モバP「アイドルと行楽の秋」 (80)

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モバP「アイドルと食欲とスポーツの秋」 - SSまとめ速報
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も、よかったらお願いします。

【行楽】――山野などに行って遊び楽しむこと。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475578407


フレデリカ編




フレデリカ「フンフンフフーン、噴火ー」

モバP「今噴火したら俺たち死ぬからな?」

フレデリカ「わぁお、フレちゃん石像になっちゃう?」

モバP「化石には成れるかもな」

フレデリカ「それにしてもキレーだねー」

モバP「凄い紅葉だな、来て良かったよ」

フレデリカ「アタシの服」

モバP「絶対言うと思ってた……否定はしないけどさ」

フレデリカ「なら褒めていーよ?」

モバP「綺麗だな、真っ赤な紅葉」


モバP「山登りって言うよりはトレッキングだけど、結構疲れるもんだな」

フレデリカ「道けっこー傾いてるからねー」

モバP「そんなこと言いながらまだまだ元気そうじゃないか」

フレデリカ「そりゃーフレちゃんはダンスやってるから」

モバP「俺も体力付けないとな……」

フレデリカ「もっとお出掛けすればつくんじゃないかなー?」

モバP「たまの休日を一人でお出掛けなんて寂しすぎだろ」

フレデリカ「なんならアタシが付き合ってあげるよ?」

モバP「ヒント、アイドル・パパラッチ」

フレデリカ「アンサー、ちひろさん」

モバP「……説得力凄いな」


モバP「せっかく綺麗な景色だし、写真撮っとくか」

フレデリカ「アタシの?」

モバP「もちろん。後で良さげなスポット見つけたらな」

フレデリカ「いぇーい、それじゃー心臓止めてまってるねー」

モバP「死ぬんじゃないかな」

フレデリカ「生きろ、其方は美しいってことかなー?」

モバP「……真っ先に疑われるの俺だから」

フレデリカ「ではではーご一緒に!」

モバP「やり残した事多いし遠慮しとくよ」


フレデリカ「ロープウェイだー、楽チンそーだね」

モバP「帰りは乗って降りるか」

フレデリカ「楽チンするブプレー?」

モバP「ボブスレーみたいだな」

フレデリカ「冬なら出来たのにねー」

モバP「まぁのんびり行こう、せっかくだし」

フレデリカ「あれは食べていいキノコ?」

モバP「食べたら巨大化しそうな色合いだな……怖いからやめとけよ」

フレデリカ「フレデカになっちゃうねー」

モバP「せやな」


フレデリカ「きまぐっれっなっフンフフフフン ヒミツっおっしっえってほしい?」

モバP「上機嫌だなぁ」

フレデリカ「そりゃもー、綺麗な山だからねー。フレちゃんも輝かないとしつれーだもん」

モバP「凄い謎理論」

フレデリカ「どーお?絵になる?紅葉バックにフランス美人!」

モバP「あ、写真撮っとくか」

フレデリカ「いえーい、ピースピース」

モバP「せめてピースしようか、それなんのポーズだ?」

フレデリカ「カマキリの構えだよー、秋だからね」

モバP「あと俺のスマホの待ち受けにしたいから一枚普通のやついいか?」

フレデリカ「しょーがないなあ、ぶいっ!」

モバP「それはエックスだ」


フレデリカ「そろそろ頂上だねー」

モバP「スポーツジムの会員になることを真剣に考えたよ……体力つけないとな……」

フレデリカ「おんぶしてあげよっか?」

モバP「遠慮しとくよ社会的に死ぬし」

フレデリカ「楽しい山登りだったねー」

モバP「楽しかったよ、フレデリカと一緒だと退屈しないしな」

フレデリカ「頂上から見る景色もきれーだねー」

モバP「フレデリカほどじゃないけど、だろ?」

フレデリカ「わぁお、ミラクルテレパシー?」

モバP「プロデューサーってのはサイキッカーなんだよ多分」

フレデリカ「プロデューサーもいー感じにフレちゃんみたいだね」


モバP「それに、そう思ったからだよ」

フレデリカ「わぁおプロデューサーだいたーん」

モバP「顔、少し赤くなってるぞ」

フレデリカ「それはもー紅葉に囲まれてるからねー」

モバP「……頂上から見る景色って、良いよな」

フレデリカ「俺が手伝ってやる、だよね?」

モバP「……先に言うなよ、せっかく恥ずかしい事言おうとしてんだから」

フレデリカ「恥ずかしいのはもう充分かなー」

モバP「普段から恥ずかしい奴だなんて言うなよ?傷付くから」

フレデリカ「プロデューサーって実はM寄りだったり?」

モバP「しないよ、いやマジで」


フレデリカ「それとねー」

モバP「なんだ?UFOでも飛んでたか?」

フレデリカ「プテラノドンならいたよ?」

モバP「ボケにボケを重ねると会話って進まないんだな」

フレデリカ「スペインで暮らしてた頃はよく見たよ?」

モバP「フランスじゃないのか?それ以前に色々アレなんだけどさ」

フレデリカ「でもほら、しりとりになってるしさー」

モバP「だとしたら日本が最後の国か」

フレデリカ「フレちゃんはこれからずっと日本で暮らすって事だねー」


モバP「で、結局なんだったんだ?さっき何か言おうとしてなかったっけ?」

フレデリカ「なんだっけ?」

モバP「俺に聞かれてもな……」

フレデリカ「そーだそーだ、アレだよアレー」

モバP「生憎アとレだけで伝わる単語はレアだけだ」

フレデリカ「フレちゃんレアキャラ?」

モバP「大学ではレアキャラ扱いされてるんだっけか?」

