モバ男「派遣バイトと一冬の恋」 (36)

モバ男「派遣バイトと一冬の恋」


俺はモバ男!ごく平凡な高校二年生!実は今真冬の真夜中で外にいます!どうしてってそれは……


屈強な男「オラァ!新入り!ボーっとしてないでその土さっさと運んで行け!!」

モ「これ絶対バイト選びミスったやつだわ」


バイト先にふじりながいたら絶対恋に落ちるよなって話

注:地の文 主人公モバ男はPではないモブ
  >>1の土方経験は什器搬入しか無いので違和感があるかもしれないけど流してください。
  現行で書いているのでゆっくり透投下しますが今夜中に完結させますのでお付き合いいただけたら幸いです。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480348784


数日前…

モ「なぁー今年のクリスマスイブ何する?」

友A「え?クリスマス?彼女と過ごすから俺はパス」
友B「その時期はバイト先忙しいから俺も無理だわ」
友C「ってかクリスマスに男が集まって傷を舐めあうとか高校生のクリスマスとしてとして終わってんでしょww……ホモなの?」

モ「ホモじゃないです。」

去年はみんなノリノリだったのに、急に色づきだして誘いに乗らなくなった。

モ「えっじゃあ何、俺はクリスマス一人で寂しく過ごして孤独死しろっていうの」

A「そこまでは言ってねえよ……てか家族いるじゃん別にいいだろ、クリスマスだってアメリカではそういうもんだし」

モ「うっせ!!!彼女と過ごす奴に何言われても皮肉にしか聞こえねぇよバーカ!!!」

C「そうはいってもお前以外皆彼女いるしな。Bはケーキ屋だからクリスマスは大忙しだし」

B「さすがに一番の繁忙期に穴開けるわけにはいかないしねー。」

モ「おぉ……友が冷たい……こうやって人の仲は朽ちていくんだ……」

B「そうは言うなよ。 てかお前もバイト始めたら?」

モ「んー、学校で結構いっぱいいっぱいだからなぁ」

A「いや、短期の派遣なら長期休暇だけのバイトとかいっぱいあるぞ?時給もいいし。」

モ「そう?それならお前ら遊んでくれねぇしやってみよっかな」

B「そうしろそうしろ、そんでかわいい子ひっかけて来いよ」

C「土方とかお前の好きなガチムチの男が沢山いるしなww」

モ「どうして君はそんなに俺をホモにしたがるんですかねぇ……」

モ「というわけで早速タウン〇ークを持って帰ってきたぞ、フムフム、いろんなのがあるんだなぁ……」



モ「うーん、やっぱり夜の土方が稼げるなぁ……体力づくりも含めて選んでみてもいいかもしれん」

モ「……いや、Cの言ってたことは関係ないからね?」

モ「こういうのは度胸!思い立ったが吉日!もう申し込むわ!はい決めた!!!!」

prrrprrr
モ「もしもし、求人誌見て電話をかけたのですが……モバ男です、はい…………

----

そうして今に至るってわけ。

いやね、もうキツいのなんの、モヤシってわけではないけど別段鍛えてないからすべての作業を全力でやんなきゃいけないし、先輩も厳しいしで大変。
一応日給でもらえるし今日で飛ぶかなぁ……

