小松伊吹「Crazy Beat Goes On!!!!」 (56)

※小松伊吹主演のSSです。
※モバPは添えるだけ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479393441

伊吹「おはよーございまーす。お、みんないるねー、何してんの?」

聖來「あ、伊吹ちゃんおはよう。待ってたよ!」

奏「あら、遅かったじゃない。何って大会の打ち合わせに決まってるじゃない」

伊吹「大会?何の?」

忍「あれ?伊吹ちゃん聞いてないんですか…?」

奏「…もう、プロデューサーさんったら」

伊吹「え?なに?どういうこと?」


P「ウィーッス、おっみんないるな」

聖來「あっ!こらっ、プロデューサーさん!伊吹ちゃんに大会の件伝えてないでしょ!」

P「え?うそマジで?」

伊吹「えっなに?大会ってなんなの?」

P「あーすまん、実はな…この四人でダンスの大会に出てもらうんだ」

伊吹「へ…?ええっ!?」

P「ちなみにコレな」ペラッ

伊吹「ぇ…日本ダンスデライトって超デカイ大会じゃん!!?」

聖來「そういう事だから、よろしくね♪」

伊吹「何ソレッ!?そんな大事なこと何で黙ってたの!?」

P「いや、すまん…伝達ミスだ」

奏「やれやれ…ね。でも、決定なんでしょう?」

P「まあ、そういうこった」

伊吹「えー!?うそうそ!?」

P「嘘じゃないよ。おほん、という訳でだ、みんなに要求するのは一点のみ、この大会で決勝まで残ってくれ」

忍「あの、「優勝して来い!」とかじゃ無いんですか…?」

P「ん?まぁ出来たらそれに越した事は無いけど、プロアマ関係無しの日本一を決めるデカイ大会だからな。そこまで高望みはしないさ」

奏「ふぅん…優勝せずとも決勝まで行けば名前は広まるからオッケー…って事かしら?」

P「さすが察しがいいな。そういう事だ」

奏「いやらしいわね」

P「大人だからな」

伊吹「……何ソレ…」

聖來「伊吹ちゃんもしかして…イヤ…?」

伊吹「イヤ?………………………そんなわけ無いじゃん!!!ダンデラだよ!?ダンデラ!!!やる!アタシ絶対優勝するんだから!!」

忍「あははっ、さすが伊吹ちゃんだね!」

聖來「そう来なくっちゃ♪よろしくねっ」

伊吹「よろしく☆奏もよろしくね!」

奏「ええ、足を引っ張らないように頑張るわ」

P「よかったよかった。そしたら今後のスケジュールなんだけど…」

忍「あの…すいません」

伊吹「??…どしたの?忍ちん」

忍「あ、いやその…大会に出るのは分かったんですけど…伊吹ちゃんや聖來さんはダンス経験者だし、奏ちゃんも上手だし…なんでそこにアタシが…」

P「ああ、それはなバランスだよ」

忍「バランス?」

P「そ、キレイなお姉さん系の聖來に元気印の伊吹、クールビューティーな奏だろ?この三人だけでも良かったけど、身長とかキャライメージのバランスとか見てもう一人欲しくてな」

