男
「男と言います。これからよろしくお願いします」

義妹
「ご丁寧にありがとうございます。義妹と言います。母共々よろしくお願いいたします」

父
「ハッハッハ！ 娘さんも出来た子だねぇ、義母さんに似たのかな？」

義母
「うふふ……男くんも、父さんに似てとても聡明そうですね。これからよろしくね、男くん」

男
「はい。よろしくお願いいたします、義母さん」

義母
「私のことはお母さんでいいのよー？」

男
「慣れたら、そう呼べるように努力します。ごめんなさい」

父
「ハッハッハ！ まぁ最初は焦らずに行こう、な？」

義母
「そうですね。時間はいっぱいありますから」

父
「義妹ちゃんも、私のことはお父さん、といつでも呼んでいいからね？）

義妹
「無理です」

父
「えっ」

義母
「それじゃあ、私たちは引っ越し祝いするためにお買い物行ってきますね。二人は部屋のお片付けとかしていてね」

父
「あの……え？」

義母
「さ、行きましょう？ 父さん」

父
「ぐ、ぐああああ！！」

ズルズル

男
「…………」

義妹
「…………」

二人
「はぁ」

男
「テメェが義妹とかナメんなボケ」

義妹
「それはこちらの台詞かと思いますが？ 大体なんです、あの媚びっ媚びの話し方と笑顔。気持ち悪いです。いえ、間違えました、キモいです」

男
「うるせぇ干渉すんなマジウゼェ吐き気がすんだのその笑顔。死んで詫び続けて煉獄の淵に立ってそのまま無に帰せ」

義妹
「厨二病は小学生までって言葉知らないんですか？」

男
「矛盾が発生してんだよカス」

義妹
「恥ずかしいので止めましょうという遠回しなアドバイスに気付けないなんて、精神年齢は小学生のままなんですね……」

男
「その口塞いでやろうか？」

男
「俺の部屋にはぜってー入ってくんなよ。入ってきたら犯す」

義妹
「はいはい」

ガチャ

男
「チッ……」ｽﾀｽﾀ

義妹
「汚い部屋ですね」ｽﾀｽﾀ

男
「入ってくんなつっただろうが！！ つーか段ボールだらけの部屋はどこもかわんねーよコラ！！」

義妹
「中になに入ってるんですか？」ｺﾞｿｺﾞｿ

男
「ツッコミ入れてる最中から漁り出してんじゃねーぞテメェは！？」

義妹
「なんでも良いんで早く片付けてください」

男
「今からやろうとしてる俺を堂々と邪魔しておいてなんたる言い種なんだ！？ 自重って言葉辞書で引いてこいや！！」

義妹
「は？」

男
「は？ じゃねーからなんでお前が不服そうなツラしてんだゴラァ！！」

義妹
「掃除も出来ないなんて……あ、いや、小学生にはまだ難しかったですね、ごめんなさい」

男
「精神年齢小学生じゃねぇし小学生にも失礼過ぎる発言だろ！ 小学生でも片付けくらいできらぁ！！」

義妹
「で？」

男
「テメェ……！！」

義妹
「小学生の話にいつまで執着してるんですか？ 過去を忘れられない男は大成しませんよ、このロリコン」

男
「うるっせぇよ！」

義妹
「私が知りたいのはこんなところで初めてを散らさなければならないんですか？ ということなんですが」

男
「は？ ……あー……早く出てけボケ」

義妹
「先輩」

男
「うるせぇ。出てけ。【義妹】」

義妹
「認めませんから」

スタスタ

男
「言ってろ」

男
「……後輩から義妹、ねぇ……数奇な運命って奴か。まったく、同じ学校に通ってることにくらい配慮してほしいもんだだがね」

…………

男
「……終わらせよ。アホくせぇ」

コンコン

男
「はーい！」

義妹
「兄さん、片付けは終わりました？」

ガチャ

男
「帰れ」

バンッ

義妹
「なんでですか」ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

男
「止めろ。止めろマジで」

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

男
「止めよ！」ｶﾞﾁｬ!