先輩「手ぇ止まってんぞ!!!」

モ「はいッッ!!!すんません!!!」

濃い化粧、流れる金髪と刈上げられた耳裏、ピアス。本来住む世界が違い、絶対にかかわらないであろうギャル系だが、一瞬俺は本当に天使が下りてきたと思った。


里奈「およ?君見ない顔だね!新人?」

先輩「そうだ、冬季のみだが今日からここで働く」

モ「は、はい!モバ男です!17歳です!」

里奈「モバ男?かわってんね!わりかしウケめ~」

名前でからかわれるのは好きじゃない、だけど不思議と嫌にならなかったのは、彼女の言葉に一切の嘲りがなかったからだろう。


里奈「ってか17?おないじゃん!アタシは藤本里奈!」

モ「藤本さん。よろしくお願いします!」

里奈「硬いって!おないなんだしタメでいいよ~名前も里奈でいいし」

モ「えっと……いや、先輩ですし……」

里奈「マジメだね~」

本当は気恥ずかしかっただけだけど、ケラケラと笑う彼女の前では言えなかった。

里奈「それとー、もしかしてごはん忘れちゃった系?」

モ「はい、お恥ずかしながら……」

里奈「うーん、じゃあこれ上げる!」

モ「えっ、悪いですよ」

里奈「いいっていいって。CIAOKUMAのストラップ欲しくて買ったけど、よく考えたらアタシそんな何個も食べないし!もらっとけもらっとけ!」

モ「あ、ありがとうございます!(天使か……)」

先輩「まぁ里奈チャンも初仕事の時飯持ってきてなくて俺からもらったもんな」

里奈「ちょ!先輩!それ言っちゃダメなやつ系だって~!はずいぽよ~!!」

モ(天使か……)

誤爆 一個先を出してしまいました。

先輩「おっし!モバ男休憩入っていいぞ!」
モ「オッス!!!」


モ「ふぃーーーー疲れたぁ……」

モ「クッソ、体の節々がいてぇ……明日絶対筋肉痛じゃん……」


モ「てか飯買うの忘れてた……腹減った……なんか急に天使とか降りてきて施しをくれたりしねぇかな……」



里奈「ちょりーっす!藤本里奈はいりまーす!」

モ(女の子の声、こんなとこにもいるのかよ……んんっ!?)

モ(めっちゃ可愛いじゃん……)
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濃い化粧、流れる金髪と刈上げられた耳裏、ピアス。本来住む世界が違い、絶対にかかわらないであろうギャル系だが、一瞬俺は本当に天使が下りてきたと思った。


里奈「およ?君見ない顔だね!新人?」

先輩「そうだ、冬季のみだが今日からここで働く」

モ「は、はい!モバ男です!17歳です!」

里奈「モバ男?かわってんね!わりかしウケめ~」

名前でからかわれるのは好きじゃない、だけど不思議と嫌にならなかったのは、彼女の言葉に一切の嘲りがなかったからだろう。


里奈「ってか17?おないじゃん!アタシは藤本里奈!」

モ「藤本さん。よろしくお願いします!」

里奈「硬いって!おないなんだしタメでいいよ~名前も里奈でいいし」

モ「えっと……いや、先輩ですし……」

里奈「マジメだね~」

本当は気恥ずかしかっただけだけど、ケラケラと笑う彼女の前では言えなかった。

里奈「それとー、もしかしてごはん忘れちゃった系?」

モ「はい、お恥ずかしながら……」

里奈「うーん、じゃあこれ上げる!」

モ「えっ、悪いですよ」

里奈「いいっていいって。CIAOKUMAのストラップ欲しくて買ったけど、よく考えたらアタシそんな何個も食べないし!もらっとけもらっとけ!」

モ「あ、ありがとうございます!(天使か……)」

先輩「まぁ里奈チャンも初仕事の時飯持ってきてなくて俺からもらったもんな」

里奈「ちょ!先輩!それ言っちゃダメなやつ系だって~!はずいぽよ~!!」

モ(天使か……)