忍「つまり………セクシー担当ですか?」

P「………はい、じゃあスケジュール伝えるぞー」

忍「なっ!?うそうそ!冗談ですよっ!」

奏「うふふっ、じゃあ高校生二人でセクシー担当しましょうか?忍」

聖來「おっと、ここに大人のお姉さんがいるのに、セクシーは名乗らせないよっ」

伊吹「えー、みんながセクシーで行くならアタシはワイルドかな!ちょうど今エアートラックスって技の練習してて…」

P「あ、そうだ伊吹」

伊吹「え?なに?」

P「ブレイクダンス禁止な?」

伊吹「ええ!?何ソレ!?」

P「特に危険度の高い技はダメだ。怪我したら大会に影響が出るし、そもそもアイドル活動も平行していくんだから青アザ作る訳にもいかんしな」

伊吹「えーっ!」

奏「仕方ないわよ。伊吹ちゃんってば危なっかしいもの」

伊吹「うっ!?」

聖來「大丈夫、伊吹ちゃん立ち踊りも凄く上手じゃない」

忍「そうだよ、むしろアタシが足を引っ張らないようにしなきゃ…」

伊吹「うぅ…分かったよ………でもチーム名って何なの?」

聖來「え?」

奏「そう言えば…決めて無かったわね」

P「おいおい決めようかと思ってたが、今決めれるなら決めてもいいぞ」

忍「チーム名ですか?うーん…4人…カルテット…スクエア」

伊吹「忍ちん帰ってるぞー」

聖來「この4人の共通項って無いしね…」

奏「そうね…」

伊吹「イブ・セインツ」

奏「私と忍が消えたのだけど」

聖來「アイドルワイルド」

奏「イメージとは…違うかな」

P「よにんでできるもん」

奏「ちょっと黙っててくれないかしら」

忍「ちょっと英単語帳みよう…」

伊吹「難しいな~…」

聖來「いざ決めるとなるとねぇ…」

奏「…ルージュってどうかしら?」

聖來「え?口紅?」

奏「ええ、口紅でもあるけど、本来の意味は確かフランス語で『赤』」

伊吹「へぇ~、でもソレこの四人って言うより奏っぽいような…」

奏「そんなこと無いわ、赤。リンゴみたいに真っ赤な赤ですもの」

忍「え?もしかして私の事意識してくれてる?」

奏「ふふっ♪」

聖來「でもそしたらアタシと伊吹ちゃん要素欲しいよね?」

伊吹「うーん…ダンス…ストリート…ストリート・ルージュ」

奏「悪くないけれど…語感がいまいちかしら」

忍「ストリート……あ、あった。語源はラテン語で舗装を意味する『strata』らしいですよ」

聖來「ストラータ・ルージュ…いいじゃない!それにしましょ!」

伊吹「うん!それで決定!でいいよね?」

奏「私はいいわよ」

忍「アタシも賛成!」


伊吹「よぉーっし、それじゃあダンスデライト優勝目指して!ストラータ・ルージュ…ファイトー!」


一同「おーっ!!」







~数ヵ月後・二次予選会場~



伊吹「みんなお疲れ!一次予選は動画選考だったからアレだったけど、やっぱり人前で踊るのって楽しいね!」

聖來「お疲れ様ー!練習以上の出来だったんじゃない?」

奏「そうね、誰かさんはテンポ走ってたような気がするけど」

忍「え?ホントに?」

奏「忍じゃないわ、ね?伊吹ちゃん?」

伊吹「うぐっ…仕方ないじゃん!本番でアドレナリン出ちゃってんだからさ!」

聖來「あっ、もう結果でるみたいだよ!」

司会「えーそれではこれより予選通過のチームを読み上げます。呼ばれたチームは来月行われる最終選考に出場となります。順不同で行きます8番『リル・ターボ』…10番『マイルドスタイル』…………16番『ストラータ・ルージュ』」