義妹
「何してました？」

男
「あれから10分も経ってねぇよ！ 片付けしてたに決まってんだろ！！」

義妹
「まだですか？」

男
「そうだよ！ つーか認めないとか言ってんだよ兄さんって、気色悪い」

義妹
「は。ウザ」

男
「なんでお前はそう、俺の前だとそうなの？」

義妹
「気色悪いとか言うからでは。それに兄さんと呼ぶのにも理由がありますが」

男
「なによ？」

義妹
「近親相姦はそれはそれで私は良いと思います」

男
「帰れ」ﾊﾞﾝｯ

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

父
「どうだ、掃除は終わったか？」

男
「ある程度はね」

義母
「義妹ちゃんは？」

義妹
「終わりましたよ。難しいことは特に無かったので」

父
「おっ、流石は義母さんの娘さんだ。しっかりしてるね」

義母
「うふふ……自慢の娘ですもの」

父
「男も見習うんだぞー？」

男
「分かってるよ。年下でも、見習える人は見習う……忘れてないから」

父
「うんうん。父さんは嬉しいぞ！」

男
「義妹さんも、僕が分からないことは教えてくださいね」

義妹
「ｷﾓはい。助け合いましょう、兄さん」

男
「ふふ……ｼﾈ優しい人で安心だよ」

父
「さっそく打ち解けたみたいだね。良かった良かった」

男
「あ、父さん。相談なんだけど、部屋に鍵つけたいんだけどダメかな？」

父
「ん？ どうした？」

義母
「あらあら……やっぱりまだ、認めてくれないのかしら？」

男
「あ、ごめんなさい。その……やっぱり恥ずかしいというか、欲しいなって思っただけなので……深い意味は無いんです」

義母
「あ……思春期だものね。ごめんなさい、私も配慮が足りなかったわ」

父
「うーむ……これから家族としてやっていく訳だしダメだ、と言いたいが義妹ちゃんも欲しいだろうし……そうだね、その辺りも」

義妹
「いらないです。家族として、壁を作る必要性を感じません」

父
「お……そ、そうかそうか！ いつでも私たちの部屋に来てくれていいんだぞ！」

義妹
「あ、結構です」

父
「え」

ガチャ

義妹
「どういうつもりですか」

男
「いきなり入ってきて早々なんの話だ。つーかこっちの台詞だ」

義妹
「鍵つけるとか馬鹿なんですか？」

男
「馬鹿はお前だ。鍵ないとテメェがなにしでかすかわかんねーだろうが。仮に父さんがダメつってもつけるからな」

義妹
「どうせ壊れるものをつけるなんて、兄さんはどうしてそう無知で愚かで馬鹿なんですか？」

男
「壊すこと前提で話すんじゃねぇぞコラ」

義妹
「壊れるんです。私の前で」

男
「お前が何かした結果壊れた物はお前が壊したって言うんだよ」

義妹
「形あるものいつか壊れる、それが遅いか早いかだけです」

男
「本来早くして良いものじゃねぇんだよ」

義妹
「なら合鍵ください」

男
「お前から守るための鍵なのに本末転倒も良いところじゃねぇか」

義妹
「私のことを信用してくれないんですか？」

男
「バレンタインデーに俺の靴のなかにチョコ流し込んだお前をどう信用しろと？」

義妹
「愛じゃないですか」

男
「歪みすぎなんだよお前の愛は」

義妹
「この世に歪まない愛なんて無いんです。あったら離婚なんてしません」

男
「意図的にねじ曲げるなつってんだよ脳ミソ確かか？」

義妹
「鍵つけたら窓割りますから」

男
「過激じゃねぇ？」

義妹
「歪んでますから」

なかなかいい

男
「で？」

義妹
「は？」

男
「申し開きは？」

義妹
「無いですけど」

男
「いっそ清々しいじゃねぇの」

義妹
「はい」

男
「はいじゃねぇ出てけ。なにさらっとベッド入ってきてんだコラ」

義妹
「は？ ここは私のベッドですが？」

男
「お前頭おかしいんじゃねぇの！？」

義妹
「私が私のベッドだと感じたらそこは私のベッドです」

男
「おうジャイアン理論も大概にしろよ。お前俺にどうしてほしいの？」

義妹
「付き合ってください。結婚してくれたら最良です」

男
「もうお前と俺は兄妹だから無理」

義妹
「なる前は「俺とお前は先輩後輩だから無理」とか謎理論で突っぱねたくせによく言いやがりますね」

男
「付き合うとか趣味じゃねぇんだよ」

義妹
「種付けてくれるだけで幸せになれますよ」

男
「周りはもれなく不幸になんだよ。出てけ」

義妹
「何がそんなに不満か」

男
「全部」

義妹
「嫌いってことですか」

男
「………………」

義妹
「それは言わないんですね」

男
「思ってもないことは言わん。お前は胸はどうしようもないけど、あと行動も俺にたいしては常軌を逸してるけど、可愛いし、素直すぎてうざいけどハッキリしてるし……いや待て俺に関してはお前のことを嫌う要素がありすぎるんじゃないか？」