フレデリカ「そんなレアキャラのアタシに恥ずかしい事言うなら、いつか頂上に立った時に聞かせてねーって」

モバP「……あぁ、此処じゃない場所でな」

フレデリカ「それはまだまだ先のお話……」

モバP「エピローグ風に言うなよ。それと……」


モバP「そんなに、遠くはならないさ。俺とフレデリカなら」

フレデリカ「……今約束したばっかりなのにズルだよー」

モバP「ははは、そろそろ降りるか」

フレデリカ「よーし、フレちゃん帰りはロープウェイ使っちゃうぞー」

モバP「……またすぐ、頂上に立てるさ」

フレデリカ「プロデューサーは?」

モバP「もちろん全力で協力するから」

フレデリカ「じゃー体力つけないとねー」

モバP「……歩いて降りるか」




フレデリカ編 おわり

DMMゲーム終了は犯罪です

ハーレムカンパニー艦これに似てるゲームも終わった

ダンジョ&プリンセスも終わった

ラビリンスバインに似てるゲームチン巫女ゲーも終わった

ひつじ×クロニクル男追加シネ白髪神父様のハーレム最悪な終わり方だった

ペロペロ催眠完全無料版始まったら本気羊の呪い

レーシング娘。次は勝ち負け表示無しで

打ち切りダークネス40万人9月30日終わる終わった今度はようこそ55万人ミタイニ負け表示無しにして事前早よ

終わったDMMゲーム事前登録再び起こったら須賀京太郎様処女膜を捧げるss考える

蘭子編




蘭子「我が友よ!」

モバP「どうしました?」

蘭子「遠き視界により得た知らせによれば海の満月が舞う館があるようね?」

モバP「あー、クラゲですか?」

蘭子「その通り。それで我が友よ、其方は海の満月の舞う様を目にしたいとは思わぬか?」

モバP「なるほど……。フフッ、そうですね、急にクラゲが見たくなりました。折角なので蘭子も一緒に行きませんか?」

蘭子「ホント!?……コホン、仕方ないわね。我が友の頼みとあらば私も同行するわ」

モバP「ええ。今度のオフに行きましょうか」

蘭子「フフフ、楽しみにしているわ!」


モバP「着きましたよ。この辺の水族館、名前が紛らわしいですね……」

蘭子「プロデューサー!早く早く!」

モバP「フフッ、楽しみ過ぎて素が出てますよ」

蘭子「ハッ!我が友よ、今のは忘れて……」

モバP「はいはい、今行きますよ」

蘭子「おお!鮮やかな七色が我等を迎える!」

モバP「見ない間に変わりましたね。ほら、チケット買いますよ」

蘭子「うむ、美しき幻想の世界に心が躍るわね」

モバP「大人一枚と中学生一枚お願いします」


蘭子「いざ参ろうぞ!」

モバP「まあまあ、ゆっくり回りましょう。あ、そうです。ここのイルカショー、今は昼と夜で少し内容が違うんですよ」

蘭子「何?我が友よ、叶うのならばどちらも見れぬか?」

モバP「言うと思いましたよ。寮には連絡済んでますから夜にまた来られます」

蘭子「本当?流石我が友ね!」

モバP「あの、水槽見てます?」

蘭子「ええ、勿論よ。ん?何故此処に大海の魔獣が!?」

モバP「マダコはクラーケンじゃないですよ」


モバP「ほら、ここがお目当てのクラゲ水槽です。水槽によってクラゲの種類も違いますね」

蘭子「おお……!まるで宝石のよう……!」

モバP「ええ、雰囲気もいい感じですね」

蘭子「うん、凄く綺麗……。」

モバP「そろそろテーマが変わりますね」

蘭子「本当だ……!」

モバP「そろそろ二階に行きましょうか」

蘭子「後でもう一度、見に来てもいい……ですか?」

モバP「ええ、構いませんよ」


蘭子「プロデューサー、これ買っても良いですか?」

モバP「良いですけど……そのペンギンのぬいぐるみ、いくらするんですか?」

蘭子「えっと……はうっ!い、一万円、だと……」

モバP「……ああもう、仕方ないですね。買ってあげますから大事にしてくださいよ?」

蘭子「……うん!」


モバP「やっぱりトンネルはありますよね。という事は、いましたね。ドワーフソーフィッシュ」

蘭子「ぬ?地精の鋸?」

モバP「ええ。ノコギリエイの仲間で、その中でも一番小さい種類なんです。日本ではここ以外の水族館で見られなかったはずです」

蘭子「何だか、カッコイイ……!」

モバP「他にも上の方にマンタと横にシノノメサカタザメ、奥の方にマダラトビエイとかなりの軟骨魚がいますよ」

蘭子「プロデューサーって、お魚好きなんですか?」

モバP「ええ。見るのも、食べるのも」

蘭子「そこはいつも通りなのね……」


蘭子「そろそろ、宴が始まるようね」

モバP「あまり近いと飛沫が飛ぶので少し遠くからでも良いですか?」

蘭子「まあ、仕方ないわね。」

モバP「あと、お昼まで時間もありますし何か軽く食べながら見ますか?」

蘭子「……うん」

モバP「じゃあスタジアム前の売店でソフトプレッツェルドッグでも買いましょうか。飲み物はどうします?」

蘭子「ならば赤き雫を。其方は何を選択するのかしら?」

モバP「そうですね……カルピスでいいです」

蘭子「変わった形の、ホットドッグみたい……。」

モバP「食べながら待ちますか。一応軟骨も買いましたけどちょっと辛めですね」

蘭子「もぐもぐ……こっちもちょっと辛い!」

モバP「周りもコンビニのおにぎりとかですね。食べられます?」

蘭子「ふ、ふん!この程度、造作もないわ!」

蘭子「……凄かった」

モバP「凄い迫力のあるショーでしたね」

蘭子「ええ、凄く楽しかったわ。……夜も、来られますか?」

モバP「ふふ、良いですけどお腹空きましたね。ハンバーグでも食べに行きましょうか」

蘭子「……あの、えっと」

モバP「ん?」

蘭子「その、今日は私の我が儘に付き合ってくれて……」

蘭子「ありがとう!プロデューサー!」




