【モバマスSS】続・男三人、駄弁り場 (17)
【モバマスSS】男三人、駄弁り場
【モバマスSS】男三人、駄弁り場 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481650504/)
の続編です。
プロデューサー三名が同じ会社の設定です。
多少の独自設定を含みます。
一部アイドルのプロデュースが移動、変化している描写が有りますが、
パラレルと言う事で、脳内変換宜しくお願い致します。
そう言うのが苦手な方は、閲覧注意でよろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481793241
内匠P「っくしょー…あのハゲ上司が…」(荒々しく着席)
モバP「どうした、タク? スーツが似合ってないとでも言われたんか??」
内匠P「スーツは関係ないだろ!スーツは!!」
モバP「何があったん?? 頼れる先輩プロデューサーにちと相談してみ??」
内匠P「…まぁ、ちょっと担当アイドルの事で…」
モバP「お前の担当アイドル、尖ってる奴多いからなw」
モバP「まあ、それでも言ってる事にもやってる事にもスジは通ってるし、上も本気では怒ってないだろ?
我慢しとけ、アイドルに変わって説教受けるのもプロデューサーの仕事の内だ」
内匠P「分かってるっーの…ったく…」
内匠P「後、スカウトにもっと力入れろ、とも言われたな…先月と今月、実績ゼロだからなぁ……」
モバP「いや、それは本当になんとかしろよ…可及的速やかに…」
今西部長「それじゃあ、武内君、その件よろしく頼むよ」
武内君P「はい、分かりました」
内匠P「……あー、良いよなぁ、今西部長は穏やかそうで……オレも今西部長の下に就きてぇなぁ……」
モバP「お前、うるさく言ってくれる人居ないとダメなタイプやん、今西部長じゃ合わねぇよw
やー、流石社長、適材適所。 部下の事ちゃんと分かってんなww」
内匠P「マジうぜぇ…当たってると思うだけにマジでウゼェ…」
武内P「……なんの話ですか…??」(着席)
内匠p「俺も第一芸能部行きてぇな、って話だよ……タケ、俺と変わってくれよ」
武内P(首に手を当てながら)「第一芸能部は大規模ユニットを組んでいるアイドルの管理がメインですから、どうにも……」
モバP(ケケケ)「どうしても移籍りたかったら、アイドルスカウトして来てデカいユニット組めってこった、堂々巡りだなww」
内匠P「くっそー……結局それか…」
武内P「…………??」
武内P「そう言えば、第三芸能部設立の話が持ち上がってるとか……」
内匠P「おう、オレも聞いたな。第一の負担が大きいから年齢で分けようって話だよな」
武内P「はい…まずは年少組から分けようと言う方針のようですが……」
内匠P「まぁ、良かったじゃねぇか。
今でも100人越えてる異常なプロデュースしてんだ、コレで大分負担減るだろ、なぁ、センパ……」
モバP(是まで見たことの無いくらいの超不機嫌面)
武内P「せ、先輩……??」
内匠P「…なんて顔してんだよ……なんか不満でも有るんスか??」
モバP「嫌な予感がする……」
内匠P「は??」
モバP「なんか第三芸能部が出来たら、チビの新米プロデューサーが俺の天使(エンジェル)達を
根こそぎ持っていきそうな予感がする…許されん……そんな事…許されるモノか……」(目ん玉グルグル)
武内P「あ、あの……先輩??」
モバP「巫山戯るな!!これ以上!!俺のアイドルを!!持って行かれてたまるか!!
前の世界線では!!卯月も凛も!!拓海も俺のアイドルだったのに!!お前も!お前も!!」(立ち上がり椅子を振り上げる)
内匠P「ヤバい!!世界線とか言い出したッ!!何時もの発作だ!!
タケ!!千川呼んで来い!!」
武内P「了解りました!!」ダッシュ
モバP「バタフライエフェクトと言う言葉を知っているかっ!?」
内匠P「知らねぇよ!!イイから落ち着けよ!!」
千川「スタドリの原液を直接体内に注射しました。コレでしばらくは持つ筈です」
モバP「いやいや、みんな、苦労かけたね。 第三芸能部?? 良いんじゃない?