義妹
「嫌いって言わないで」

男
「はいはい……。とにかく出てけ馬鹿」

義妹
「馬鹿はお前だ」

タタッ

男
「んだと！ クソー！」

ここまでで
おやすみなさい

まだ寝るには早いぞ

義兄妹は結婚出来るからなんら問題ないね。期待

まだやれる、まだやれる筈だ

男
「………………」

義妹
「…………は？」

男
「なんでお前は俺の言いたいことを先取りすんの？」

義妹
「先輩と違って流行に乗り遅れる気はないので」

男
「遅れてねぇ俺は乗る気が無いだけだ」

義妹
「見苦しい……」

男
「で？」

義妹
「は？」

男
「だから、は？ じゃねぇんだよ。なんで俺のベッドの横に立ってんの？」

義妹
「あ、ごめんなさい」ｺﾞｿｺﾞｿ

男
「入ってこいって合図じゃねぇよ！！ そもそも部屋にも入るんじゃねぇつってんだよ！！」

義妹
「そう言いながら体は正直なんですね」

男
「人が乱暴に出来ないと思って調子付きやがって……！！ 蹴り落としたい……！！」

義妹
「で？」

男
「だからそれは俺の台詞なんだよ！」

義妹
「いい臭いしますか？ 柔らかいですか？」

男
「冷静に考えたら俺が出ていけばいいんだここは俺のベッドじゃなかったんだ悪いな」ｻｯ

義妹
「逃がすか」ｶﾞｼｯ

男
「ぐああああ！！ えっちょなぁにぃ！？ この子つよぉい！！」

ガソゴソ！ ガソゴソ……ピクッ

義妹
「落ちたか……おやすみなさい」

男
「や、休まらねぇよ……！！ ごはっ」

すいませんこれだけ

もう一線超えればいいじゃない

男
「はー……地獄だ……」

友
「ん？ どうかしたのかい？」

男
「うるせぇ、寝かせろ」

友
「まだ一時間目も始まってないよ……何かあったんなら聞くよ？」

男
「………………断る」

友
「んぇ？ 断っちゃうんだ」

男
「お前には言えん」

友
「ふーん。いいんだけどね」

男
「お前はさっさと後輩と付き合えよ。迷惑だから俺の」

友
「ふふ……それはごめんね。でもこれでも日々、君の知らないところで頑張っているんだよ？」

男
「お。どのくらい進んだんだよ」

友
「とりあえず給食をたまに食べるくらいには」

男
「死ね」ﾄﾞｻ

友
「大きい成果じゃないか？ 嫌われものから歩み寄れたんだからさ」

男
「おせぇんだよ、毎日デートしてますくらいのこと言えんのかね」

友
「それは難しいかもね。ところで今日も付きまとわれてるのかい？」

男
「いんの？」

友
「廊下から見てるよ」

男
「お前行ってこいよ……うぜぇ……」

友
「はいはい」

義妹
「本当に二人は仲がいいんですね。ホモなんですか？」

男
「どう足掻いてもホモじゃねぇよ」

義妹
「気持ち悪い。友さんが可哀相」

男
「うるせぇ。なら飯一緒してやれよ」

義妹
「は？ 気持ち悪」

男
「おうコラ人の好意を吐き捨てる奴ぁ許さねぇぞ」

義妹
「友さんが気持ち悪いんじゃないんですけど。気持ち悪いのは兄さんですから。なに露骨に私と友さんくっつけようとしてるんですか？」

男
「うぜぇ…………」

義妹
「誤魔化しましたね。まぁ良いですけど。友さんと付き合う気はありません、私は兄さんと添い遂げるつもりなので」

男
「テメェ兄さん兄さんうるせぇんだよ俺は認めてねぇぞ。つか俺は別に付き合えなんつってねぇよ。せめて仲良くしろやオメーらよ。どっちかと行動するとどっちかが後でチクチク嫌味ぶつけてくる状況に俺がいつまでも耐えられると思うなよ」