モ「ウォォォォォ!!!!!」ガンガンガン

里奈「おっ!モバ君やるね~!バリバリじゃん!」

先輩「いや……さっきとあからさまに気合の入り方が違うなこれは……」

モ「オオオオォォォォッォ!!!!!」ドガガガガガガガガ





先輩「よーっし、今日はこれで終わり!」

里奈「っしゃー!おわったぽよー!」

モ「」ちーん


里奈「燃え尽きちゃってる系だね~」

先輩「俺が起こしておくわ、里奈はもう上がっていいぞ」

里奈「ういーっす!お疲れ!」

先輩「お前はいつまで寝てるんだ」

モ「はっっ!すいません!!!すぐに運びます!!」

先輩「いや、終わったって。大丈夫かよ、頭とか」

モ「まじか……いつのまにか藤本さんもいないし」

先輩「まっ、とにかくお疲れさん。初仕事どうだった?無理そうだったら辞めてもいいんだぞ?」

モ「いえ……なんていうか、達成感みたいなものがすごくて、続けてみたいです。」

先輩「そりゃぁよかった! 次のシフトはどうする?」

モ「えっと、明日はしんどいんで明後日とかなら……」

先輩「……ちなみに里奈チャンは明日と明後日シフトだ」

モ「ここは3連勤キメるしかありえないでしょ。男はしんどいを言い訳にしない」

先輩「よっし決まりな。今度は飯わすれんなよ」

モ「はいっ!!!お疲れさまです!!!」

翌日

モ「ウォォォォォ!!!!!」ドドドドドドドド

里奈「おぉ~モバ君やるね~!負けてられないぽよ~」





先輩「終わり!!!!」

モ「」マッシロ

里奈「おつかれー!」



先輩「……里奈チャンかえったぞ」

モ「……はっ!お疲れさまです」

先輩「真面目なのはいいけど、ペース配分考えないと体壊すぞ?」

モ「なんていうか……作業してる自分かっこよくて」

先輩「ふーん、 惚れた女の前だと大変だな」

モ「なっ……そういうんじゃないですよ!」

先輩「じゃあ明日のシフト明後日と入れ替えるか?」

モ「さーーって!あしたも頑張るぞーーーーーおつかれさまでーす!!」

先輩「……走っていきやがった」

翌日も死ぬ気で働いた。先輩の言葉じゃないけど藤本さんと働いてるとつい張り切ってしまう。 それで仕事終わりは燃え尽きてるからいつの間にか藤本さんは帰ってるし、いっしょに帰ったりしたいのになぁ。

モ「どう思う?」

友A「知らねぇよ、ってかお前最近連絡つかないと思ったらそんなことになってたのかよ」

B「3日くらいだけど毎日会ってたから久しぶりに感じるねぇ。」

モ「うーん、そうなんだよ、藤本さん優しいし明るいし、かっこいいのに可愛いんだよなぁ……」

B「全然聞いてないし……」

C「まとめるとモバ男はやっぱりホモだったんだな」

モ「ホモじゃねぇよどうしてそうなるんだ」

C「あのな、土方にそんなかわいい子がいるわけないだろ。大方お前は深夜テンションと寝不足でガチムチを美少女と見間違えたんだ」

B「モバ男のモはホモのモってわけ」

モ「うっせ、お前らも見たら腰ぬかしの腰砕けだかんな」

A「どんな状況だよそれ……ともかく、頑張って燃え尽きないようにして、バイト上がりにちょこっと話したら?」

モ「そうだよなぁー」

C「処女を失ったらまた連絡くれ」

モ「クッサ」

数日後

上司「バイト組、今日は帰っていいぞ。」

里奈「ぽよ?」

モ「えっ、まだ1時間くらいありますけど」

上司「作業進捗が早くてな。それに今日はクリスマスだし、お前ら若いんだから予定くらいあんだろ。早めに帰って休め。」

モ「ウッス」

里奈「んじゃーモバっち帰ろうか!」

モ「お先失礼します!」

上司「おう、気をつけて帰れよ」



里奈「モバっちと帰るのって初めてだねー、アタシいつも先帰ってるし」

モ「アハハ……いかんせん体力がなくて……」

里奈「まぁモバっち働き者だもんねー。あ、コンビニ寄って帰ろー。」

モ「俺もなんか買って帰るか」

里奈「うーん、仕事上がりのおでんサイコ~!まじこのためだけに働いてるって感じあるわー」

モ「くっそ、めっちゃうまそうじゃん、俺もおでんにすればよかった。」

里奈「お、モバっちたべたい系?食べるぽよ?」

モ「いやー箸無いしいいわ」

里奈「なに水臭いこと言ってんの~?ほらあーん」

モ「!?!?!?!?!?」



モ(なんだこれはどうなってるんだ。いや、藤本さんがあーんしてるんだがうわメッチャ可愛いなもう食べてしまおうモバ男行きますっ!)

