美嘉「唯ってモバPさんとどこまでいってんの?」 (65)

モバマスSSになるよ

大槻唯(17)
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前歯がかわいい

[夕方 事務所]

唯「へ?どったの急に」

美嘉「べっつにー。ただなーんか、最近距離感がアヤシイなーと思って」

唯「えー?まー、そりゃもう、ゆいとPちゃんは仲良しだけど☆」

美嘉「いや、それはわかるけどさ?そうじゃなくて」

唯「?」

美嘉「ふっと視線が絡んだときのやりとりとか、なんかさー」

美嘉「こう、傍から見てると……妙に柔らかいって言うか、優しいっていうか?」

美嘉「ははーん、これはこの二人なんかあったなー?って感じなワケよ」

唯「あー……マジ?そんな感じ?」

美嘉「そんな感じ。それに唯、最近はいつも事務所に居座ってんじゃん?」

唯「いつも、って程かなー。そんなことないと思うけどなー」

美嘉「うっそだー。前はお仕事終わったさっさと遊びいこーぜ!みたいなノリだったっしょ」

美嘉「それが近頃ぱったりないし、現場から直帰しないで事務所戻ってるし」

美嘉「おかげでアタシはぼっちで電車乗ること増えたし?」

唯「あはは、めんごめんご☆」

美嘉「いつも『ゆいちょっと用事ある!』じゃん。用事って何よ?」

唯「んー……ナイショ☆」

美嘉「どーせPさん絡みっしょ?」

唯「えー……あー……」

唯「バレたかーっ☆」

美嘉「いや、そういうのいいから。で、いつも何してんの?」

唯「んっとねー、事務所のソファーで雑誌開いて転がって」

唯「Pちゃんがお仕事終わったらご飯連れてってもらう感じ?」

美嘉「ダウト」

唯「ホントだし!ダウトなし☆」

美嘉「大人しくいい子に待ってるタチじゃないっしょ」

美嘉「絶対ゴリゴリに絡みに行ってる」

唯「……」

唯「たはーっ!バレたかーっ☆」

美嘉「はいはい。で、実際は何してんの?」

唯「まーそこはさ、ほら、甘やかしてもらってるだけだって」

美嘉「ふーん。甘やかしてもらうって?何すんの?」

唯「おー?今日はなんかがっつくね美嘉ちゃんよー」

美嘉「だーって最近さ、唯めっちゃご機嫌じゃん?」

美嘉「アタシとつるまなくなってそんなに楽しいかー?こんにゃろ」

唯「あははっ、ごめんて☆」

美嘉「相当美味しい思いさせてもらってんでしょ!」

美嘉「どーせまたイチャイチャしてんだろ★ どーこまでやっちゃってんのよ、吐きな★」

唯「やー……ちょっとこーゆーの話すのはなー。いくら美嘉ちゃんでもなー」

美嘉「え」

唯「?」

美嘉「えっ、何、話せないようなことしてんの?」

唯「んー、話せないというかー、ナイショというかー」

美嘉「え?えっ、え、何それ、マジ?」

美嘉「あっ、ご飯いいとこ連れてってもらってるとか?」

唯「それはあんまないなー。行くときは大体その辺のフツーごはん。ファミレスとか」

美嘉「じゃあ、え、なにしてんの」

唯「えー。それ以外とかその先とか、聞かれると……ちょーっとなー」

美嘉「……は?」

美嘉「ちょ、ちょちょちょ、どゆこと?」

美嘉「待って待って、え、その先?」

唯「やー、だって、だってねー?」

美嘉「ちょっと待って、何、え!?何してんの!?」

唯「それはさ、んー、話せない系のあれこれ?」

美嘉「はぁ!?え、なにそれ!?」

唯「んー、まぁなんてゆーか?」

唯「ゆいの甘々な魅力と?アピってたのが実っちゃってさ?」

美嘉「え、ちょ、聞かせて聞かせて、何、どこまでやってんの!?」

唯「んー……いい感じのとこまで☆」

美嘉「そうじゃなくて!いつから?どうやって?あ、何か食べる?アメいる?」

唯「おーっと、ちょいちょい、怖いって怖いって。美嘉ちゃんマジでウケる☆」

唯「それにほら、こゆのはファミレスで話すのもアレだしさー」

美嘉「じゃあうち来る?来るよね?来るっしょ??」

唯「えっ、ちょ、マジで怖いって……引く……」

美嘉「こ、こちとら必死なんだってば!教えて、ちょっと、マジで教えて!」

・・・
・・

[夜 城ヶ崎家]

