【ひなビタ♪】霜月凛「やまびこ」 (13)
・他所に投下したものをSS調に整えています
・地の文メインです
・さきりん
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窓から射し込む光に目を細める。ふと顔を上げれば、店の外は橙色に染まっていた。
たった今読み終えた文庫本のどのページに栞を挟めばいいか迷って、私は自分が疲れていることに気が付いた。
きまりの悪さを繕うように手に取ったコーヒーカップの底では小さな雫が茶渋の上を滑っている。
少し名残惜しいけれど、私がここにいる理由はもう無いようだった。
「おかわりはいかがですか、りんちゃん」
椅子から腰を浮かせようとして、聞き慣れた声に引き止められた。
コーヒーサーバーを持って微笑むメイド姿の少女はこの純喫茶の看板娘で、名前を春日咲子という。
もう一度窓の外を見やる。文字通りの『斜陽の街』であるこの景色を眺めながら二杯目の珈琲を嗜むのは魅力的な提案だった。
「そうね……お願いするわ、喫茶店」
喫茶店、と呼ばれた彼女は名前の通りの咲くような笑顔で、はいっ、と応えて、サーバーを持ったまま早足で私の席までやってくる。
恭しい所作でカップに注がれる黒い液体は香りと湯気をふわりと立てて、コポコポと響く水音が場を支配する。
客足の無い店内には他に目立った音は無く、また私達の間にも会話はほとんど無かった。
けれど、この雑音と言葉の無い時間は私にとって好ましいものだった。そしておそらく、彼女にとっても。
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珈琲を注ぎ終えた彼女が姿勢を正して私を見つめる。その顔には誇らしさと不安とが同居していて、私には何かを待っているように見えた。
「ありがとう、頂くわ」
目を合わせてそう伝えると、彼女はご褒美を貰ったかのように嬉しそうに笑って「ごゆっくり」と返し、カウンターに戻っていく。
ああいった無自覚な子供らしさは彼女の愛嬌だった。
文庫本を鞄にしまい、見慣れた景色を眺めながらカップを傾ける。
閑散とした商店街は時間が止まってしまったと錯覚するほどに変化がなくて、
強い西日を受けることでかろうじて人が生きる場所としての温度を保っているようだった。
耳を澄ますと、どこか遠くから子供たちの元気な笑い声が聴こえる。
かつてここにあったもの、すでに失われてしまったものの欠片が音となって、
なにかの間違いでやまびこのようにこの場所に帰ってきてしまった――そんなことを空想した。
迷い込んだ音がこの街に留まることはない。
なにも留まらないのならいずれなにもかもが出て行って、この街は街としての生を終えるのだろう。
停滞する街は射し込む夕日と侵食する影に彩られた。硝子の向こうの世界はぞっとするほどの穏やかさで滅びを受け入れている……。
それはまさしく至高の芸術品だ。旧い街と新しい珈琲の熱に胸を踊らせて、私はしばらくの間何をするでもなく外を眺めていた。
ひなビタ♪SSいいぞ
「りんちゃん、いいですか?」
呼ばれて視線を戻すと、喫茶店が向かいの席を指して立っていた。
頷いて座るように促すと、先程までの恭しい動作というよりは子どものような溌剌さでぽんと椅子に腰を下ろした。
「貴方、仕事はいいの?今日は一人で店番と聞いたけれど」
「平日のこの時間はもうほとんどお客さんも来ませんから。イブちゃんがお茶しに来るかもしれませんから、その時は戻りますけど」
サービスです、と言って喫茶店が再びカップに注いだ珈琲に口を付けて、
私は所在無げに彼女の肩だの、窮屈そうな襟首だの、メイド服のフリルだのをぼんやりと眺めた。
ふと目が合うと、喫茶店は小首を傾げて笑ってみせた。
それがなんだか急かしているように見えた私は、喉から出す言葉も決めないままにあわあわと口を動かして、結局は再び窓に視線を逃がした。
遠くの空に藍が混ざり始めている。
「……随分日が短くなって来たわね」
「そうですね、いちばん暑くなってくる頃には夏至も過ぎてますから……毎年びっくりしてる気がします」
「散歩をしていても暗いと本が読みにくくなるから困るのよ。少し時間を早める必要があるわね」
「それはいいですけど、車には気を付けてくださいね。
りんちゃんてば本に目を落としたまま横断歩道まで渡ってしまうから、私、とってもとっても心配です」
「見る必要があるものはちゃんと見ているわ。平気よ、慣れているから」
答えながら、この子を心配させてしまっているのならたまには顔を上げるようにしよう、と自戒した。