出来れば子供達でも親しみやすい、優しい奴が来てくれるといいなぁ」
内匠P(効能見るたびに思うけど、死んでも飲みたくねぇよな……)
武内P「やはり、如何に先輩といえど100人以上のプロデュースは体力と精神に限界が……。
第三芸能部の設立は急務、と上に報告しておくべきですね…」
モバP「んで、何だっけ??上司の話だっけ??」
内匠P「ん??あ、ああ、そうそう、
今西部長優しそうだからオレも今西部長の下がいいなー、って」
モバP「アハハ、ダメだよ、お前、うるさく言ってくれる人居ないとダメなタイプじゃねーか、今西部長じゃ合わねぇよw」
内匠P「いやー、そうだよな……、オレもそう思ったんですわ、アハハ……」
武内P(内匠Pさん…ナイスフォローです……)
内匠P「そう言えばセンパイは上司の愚痴とかあんま言わないっスよね…、今西部長とはあんま絡んで無いし…
直属の上司は誰になるんすか??」
モバP「あー、俺はクローネのプロデュースの関係で、常務直属って事になってるな」
武内P「そうなんですか??初耳です……」
内匠P「うわー、マジすか……大変じゃないスか??色々……」
モバP「まあアレで有能だからな、ストレスは少ないよ、マジで。
まー、アメリカ帰りだからか、少し効率求めすぎて、見えてないトコが多いのが気になるけど」
モバP「少し遠くを見過ぎて、手元のザルの目が大きい事に気付いてないんだろうな…、
だから武ちゃんとも衝突したし」
武内P「衝突と言うほどの事では……」
モバP「まぁ、指示には従っておいて、溢れた所は丁寧に俺らが拾ってやれば良いんだよ。
態々それまで邪魔するような器の小さい人間じゃ無い事は、武ちゃんも知ってるだろ??」
武内P「それは……はい、その通りですね……」
内匠P「言われた通り業務こなして、零れ落ちたアイドルのフォローもするって……。
口で言うほど簡単な事じゃねぇだろうに……、アンタのその姿勢「だけ」はホント尊敬するわ……」
モバP「おう、どんどん尊敬しろw ちゃんと付いて来いよww」
武内P「はい、精一杯……離されない様に……」
内匠P「ケッ………」
ちひろ「あのー…モバPさん……。
夏に撮った薫ちゃんの水着姿が性的すぎる、ってPTAの方からクレームが……」
モバP「えっマジで!?白ビキニのやつ? っべー……攻め過ぎたか……??」
内匠P「コレがなきゃあ、もちっと素直に尊敬出来んだけどな………」
武内P(無言で首の後ろに手を置く)
モバP「俺たちもそろそろ、ユニット結成する時期じゃね??」
内匠P「……まだ、頭にスタドリ残ってんスか??」
武内P「後遺症……千川さん……報告……」ボソボソ
モバP「失敬な、至って正気だ」
内匠P「正気と言うなら、脳の構造自体を疑うわ、何で俺らがユニット組まにゃならんのですか」
モバP「良いじゃねーかよー、案外イケるぜ??