義妹
「情けないと思わないんですかその発言」

男
「友はお前に歩み寄ってんのに何がいけんか？」

義妹
「歩み寄られても困るんですけど。兄さん以外の男とかいらないので」

男
「フッてるやん」

義妹
「友さんの為にですよね」

男
「…………それプラスお前の歪んだ愛情表現な。お前縁切られてないだけありがたいとか思わんの？」

義妹
「最初に私を死ぬほど泣かせた先輩が悪いんだと思うんですが」

男
「いやだって俺誰かと付き合う気なかったしお前怖かったし」

義妹
「それに友さんの想い人だし？」

男
「マジ嫌味な女よな」

義妹
「私は今まで周りの人間の心を弄んで来ました。大人も同級生も私の意のままに操って来ました」

男
「本当クズだよなお前」

義妹
「でも先輩だけは違いました。何をしても思い通りにならないし、私を煙たがりすらします」

男
「さっき自分で理由いったじゃん。いやまぁ、お前の場合理由が理由かも知れないけどさ」

義妹
「私の過去を聞いても、なんにも変わらないで接してくれます」

男
「まぁ、そりゃあな」

義妹
「そんなあなたにいつの間にかどうしようもなく惹かれてた私を振って、私を号泣させましたね」

男
「まぁな」

義妹
「そうなったらもう、あなたの中で私を何があっても忘れられなくなるくらいの強烈な何かで埋め尽くすしかないじゃないですか」

男
「なにそのサイコパス的な思考。ほんと迷惑な」

義妹
「いろいろなアプローチをしてきましたし、お母さんと先輩のお父さんをくっつけることにも成功しました」

男
「お前の差し金かい」

義妹
「……もう、逃げられませんよ？」

男
「そう言われてみればもう逃げ場ねーじゃん。お前なに、ヤンデレだったの？」

義妹
「病んではいますけど、デレてはいないですね」

男
「……何が目的なんだよ」

義妹
「あなたの中で永遠に生きること。それが私の目的ですが」

男
「マジこぇえ」

男
「で」

義妹
「で？」

友
「で？」

男
「なにお前ら急に」

義妹
「いつも友さんに譲ってますから。たまには遊びたいので」

友
「僕は大歓迎なんだけどね」

男
「なに、最近のトレンドは俺にストレスを与えることなの？」

友
「そんなつもりじゃないのになぁ」

義妹
「友さんと仲良くする気は微塵もありません」

友
「こっちも酷いなぁ」

男
「…………まぁいいけどな……。で、どこ行く？」

友
「久しぶり映画行こうよ。面白い」
義妹
「服屋に行きましょう、兄さんに選ん」

友
「ん？」

義妹
「は？」

男
「あ」

友
「兄さん？ ってなに？」ｸﾞｲｯ

男
「痛い！ ちょっとした事情があったんだ！」

義妹
「ちょっと……兄さんに乱暴しないでください」ｸﾞｲｯ

男
「ひぎゃぁ！？」

友
「おっとごめん。え、なに、そういうプレイ？」ｻｯ

男
「ちげーよ！ 俺の父さんとこいつの母親が結婚したんだよ！」

友
「へぇ……ふぅん。面白いね」

男
「面白かねーよ！ なにおこってるん！？」

友
「普通話さない？ 友達だよね」

男
「いやちょっと昨日は忙しくて……今日は疲れてたし忘れてたっつーか……」

義妹
「やっぱりホモなんですね」

男
「面倒な入りかたしてくんじゃねぇ！！」

ここまでで

期待

紫煙

続きはどこかのう……

これはかわいい

まだか

コテハン忘れた
暇潰しに続き書きます

待ってるわー

友
「友達じゃなかったんだ。そっか。はは、ずっと騙されてたよ」

男
「待て、まだハイライトを消すには早い。待たれよ」

義妹
「で？」

男
「ほんっと空気読めないよなお前」

義妹
「服を見に行きませんか？」

男
「あ、分かった。お前あれか、読めないんじゃなくて読まないんだな。わざとか。死ね」

友
「………………」ｺﾞﾘｺﾞﾘ!

