善子「ルビィと話せない……」 (41)
ルビよし3作目です。
ルビィ「今日は善子ちゃんと」 善子「お出かけ!」
の次となっております。よろしければどうぞ。
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(部室)
善子「……」ソワソワ
ルビィ「……」ソワソワ
善子「あの、ルビィ?」
ルビィ「な、何かな?善子ちゃん」ビクッ
善子「え、えーと……ズラ丸はどうしたの?」
ルビィ「あ、花丸ちゃんなら図書委員の仕事があるから遅れて行くって言ってたよ」
善子「そ、そう……」
善子「……」ソワソワ
ルビィ「……」ソワソワ
善子(うう……ルビィと恋人になったはいいけどいざ二人きりになるとどうしたらいいか分からない……)
善子(ルビィもあれ以来あんまり私に話しかけてくれないし)
善子(こういう時普通の恋人同士ならなに話すんだろう?)
善子(ああ、もう!友達とすら上手く話せない私が恋人と会話なんて想像つくわけないじゃない!)
善子(とにかくなんか話さないと……)
善子「あの、曜「オハヨーソロー!」ガラッ
梨子「おはようございます。あら、今日は随分と早いね二人とも」
千歌「本当だね、2人で何話してたの?」
善子「え、その、大したことじゃないわ!そうよね、ルビィ」
ルビィ「う、うん!普通におしゃべりしてただけだよ!」
千歌「なーんか怪しいなぁ。あ、まさか二人とも実は……」
善子「ッ」ドキッ
千歌「テストの点数悪かったんでしょー!」
曜「もう、千歌ちゃんじゃないんだから」
梨子「そうだよ、千歌ちゃん。それに点数が悪かったら今日の千歌ちゃんみたいに先生に残されてるでしょ?」
千歌「そうだよねー!」アハハ
善子(た、助かった……まあ千歌先輩がそういうのに気づくわけないわよね)ホッ
善子(ルビィの方はよく焦らなかったわね)チラッ
ルビィ「……/////」プルプル
善子(物凄く赤くなってる!?)
梨子「だ、大丈夫?ルビィちゃん。顔色良くないけど」
ルビィ「だ、大丈夫でひゅ。元気ですから/////」
曜「無理しちゃダメだよ、体調管理もアイドルにとっては大事なんだから」
ルビィ「ほ、本当に大丈夫です。落ち着いてきましたから」
千歌「まあ、ルビィちゃんがそこまで言うなら大丈夫だよ。さあ、ダイヤさん達が来るまでダンスのチェックでもやってようよ!」
────────
(練習後)
善子「はぁ……」
善子「なんか練習中もルビィとあんまり話せなかったし」
善子「今日は一緒に帰ろうと思って誘ってみたら用事があるっていって先に行っちゃうし」
善子「あんまり上手くいってないなぁ……」
善子「恋人になる前の方が仲良かった気がするなぁ」ハァ
ソレデネ!
ルビィチャンオモシロイズラ
アハハ
善子「あれはルビィとズラ丸……?」
善子「え、でもルビィって用事があるって言ってたような」
善子「ズラ丸と一緒に帰るのが用事だったってこと?」ズキッ
善子「楽しそうね……」
善子「あんなに笑った顔、恋人になってから見たことない……」
善子「……」グスッ
タッタッタッ
────────
ルビィ「それでね、それでね!」
タッタッタッ
ルビィ「あれ?」
花丸「ルビィちゃんどうしたズラ?」
ルビィ「今善子ちゃんがいたような……」
花丸「善子ちゃんが?それならマル達に声をかけると思うけど」
ルビィ「うん……そうだよね……」
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ「何?花丸ちゃん」
花丸「マルはルビィちゃんが頑張るって決めたことならどんなことでも応援してるよ」
花丸「だから、自分がしたいことから目を背けちゃだめズラ」
ルビィ「……うん、ルビィ頑張るから!ありがとう花丸ちゃん」
花丸「うん!」
────────
(善子宅)
善子「はぁ……」
善子「何もやる気が起きないわ……」
善子「どうしたらルビィともっと話せるんだろ」
善子「どうしてルビィは私じゃなくズラ丸と一緒に帰ってたんだろう」
善子「どうして……ふふっ」
善子「なんか最近ルビィのことばっかり考えてるわね」
善子「そういえば今日は生放送の日だったような」
善子「ルビィのことですっかり忘れてたわ……」
善子(もう私の中ではそれぐらいルビィの存在が大きくなってたんだ……)
善子「もう今日はサボろっかなぁ」ゴロン
善子(前回の生放送では彼女が出来たことが嬉しすぎてつい次回はリトルデーモン4号と共演するって言っちゃったけど)
善子「ルビィには言えてなかったしやっぱり今日はやめよう……」
ピンポーン
善子(宅配かしら?)