忍「やった!」

伊吹「よしっ!!」

聖來「やったね♪」

奏「ええ」


司会「それでは今呼ばれたチームの代表者はステージ前に集合してくださーい!」


伊吹「あ、アタシ行ってくるね!」

聖來「はーい、ちゃんと話聞いてきなよ!」

伊吹「大丈夫だよっ!」



ドンッ



伊吹「きゃっ!ゴメンなさい!」

???「おっと、ゴメ……あれ…もしかして伊吹、小松伊吹か?」

伊吹「え…?」

奏「そろそろ終わったかしら?」

聖來「そうね…あ、来た来た」

忍「伊吹ちゃーん、こっちこっち…ってアレ?」



伊吹「えー?そうなんですか?えへへっ嬉しいな☆」

???「マジマジ、だって最後に会ったの超前じゃん。いきなり大人っぽくなり過ぎだよ」



聖來「ねぇ…伊吹ちゃんの隣の男の人だれ?知り合い?」

奏「さあ…少なくとも私は知らないわ…」

忍「背が高くて細マッチョの…ナンパ男?」



伊吹「あ!みんなー!」



忍「き…来ましたよ…!?」

伊吹「お待たせっ!あっ、紹介するね、おほん…私の地元の先輩。ダンスもスケボーもこの人に教わったの!」

先輩「はじめまして、うちの伊吹がお世話になってます」

聖來「はぁ…はじめまして」
奏「どうも」
忍「は…はじめまして…」

伊吹「もーっ、やめてくださいよー!これでもアタシ、リーダーなんですから♪」

先輩「お前が勝手に名乗ってるだけじゃねえの?みんな大丈夫?こんなリーダーで?」

伊吹「あ!?ひっどーい!大丈夫だよね?みんな」

聖來「最年長はアタシだけど、伊吹ちゃんの方がぐいぐい引っ張ってくれるから頼りにしてますよ!」

忍「アタシも伊吹ちゃんにいっぱい教わってますから」

先輩「へーっ、あの伊吹がねぇ…俺と一緒にいた時なんて常時ロボットダンスだったのに」

伊吹「ちょっと!そんな事無かったですって!」

先輩「こーんな風に…」ギクシャク

伊吹「止めてくださいって!ウソ教えないでっ!」


聖來「ホントですか?あははっ」
忍「くすくす」





先輩「じゃ、俺みんなのとこ戻るな。それじゃ皆さん最終予選じゃ負けませんから!『Hyper Works』をヨロシク!」


聖來「アタシ達も負けませんよ!」

忍「またお会いしましょー!」

伊吹「せんぱーい!またねー!」





伊吹「…また……へへっ……」ヒラヒラ


奏「…」








~レッスンルーム~


伊吹「…」ポケー

聖來「伊吹ちゃん」

伊吹「…」ポケー

聖來「伊吹ちゃん!」

伊吹「はわっ!?びっくりしたあ…」

聖來「もうっ、練習始めるよ?」

忍「伊吹ちゃん、こないだから時々ぼーっとしてない?燃え尽き症候群は早いよ?」

伊吹「大丈夫大丈夫!そんなんじゃ無いから!早く始めるよっ!」

奏「…」




ベテトレ「小松!遅れてるぞ!カウントをよく聞け!」

伊吹「はいっ!」

聖來「伊吹ちゃん、やっぱ変だよね?」

奏「…ええ」

忍「最終予選…大丈夫かな?」

~最終予選当日~



司会「それでは!日本ダンスデライト最終予選をはじめます!!この中から決勝に進めるのは10組のみです!皆さん練習の成果を遺憾なく発揮してください!それではエントリーナンバー1番のチームは準備を始めてくださーい!」

忍「ストラータ・ルージュは…ちょうど真ん中辺りだね」

聖來「時間はまだあるし、みんなストレッチとアップは入念にね」

伊吹「そうだね、それじゃ奏一緒にやろうか」

奏「そうね」



先輩「伊吹っ!」



伊吹「あっセンパーイ!お疲れ様です!」

先輩「おう!がんばれよ!」

伊吹「ハイ♪頑張ります!!………よぉし!奏っ、頑張ってストレッチしよ!」

奏「頑張るのはそっちじゃないわよ、伊吹ちゃん」

スタッフ「次、ストラータ・ルージュさん!準備いいですか!?」

伊吹「はーい♪」

聖來「よしっ、みんなバッチリ決めてこ!」

忍「はい!」

奏「伊吹ちゃん」

伊吹「何?奏」

奏「熱くならず落ち着いて…ね?」

伊吹「???…何言ってんの!今熱くならずにいつなるのさ!」

奏「…そうね」

伊吹「ほら、みんな肩組んで!ストラータ・ルージュ…ファイ!」


一同「おーっ!!」

~♪


伊吹「(1.2.1.2…よしっ、ここで…ターンして…)」

伊吹「(…チラッ)」


先輩「…」


伊吹「…」




ドンッ


忍「!?」
伊吹「っ!?」


伊吹「(しまった!?立て直さなきゃ…1.2.1.2…)」

聖來「(伊吹ちゃん走り過ぎっ…!)」

忍「(わわっ…どうしよ…と、とりあえず続けなきゃ!)」

奏「(やっぱり…)」







ワーッパチパチパチ






伊吹「…」

奏「…」

聖來「…みんな!お疲れ様!」

忍「…ご、ごめんなさい!アタシ、伊吹ちゃんとぶつかっちゃって…」

伊吹「!?……違うのっ、アレは…」

奏「アレは伊吹ちゃんが寄りすぎ。リハより半歩以上忍に寄ってたもの」

伊吹「っ…!」

聖來「…とにかくっ!終わったことを悔いてもしょうがないよ!結果を待とう?結果が出るまではわかんないよっ!」

伊吹「……ごめんなさい…」

奏「…」

忍「…」






司会「それでは!結果発表です!」

伊吹「…」
奏「…」
忍「…」
聖來「大丈夫…大丈夫…」



司会「…『E2K』!!」


忍「…お願い…お願い…」


司会「……続いて『こまりおん』!」

司会「…『No Name』!」



聖來「…大丈夫…大丈夫」


司会「…『Hyper Works』!」



伊吹「!」

先輩「っしゃあああ!!」

伊吹「(お願いっ…呼ばれて…!)」








司会「えー…次が最後のチームになります…ラスト!決勝に進むのは…」


聖來「…」
忍「…」
奏「…」

伊吹「っ…」

司会「…………『ストラータ・ルージュ』!!」



聖來「…やったー!!」
忍「やった!やった!良かったー…!」
奏「ふぅ…おめでとう!みんな」


伊吹「…………」


奏「伊吹ちゃん?」


伊吹「……」ポロポロ

聖來「え!?い…伊吹ちゃん!?」

忍「なっ、何で泣いてるの!?」

伊吹「ごめん…アタシ……そのっ…ごめん…」

聖來「ほらっ!決勝進出だよ!大丈夫っ泣かないで!」

忍「そ、そうだよ…落ちたわけじゃないからっ…!」

伊吹「でも…でも…」グスッ

奏「もう、しっかりしてよ。ほらみんな見てるわよ」

伊吹「うぅ……ぐすっ…」







司会「それでは皆さん3ヵ月後の決勝でお会いしましょう!」















奏「…忍」

忍「あっ…奏ちゃん」

奏「伊吹ちゃんは?」

忍「今控え室で聖來さんが落ち着かせてます…でも…」

奏「そう…」

忍「…あの時、アタシが上手く避けていれば…」

奏「さっきも言ったでしょ、あれは伊吹ちゃんのせい。忍のせいじゃないわ」

忍「でも…」



ワイワイ
ガヤガヤ



「あ、ホラ、アイドルの…」ヒソヒソ
「ホントだ、確か決勝出るチームだよね?」ヒソヒソ
「ミスっても決勝いけるんだねー」クスクス
「あれ、絶対ズルでしょ。コネだよコネ」