ただでさえ苦労の多い子なのに私などに気を割かせては不憫だ。
私の少々投げやりな返答に満足しなかったらしい喫茶店の怪訝そうな顔に苦笑して珈琲を啜る。
空間を切り取るように差し込んでいた斜陽は徐々にその光量を落としていた。照明が点いていない店内をじわりと影が這っていく。
「心配というなら私は貴方のほうが心配ね……最近随分と練習量を増やしているでしょう。
お店の手伝いもあるのだし、時間よりも効率を重視したほうがいいわ」
「あ……夜遅くにごめんなさい。うるさかったですか?」
「耳を澄ましでもしないと聴こえないし、気にしていないわ。
それより……行き詰まっているなら時間を作って見に来てあげるから、睡眠時間は削らないようにしなさい」
「――――はい。ありがとうございます」
返答の前の奇妙な間が気になって、私はカップを傾けつつこっそりと喫茶店の顔を覗き見た。
整った前髪の隙間、翳りの中で細めた瞳が鈍く光を反射している。
「……今はバンド単位での活動予定も無いのだし、あまり根を詰める必要は無いと思うのだけど。何か演奏したい曲でもあるのかしら」
「そういう訳ではないんですけど……もっと上手に弾けるようになりたいんです。イブちゃんみたいに」
その言葉に、私はカップを戻そうとする手を止めてしまった。
喫茶店は自分の発言に驚いたように目を丸めたかと思うと、すぐに気まずそうに視線を落とした。
最後の一言は、口に出すつもりはなかったのかもしれない――私はそう見当をつけてからようやくカップを戻して、返す言葉を探し始める。
橙の陽が薄れていく様は、まるで生き物の身体から血の気が引いていくようにも見えた。
期待や憧れという感情は、往々にしてそれを抱く人間にとって遠いものに対して生まれる。
手を伸ばしても届かない、一朝一夕では手に入らない……だから人は自分にない素質や能力に期待し、そこに辿り着きたいと焦がれるのだ。
喫茶店にとっての"イブちゃん"――洋服屋の娘がまさにそうなのだろう。
喫茶店が幼少の頃、今よりもずっと複雑な境遇に置かれていた彼女に光明を与えたのが洋服屋だった。
私は当時の喫茶店や洋服屋をよく知っている訳ではないが、
喫茶店曰くその頃の洋服屋は『かわいくってやさしくって思いやりがあって、頭よくってかっこいい』少女であったらしい。
この評は喫茶店の主観が多分に含まれてはいるものの、それを差し引いても現在の洋服屋に概ね当てはまるように思う。
洋服屋は軽薄で軽率、加えて愚昧で粗野ではあるが、情に厚く人を惹き付ける愛嬌と裁量を確かに持っていた。
幼い日の憧れを大人になるまで持ち続ける人間はあまり多くない。
成長して自分の世界を広げていくうちにその憧れがそう遠いものではないことを知るからだ。
それはあるいは、人が子供から大人へと成長するために必要な過程のひとつなのかもしれない。
しかし、洋服屋は喫茶店の期待に応え続けた。彼女は彼女自身が求める優等生であり続けただろうし、
そのために払う努力をひけらかす事もしなければ必要以上に隠すこともしない人間だった。
喫茶店が洋服屋に焦がれた時から今日この日まで、洋服屋は喫茶店が見ている前でその神秘性を証明し続けてきたのだ。
それは、少し残酷であるようにも思う。
その憧れが子供の幻想だったならまだ救いがある。けれどそれが本物であったなら、喫茶店はそれに追い縋るしかないのだ。
自分を変えてしまった光から目を背けることは彼女にはできなかった。
喫茶店にとって洋服屋とはそういう存在なのだろう。手の届かない憧れ。目指すべき目標。
同じ場所に立って同じものを見ている今でもそれは変わらない。
私にも似たような経験がある。物理的な距離が近かろうが変わらないのだ。
事実、私は未だ実感が伴わないまま自分の居場所を定めて、空虚なやまびこに怯えている……。
「……気持ちはわかるのだけど」
喫茶店の視線は所在無げに揺れていて、時折顔色を伺うようにちらちらと私の目を盗み見ていた。
なんだか叱られている子供を前にしているようで、私は妙にいたたまれない気持ちで言葉を続けた。
「洋服屋は研鑽という点において天性のものを持っているわ。要するに努力が上手いの。
その効率と吸収量には個人差がある……安直に練習量だけを増やして追いつこうとするのはあまりいい方法ではないわね」
「りんちゃんは、私がイブちゃんに追いつけないと思いますか?」
「ギターとベースを比較するのもなんだけれど、技術の話なら可能ね。
けれど貴方の言う『追いつく』というのはもっと広義的なものではないかしら」
言いながら、私は自分の愚昧さに呆れ返っていた。彼女を説き伏せて何になるのだろう?