蘭子編 おわり


杏編




モバP「杏、秋だな」

杏「……んあ、そーですね」

モバP「……そんなご長寿番組みたいな返事するなよ」

杏「終わっちゃったけどね」

モバP「ほんとだよ、俺割と好きだったから悲しくて悲しくて…、ってそれはいいんだ。杏!秋と言えばなんだ?」

杏「ベッドでごろごろ」

モバP「それはオールシーズン出来るだろ。芸術の秋、スポーツの秋…、色々あるが、俺が一番好きなのは行楽の秋!!杏、いい機会だ、外に出ようではないか」

杏「こうしてプロデューサーは今日も商業主義の歯車へとなっていくのでした~博○堂の言いなりの人生って楽しい?」

モバP「身動き取り辛くなる煽りはやめろ」

杏「そんなどっか行かなくたって、適当に集めた落ち葉に埋もれて寝たりしたら気持ちいいよ~」

モバP「確かに、いい焼き芋が出来そうだ」

杏「なんでいきなり焼くの!?杏焦げちゃうよ~」

モバP「砂糖は焦がせばカラメルになってまた違うおいしさが出てくるだろ。杏もあれだよ、そんな感じだよ」

杏「そんな雑でごまかせると思うな~とりあえず今はゲームやってるんだから外出はなしなし」

イケメン金髪王子須賀京太郎様処女膜を捧げたアイドル達の世界戦かな


モバP「えぇ~杏と紅葉見ながら登山したかった~」

杏「キャラ崩壊が早いよ~……ていうかなんで杏を誘うの?杏を外出させるなんて至難の業、ほぼ不可能だってわかってたでしょ~」


「それはぁ、きらりがPちゃんにお願いしてたからだにぃ☆」



モバP「こ、この声は!!」

杏「いや今思い切り名乗ってたじゃん。なにその反応」

モバP「いや、つい」

きらり「きらり、杏ちゃんと一緒にピクニック行ってはぴはぴしたいなぁ」

杏「え~めんどくさいよぉ~……どこいくつもり?」

きらり「飛騨山脈あたり」

杏「それもうピクニックじゃないよ…ただの登山じゃん」

きらり「むぇー」

杏「杏はそう動きませんよーだ。飴ちゃんでも行楽には行かないって決めてるんだー。それに杏は、今も山登りしてるんだから」

モバP「はぁ?お前今ゲームしてるじゃねぇか。…あぁ、ゲーム内で、ってことか。どんな山なんだ?」

杏「テーブルマウンテン」

モバP「風来のシレンかよ!」

きらり「杏ちゃん、ゲイズと効果無効にするクソ蟹には気を付けるんだにぃ」

モバP「なんか急に口悪くなった!」


杏「こうして、杏には仕事もないだらだらな時間が戻ってきたのでした。杏にアウトドアは似合わないよ~」



ガチャ



文香「……」

杏(文香さんなら誘われる心配はないね~あんまり事務所こないけどど~したんだろ)

文香「双葉さん、行楽に行きませんか?」

杏「えええええええええええ!!?」

文香「…そんな大声を出されてどうされたのですか」

杏「大声も何もびっくりしたよ~奇想天外、驚天動地、晴天の霹靂だよ~……あ、どうせプロデューサーになんか言われたって感じですね~お手数かけて申し訳な」

文香「飛騨山脈あたりを登りたいのですが」

杏「もうまるっと御見通しだよ!きらりまで何してるんだか…」

文香「あの………」

杏「いや~巻き込んじゃってごめんね~飴あげる」

文香「…ありがとう、ございます…」

文香「それで、飛騨山脈には行かないんですか?」

杏「行きません!」


杏「はぁ…やれやれだよ~も~困るな~ほんと、今一度双葉杏という人間がどういう信条を持っていたか再認識してもらいたいね」

杏「…ゲームやろ」


かな子「あ、杏ちゃーん!お菓子作りすぎたから食べない?」

杏「かな子ちゃん!いや~いつもありがたい」

かな子「せっかくだし外で食べない?風がすごく気持ちいいんだよ~」

杏「お前も奴らの回し者かぁ!!」

かな子「きゅ、急にどうしたの!?」

杏「杏は飛騨山脈なんて登らないぞ!」

かな子「私だってやだよ!?行くのは近くの丘だよ」

杏「よかった…いつも智絵里ちゃんが四葉のクローバー探してるところだね」

かな子「あそこのは取りつくしちゃったらしいよ」

杏「智絵里ちゃんがどんどん孤高の狩人と化してる…」

かな子「気分転換にもなるよ!」

杏「…ま、あそこならすぐだしいっか。行こう行こう」


杏「ふう~。もうすぐ丘だね」

かな子「…ん?なんか看板が立ってる…『飛騨山脈』?って書いてあるよ」

杏「は?ま、まさか」


モバP「おうー杏、結局きたのか、俺たちの飛騨山脈に」

杏「……なにやってるの?プロデューサーにきらり、文香さんまで…」

きらり「当然ピクニックだにぃ」

文香「……爽やかな風に、読書は付き物ですから」

モバP「出不精の杏も、かな子のお菓子となれば別か~~」

かな子「さ、杏ちゃん、みんなで食べよ!」

杏「ぐぬぬ…うまくしてやられた…」

モバP「まぁ、外でみんなで食うってのはまた違ってうめーぞ?杏にも食べてもらいたかったんだ」

杏「…………」




杏「んも~~しょうがないな~~~」




杏編 おわり

沙紀編




ピュリリリリリ……

モバP「着いたぞ、ここだ」ザッ

沙紀「……随分と山奥に。ここが"例の場所"っすか?」ザザッ

モバP「あぁ。そうだ」

モバP「ここに、"例の時期"にぴったりな世界があるんだ。なかなかいい場所だろう?」

キッキッキッキッ……

モバP「コオロギの声、スズムシの声、虫たちの大合奏、木々が騒めき反響する音、籠る匂い、差し込む明かり」

モバP「――よくもまぁ、うちのアイドルたちは見つけたもんだ。来るたび思う」

沙紀「事務所にはそういうのが好きな子たちがいっぱいいるっすからね……」

ジジジジ……ジジジジ……

沙紀「めったに聴けないだろう大合奏」スッ

沙紀「これは、とても綺麗……」ザッ!