男
「痛い痛い痛い痛い手首ゴリゴリしないでほんっと痛いそれ」

義妹
「ＳＭプレイですか？ 私、腐属性無いんですけど」

男
「お前を喜ばせる為にこんな捨て身なことするかってのよ！！」

義妹
「兄さんを虐めたくはなります」

男
「そんなカミングアウトいらねぇから！！」

友
「男、構ってよ」

男
「お前もほんっとこういうときはめんどいよな！ なんなん！？ ホモなん！？」

友
「ホモじゃないし。男が仲良さそうに話してるのが悪いんじゃん」

男
「普段のお前のクールな感じどうしたか……。いや黙ってたのは悪かった、疲れてたから面倒なお前の相手したくなかったってのが正直なところ」

友
「面倒なんだ」

男
「場合によっては」

義妹
「無視しないでください」

男
「お前ら俺をどうしたいの？」

友
「後輩さん、そんなに男のことが好きなんだね……」

義妹
「歪んでますけどね」

友
「自分で言うんだ……でも、男はその気は無いって言ってるよね？」

義妹
「友さんは好きな人に嫌いって言われたら、好きじゃなくなるんですか？ 考えられない世界に生きているんですね」

友
「いやいや……男、大分困ってるんだけどね」

義妹
「だからなんですか？ 困らせるくらいの愛情を注ぐのが私の目的です」

男
「勝手に何を目的にしてるんですかねぇ……。本気でやめてくれないかな、本気で」

義妹
「は？」

男
「ダメだこいつ。友、こいつはダメだ、お前に押し付けようと思ったがお前が不憫だ。友人として、こいつだけは止めておけと助言する」

友
「……はは、承知の上だよ」

義妹
「友さんは、諦めて……くれますよね？」

友
「そう言われて諦められるんなら、ここにいないんだよなぁ……」

男
「お前ら二人とも同類だよ……」

義妹
「チッ……」

男
「友、なんでこいつが良いんだ本当に。こいつ悪魔だぞ？」

友
「……ふふ、ほら、そういうところも可愛いじゃない。ね、義妹ちゃん」

義妹
「あなたの義妹になったつもりはありませんが」

友
「あはは、そうだね」

男
「なんで二人とも目が笑って無いか」

男
「結局服見に行って、その後に映画を見に行った。今流行りのゾンビ映画だった。吐きそう」

男
「男の俺がグロッキーだったってのに、あいつら本当危ない」

～回想～

義妹
「あ、この人多分死にますね」

友
「いや、そこにある武器使えば勝てたよね今？ なんで一人犠牲にならないと無理みたいな展開になってるのかな？」

義妹
「余所見はフラグですよ。あ、死んだ」

友
「ここだけ都合よく走れるようになるなんてお約束過ぎて……前の映画は面白かったのにどうしたんだ監督……おかしいな、ネットの評判は中々だったのに……」

～回想終了～

男
「と、終始こんな感じでやばかった。けっこう経つ映画だから他に客いなくて本当良かった」

男
「なんかもう……はぁ……」

ガチャ……コンコン

男
「効果音逆じゃねぇ？」

義妹
「好きです」

男
「情緒不安定な。なんだよ、なにしに来たよ」

義妹
「よ」

男
「夜這いなんつったら二度と口利かないからな」

義妹
「夜這いです」

男
「躊躇いねぇ！ よーしもう二度と話さんから覚悟しろよお前」

脱ぎ脱ぎ

男
「お前ほんと頭おかしいんじゃないの？ ねぇ？」

