごめんってー。考えてみたら双子が居るグループってスクールアイドルには珍しいのかなって思って」
梨理「…ところで、私たちってずっとこのままなのかな」
梨子「そうだったわね、私たちはこれからどうすればいいの?」
千歌「そんなの千歌に聞かれてもわかんないよ。でも、梨子ちゃん達が困ってるのは見てて痛い程わかる」
梨理「千歌ちゃんはどっちの私を選んでくれるの?」
梨子「そうよ、私たちはもう千歌ちゃんしか頼れないの」
千歌「そんな大切な事千歌が選んだら駄目なんだよきっと」
梨子「千歌ちゃん…。」
梨理「やっぱり選ばれなかった方は消えちゃったりするのかな。」
梨子「?!」
千歌「そんなの嫌だ!尚更選べないよ!こんなに悲しい気持ちになるくらいなら選ばなければ…?!そうだ…それだよ!」
梨理・梨子「千歌ちゃん?」
千歌「何で今まで気づかなかったんだろ。そうだよ、選ばなければいいんだよ」
梨子「選ばないって…どう言う事?千歌ちゃん、自分が何を言っているのかわかってるの?」
千歌「だって二人と過ごした記憶は偽物なんかじゃないしどっちも本物だから選ばない。二人とも千歌の大好きな梨子ちゃんだもん♡
だから、ね♡今から本物の双子になっちゃえばいいんだよ♪」
梨理・梨子「え?」
梨理・梨子「えええええええ?!」
千歌「それに双子梨子ちゃんを見て、良い歌詞が書けそうな気がするんだ」
梨理「そ、そんな理由で私たちは本物の双子にならなくちゃいけないの?滅茶苦茶だよ」
梨子「本当、千歌ちゃんには呆れるわ」
千歌「ふふん♪じゃあこれから梨理ちゃんと梨子ちゃんは本物の双子になります。の握手!」
梨子「なんか自分と握手するって想像以上に照れるわね」
梨理「私も」
千歌「自分じゃなくって双子の姉妹だよ」
梨子「そうだったわね…。えーっと、これからよろしくね。梨理姉さん」
梨理「うん、こちらこそ―。え、と、…妹?」
梨子「いや、そこは名前で呼ぶとこでしょ!何なの?天然なの?」
梨理「ふふっ、ごめんなさい。こちらこそよろしくね、…梨子ちゃん」ギュッ
梨子「ちゃん付けか…。うーん、まぁ、よろしい」ギュッ
~数日後~
梨理「梨子ちゃん♡梨子ちゃん♡はい、あーん♡」
梨子「ちょっと、皆見てるから、恥ずかしいわよ梨理姉さん。それに弁当の中身一緒だし」
梨理「梨子ちゃんはお姉ちゃんにあーんされるの嫌なの…?」
梨子「ああ!もう!わかったわよ!あーん///」
梨理「はい、あーん♡」
梨子「……///」モグモグ
曜・花丸・鞠莉「あら~^双子百合姉妹いいですわゾ^~これ」
善子「何あれあの二人あんなに仲良かったっけ?リリーの性格もなんかおかしいし」
果南「ヤバイ、双子姉妹可愛すぎる…今すぐハグしたくなってきた!」
千歌「すっかり仲良しな双子姉妹になって良かった良かった♪これにて一見落着なのだ!」
ダイヤ「わたくし達の事完全に忘れてますわよね、姉妹と言えばわたくし達黒澤姉妹が居ると言うのに…双子なんて反則ですわ!」
ルビィ「お姉ちゃん、落ち着いて!ルビィはお姉ちゃんと双子じゃなくてもルビィにとっては一番大好きなお姉ちゃんだよっ」
ダイヤ「ルビィ…。」|c||*^.-^*||
おわり。
乙最高ですな
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けいおんSSでもあったなぁ
感情がなさそう
メノ^ノ。 ^ノ。 ^リ 好評ね‥もっと分裂しちゃおかしら
すげーよかった
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