モ「あーーん」

里奈「と見せかけてパク~!ウンマー!」

モ「は?」

えっ  ちょ は?

モ「は?」

里奈「あはははは!何その顔~?めっちゃウケる!!!」

モ「おお…もう……この世に神はいない……」

里奈「はぁーあ、笑った~。 ほら、モバっち?」

モ「なんだy……ムグ、」

里奈「一個だけね!」

モ「天使か……ってなにこれ熱!アッツ!オァア!!!」

里奈「あははははは!」

モ「ひどい目にあった。」

里奈「ごめんって、この世の終わりみたいな顔してたからつい、みたいな?」

モ「食べたいって言ったけど……あーーー今年のクリスマスは不穏な出だしだわ……予定もないし」

里奈「え?モバっちクリスマス予定ないの?」

モ「そうだよ!!予定あったらこんな夜中まで働いてないよ!」

里奈「だよねー、あ!じゃあさ!暇なんだったら遊ばない?ウチも暇なんだよね~」

モ「マ?いいの?」

里奈「別にクリスマスは恋人と過ごさないといけないなんて決まってないし大丈夫だって!過ごす恋人もいないんだし!」

モ「やったー!!!!ボッチクリスマス回避!!神は俺を見捨てなかった!」

里奈「ちょっと~大げさぽよ~」

モ(待ち合わせ時間の10分前、場所もガス灯みたいなモニュメントだし間違えてないよね、服も……たぶん大丈夫。Aからアドバイスもらったし。)

モ「うっわ、もうなんか逆に帰りたい!怖い!よし、腹壊したことにして帰るか(混乱)」

里奈「おっすー!モバっち早いねー!」(ラブリーハート覚醒前私服)

モ「ううん、%#$’●☆*!(今来たとこだよ)」

里奈「何言ってんのかマジわかんないし!おもしろ~」

モ(は??かわいすぎへん??どういうことなの??)

モ(いつもガテン系みたいな服だからギャップが……かわいい服も似合うとは思ったけどこれほどとは……)

(いつもの服はN覚醒前)

里奈「もお~!何そんなに見つめて~、流石にハズいよ?」

モ「あっ!ゴメンゴメン!なんていうか、似合ってるね、芸能人とか、アイドルみたい」

里奈「!!」

里奈「ちょっ!さすがにそれは褒めすぎだって~!」

モ「いや、ほんとに、アイドルとか似合うとおもうけど」

里奈「そんなわけないじゃん!からかってる系?もお~行くよ!」スタタ

モ「あ、藤本さんまって!」


里奈「♪♪」

里奈「どこ行くとか決めてんの~?」

モ「えっと、とりあえずお昼すぎだしどっかで軽くスイーツ食べてから、ゲーセンかな?」

里奈「いいじゃんいいじゃん!あげぽよって感じ!」



里奈「ここのケーキ結構気になってたんだよね~。ちょっと混んでるけど、美味しいらしいよ?」

モ「ほーん、そういうの詳しくないから助かる」



里奈「おっ!順番来たぽよ!」

B「いらっしゃいませーお召し上がりですか?それともお持ちかえ……」

モ「あっ……、よ、よう」

B「……お持ち帰りですか?^^」

里奈「召し上がりで~、アタシはこのリコッタチーズパンケーキとアイスティー! モバっちは?」

モ「え、えっと……イチゴのショートとアイスコーヒー……」

B「かしこまりました、こちらの番号札をお持ちになって席でお待ちください^^」



里奈「もしかしてモバっちの知り合い?」

モ「うん、藤本さん風にいうとイツメンってやつ?」

里奈「なるほどー……」

モ「……ん?どうかした?」

里奈「いや、えっと」

B「お待たせしました、リコッタチーズパンケーキとアイスティー、イチゴのショートにアイスコーヒーです」

B「ごゆっくりどうぞ」

モ「で、なんて?」

里奈「、ううん!なんでもない! うっわ!このケーキマジ美味しいね!ヤバい!」

モ(?なにか違和感があったんだけど……)



