男「ここは異世界か」(6)

男「俺は転生して異世界に召還されたみたいだな」

男「この世界には魔物がいるから生きるのも大変のようだな」
男「しかも様々な種族がいるから種族間の争いもあるようだ」

男「しかも俺は何故か出会う女性に次々惚れられているようだ」

男「どうやら元の世界に戻る方法を魔王が知っているらしい」

男「どうやら魔王はかつて俺と同じように異世界から来たらしい」

男「というか俺自身らしい」

男「俺が異世界に来る事を知っていて」

男「なんやかんやで魔王になった自分を俺に倒させたかったらしい。かつて自分がそうしたように」

男「よく分からないが、やがて俺も魔王になるらしい」

男「そして、いつかやってくる自分自身に倒される運命らしい」

男「くそっ、この運命からは逃れられないのか」

男「とか悩んでいても仕方ないので」

男「ここまでの出来事を書きつづろうと思う」

・ ・ ・ ・ ・

――――――――――

男「…水」

喉が乾いていた。
いや、体全体が水分を欲していた。
命の危機を感じるレベルで乾いている。

男「ここは…おそらく異世界。理由は分からんが、俺はこの見たことも無い世界に召還されたんだろう」

何故か分からないが
自分の状況を理解している自分がいた。
まるでありふれたライトノベルのような状況。

だがそんな事より
今は水だ、水。
とにかく早急に水を見つけなければ
死。
容赦なく、死。

改めて俺は焦りを感じていた。

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