タクも武ちゃんも声優かってくらい良い声してるし、この前の飲み会の二次会で聞いた武ちゃんの歌、めっちゃ上手かったしさ」
武内P「きょ、恐縮です…」
モバP「俺は歌には自信ないけどさ、ほら、お笑いとか喋り担当の中居くん枠って事で」
内匠P「烏滸がましいわ…と言いたいトコだが、案外やれそうな点が恐ろしいな……」
武内P「敏腕プロデューサーの視点、恐るべし、ですね……」
モバP「琴歌と桃華に実家にバックアップして貰えるよう頼めば、ワンチャンあるで??」
内匠P「止めろ、CD売れないこのご時勢、
下手したらオリコン上位食い込むから、そのブーストは止めろ…」
武内P「罷り間違って自分の担当アイドルより上に乗ったら、気まずい事この上ないですね……」
モバP「どうかなぁ…武ちゃんトコの担当は逆に買い支えそうな気がするが…」
内匠P「…否めないな……」
武内P「そんな事は無いと思いますが……」(首の後ろに手)
ちひろ(実は二次会のカラオケの録音データ、実際、高値で取り引きされてるんですよねぇ……)ナイショ
モバP「あーっ!!アイドルと結婚してえぇーなぁーー!!」
内匠P「何なんだよイキナリ……すりゃいいじゃねぇかよ。佐久間とか和久井さんなら即オッケーだろうに……」
モバP「おい、止めろ。聞かれたら午後には入籍されそうな例を挙げるのは止めろ」
内匠P「アンタ、案外攻めには弱いよな………。
結婚ねぇ……、態々家庭に入りたがるヤツの気が知れねぇよな……。
タケ、お前はどうよ??」
武内P「将来設計的には…選択肢の一つでは有りますが…
そうですね…アイドルの方とそうなる事を想像した事は………ありませんね…」
内匠P(地味に担当アイドルに聞かれたら、テンションダダ下がりになりそうな地雷発言するよね、コイツも)
モバP「嘘つけーッ!!トップクラスの美女美少女揃ってんだぞ!?
妄想するならまず周りのアイドルからだろ、JKッ(常識的に考えて)!!」
内匠P(この人もこの人で聞かれたら危ないのにな…、地雷原でタップダンスするのが趣味なのか??)
武内P「そうは言われましても………」(困った様に首の後ろに手を置く)
モバP「そんな事言って、この前、楓さんの事うっかり呼び捨てにしてたじゃねーか!?
実は妄想の中では結婚してて、既にオレの新妻、気分だったんじゃねーのか??
このムッツリ!!」
武内P「そ、そんな事は…決して!!あ、ありませんっ!!」
モバP「おっ、吃ったな、そっかー、武ちゃんは楓さんが好きなのかー」
武内P「ち、違……」
モバP(ホワイトボードチラリと見て)「…CPは今日は共同レッスンか…」( 机から立ち上がる)
武内P(慌てて立ちはだかる)「……何処へ行かれるのですか……??」
モバP「ん??トイレー」
武内P「……今の憶測を語りに……CPの皆さんの所に行かれるおつもりでは……??」
モバP「エー、ソンナコトシナイヨー」( 目を逸らし)
武内P「……トイレまで行かれるのでしたら、自分も同行させて頂きます……」
モバP「オイオイ、いい歳こいて連れションか?? 休み時間の女子じゃ有るまいし……まあ好きにしろよ」テクテク
武内P(ザッ)「…其方の方向に男子トイレは有りません……」
モバP「…………………………………」
武内P「…………………………………」
内匠P(武内Pを後ろから羽交い締めにして)「今だ!!センパイ!行け!!」
武内P「ちょ!!内匠Pさんっ!!何をするんですかっ!?」
モバP「ヒャッハー!!デカした、タク!!
後でキャバ奢ってやる!!」(ダッ)
内匠P「すまんな!!タケ!俺は面白そうな方の味方だ!!」グググッ
モバP「有る事無い事吹きこんで、6話と22話足した様な状態にして、引っ掻き回してからフォローしてやるぜーッ!!」( ケケケ )
武内P「……………………………ッツ!!」
ちひろ「ええ…モバPさんが悪ふざけしながら駆けて行くとき、
私は少し離れたデスクで事務処理をしながら、見ていました」(ろくろを回す様な手付き)
ちひろ「武内Pさんは…羽交い締めにして来た内匠Pさんを片手で掴むと、
軽々と頭上に引っ張り上げて…もう片手を身体に添えて、思いっきりモバPさんの方へ投げ飛ばしたんです……」
ちひろ「いやぁ……人間て…飛ぶんですね……
宙を舞った内匠PさんはモバPさんの背中に直撃して、そのまま一緒に壁に激突しました……」
ちひろ「荒く肩で息をする武内Pさん、まるで超人ハルクかとおもいましたね……、普段大人しい人と、
ガタイのデカい人は揶揄っちゃダメってコトですね……おっそろしい事になりますから………」(ろくろを回す手付きで)
ちひろ「その後のモバPさんと内匠Pさんですか??