沙紀「あっ」

ジジジッ 

モバP「」

沙紀「」

全娘イケメン金髪王子須賀京太郎様処女膜を捧げる同人誌未だ

アニメリメイクイケメン王子のハーレム早よ

クロガミのブームも茶髪のブームも終わったんだ次は金髪王子の出番だ


……ピッピッピッピッピッ

モバP「おぉ……」ドクンドクン

沙紀「……」ホッ 

モバP「なんだ、その」

モバP「あまり大きな音は出さないようにな。虫は、臆病だって聞く」ホオカキ

沙紀「……ハイ。ヨウジンシマス」ムネナデオロシ

ピュリリリリリリリリ――……


沙紀「うぅん、折角のお月見、雰囲気が台無しになった気がするっすよ……?」ガックリ

モバP「仕方がないな。といってもはなからそんなものもなかったと思うが」

沙紀「一体何を言ってるんすか、プロデューサーさんがノっていたじゃないっすか。こう、入る振る舞いからキメッキメに」

モバP「……気のせいだろう? どこぞの映画みたいに振る舞いたくなる気持ちはわからなくもないがな」ハァ

沙紀「扱いヒドくないっすか!?」

モバP「事務所ではいつものことじゃないか。見ていて微笑ましい限りだが」

沙紀「そんなことはない。……ないっすよ」

モバP「ハハ、よしよし、冗談だ」

沙紀「……もう!」

モバP「まぁまぁ。そんなに怒るなよ?」

モバP「あいつらが合流してくるまでには時間があるんだ。……どうせだし、一足先に堪能しようぜ」ガサゴソ

沙紀「むぅ……人の気も知らないで。それには賛成するけれど」
 


リリリリ リリリリ リリリリリ……

沙紀「――楽しみにしていた行楽っすからね」

沙紀「それに今は二人で来てるんすから……」

モバP「から?」ゴソゴソバサッ

沙紀「……何でもないっすよ!」

沙紀「しかし用意がいいっすね、広めのレジャーシートっすか!」スッ

モバP「……ああ。どうせなら寝転がれたらいいなと思ったからな」

モバP「後からみんなも来る、持ってきて損はないだろう。っとな」フワッ

沙紀「夜の鑑賞会は賑やかになるっすね。アタシも設置を手伝うっすよ」

沙紀「道具を拝見。どれどれ、これは……!」バサッ



沙紀「アラベスクの文様。わかってるじゃないっすか、プロデューサー」グッ

モバP「探してたらいつか見慣れた文様が見えてな」フン

モバP「気が付いたら手が伸びていた。芸術を志す人間としてはどう思う?」

沙紀「んー。流石っすよ、自然の絶対的原理を描く文様たちなんて、ここにピッタリじゃないっすか?」
                                           
沙紀「アートっていうのは気持ちが大事っすからね、勝手に動き出していた。アタシはいいと思うっす!」

モバP「それは上々。沙紀が言うならいいんだろう」

モバP「すまない、まだよくわかっていなくてな。……よしっと」ペラリ

沙紀「おつかれさまっすよ。うん、流石の手腕の配置っす。みんな楽しめるんじゃないっすか?」

モバP「あいつらにはあいつらに適した位置があるからな。基本はこれでいいもんだろう」チラ

ジッジッジッジッジッジッ……

モバP「……中秋の名月に虫の声。俺も見聞きすることなんかないと思ったが」

モバP「うん、この世は兎角に不思議なもんだよな。まさかこうして俺がいるとは」フゥ

ピュリリリリリ……ピュリリリリリ……


沙紀「プロデューサーは、こういうのに興味なかったんすか?」ヨッ

モバP「あぁ、嫌いではないがな。アートだの、非日常だの――結局追い求めたりはしなかった」

モバP「身近にそういうのがいるからか。今は……どうだか知らんがな」

沙紀「ははっ。それもまたひとつの画材になるっすよ」

沙紀「……プロデューサーの、これから作りだしてくキャンバスの」スゥ

沙紀「天候も良好、風も穏やかに吹いている……今日は本当に芸術日和っす」

沙紀「秋はインプットの季節。それは始まりにつながるっすから」

沙紀「ここから学んで楽しんでみるのも、アタシがいうならありじゃないかななんて!」ニコリ

モバP「……」

沙紀「……」

沙紀「……どうかしたっすか? プロデューサー?」フリフリ

モバP「……何でもないさ」

モバP「芸術なんてものにも、ちょうどいい天気とかはあるんだな」プイ

沙紀「そうっすか」

キチキチキチキチキチ……


沙紀「芸術と天候は案外関係あるっすよ?」

沙紀「春は桜と温かさ、夏は躍動している緑と暑さ、秋は虫の声と夜の涼しさ、冬は冷厳な空と凍える寒さ」

沙紀「すべてが想像力を高めてくれるっす。辛いものも、アタシは大事にできるモノって思ってるんすよ」

モバP「全てが大事な画材ってか」

モバP「……? それ、毎日が芸術日和っていってないか?」

沙紀「はは、バレた? その通りっすよ」

沙紀「アタシは欲張り、芸術家。それで毎日を楽しめないなんて、そんなのなによりもったいなくて」

沙紀「行き詰ったら何かでリフレッシュ、それがアタシのアートっす!」

モバP「随分とまぁ、パワフルなことで」

モバP「全く、どうしてこういう人間が多いんだろうな」ハァ

沙紀「さぁ? 一体どうしてっすかね」

沙紀「ただ、そんな人間を集めたのはプロデューサーで……」

沙紀「だからアタシは期待できているんすよ。プロデューサーの描く、そのアート」ニマッ

モバP「……そりゃあ大層なことだ。アイドル担当プロデューサー、冥利に尽きるもんだってな」