善子「はーい」ガチャ
ルビィ「き、来ちゃった/////」エヘヘ
善子「る、ルビィ!?どうしたの!?」
ルビィ「だって今日はリトルデーモン4号と共演するって善子ちゃん言ってたよね?」
善子「そうだけど……あれ?私ルビィにそのこと言ったっけ?」
ルビィ「ううん、言ってないよ」
善子「じゃあなんで知ってるの!?」
ルビィ「ルビィ、善子ちゃんの恋人になってからもっと善子ちゃんのこと知りたいなあって思って」
ルビィ「そういえば善子ちゃんが生放送やってたなって思い出してちょっと前から見始めたんだ」エヘヘ
ルビィ「そしたら前回の放送でリトルデーモン4号と共演って言ってたから善子ちゃん、ルビィに誘ってくると思ってたんだけど……」
善子「う……ご、ごめん」
ルビィ「ずっと心配だったんだ。ルビィ、最近善子ちゃんに話しかけられなかったからもしかして嫌われちゃったのかと思って」
善子「そ、そんなわけないわ!私はルビィのこと嫌いになんてなったりしないもの!」
善子「むしろ私の方が嫌われたんじゃないかって……うまく話しかけられなかったし」
ルビィ「そんなことないよ!ルビィだって善子ちゃんのこと恋人だって意識しちゃって何話しかけたらいいか分かんなくなってたもん」
善子「本当に……?」
ルビィ「うん。もっと善子ちゃんとお話したい。もっと善子ちゃんと一緒にお出かけしたい。前よりも、ずっと!」
善子「……良かったぁ」グスッ
ルビィ「ごめんね、善子ちゃん。これからは寂しくなんてさせないから」ギュッ
────────
善子「……そういえば、さっきズラ丸と帰ってたけど何話してたの?」
ルビィ「あ、やっぱり善子ちゃんいたんだ。あのね、ルビィも善子ちゃんとうまく話せないことに悩んでて花丸ちゃんに相談したの」
………………
花丸「……それで、ルビィちゃんから話しかけられないし善子ちゃんが頑張って話しかけても緊張してちゃんと応えてあげられないと」
ルビィ「うん……」シュン
花丸「何か付き合う前と同じことになってるね……」
ルビィ「前よりももどかしい感じなんだ。……前よりもずっと近い関係になってるはずなのに、話せなくて……」
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ「何?」
花丸「世の中には言葉で伝えなくても分かり合えることができる関係の人達もいるズラ」
花丸「オラは見たことないけど、きっとそういう人たちは長い間一緒にいて、長い間たくさんお話をしてきたからそういうことができるんじゃないかな」
花丸「ルビィちゃん達もそれくらいの関係になるためには今は善子ちゃんとたくさんお話しなきゃいけないと思うズラ」
花丸「人と人がわかり合うためには言葉だけじゃ足りないけど、その言葉すら足りないとすれ違っちゃうんだよ?」
ルビィ「そんなの嫌だ!」
花丸「だったら、やらなきゃいけないことはわかるズラ?」
ルビィ「……うん、そうだよね。善子ちゃんはルビィの想いに応えてくれたんだから今度はルビィが善子ちゃんに応えてあげなきゃいけないよね」
花丸「うん、よく出来ました♪」
ルビィ「ありがとう、花丸ちゃん。相談に乗ってくれて。花丸ちゃんはやっぱりルビィの一番の親友だよ!」
花丸「マルはただいつも通りルビィちゃんとお話しただけズラ」