プルプル震えながら席に着いて、大人しく事務仕事してましたよ。 いやー、お陰で仕事捗る捗る」
ちひろ「まあ、二時間くらいでいつも通り、元に戻ってましたけど」
モバP「タク、武ちゃん、一緒にお昼行かねぇか??」
内匠P「おっ、イイっすねぇ」
武内P「はい、お供します」
モバP「何でも、ウチの事務所、876プロとコラボするらしいな??」
武内P「はい、どうやら本決まりになりそうです…」
内匠P「876プロっつーと…あの日高舞の娘が居る所か……」
モバP「ウチのアイドル部門の立ち上げの時に世話になった765さんと友好関係だから、
何も不思議では無いんだが……日高舞…日高舞なぁ……」
内匠「何でも凄い経歴残して電撃引退したんスよね?? センパイ、世代でしたっけ??」
モバP「いや……俺よりちょい上くらいかな、直撃は…。 それでもキャリア晩年の歌声には惹かれて、
子供ながらにブロマイドやCDなんか買ったもんだ」
モバP「今を思えば、あの時の憧れ……あんなアイドルをこの手で育ててみたい、
そんな思いがこの道を選んだキッカケの一つなのかもな……」
武内P「……素晴らしい話ですね…その時の思いがなければ、今この事務所に居ないアイドルも居たかも知れないのですね……。
伝説に導かれ、思いが未来に紡がれていく……。 いい、話です……」
内匠P「(またポエムが出てるな……)
……それで確か、日高舞って言えば、娘と対決する為に一度電撃復帰したことあるよな??
今度のコラボでもまさか復帰したりしてなww」
モバP「まさかww 実の娘が所属してる事務所ならともかく、全く関係無いウチの事務所にそこまで迷惑は掛けんだろww」
内匠P「だ、だよなぁー!いい大人がそんな事する訳無いよなぁー、それにあんなデカい娘がいるんだ、もうイイ齢だろ?」
武内P「いえ…確か、日高舞は16で娘を産んでる筈です…」
モバP「マジか、勇気出て来る話だな、オラもいっちょやってみっか!!」( アイドル名簿の15~6歳の辺りペラペラ捲る )
内匠P「タケ、警察」
武内P「はい」
モバP「ジョークジョーク!!ノータッチOK.OKヨ!!」
内匠P「にしても…娘が13歳だから……現在、29歳!?!?オイオイ、全然まだ若いじゃねーか!!」
武内P「ウチの事務所なら、コレからデビューでも全然間に合いますね…」
モバP「前例あるからなぁ……二人も…」
モバP「つか、年齢考えればまだまだ元気一杯そうだ、
ウチにちょっかい掛けてくる可能性は、全然有るぞ??」
武内P「そう…なります…よね…」
モバP「とりあえず対策だけは立てておこう。
まず楓さんをブツければ流石に足は止まるだろうから……其処に歴代のシンデレラガールを連続投入、コレでどうだ??」
内匠P「それで仕留められっかな…?」
モバP「やってみなけりゃわからん。
シンゴジに在来線ブツけるみたいなモンだ」
内匠P「それじゃ仕留められねえじゃねーか……」
武内P「それでも無理だったら…どうしましょうか……」
モバP「オイオイ、相手は伝説のアイドルとはいえ、13年間子育てで休んでたんだぞ??
