武内P「素敵な王子様」 (24)
ある日、武内Pは貴重な休日を利用して地方の温泉旅館に来ていました____。
武内P「ふぅ……やっと着きました。ここですね」
武内P(私の名前は武内P、都内の芸能プロダクションでアイドルのプロデューサーをしています。今日はそんな日頃の疲れを癒すためここ金沢の温泉地にやって来ました)
武内P「すいません。予約していた武内と申します」
旅館の人「ようこそおいでくださいました。ささ、こちらです」
武内P(一人で多くのアイドルのプロデュースをするのは予想以上に肉体的にも……そして精神的にもくる。そんな日頃のストレスを取り除くのに温泉は最適です)
武内P(都会とは全く雰囲気の違うこのひなビタ温泉街の静けさ素晴らしい。歴史ある城下町の気配に素朴な人々、美味しい料理……そして何より、都会でのプロデュース業では望めない"出会い"が期待できる____私はそんな温泉が好きだ)
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そして温泉で、
武内P「どうやら私以外には誰もいないようですね。まあ今の時間なら仕方がないですね」
武内P「しかし一人で湯に浸かるのも悪くないでしょう。身体を洗って湯船に浸かりますか」
こうして武内Pは、温泉を楽しむことにしました。
そしてしばらくして____、
ガラガラガラ……
武内P「誰か入って来たようですね」
いい男「ふぅ……いい温泉だな」
武内P「はっ!」ズキューン
武内P(ウホッ! いい男……)
武内P(素晴らしい肉体だ……私よりも体格が良く鍛え抜かれた筋肉の塊だ。今まで見てきたどの男性よりも美しく魅力的な方だ!)
いい男「さて、湯船に浸かる前に身体を洗ってかけ湯をして____」
ザァーー
武内P(なんて絵になる方なのだろうか……。ただかけ湯をしているだけというのに輝かしく眼に映る)
いい男「おや、湯船で気がつかなかった。初めまして」
武内P「は、初めまして」ドキドキ
いい男「いやぁ~、嬉しいな。こんな温泉で若い人に会えるなんて」
武内P(なんという肉体美……、近くで見るとますます魅力的な方だ。私より背が高く身体も鍛えられている)
いい男「これも何かの縁だ、お近づきになりましょう。私はいい男と言います。あなたは?」
武内P「私は武内と申します。ご丁寧にどうも」ドキドキ
武内P(胸の高鳴りが激しくなるばかりだ。普段は仕事でもなるべく冷静を装っている私ですが、こんは魅力的な男性を前に緊張してしまっている……)
いい男「武内さんはこの地域の方で?」
武内P「いえ、私は普段東京でして。久々に休暇が取れたので日頃の疲れを癒しにこの温泉へと」
いい男「それは奇遇だな! 実は私も東京の人間でして」
武内P「そうなんですか? 休暇を利用して温泉へ?」
いい男「ええ……まあそんなところです」
こうして武内Pといい男は会話を弾ませ、すっかり打ち解けました____。
いい男「武内さんはアイドルのプロデューサーをしているんですか。それは凄いですね! 私は恋人なんて今はいないからわからないけど、武内さんはモテそうだしアイドルの女の子達からもチヤホヤされてるんじゃないのかな」
武内P「い、いえ……そんなことは。あくまでアイドルとプロデューサーの関係ですから」
いい男「本当かな、ハハハ」ニコ
武内P(素敵な笑顔だ……)
武内P(確かにCPのみなさんもとても魅力的な方ばかりだ。しかし、いい男さんの笑顔は彼女とはまた違う……いや、彼女達にはない魅力がある)
武内P(普段からアイドル達の笑顔を褒めている私だが、本当に求めているのは彼のような笑顔なのかもしれない……)
二人はまるで長年の付き合いの恋人のごとく(武内Pの一方的な思い込み)親しく語り合いました。仕事のことや最近気になることなど____しかし、話のネタもつき湯の温度が気になり出したところで、武内Pはある問題に直面しました。
武内P(しかしこの温泉、少し暑い気がしますね。一度出た方が良いかもしれない)
いい男「それにしても武内さんは強いね。この温泉結構熱いのに」
武内P「ええ、確かに温度は高めのようですね」
いい男「……武内くん」
武内P「はい?」
いい男「ひょっとして、何か悩んでいるのかい?」
武内P「!?」ビクッ
いい男「ああ、失礼。勝手な詮索になるけれど、君のような若くて魅力的な男性が東京からわざわざこんな地方の温泉街に一人で訪れるなんて……。それに、君の目を見ているとなんとなくわかるんだ。何か心の奥底に普段人には見せないものを隠していると。さっきから君の視線を感じるし」
武内P「も、申しわけありません。入浴中にまじまじで見てしまって」
いい男「ハハッ、別に気にしていないさ。寧ろ武内くんのような魅力的な男になら見られても光栄さ。もしよかったら何か悩んでいることがあるなら私に言ってくれないか? もちろん無理にとは言わないさ」