モバP「秋はまだ短くも長い。これから教えてもらうとしよう。言葉を借りるならインプットの時期、まずは楽しまさせてほしいもんだ」

モバP「さぁ、夜の鑑賞会が始まっていく。食い物もある、合流までもあと少し。それまでの間、ご指導頼むよ」

沙紀「任されたっす。途中でめげたら許さないっすからね」

沙紀「アーティスト沙紀の講話っす。しばしの時間、ご傾聴あれ!」タッ

ザザザザザザザザ――




沙紀編 おわり

ほたる編




モバP「山々は赤や黄に色づいてすっかり秋の風景になったな」

ほたる「あの、プロデューサーさん……」

モバP「所々に常緑樹の緑が残り、山の風景に彩りを増している」

ほたる「あの……」

モバP「夏の残り香のような澄んだ高い空と冬の先触れのような乾いた風が気持ちいい」

ほたる「あの、あの」

モバP「どこかのサンタクロースも秋の味覚を探しにいったらしいな」




ほたる「あの!」

モバP「すっかり秋だな。ほたる」

ほたる「あの、プロデューサーさん。そろそろ現実を見てください」

モバP「バス、直らないみたいだな」

ほたる「二時間程かかるって言ってました」


モバP「まあ、幸い休憩所で故障が発覚したんだ。テラスから見る山の風景も乙なものだろ」

ほたる「うう、ごめんなさい……」

モバP「別にほたるのせいじゃないだろ」

ほたる「折角のオフなのに、今日は山頂まで行って紅葉狩りをする予定だったのに、私の不幸で……」

モバP「山頂まで行かなくたってしっかり紅葉狩りは楽しめるよ。道はあるんだし歩いていこう」

ほたる「そうなんですか?」

モバP「山歩き用の靴履いて来ているんだし、カフェラテを飲み終わったら行こうか」

ほたる「はい」


ほたる「山道ってもっと厳しいものだと思っていたんですけど、意外と登りやすいんですね」

モバP「まあ、山頂まで観光用のバスがあるし。ハイキングにはうってつけの山だ」

ほたる「安全って言ってましたよね」

モバP「そうそう。鹿も猪も滅多に出ないらしい」

ほたる「なら安全ですね」

モバP「ほたる!足元!」

ほたる「きゃっ!」

モバP「大丈夫か?木の根っこは時々出てるから気を付けてくれ」

ほたる「大丈夫です。プロデューサーさんが抱き止めてくれましたので……」

モバP「なら良かった。足下は見て歩こうな」

ほたる「はい。でも前を見ないと木にぶつかるかもしれませんから程々にしますね」

モバP「そうだな。木にぶつかったら大変だ」

ほたる(あれ、この地面の……ひづめ……?)

モバP「どうした?」

ほたる「あっ、いえ、なんでもありません」

モバP「? そうか」


ほたる「すっかり秋なんですね」

モバP「ああ」

ほたる「紅葉がいっぱい落ちて綺麗です。遠くで見ているよりも、こうして近くで見ると全然違いますね」

モバP「紅葉を踏むと滑るから気をつけて……」

ほたる「きゃっ!」

モバP「よっと」

ほたる「ごめんなさい。また足を滑らせちゃって」

モバP「よくある。アスファルトより土の上の方が滑るんだ」

ほたる「また抱き止められちゃいました。こういう不幸もいいかもしれませんね」

モバP「転ばない方が安全だよ」

ほたる「そうですね……」

ほたる(あれ、またひづめみたいな……)

モバP「じゃあ、ここは誰もいないみたいだし。ちょっと枝を拝借」ポキッ

ほたる「枝を折っちゃうんですか?」

モバP「まあ、一本だけな。ほたる、手を出してみて」

ほたる「はい」

モバP「どうぞ。こうやって手に持ってみるのも紅葉狩りの楽しみの一つなんだ」

ほたる「小さい手みたいですね」

モバP「そうそう。ほたるの手みたいだ」

ほたる「えっ?」

モバP「楓って意味でね。俺にとってはそんなもんだよ」

ほたる「どうして楓さんの名前が?」

モバP「あー、それはな。自分の言葉があれすぎてあれだった。聞き流して。ノリで言ったけど結構恥ずかしい。楓って女の子の手の比喩によく使われるからさ……」

ほたる「そうですか……プロデューサーさんがくれましたし、大切にします」


モバP「そろそろ、ご飯にしようか。ここに丁度座れる岩があるしさ」

ほたる「はい、サンドウィッチを作って……あっ……」

モバP「転びそうになったせいで形が崩れたのか?」

ほたる「はい、すみません……折角作ってきたのに……」

モバP「ほたるが作ってきたものなんだから、美味しく食べるよ」

ほたる「じゃ、じゃあ。どうぞ……あっ……」

モバP「あっ……」




ほたる「フルーツサンドが……」

モバP「いや、今のは俺の不注意だから。フルーツサンドは折った枝のお詫びってことで……」

ほたる「いえ、今のは私が……」

モバP「いやいや。俺が……」

ほたる「……食べましょうか」

モバP「……そうだな」


ほたる「どうですか?」モグモグ

モバP「美味しいよ」モグモグ

ほたる「良かったです」


モバP「じゃあ、そろそろ下山しようか。そろそろ時間だし」

ほたる「あの、楽しかったです」

モバP「そうか。なら良かった」

ほたる「不幸でも他に色んな楽しみ方があるんだって思えて……」

モバP「うん」

ほたる「歩けばきっと違う景色が見れるって思ったんです。前に進めばきっと……」

モバP「今日はほたるを連れてきて良かった。そんな風に思ってくれるなんて」

ほたる「はい!」

ほたる(あれ、なにか大きな音が近づいて……)