全盛期ならともかく、俺達が手塩に掛けた自慢のアイドル達が負ける訳無いだろ、もっと自信を持てよ」
武内P「そう…ですね、彼女達を……信じましょう……」
内匠P「まぁな………」
モバP「そんな事言って、来ない可能性のが全然高いんだけどな!!」
内匠P「そうだよなぁー!娘の仕事のコラボ相手に態々喧嘩売りに来る母親なんて、そんなの居ねーよなー!!ww」
武内P「業界の常識的にも……考え難いかと…」
モバP「そーだよな!来たら神経疑うわ、
あっはっは!!」 ( 来ました)
内匠P「うーっす、おっはー…って何だ、この淀んだ空気……」
モバP「おう、何でも常務が海外に出張に行く際に、武ちゃんの夢の城だの何だのの企画も一緒に持って行くから、
急遽纏めてくれって言われたらしくて、昨日は完徹で仕事してたんだと」
内匠P「うわ、マジか。 昨日アレからずーっと仕事してんのか……死ぬぞ??」
モバP「手伝おうにも、あの二人に共通するポエミックな世界観は俺にはどうも言語化し難くてな……
せめてスタドリ分けてやろうとしたんだが、飲まないし…どうしたもんだろね」
内匠P(それはタケ、正解だな)
武内P「で、出来ましたっ……!!」
モバP「おお、やり遂げたな、偉いぞ、武ちゃん」
武内P「後は……常務が来るまで待機を……」フラフラ
内匠P「オイオイ、フラフラじゃねぇか、仕事は終わったんだろ??渡しとくから仮眠室で寝とけって」
武内P「………申し訳ないのですが…お願いしてもよろしいでしょうか…??正直…限界なので…」
内匠P「おう、寝とけ寝とけ」
武内P(書類を封筒の中に入れ、自分の机の上に置き)「それでは…机の上に置いておいたので…よろしくお願いします……」
モバP・内匠P「おう、お疲れー」
モバP「さって、俺も外回りの営業に行くかな!!」
内匠P「おう、いてらー」
モバP「後…、コレ、例のブツな…一応書類に偽装してるが、見つかるんじゃねーぞ……
そんなモン持ってるのバレたら身の破滅だからな……??」
内匠P「おっ、遂に来たか…。全くプロデューサーも大変だよな…
こう言う事までキッチリチェックしとかなきゃならんのだから……」ヤレヤレ
モバP「だが、俺たちはやらねばならん。「秩序」を守る為に、相手を知らねばならんのだからな」キリッ
内匠P「ヤレヤレ、プロデューサーの辛いところだな……」
モバP「じゃあ出かけて来る、くれぐれも扱いには注意しろよー!?」(カバン抱えて外に出て行く)
内匠P「あいよー。 ……まあ、とりあえず棚にでも置いておくか、木を隠すには森の中、てな」
(ごちゃごちゃしてる机の更に奥、机の上の棚に書類袋を押し込む)
内匠P「さって、常務が来るまでなにするか…事務仕事……?? うわー、だりー……」
ちひろ( パタパタと音をさせて小走りにやって来る )「あっ、内匠Pさん、大変です!!」
内匠P「おう、千川、どうした??」
ちひろ「拓海ちゃんが仕事先で酔っ払いに絡まれてセクハラされたらしくて、
大暴れして収集が付かなくなってるらしいんです……、これ以上大事にならない内に事態の収拾に動いて貰っていいですか……??」
内匠P「マジかー……久しぶりにやらかしたな、アイツ……
でもなぁ、俺、タケから常務に渡す書類の引き継ぎ頼まれてんだわ…それはどうしたら……」
ちひろ「じゃあ、それは私が引き継ぎます。
内匠Pさんは一刻も早く現場に、下手したら警察が介入して来ますから……」
内匠P「そうなったらコトだな…。
了解、常務には書類は机の上に有るって伝えて置いてくれ」
ちひろ「分かりました、机の上ですね」
常務「すまん、出張の準備で来るのが遅れた。 武内Pは居るか??」
ちひろ「あっ、常務、おはようございます。
武内Pなら徹夜で仕事を片付けて、今、仮眠室で休憩中です。……書類の件は引き継いでおりますが、起こしてきましょうか…??」
常務「いや、書類の場所が分かるなら構わん。急なコトで随分無理をさせたからな、寝かせて置いてやってくれ」
ちひろ「かしこまりました。書類は内匠Pさんの机の上に有るそうです」
常務「内匠Pの机…棚の中のコレか…。全く、少しは片付けたらどうなんだ、アイツは。帰国したら少し言ってやらんといかんな」
常務「これで良し…と、それでは行ってくる、留守は頼む」