唯「ぶー。家で読みたい雑誌あったのにー」

美嘉「まあまあそう言うなって、とっておきのブランケット貸したげるから★」

唯「わーい……おー、もっふもふだ~♪」

美嘉「でしょー。あ、プリン食べる?」

唯「それはいーや、遅いし」

美嘉「それじゃ足揉もっか?それとも肩?アタシ上手いらしいよ☆」

唯「……え、なんかきしょ……」

美嘉「言うなし!」

唯「あはっ、マジで必死すぎっしょ」

美嘉「うっさいなー。必死でいいから、で、どこまでやってんの?」

唯「えー。こゆのあんま話したくないんだよねー」

美嘉「大丈夫、絶対言いふらしたりしないから。任せとけって★」

唯「じゃあなんで知りたいのさ?」

美嘉「え?あー、それは、その、さ?」

唯「教えてくんなきゃ話さなーい」

美嘉「……それは、ほら」

美嘉「アタシも、うちのアイツと、その、それで参考、というか」

美嘉「アタシも結構アピってるつもりだけど……結局は全然だし」

美嘉「その点、唯はそゆの上手いし、聞きやすいし」

唯「あ、そーゆーアレ?」

美嘉「……うん」

唯「なーんだ!最初っからそう言えよー☆」

美嘉「うっさいなー……アタシだって言いづらいんだから」

唯「あはは、ま、そだけどさ。そっかそっか、うん、美嘉ちゃんもそれかー」

唯「それならアレだね、埼玉ギャルズとして団結しなきゃね☆」

美嘉「で、何、どこまでやったの、いつ?どうやって?」

唯「えーっとねー、んー、まあゆいとPちゃんは結構ずっと仲良しだったしなー」

美嘉「でも何かあるような仲じゃなかったっしょ?」

唯「そうなんだよねー。PちゃんもPちゃんで、なんつーかなー」

唯「あー、ちなったんは『愛犬みたいな扱い』って言ってたな」

美嘉「ぷっ」

唯「あー!笑うなし!」

美嘉「ご、ごめん、え、なにそれウケるんだけど、愛犬?」

唯「そー……めっちゃ可愛がってくれるし甘やかしてくれるけど」

唯「抱き付いたりしてアピっても『おー、よしよし』みたいな?」

美嘉「あー、なんかわかるなーそれ」

美嘉「立場あれこれ以上に、女として見てくれないよね」

唯「そう!そーなんだよなー」

美嘉「仕事以外では結局子供扱いされんの」

唯「それなー。好きーっ!って言ってもなんか軽く流されちゃってさ」

唯「はいはい可愛いかよ~って感じのこと言われて終わっちゃうの」

美嘉「アタシもそんな感じ……で、唯はどうやったの?」

美嘉「やっぱアレ?色気出してって女の武器で勝負?」

美嘉「ガッと押し倒したり……はないかー、流石に。あはは」

唯「や、最終的にはソレだったけど」

美嘉「……」

美嘉「…………」

美嘉「………………」

美嘉「………………え?」

唯「あ、正確には引き倒した、かも?ゆいが下でPちゃんが上で」

美嘉「え!?えっ、ちょっと待って、ちょ、ちょ」

美嘉「つまりそれって、アレ?」

美嘉「……キスしちゃった☆ とかいうオチじゃないよね?」

唯「キス、うん、まあ、それもしたけど」

美嘉「あ、うん、そうだよね、そりゃ、うん」

美嘉「その……やることやっちゃった感じ?」

唯「……うん。まあ、やっちった」

美嘉「一線超えた」

唯「……超えた」

唯「って、あーもーなんだこれ!照れるなー☆」

美嘉「…………」

美嘉「……え、まじ」

美嘉「え、そこまで?ちょ、ちょちょ」

美嘉「こ、これアタシ以外の誰かに話した?」

唯「や、それは流石にないし」

美嘉「わかった、うん、アタシも絶対口外しないから」

唯「おう☆」

美嘉「だから安心して全部話して。全部。詳しく」

唯「お、おう?」

美嘉「よし。で、どうやったの?いつ?毎日事務所戻って何してたの?」

唯「え、えーっと、あーっと、や、美嘉ちゃんこえーよ」

美嘉「うん、じゃあ一個ずつね」

唯「えー、あー……や、なんか恥ずいなー……」

美嘉「うん、うん、プリン食べる?話そ?」

唯「や、プリンはいいし……てか、やっぱ話すのキツいってこれ」

美嘉「お願い!アタシもなんか進展あったら報告するから!」

唯「いやー……えー……」

美嘉「お願いっ!この通り!」

唯「マジ、もー……」

唯「しょーがないなー……」

美嘉「っしゃ★ さっすが唯★」