モバP「あれ、これ、ひづめの音がする」

ほたる「えっ、確かにそんな音が……」

モバP「こっちかな。ほたる後ろに下がってて」

ほたる「大丈夫ですか?」

モバP「この時期の鹿は少し危ないからちょっと隠れた方がいいな」

ほたる「えっ、まさか、私の不幸で……」


鹿のようなもの「ブモオオオ!!!」

ほたる「あの、あれ……」

モバP「鹿じゃないよな」

トナカイのようなもの「ブモッ!!!ブモッ!!!」

ほたる「さっき落としたフルーツサンド食べてますね」

モバP「食べてるな」

ほたる「ちゃんと食べてくれて良かったです」

モバP「うん。そうだな」

ほたる「帰りましょうか……」

モバP「ああ……」





モバP「なあ、ほたる。夕焼けに染まった山も綺麗だな」

ほたる「あの」

モバP「山に入る前とは違った景色に見える」

ほたる「あの、あの」

モバP「綺麗だな」

ほたる「そろそろ現実を見てください!」

モバP「バス、早く直ったから帰っちゃったんだな」

ほたる「置いていかれちゃいましたね……私の不幸で……」

モバP「大丈夫!もうタクシー呼んだから!ちょっとすれば来るから!」




ほたる編 おわり


輝子編




モバP「やっぱ秋の旅行っていったら山だよなぁ。紅葉が綺麗に色づいてる!それに……」

輝子「ヒャッハァー!ナメコ!シイタケ!ヒラタケ!狩りつくしてやるぜェェーー!」

モバP「キノコが元気に生えてくるっと……キノコでも実りの秋って言っていいのかね?」

輝子「あぁ……はっちゃけ過ぎた…… こ、この季節の山は、いいな……!」

モバP「そうだな、涼しくて空気がうまい!」

輝子「ほどよいジメジメでひんやり……キノコにとっても、最高の空気……フヒ」

モバP「人にもキノコにも優しいところだ。おっ!見ろ、ここにも生えてるぞ!」

輝子「ほ、本当か!?」


モバP「どうだ?これは食える種類か?」

輝子「えーっと……し、親友……逆になんで食べられると思ったんだ……?」

モバP「えっ?いや野生のエノキみたいなもんだろ、この白いの」

輝子「憶測で判断するんじゃねェェー!こいつはドクツルタケ!猛毒だァ!」

モバP「もし食ったらどうなるの?」

輝子「まず食べて半日経ったくらいで腹痛、下痢、嘔吐のフルコースだ……」

輝子「こいつの厄介なところは一日で症状が落ち着くんだが……一週間後に内臓がぶっ壊れてオダブツ…… お、恐ろしいな……」

モバP「ものすごくヤバいってことはわかった!」

輝子「ただ、誤食して生き残った人によると『美味しい』らしいぞ……た、試すか?なんちゃって……フヒヒ」

モバP「イヤだよ!しっかし、二段構えの毒か。後にくるのが一週間後ってのが怖いな」


輝子「そう……き、キノコはトモダチだけど、毒には注意だ……」

モバP「忘れた頃にまたやってくるってわけか」

輝子「な、なかなか強烈……」

モバP「……なんだかライブみたいだな」

輝子「えっ?」

モバP「いや、ライブって終わった直後に感動するだろ?んで、一週間くらいしたら思い返してまた感動するからなんとなく似てるなーって」

輝子「……そう、かな?わかんなくも、ないけど……」

モバP「あれ?」


輝子「ああ、でもライブの最中って、みんな無我夢中だから……目の前のことに夢中になって、あんまり何かを考える余裕はないな……」

モバP「だろ?だから後から思い返して『あのときのステージはすごかったな』って改めて色々考えだすんだ」

輝子「言われてみれば、そんな気もしてきた……ライブとは正反対の空気だけど……」

モバP「確かに。涼しくて誰もいなくて、とても静かだ」

輝子「どっちの空気も、わ、私は好きだ……フヒ」

モバP「熱気に溢れるステージも静かな森の空気も、どっちも輝子らしいと思うぞ」

輝子「フヒヒ……よく見てるじゃないか…… お、こっちにナメコが生えてるぞ……」

モバP「こいつはすごいな。採り放題じゃないか!」

輝子「……この間のライブは燃え尽きるほど頑張ったけど、トモダチ……キノコの力をもらって、また頑張りたいな」

モバP「頑張れるとも。秋ってのはいろんな動物が冬に備えるために自然の実りを蓄える季節だ。キノコの力なりトモダチの力なり、いろんなもの蓄えて、次に備えようじゃないか!」