忍「なっ…!?」

奏「相手にしなくていいわよ、忍」

忍「でもっ…!」

奏「私たちが決勝に出れたのは実力よ、それを決勝で証明すればいいだけでしょ?」

忍「う…うん…」



???「奏ちゃんと忍ちゃんだよね?ちょっといい?」



忍「え?」
奏「…はい?」





~数週間後・レッスンルーム~



聖來「ワン、エン、ツー、エン、スリー、エン……ストップストップ!もうっ、伊吹ちゃんカウントがルーズ過ぎ!」

伊吹「その辺はグルーヴだよ!聖來さんがカッチリ過ぎ!」

聖來「ここはルーティンなんだから合わせないと!」

伊吹「でもっ…」

忍「ふっ二人ともケンカしちゃダメだよ!」

奏「はぁ…今日はこの辺にしましょ」

伊吹「なっ!?決勝まで時間が無いんだよ!?」

奏「だからこそよ、私たちに必要なのは練習以上にクールダウンすること。特に貴女のね」

伊吹「…どういう意味?」

奏「さあ…?どういう意味かしら」

聖來「…奏ちゃんの言う通りね、今日は止めにしましょ」

伊吹「聖來さん!」

聖來「次の合わせは3日後だから、それまでみんな個人練習ね」

忍「は…はい」

奏「お先に」

伊吹「奏!」


聖來「それじゃあ…三日後に」
忍「お、お先に~…」
奏「…」バタン



伊吹「………」


伊吹「なんなのよ!もうっ!!」

~女子寮~



伊吹「…」


伊吹「…あーもう!何でこうなるのよ!」ボフン


伊吹「………でも…アタシのせいだよね…」




ピンポーン



伊吹「?はーい、誰?」

奏「私よ、奏」

伊吹「奏!?」

奏「入ってもいい?」

伊吹「う、うん…どうぞ…」

奏「お邪魔します」

伊吹「なに…?何か用?」

奏「あら、冷たいわね。用がないと親友のお部屋にも上がれないのかしら?」

伊吹「…」

奏「映画、観ようと思って…ね」

伊吹「……え?」

奏「伊吹ちゃんが薦めてくれたあっま~いヤツ。ダメ?」

『どうしたの…?急に呼ぶからびっくりした…』



伊吹「…」

奏「…」


『先輩!私…先輩の事が…』



伊吹「…」

奏「…」

伊吹「…」

奏「…」

伊吹「………」

奏「…………えいっ」ブニッ

伊吹「ひゃ!?急にわき腹突かないでよ!」

奏「らしくないじゃない?いつもは顔真っ赤にして観てるのに」

伊吹「うっ、うるさい!一回見てるんだからこんなもんでしょ!」

奏「あら、ちょっと赤くなったかしら?」ツンツン

伊吹「頬っぺた突かない!そういう奏だって耳真っ赤じゃない!」

奏「?!…な…なんの事かしら」

伊吹「ごまかしたってお姉さんにはお見通しなんだからね!」ギュッ

奏「きゃ!?耳を掴むなんて…お返し!」

伊吹「ふぎゅっ!?かなへぇ!へぇはなひなはい!」

奏「いーやーよっ♪ふふっ!」

伊吹「うぬぬぬ…」

奏「この顔、あの先輩にも見せてあげたいわね」

伊吹「!!!???…せ、先輩は関係ないでしょ!」

奏「そうね、昔の男なんて関係ないわよね」

伊吹「あ!アタシと先輩はそんなのじゃ…!」

奏「じゃあ、片思い?」

伊吹「奏!」

奏「違うの?」

伊吹「…………………そうよ…悪い?」

奏「悪いわね」

伊吹「何でよ!?」

奏「それ…言っていいの?」

伊吹「……ごめん」

奏「ずっと好きなの?」

伊吹「ううん、もう忘れた恋……だった。先輩が地元を離れてからはね、忘れてたの」

奏「…」

伊吹「忘れるようにしてた、が正しいか……それがこっち来て、まさかあんな形で会うなんて…」

奏「…で、また燃え上がっちゃったと」

伊吹「だって…!だって先輩久しぶりにあったら凄く大人になってるし!昔よりカッコ良くなってるんだもん…色々思い出しちゃって……アタシ…最低だよ…そんな事でみんなに迷惑かけて…」