美嘉「で、で?どうやってそこまでいったの?」

美嘉「やっぱ、なんか急接近しちゃうハプニングがあったとか?」

唯「んー、急接近っ!って感じじゃなかったんだよね」

美嘉「じゃあ何、自然な流れで、って感じ?」

唯「てよりも、もうちょっとジワジワ仕掛けていった系?」

美嘉「え?全然唯のキャラじゃないじゃん」

唯「そーなんだけどさ?でもオトすには手段は選んでらんないし」

美嘉「……あ、うん、確かに。オトす。うん、なるほど」

美嘉「で、ジワジワって?何したのさ」

唯「一日一回、感謝のハグ☆」

美嘉「……抱きついてたの?」

唯「ま、そゆこと」

美嘉「怒られるっしょ」

唯「んー、ちゃんとキッカケあったからねー」

唯「なんか街でフリーハグ?やってる人見かけてさ」

唯「ゆいが何あれ意味わかんないって言ってたら、Pちゃんが説明してくれて」

唯「打算のないスキンシップがなんとか?って。で、そいじゃゆいたちもハグすっかー、みたいな?」

美嘉「相変わらずノリだけで生きてんなー……」

唯「最初はPちゃんも渋々でさー。ちょこちょこ怒られたなー」

美嘉「そりゃそうでしょ」

唯「『まーたハグしにきたのか』みたいな感じでさ」

美嘉「え、でもそれが上手くいったんでしょ?」

唯「うん。えっへへー」

美嘉「どうやったの?」

唯「んー、ちゃんとPちゃんの言うことは守って」

唯「ハグは一日一回、一回三秒まで!」

美嘉「なんだそれ」





唯「でも毎日してるとそれが当たり前というか、習慣になってくわけじゃん?」

美嘉「毎日……あー、それで毎日事務所に戻ってたワケ?」

唯「そゆこと!」

唯「で、慣れてきたらハグ以外にもオマケつけられるようになってきて」

美嘉「オマケ?」

唯「ハグしてる間にいろいろ話すようになったり、逆にPちゃんからハグしてくれるようになったり」

唯「そすると、ゆいが絡んでるだけじゃなくて、お互いほっこりしてくんじゃん?」

美嘉「おー……」

唯「ハグしてるときも、なんか雰囲気とか甘々な感じになってきてさ」

唯「気がついたらもう三秒ルールもなくなってたし?」

美嘉「おおー……ジワジワ系じゃん」

唯「でしょ!」

唯「そっからはハードルめっちゃ超えやすくなったなー」

美嘉「ハードルって?どんな?」

唯「長めにハグしたりー、あとは手つないだり」

美嘉「うん、うん」

唯「最後の方はゆいが横になってるとこにハグしてもらって、ちょっとエロい空気なったり」

美嘉「え、なにそれ。どゆこと?」

唯「なんかPちゃんが全然仕事終わんない日あってさ?」

美嘉「うん。うん」

唯「ゆいはソファで待ってたんだけどね」

唯「Pちゃんが仕事終わって、そういうときは待たないで帰れよーみたいなこと言うわけじゃん」

美嘉「うん」

唯「『でも今日のハグまだしてなーい』って返したら、そんなに大切なことじゃないだろ的なこと言われちゃってさ」

唯「でもゆい的には大切なことだし、Pちゃんが疲れてるときこそハグしてあげたいーって言ったら」

唯「Pちゃんったらもう真っ赤になってんの!ちょーかわいくてさー」

美嘉「いや、アンタ健気すぎっしょ……そりゃ落ちるわ」

唯「そっかな?へっへー、照れんなー☆」

美嘉「それ、本音?」

唯「へ?」

美嘉「疲れてるときこそハグしてあげたい、って」

唯「本音に決まってんじゃん☆ ゆい、Pちゃんのこと大好きだし☆」

美嘉「……アンタもいい子だなー」

美嘉「で、で?エロい空気になったって、どうなったの?」

唯「……」

美嘉「……いや、何その目」

美嘉「気になるんだって!いいじゃん!」

唯「美嘉ちゃんってば、むっつりさんだな☆」

美嘉「……ああもう、むっつりさんでもいいから!」

美嘉「で、何、何したのさ」

あんた生きてたんか!期待しかない

唯「んとね、それでPちゃんにありがとうとかごめんな的なこと言われて」

唯「ソファで横になったまま『お詫びにハグちょーだーい』ってやったら」

唯「Pちゃんがこう、上から被さる感じでハグしてくれて」

美嘉(上から)

美嘉(……被さる)

美嘉(…………)

美嘉「け、結構がっつり?」

唯「全力!ぎゅーっと☆」

美嘉(え、何それ、ヤバ……)