武内P(いい男さん……この身近な時間で私の心の闇を見透かすとは……。運命とはこういうことなのでしょうか。この方ならもしや____)
武内P「実は……」
いい男「なんだい?」
武内P「実は……私は、ホモなんです」
いい男「……そうか」
武内P「……物心ついた頃から私は異性ではなく同性の方に、特にたくましい雰囲気の方にそうした感情を抱くようになっていました。しかしそのことを周囲にカミングアウトすることがなかなかできず、それにこの顔に身体で……周囲には私の悩みを理解してくれそうな方がいなかったのです」
いい男「武内くん……」
武内P「私は自分に嘘をついてきました。ホモである性癖の一切を隠しノンケに生まれ変わろうと若い女性ばかりの環境に身を置くためアイドルプロデューサーになったんです。しかし、それでも男性に対する性的な欲求と興奮を忘れることが出来なかった……」
いい男「…………」
武内P「プロデューサーとして彼女達を守る立場である私がこのようなことを言うのはよろしくはないでしょうが、確かに才能や可能性を持ち合わせた、それでいて魅力的なアイドルがたくさんいます」
いい男「それはどんな?」
武内P「笑顔がとても可愛らしくナイスバディでプリッとした臀部をした方、ムードメーカーでとても社交的で立派な胸部を持った方、一見クールですが努力家で実家が生花店の方……他にもたくさんいらっしゃいますがみなさん私にとっては大切な担当アイドルです」
いい男「…………」
武内P「しかし、このままでいいのかと最近思うようになったのです。それで休暇を利用してこの度思い切ってこの温泉街へやってきたのです」
いい男「そうだったのか……」
武内P「もちろん彼女達のプロデューサーを辞めるつもりはありません。しかし、このまま自分を偽り続けてアイドルの皆さんと接し続けてもいいものか……」
いい男「……武内くん、君はもっと自分を大切にするべきだよ」
武内P「!?」
いい男「君はプロデューサーとして担当するアイドル達のことを考えて日頃から仕事をこなしている。男が好きにもかかわらず女だらけの環境に身を投じるなんてホモにとってはこれ以上のストレスはないはずだ。尊敬するよ、私にはとてと真似できない」
武内P「いい男さん……」
いい男「それでも君はアイドル達の幸せを思って一生懸命に毎日を過ごしている素晴らしい人さ。だから君は、自分自身を幸せにすることだって出来るはずさ!」
武内P「自分自身を……」
いい男「今この温泉には私の君しかいない。さあ、遠慮なく本音を言ってごらん」
武内P「……私は、私はホモです。だから私は、いい男さんのような方が好きなんです!!」
いい男「武内くん……」
武内P「確かに島村さんのプリッとしたお尻は本田さんの胸は素晴らしいと思います。しかし本当は女性の丸く柔らかいお尻や胸よりも男性のゴツゴツとした硬い尻や胸板が好きなんです! 渋谷さんのような実家も女性らしい生花店ではなく厳ついヤクザのような家庭環境に憧れます!」
いい男「そうか……」
武内P「……変、ですよね。初対面の方にこのようなことをカミングアウトして申しわけありません」
いい男「気にすることはないよ。私の方からそうするように言ったのだし」
武内P「やはりおかしいのでしょうか。男性が男性を愛してしまうというのは」
いい男「……武内くん!」
バサァ、ガジッ!!
武内P「ッ!?」
いい男「…………!」
…チュ…ンッ……チュ…ンハァ…チュ…チュ…
武内P(唇を……奪われた……)
いい男「武内くん……///」
武内P(私よりも大きくたくましく胸板……なんと心が休まるのだろう……。男性であるにもかかわらずこれほどまでに母性を感じるとは)
いい男「武内くん、やらないか?」
武内P(この人だ……私が探し求めていた王子様は///)
武内P「私もようやく……シンデレラになれるようだ……」
いい男「武内くん……」
武内P「私のことを幸せにしてくれますか……王子様?///」
いい男「……ああ、とことん悦ばせてやるからな」キリッ
武内P「……はい///」
END
アイドル出て来ないしアイマスでやる必要あったか?
ホモ注意って書いとけよ無能
普通におもろいぞw 乙!
一人だけ体の特徴を褒められてませんねえ…
あのさぁ…
イケメン金髪王子須賀京太郎様に処女を捧げたと思ったらハギヨシさんにアナルを向けて警察に逮捕されるオッサン早よ
俺の推理が正しければ、恐らく>>1の正体は由里子
やったじぇ。
ハゲでもブサイクでもない武内Pがホモなことは確定的に明らか
1レス目からひなビタ巻き込まれてるのかと思ってびびったけど鳥取県倉吉市は関係ありませんでしたね…
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