男「しりとり」 友「リーマン」 (23)
男「おい」
友「ん?」
男「終わっちゃったじゃん」
友「うん」
男「うんじゃなくてさ」
友「ちょっと静かにしてくれない。今いい所だから」
男「人の部屋で1人でゲームってどうなの?」
友「1人用なんだからしょうがない」
男「問題はそこじゃない」
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友「終わったら相手するよ」
男「納得いかないわ。つか、自分ちでやれよ」
友「今日くらいいいじゃん」
男「ほぼ毎日いるよね」
友「そうだっけ?まあ気にしないで」
男「何なのこいつ」
友「家隣同士なんだから仲良くしようよ」
男「しりとり終わらせといてよく言うわ」
友「………」
男「無視はやめて」
男「しかし、今日は暑いな」
友「40度超えるらしいよ」
男「まじか、外出たくないな」
友「そうだね」
男「お前は出てるわけだけど」
友「数歩で死ぬかと思ったね」
男「逝っちまえば良かったのに」
友「死ぬ時は一緒だろ」
男「いや、マジで逝っちまえ」
友「ああ、死んだ~」
男「まだ生きてるよ」
友「死んだのはマリオ」
男「やってたのマリオかよ」
友「原点に戻ったのさ」
男「俺も最初にやったゲームはマリオだったかな」
友「最初にやったゲームはカービィ」
男「俺とマリオに謝れ」
友「それにしても暑すぎる」
男「さっき言ったじゃん」
友「何かやってないと余計にね。クーラーついてないの?」
男「つけててコレなんだよ」
友「ついてるのはついてるんだ」
男「まあな。あるだけありがたいだろ」
友「アイス食べたいなぁ」
男「俺の話聞いてる?」
友「買ってきてよ」
男「俺に死ねというのか」
友「さっき似たようなこと言ってきたくせに」
男「悪かったよ。アイスなら冷蔵庫にあったかも」
友「食べていい?」
男「取ってくるわ。ちょっと待ってろ」
友「よーしく」
男「ついでに飯どうするか聞いてくるわ。お前こっちで食べる?」
友「うーん、どうしよっかな」
男「家で食べた方が良い気もするが」
友「電話してみる」
男「おう。じゃあとりあえずアイス持ってくる」
友「もしもし、もーしもーし、繋がらないか」
男「どうだった?」
友「繋がんなかった」
男「あぁ。まっ、仕方ねぇな」
友「どうしよう」
男「隣なんだから聞きに行けよ」
友「アイス食べてから考える」
男「アイス食べた後だと余計出づらいぞ」
友「チョコミントか」
男「文句あんのか」
友「ないけど、バニラが良かったな」
男「俺と母親がチョコミント派なんだ。我慢してくれ」
友「こんなことならアイス買っておけば良かったな」
男「普通に売ってると思うけど」
友「アイスの為に外に出たら本末転倒でしょ」
男「そうか?俺は後悔しないよう自分の好きな味のを食べたいけどな」
男「………てか、さっき買いに行かせようとしたよな?」
友「家族かぁ」
男「そういえば、飯どうすんだよ」
友「今何時?」
男「もうすぐ12時半」
友「もうそんな経ったの。時間って過ぎるの早いね」
男「朝からいるもんなお前」
友「迷惑?」
男「迷惑じゃないけど来た時は驚いたわ」
友「今日は絶対行くって決めてたから」
友「君こそ家にいるとは思わなかった」
男「俺も最後の日は家でダラダラすると決めてたからな」
友「いてくれて助かったよ」
男「本当それな。いなかったらまた暑い中帰ることに」
友「隣だけどね」
男「ふふっ」
友「あははは」
男母「男、入ってもいい?」
男「ん」
男母「あら、やっぱり友もいたのね」
友「おじゃましています」
男母「友の両親もうちでご飯食べるって。出来たら呼ぶから」
男「手伝おうか?」
男母「今日はいいわ。友母と2人で作るから」
男「了解した。じゃあゆっくり友と喋ってるわ」
友「すいません。ありがとうございます」
男母「いいのよ。男と仲良くしてやってね」
男「たく、余計なこと言うなよ」
友「あー、お腹いっぱいだぁー」
男「がっつり食ってたな」
友「動きたくない」
男「動く予定もないけど太るぞ」
友「そういうこと言うなよ」
男「そんな直ぐ太んねぇから問題ないか」
友「なんなら今直ぐ太っても問題ないけどね」
男「いやぁー、最終日にそれはまずいだろ」
友「元々痩せてる的な意味で言ったんだけど」
男「おじさん達と家戻んなくて良かったのか?」
友「2人とも家でゆっくりしたいって言ってたから」
男「それこそ家族団欒で」
友「昨日の夜だいぶ団欒してたから」
男「お前がいいならいいけどな」
友「男こそ団欒しなくてよかったの?」
男「母さんが友といろって言ってたしな。ぶっちゃけうちも2人で過ごしたいんだろ」
友「それもそうだね」
男「実は昨日の夜、団欒してたしな」
友「………男、団欒って何?」
男「はっ倒すぞお前」
友「まだまだ明るいね」
男「まだまだ暑いしな。時間的にはもう夕方だぞ」
友「そんな風には思えない」
男「だよなぁ」
友「テレビでも見る?」
男「どこも同じような番組ばっかでつまんないだろ」
友「でもそろそろ時間だし、ね」
男「ん、分かった。実感しそうであんま見たくないんだよなぁ」
テレビ「ーーーーさぁ、長々とスペシャルな番組をお送りしましたが、そろそろ皆さんとのお別れの時間が近づいてまいりました。今日この最後の夏の日、人類と愛すべき地球は終わりを迎えます。最後の日が発表されてから、多少の混乱は有ったものの、各国が力を合わせたことにより、今日までの日々を平穏無事に過ごせたことを喜ばしく思います。1人1人いつもと変わらぬ日を過ごせたでしょうか。私は最後までこの仕事をやりとげられて良かったです。では、この誇りを胸に皆さんとお別れしたいと思います。残りの時間を有意義に。それでは、さようなら」
友「あっ、何で消すのさ」
男「もう黒い画面しか映んねぇよ」
友「音が無くなると急に寂しくなるね」
男「やめろよ。どうせ後10分とかなんだから楽しくやろうぜ」
友「そうだね」
友「………あのさ、男」
男「うん?」
友「しりとりしよう」
男「………しりとり」
友「りす」
男「スイカ」
友「カシス」
男「寿司」
友「しらす」
男「好きだ」
友「大好き」
終わり
???「終わり」
??「リーマン」
???「おい」
本当に終わり
夏最後なのをいい事にしりとりのコピペ見て勢いで書きました
ちょっと後悔してます
乙
予想外によかった
おつ
とても良かった
乙
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