唯「それで『これ押し倒されてるみたーい!』って言ったら、Pちゃんめっちゃ照れちゃって」

唯「実際さ、普通にハグしてるよりもなんか意識しちゃうというか」

唯「温度とか感触とか匂いとか、超気になっちゃうし」

唯「やー……アレはヤバいくらいドキドキした☆ 心臓飛び出ちゃうかと思ったもん」

美嘉「…………」

唯「……あれ?どったの?」

美嘉「なんか……想像するだけで、うん、ヤバい」

唯「……たはは」

美嘉「てか唯もホントよくそこまで攻めんねー。アタシだったら途中でヤケになっちゃうな」

唯「そこもちょっと慣れがあったかなー」

唯「ほら、ゆいも最初は無理無理!って感じだったし」

美嘉「そうなの?」

唯「うん。ハグするだけでいっぱいいっぱい」

唯「でもなんか、徐々にもうちょっといけんじゃん?的な?」

美嘉「はー……アタシもそんくらい体張らないとかなー」

唯「そーそー☆ てか、体張ったら美嘉ちゃんのがポイント高いっしょ」

美嘉「唯のがスタイルいいじゃん」

唯「そーかもだけどさ?ゆいは普段から結構グイグイからかってたし」

唯「その辺、普段は変なことしない子がグッと攻める方が効くと思うよ?」

美嘉「うーん……結構攻めるとこは攻めてるつもりなんだけどなー」

唯「もっとあからさまに『今攻めてんだぞー、わかってるかー』みたいな空気出してみるとか」

美嘉「難しいこと言うなー」

唯「ま、その辺はさ、なんか『今じゃね?』って感じのタイミングあるって、そのうち」

唯「ゆいも最初はここまで上手くいくとは思ってなかったし、なんだかんだジワジワだったし?」

美嘉「でも最終的にはその『今じゃね?』ってタイミングで押し倒したんでしょ?」

唯「…………うん、まあ」

美嘉「そこ聞かせて、詳しく、なるべく詳しく」

唯「う……さすがに恥ずい……」

美嘉「いつ?」

唯「……先々週」

美嘉「割と最近じゃん……え、どこで?」

唯「や、えと……それがさ、ホントはちゃんとしたとこ行きたかったんだけど」

唯「もうさ、完全にそういう空気だったし、どっか別のとこでって感じじゃなくて」

美嘉「……え?え、つまりちゃんとしてないとこでしたの!?何それ、外とか!?」

唯「は?外って、え、マジでありえないし」

美嘉「…………あ、うん。そ、そだね、じゃアレ?車の中とか?」

唯「車って、それもほぼ外じゃん……」

美嘉「あ……た、確かにそうだけど」

美嘉「……え、事務所?」

唯「……」

美嘉「……え!?マジで事務所でしたの!?」

唯「……うん、その、流れで、的な?」

美嘉「……ソファ?」

唯「……うん」

美嘉「マジ!?ちょ、もう絶対あそこ座れないじゃん!!」

唯「ちゃ、ちゃんと掃除したし!」

唯「てかそんな汚してないし!志乃さんがゲロ吐いたときより全然マシだし」

美嘉「いや、掃除すんの当たり前っしょ!」

美嘉「ま、それはいーや……で、そういう空気になっちゃった、って?」

唯「う゛ー……なんかさ、こう、ちょっとイチャイチャしてて」

美嘉「そこ端折んなって!ほら、詳しく、詳しく!」

唯「……ソファでPちゃんの隣座って、仕事終わるの待ってたんだけどさ」

唯「ゆい、寝落ちしちゃって、こう、Pちゃんの肩にぐだーって」

美嘉「肩枕」

唯「そそ。それで起きたら、Pちゃんが毛布かけてくれててね」

唯「お仕事終わってたのにゆい起こさないで、逆にゆいに寄りかかってまったりしちゃってて」

唯「なんかさ、わーって、ヤバいめっちゃ幸せーって感じになっちゃってさ?」

美嘉「えー……そんなん嬉しいの?」

唯「だってさ、ドキドキさせんのは頑張ればできるじゃん」

唯「でも、隙だらけで甘えてくれんのはさ」

唯「こう……いい感じになってないとないじゃん?」

美嘉「あー……なるほどなー……」