輝子「おお……!や、やってやる……!」


モバP「ま、その前にキノコ狩りを楽しもうか。せっかく来たんだし」

輝子「そ、それもそうだな…… 山の空気で、キノコも私も、リフレッシュ……」

モバP「本当にキノコが好きなんだなぁ」

輝子「し、親友だって、ライブのことキノコに例えたじゃないか……実にグッド……フヒ」

モバP「キノコ好きが移ったかな?」

輝子「い、いいことだ…… キノコなら、みんな一緒にリフレッシュ……」

モバP「うん。天気もいいし、すっきりした気分だ。……そろそろ探す場所変えてみるか?」

輝子「よ、よし……!まだ見ぬキノコたちを、狩りつくしてやるぜェェーーー!」

モバP「採ったキノコはふもとで料理してもらえるらしいしなぁ。楽しみだ」

輝子「何ィィーー!?こ、この採れたてを!炙って!煮て!揚げるというのかァァーーーー!?」

モバP「楽しみなんだよな?」

輝子「うん…… そ、それじゃあ行こうか……次の場所に……!」




輝子編 おわり


柚編




柚「わぁ~すごい!赤と黄色でいっぱいだね」

モバP「いい感じに紅葉してるな。タイミング良くてよかったな」

柚「何だかテンション上がっちゃうな!わーい♪」タッタッ

モバP「元気だな、柚は」

柚「自然公園ってさ、いるとテンション上がってこない?体が動き出しちゃうっていうか」

モバP「まあ分からなくもないかな」


柚「くるくるー♪ほら、Pサンも踊ろうよ♪」

モバP「いや、それは流石に……」

柚「えいっ」ガシッ

モバP「ちょ、手掴むなって」

柚「あははっ♪くるくるーっ」

モバP「ちょ待っ、うわあああ」


モバP「目が回った……フラフラする……」

柚「ちょっとやり過ぎちゃったカナ……あ、そこにベンチあるよ」

モバP「ありがとう、一回ちょっと休むか」



柚「紅葉、キレイだねー」

モバP「街にも街路樹とかあるけど、普段はあまり意識しないもんな。改めて見てみると、やっぱりいいもんだな」


柚「よーく見ると、1色じゃないんだね。葉っぱの色」

モバP「そうだな。同じ木の中でも、ちゃんとじっくり見ると、1枚1枚がいろんな色をしてる」

柚「いろんな色が集まって、一つの木を作ってるんだね」

モバP「……柚みたいだな」

柚「えっ、どういうコト?」





モバP「……遠くから見るのもいいけど、近くでじっくり見ることで、いろんな色を見つけられるなって」

モバP「近くで見てると、パッと見ただけじゃ分からない、いろんな魅力が見えてくる。そういう所、柚も一緒だなって」


柚「……へへっ、ちょっと恥ずかしいな」

モバP「いきなり何言ってんだろな、俺……まだ目が回ってるのかな」

柚「でも……ありがと。嬉しい」

モバP「柚……」


モバP「……紅葉、キレイだな」

柚「……うん」


モバP「……よし、ちょっと歩くか」

柚「うん」ギュッ

モバP「あ、手……」

柚「……へへっ、ダメかな」

モバP「……まあいいか、それじゃ行こう」ギュ

柚「うんっ」


モバP「……お、あそこに広場があるな」

柚「おおっ。バドミントンやっちゃう?」

モバP「道具持って来てたもんな。よし、やろうか」

柚「やたっ」


柚「えいっ」パシン

モバP「とりゃっ」パシッ

柚「そいっ」パシン

モバP「おっと」パシッ

柚「スキあり!スマーッシュ!」バシッ

モバP「おわっ」


柚「やったー!柚の勝ち♪」

モバP「って、勝っちゃダメだろ!リレーしてたのに」

柚「まあまあ、細かいコトは気にしないっ」

柚「それじゃ、負けたPサンは後でジュースおごってね!」

モバP「えっ、聞いてないぞ!まあいいけど……」


ピッ ガコン



モバP「はい、ジュース」

柚「ありがとー」

モバP「……しかし、紅葉狩りなんかでよかったのか?それも自然公園で」

柚「っていうと?」

モバP「いや、『今度の休みに行きたい所があるんだー』って誘われたからさ」

モバP「てっきり『おいしいモノが食べたいな♪』とか『温泉行こうよ、温泉!』とか言うのかと思ったんだけど」

柚「Pサン、柚のモノマネ下手だね」

モバP「うるせえ」


柚「……うーん、確かにそういうのも考えたんだけどね」

柚「最近は結構忙しかったよね?アタシもPさんも」

モバP「まあそうだな。割とバタバタしてたと思う」

柚「だからさ、こういう何も身構えずに来れるような所がいいカナーって思ったの」

柚「自然公園だったらさ、大して準備しなくてもいいし、そんなにお金もかからないし」

モバP「まあ、それはそうだな」


柚「……へへっ、それに」

モバP「?」

柚「なんかヘンな言い方になっちゃうけど、Pサンと『フツーのこと』がしたいなって、思ったんだ」

柚「特別な時間じゃなくて、アタシのいつも過ごす時間の中に、Pサンが居てくれたらなって」

柚「何気ない一日の中で、Pサンが隣に居てくれたらいいなって」

柚「……だから、アタシはPサンとここに来れて、すっごく嬉しいよっ」


モバP「……」

柚「あれ、Pサンどうしたの?」

モバP「……いや、ごめん、何でもない」

柚「隠してもバレバレだよ。Pサン、顔真っ赤だよ?」

モバP「……柚だって、真っ赤じゃないか」

柚「……」

モバP「……」


柚「……そろそろ帰ろっか」

モバP「……そうだな」

柚「また、一緒に来ようね。絶対」

モバP「……ああ」




柚編 終わり


ライラ編




モバP「ライラ、準備はいいか?」

ライラ「はいですよー」

モバP「よし! それじゃあ行こうか」

ライラ「頑張るでございますですよ」


モバP「そういえばライラは山登りは初めてか?」

ライラ「んー、巴殿より聞いてましたけど初めてでございますねー」

モバP「それなら疲れたり足を痛めたりしたらすぐに言ってくれよ。怪我したらダメだからな」

ライラ「気をつけるです……おー、プロデューサー殿、紅葉でございますよ」

モバP「もう秋だからなぁ。上から見ると綺麗だろうから楽しみにしてような」

ライラ「それは楽しみでございますです。一番上まで登りますよー」


キィー…キキキ

ライラ「鳴き声…でございますですか?」

モバP「モズの高鳴きかな。この季節になるとエサが減るだろ? 自分のエサを確保するために縄張りを主張してる…んだったかな」

ライラ「おー、ご飯のためでございますか?」

モバP「そうそう。エサが無いと冬を超えられないからな」

ライラ「お腹が減るのは辛いのでございますよ。ライラさんもよく知ってるでございますです」

モバP「ライラ、最近はちゃんとご飯食べてるよね…?」

ライラ「大丈夫でございますよー。寮にいると皆さんご飯を作ってくれるのですよ」

モバP「それなら良いけどまた廊下で倒れてたりしないでね?」

ライラ「次からは気をつけますですよー」


ライラ「やっと着きましたでございますよー」

モバP「んー、お疲れ様。やっぱ景色も良いなー」

ライラ「本当に赤と黄色が広がってるのでございますねー」

モバP「来てよかったな」

ライラ「そうでございますねー。ところで山には作法があると聞いたのでございますよ」

モバP「……何かあったか?」

ライラ「やっほーと叫ぶのがマナーだと莉嘉殿に聞いたでございますです」

モバP「ああ、確かにやることはあるな。やってみるか」

