溜まりきった休暇を消化している間に、随分と早い初雪が訪れました
ここのところ続いてる異常気象に大地震。まるで世紀末のようですが、私は今日から何食わぬ顔でお仕事を再開します
「今年の秋は随分短かったなあ…」
異常気象なんて言うけど、結局言うことは去年と変わりませんね
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極寒の廊下を抜けて、ようやくオフィスへのドアが見えます
ようやく、と言ってもほんの僅かの時間です。突き刺すような冷気の中だと廊下って随分長く感じるんですよね
………………。
それにしても入り口ってこんなドアだったかな?
今目の前にあるのは、簡単な磨りガラスのはめ込まれた木製のドア。もっと地味な鉄製のドアだったような気がするんですが……
記憶違いか、それともオフィスの場所自体間違えたのか
あまりにも久しぶりの休暇だったからボケちゃったんでしょうか?
再度確認。やはり場所は間違っていません
ドアに飾ってあるプレートには「OFFICE」と「OPEN」の文字。こんなプレートも記憶にありませんが、どうやら事務所に類するものであることは間違いなさそうです
ちょっとした改装かもしれません。私は一か八か入ってみることにしました
志保「いらっしゃいませー♪」
「あ…間違えました」
開けかけた扉を思わず閉めてしまいました。なんか今ウェイターさんがいませんでした?
一呼吸おいて、もう一度ドアを開いてみます
志保「いらっしゃいませ!」
「え、えっと…一人、です?」
どう見てもファミレスです。とってもスタイルの良いウェイターさんが一人
モバP「おー、おはようございます」
奥のテーブルにパソコンと書類を広げているサラリーマンが一人
智香「~♪」パタパタ
向かい合って座る女の子。スポーツバッグが置いてあるから、部活終わりの学生さんかな?
泰葉「……」パラ・・・
別の席にはノートを広げる女の子。こちらは勉強中といった感じ
比奈「」クタァ・・・
それと、突っ伏したまま動かない……漫画家さん?
「いや、なんですかコレ」
ええ、本当は分かっていますとも。ここはたしかに私の勤める芸能事務所です
あのサラリーマンは同僚のプロデューサーさんだし、テーブルの女の子達もウェイターさんも、よく見知ったウチのアイドルです
ただ……
「何なんですかコレ!?」
P「何って…改装したんですよ。ちひろさんがいない間に」
「はぁ!!?」
何を言っているんでしょうこの人。私に一言も相談無く?
P「安心してください。上には話通してありますし、全部私物か手製の品なので金かけてません」
「あ、そういうことならいいか……じゃなくて!」
はぁ…この人常識がいくらか欠けてるんだった……
P「それと、ちひろさんのデスクそこなんで」
とっとと話を切り上げたいと言わんばかりにプロデューサーさんが指さしたのは入り口横のデスクです
「思いっきり『お会計』って書いてんじゃねえか」
P「大体あってるでしょう?」
「誰がレジだ」
黙って頭を抱えるしかないのかもしれません
比奈「っっっ!」ガタッ
突然体を跳ねさせて比奈ちゃんが目を覚まします
比奈「っあー…寝てた。ココ居心地良すぎるっスねー…」
P「おう、時間バッチリ。今から支度したら丁度良い時間にスタジオ入れるぞ」
比奈「うへぇ……起き抜けに仕事の話っスか」
泰葉「とりあえず顔洗った方がいいですよ?」
比奈「はーい……」
あ、仕事自体はごく普通にこなしてるんですね……そりゃそうか
一旦終わらせて後日仕切り直すことにします
なんでこんな不慣れな書き方に挑戦してしまったんだろう…
乙です
待ってるよ
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