これは逃げの一手だ。この後の流れもおおよそ予想はつく。
私はこのまま喫茶店を論理的に励まして、喫茶店は納得できないままに私に感謝の微笑みを向けるのだろう。
ごめんなさい、私、変なことを言いました、と。
意味の無い会話だ。つまりこれも空虚なやまびこなのだ。
私は私を演じ、その結果として聞き分けのいい優等生を演じる喫茶店の申し訳なさそうな笑顔が返ってくる。
今までも何度か繰り返した、いつも通りのやりとりだった。
「……そうですね。私、イブちゃんみたいに上手くなりたいんじゃなくて、イブちゃんみたいになりたいんだと思います」
喫茶店はそう言って窓の外に視線を移した。つられて外を見ると、景色はすっかり色を変えていた。
店内は暗く、喫茶店の表情が良く読み取れない。それを少しだけありがたいと感じた自分に少なくない嫌悪を抱いた。
今や遠くの空に僅かにその色を滲ませるだけになった夕焼けが妙に恋しい。気付けば、街灯がチカチカとオレンジの光を放っている。
……そういえば、喫茶店が書いた歌詞にそんな一節があった。彼女が見たオレンジの街灯りとはこんな光景だったのだろうか。
オレンジ色とは、彼女にとって何を指すのだろう。オレンジ、橙、灯り、光明……。
もしかすると、私も喫茶店も洋服屋も、全く同じものに魅せられて、必死に追い縋ろうとしているのかもしれない。
だとすれば、その憧れが叶っているのはおそらく洋服屋だけだ。
自分を遠くに置いている私たちと違って、彼女はその光のすぐ隣に居場所を定めている――。
その時、ふと自分の思考に違和感を覚えた。私たちと違って……私たち?
向かいに座る喫茶店を見つめる。テーブルの上で組んだ手が、かすかに震えているように見えた。――同じ、だろうか。彼女と私は。
「ああ、もうすっかり暗いですね。灯りを点けないとお店が閉まっていると思われてしまいます」
ぼんやりと景色を眺めていた喫茶店はそう言うと小さくかぶりを振って席を立った。
照明のスイッチパネルへと歩いて行くその時、薄暗さに慣れた目が嫌なものを捉えてしまった。
さっきまでテーブルの上で組んでいた彼女の手の、赤くて、痛々しい、指の痕……。
「あの……りん、ちゃん?」
瞬間、私は立ち上がって彼女の手を握っていた。自分の行動に驚く前に彼女の手の冷たさと震えにぎょっとした。
内心でもう一度問う。彼女と私は、同じだろうか。彼女を動かしているのは憧れだけだろうか?
大切な友人と同じ場所に居たいという当然の欲求のみが、彼女に無茶をさせているのだろうか?
私はある少女に光明を見出し、私と父だけの閉じた世界の中から抜け出した。穏やかな暗がりから光の下へ歩みを進めたのだ。
では喫茶店はどうだろう。彼女の居た暗がりは決して居心地のいい場所ではなかった。彼女は確かに穏やかな世界を取り戻した。
しかしそれは、取り戻しただけなのだ。
……自惚れてはいなかったか。私は彼女の本質を理解し、彼女の側にいてあげられると思っていた。けれど、同じ場所にいただろうか。
孤独を愛していた私と、孤独に愛されていた彼女。光を遠ざけていた私と、光から遠ざけられていた彼女。彼女と私は、同じだろうか。
「りんちゃん、どうしましたか? ひょっとして、暗いのがこわいですか?」
喫茶店はわずかに頬を朱に染めて、困ったようにへにゃりと笑った。強張った手はまだ震えている。表情と感情がまるで釣り合っていない。
私は反射的に口を開いて、すんでのところで言葉を引っ込めた。
今ならまだ止められる、と思った。私がしようとしていることは私がする必要のないことで、私以外の人間に任せるべきことだった。
そして、それはおそらく洋服屋が適任で、喫茶店にとってもそれが最良のはずだ。
けれど、私の中の何かがそれを許さなかった。理解できない衝動に駆られて、私は声を押し留める心の弁を外してしまっていた。
「貴方が、怖がるのを――その気持ちが、分かるとは言わないわ」
「りんちゃんたら。私、暗いの平気ですよ」
「違うわ、聞きなさい」
両手で彼女の冷たい手を包む。喫茶店の笑顔が小さく歪んだのが見えて、私は急いで視線を落とした。
そこに否定の色を見つけてしまうのがたまらなく恐ろしかった。
「私が貴方に光明を与えることはできないかもしれないけれど、私は貴方を肯定してあげられる。もう誰も貴方を置いて行ったりはしないのよ」
これは洋服屋の役割なのかもしれない。私の役割は喫茶店に理屈を与えて、彼女の目標への道筋を整えてやることなのかもしれない。
それでも、私は言葉を止めなかった。
「貴方の居場所が失くなることなんてもう無いの。それでも怖いのなら私のところにいればいい。