奏「そう…」

伊吹「だからアタシ…」

奏「…」

伊吹「…」

奏「………結婚してるわよ、彼」

伊吹「え…ええ!?ウソだよ!そんな事一言も…」

奏「私見たのよ、彼が指輪をして女の人と話してるところ…」

伊吹「でも…指輪なんてしてなかった…」

奏「大事な結婚指輪ですもの、踊る時は外すでしょ?」

伊吹「………」

奏「…失恋。おめでとう」

伊吹「…奏、性格悪くない?」

奏「あら、ありがと」

伊吹「褒めてないし………」

奏「…で、どうするの?」

伊吹「………あー!もう!そんな事で悩んでたなんて!」ガバッ

奏「どうしたの?急に立ち上がって」

伊吹「踊ってくる!こんなモヤモヤなままで映画なんて観れないよ!」

奏「じゃあ私はここで待ってるわね、結末が気になるもの」

伊吹「え?…まあいいけど」

奏「でも一人で恋愛映画みるのも寂しいわね……そうだ、女子寮の前に忍がいるはずだから呼んできてくれない?」

伊吹「え?」

奏「誰かさんと違って一人で観れないの、お願い」

伊吹「う…うん」

奏「それと、踊るならあそこの河川敷がおススメよ」

伊吹「え?」

奏「行ってみればわかるわ…」

~女子寮前~



忍「…ワン、エン、ツー、エン…」

伊吹「忍」

忍「うわっ!?ビックリしたー…伊吹ちゃんかぁ…」

伊吹「ごめんごめん…練習?」

忍「え?…うん、アタシは聖來さんや伊吹ちゃんみたいにダンスが上手いわけでも、奏ちゃんみたいに雰囲気がある訳でもないから…足を引っ張りたくないの!」

伊吹「その…こないだは…」

忍「あっ、ホラ見て見て!伊吹ちゃんに教えてもらったロックダンスできるようになったよ!」



シュッシュッシュシュッシュパッ



忍「どう?」

伊吹「忍…」

忍「ダンスって楽しいね♪練習すればするだけ上達するし、汗かくのは気持ちいいし!アタシの中ではアイドルってダンスよりも歌!って感じだったんだけど、最近ダンスが楽しいの!」

伊吹「……うん…そうだね♪」

忍「へへっ、また教えて下さいね♪伊吹センパイ☆」

伊吹「やめてよ、もうっ!それに、ロックはビシッとフリーズするのが肝なのに、忍ちん流れすぎ!」

忍「え?ウソだ~!」

伊吹「あははっ!…あ、そうだ。アタシの部屋で奏が呼んでるよ」

忍「奏ちゃんが?」

伊吹「そっ、じゃあアタシも踊ってくるよ。バイバイ☆」

忍「うん!またね!」

~伊吹の部屋~


忍「おじゃましまーす…」

奏「あら、いらっしゃい。どうぞ上がって」

忍「奏ちゃんまるで家主だね…」



『そんな…先輩が…そんな人だったなんて…』



忍「…」

奏「…」

忍「……あの事、伊吹ちゃんには言ったの?」

奏「あの事って?」

忍「たから…ほら…あの時の…」

奏「ああ、私と忍が伊吹の先輩にナンパされた話?」

忍「そんなっ!…あけすけに言わなくても…」

奏「言ってないわよ。結婚してるなんて嘘までついちゃった」

忍「どうして?」

奏「だって、『アナタの初恋の男性は現役女子高生にしか興味が無い変態です』だなんて言える?」

忍「…言えないねえ」

奏「でしょう?だからそれでいいのよ……初恋くらい、大事にしたいじゃない」

忍「お?奏ちゃんも初恋に苦い思い出が…?」

奏「残念だけ、ど無いわよ。まだ…ね」

忍「ふーん…」

~河川敷~


伊吹「さて、と」


伊吹「奏がおススメって言うから来たけど…」


~♪



伊吹「あれ?この音…」



ダンサーA「イエーッ!セイラさんマジパネェっすね!」

ダンサーB「Foo!Foo!」

聖來「へへっ、まだまだ!これからだよ!」


伊吹「せっ…聖來さん!?」

聖來「あら?やっほー!伊吹ちゃん!」

伊吹「やっほーじゃないよ…どうしてこんなところで…」

聖來「どうしてって…ストリートダンサーなら、音楽が鳴るとこ全部ダンスフロアでしょ?♪」

伊吹「いや…うん、分かるけど…」

聖來「それよりさ、伊吹ちゃん。勝負しよ」

伊吹「…え?」

聖來「ダンスでさ♪」

伊吹「ええええ!?」



イエエエエエ!!
イイゾイイゾー!