モ「まじだメッチャうまいなこれ。」

モ「ん?コップの裏に何か文字が……」

「コロス byB」

モ「……理不尽じゃね?」

所変わってゲーセン

里奈「定番どころのクレーンとかプリはやっちゃったねー。」

モバ「熊のストラップ、取れてよかった……(ゲッソリ)」


里奈「モバっちってゲーセン来て何やるの?」

モ「俺は……色々触ってるよ、格ゲーとか音ゲーとか、色々?」

里奈「ほーん、じゃあレースゲームやろうよ!」

モ「おっ、負けないぞ?」

里奈「望むところだし! そうだ!せっかくだから勝った方は、負けた方の言うこと一つ聞くとかどう?燃えるっしょ?」

モ「いいじゃないか、ケチョンケチョンにしてやる……」




里奈「イエーイ!!正義は勝つ的な~?」

モ「嘘だろ……このゲーム結構やってたのに……」

里奈「フフン、これでも免許持ってるんだからね、原付だけど」

モ「いやそれは俺も持ってるけど……」

里奈「そうなの?そんじゃこれからちょっとツーリング行かない?この時期寒いけど景色的にはちょうどそろそろいい時間っしょ?」

モ「いいね、行こうか!」

りなぽよ可愛いぽよ


モ「ふぅー、ここのトイレは広いけど汚くてかなわんな、さて藤本さん待たせてるし早くいこっと」

モ「ん?あれは……」

チャラ男「キミ可愛いね~!一人!俺と一緒に遊ばない?」

里奈「いや~そういうの興味ない系だし~」

モ「あれは、ナンパ!?どうしようこういう時どうすればいいんだ……ええっと、確かドラマとかじゃ……ええいままよ!」





チャラ「いやほんと、ちょっとだけだから、先っぽだけ!先っぽだけ!ね?いいでしょ?」

里奈「そんなチャラくないし、ナンパとかやめてよね~」

チャラ「そこをなんとか……ん?」

モ「り、里奈!ごめんよ、トイレ手間取っちゃってさー!アハハ!」

里奈「!!……モバっち!遅いよもー!どんだけ苦戦してたぽよ~」

モ「ゴメンゴメン、さ、行こうかふ…里奈。」

チャラ「チッ!彼氏同伴かよ……ってかおまえ彼氏?ありえなくない?正直イモすぎなんですけど。」

里奈「……!それは聞き捨てなんないんだけど!」

モ「いいんだよ……ほっといて、行こう?」

チャラ「おーおー?彼女に守ってもらえないとなんもできないんですかー?イモいくせに腰抜けかよダッセーーーwwww」

里奈「ちょっとあんたいい加減に」


C「おっ、そこにいるのはモバ男じゃん!!クリスマスでもゲーセンって哀しいなお……い…………」

モ(里奈と手をつないでいる)

C(里奈を見る)

C「ンホォォォォォォォ!!!!!(腰抜け)(腰砕け)」

チャラ「え、何こいつ怖」

モ「し、知らない人です……」


C「事情は理解した、ここは俺に任せろ。」

チャラ「いや、もうなんかシラけたし帰るんすけど」

C「まぁそういうな、行き場のない怒りをともにぶつけ合って肉体で語ろうではないか!なぁ!」

チャラ「えっちょ待ってキモ……触んな!触んなよ!」

C「恥ずかしがり屋さんめ!抵抗されると萌えるだろうが!!!とりあえずトイレ行こう!な!!!」

チャラ「は?トイレ行く必要がどこに、待てって!いやホント待って下さいお願いしますうわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