私は――私だって、貴方をずっと見てきたのだから……」
思いつく限りの言葉を叩きつけて、息を全て吐き出して……直後に硬直した。
自分の言葉の意味を、理解したくない。
「――りんちゃん」
喫茶店の声に情けなくビクリと肩を震わせて、ついでに手を握りしめたままであることに驚いて、大慌てで放した。
じわりと手汗をかいていたことに気付いて心臓が止まりそうになった。
伏せた顔を上げられない。耳の熱さで、自分が今どういうことになっているか大体察しがついてしまう。
先の言葉を言い終えるまでに、私は自身を突き動かした衝動を正確に理解してしまっていた。要するに、これは独占欲だ。
私の言葉で彼女を安心させてあげたかった。誰よりも私自身がこの子を甘やかしてあげたかった。
その役目を洋服屋に譲りたくなかっただけの話なのだ。それが、喫茶店にどの程度伝わっただろうか。
私の言葉は喫茶店にとってどれほどの意味を与えたのだろう……。
その時、くすりと笑い声が聞こえた。
「私、そんなりんちゃんは初めて見ました」
「……そうでしょうね…………私も初めて見るわ」
おそるおそる顔を上げると、喫茶店はまたへにゃりと笑って、びっくりしました、とでも言いたげに肩を竦めた。
喫茶店はそのまま私の手を両手で包んで、まるで温めるようにすりすりと撫でた。
私にはその行動の意味は分かりかねたけれど、やめなさいと照れ隠しに振り払うことは不思議とできなかった。
「ありがとうございます、りんちゃん。私、とってもとっても嬉しいです」
「……別に、貴方の問題を解決できたわけでもないけれど」
「それでも嬉しいんです。……照明、点けちゃいますね。いいですか?」
「? ええ、構わないわ」
なぜか私に確認を取ってから、喫茶店は私の手を放してスイッチパネルに向かった。
包まれていた片手に残る彼女の温もりがやけに照れくさく感じて、同時に先の確認の意味を理解した。
あの子は私に気を遣ったのだ。暖色の照明が店内を柔らかく照らした時、私は耳を髪で隠して喫茶店に背を向けていた。
「……珈琲のおかわり、もう一杯どうですか?」
からかうような語調に仏頂面を返すこともできず、私は振り返らずに小さく頷いた。
本日四杯目の珈琲を入れる喫茶店の後ろ姿を眺めながら、私はどうにもいたたまれない気持ちで居住まいを正して待っていた。
喫茶店は私の言葉をどう捉えたのだろう。あの『嬉しい』という返事は、喫茶店の本心から出た言葉なのだろうか。
彼女の懊悩をやり過ごすための中身のないやりとりを、私は空虚なやまびこと例えた。
今日の私の言葉には中身があっただろうか。喫茶店が返したやまびこを、果たして私はちゃんと受け取れただろうか。
なんとなく天井を見上げると橙色の照明が店内を照らしている光景が目に入った。それだけで、ほんの少し気持ちが落ち着いた気がした。
「あ……」
コーヒーサーバーを持って私の席へ向かおうとした喫茶店が小さく声を上げた。
耳を澄ますと、開いた窓から姦しい笑い声が聞こえてくる。この商店街で『姦しい』と言って連想されるのは、字面の通り三人だけだ。
ごはんごはん、なんて声が漏れ聞こえてきた。ここに向かっているのだろう。
「忙しくなりそうです。おかわりを注いだら戻りますね」
コポコポ、とコーヒーカップが音を立てる。
遠くからは楽しそうな笑い声が響き、オレンジの灯りに照らされた私たちの間に会話は無かった。
つい時間が巻き戻ったような錯覚に陥る。けれどほんの小一時間前まで確信していたことに今では自信が持てなくなっていた。
私とのこの静かな時間を、彼女は好ましいと思ってくれているだろうか。
そんな疑問が頭をかすめた時、私の耳は昼間には聞こえなかった音を捉えた。
喫茶店の吐息が聞こえた。鼻から抜ける息に声が混ざった、胸の内の幸福が溢れたような満足気な吐息だった。
衣擦れの音にもかき消されてしまいそうな小さな小さな音。喫茶店の頬はかすかに赤みを帯びていて、口元には優しげな微笑みを湛えていた。
瞬間、私は今自分がいるこの世界の全てが、かけがえのないひどく愛おしいもののように感じた。
真に求めていたものを確かに受け取ることができたと確信した。それは私の胸中に入り込み、いついつまでも留まっていた。
カップに珈琲が注がれるまでのほんの僅かな時間。
遠い笑い声と、水音と、私たちの小さな幸福が響く世界で、オレンジ色の光明に目を細めて。
私は、やまびこを聴いていた。
おしまいです。ありがとうございました。
シャノワールで珈琲が飲みたいめう
おつつめう
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