ルビィ「フフッ(やっぱり花丸ちゃんは優しいな♪)」
ルビィ「なんか安心したらいっぱい喋りたくなっちゃった!」
花丸「マル、今度はルビィちゃんの楽しいお話を聞きたいな」
ルビィ「あ、そういえば前雑誌で見たスクールアイドルがね!」
………………
善子「そういうことだったの……」
ルビィ「お姉ちゃんにはこういうこと相談しにくいし、花丸ちゃんならちゃんと答えてくれるかなって思って」
善子「そうね……(ズラ丸、あんたには助けて貰ってばっかりね。後でお礼しなきゃ)」
ルビィ「ところで善子ちゃん、準備出来てる?」
善子「へ、何の?」
ルビィ「生放送だよ!善子ちゃんと仲直りするためにも来たけど生放送やるっていうから来たんだよ!」
善子「……あ、あーー!そうだったわ!完全に忘れてた!喧嘩したわけじゃないから仲直りってのとは少し違う気がするけどそれは置いといて」
善子「どうしよう……今からじゃルビィの分の衣装準備もあるし間に合うかしら……」
ルビィ「準備できてなかったの!?」
善子「だ、だってルビィのこと考えててそれどころじゃなかったし……」
ルビィ「と、とにかくルビィも手伝うから頑張って間に合わせよう!」
アーダコーダ
ワーワー
………………
善子「な、何とか間に合ったわね……」ゼーハー
ルビィ「この衣装やっぱり恥ずかしいな/////」
善子「私のリトルデーモンなんだからこのぐらいで恥ずかしがっちゃダメよ!」
ルビィ「う、うん……/////」
善子(まあ、こういう所がルビィの魅力なのよね……)
ルビィ「あ、時間になるよ善子ちゃん!」
善子「よーし、今日も張り切っていくわよ!それと生放送中に善子って呼んだら許さないからね!私の名前はヨハネ!」
ルビィ「3」
善子「2」
ルビよし「1!」
ルビよし「私達と一緒に堕天しない?」
────────
花丸「ルビィちゃんに教えて貰って生放送見れたけど、可愛かったよルビィちゃん!」
ルビィ「エヘヘ、そうかなぁ/////」
善子「当然でしょ、私のリトルデーモン4号なんだから!」エッヘン
花丸「善子ちゃんは学校と一緒だったズラ」
善子「なんで私は褒めてくれないのよ!」
ルビィ「大丈夫だよ、善子ちゃんすっごく輝いてたもん!」
善子「/////」
ダイヤ「……」コソコソ
ダイヤ「前のお出かけ以来善子さんがルビィと仲が良すぎるような気がしますわ……」
ダイヤ「あれでは友達というよりむしろ……」
花丸「ダイヤさん」
ダイヤ「は、花丸さん?」ビクッ
花丸「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られてっていう言葉は知ってるズラ?」
ダイヤ「え、ちょっ、まっ……」
ピギィィィィィ
おわり
3作目これで終了です。
ネタ切れ感があったので出すにしても間を空けようかなぁと思ってたのですが、スクフェスでよしルビのイベントがちょうど始まったのでこれは書かなくてはと思い即興で書きました。
これを機によしルビに興味が出てきてくれる人が増えたら幸いです。次回があればよろしくお願いします。
最後に
推しの花丸ちゃんを書けて嬉しかったです。
乙です
黒丸!
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