モ 里奈「「……」」

モ「いこうか」

里奈「……うん。」



里奈(ていうか、手……繋いだままだし……ヤバい、今顔見れないかも……)

モ「ここまで来たら大丈夫かな」

里奈「うん、ありがと……あと、その……手……」

モ「ん?……んぉぁ!ごめん!気付かなかった!!」

里奈「いや、大丈夫、心細かったし……ありがと」

モ「う、うん……(ドキッ)」

里奈「……うん!なんかこの感じ疲れるし!!切り替えていこう!モバっち行くよ!!!!」

モ「お、おう!そうだな!!夕日に向けてツーリングだ!!!」

里奈「ビバ!青春!ビバ!湘南!!」

里奈「うーん、気持ちよかった~!」

モ「海はいいよな~なんていうか、心が洗われるっていうか」

里奈「あーわかる~、アタシも凹んだ時とか悩んだ時、ここに来て沈む夕日を見るんだ~」

里奈「アタシってバカだからうまく言えないんだけど。海ってすごく広いしおっきいじゃん、何も考えずに眺めてると太陽と一緒に悩みとかそういうの包み込んでくれる気がして。」

里奈「それに、波がいいことを運んでくれそうな気がするしねっ!」ニコッ

モ「!」

その時に見た彼女の笑顔は、儚くて、純粋で、美しくて、綺麗で、まるで何かの芸術品みたいで。とても愛おしくなった、今になって、ようやく、自分はこの子が好きなんだと自覚した。

モ「あ、あのさ、藤本さん」

里奈「ん?」

モ「今日一日、楽しかった。今日でいろんな藤本さんを見れた。私服は可愛かったり、オシャレなカフェを知ってたり、勝負事が好きだったり、人のために男にだって啖呵だって切れたり、ロマンチストな一面もあったり。」