唯「それでさ、そゆこと考えてたらめっちゃアガっちゃって」

唯「勢いでハグしたらPちゃんもぎゅーってしてくれて」

唯「でもPちゃんの顔見たかったから、ゆいから離れちゃって……そ、そしたら、さ?」

美嘉「うん」

唯「目が合って、ちょっと『あっ』みたいな感じになって」

唯「なんか……なんとなーく、そのとき、かな」

美嘉「……そのとき、って、え、何が?」

唯「その……『今じゃね』って。これって、そういう雰囲気だなーって」

美嘉「……そゆのってわかるもんなの?」

唯「わかるというか……これ拒否られないなー、完全に受け入れられてんなーって感じ」

美嘉「受け入れられて……うん、なるほど……」

美嘉「じゃ、じゃあアレ?押し倒したって、その、無理矢理ってワケじゃないんだ?」

唯「や、無理矢理ってそれ最悪っしょ」

美嘉「……フツーにした感じ?」

唯「うん、まあ。普通」

美嘉「ゴム使った?」

唯「あ、当たり前じゃん」

美嘉「あ、あはは、そりゃーね★」

唯「……や、美嘉ちゃんさ、マジであんま変なことしないほうがいーよ?」

美嘉「あ、アタシのことは今はいいから!」

美嘉「で、で!唯の話、続き!押し倒したとこ!」

唯「んー……だから、押し倒したわけじゃなくて」

美嘉「じゃ、どうしたの!」

唯「こう、Pちゃんの隣で寝転がって、『ハグちょーだい』って言ったら、さ」

唯「『寝転がっては駄目』って言うから、だから、その」

唯「『いーじゃん☆』って、手握って、その……ゆいの上に引き倒した」

美嘉「引き倒した」

唯「そ、そしたら、Pちゃんがこう、ゆっくり、ゆいに体重乗せてきて、覆い被さって」

唯「そっからえっと、なんかさ、まあ、自然な流れ?」

美嘉「キスして触って、みたいな?」

唯「そ、そ、そんな感じ!あとは説明しなくても大体わかるっしょ!」

美嘉「……個人的なイメージなんだけどさ」

唯「うん?」

美嘉「唯ってめっちゃキスすんの好きそう」

唯「…………」

美嘉「……どう?」

唯「え、何、それゆい答えんの!?」

美嘉「うん」

唯「う……ある、かも」

美嘉「でしょ」

唯「そのときも気がついたら口の周りとか、ベトベトだったし」

唯「その……してる最中も、キスしすぎでやりづらいって、Pちゃんに言われたし」

美嘉「…………え、あっ、そ、そうなんだ。へー」

唯「って、あーもー何言わせんだー!やめやめ!」

美嘉「で」

唯「うん?」

美嘉「……ど、どうだった?」

唯「何が?」

美嘉「その……最後までしたんでしょ?」

唯「ちょ、だからやめれって、マジで勘弁してよ」

美嘉「こ、これで最後だから!」

唯「……なんかね」

美嘉「……うん」

唯「ほんと、なんもわかんなかった」

美嘉「えー……」

唯「だ、だってさ、場所が場所だし」

唯「その……いざとなったらいっぱいいっぱいだったし」

唯「頭も体もなんか、どろどろでぐちゃぐちゃで」

唯「でも、なんか、ね?」

美嘉「……うん?」

唯「超、幸せだった」

美嘉「……」

唯「Pちゃんがめっちゃ近くにいて、いくらでも優しくしてくれて」

唯「この人のこと、好きになれてよかったーって、ずっと好きでいたいなーって」

唯「……思った」

美嘉「……」

美嘉「……あ゛ー!」ボフン

唯「なにさー」

美嘉「羨ましい。めっちゃ羨ましい」

唯「えへへ……」

美嘉「で、その後ってどうすることにしたの?」

唯「へ?」

美嘉「関係、いろいろと複雑じゃん。立場あるし」

唯「えっと、とりあえずもう事務所でするのはやめようってことで☆」

美嘉「当たり前」

唯「あとは、まあ……基本、今までと変わらず?」

美嘉「変わらずって?」

唯「テキトーにご飯行ったり、遊びくらいはOK、みたいな」

唯「その……それ以上はおあずけ」