伊吹「ちょっ、ちょっと!?」

聖來「ルールは簡単、ストリートルールだよ!」

伊吹「…………負けないからね!」

聖來「そう来なくっちゃ!」

聖來「っ!」シュパッ


伊吹「(さすが聖來さん、動きが綺麗だね…それなら!)」


伊吹「よっ!……ふん!」


聖來「(ふふっ、伊吹ちゃん凄いね。でもそれなら)」


聖來「~♪…ええい!」

伊吹「うそっ!?聖來さんがウインドミル!?」

聖來「どうだ!♪」

伊吹「くっそ~……こうなったら…」


伊吹「見ててよねっ…よっ、やっ…ええい!!」グルンッ

聖來「伊吹ちゃん!あぶなっ!」


ドサッ


伊吹「きゃうっ!」

聖來「伊吹ちゃん大丈夫!?」

伊吹「いたたた…大丈夫、やっぱりエアートラックス難しいな……へへへ…でもビックリしたあ…あの聖來さんがウィンドミルするなんて…」

聖來「えっへっへ~♪まだ練習中だけどね」

伊吹「なんでまた急に?」

聖來「え…?んんーっとね、伊吹ちゃんの事、もっと知ろうかなって」

伊吹「アタシのこと?」

聖來「そう、アタシと伊吹ちゃんって同じストリートダンサーだけど、やってるジャンルもスタイルも違うじゃない?だからどうしてもこないだみたいな相違が出て来ちゃうでしょ…?だからアタシが伊吹ちゃんがどんなダンスをして何を見て来たのか感じてみようって思ったの」

伊吹「聖來さん…」

聖來「ふふっ、今度はばっちり合わせられるかな?ルーティン♪」

伊吹「……………うん!もちろんだよ!」

聖來「よし!じゃあこのまま練習しちゃおっか!」

伊吹「もっちろん!息を合わせてね!」

~日本ダンスデライト決勝~


司会「始まりました!日本ダンスデライト決勝戦!司会は私、タケイヨシオが勤めさせていただきます!それでは先ずね審査員をご紹介しましょう!」

司会「日本ストリートダンスの父SEIJIさんに、RINOさん、あっSUMさんもいらっしゃいますね~そして6名のプロダンサーに加え今回のゲスト審査員は~…この方!」



ヘレン「グッモーニンエヴリワン!ヘレンよ、名乗るまでもないのだけれど」



司会「えー…えーっと…どうして今日はこちらに?」

ヘレン「ふんっ、愚問ね。私が世界レベル…いや私のレベルが世界だからよ!」

司会「はぁ…えっ、なになに…あ、本国の方でダンサーをやってらしたんですねぇなるほど~」

ヘレン「ふふふ、話すと長くなるわ…あれはわた(ry

司会「さあ、それでは早速行ってみましょう!参加チームはこちらの皆さんでーす!」





ワーワー

キャーキャー



司会「…それでは続いて、現役アイドルだけで構成された4人組!キュートなルックス、クールなポージング、パッション溢れるダンスで魅せるエントリナンバー4番『ストラータ・ルージュ』!!」



ワアアアアア!!

司会「リーダーの伊吹ちゃん、意気込みは?」

伊吹「意気込み?そんなの無いよ!ただ、今をいっぱい楽しむだけ☆」

司会「おおー、爽やかな一言いただきました~。それでは次へ行ってみましょう!次は優勝候補筆頭のこのチーム、ヒップホップをベースにポップ・ロック・ブレイクを融合させたワイルドなチーム『Hyper Works』!!!」


ワアアアアア!
キャアアアアア!



司会「いや、こちらもまた凄い人気ですねぇ!優勝への意気込みは?」

先輩「ただ練習通りに精一杯やるだけです」

司会「いやいや~謙虚ですね~謙虚ですけど侮れませんよ~もう目がギラッギラしてますからね、それではお次は…」



伊吹「先輩」ボソッ

先輩「?…なんだ?」

伊吹「アタシ…負けませんから!」ニカッ

先輩「…おもしろい、やってやろうじゃん!」


~ステージ袖~


忍「うわー…遂に来ちゃった…」

奏「大丈夫?忍ってばガチガチよ?」

聖來「はい、忍ちゃん吸って~吐いて~…よしっ♪」

伊吹「…」

奏「…あら、こっちもガチガチ?」

伊吹「え?あははっ、むしろごきげんだよっ♪最高の仲間と最高の舞台、胸がドキドキしてる!」

奏「ふふふっ、なら良かった」


スタッフ「ストラータ・ルージュさん、スタンバイおねがいしまーす!」


伊吹「みんな円陣くもっ!」

聖來「うん!」

忍「はい!」

伊吹「よしっ、えーっと……うん、みんなありがとね」

奏「なによ、終わりの挨拶みたい」

伊吹「いいからっ…アタシね魔法にかかった気分なの、もしもみんなとじゃ無かったらここまでこれなかったって思うし、こんなにドキドキできなかったって本気で思う…だから…」


伊吹「このドキドキ、みんなに伝えよう!会場の隅から隅までみーんな魔法にかけちゃうんだ!」


聖來「オッケー!」
忍「任せて!」
奏「ええっ!」



伊吹「よぉーっし…ストラータ・ルージュゥゥゥ………ファイ!」


一同「オオー!!!」








************









司会「それでは!結果発表を始めさせていただきます!」



イエエエエエ!!!
ワーワー!キャーキャー!