義妹
「さて問題です。今この状況で私が大声で泣いて、駆けつけてきた男さんのお父さんに「お兄ちゃんが……兄妹になりたかったら服脱げって……」と言ったら、先輩はどうなるでしょう」

男
「人生が終わる」

義妹
「それを避けるにはどうすべきでしょうか」

男
「謝る。ごめんなさい」

義妹
「二度と脅しでも口利かないって言うな」

男
「お前その辺のワードに敏感すぎるだろ……」

義妹
「もう先輩に二度と遠ざけられたくないから」

男
「あ～……悪かったって、機嫌直せ。あと服着ろ」

義妹
「…………。分かれば良いんです」

テテッ……ギュッ

男
「…………甘えんじゃねぇよ」

義妹
「………………」

男
「んだよ」

義妹
「……いつになったら、好きになってくれますか？」

男
「……」

義妹
「友さんに義理立てして、ってだけなら……もういい筈ですよね？」

義妹
「私はフッたんですから」

男
「……そうなるな」

義妹
「なら……何がダメなんです？」

男
「ダメな理由いっぱいあんだろ。考えてみろよ、人の靴チョコまみれにしたり、俺の教科書を義妹写真集にしたり」

義妹
「茶化さないで」

男
「………………茶化し半分マジ半分だけどな……。……好きとか何だとか、よくわかんねーんだよ。誰かを好きになったことなんてねぇから」

義妹
「知ってます」

男
「お前の好きは多分ほんもんなんだろうよ。けど、俺はその好きに答えられるもんなんもねぇ。つーか」

男
「俺は他人も自分も大嫌いだ」

義妹
「知ってます」

男
「………………それでも付き合ってくれるお前と友には感謝もあるけどな」

義妹
「まだ……」

男
「言わんでくれ。お前のされてきたことに比べたらなまっちょろいことかも知れんが、俺にとって大事なことだったんだよ」

義妹
「…………。私だってそうでした。誰も信じられなかった。唯一信じられるのは自分とお金だけ。……それを変えてくれたのは、先輩です」

男
「その自覚はないんだけどな」

義妹
「私は変わりました。変えてもらいました。……男さんは、変えられませんか？」

男
「………………さぁな。ただ少なくとも……友は、友達だよ。お前だって、うぜぇしキチガイなところもあるけど、可愛い後輩だって思う」

義妹
「……今日はこのまま寝ます」

男
「シリアスな空気だからって認めねーぞタコ」

義妹
「今の先輩、放っておけませんから」

男
「……そんな変な顔してるかよ」

義妹
「私のせいです。ごめんなさい」

男
「その謝罪をもっとちゃんとしたところで聞きたいもんだな。……しゃーねぇ、兄妹なら一緒に寝ることもあんだろ」

義妹
「認めてませんから」

男
「はいはい……お前の策略だろうにな、まったく。……おやすみ」

義妹
「おやすみなさい。……お兄ちゃん」

ごめん爆睡してた
次もいつ来れるか分からないけど、この作品(笑)を気に入ってくれたら、待っててくれよな

それよりも義妹キチガイ過ぎるな

義妹がキチガイなのはしゃーないとして男が無能過ぎる
義妹との普段の会話録音しとけよ
そうすりゃ>>34みたいな展開も予防、無効化できるだろ
ちゃんと自衛しろよ
危機感と学習能力ゼロかよ

キチガイかわいい

ずっと待ってるぞ

援交でしてたんかね