砂糖吐きそう

美嘉「それ以上って、厳密にはどこまで?」

唯「……キス以上?」

美嘉「え、許容範囲広すぎっしょ……」

唯「や、要はちゃんと節度は守ってさ、変なことにならないようにってコト!」

美嘉「大丈夫なの?それ」

唯「あはは……頑張るって☆」

美嘉「はー……『楽しくなきゃダメ☆』で変なことすんなよー?」

唯「だいじょぶだって。そこはPちゃん第一でいくし☆」

唯「Pちゃんと会えなくなったら、全部台無しだもん」

唯「Pちゃんも、その辺はテキトーに甘やかしてくれると思うし。上手くやるよ☆」

美嘉「……ホント、どんだけ惚れてんのさ」

唯「えへへ」

唯「よーし!そいじゃ、次は美嘉ちゃんの番だな☆」

美嘉「え?アタシの番って?」

唯「なんかあったら報告してくれるっつったじゃん」

美嘉「え、あー、うん。するする」

唯「でもなんか作戦立てないと、なんも起こんないっしょ?」

美嘉「……え、や、アタシはそゆのはいいって」

唯「よくない!なんだっけ、来週?アメリカ行くんでしょ?」

美嘉「行くけど……でもそれは」

唯「ホテル泊まんじゃん?めっちゃチャンスっしょ!」

美嘉「い゛っ、え、あ、そ、そうだけど」

唯「じゃあさ、思い切ってさ……」


・・・
・・

[しばらく後 事務所]

唯「~♪」

唯「ね、ね、ちっひー、そろそろ美嘉ちゃんの飛行機着いてる頃?」

ちひろ「えっと……あ、そうですね。17時に成田着です」

唯「おっしゃー☆ それじゃ、早速連絡してみよーっと」

唯「えっと、『作戦どーだった?』、っと」

唯「……」

ピロン

唯「お、返事早いじゃ……ん……」


『ゴムわされた。やばあ』


唯「……」

唯「…………」



唯「?」





    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
           -=ニニニニ=-


                          /⌒ヽ   _,,-''"
                        _ ,(^ω^ ) ,-''";  ;,
                         / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
                     (.゙ー'''", ;,; ' ; ;;  ':  ,'

                   _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'  ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'     d⌒) ./| _ノ  __ノ

誰かと思えばお前だったのか…乙乙
姉verも待ってるぜ

ええやん!

毎度毎度乙です
そして美嘉に話聞いたフレちゃんがフランスに行ったわけだ

過去作plz


>『ゴムわされた。やばあ』
何かの暗号なのか…(すっとぼけ)

乙乙
相変わらず良い暴露話
しかしいつ以来だw


ヤッてしまいましたなあ…これ(生)は大変なことだと思うよ

志乃さんがゲロ吐いた

_人人 人人_ > 志乃さんがゲロ吐いた <  ̄Y^Y^Y^Y ̄

かわいそうな志乃さん

すばらしい...

美嘉姉...生っすか

渡されたのか忘れたのかどっちかが問題

この高クオリティにこのAA……久々に奴か……!


最後に美嘉がやばいって言ってるってことは……ww

>>63
そう(笑)

のど輪かと思った

乙乙
読みのがしてるかもしれないから最近の作品を教えてほしいです

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