司会「私の合図で、審査員の方々が順番に一票入れていただきます!そして最も得票数の多かったチームが日本ダンスデライト優勝となります!!」


聖來「…」
忍「…」ブツブツ

伊吹「…」

奏「…伊吹ちゃん、ずいぶん余裕じゃない?」

伊吹「え?…ふふん、自信の表れだよっ」

奏「あら、頼もしいわね」



司会「それでは参りましょうSEIJIさんから順にお手元のスイッチを押してください!どうぞ!」

『Hyper Works』



伊吹「…」


『ストラータ・ルージュ』



忍「よしっ!」



『Hyper Works』


『Hyper Works』



先輩「イェア!!」

聖來「…大丈夫…大丈夫」

奏「……お願いっ…」




『ストラータ・ルージュ』


『ストラータ・ルージュ』




ウオオオオオ!?


司会「なっ!?なんと同点!一騎打ちです!それでは最後の一票!ヘレンさん!お願いします!!」

ヘレン「ええ」

聖來「ヘレンさん…ヘレンさん…お願い自慢話いっぱい聞いたげるから…」

忍「あああ~早く押してよヘレンさん…」


奏「…」


伊吹「…」






ヘレン「…」

司会「…………ヘレンさん?」




ヘレン「ふぅ、決められないわね」



司会「えええ!?」

伊吹「ちょっ、ちょっとぉ!!?」

先輩「おい!いや、ちょっと!どういう事ですか!?」


ヘレン「聞こえなかったの?決められないと言ったの。私も『Hyper Works』『ストラータ・ルージュ』のどちらかだと思うわ…しかし、両者の実力は伯仲…どちらも世界の頂にいるわ」

司会「いや、でも、決めていただかないと~ですね…?」

ヘレン「ええ、そうよ。同時優勝は認められない…だから」



伊吹「だから…?」



ヘレン「両チームの一騎打ちなんて…どうかしら?」

ウオオオオオオ!!
ワアアアアア!!!



伊吹「ええ!?」
聖來「ヘレンさん!?」
忍「!!??!??!?」
奏「あらあら…」


先輩「ちょっ…ちょっと待てよ!アンタ、伊吹と同じ事務所だよな!?もしかして贔屓してんのか!?」

ヘレン「あら、失礼ね。それに何も私が決めるなんて言ってないわ」

先輩「はあ!?アンタ何言って…」

ヘレン「両者交互に踊って、観客の歓声が大きかった方の勝ち…即ち!」




伊吹「ストリート…」




ヘレン「フフフ…そういう事よ…自信が無いなら降りなさい!この舞台は…臆病者が立てる場所じゃないの!!」


先輩「……やってやろうじゃねえか!!!」

伊吹「こっちだって!!」


ヘレン「ふふふ…合意と見ていいわね?…それじゃあ公平を規して曲は他のチームが使った曲よ。準備なさい!」











伊吹「…先輩」

先輩「…何だよ」

伊吹「これで勝ったほうが、何でもひとつ命令できるってどうですか?」

先輩「は?…………へへっ、いいぜ。乗ってやろうじゃねえか」



ヘレン「準備はいい?行くわよ!ミュージックゥ……スタート!!」




伊吹「約束ですからね!」


伊吹「(アタシの全力…見ててくださいよ!)」

伊吹「ッ…!」


聖來「よしっ!いい滑り出し!」




先輩「よし!こっちのターンだ、行って来い!」

メンバー1「よっしゃあ!」

先輩「(ストリート経験者は伊吹と聖來だけ…あとの二人は習った通りにしか動けないただのアイドル…この勝負もらったぜ!)」

伊吹「(さすが先輩のチームだ…みんなポテンシャルが高い…)」



聖來「次峰!アタシが行くよ!!」

伊吹「オッケー!」

先輩「(流石、ストリート経験者か…伊吹みたいな派手さは無いがキレはある…)」

聖來「っふぅ!…どう!?」

先輩「よし、想定の範囲内だ。次行け!」



伊吹「…」

奏「難しい顔しないの、気持ちで負けるわよ」

伊吹「奏…」

奏「確かにこっちはこういうのになれてないけれど…出来なくは無いわ」


奏「次っ、行くわね!」


先輩「!」

先輩「(うめぇ…ガールズヒップホップをベースにジャズ系の動き…元の手足の長さも相まって雰囲気で持ってかれそうだ…)」


奏「…ッ」


伊吹「いいぞー!かなでー!」

聖來「ひゅー!ひゅー!」



奏「…ッ…ふうっ………Chu☆……満足頂けた?」

先輩「次は俺が行く!」

先輩「(行くぜ…格の違い魅せてやる!)」



ワアアアアア!!
キャアアアアア!!


伊吹「…!」

伊吹「(先輩やっぱり上手い…!フットワークもパワームーブも全然隙が無い…)」


先輩「…っしゃあ!どうだ!!」


忍「さすが…伊吹ちゃんの先輩だね…」

伊吹「忍ちん…」

忍「怖いな…でもアタシ、伊吹ちゃんに習った事ぶつけて来る!」


忍「いっくよー!」


先輩「…!」

先輩「(ロッキンか…体が小さいから動きは小さく見えるが…何だよ、キレッキレじゃねえか)」


忍「伊吹ちゃん!来て!