ちひろ「はい、お気をつけてー」
内匠P「かーっ…結局、トラブル解決にこんな時間まで掛かったわー…」
ちひろ「お疲れ様ですー。
さ、後は私達だけですから、荷物持って鍵閉めて出ましょう」
内匠P「おーう、荷物荷物……?? アレ……??」
内匠P「おい!!千川!!俺の机の棚の中の書類袋はどうした!?」
ちひろ「え??常務が持って行きましたよ?? 『机の上の書類』ってちゃんと伝えましたから…」
内匠P「 」
【アメリカ某超大手プロダクション】
常務「ふう…ココも変わってないな…」
??「久しぶりだネ、ミシロ」
常務「君は…マイクじゃないか、久し振りだな、元気そうで何よりだ」
マイク「君も元気そうで何よりダ…。
しかし驚いたヨ、日本に帰ったキミが、今度は此方に進出して来る為ニ、我が社に連絡を取って来るなんてネ」
マイク「キミは本場のショウビズに背を向けて、ジャパンに帰り、もう戻ってこないモノと思っていたカラ……」
常務「フフフ、プレッシャーに負けて逃げた、とでも思ったか??」
マイク「正直、それに近い感情は抱いたヨ…ライバルとしてはガッカリしたのも覚えてイル」
常務「マイク、コレだけは言っておくぞ、私は確かに日本に帰ったが、逃げた訳ではない。
ただ、私の道がそこに続いていただけだ」
常務「それの証拠に、私は日本で自分の道を照らす新たな「光」を見つけ出した。
この光は、この国に到るまで私たちの足下を照らしてくれる道標になるだろう、と、私は確信している…」
マイク「凄い自信だネ……、まあ、お手並み拝見と、いかせて貰うヨ……」
常務「ふふふ、楽しみにしていろ」
【会議室】
常務「皆さん、今日はお集まり頂き誠に有難うございます。
就きましては、我が346プロダクションの海外進出に伴う、企画概要を説明致します」
(拍手パチパチ)
常務「この企画は我が社のホープである、一人の若手社員が計画したもの…
しかし、ポテンシャルとしては、346プロの海外進出計画の根幹を成すモノ、と、私は確信しております」
聴衆(ほう……凄い自信ダ……コレは期待出来そうだナ……)
マイク(………………ミシロ、見せてもらうヨ、君がジャパンに帰り、見つけた『光』とやらヲ……)
常務「キミ、この資料を正面の巨大モニターに映してくれ」(持参した書類袋を脇に控えていた秘書に手渡す)
秘書「かしこまりま……(開封しながら、絶句して常務の顔色を伺う)」
常務「どうした??早くしてくれ」
秘書「あの……本当に…よろしいのでしょうか……??」オドオド
常務「くどい、迅速に手早く、ビジネスの基本だぞ」(ジロリ、と睨む)
秘書「わ、分かりました……」(機械にセットしてモニターの電源を入れる)
【巨大モニターに映し出される肌色の多い画像が表紙の同人誌。
『 あ~、いい~ん!ドールマスター・真、淫乱デレラガールズ スターダストステージ 』
+私達、ポールダンスも頑張ります!!+の、文字】
常務「 」
聴衆「オウ……ジャパニーズ・HENTAI……」ザワザワ
聴衆2「ジーザース……」ザワザワ
常務(プルプル震えながら、顔超真っ赤)
マイク「ミシロ……コレがキミがニホンで見つけた『光』なのカイ………??」(気の毒そうな人を見る目)
常務 プルプル (あッのッ大馬鹿者共めぇえええッ……!!)
ちひろ「…そんな訳で、激怒した常務が重火器で武装しながら大原部長オチで『あの大馬鹿者共は何処だ!?何処に居る!?』
と叫びながら、帰国して来たんですが……」
【青森駅】
モバP「本物の魔法使いアイドルをスカウトする為にホグワーツ魔法魔術学校を目指すから、
キングスクロス駅、9と4分の3番線に向かった、って伝えといてくれる??」
内匠P「オレ、スリザリンだけは嫌だわー」(鼻ホジ)
武内P「何故……私まで……一緒に……」(顔色真っ青)
【完】
終わりです。書くに当たってサイコミのヤツも読みましたが、凄く面白かったですね!
先がとても気になります。
おつ、面白かった
まあ青森駅には新幹線通らないけどね
乙
ちなみに千枝PとまゆPと武内Pは同期だ
乙
ブルマ女将ならぬ、エロ同人誌常務か…
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