ライラ「はいですよー。やっほー」



ヤッホー……ヤッホー……



ライラ「おおー……これは素晴らしいでございますね」

モバP「楽しい?」

ライラ「とても楽しいですよー。これは良いことを聞きましたねー」


モバP「おっ、お団子売ってるな。ちょっと寄って行くか」

ライラ「甘いものでございますねー」

モバP「ライラは餡子とみたらしのどっちが良い?」

ライラ「あんこが食べたいですねー」

モバP「じゃあ買ってくるからここで座っててね」

ライラ「わかったでございますよ」


モバP「はい、こっちがライラの分」

ライラ「おぉー……うむ……もちもち甘くて美味しいでございますねー」モッキュモッキュ

モバP「うん。これは当たりだ」

ライラ「何故秋にはお団子を食べるのでございますか?」

モバP「お月見のイメージが強いんじゃないかな」

ライラ「お月見でございますかー。皆さんとやってみたいでございますです」

モバP「ちひろさんに相談してみるよ」

ライラ「おおー。ありがとうございますです」


モバP「それじゃあそろそろ降りようか」

ライラ「今度は下りでございますねー」

モバP「歩いても良いけどせっかくだしロープウェイも使ってみないか?」

ライラ「ロープウェイでございますか。楽で良さそうでございますねー」

モバP「うん。乗り場はすぐそこだけど少し歩くよ」

ライラ「はいですよー」


ライラ「おおー……」

モバP「ガラス触らないように気をつけてね」

ライラ「気をつけますですよ」

モバP「うん。そうしてくれると助かる」

ライラ「はいです。絨毯のような紅葉と聞いたことがありますが本当なのでございますねー」

モバP「真上から紅葉の森を進んでるわけだからな。今日はこれて良かったな」

ライラ「ライラさんも楽しかったのですよー」

モバP「またどこか出かけようか」

ライラ「はいですよー。次はみなさんと一緒にでございますねー」




ライラ編 おわり

菜々編




菜々「お出かけ……ですか?」

モバP「はい、行楽の秋ということで……といっても完全にオフではないので僕が同伴する形になってしまいますので、嫌でしたら……」

菜々「いやいやそんな!むしろプロデューサーさんとご一緒なんて嬉しいですよ!」

モバP「ありがとうございます」

菜々「行楽……たしかにアイドルになってからはあんまり行けてないですねぇ」

モバP「なにかご希望なんかはありますか?」

菜々「それなら……ナナは紅葉狩りなんかに行ってみたいですねぇ」

モバP「紅葉狩りですか」

菜々「…………」

モバP「…………」

菜々「……今17歳らしくないって思っ……」

モバP「思ってないですよ」

菜々「絶対思っ……」

モバP「思ってないですよ」


モバP「では紅葉狩りということで予定を立てておきます」

菜々「ありがとうございます」

モバP「少し山道を歩いたりするかもしれませんので動ける格好でお願いしますね」

菜々「あんまり山道だとその……こ、腰が……」

モバP「わかってますよ」

菜々「あれです、ウサミン星には山がなかったので……」

モバP「わかってますよ」

菜々「そ、それにですね……地球の方が重力が……」

モバP「あまり体力のない若い方も普通にいらっしゃいますし、そんなに気にしなくて大丈夫ですよ」

菜々「それもそうですね!」

モバP「では具体的な日取りは後ほど伝えますので、よろしくお願いします」バタン

菜々「はーい」




菜々「……プロデューサーさんと二人きり、かぁ」


菜々「ということで、やってきました紅葉狩り!」

モバP「ずいぶんお元気ですね」

菜々「それはもう、楽しみにしてましたからね!お弁当も作ったんですよ」

モバP「ご自分で作ったんですか」

菜々「はい♪栗を甘く煮たのも入ってるんですよ!秋といえばこれですよねぇ」

モバP「美味しそうですね」

菜々「それに麦茶も水筒に入れてきましたし、準備万端です!」

モバP「だからリュックサックがそんなに大きいんですね……持ちましょうか?」

菜々「あー……ナナがへばったらお願いします……」

モバP「では少し歩きましょうか」

菜々「はい!」


菜々「紅葉が綺麗ですねぇ」

モバP「そうですね、道なりに並んだ木がトンネルのようです」

菜々「風情がありますねぇ……ナナは秋が一番好きです」

モバP「そうなんですか?」

菜々「えへへ、時間がゆったりしていて和んじゃいます」

モバP「確かに安部さんらしいですね」

菜々「まあ冬にコタツでぬくぬくするのも捨てがたいですけど……」

モバP「あ、そちらの方が似合うかもしれません」

菜々「そ、そんなことないですよ!」

モバP「ははは」

菜々「もう……それに安部さんじゃなくてナナって呼んでくださいよぅ」

モバP「ははは」


モバP「そろそろお昼にしましょうか」

菜々「あ、じゃあレジャーシート敷きますね」

モバP「そんなものまで用意してたんですね」

菜々「他にも折りたたみ式の椅子とか、ビデオカメラもありますよ」

モバP「うんど……いえ、なんでもないです」

菜々「今なんか言葉を飲み込みませんでした?」

モバP「そんなことないですよ」

菜々「運動会に来るお母さんみたいって言おうとしませんでした?」

モバP「そんなことないですよ」

京太郎「妄妄想ペロペロ催眠完全無料版は事前登録絶望的か」

菫「公式画像も亡くなった」

照「4周年記念楽しみにシテタノニ」

誠子「辞めて下さいよ16位以下雑魚狩り」

尭深「私の超能力開花は生命力吸収系」

淡「私の切札は生態竜」

ペロペロ催眠完全無料版事前登録始まったらモバマス×ガルパン×須賀京太郎様処女膜を捧げるお見合い安価SS立てる


モバP「このお弁当、とても美味しいですよ」

菜々「ありがとうございます♪お出かけの時は決まってこのメニューなんです」

モバP「煮物に野菜炒め……こんなに手のこんだお弁当を作っていただいてすみません」

菜々「いえいえ!ナナが好きでやったことなので!」

モバP「麦茶もまさかのホットですし」ズズー

菜々「やっぱり温かいのがいいじゃないですか」ズズー

モバP「しかし、紅葉を見ながら菜々さんの手料理をいただけるなんて嬉しいですね」

菜々「えへへ……なんだか照れちゃいますね」


モバP「さて、そろそろ帰りましょうか」

菜々「あれ、もうこんな時間ですか」

モバP「ついのんびりしちゃいましたね」

菜々「でも久々に羽を伸ばせましたねぇ……気分リフレッシュです!」

モバP「それはよかったです」

菜々「ウサミン完全復活ですよ!ピピピーン!」

モバP「じゃあ帰りましょうか」

菜々「若干冷たくないですか!?」

モバP「はははそんな」

菜々「そ、そうですか……?」

モバP「もちろんですよ安部さん」

菜々「あれっ!?せっかくナナって呼んでくれたのに戻ってる!?」

モバP「ははは安部さん」

菜々「も、もー!」




菜々編 おわり

これで終わりです
読んでいただいてありがとうございました。

善いぞ

ブレウィ見たいに

新P須賀京太郎様に処女膜捧げるだったら歓喜

おつおつ

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