里奈「ちょっ、あの、えっ?///」

モ「藤本さんは自分のことよく卑下するけど、そんなのことない、誰にも負けない、魅力のある女の子だって」

モ「わかってなかったんだ、そして自分も今気づいた。大切な気持ちに。」

里奈「……//」

モ「出会って間もないけど、いろんな思い出をくれた、クリスマスだからなんかじゃなくて、誠心誠意伝えようと思う」

僕は君のことが

??「あれ?やっぱこの原付里奈ぽよじゃーん!!!」

モ「!?」

??「そうっしょー!ナンバーもこんな感じだったしねー!」

??「あれー?もしかしてイイカンジ的な??」


里奈「!?あっ、……クラスのめんどいタイプの不良……

不良「てか男なに?ダサくね?」

不良「わかるー!なんか今日急にオシャレしましたーみたいな?イモい!」

不良「それな~~??」

「「「ギャハハハハハハ!!!!」」」

モ「……」


不良「あ?あんだよその目は、不満でもあんのかよ、陰キャの癖に調子乗ってんじゃねーぞコラァ!!!!!」ガッ

不良「あっちゃん過激すぎ~弱い者いじめよくないって~~ww」

不良「それな~~??」

里奈「ちょっと!やめてよ!」

不良「……チッ!あんだよつまんねーな、」

里奈「えっと、ごめんね?とりあえず今日はここで解散ってことで……あとで電話入れるから」

不良「振られてんのwwwウケるwww」

不良「それな~~??」

モ「うん……、じゃぁまたね!」

里奈「うん!バイバイ!また……」

不良「バイバ~~イww」

不良「おつかれ~~ww」

不良「またな~~ww」

ザザーン ザザーン


A「それで?お前夜に急にこんなとこに呼び出してなんなの?俺すっげーいい雰囲気だったのに、今日絶対ヤれるわっておもってたのに」

A「てかおまえもデートだったんじゃないの?Bからメール来てたぞ?お前がすっげー可愛い女の子と歩いてたって。」


モ「……」

モ「あれから小一時間後、電話が来たんだ。」

里奈『もしもし?ごめんね?最後不快にさせちゃったよね……、うちの学校バカだからさ、ああいうのが多くて……』



里奈『うん、うん。わかるよ、あの時言おうとしてた言葉、伝わってる。』


里奈『アタシもね、初めて見たとき頼りないけど面白い奴だな?って思った、真面目そうだなとも思った、実際真面目に一生懸命働いてた、コロコロ表情の変わるやつだなって思った。』


里奈『なんていうか、アタシとは住む世界が違うっていうか、それでもフランクに接してくれるようになった。』


里奈『服のこと褒めてくれた、アイドルみたいって言ってくれた、ナンパに絡まれてる時にカッコよく助けてくれた、アタシのこと、よく見てくれてた』


里奈『アタシ、こんな見た目だからさ、偏見とか持たれがちで、だから、……モバ男が、私のことをしっかり見てくれて、メッチャうれしかった。』


里奈『モバ男の友達もいい人ばっかりだよね、話で聞いてたけど、みんな面白くて、個性的で、それで優しかった。』


里奈『アタシの周りの人とは大違いだなって、アタシがこの人と歩いてていいのかなって』


里奈『うん…モバ男ならそう言ってくれると思ってた、でもね?実際にアタシはモバ男を傷つけちゃった。』


里奈『アタシといると良くないことが起こるって、思い知らされた。』


里奈『……アタシも、モバ男のこと、マジで好きだよ。うん、好き。』


里奈『でも、傷つけるのが怖いから、もう会えない……』


里奈『自分勝手でごめんね……モバ男が言ってくれたこと、忘れないよ、だから、これで終わりにしよ?』


A「んで?お前はそれを言われて何も言い返さずにはいそうですかって言ったの?」

モ「……泣いてたんだ、あの子」

A「……。」

モ「藤本さんは強い子だよ、心も体も」

モ「それでも、泣いてた、泣かせてしまった。俺が弱いから。」

モ「それに、いいんだ、気持ちは伝えたし、やることは全部……やったから……」

A「……お前も泣いてんじゃねーか」

モ「うっ……ぐぅ……うぁああああああああ!!!!!」






それから ちょっとだけ働いて、年を越して、またちょっとだけ働いた。

彼女と二度と会うことがなかった、会うようにシフト調整できるんだし逆もできるんだろう。

そうして俺の冬休みは終わって。淡い恋は散っていった。


それから数か月経って、彼女がアイドルとしてデビューしたことを知った。

テレビの中でで輝く笑顔は、あの時見た笑顔によく似てて、ようやく自分の魅力に気づけたのかなと思うと、うれしいような、心が締め付けられるような気持になり、そっとテレビの電源を落とすのだった。


おわり

お疲れさまでした。 ふじりなは追い込まれたり焦ったりすると素が出ちゃうとかわいいなあとおもいます。

CD出んかな。

P「すみません、少々時間はよろしいですか?」

里奈「へ、アタシ?」

P「はい、アイドルに興味はありませんか?」(名刺

里奈「ええ~超受ける!何言ってんの~!」


里奈「つーか、マジなん?」

P「はい」

里奈「でもあたし、バカだけどそんなチャラくないし!」

P[信じてもらえないかもしれませんが、あなたはシンデレラになれると。確信しています」

里奈「そっかー……」

P「……。」

里奈「……んーやってあげてもいいけど?」

P「本当ですか!」

里奈「うん!」


里奈「前、アイドル似合うって言ってくれた人がいたしね!」

こんどこそおわり
HTML化して寝ます。

短い過去作:モバP「衣装作りが大好きで努力家な彼女」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478182174/)

優秀な>>1なら服装の画像くらい貼っているだろうな

ふじりなもモブも可愛かった

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