伊吹「え!?」

忍「教えてくれたいつものルーティン!行くよ!」

伊吹「…アハッ♪オッケー!」


忍「ワン、エン、ツー!スリー、エン、フォー!」

伊吹「決めるよー!さーいーごっ!」



ワアアアアア!!



先輩「くっ…やるじゃねえか!」

伊吹「まだまだだからね!」

伊吹「みんな、次アタシにもう一回行かせて!」

聖來「もちろん!いっといで!」

奏「思い切り熱く…クールにね!」

忍「伊吹ちゃん…ファイトー!」



伊吹「へへっ…任せて!」



忍「伊吹ちゃん…ブレイクダンスだ!」

聖來「勝負に出たわね」



伊吹「ッ…!」

伊吹「(先輩、覚えてますか…このステップ、貴方に教わった技です。次も…その次も…アタシ、全部出来るようになりましたよ…)」


先輩「…」


伊吹「(だから……貴方に教わらなかった技で、貴方を倒します!!)」

伊吹「…フンッ!!!!」

先輩「…!?」

聖來「あ!?アレは…エアートラックス!!!」

忍「いっけー!」


奏「一回…二回…三回…四回…!」

忍「五回!六回!七回!!」

聖來「アハハッ!凄い凄い!!」


メンバー1「女でアレできんのかよ…」

メンバー2「うわっ、そっからヘッドスピンに繋げんのか…エグいな」

先輩「……………クソッ!」



伊吹「(コレで…とどめ!)」


ビシッ


聖來「よし!フリーズもぴったり!!」

忍「次!アタシ行きます!」

奏「あら、じゃあ私も出ようかしら」

聖來「ううん!みんなで行こ!相手が痺れるくらい…挑発的にね!」


先輩「なめやがって!こっちも行くぞ!」



ワアアアアアア!!!

ヘレン「そろそろ頃合ね…タイムアアアアアアアアプゥッッッ!!!!」


伊吹「ハァ…ハァ…」

先輩「フゥ…はぁ~…よしッ」



ヘレン「両者素晴らしかったわ…そう、心まで…ダンサブル!!!」


イエエエエエ!!!



ヘレン「ずっと見ていたいところだけど、そろそろ白黒つけましょう…覚悟はいいわね?」


伊吹「もちろん!」
聖來「ばっちり!」
忍「はい!」
奏「…」コクリ


先輩「…」



ヘレン「では…Hyper Worksが良かった人は声をあげなさい!」



ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!



伊吹「…」

奏「…凄いわね」

ヘレン「ありがとう…それでは…」




聖來「勝ったよ…ぜったい!」

忍「…うん!」




ヘレン「ストラータ・ルージュ!!」




ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
イブキー!!
セーラサーン!!
カナデチャーン!!
シノブー!!



伊吹「…凄い…これって…!」

奏「…ええ…!」




ヘレン「勝敗は見えたわね…日本ダンスデライト、優勝は…『ストラータ・ルージュ』!!!!」

伊吹「や…や…」

聖來「やったーー!!!伊吹ちゃーん!!」ダキッ

忍「やった!!勝ったよ!!伊吹ちゃん!!」ギュー

奏「そう!私たちの実力でね!!!」


伊吹「うん…うん…!」


奏「もう、伊吹ちゃんったらまた泣いて…」

伊吹「真っ赤な目で言っても説得力無いぞ!」

忍「うええええ…聖來さあ~ん」

聖來「はいはい、よしよ~し」ギュッ

先輩「…」


伊吹「先輩!!」


先輩「…なんだよ」


伊吹「約束、しましたよね。何でも言うこと聞くって」


先輩「…何すればいい?」


伊吹「アタシに…告白してください!」


先輩「はぁ!?」
聖來「ええ!?」
忍「え!?え!?」
奏「!?//////」


伊吹「約束…果たしてくださいね!」

先輩「何だよ…ったく…」




先輩「……好きだ、伊吹」




伊吹「~~~………っ!!!//////////」

伊吹「ゴメンナサイ!!!」


先輩「!!!????」

伊吹「アタシ今ダンスの事しか考えられないから!先輩とは付き合えません!!!」


先輩「なっ!?ちょっと、伊吹!!」


伊吹「アハハッ☆先輩!バイバイ!!」タッタッタ


奏「アレで良かったの?」


伊吹「良かったに決まってるじゃん!それにさっき言ったことはホントだよ!ねえみんな!」


聖來「伊吹ちゃん」

忍「伊吹ちゃん!」

奏「伊吹ちゃん」


伊吹「うん、みんなでもっと踊ってこう!!イカれたビートが鳴り止む前にさ!!」

おしまい。


小松伊吹ちゃんの誕生日かこつけて、前からやりたかったモバマス版ユー・ガッド・サーブドがしたいだけでした。

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